真の御父母様の生涯路程 10
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真のお母様と世界女性時代

第六節 女性全体解放圏と「アジア平和女性連合」

一 天宙的路程と大母様の昇華

一九八九年前後の摂理の時

 今まで統一教会においての四十年荒野路程は、誰が行く道なのかといえば、先生が行く道です。本来、先生の四十年荒野路程というものはないのです。そうだとすれば、誰の代わりに行ったのでしょうか。世界の子女のために行ったのです。この四十年荒野路程ですが、父母様を中心として見れば、十四年間闘って個人として勝利したのです。一九四五年八月十五日から一九六〇年度まで、監獄に行ったり来たりしながら、あらゆる嘲笑を受ける中で、踏みつけようとするそのようなすべての試練を乗り越えてきたではないですか。

 十四年間という期間が過ぎて、一九六〇年度に父母様が成婚しました。男性として、個人として、讒訴できるすべての受難の道を切り間いて、初めて聖婚式をしたのです。その七年後に「神の日」を設定しました。そして今回の「神の日」が二十二回です。「神の日」を中心として二十年数を越えました。それゆえに、縦的な蕩減路程の世界的分野をすべて終えたというのです。

 その次には何ですか。米国を中心として、四代大統領を越えて勝利することによって、世界解放圏を越えたので、十二年内に祖国統一と還故郷によって天宙解放路程が開門されるだろうというのが今の観なのです。これから韓国を中心として、統一がどのようになっていくのかといえば、十二年間、二〇〇〇年度までに、統一教会の運勢は、世界のどのような国も反対できない自由的環境として現れるはずだというのです。

 それでは、これからどのようになりますか。今まで先生が、四十年路程を歩んできましたが、今ではもう天宙史的な路程です。荒野路程ではありません。還故郷路程が、霊界に帰る路程が直結するのです。

 一九四五年に七年をプラスすれば一九五二年です。それを蕩減復帰しようとすれば、一九八五年にプラス七年で一九九二年です。既に三年が過ぎたのですが、三年の期間で縦的基盤を立てました。四年が東西南北の四方性なので、四年間で南北統一が完全に解決しなければなりません。それで、十二年間で世界のトップ全体が、文総裁を中心として動かなければならないということのできる時代が、事実として訪れるはずだと思うのです。二〇〇〇年代に、私が八十になれば、モーセがカナン福地の天国に向かって入っていったことと同じことが展開します。


「八定式」と「天父主義」宣布

 一九八九年八月三十一日、真の御父母様は、アラスカ・コディアックのノース・ガーデンにおいて「八定式」を宣布され、九月一日、同じ場所で「天父主義」を宣布された。長子権を完全に復帰したという意味である「八定式」の基盤の上に「天父主義」を宣布することによって、堕落人間が真の父母を迎えることができるようになり、真の御父母様も、カインとアベルをすべて愛することができるようになり、父母主義、天父主義時代か開かれるようになった。

 去る一九八九年八月二十日、ダンベリー四周年記念日に語った説教の内容は何かといえば、救援摂理完結、そして、その時代が過ぎて愛の時代、愛援摂理時代圏というテーマでした。

 それは何かといえば、長子権復帰の摂理時代は過ぎてしまい、そのあとからは父母権復帰時代に入っていくにつれて、王権復帰がなされ天にも地にも神様の天的な王が立つようになるというのです。そのような時代に向かって、私たちは信仰しなければなりません。民主主義や共産主義は、世界を指導しようとしましたが、それはすべて崩れていきます。これから私たちの時代なのです。したがって、左右を収拾していく「頭翼思想」です。絶対的な神様を中心として、愛の世界に向かって摂理を出発させるのは父母なのです。

 世界がすべてサタン圏に入っていきましたが、天がすべて浸透して奪ってくるのです。個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様までです。横的な面でも八段階、縦的に上がっていくことも八段階です。これを結んで定着したと宣布したのです。それが今回、アラスカで先生が一九八九年八月三十一日に宣布した「八定式」です。

 一九八九年は、一月から八ヵ月間で世界的な蕩減路程を終えました。昨年は交差結婚式、「世界統一国開天日」宣布など、様々なことをしました。総合蕩減条件樹立です。そのようにして、すべてのものを今年の八月に終えました。海上まで連結してきました。

 そのような意味で、昨年は海をすべて回りました。ハワイからメキシコ湾、東太平洋、そして、ロサンゼルス、グロスター、韓国の済州道です! すべて回って海を連結させたのです。そして、陸地に帰ってきたでしょう? そのようなことをすべて収拾して定着することが重要なのです。天の摂理時代は、父母の時代、愛の時代に入ってきました。

 皆さん、神様の摂理において八数が定着しませんでした。八数は、天でも円、地でも円です。「世界統一国開天日」を宣布した翌年の八月は重要です。その八月末に、そのような天宙的な定着を発表したということは重要なことなので、これを記憶するように願います。

 アラスカのコディアックに行くと、そこから見れば遠かった北極星が目の上にあるのです。北極星に最も近い位置で「八定式」をしたのです。縦横にふさがった天国と地獄のすべての垣根を壊して、人間世界のすべての個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙までふさがった垣根をすべて壊して片づけるのです。

 この「八定式」を基盤として、九月一日に「天父主義」を宣布しました。これは何の活かといえば、「八定式」が終わる時までは長子権復帰時代なのです。そして完全に長子権が復帰されたので、サタンが反対できない世界的頂上圏に上がってきてそこに立つのです。

 それゆえに、「天父主義」とは、家庭を中心とした王権を回復させて連結させることによって、王権が復帰されるのです。天宙的王権が復帰されるのです。ですから、家庭がなくてはいけないというのです。統一的家庭基盤を通してアダム的統一家庭、氏族的アダムの統一家庭です。


洪順愛大母様の昇華

 韓鶴子お母様の生母であられる洪順愛女史が、一九八九年十一月三日、午後九時五十三分、七十六歳を一期としてソウル市鍾路区内需洞一一〇−四三、新門路公館において、韓鶴子お母様と食□たちが見守る中で昇華された。真のお父様は、十一月四日、洪順愛女史の生涯と信仰を褒めたたえられ、「忠心奉身」という揮毫をされ、「大母」という名を与えられた。

 ゼロの位置に入っていかなければなりません。過去に自分がこのように生きたという考えをする人は、天国に入っていくことができません。それゆえに、そこに他のものは何もありません。ただ真の父母と神様の考えしかないのです。そこに他のものが入り込んでは、直線に乗っていくことができないのです。愛の道を行くことができません。地上で祝福を受けたからといって、そのまますべて解決されるのではありません。

 ただもつべきことは、神様の愛に赤く燃え上がる一つの心情だけです。ですから、洪順愛ハルモニのように、二十四時間を神様のみ旨と父母様のみ旨を成就させようという考えで生きなければなりません。このおばあさんには、その考えしかなかったのです。それ以外には、考えもしなかったというのです。このような立場から見る時、私たちが尊敬しなければならないおばあさんだというのです。それで、「大母」という名前を与えたのです。

 女性といえば、労働者の妻から皇族まで、あらゆる意地悪な人がいるのです。そのような人々がお母様をすべて打たなければなりません。お母様一人では耐えることができないので、三代を経て打たれなければならないというのです。ここで、その代を引き継いでいくことに責任を果たしたおばあさんであるので、先生が「大母」という名前を与えました。

 「大母」という言葉は、どのような言葉ですか。女性が行く愛の道において、幾重にも重なる泰山峻嶺のようにふさがっているすべての垣根に責任をもち、犠牲になってそれを壊してしまわなければお母様に降りかかってくるので、すべての荷物は私に背負わせてくださいと痛哭してきました。十年間、毎日のようにしました。「父母様の家庭のすべての心配を解怨してください」と言ったのです。それで、今その恨に満ちた犠牲の道を通して、国家基準を越え、世界基準を越え、全天宙で統一教会に反対できない環境となり、統一天下に向かうことができる、解放に向かって前進することのできる時代が訪れたのです。この転換期に自己の責任をすべて果たしていったので、忠心によってすべての人が侍らなければならない大母様の資格をもったので、「大母様」と言ったのです。(拍手)

 皆さんは、きょうここで、この方の一片丹心の心情を受け継ぎ、このように自分の子孫の前に、皆さんの家庭の前に、神様に侍る伝統を正しく立てなければなりません。このおばあさんは、神様に侍るために生きました。今ではもう反対がありません。神様を皆さんの家庭にお迎えするにおいて、それ以上の一片丹心の忠情の道理を果たさなければなりません。きょう揮毫に「忠心」、それから何ですか。「奉身」です。忠誠にあふれた一片丹心の心をもって生畜の祭物になる、そのような道を最後まで行ったこのおばあさんのように、その道を行くようになる時には、迫害がなく、神様から福を受けることができる始まりになるはずです。アーメン! (拍手)


