真の御父母様の生涯路程 5
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第七節 一九七四年 統一戦線守護(三)
一 一九七四年の出発と摂理的意義
年頭標語:統一戦線守護(三)(一九七四・一・一、米国、ベルベディア修練所)
私たちは、一九七二年、七三年、七四年を中心として、これまで既に策定した「統一戦線守護」という標語のもとで前進しています。これはある個人をおいて言う言葉ではなく、ある限定された地域をおいて言う言葉でもなく、ある国をおいて言う言葉でもありません。私たちは、全世界をおいて統一戦線を守護しなければならないと天の前に誓って出発した群れなのです。そのような立場から見ると、統一戦線を守護しなければならないということは、米国、あるいは全世界と連結して神様のみ旨を成就するにおいて、サタン世界に侵犯されないように保護育成して前進できる立場を確保しなければならないという話になるのです。
統一戦線守護の方法とは、「私」を越えて天が協助できる、すなわち「私」に天が力を加えることではなく、「私」を通して相手に力を投入することができる立場に立つことによって、「私」が置かれている環境に守護圈が生じるということを知らなければなりません。それゆえ、常に神様と一つになっていると考えなさいというのです。
皆さんは米国を中心として「私」があるのでなく、「私」を中心として米国があると考えなければなりません。なぜなら、今現在の米国が皆さんを守護するのではなく、私たちが米国を守護しているので、米国が「私」のためにあるのではなく、「私」が米国のためにあるという観点が形成されなければなりません。結局は、「私」がこの求道の道を開拓していくところにおいて、米国が「私」を指導するのではなく、「私」が米国を指導すると考えなければなりません。
自分が天の前に世話になっては守護も何もないのです。かえってその足場が崩れるのです。それゆえ、環境を中心として自分の心と体が常に神様と一つになって克服していくところにおいて、またその環境に適合し、投入できる起源をつくるところにおいて、統一戦線守護の基盤が確定されるということをはっきりと知らなければなりません。
そうすることによって、初めて統一戦線は米国で守護され、全世界の統一教会員たちがいるところで統一戦線守護圈が拡大されるということを理解してくれるようお願いします。このために私たちは、今年一九七四年にすべての精誠を尽くさなければなりません。
世界教会体制制度化(一九七四・四・三〇)
今や食口が多くなり、教会員数が多くなるにつれて、私たちの中には責任者も多くなるということを知らなければなりません。私たちは、東洋を中心とした統一教団ではありません。その東洋の統一教会の中には国家が入り、全世界が入るということを知らなければなりません。それゆえ、今日「私」という存在は、東洋のみを中心とした「私」ではなく、国家を越え、世界の入ってくることができる「私」にならなければならないということを考えるべき時になりました。
私たち統一教会の弊害とは何かというと、「食口」(注:同じ家で生活を共にしている人々意味)という名前を使うので、相当に良くても悪い時が多いのです。(笑い)このような立場から見れば、昔のように難しい時には、そのまま本部に連絡さえすれば統一教会員だと思うことができたのですが、これからは、私たち統一教会も制度化しなければならない時が来たと見ているのです。本部なら本部の体制があり、道なら道の体制があって、郡なら郡の体制があるのです。そのような体制を無視して活動できる時は既に過ぎ去りつつあると見るのです。
なぜなら、全世界を動かすためには、あなたと私との関係だけではできないからです。ここには必ず縦的な関係をもって、上下・前後・左右の原則に基づく秩序的体制をもつことなしには、またそれを動かすことなしには、世界を支配するということは不可能であるからです。それで、今日私たち統一教会でもそのような訓練が必要な時になったということを皆さんがまず知ってくれたらと思います。「訪ねてきた客を追い払う」と寂しく思うかもしれませんが、そのように理解していただきたいのです。
二 ウオーターゲート宣言とニクソン大統領との要談
ウォーターゲート宣言とニクソン大統領赦免運動(一九七三・一一・三〇)
