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宗族的メシヤ
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六 氏族的メシヤと祖先との関係

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1 本然の祖先――真の父母

 世の中では今まで統一教会を見くびっていました。そうではありませんか? ひとりでに流れていき、消えていくものと思ったのです。しかし、そうではありません。国の問題もそうです。これは、誰をもってしてもできません。全部が飽和状態で沈んだのです。これを回復させる本然の基準とは何でしょうか? 真の父母の思想です。

 アダム、エバは、家庭的真の父母でありながら、氏族的真の父母になるのですね? そうではありませんか? 歴史的に見るならば、真の父母が祖先です。国家が形成されるならば、国家の祖先とは誰でしょうか? 真の父母です。家庭の祖先とは誰なのでしょうか? 真の父母です。世界の祖先とは誰なのでしょうか? 真の父母です。(一九九〇・五・二五、漢南洞公館)

2 祖先の前での姿勢

 一族を解放させなければなりません。皆さんの先祖たちのために墓を訪ねていって一身をささげますと誓いなさい。「私たちの烈祖たち、祖先が過ったことを、私が責任を負います。降りてきて持続的な反対をする人がいるならば、私が代わりに打たれます。降りてきて曲がりくねりながらも天の前に立つようになるとき、サタンが讒訴できない位置で後援することができるようにするために、先祖を解放するために来ました」と、このように宣言して出発しなければならないのです。

 先生を後援するのと同じく、先生がその後援の中心に立っているので、これを中心として後孫、一族の何代かの孫たちに……。みな一族の系列がありますね? 何代おじいさん、五代、七代と、みなあるではありませんか。そのような系列的な代数を中心として現在の一族を連結させ、皆さんに協助することによって、私たちの民族がイスラエル圏に参与することができるのです。そうして解放の国、天国に入っていくことができるのです。それが皆さんがしなければならない責任です。(一九八八・一・二三、前本部教会)

 故郷に行って何をするのですか? まず、墓から精誠を尽くして手入れしなければなりません。故郷に行って宗孫(注:本家の一番上の孫)の責任を果たすのです。韓国の風習は祖先によく侍ることですから、碑石も建てるし、ああ、私のおじいさんがこの園を愛されたのだが、私が来てこの荒廃した土地の上に木を植え、私のおじいさん、おばあさんが喜んでいた理想の園をつくり、町内をきれいに整え、私によって故郷の山河が褒めたたえることのできるこのような姿をつくっておきますと言うとき、気持ちはどうですか? 便所にハエ一匹が来ても逃げていくほどにつくります、というのはどうですか? そのようにしておくならば、その故郷で親分になりますか、なりませんか? 親分という言葉は悪い言葉ですが、今のこの意味は、良い意味の善なることに王になり、大将になるのです。そうして祖先の座に上がって座ってこそ後患がないのです。(一九九一・八・二九、国際研修院)

 事実、皆さんの町内を真実愛した人がどこにいましたか? 町内をじっと分析してみるとき、皆さん、町内をみな知っていますね? 何の家、何の家とみな分かりますね? また、周囲の畑が誰それの畑であるということをみな知っていますね? けれども、自分の畑などを愛したのであって、その町内を真実愛した人がいますか?自分の家などを愛したのであって、その町内とその面(注:行政単位で郡と里の中間。邑と同格)を愛した人がいますか? いません。歴史始まって以来、神様しかいないというのです。ですから、神様を今まで主人として万物が従っているのです。

 今までは、その町内を愛する主人がいなかったのですが、文総裁によって愛する主人たちが生ずることができるというのです。生ずることができるというその人たちとは誰なのですか? 今回、配置された人たちです。

 ですから、祖先たちの前に恥ずかしくないように生きなければなりません。祖先たちが国を愛したよりも、もっと愛さなければなりません。愛は、一〇〇パーセント与えるならば、一二〇パーセントが戻ってくるのです。真実なる愛は、愛すれば愛するほどなくなりません。歴史を動かしてくるのです。(一九八八・七・二二、漢南洞公館)