真のお母様のみ言(一九八九年十一月五日、新門路公館、大母様殯宮)

 名残惜しい、名残惜しいです。

 興進を送る時も、お父様が私に泣いてはいけないとおっしゃり……。

 おばあさんが逝かれてから、雨が降り続くので、今までおばあさんを本当に愛し、従い、おばあさんの信仰を手本にしたというすべての統一家の子女たちが、もう一度最後の時に向かって……。

 お父様が、何とも形容することができない困難な十字架を背負って、倒れながらも越えてきた路程を、すべて勝利で締めくくられ、アラスカで「八定式」を宣布され、「天父主義」、「王権主義」を宣布されるまで、天のみぞ知る事情がありません。

 おばあさんを送りながら皆さんにお願いがあるとすれば……。おばあさんは、生涯ただただ神様のみ旨、生きているときに主に出会って侍り、また働き、そのために女性としてのすべてのことを捨てられた方です。その上、妻の立場、母の立場まで捨てながら、初志一貫、み旨の道を歩んできて、最後に逝く瞬間まで、天のみぞ知る、御自身のみぞ知る深刻な瞬間を祭物として捧げながら旅立っていかれたおばあさんです。そのようなおばあさんを思い、その方が歩んできた過去を記憶するとき、皆さん自身の生活において、その侍義の生活を自身の生活目標として立てていかなければなりません。

 自分自身で考えるとき、自分がみ旨の道に従ってきながら、純粋でなかった姿、み旨を優先する前に自分を優先させ、お父様の悲しい曲折の路程を考える前に自分の姿を振り返り、自分の悲しみを先に考えた人は、悔い改める機会にならなければなりません。天地に雨が降り、汚れた所をすべてきれいに洗い流してくれるように、皆さん自らがきれいに心と体を整理し、洗うべきものは洗い、断ち切るべきものは断ち切り、新しく体を装うそのような期間と考えて、おばあさんを送ってさしあげなければなりません。

 おばあさんのことを思うとき、今私が話したことを思い出して、これから訪れる日々を迎えてくださることをお願いします。

 泣いてはいけないと思いながらも涙が出てくるのですが、それは、おばあさんを送って寂しくて泣く涙ではないので、皆さんが理解してください。

 おばあさんは、霊界に行かれれば喜ばれるでしょう。天上と地上を思いどおりに往来しながら、真の御父母様の家庭をもっと助けてくださり、また皆さんがすることにもたくさん協助してくださり、不便な肉身で、このように長くいるよりも大きく働かれることでしょう。

 お父様も、時々霊界の話をされますが、そのたびに「私が横で聞くのが苦しい」と言うと、「お母様は霊界を知らないからそのように思うのだ。私は今すぐにでも行きたいと思う」とおっしゃるのです。数日前に語られたみ言で、「私が交通整理することが多い」とおっしゃったのですが、事実、そのようにすべて整理してくださらすに行かれたらどうしますか。

 今、この期間、過去に精誠を尽くすことができなかったことを悔い改め、皆さんがおばあさん以上に精誠を尽くそうという覚悟をして、それを実践する皆さんになれば、おばあさんもとても喜ばれるでしょう。



天地の心情的橋梁の役割任命の祈祷

 「大母洪順愛女史協会昇華式」が、一九八九年十一月七日、午前十時、新門路公館において、韓鶴子お母様をはじめとする中心食□など、千二百人以上が集まる中で厳粛に挙行された。真のお父様は、十一月六日、新門路公館殯宮において挙行された帰歓式と、十一月七日、京畿道披州郡積城面武建里柿谷の元殿の地で挙行された元殿式において、大母様に霊界と肉界を心情的に連結する橋梁の役割を遂行する責任を任命する祈祷をしてくださった。

 おばあ様がこの地上から霊界に行くことによって、天上世界と地上世界に一つの心情的橋梁をなして、興進君とイエス様に続いたその橋をより一層強固にされ、キリスト教を中心としてユダヤ教と統一教会を結ぶ責任を全うするように許諾してください。

 七十余生涯を経る、日常のすべての奉仕生活を通して、この地上で因縁を結んだすべての統一教会の食口たちと共に、このおばあ様が涙と血の汗を流し、隠された中でお母様が行くことができる道を築くために、一人で労心焦思しながら垣根になり、今日の勝利がもたらされるまで歩んでくるにおいて、道案内になってくださったことを感謝いたします。

 あすになれば、ここを離れ、地上においての肉身に会うことができないそのような立場に立つようになりますが、霊的世界において、天が心配なさることを地上に残した時は、このおばあ様が中間ですべてのものに責任をもち、私の統一家を代表して、中間的媒介的位置で天の前に連結させる重大な責任を真の御父母様が任命しますので、お父様が受けて下さることを懇切にお願い申し上げます。

 あなたが願われた誇らしい一人の娘として、天上世界と地上世界において、永遠にみ旨の成就のための一つの橋梁の役割をするためにこの娘が行くということを知っております。ゆえに地上にいる真の父母は、この娘をあなたの前に送りながら、天を動員し、地のすべての善の子孫を動員して、あなたの懐に抱かれることができる愛の一つの表象として、母の愛の表象であり娘の愛の表象として称賛いたしますので、お父様の懐に抱いてくださいますように。

 お父様! すべての霊界がこの娘が行くことによって、地上に許諾した勝利の踏み台を、引き続き善の先祖が地上の善の子孫を中心として、直接的に再臨復活することのできる役事を、御自身のみ旨の前でひときわ強固に拡張連結させてくださることをお願いします。


二 真の御父母様歓迎大会と女性全体解散開宣布

韓国統一グループ主催の圏域別真の御父母様歓迎大会

 統一グループ主催の真の御父母様歓迎大会が一九九〇年二月二十日から二十五日まで、「国民連合」、「勝共連合」、邑面洞責任者、大学教授および地域の有志など、延ペ一万一千人以上が参席する中で、各圏域別主要都市(釜山、大邱、光州、龍仁、ソウル)において開かれた。

 父母様が復帰路程を行き、世界の家庭を連れてこなければならないのです。すべての万民は、父母様が来て連れていってくれることを望むのであって、父母様の僕が来て連れていってくれることを望むでしょうか。どうですか。父母様が来なくてはなりません。

 すべて歓迎大会を一度ずつしたので、霊的に運勢を見れば、大韓民国に太陽が再び昇ったので、光がさーっとさすのです。すべての天運の方向を父母様がすべてかき集めたのです。先生を通して立証するのです。見ていなさいというのです!

 それゆえに、今からは、できれば交差点ごとに良い看板を掲げなければならないのですが、それができないので旗を掲げなさいと言ったのです。これからは、道に出て「真の父母を歓迎すれば永生する」と言いなさい。真の父母を歓迎すれば天国に行くのではないですか。悪なる父母に会えば死亡ですが、真の父母を迎えれば永生するのです。簡単です。真理はほかでもありません。

 本当に真の父母を愛すれば、摂理が十年、二十年、六十年かかるのをすべて一時に成し遂げます。神様は、復帰摂理過程において、息子、娘のことを思って涙で訪ねてこられた方なのです。では、その方を知っている息子、娘がどうして涙もなく対することができますか。今まで先生が、復帰の道を涙で築いてきたのではないですか。ですから、どこに行っても「真の父母! 真の父母!」と言わなくてはなりません。

 誰が反対しますか。「全員ラッパを吹いて太鼓をたたきなさい」と言えば、ラッパを吹いて太鼓をたたくようになっているというのです。そのような段階に来たのです。ですから、父母様を宣布して歓迎するようにすることによって、世界の頂上を越えて、今までサタンが舞台にしてきたこの地球星を踏んで上り、韓国に帰ってきて天国と連結させ、王権定着宣布式を行うことができる時になったというのです。


天地父母宣布式

 真の御父母様は、一九九〇年二月二十七日、ソウル市、漢南洞公館において、全国教区長会議を主宰され、「天国王権定着」という題目のみ言を下さったのち、午後六時五十分を期して、「天地父母宣布」の祈祷を捧げられた。


〈宣布祈祷〉

 愛するお父様! きょう一九九〇年二月二十七日、午後七時十分前を期して、漢南洞のこの邸宅に、全国に散在していた原理研究会の地区長たちと全体教会の地区長たちが一箇所に集まりました。

 今回の機会に、韓国において父母様歓迎大会をしたのは、韓国だけのためのものではなかったのです。この期間は、米国を越えて、全世界を越える最上の位置に立ち、父母様の特権的権限をもって天上世界の解放とともに、地上世界の解放を成し遂げる宣布の期間でした。

 「真の父母」の名がエデンに定着することによって、永遠に地上と天上世界の王権が設定されていなければならなかったのですが、人類始祖が過ちを犯すことによって、天使長の蹂躙によって、堕落することによって失ってしまったということを知っております。今、再臨主がこの地上で七十年の生涯をかけて、最も高い恨の峠を越えるための千辛万苦の末に、全世界を通じて再び勝利の碑を立てました。

 この頂上の位置に立ち、今回の六日間に真の父母歓迎大会をすることによって、韓国国民が心の扉を開きました。世界の人々が心の扉を開きました。霊界の先祖は、歓声とともにこの時間を歓迎しているものと思っております。それだけでなく、地獄にいる霊たちまでも、真の父母の名によって愛で許す一体平準化時代に向かう摂理的時代に直面しましたので、お父様の愛だけが往来することのできる自由の天地になるように許諾してください!