一九七二年六月、ニクソン大統領の再選のための秘密工作班がワシントンD・Cのウォーターゲート・ビルにある民主党全国委員会本部事務室に盗聴装置を設置しようとして発覚した。この事件により大統領職を辞任する一九七四年八月まで、ニクソンは様々な苦境を経験した。それはニクソン自身のみの苦境ではなく、米国の苦境であり、米国の精神と、米国の宗教と、米国の思想が直面した一大危機であった。
真のお父様は、天使長の国の首長(主宰)でもあり共産党に対抗したニクソンを擁護する「ウォーターゲート宣言」をされた。一九七三年十一月三十日、「ニューヨーク;タイムズ」および「ワシントン・ポスト」・紙上に発表したこの宣言文で、真のお父様は、十二月一日から教会信徒たちによる四十日断食祈祷の実施を宣言され、米国がウォーターゲート事件によって生じた危機を克服し、「希望と統一の日」のための一大精神革命運動を起こすことを要請した。宣言の主要内容は、米国がキリスト教精神を発揮し、「許し愛し団結せよ」という神様の摂理と心情が一節一節に宿る、真心のこもったメッセージであった。
ウォーターゲート事件を中心として混乱が起こったとき、「神様に帰ろう」と叫んだのです。神様に帰るには許しを受けなければなりませんが、許しを受けようとすれば、米国の国民も許しなさいというのです。これがウォーターゲート宣言です。許しなさいというのです。
他人の罪を許すことができなければ自分も許しを受けることはできません。それは個人的に、教会的に、挙国的に、ニクソン一人を条件として立て、「お前たちもそのような姿の罪人であるから、先に悔い改めてからニクソンを打ちなさい」としたのです。このように、先生が米国でニクソンの赦免問題を起こしたのです。
このようなことをなぜしなければならないのでしょうか。天のプログラムに合わせるためです。米国は天使長国家であるため、天使長を救ってあげられるのはアダムしかいません。アダムしか救ってあげられないということを皆さんは知らなければなりません。国家型天使長であるため、先生が指導する方向、先生が行く方向に従わずしては収拾される道がないのです。
それで、米国に行くや否や着手したこととは何かというと、名のある上院議員にすべて会ってみたのです。下院議員にも会い、その次には米国の著名な人士たちにすべて会いました。その次は、ホワイトハウスにどうやって食い込んでいくか、ホワイトハウスにどうやって突破して入っていくかということでした。問題はそこからしなければならないと考えました。
ところがウォーターゲート事件が起きたのです。天がそれをすべて計画したのです。ウォーターゲート事件を中心として私が手をつけるようになったのです。全国民が反対し、全国民が希望をなくして落胆する立場にいるので、ここにおいてキリスト教思想を中心として一つの方向を提示しなければならないと思ったのです。もちろんニクソン自体の失敗もありましたが、米国自体の失敗がニクソンの失敗より大きいということを知らなければなりません。それゆえ、神様の前にはみな罪人だというのです。
例を挙げて言えば、米国にCIAがありますが、CIAは米国の国会で公認されている団体です。自分のところの組織なのです。そのようなCIAがこれまで国家にあって、ありとあらゆることをすべてしてきたのです。
それでは、CIAが各国にしたその行動は、米国憲法に制定されているのでしょうか。憲法に制定されていないことをしているのではないかというのです。では、憲法を掲げてきたのなら、その憲法が適用されるのは米国内だけで、米国以外ではどんなことをしてもかまわないというのですか。そのような道理は神様の前には通じないというのです。神様は、米国でも世界のどの国でも同じ憲法の基準で見るのに、米国が行く方向がここにおいて誤っているというのです。
そのような見方をすれば、ニクソンより罪が多いのはCIAではないですか。一国を自分たちの手中にねじ込んで、滅ぼしたり栄えさせたり、自分の思いどおりにしてもいいのですか。できないのです。そのような観点で、米国の国民自体も悔い改めなければなりません。そして、国会自体が、議会自体が悔い改めなければならないのです。ニクソンを糾弾する前に自分たちが悔い改めなさいというのです。
私がニクソンを支持したのはニクソン個人を支持したのではありません。ニクソンの大統領職を支持したのです。これは米国国民が今後知らなければならない問題です。国の主権者が新しい政策を立ててその国の運命を定めるときは、特権をもたなければなりません。そのような意味で支持したのです。
ニクソン大統領との要談(一九七四・二・一、米国、ホワイトハウス)