3 祖先は天使長の立場

 皆さんが故郷に入っていって、神様の真に満ちた愛の心情と本然の心情を中心として故郷に植えなければなりません。そうすることによって誰が祖先になるのですか? 神様を中心として皆さんがなるのです。そして、心情を中心とした祖先圏が初めて地上の超民族的基準で蒔かれるのです。そうして、大韓民国の心情の園が芽を吹く時が来た、とこのようになるのです。家庭を中心として堕落以前の基準を復帰しなければならないので、皆さんは神様と一つになり、夫と妻が一つになり、神様と一つになった夫婦から生まれた息子、娘が完全に四位基台として一つになって、そこから祖先の位置に君臨しなければならないということを知らなければなりません。ですから、皆さんを中心として見るとき、皆さんの先祖たちは、天使長の立場にいるので、皆さんが故郷の地に来ることを待っているのです。(一九八八・五・一五、本部教会)

 皆さんの先祖たちが全部、皆さんのあとに従って出で立つのです。皆さんの祖先たちは、天使長の立場です。天使長。分かりますか? 復帰の道は、再創造の道です。創造原理を見るならば、天使を先に造り、アダム、エバを造りました。ですから、先に行っている皆さんの先祖たちは、天使長の位置にいるのです。

 皆さんは、アダム、エバの位置なのですが、アダム、エバが成熟して結婚する時まで、誰が保護しなければならないのですか? 神様が守り、保護するのではありません。僕たちが引き受けて育てるようになっています。天使たちが引き受けて育て、結婚させて自分も恵みを受けることのできる新しい分野が残っているというのです。

 ですから、霊界の善なる霊たちは、皆さんの前において真なるエバが現れ、真なるアダムが現れるその日を願って地上に再臨して、皆さんが故郷に帰るに当たって、国を探し求めるために出で立つ歩みを歓迎するのです。

(一九八八・六・四、漢南洞公館)

4 祖先の後援

 皆さん、故郷に行くようになるならば、先生の心と同じこのような蕩減の苦難をもち、勝利の善なる種を植えるために還故郷するようになるならば、皆さんの先祖が全部後援して、姻戚のはとこにまで教えて宴会の席をつくっておき、待たなければならないのです。そのようになりましたか、なりませんでしたか? ならなかったので心配なのです。

 先生が昔、この道に出てくるようになったときには、腹がすくとき、ある女の人がもちを作って先生を招き、食事を出してくれました。昨夜、自分の祖先が現れて、「貴いお客様にどこそこへ行くならば会うはずだが、その方をお連れしてこのようにしなければ大変なことになる。天の国の暗行御使(注:李朝時代、王より密命を受けて全国を秘密裏に行脚し悪を摘発した目付役人)の中の大王の暗行御使の出動なのですが、ここに引っかかる日には一族全体が永遠になくなる。もてる財産全部をはたいて、すべての精誠を尽くせ」と語ったというのです。

 先生にそのように侍ってきた霊界の背後の歴史が、皆さんがそのような心情の基盤が一致する位置で行くときに、同調しなければならないのが自然の道理なのです。皆さんが足りなくしてそうなのです。(一九八八・一〇・三、一和龍仁工場)

 霊界にいる皆さんの祖先たちもこの世の中を見下ろしながら、誇らしい後孫たちに協助したくて地上に降りてきたがるのです。それで多くの祖先たちが皆さんの周囲に降りてきます。これが氏族を中心とした宗派を超越した宗教世界なのです。皆さんの祖先たちが皆さんを信じ、愛しながら、皆さんに従ってきたがるのです。すべてのものが従ってきます。それで皆さんに協助するために献身したがるのです。

 メシヤというものは、絶対的に中心になる概念なのです。いったん、命令をするならば、それで終わりなのです。それに対して何がどうのこうのと言うことができないのです。いったん、命令をするならば終わりなのです。それをしなければならないし、それに従わなければならないのです。そのような中心になるものがメシヤなのです。

 それでお父様が地上で神様のように立って、多くの祝福家庭を氏族的メシヤとして送り出すのです。今まで神様はそのような家庭をもてなかったのです。家庭が愛の領域をもてなかったのです。