 その中で、天と地を代表することのできる永遠の王権が、この地から天国まで直線着陸することができるように、サタン世界のすべての権限を踏んで、あなたの創造理想を中心とした愛の平和のための統治権限を行使できる時代に前進することができるように、お父様、宣布してください! 真の父母が築いたこの基盤を神々しく受けてくださり、天の父母と共に一つになって天上地上に新しい王権着点を宣布しますので、万宇宙が嘆息と恨の峠を越えて歓喜と称賛と栄光を返すようにしてください!

 神様の解放と真の御父母様の解放と万民の解放が、神様の愛を中心として、神様の王権を中心として、神様の民族と地球星を中心として、天上天国を中心として成されるように許諾してくださいますように! 全天宙の前にこのすべての内容を真の御父母様のみ名によって宣布いたします! アーメン! アーメン! アーメン!


米国統一グループ主催の真の御父母様歓迎大会

 米国では、真の御父母様歓迎大会が一九九〇年三月十八日サンフランシスコ、二十日ロサンゼルス、二十三日シカゴ、二十五日ワシントンD・C、三十一日ニューヨークまで、五大都市において延べ五千三百人以上が参席する中で盛況のうちに終えた。

 一九四五年を中心として、第二次大戦以後に全世界が初めて一つになりました。キリスト教文化圏で一つになり、そこに再臨主が現れなければならなかったのです。

 闘いを通じて、あらゆる曲折の過程を経て一つにしたのは、神様が何をされるためですか。一つにして何をなさろうというのですか。一次、二次世界大戦を経ながら、どれほど多くの人類を虐殺させ、犠牲にさせたことでしょうか。このような勝利的基盤を築き、第二次大戦以後に米国を中心として、一つの世界形態をつくって何をしようとされたのかというのです。神様が歴史を導いてきて、何のためにこのような統一的世界版図を、キリスト教文化圏を中心として立てたのかというのです。それは、メシヤのためです。メシヤのためなのです。米国人や世界の人々のためではありません。

 ただお一人のメシヤを迎えるためです。数百、数千万は必要ありません。なぜですか。彼には、米国も敬拝しなければなりません。たった一つの道しかないのです。従っていかなくてはなりません。米国の方法、米国の組織、自由世界の組織はすべて効果がありません。たった一つの道、メシヤに従っていかなければなりません。それは絶対的に確かだというのです。

 その方をつかむことによって真の愛を得ることができ、真の生命、真の血統を取り戻すことができるからです。真の愛には宇宙が連結されているので、愛には相続権があり同居権があるので、神様まですべて私のものになるのです。

 ですから、米国を正すためには、村々が反対しても真の父母を宣布し、「真の父母の家を経ていきなさい、真の父母の表門から真の父母の庭を経ていきなさい」と言うのです。では、そのようにすれば、皆さんは希望がありますか。米国が真の御父母様の表門から裏口に通じて、そのガーデンからその垣根を経て中へ入ってきさえすれば生きるのです。そのようにしていけば生きるというのです。


女性全体解放圏宣布

 一九九〇年三月二十七日(陰三・一)、米国において挙行された第三十一回「父母の日」記念礼拝の中で、真のお父様は、「女性全体解放圏」を宣布され、真のお母様が統一教会の第二代教主になると語られた。

 きょうは、満三十回の「父母の日」だということを知らなければなりません。これは何を意味するのかといえば、本来イエス様は、三十歳で真の父母を中心として世界統一を成すことができたのです。ローマやイスラエルが反対せずに歓迎することができた環境で真の父母が登場していたならば、今日、このような式はなかったのです。イエス様当時にすべて成していたのです。ところが、死によって、イエス様が理想としていたものを三十歳ですべて壊してしまうようになったというのです。

 統一教会を中心として、特にお母様を中心として見れば、完全に三十歳です。三十歳を中心として、復帰摂理をしてきたのです。イエス様は、家庭を中心として世界制覇することができる解放圏をもたなければならなかったのですが、できなかったので、先生が現れて蕩減復帰し、第二次大戦直後にしなければならないことを、四十年過ぎて一九九〇年度に、三十回目の「父母の日」を迎えることによって初めて、家庭を中心として世界舞台を抜け出たというのです。イエス様は、国家的舞台でしたが、今世界的舞台を抜け出したというのです。(拍手)。

 それで、米国を中心とした自由世界の統一教会に対する反対は、すべて過ぎたのです。そして、共産世界の反対もすべて過ぎました。それから、すべての宗教圏の反対もすべて過ぎました。それから、ソ連を通じて金日成まで交渉しています。条件としては、完全に終わりました。それゆえに、今ではもう先生がいなくても、お母様だけいればみ旨に何の支障もないというのです。

 今までは、女性が天地を代表した摂理の代表者として立つことはできなかったのですが、初めて父母の愛を中心として、一体的理想を中心として、お母様を中心とした女性全体解放圏が地上に宣布されたというのが、けさの式典だったのです。(拍手、歓呼)

 それで、今からどのようなことが展開するのでしょうか。女性が団結して、女性の解放圏を成して一つになるためには、世界女性同盟をつくって、道端の女性を清算する運動をしなければなりません。今まで女性がサタンの武器になって淫乱の種を蒔き、サタンの一族を繁殖したので、完全に握りつぶさなければなりません。サタンの非法的な愛を退けなければならないというのです。

 三十年目に女性解放を宣布したのです。それゆえに、先生一人でも真の御父母様の代身であり、お母様が一人でも真の御父母様の代身です。「レバレンド・ムーンが古稀を過ぎて七十を超えたのだから、後継者が出てくるのではないか」という、そのような言葉は片づけてしまうのです。レバレンド・ムーンの夫人は四十七歳にしかなっていません!

 ですから今、先生が第一教主、それからお母様が第二教主だというのです。(拍手)今までは、女性が男性に従いました。今では水平です。ですから、宣教部のようなところにお母様をさっと送れば、「なぜお父様は来なかったのですか」と尋ねてはいけません。(拍手)

 それで、このような解放を宣布すると同時に、真の父母と一つになった家庭は、世界のどこにいようと、今まで真の父母が歩んできた道を相続されたので、そこで強く雄々しくすれば、神様と宇宙が先生を保護するのと同じように、その家庭を保護することによって、一つの国を消化させることは問題もない! それを宣布するのです。皆さんが一線に立ちなさいというのです。

 本来アダムが完成すれば、天国の父が完成して、エバが完成すれば、天国の母が完成します。そのようにして家庭の主人が立てば、家庭的天国の王権が生まれます。したがって、アダムとエバは、個人的王であり、家庭的王であり、氏族的王であり、民族的王であり、国家的王であり、世界的王になります。今、このような国家基準を越えることができる時に来たので、サタン世界の王権を踏んで天の世界の王権を設定することができます。その日が一九九〇年三月二十七日だというのです。このようにすることによって、世界は今、レバレンド・ムーンが起こすブームに従って回っていくようになっているのです。


真のお母様の訓練の道

 では、私たちのお母様は、立派なお母様ですか。(はい)。立派なお母様は、蕩減復帰したので立派なのでしょう? 女性は立派な心だけをもっているわけではありません。くねくねくねくねしているというのです。(笑い)いくら鉄がくねくねして複雑になっていても、また砂鉄になっていても、溶鉱炉に入れて溶かし、まっすぐな鉄棒の形をかたどって流し込めば、まっすぐな鉄棒になるのではないですか。お母様も一度溶鉱炉に入れて溶かして抜き出したので、このようにまっすぐなのです。そうでなければ、母になることができますか。