一九七四年二月一日、ニクソン大統領は、真のお父様をホワイトハウスに招待して一時間の要談を交わした。その席で真のお父様はニクソン大統領のために祈祷をされ、信念をもって闘いなさいと激励された。この電撃的な出会いは、ホワイトハウス側では「これまでの支持と声援に対する感謝の表示」という単に公式的立場を明らかにしたことであったが、真のお父様には特別の意味があった。それはすなわち、ホワイトハウス側が世界史的な立場に立って神様を中心とした真のお父様を自ら歓迎したという意味であった。またホワイトハウス要談は、ニクソンが健在である限りホワイトハウスと真のお父様は誰よりも近くなるということであり、これはすなわち世界的な条件を中心として一つになることを意味した。
ため息をついているところにいきなりレバレンド・ムーンが現れて、けっ飛ばして「こいつめ、元気を出せ、どーん」とやって、起こしてポンプで空気を入れて目覚めさせてあげたのです。そうして堂々とした態度をとるのです。そう、私が二月一日に会ったときも「肝っ玉を大きくもちなさい。必ずレバレンド・ムーンの言うとおりになるから見ていなさい。三月十五日から四月までどんなことをしてでも越えなさい。自信をもちなさい」と言いました。それ以後もそう言ったのです。
ニクソン自身は何も分からずに会ったのですが、先生が会ったのは神様のみ旨により会ったのです。ですから、祈祷をしたのです。祈祷して全部こうなったのであって、偶然のことではありません。大韓民国の朴大統領がニクソンに会おうとすれば、少なくとも一年半前からスケジュールを組んで会わなければならないのです。
先生は、三日前に行って会いました。スケジュールが何だというのですか。また、私が「会おう」とでも言いましたか。彼(ニクソン)が「会おう」と言って会ったのす。それは何を意味するのかというと、世界史的な立場に立って神様を中心とした先生を自ら歓迎したということを意味するのです。闘うことなくしてです。
会って最初に祈祷をするのです。ニクソンに向かって「一緒に祈祷しましょう」と言いました。あのニクソンも頭を垂れて祈祷したのです。歴史的な会見の直前に祈祷したということは歴史的な事件です。劇的な会談をもちました。そして先生が話す中で感じたこととは何かというと、「この国で、誰よりも私を愛し、私のために心配してくれる人はミスター文である」ということを、一言一言感謝しながら、本当に衝撃的な心をもって喜んでいるのを如実に感じることができたということです。
例を挙げて言えば、ローマ法王がイエス様を招待して会うことに該当する、それと同じ立場ではないかというのです。私たちの二十一ヵ都市路程が二十八日に終わりましたが、二十九日、三十日、三十一日、二月一日の四日の間にこのような歴史的な事件が成されたということは偶然のことではないということを皆さんは知らなければなりません。ウォーターゲート事件に対する宣言をしたあと、十一月三十日から二ヵ月に該当する期間です。六数を越えてこのようなことが成されたというのを見れば、原理的な数字にどうしてそこまでぴったりと合うのかというのです。これは何を意味するのかというと、霊的な基準を中心として、世界的な条件を中心として私たちが一つになったということなのです。
米国食口六百名三日断食(一九七四・七・二二〜二四、ワシントンD・C米国国会議事堂階段)
真のお父様は、ニクソン大統領の危機が最終段階に達するころ、六百五十名の米国人食□を集めて、米国国会議事堂の階段で一九七四年七月二十二日から二十四日まで三日断食をするようにされた。蒸し暑い夏の日の
三日間断食に参加した食□たちは、すべての米国民と人類と神様と歴史時代の先祖たちが胸を痛めたことを蕩減するために、代わりに痛まなければならないという責務を負わなければならなかった。
ここに集まった聴衆の大多数は意気盛んな若者たちです。皆さんは、みな国籍が異なり、立場が異なってはいますが、一つの目的を中心として、その目的のために一つの姿で現れる覚悟をもっている人々です。今回、このように六百名近い人々が一箇所に集まって、三日間断食闘争祈祷をするという事実は歴史的な事件になるということを私たちは自負しているのです。
三日の間食べなければ普通の人はみな死ぬと考えるのです。(笑い)自然的環境でそうなってもこれは憂うべき事件ですが、私たちが故意に「三日間断食しよう」と言って出発したという事実は驚くべきことでもあり、称賛に値するというほかあり得ません。