 今は違います。真の父母がそのような家庭として、神様の家庭として地上に立っているのです。それで、神様がここにメシヤを送られたのです。今、横的に世界の所々に皆さんが立つのです。皆さんを送り出すのです。これは、イエス様が当時、イスラエル民族においてカイン氏族とアベル氏族が一つになったその上で、祝福を受けたのと同じなのです。(一九八九・五・一、世界宣教本部)

 今や皆さんの祖先たちが協助するようになっています。昔は、悪い祖先たちが後孫を利用したのです。しかし、今や、善なる祖先たちが降りてきて活躍することのできる時が来ました。ですから皆さんは、それこそ十字架を負わなければなりません。氏族圏の十字架を負い、民族を身代わりして蕩減し、国家と世界の十字架を背負い、国家と世界のために蕩減しますという人がいなければなりません。世界的恵沢圏内で皆さんが十字架を負い、戦うならば、皆さんによってバタバタと、みな復活することができるというのです。平面的な立場で祖先代々に救援することができる足場が築かれるのです。そうしてこそ皆さんの一族の解放が始まるのです。皆さんは、今やこのような祈祷をしなければなりません。「私がその代価を受けられないとしても、私たちの祖先たちが過去に過ったことをお許しください。私たちの先祖たちが隊列でまごまごし、このように行っても逆に行き、ありとあらゆることをしたことをみなお許しください。まごまごしたとしても天のみ旨の前に立つことのできる系統的烈祖たちの再臨復活の道を築いてください」と祈祷しなければなりません。

 まず、皆さんの祖先を解放しなければなりません。そのことが、分からなければなりません。その次には、皆さんの一族を解放しなければなりません。そうするために今回、既に故郷に配置しましたね? 故郷に配置するのは、六〇〇〇年の聖書の歴史始まって以来初めてです。カインを救わなければならない復帰歴史において、故郷を救いなさいと言うことのできる論理はありません。カインを愛し、戻ってきて救うようになっているのです。先生が世界的カインを蕩減して戻ってきたので、皆さんが福を受けるのです。(一九八八・一・二三、前本部教会)

5 祖先の基盤は故郷

 私が故郷を正しく愛するのを見せてあげなければなりません。国を愛することは、事実遠く、社会を愛することは遠いですから、皆さんの故郷の山河を訪ねていけというのです。「私も知りませんでした。文総裁のみ言を聞いてみると、真の天地の大道が通ずる話です。一度聞いてみなさい」。ここから始まるのです。

 心情の基台を築いてこそ、祖先たちが故郷に来てその基台を中心として、後孫を通じて復帰されるのです。祖先たちがここソウルに来て、李博士であるならば李博士をどのように訪ねていきますか? 祖先たちには、故郷が情の移った所なのです。祖先たちの考えは、李博士が育つ時の故郷での考えなのです。勉強したことは自分だけが知り、出世したことは自分だけが分かるのであって、父母が分かりますか? 故郷復帰とは何かといえば、霊界を復帰させるためのみ旨があるのです。霊界の協助を受けて、後代たちが行くことのできる伝統的基盤を立てておこうというのです。天運の時がそのようになるのです。私がそのままどんぶり勘定的にするのではありません。このようにならなければならないのです。

 愛は、私の家からなのです。私が父母の愛を受けたならば、父母を愛さなければならないのです。天理がそうです。すべての心情的な誘発点は、父子の関係から連結されるのです。それは全部、郷里から植えられてくるのです。ところが、これが堕落することによって全部、交差したというのです。それをこの地で解かなければなりません。郷里へ帰って、サタン側に立って愛する数多くの孝子、孝女以上の孝子、孝女の立て札を差し立ててこそ、天使長でない善なる霊人たちが地上に来るのです。そうして横的に動く霊人たちが故郷で愛する名前をもって、ソウルの家に来て協助するのです。そのようにして横的基盤を広げていくことができるのです。それが復帰です。(一九八八・四・六、漢南洞公館)














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