 私にどれほど教育を受けたでしょうか。「私に似なさい、私に似なさい」と言ってきたのです。私の死ぬ日が近いのに、解放してあげなければ母の役割を果たせないでしょう。それでは、恨が残るのです。また、私が死んでも統一教会を導くことができる能力もあるので、お母様が説教する時が来るのです。

 紙一枚も二人でもたなければならないというではないですか。今までは、すべて私がもっていたのですが、「地に着かないように端だけ持っていなさい」と言って、持ってくれれば、それも協助したことになるのです。そのような時は、絶対服従しなくてはなりません。お母様にも、しなければならない責任分担の五パーセントが残っているのです。それを私がすべて、さっさっと渡してあげるのです。

 お母様は、今まで堕落した世界を復帰することができる真の母として、心的世界がどれほどつらかったでしょうか。それを理解してあげる先生は、それ以上にどれほどつらかったでしょうか。(笑い。拍手)そのつらいことが悪いのではありません。

 私がお母様を称賛するのではなく、お母様に良い点が本当に多いのです。素晴らしいというのです。それゆえに、そのようなものをすべて見て、お母様として選んだのではないですか。顔を見れば分かるのです。慎ましいのですが恐ろしい女性です。一度決心すれば、最後まで自分一代でこの複雑な恨の峠をすべて清算するという決心が、私よりもお母様がもっと強いのです。

 先生は、今七十を超えたので、ごみ箱の近くに行きましたが、お母様は、今ごみ箱を収拾してそれをすべて掃除することができる主人になったので、先生よりもお母様をもっと重要視することができる統一教会の食口になれば福を受けるのです。

 お母様は、生きている間に孝進を完全に訓練しなければなりません。三人の息子を訓練させなさいと指示しています。準備できない人は滅びるのです。その時がいつ来るか分かりません。先生がこのようにはっきりと天理大道を見ながら、数十年前からこれをすべて埋めていき、計画して準備したプログラムに着々と合わせてきたので、今この位置に上がってきたということを知らなければなりません。


モスクワ大会勝利帰国市・道別真の御父母様歓迎大会

 一九九〇年四月三十日から五月二十二日まで、各市・道別の統一グループが主催する「モスクワ大会勝利帰国真の御父母様歓迎大会」が、全国十二の市・道において、総勢二十三万三千三百人が参加する中で開催された。五月十四日蚕室ソウル・オリンピック・メインスタジアムにおいて開催されたソウル大会は、十万人が群がった。

 今はもう救援摂理時代ではありません。愛援摂理時代を宣布しました。昨年(一九八元年)八月中旬でした。ですから今は、救援は必要ありません。その時から米国を中心として、共産世界まで愛の摂理時代に入っていったのです。そして、八月三十一日には、「八定式」というものを行いました。縦横に八段階の蕩減路程をすべて通過したのです。それから、九月一日には「天父主義時代」を宣布しました。

 それで、昨年十一月から統一教会内において、各自個別に活動していたものを統合させたのです。「天父主義」、すなわち天の父母主義が出てきたので統合しなければなりません。十一月に統一グループを中心として、統合運動をしたのです。次には、統一グループを中心として真の父母歓迎大会をし、それが終わったのちに全国的に真の父母歓迎大会まで終えたのです。さらにソ連に行ってきて、国家的な次元においての真の父母歓迎大会を終えたのです。

 真の父母は、そのように縦的に、横的にすべての統一グループの団体を一つに結んだのです。今までの救援摂理では個人蕩減でしたが、今からはグループ蕩減時代に越えていくのです。それで今年の古稀の祝宴が終わるや否や、統一グループを中心として真の父母歓迎大会をしたのです。

 一九八八年を中心として、ブッシュを立てることによって、アベル圏はすべて収拾し終わったので、これからは、カイン圏を収拾するのです。サタン側の世界的なカインを先生が屈服させました。ですから、国に定着することができる時が来たというのです。ローマとイスラエル国家圏がすべて屈服した立場に立ちました。そして今ではもう国を取り戻すことができる時が来たので、国の父母として登場するのです。

 ヤコブの立場にいる米国・日本・韓国を代表したI文総裁が、エサウの立場にいるソ連・中国・北韓を代表したゴルバチョフに会い、その心の中に天の真の愛を植えてあげたということは、サタンを自然屈服させるヤコブの還故郷になるのです。今、エサウには、兄弟と一つになって天の父母に侍る道だけが残っています。

 これは、歴史始まって以来最大の事件であり、天の側の勝利をもたらす新しい起源になるのです。それゆえに、文総裁は、直ちに帰国して大韓民国の国民と民族の前に、真の父母歓迎大会を通して真の父母を宣布したのです。そのようにしてこそ、金日成の基盤が、悪なるサタンが退くように、天が陣をはることができるのです。真の父母歓迎大会を通して「真の父母」を宣布することによって、北韓と金日成の集団に対峙することができる天の側の基盤を確立したのです。

 このようにして一大転換時期を迎えるのです。それで、天地父母宣布と真の父母歓迎大会を世界的に行いました。日本でも行い、米国でも僑胞を中心としてすべて行いました。

 原理から見れば、間接主管圏と直接主管圏が、「真の父母」を宣布することによってすべてなくなります。直接主管圏と間接主管圏は、責任分担を完成することによって達成されます。責任分担とは何ですか。アダムとエバが成熟して、神様と愛の理想を中心として一体となれば、九段階、十段階と上がっていって水平線でぱっと広がるのです。その上にはサタンがいません。


氏族的メシヤ宣布大会

 真の父母歓迎大会を発表したので、真の子女、真の家庭歓迎大会をしなければならないのですが、それは誰がしなければならないかといえば、皆さんの一族がしなければなりません。統一教会全体と国民全体が真の父母を歓迎しましたが、今から皆さんの一族に帰って、私たちの先祖を探し出したと称賛することができる、真の血族を中心とした、一族を中心としたそのような歓迎大会を終えなければなりません。それが氏族的メシヤ宣布だというのです。

 真の父母の伝統は立ちましたが、今から天国の王権を受け継ぐ血族的横的基盤を編成しなければならないので、皆さんは、王子、王女として家庭的、氏族的歓迎大会を宣布しなければなりません。今までに祝福を受けたので、その橋の約八○パーセントは私がつくってあげました。ですから、あと少しだけすれば、すべて終わります。

 氏族的メシヤです! 氏族の救世主です。氏族の救世主という名前をもったというのです!メシヤが来ることをどれほど待ちましたか。何千年待ちました。ですから、皆さんの氏族の前に、メシヤとして任命して送ったそのメシヤの種子がどれほど貴いですか!

 氏族的メシヤとして行きなさいということは、あなたの氏族に行って新しい種を植え、そこに生じていたすべてのものが偽物であり、偽りのオリーブの木なので、真のオリーブの木が生じるようにするのです。偽りのオリーブを切って接ぎ木し、真のオリーブの木畑をつくりなさいというのです。その一族においては、これ以上の福音がありません。国を取り戻すことよりも、世界を取り戻すことよりも、天地を取り戻すことよりももっと貴いのです。

 統一教会がそのような権限をもっていて、文先生が神様を身代わりにそれを任命することができる資格があるというときには、死んでいった皆さんの霊界のすべての先祖は目をむいて喜ぶでしょう。数千年、数万年間、この時間をどれほど待ち焦がれたでしょうか! 皆さんの回生が問題ではありません! 先祖の生命力を中心として、標的として生まれたというのです。


忠北清原教会献堂および統一会館開館式

 一九九〇年十一月二十四日、忠北清原郡南一面孝村二里において、真の御父母様と三百人以上の食□たちが参席する中で、清原教会厭堂および統一会館開館式が行われた。同会館は、敷地四百七十六坪、建坪二百五十八坪に鉄筋コンクリート三階建てで建てられた。真のお父様は、「故郷を誇ろう」という題目のみ言を語られ、祝祷してくださった。

 きょう皆さんは、韓氏の故郷に集まりましたが、韓氏だけの故郷に集まったと考えるなというのです。これを大きく見れば、大韓民国白衣民族の一部分として連結した韓氏の故郷です。これをまとめて各姓氏が、この韓氏の故郷を自分の故郷のように愛する心をもつことができるようになれば、ここがどれほど美しい所になりますか!