私たちがこの旗印を掲げて出発したのは、統一教会のためではなく、神様のみ旨とキリスト教精神の再復興のためです。それで責任を負って出発したという事実を知らなければなりません。そのような立場から見るとき、私たちに対してどれほど信頼し、また私たちだけを望み、すべての期待をかけるしかないというのが神様の立場であるということを私たちは知らなければなりません。
ここにいる文先生という人は失敗することはしないのです。皆さん、ホワイトハウスのウォーターゲート事件だけ見てもそうなのです。それは私が失敗したことではありません。政治的な色彩をもってしたことではなく、宗教的な内容をもってしたのです。それは、ホワイトハウスのニクソン大統領が知っているし、そこの補佐官たちがすべて知っていることです。彼らは「この世の人なら、そのように何かをしてあげたなら頼みごとがあるはずだが」と思ったでしょうが、頼みごとなどは一つもしませんでした。しかしながら、彼らはウォーターゲート事件以後、私のところに来て多くの頼みごとをしてきたのです。そのようなうわさが政府閣僚や上院議員たちにまで広まっているのを私が聞いているのです。
純粋な宗教的な活動として出発したことは、最後の実を結ぶところまでいかなければなりません。それで今回の断食でも、皆さん米国人だけを選んだのです。ほかの外国食口たちは全部除いたのです。スタートは私がしましたが、結果は、米国が実を結ばなければならないではないかというのです。今回の断食をすることによって、先生がしたすべてのことは実を結ぶことができるのです。それでここにいるニール(ニール・サローネン)に「君! 精神武装して断食をしなさい。そうして大統領に対してこれこれこのような運動をしなさい」と言ったのです。
ニクソン大統領の退陣
ニクソンが私の話を聞いていれば良かったのですが。これから見ていなさい。米国は下がっていくはずです。上がっていくことができる良いチャンスを失ってしまいました。もし文なにがしの話を聞いていたなら米国を収拾できたのです。
ところが、ニクソンが話を聞かなかったのです。約六ヵ月だけ私に時間をくれていればよかったのです。これを収拾しようと、きっちりプログラムを組んでおいたのに、そのようになってしまったのです。国連総会や国会でこのような作戦をしようとしていたのです。国会議事堂で断食闘争をしながら全国的な運動を展開させ、これまで全国会議員と交渉し、数ヵ月の間に彼らを何としてでも五十名から百名、それ以上を糾合しようとしていたのです。その当時、議員たちは地方に行ってはいましたが、かなりの人数がそこに加担するはずだと考えていたのです。
このように一次、二次、三次の機会さえ私に与えられていれば、第二次には全世界の統一教会員、少なくとも千五百名から二千名を集め、一週間の断食闘争をしようとしていたのです。そのようなブームを起こして、そのあと国会で新しい次元のデモをしようとしていたのです。このような計画をしていたのに、すべてのものがその直前に全部後退してしまったのです。それによって米国はこれから収拾できない、だんだんだんだん難しい問題に直面するはずです。
三 米国三十二ヵ都市講演会と特別儀式
霊界の教祖解放と地上再臨(一九七四・二・一一)
一九九七三年度に二十一ヵ都市を選定して大復興会を開催しましたが、これが一九七四年一月二十八日に終わりました。この期間を終えて、余裕のある期間はわずか二週間しかありませんでしたが、この期間を利用して英国を経て日本を経て、今韓国にまで来るようになったのです。先生がずーっと、英国と日本を経て韓国に行ってしたこととは何かというと、数多くの道人たち、仏教、キリスト教、儒教、イスラム教圏、数多くの宗教人たちが地上再臨できる門を開くことを決定してきたということを皆さんは知らなければなりません。
統一教会のレバレンド・ムーンとホワイトハウスとは、このニクソンがいる限り誰よりも近いのではないですか。これはどういうことかというと、霊的な基準を中心として、私たちが世界的な条件を中心として一つになったということを意味するのです。それが一つになったため、一つになっていない霊界を初めて一つにすることができる地上基盤の条件ができたのです。そのように霊界でも統一を成就することができる条件ができたということを皆さんは知らなければなりません。
それで、韓国に行って先生がしたこととは何かというと、数多くの分かれた宗教と民族を統合させる式をしてきたのです。霊界のイエス様や釈迦や孔子やマホメットなど、それから雑教がすべて分かれているので、その門を開いてあげたのです。全部を一つの道に追いやる式をしてあげたというのです。
これまでは地上が全部分かれ、霊界も分かれていたのを、地上を一つに結ぶと同時に霊界も一つに結んで、これを初めて一つにすることができる起源をつくっておいたというのです。結局、これまで隔たりがあった地上と霊界を一つにしたのです。
それで、韓国の霊人を解放しなければならず、またキリスト教の霊人を解放してあげなければなりません。私がそのようなことをすれば、地上では、統一教会の教会員たちが行く先々のすべてで、それこそ大復興時代に入っていくのではないかというのが先生の見解です。それで、これまでは霊肉が分かれた闘争時代として歩んできたのですが、米国のキリスト教の何人かだけが連結されれば、実体圏を中心とした世界的基盤を通じて、霊肉が一つになった世界時代として前進するであろうというのが先生の世界観です。
神様が先生にある人を送ってくれることを知っていたので、米国を出発し韓国に来たのですが、論山ハルモニというおばあさんが現れて、全員を激しく打つのです。大小便をわきまえない時のことまで暴いて、そのおばあさんが、代々誤ってきた秘密のふろしきを全部暴き出すのです。こうして、自分は偉いんだと横柄な態度をとっている者たちの鼻っぱしらを押さえつけるのです。
一番最初は訳も分からなくてそのおばあさんに反対するのです。それで、四度まで行って誤りを指摘しまくったのです。「神様が送った使者をお前たちが反対することができるのか」というのです。どうなるか見ていなさい。
ここにいるおばあさんは神様が特別に送った人です。約三年間この仕事をしなさいというのです。それで聞かなければもっと恐ろしい人が来るのです。そうかといって、偉い人でなく気違いのような人を送るのです。こうすれば信じるだろうと思って送るのですが、こうしても、ああしても信じないのです。それがなぜそうなのかは、皆さんには分からないのです。
先生がこの地に来て、そのような歴史の使命、すなわちいわば完成時代というものを全部もってきて役事するため、旧約時代、新約時代の霊たちも全部復活するのです。旧約時代が責任を果たせず、新約時代が責任を果たせなかったため、今の時において責任を果たしたという基準を霊界に条件づけておかなければならないのです。
米国三十二ヵ都市講演会(一九七四・二・一五〜四・二〇、主題:キリスト教の新しい未来)
この二月十五日からは、一九七四年度大巡回講演を再度出発しなければなりません。それで、四十ヵ都市を定めてから帰ってきました。ですから先生は、ここに長い間いることができません。さて、先生がこのようなことを始めたのは、ある個人の欲望や統一教会の復興のためではありません。
神様が格別に愛される米国において、今後行くべき新しい信仰の路線を提示しなければならないというそのような内容のみ旨があったため、それをこれまでしてきてみると、挙国的な問題が起きたというのです。
まず三十二ヵ都市でずーっと講演会をしたのです。一九七三年に二十一ヵ都市、一九七四年の今年、全米四十ヵ都市を中心として作戦を終えるのです。そうして三年の期間でハワイから五十ヵ都市を、先生が神様の前に約束した五十ヵ都市で組織編成し、どんなことをしてでも今回の期間でアメリカ国民に知らせなければなりません。私が悪口を言って悪いうわさが出るなら出て、良いうわさが出るなら出ろというのです。そのようなことは私にはかまわないというのです。
それはイエス様がそうであったし、先生がこれまで韓国においてそうであったので、悪いうわさが立とうが良いうわさが立とうが問題ではないのです。アメリカの国民をしてどのように知らせるかというのです。それで、そのような運動をしながら今年四月二十一日に五十州の講演を終え、日本を経てここ韓国に四月二十五日に帰ってきたのです。
それで特別の措置をして、今後日本で十五名が国際勝共連合を中心として活動するようになりました。これが起源となり、将来全世界に行くことができる道が大々的に開かれるだろうと見ています。それを見れば偶然の一致ではないというのです。
先生が霊的な基準を中心として勝利的条件を立てて韓国に帰ってくるとき、彼らが自ら願い出て私たちと会い、私たちにそのような約束をして行動の問題まで提示したということは、大韓民国がみ旨の中で滅びない一つの条件が成立したと見るのです。それで三日間でそのことをすべて終えて名簿を提出し、全面的に手続きを踏んだのです。今や統一教会の人たちを前面に立てることができる段階に入ってきたという事実を見るとき、これは偶然の一致ではないというのです。