 また、どこに行こうと、自らの故郷を拡大したものだと思う心をもって先祖の前に手本になり、自分の姻親関係にある人々から追慕され、また後代の前に尊敬を受けることができる存在にならなければならないという心をもって生きなければなりません。三千里半島のどこに行っても、そのような心をもって生きなければなりません。そのように思うとき、韓氏なら韓氏の先祖を中心として生きることだけではいけないというのです。すべての姓氏を自分の故郷と同じ立場で侍って暮らし、さらに倍達民族ならば倍達民族、白衣民族ならば白衣民族と共に、全体の故郷で暮らしていると思って生きなければならないというのです。さらには、アジア人、世界人類全体の故郷を代表した生活を送るかのように生きなければなりません。そのように生きるようになるときに天地が称賛するのです。


〈祝祷〉

 愛するお父様! 南北が交錯したこの時点においても、あなたの摂理のみ旨は、人類を救援するための役事の路程を日々前進させていることを知っています。

 きょう、ここ清原郡に統一教会を献納するようになったことを感謝申し上げます。この殿堂は、国の前に名がなく、世界に誇ることができる内容はありませんが、ただ一つ、愛の殿堂にならなければならないということを忘れないようにしてください。真の愛を中心とした永存なさる神様の根本的根源と共に、真の生合体が結合し、和合して、この国を救援するための努力をすることができる一つの教会になるように許諾してください。

 それだけではなく、自分だけが幸せに暮らすのではなく、後代のために、未来に連結することができる自らの血族のために生きるにおいて、あらゆる最善を尽くしながら、神様が過去、現在、未来を抱いて愛される、そのような心を受け継いで、過去と現在と未来を愛することができる愛の主人公、生命の主人公、血肉を受け継いだ男性と女性、主人になるように許諾してください。

 そのようにすることによって、この家は、忠清北道で神様が真の愛を探し出すことができ、真の生命を探し出すことができ、真の子孫を探し出すことができる本堂にならなければなりません。それで、天上世界のすべての先祖が地上の希望の基地として訪問することができると同時に、忠北道民はもちろん、四千万の韓国民族全体がここを慕い、心から欽慕して同化することができる、一つの温床地になるように許諾してくださることを懇切にお願い申し上げます。

 さらに、韓氏の故郷を中心とした所ですので、ここから、韓氏の中から天に記憶される多くの人々が連結されて、大韓民国においてそのような伝統を連結させることができる韓氏の本場となるように許諾してくださることを再度お願いいたします。


三 アジア平和女性連合韓国・日本大会

神様祝福永遠宣布式──「七・一節」制定

 真の御父母様は、一九九一年七月一日、ソウル市の漢南洞公館において、二百人以上の中心指導者たちが参加する中で、「神様祝福永遠宣布式」を行われた。真の御父母様は、この新しい名節の名称を「七三節」と定めてくださり、この日を期して全祝福家庭は、氏族的メシヤ登録申請書を提出しなさいと指示された。

 今年の七月初日は、たまたまある年の七月初日ではありません。摂理史から見る時、これは三年路程の中心となる年であり、歴史的な転換期なのです。転換期だというのです。すべての情勢もそうであり、歴史の流れも今からは変わらなければなりません。

 今まで宗教が多くの血を流しました。血を流したその代価が、どこに行って実を結ぶのかを知らずにいます。それが真の父母です。真の父母によって宗教圏と政治圏、それから民主世界圏と共産圏が統一されるのです。八月にすべて終えてしまおうと思うのです。それで宣布式をするのです。宣布式をすることによって、天ではすべてそのように編成されるのです。今まで共産世界と民主世界が怨讐となって闘っていましたが、霊界で連合運動が展開されるのです。

 その次には何ですか。その次には長子権復帰でしょう? 長子権に引っ掛かり、宗教圏と非宗教圏、天国と地獄に分かれたのです。これをすべて復帰することによって、霊界から変わります。アダムを中心として、天使長が長子権を略奪したことを復帰することによって、天使世界がアダムを育てて成熟することができる時まで養育したその本然世界へ入っていきます。霊界が人間世界を利用できないというのです。

 それで、このような統合をしようとするのです。統合することによって、自分たちが振る舞うことのできる権限がなくなり、みな水平になってしまいます。上に上がっていくことができるのは、真の父母と天の権限しかないのです。それで、この宣布式をしなければならないというのです。先生を中心として、処理しておかなければなりません。

 霊界と肉界が、今まで自分勝手に行ったり来たりしていたのです。しかし、今ではもう霊界と肉界が一つの道を行くというのです。正統還元時代が来るというのです。サタンがいなくなり、サタンを許してあげたので、神様が主管する時代に入っていくということなのです。霊界と肉界は、完全に正統、正道の道に還元して神様の世界に入っていくのです。

 このようなすべての内容を備えたので、神様の勝利と真の御父母様の栄光の時代が到来することを宣布したのです。宇宙の前に、万有世界の前に宣布したので、それが一つの法になり、それを中心として霊界を統治します。

 完全解放です。愛を中心として、全権を発表してしまったのです。愛を中心として、民主世界と共産世界だけでなく、全人類に向かって、永遠の愛を中心として永遠の祝福を宣布してしまったのです。アダムとエバを祝福しましたが、責任分担を果たすことができず、愛の理想を成すことができずにすべて壊れていきました。今、先生が愛を中心として、三大祝福の愛を再起させて永遠の祝福を宣布するということは何かというと、今から全人類が蕩減圏からすべて外れるということです。

 皆さんは、本部で氏族的メシヤとして登録しなければなりません。今日、どのような道を選ぶのですか。皆さん自身の道ですか、原理の道ですか。(原理の道を選びます)。家庭へ帰らなくてはなりません。そこが神様の真の愛のセンターです。それでこそ解放されるのです。これが生きていく目的です。帰るという人は、両手を挙げてみましょう。その次の結論は、私たちが皇族になるということです。


「アジア平和婦人(女性)連合」東京大会

 第一回「アジア平和女性連合」大会が、T九九一年九月十七日、日本の東京ペイNKホールにおいて、七千人以上の日本の知識層の女性たちが参加する中で開催された。真のお母様は、同連合の顧問として、「アジアと世界を救援する真の愛運動」という題目の招請講演(通訳・朴普煕)をされた。


真のお母様の顧問あいさつのみ言:アジアと世界を救援する真の愛運動

 尊敬する大会長、「アジア平和婦人連合」の会員と来賓の皆様、そして、日本全国各地からお集まりになった女性指導者の皆様、きょう私は、歴史的大変化の岐路に立ち、この間わずか五年余にしかならない「アジア平和婦人連合」がこのように成長し、このような立派な大会を開催するようになったことを心より祝賀してやみません。

 今世界は、歴史的大転換期を迎えています。一九一七年のボルシェビキ革命以来、七十年以上の間、世界の半分以上を席巻しながら数億の人類の血を流し、全人類を恐怖と戦慄のるつぼに陥れた共産主義の宗主国ソ連が、ついにその赤い旗を下ろして歴史の彼方に消えるようになりました。

 これはすなわち、神様を否定する無神論の世界観が負けて滅びたということです、葛藤と闘争と憎悪の哲学がその限界を現したのであって、共産党の一党独裁体制がその破滅を宣言するものです。

 経済的平等を主張してきた共産主義が、むしろ経済的破綻によってその終末を告げるように、自由の理想を主張してきた自由民主世界も、やはりその自由の影のもとで性道徳の紊乱と暴力、麻薬等、深刻な価値観の混乱によって社会的破綻を迎えているのです。

 事実、歴史的価値の中でも、最も重要なものは、家庭を中心とした価値観だと思います。古語に「家和万事成」という言葉があります。これはすなわち、家庭が平和の根本だという意味です。

 そして、このような家庭を築くにおいて最も重要な要素は真の愛です。真の愛というものは、愛の中でも神様を中心とした絶対愛をいうのです。すなわち、愛することができないものまでも愛するのが真の愛なので、真の愛の中においては、怨讐までも愛さざるを得なくなります。さらには、相対のために生きて生命までも捧げる犠牲的愛が真の愛なのです。したがって、真の愛の中においては、個人はもちろん、社会や国家間の対立や葛藤さえも完全に超越し、溶解され、真の平和が成し遂げられるのです。

 この真の愛は、創造と繁殖と発展の原動力になります。すなわち、すべてのものは、投入すれば消耗して終わってしまうのですが、真の愛は投入すればするほど大きくなるのであり、また増加して戻ってくるのです。したがって、このような真の愛の中においてのみ「永生」という言葉が可能になるのであり、真の愛を実践する家庭と社会は、永遠に滅びないで発展するのです。

 このような観点から見る時、私の夫、文鮮明牧師の教えである「ために生きなさい」というみ言は、平和世界建設の基本指針になるのです。このような真の愛の起源は、神様です。そして、神様は、このような真の愛を実現なさるために人間を追ってくださったのです。

 文鮮明牧師も、この真の愛の絶対的な道を知っていらっしゃったので、その多くの迫害と受難を経ながらも、自分だけのために生きられずに神様と人類のために生きてこられたので、ついに今日のこの世界的な統一教会の基盤を築かれたのです。

 それだけでなく、このように世界的な仕事をする方の妻として、私もこの真の愛を中心とした勝利の因縁があるので、家長の痛みを家族全体の痛みとして骨の中に深く刻みながら、共に分かち合うことができたのであり、どのような難しいことにぶつかっても、孤独な夫を考えて表情に出さずに微笑を失わないように努力したのです。

 女性の真の幸福を、父母の愛、夫の愛、子女の愛から見いだそうとして「ため」に生きてみると、自然に私の生涯の目標は、真の愛を中心に、きのうよりきょうをもっと「ため」に生きて感謝し、またあすをきょうよりもっと「ため」に生きて感謝し、もっと努力する、そのような生活になったのです。

 さらには、今日立派に成長した十三人の兄弟姉妹の母としての役割を、成功的に遂行することができたのも、やはり、このような真の愛を中心として、私たちの家庭がすべて一つになったからだと思います。どの家庭においても、神様が臨在されれば、父母も子女も、すべて神様の愛と生命と希望を共に分かち合ってもつことができるからです。

 尊敬する「アジア平和婦人連合」の指導者の皆様! 迫り来る二〇〇〇年代は、米ソ両国の対決時代も、多国の混乱時代もない、神様の真の愛を中心とした神様の世界にならなければなりません。経済力や軍事力を通した弱肉強食の世界支配論理が存在した時代は過ぎ、これからは、神様の真の愛を教えてくれる「神主義」に基づいて、東と西、南と北、そして、すべての文化と人種と思想が一つに溶解されて一つの世界を成し遂げなければなりません。

 既に文鮮明牧師は、今年の八月二十七日と二十八日に韓国のソウルにおいて、「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」を結成されました。

 尊敬する日本の女性代表の皆様! 今、皆様がアジアと世界のために生きようという真の愛の実践者となる時、今日のこの歴史的大転換の時点は、日本はもちろん、アジアが世界へ飛躍することができる重要な契機となるのです。皆様は、アジアの母であり、世界の母として、皆様の生活舞台の幅と次元を広げ、高めて、新しいアジア、新しい世界を建設するにおいて先頭に立ってくださることを願います。



日本統一教会全国信徒大会

 日本統一教会全国信徒大会が、一九九一年九月十八日、日本の東京ベイNKホールにおいて、七千人以上の食□たちが参席する中で開催された。真のお母様は、「エバの使命」という題目のみ言を語ってくださり、集まった食□たちに真の御父母様がサインされた貴石を分けてくださった。


真のお母様特別講演:エバの使命

 愛する日本食□の皆様! 神様と真の御父母様の祝福が皆様の家庭に満ちあふれることを祈願します。

 私は、母としてこの点を考えてみました。お父様が日本の幹部を集めて語られるのをそばで見つめながら、多くのことを考えました。お父様が日本の食□にエバの使命を強調なさるたびに、私は、日本の食□たちが非常に近く感じられました。なぜなら、私もエバだからです。

 再臨主が新郎ならば、エバは新婦です。そして、本来キリスト教が新婦としてエバの使命を果たさなければならなかったのです。しかし、キリスト教は、お父様に反対しました。新婦が新郎を裏切ったのです。それで、お父様は悲しまれたのです。何の基盤もなく、一人で四十年の世界的荒野路程を行かれなければなりませんでした。お父様は、再び新婦を取り戻さなければなりませんでした。そして、世界キリスト教の代わりとして探し立てられたのが世界基督教統一神霊協会であり、その中でも、エバ国家として選ばれた日本の食□たちです。日本の祝福家庭の数が韓国の祝福家庭よりも多くなったことも、お父様が日本をエバ国家、すなわち新婦国家として祝福なさったからです。

 このような意味で、摂理的アダム国家である韓国と日本は、一つにならないといけない宿命的な関係にあるのです。韓国と日本の間の国際祝福結婚の摂理が、正にこの二つの国をつなぐ摂理的架け橋であることを皆さんはよく知っているのです。また、日本の国内にいる韓国の僑胞たちも、アダム国家の復帰、すなわち南北統一に重要な役割をするようになるという事実を記憶してください。

 エバは、新婦でありながらも娘と母の立場をもっています。したがって、エバには、新婦の使命、娘の使命、母の使命があるのです。それで、お父様は、世界復帰の経済的責任と献身を皆さんに要請なさったのです。神様の前に、真の御父母様の前に、皆さんは祭物となった立場で、もっているすべてのものを捧げながら、精誠を尽くして侍らなければならない立場に召命されたのです。お父様は、日本食□に引き続き経済復帰、万物復帰を強調されながら、多くの責任量を下さいます。

 日本の幹部に命令なさる時のお父様は、非常に厳しいのです。譲歩がありません。しかし、部屋に入ってきて祈祷される時は、日本の食□たちの難しい事情を思って涙を流されます。

 日本の摂理に責任をもった幹部たちの名前を一人一人呼ばれながら涙で祈祷して、日本の食□たちのために全身で精誠を尽くされます。

 娘は、いつも父母の喜びと慰労の対象実体であり、父母が疲れてつらい時も、明るくて明朗な娘は、その疲労を忘れるようにしてさしあげます。日本の食□たちは、神様と真の御父母様の前に、このような慰労と喜びの対象の立場に立つことができる代表であることを忘れないでください。

 母は、子女のためならばどのような犠牲も甘受します。皆さんの中で、子女を産んでみた人は分かると思いますが、母でなければ、誰がその産みの苦しみを受け止められますか。したがって、母の愛は犠牲です。

 きのうの九月十七日、「(アジア)平和婦人連合」大会を勝利的に執り行いました。アジアの平和と繁栄は、今私たち女性にかかっています。

 そして、きょう私たちは、もう一つの神様の摂理のために席を共にしました。神様の愛を裏切ったエバのすべてのものを、歴史的に総蕩減して復帰されたエバとして、新しい出発の価値を高めようというのです。「世界統一教会女性連合」を結成することによって、復帰摂理を新しい次元に発展させるために席を共にしたのです。

 昨年お父様は、モスクワ大会を通じて世界的な長子権復帰を完成され、「七・一節」を通じてこれを宣布されました。それゆえに、今後家庭、民族、国家、世界的次元において、すべてのカイン圏は次第に崩れていくでしょう。

 そして、お父様は、長子権復帰を父母権復帰に連結させるために、「還故郷」を強調していらっしゃいます。本来、家庭で長子権、父母権を喪失したので、これを取り戻そうとすれば、皆さんの家庭がある故郷に帰り、自分の氏族を中心として、復帰の基盤を築かなければなりません。

 今、私たちの前に残ったものは、王権復帰を通じて地上・天上天国を建設するという課業です。「世界平和連合」と「世界平和宗教連合」の土台の上で、今後私たちがしなければならない使命は、王権復帰を完成することです。

 母として、皆さんの事情を誰よりもよく知っている私は、皆さんを休むようにしてあげたいと思うのですが、神様のみ旨とお父様が苦労なさる姿を見れば、そのようなことができないので心が痛いのです。皆さんが暮らしている家にも訪問して、皆さんの事情を一緒に分かち合い、皆さんの子女が成長する姿も見たいと思った私の心を伝えます。祝福家庭の子女たちは、神様の希望です。

 ぜひとも勇気を失わないで強く雄々しく前進しましょう。お父様と私は、皆さんと皆さんの子孫のために絶えず祈祷します。



真のお母様の日本二大大会の意義

 お母様も、夫に従っていけばそれですべて終わると思っていたでしょう。最初に「大会をしなさい」と言った時には、それこそ雷が落ちるように感じたでしょう。日本の口八丁手八丁の女性たち、総理大臣の夫人まで出てきて座っているその前に行って、頭を押さえつけるような内容を大声で演説しなければならないということは、並大抵のことではありません。

 お母様は、今まで四十年近く先生に従ってきながら、壇上においての訓練を受けてきたのです。先生が語ることや様々なことを見てきながら、壇上に立った時の先生の姿と全く同じようにできるよう訓練してきたというのです。そして、「きょうはここが間違った」と言って先生が鑑定してあげるのです。そのように訓練を受けてきたというのです。