「勝恨式」(一九七四・五・一、協会創立二十周年、前本部教会)
協会創立二十周年になる一九七四年五月一日、真の御父母様は青坡洞の前本部教会で「勝恨日」を宣布され、「勝恨式」を挙行された。まず本部教会の二階で、三十六家庭を主とした中心家庭が集まり第一次式を執り行い、一階では全体食口が集まった中で「勝恨日」に対するみ言も語ってくださった。
真のお父様は「勝恨日」を宣布されると同時に、四大聖人をはじめとするすべての霊人たちが蕩減復帰の原則に従って動くよう命令され、その命令が十分に守られるよう神様に祈祷された。すべての霊界と千万の聖徒が一つになって自由世界を守護し、共産世界が没落の一途をたどるよう切実に祈祷され、この日が勝利の日として受け入れられたことに対し感謝された。
先生は昨年(一九七三年陰暦)七月に来て、文氏氏族を解放する式をしました。文氏氏族を解放しなければ、イエス様が洗礼ヨハネとヨセフの氏族を解放することができずに道がふさがれたように、行くべき道がないというのです。それゆえ、先生も氏族解放をしなければなりません。イエス様の恨みになったこととは何かというと、ザカリヤ家庭とヨセフ家庭が一つになって氏族的責任を果たさなければならないのに、それができずに引っ掛かっていくことによってイエス様が引っ掛かったのです。それゆえ、復帰時代において、ある氏族が神様の摂理のみ旨に対して、それを解放してあげなければイエス様の行く道がないのです。それゆえ、解放式をしなければなりません。
その解放式をして、第二次二十一ヵ都市講演を終え、二月になってから何をしたのでしょうか。イエス様は二番目の息子でしょう?第二次的な立場であるため、イエス様を中心として連結される教祖の解放運動をしなければならないのです。キリスト教のためにあらかじめ準備されていた聖賢たち、あるいは教祖たちをみな、イエス様の解怨とともに、イエス様の解放とともに解放してあげなければなりません。それで、先日来た時に教祖解放式をしたのです。今回は何ですか。教祖を解放したので、霊的な基準において父母の解放とともに子女の解放が成立するのです。そうしようとすれば、世界史的な蕩減条件が必要だというのです。
このような観点で、今日米国において三十二ヵ都市を中心として反対を受けながらこのようにしてきたということは、米国の運勢を全部引き受けてきたということです。もし反対すれば、キリスト教の運勢は先生の方に全部来るのです。米国がこれまで先導的な国家として振る舞ってきたのは神様が祝福したからであり、米国の国民が信じれば共に行くのですが、信じなければ米国を中心としてこれまで神様が祝福したすべての運勢を全部刈り入れるのです。刈り入れて結局はすべて終わって帰ってくるというのです。韓国に帰ってきて、ここが基盤であったため、出発した真の御父母様を中心としてカイン・、アベルの蕩減復帰の新しい起源を設定しなければならないのが、この式です。勝利の「勝」に恨みの「恨」で、恨みに勝つ「勝恨式」です。このような名前で協会本部で記念しなければなりません。
では、このような方向転換をしなければどのようなことが起きるでしょうか。いつまでも人間の摂理歴史にカイン・アベルの蕩減法が継続するというのです。これを解決しなければならないのですが、誰が解決するのでしょうか。カインが解決することはできないのです。アベルが解決することはできないのです。父母が勝利できる起源を設けてから、父母の権威によってカインとアベルも解放されるのです。したがって、これまでは父母がカイン・アベルを通じて長成期完成級の基準を引き継いで立ち得る立場に立ったのですが、今や父母が完成基準を立て、霊的基準で基盤を築き、カイン・アベルを解放しなければならないのです。それが交差する式が、きょうのこの式です。
それゆえ、皆さんは今、「お父様、きょうの勝恨式を通してカイン・アベルの蕩減復帰歴史は逆になりました」と、祈祷をしなければなりません。これまでは共産党が何でも先んじました。悪が何でも先んじたのです。悪が主導的な役割を果たしたのですが、これからは善が主導的な役割を果たしていかなければなりません。これまで統一教会が迫害を受けるところにおいても、神様は死んだようにじっとしていらっしゃいました。けれどもこれからは、生きている神様として統一教会を擁護し、統一教会に反対する人々を除去し、ここに数倍の蕩減条件を提示して前進するはずです。
原理から見れば、ある一時、そのようなことがなければならないのではありませんか。ある一時にそのような宣布式がなければなりません。「地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう」(マタイー六・一九)と言われたみ言どおり、地で先生が父母の特権と原理原則を中心とした復帰の路程を誓う勝利の基点をこのように解いておくことによって、ここでカイン・アベルの恨みが解ける「勝恨日」をもつようになったのです。
四 米国の敷地購入と海洋産業開拓
米国ベリータウン神学大学購入(一九七四・四・三〇)
一九七四年四月三十日、神学校を引き継ぐために正式契約をした。一月三日、米国現地でベリータウン神学校を引き継ぐための契約があり、四月三十日、先生が米国の永住権を取得された日を記念しようと名義を完全に移転したのである。三百五十万ドルを要求する学校側との交渉に成功し、百五十五万ドルで引き受けに成功したこの神学校は、ハドソン川のほとりに所在する七万坪の敷地のカトリック神学校であった。二千名程度収容できる規模として、景観と風致(自然の趣)が秀でていて、開発条件が良く真のお父様は将来理想村を建設する計画をもたれた。
米国で家を買うとき、私の名前で買うのではなく教会の名前で買いました。今回もベリータウンに神学大学を一つ買いました。カトリックの神学大学が全部荷物をまとめたのです。神学校を誰が買いますか。今回この神学校も、三百三十万ドルの値がついたのです。それで私がさっと行ってみて、「百万ドル! 百万ドルなら私が現金で買います!」と、すぱっと金額を提示したのです。
そこはハドソン川という、ニューヨークの大きい川に沿っているのです。それは大西洋と通じる川です。潜水艦までも、うちの神学校の前まで上がってくるのです。さらには何千トン、何万トン級の船も直接入ってくることができるのです。そして、何が良いかというと、その川辺が国有地になっているということです。その川辺の大部分が国有地になっていて、私たちの土地は五十八エーカーなのです。五十八エーカーならどのくらいかというと、およそ七万坪なのです。
その神学校を建てるのに五百万ドル以上かかったのです、四十年も前にです。私はそれを全部知っていました。しかし、こちらの提示する金額が嫌ならやめなさいというのです。そうこうしてから、その次に「いくらですか」と聞きました。すると、「百五十万ドルに三十万ドルを加えて百八十万ドルで買ってください」と言うのです。そこで「駄目だ」、「買わない」と言いました。それで、計算をしてみて数ヵ月ほどしてから「百五十五万ドルで買ってください」と言ってきたのです。よくよく考えてみて、それで「よし、私が買おう」と言っておいて、そこから完全にばさっと切ってしまったのです。そこに墓があるのですが、移葬することをすべて見積もって、「百五十万ドルで私が買おう」と言いました。神学校ですから共同墓地があるのです。それまで含めて百五十五万ドルにして、その共同墓地を全部移すようにさせて、私たちが買うことにしました。本来、二月一日に契約するようになっていたのを、二ヵ月間専門家を立てて全部細かく調査したのです。
きょうが四月三十日ですが、きょうおそらく契約をするはずです。きょう名義が私たちの名前に完全に移されるのです。なぜ、きょうこの日を策定したかというと私が米国の永住権をもったのが四月三十日だからです。歴史的な記念日であるため、きょう契約して、完全に私たちの名義に移されるのです。きょうが、三十万ドルのお金を支払って名義が移ってくる日です。このようにしてこのベリータウンの土地も買ったのです。
見てください。レバレンド・ムーンは、神学校を買ったでしょう、イーストガーデンを買ったでしょう、ベリータウンの土地を買ったでしょう、これをお金に換算すれば三百万ドルにもなるので「すごい財閥だ、金持ちだ」といううわさが立ったのです。
海釣りと海洋産業開拓(一九七四、夏)
最近私は、毎日船に乗って海に出るのです。その船には、米国の者たちも連れていくし、日本の者たちも連れていくし、ほかの国の者たちもみな連れていくのです。「どれ、寝ないでどれくらい耐えるか見てみよう」というのです。
先生は魚を釣るために船に乗るのではありません。世界のために、私が海を誰よりも愛したということのためにです。魚を釣ったら「全部苦労している食口たちに分けて食べさせてあげよう」と思うのです。ほかにはありません。丸二日海に行ってくると、「先生は鋼鉄のような男だ」という話を聞きました。でも、私は鋼鉄ではありません。皆さんと同じです。