 また、そのような素質をもっているので、日本に来るや否や、七千人の前で話すことができるのです。考えてみなさいというのです。一度も壇上に立って話したことがありません。他の食口たちのように、伝道をしてみたこともなく、そのような訓練も受けたことがないのです。そのような基準で、異国の地、日本の最高の知識人集団の真ん中に立ち、万人が注目する前で話すのは大変なことでしょう。その底力は、途方もないのです。その内容を理解して堂々と自分の所信を発表するのです。ですから、その大会に参加した多くの人々が感動を受けたというのです。

 それを見れば、先生が正しく教育したというのです。「このように、あのようにしなさい」と言って何度も覚えるようにしたのです。先生は、普通十二時になってから部屋に入っていきます。その時から訓練です。ですから、寝ているのに起こして、「練習する時間です。起きなさい」と言うので、お母様は、「一晩だけ休ませてください」というようなことが展開されるのです。そのようにすべて準備をしなければ、外部の侵入による弊害が生じるようになります。防御するためには、あらかじめ準備をしなければなりません。

 他人が知らない受難と苦痛を味わいましたが、そのようなすべての困難を経ていった過ぎた日のその材料が、人格の素養を完成させるのに偉大な貢献をしたという事実を忘れではなりません。初めて数万人の観衆を迎える立場で、そのように堂々として勇ましく、自然に、能力を備えた理想の優雅な姿態をもって現れたという事実、それは奇跡ではありません。そのような環境のすべての背後には、そのようなことを凌駕することができる過去の歴史があったことを、皆さんは忘れてはなりません。

 アダム国家の前にエバ国家として選んだのが日本なので、日本から始めるのです。お母様が日本のすべての女性を結ばなければなりません。外的女性、内的女性を完全に結ばなければなりません。外的女性は「アジア平和女性連合」であり、それから内的女性は「世界統一教会女性連合」です。この二つを一つにするのです。

 統一教会において、お母様に先生の代わりの第二教主だと名前をつけてあげたのですが、「その名前をいい加減につけたのではないのだなあ! 先生がよく知ってつけたのだなあ!」と感じるでしょう。孝進が行ったのも、母子協助するために行ったのです。神山は、お母様に直接従っていったので、福が多いでしょう。

 今回お母様が行くときに役員を選定しなさいといって、各県に百人ずつ活動人員をすべて配置したのです。全部で四千七百人です。その人々を済州道に連れていって教育しようというのです。その一人が百人ずつ糾合運動をすれば、約六十万になります。そして、韓国僑胞と結んであげようというのです。

 女性連合は、五年前に先生が日本で始めたのですが、主体は韓国です。先生が日本エバ国家を通して韓国に上陸させるためなのです。先生は、アダムとして、天使長に勝利して帰ってくる途中にいます。勝利すれば、大陸に接している韓半島を中心にして、アジア大陸上陸作戦をするのです。


真のお母様のみ言

 お父様も、もうすぐ日本に出発する日が近づいてくるので、しきりに練習しなさいとおっしゃり、釣りから帰ってこられても、きょうは原稿を読んだのかと、原稿を自分のものとして消化することができたとしても、それに自分の感情が生きていなければならないとおっしゃりながら、御自身が座って二度練習するようにされました。行く前の日まで、その原稿では良くない、直さなければならないとおっしゃいました。

 事実、お父様も安心できないでしょう。特に、教会の食□たちだけを相手にするのではなく、一般の社会活動をしてきた人々を相手にして、誰々の夫人という資格で話をしなければならないので、たくさん心配されたでしょう。

 しかし、お父様がお一人で決定されて私に行きなさいと言われ、その日が近づいてくるので、「ああ! もう天にゆだねるしかない」と思いました。お父様には、「お父様と一緒に行くつもりで行きます」とあいさつをして出発しました。

 大会の日の前日、夜遅くに到着しました。東京は、交通がとても混雑していると思いました。私は、日本の本部教会の地理的状況をよく知っているのですが、そこに泊まれば、大会会場まで行くのに様々な支障があるのです。そして、同行者たちもいるので、自分たちが決めたとおりにホテルに泊まることにしました。

 その日の晩、主な幹部たちが大勢集まり、大会において読む原稿を朴普煕氏に読みなさいと言いました。それを聞いて日本の食□たちが、柔らかい母親としてのイメージにあまりにも堅苦しい言葉だと、しきりに言うではないですか。最後に、原稿を少し修正することを願いましたが、「この原稿は教科書なので、どうして勝手に変えることができるでしょうか。できません」と言いました。すると、朴普煕氏に通訳を上手にやってくださいと言ったようです。ですから、おそらく朴普煕氏は、夜を明かしたことでしょう。

 その人は、完全に準備ができていても、最後まで最善を尽くす努力家です。いつもお父様に侍って従いながら、通訳をするときも、同じことを祈祷しながら続けて努力し、精誠を尽くす人なので、その日も、原稿を前に眠ることもできず、神経をたくさん擦り減らしたようです。それで、一言で言って、とても上手に通訳しました。

 私は日本語ができませんが、勘で理解できるものがあります。また、ある言葉は、韓国語の発音と似ているものもあるので、今あの人がどこどこから始めたということを把握できるのです。その人が終わるや否や番号をぴたっと合わせていくことができるので、とても自然にできました。

 しかし、大会の日が近づいてきて、いざ出ていこうとすると、緊張していることだけは事実でした。それで、聖書の良い例のように、強く雄々しく、お父様のイメージを損なわない立場でしなければならないという思いで、堂々と、自然に行動しようととても努力しました。そして、大会を終えると、「とても素晴らしい」と言うので、私は本当に負担に思いました。

 事実、講演は、十七日と十八日で終わるようになっていて、その次は、自由に行動するようになっていました。十七日の講演会は、全国的に「アジア(平和)婦人連合」の主催なので、一回で終わります。ところが、十八日の信徒大会は、食□たちが参席するのですが、献身している日本の食□だけでも、全体で五万を超えます。指定された座席は七千席でした。そこは、韓国とは違って、正確に指定された座席以外には参席することはできず、全体の食□たちがとても寂しく思っていました。

 自分たちがスケジュールをすべて組んで、お母様をお迎えすることをこれほど期待して待っていたと言いながら、今回来た機会に、少し時間をとって全国を巡回してくださいと、しきりに事情を言うのです。ですから、どうすることもできないではないですか。また、日本に来る前、二ューヨークにいるときに、朴奉愛さんが夢を見たと言い、また、賢実さんも来て、お父様の重荷を軽くしてさしあげるには、お母様が立ち上がれば事が解決されると言いながら、あまりにも負担を与えられました。それで今回は、食□たちが願うので、計画どおりにしようと承諾をして進行することにしました。

 事実、十八日のみ言の原稿を読みながら、私はたくさん泣きました。お父様も、生きた命のみ言によって日本の食□たちを復活させてあげることを願われる立場であり、また、私自身がそのような立場でするようになったので、日本の食□たちもたくさん泣きました。

 皆さんも、報告を聞いて感じるものがあると思いますが、日本は、本当に信仰が生きています。そのように、少しでも触れれば泣くのです。ですから、韓国の食□たちが負債を負ってはいけないということを感じます。

 お父様が行かれるときに、神山氏に願う五つの項目の中で、お母様のみ言を大々的に日本の食□たちに伝えなさい、そして、二番目は、真の御父母様の涙と日本の食□たちの涙が一つになればできないことがないという、そのような内容のみ言を聞きました。それから、四千個団を二万にしなさい、倍加運動をしなさい、伝道をたくさんしなさいというみ言がありました。

 最後には、幹部会議に行きながら、私が先任者と後任者の態度に関して、聖書の例を挙げて話をしました。そして、自然に内的な話をしていくと、私も泣くようになり、食□たちもみな泣くようになりました。

 しかし、日本に行くときに、私の使命が重要なので、重苦しい気持ちで行きました。私は、段階的に始めるのはよいのですが、いつも上から始まるので、負担が大きいのです。順々に踏んで上がっていけばよいのですが、最初からそうです。お父様が四十年苦労して築いておいた基盤の上に立ってなそうとするので、全霊界が注目して本当に負担が大きいのです。今、帰ってくるとき、「心が軽い」と言うことはできません。より責任を感じます。母の時代になるのはよいのですが、自由がありません。

 私は、お父様に影のようについて回っていた時がもっと良かったと思います。今どれほど、負担になるか分かりますか。吐息一つまでも、今回、日本に十日間行ってきてみると、根掘り葉掘り、食べるものまですべて記録に残すのです。ですから、それを表現することもできず、言葉にすることもできずに負担でした。



「アジア平和女性連合」韓国大会

 「アジア平和女性連合」韓国支部創設大会が、一九九一年十月三十一日、ソウル市、リトル・エンジェルス芸術会館において、各界各層の女性指導者二千人以上が参席する中で開催された。引き続いて、創立二十日目である十一月二十日、ソウル・オリンピック・フェンシング競技場において、日本の各地域の代表千五百人と全国各地から集まった女性一万五千人が参席する中で、「アジア平和女性連合」全国大会が開催された。


真のお母様全国大会基調演説:「アジア平和女性連合」が行く道

 親愛なる「アジア平和女性連合」の会員の皆様! そして、玄界灘を渡って、この大会を祝賀するために参加された日本女性連合代表の皆様!

 私たち女性が、「愛と平和の新世界」のために、「アジア平和女性連合」全国大会を開催したことは、ただ偶然に成されたことではなく、神様の摂理であり、とうとうと流れる歴史の必然であり宿命なのです。

 今までの歴史においては、男性の役割が強調されました。男性中心の世界秩序であり社会体制でした。なぜかというと、過去の歴史は「力の論理」が支配したからです。

 しかし、今の時代は違います。今日の歴史は、平和、和解、慈悲、愛、寛容、奉仕、犠牲を要求しています。男性的な「力の論理」だけでは、現実問題を解決できない時代です。

 昨年四月十一日、私は、夫の文鮮明牧師と共に、その時まで世界共産陣営の総本山だったモスクワのクレムリン宮でゴルバチョフ大統領に会いました。

 その時、私の夫は、ゴルバチョフに「ソ連の成功は、すべてのことにおいて神様を中心とするか否かにかかっている」と忠告しながら、「無神論は、自己破滅と災難を招くだけ」であると説得したことがあります。そして、ソ連が生きる道は、共産革命の父、レーニンの銅像を撤去し、宗教の自由を認めて宗教的価値を国民に教育することだと忠告しました。

 その時から、ソ連は急速に変化し始めました。特に私の夫と統一教会に対する反応は、正に革命的でした。

 五千人以上のソ連の大学生が「統一原理」の教育を受け、千人以上の教授と政治指導者が「統一原理」の教育を受けました。

 これまで私の夫、文鮮明牧師が、韓国社会でどのような受難を経られたのかは、皆さんがよく知っています。既成キリスト教会の無理解の中で迫害されたことは言うまでもなく、北朝鮮の共産政権だけでなく、韓国政権からも弾圧を受け、異邦国の米国においても、ダンベリー監獄の受難を経なければならなかったのです。

 私は、そのような夫の背後で、涙もたくさん流しました。神様のみ旨のために、途方もなく苦痛を受けるその方を信じて内助しながら、妻として、また十三人の子女の母として行かなければならなかった道は、順調ではなかったのです。

 神様が人間を創造されたのは、愛することができる対象が絶対的に必要だからです。人間世界の父母が、自分の子女が父母よりもっと立派であることを願う心は、正に神様が人間を追ってくださる時に抱かれた真の愛の心情にその根をおいているのです。自分よりも相対がもっと立派であることを願う心は、本来神様から来た真の愛のためです。

 本来、真の愛というものは、神様の絶対愛のことをいうのです。そして、愛には相続権があり、一体になることによって永生の論理が成立するのであり、真の愛を実践する家庭と社会は、永遠に滅亡せずに発展するのです。

 私は、今日私たち女性がこの真の愛の実践を通じて平和世界を成し、価値と道義の新時代を開くためには、先程話したとおり、次のような三つの次元を考慮しなければならないと思います。

 第一に、私たちは、私たちの子女が神様に代わって信じることができる母にならなければなりません。母の愛は犠牲です。したがって、私たちは、このような母の犠牲的な愛によって、罪悪に苦しめられ、あらゆる退廃に枯れていく生命を蘇生させることができなければなりません。

 第二に、私たちは、夫が神様に代わって信じることができる妻にならなければなりません。夫に向かうまっすぐな貞節がその解答です。妻の貞節は、私たち固有の美徳です。このように思う時、私は、夫、文鮮明牧師が、人類の始祖アダムとエバが善悪の実を取って食べるなという神様の戒めに背いて犯した原罪は、ほかでもない愛と血統の秩序を破壊した不倫な性犯罪だということを明らかにした「統一原理」の教えこそ、人類をこの不倫と退廃の沼から救い出す福音の中の福音だと宣言せざるを得ないのです。この教えによって結ばれる統一教会の「祝福結婚」、これこそ世界を救援なさる神様の真の愛のみ手であることを、万世界に宣布せざるを得ないのです。

 第三に、私たちは、国家が神様に代わって信じることができる女性、民族の娘にならなければなりません。娘が守るべきことがあるならば、それは純潔です。娘が父母を最も喜ばせることは、純潔を守ることです。

 家庭と社会と国の平和をどこから求め、アジアと世界の平和はどこから何を中心として成されるのでしょうか。

 政治家や経済人が主張する政治や経済から成し遂げられたり、国際的な会議や交流を通して成されるのではなく、愛が宿る家庭から平和の新芽が芽生えるということを悟らなければなりません。

 特にこのような真の家庭が集まった私たち韓国の「アジア平和女性連合」は、分断された韓半島の南と北を神様の真の愛でその血脈を続ける統一運動を積極的に展開しなければなりません。

 ひいては、私は、「アジア平和女性連合」をはじめとして、私たちとみ旨を一緒に歩む世界の女性たちと共に、五大洋六大州に「世界平和女性連合」を結成するように努力します。

 そして、最後に「世界家庭連合」を創設することによって、地球星全体に、神様をお迎えして理想を花咲かせる平和の世界が成されるようにする道が、きょうこの全国大会の目的になるのです。この神聖な課業のために、私たち全員がより一層奮発し、積極的な努力をしていきましょう。



真のお母様韓国大会の意義

 韓国のお母様に従って韓国の女性の位置に入ってくることができる時になったというのです。交流です、交流。ですから、韓国内において、お母様に従って入ってくることができる運勢が来たので、今日本から三人の女性を連れてきたのです。この人たちが一つになったという条件によって日本の女性とお母様が一つになったというのです。

 エバ国家である日本の婦人とアダム国家である韓国の婦人を連結させること、それが「アジア平和女性連合」の役割です。それで、両国が手をつないで母としていくのです。どちら側がアベルで、どちら側がカインですか。女性として日本がカインで、韓国はアベル、レアとラケルの立場です。それを中心に、お母様と一つになるのです。

 日本女性を韓国女性と連結して、お母様と一つになるようにするのです。それが復帰です。先生は、男性として長男と次男を復帰し、それと同時にお母様は、女性を中心に長女と次女を復帰します。復帰して神様の前に帰るのは、アベルを通して長子を復帰することと同じ役事過程です。米国とソ連を中心として、長子権復帰が成されたので、あとはお母様が復帰しなければならない立場です。それで、代表的な国家である日本と韓国の女性を結んであげるのです。

 きょうを期して、今後において母子協助圏が待っているのです。お母様が十月三十一日に発起大会を行い、二十日目に全国大会を行いました。このような大会をしたということは、歴史にないことです。神様が保護してくださいました! 私は、前もって見ていました。

 昔、統一教会が始まる時に、多くの人たちが先生に引かれてきたように、お母様を見て、やたらに喜んで引かれてくるのです。私が原稿の修正もすべてしてあげたのですが、私には涙を一度も流してくれず、一度も拍手してくれたことがないのに、お母様には、なぜそのように拍手して大騒ぎですか。春風が吹いて踊ったようです。八道山川の高速道路をバスで帰りながら、踊っているという報告を受けた時、「なぜ狂ったように踊るのか」と言ったのです。女性が新しい歴史において初めて解放の旗を掲げているので、女性は踊りを踊らざるを得ないのです。

 百三十七ヵ国に日本の女性を連れていったのです。百三十七ヵ国のすべての国が、日本の女性を中心として「女性連合会」をつくり、エバの踏み台を通じることなくしてはアダムが立つ位置がないのです。各国ごとにつくり、お互いに連結して大会をするのです。重要な六大州で大騒ぎして、代表国家で数万人ずつ集まってラッパを吹き、太鼓をたたけば、女性はすべて風にあおられるのです。

 このようにして「世界女性連合」として登場するのです。それから何かというと、この「女性連合」を「家庭連合」に入れ替えるのです。そして、「女性連合」が「世界女性連合」にまで上がっていく時に、男性たちが世界にそのような風が吹いていることをすべて分かるのです。世界的な「女性連合」を結成すれば、「家庭連合」が必要な時に、全世界百六十ヵ国家全体が一時に家庭連合として編成されるのです。

 何のためにつくるのですか。「私たちは、世界の娘だ!」「私たちは、天地の娘である!」と自覚する心をもつことができる女性の群れをつくるのです。それが神様の救援摂理の目的です。


















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