私がそうすることができるのは、目的観がしっかりと立っているからです。先生は目的観が立っているのです。私が「こうする」と決めたら、夜であろうと昼であろうとその目的を達成する時までやるのです。
皆さん、先生はこの約二ヵ月間、毎日のように船に乗って海に出ました。皆さんは「先生は船が好きで、海が好きだから行くのだろう」と考えることでしょう。しかし私が望んでいることは、誰もできないことを先生がやるという伝統を一つ残そう思ってそうするのです。ほかにはありません。
私は米国での水産事業について全部調査してみました。米国で水産事業をするとき、魚を百トン捕れば、二十トンしか売れないということを私は知っています。残りの八十トンはすべて肥料にしているのです。しかしながら、肥料になるこの魚がアジアに行くと、皆さんが好んで食べる魚よりも、もっと高価な魚になるのです。
それで韓国から来た永住権取得者と日本から来た永住権取得者を中心として組合をつくれば、その人たちは日本人の役割もするし、韓国人の役割もするし、米国人の役割もするのです。このようにして、今後は株式会社をつくるのです。それで、今回先生が韓国と日本に行けば、それについての基礎調査をしてから帰ってこようと思っています。
五 全国教会Aタイプ聖殿建立(一九七四・六・一〇、新灘津教会から全国百八十八棟)
聖殿建立の必要性
教会活動を見れば、自分たちの信仰を中心として互いに協力し、一つになってその基盤を築いていかなければ、その教会は長く続かないのです。公共の建造物に対して地方の人々が精誠を込めて血と汗を流して建ててこそ、建てるときが困難であればあるほど、その教会を眺めるたびに信仰を維持する、表象的な殿堂となるのです。
しかしながら、それを本部で建てたとなれば、誰もが心から愛する心をもって、長い歳月を経ながらそれを環境的に保護できる条件が希薄になるというのです。「誰々という支部長、教域長がいるときに建てたものだから」と言って、そこに関心がなくなるというのです。そうなっては、伝統を立てるのに大きな問題となるため、これまで皆さんが自力で努力して教会の基盤を築くことを願ったのです。それが先生の願いなのです。
では、そのように見るとき、来年機動隊が日本に来て、もし「韓国に立ち寄ってから行こう」ということになれば問題が大きいのです。では「韓国に来なさい」と言って、韓国に来るとき、皆さんは、小さな部屋一間にどっかりと座りながら「私が教域長である」と大きなことが言えますか。統一教会本部の威信が完全にぱっとなくなるのです。
何がどうでこうで苦労したという話をしても、「苦労してこの程度か」と考えるというのです。数十年の間苦労して箱部屋に座って「これが苦労した代価だ」と言うのですか。苦労したなら実績があるべきでしょう。そのような難しい条件が今、目の前に迫ってきているということを皆さんは知らなければなりません。
聖殿の形と建立基準
それでは、最近設計したA型の教会を建てたら良いですか。(はい、良いです)。A型なら五百万ウォンはさらにかかるはずですが。(A型は二十五坪です。聖殿だけで二十五坪です)。B型は? (B型は十八坪です)。
A型の教会はどうですか。建ててみてどうですか。一般の既成教会のようなものをそのまま建てるより良いでしょう? 後ろから見るととても美しいでしょう? かわいらしいでしょう? (笑い)非経済的であっても、美観上良くなければなりません。いつ私たちにそのような教会がありましたか。経済的なことを考えれば、そのような教会は建てられないのです。冬の暖房のことなど、祈祷する人々が集中して祈祷すれば汗くらい出るようになっているのです。(笑い)それは心配ありません。厳徳紋が完全モダンタイプとしてそれを設計したのです。
これからは教域長たちの実力が問題になります。もし教会を建てておいて、教会ががらんと空いていて、「統一教会が教会を建てたと思ったら、毎日そこの人はどこにいるのだろう」というようになったら駄目なのです。ですから、人員を基準にしてつくらなければなりません。
では、決めましょう。五十名にしますか、七十名にしますか。(折衷して六十名がいいです)。六十名? (はい)。六十一名! (笑い)七十に向かって出発したので、六数を越えて七十の圏内に入ってくるので、六十一名以上です! 六十一名以上礼拝人員をもった人はいつでも教会建設を申請する権利があります。中・高校生でも、男女十八歳以上ならみな通じるのです。満十八歳以上の男女は全部確保人員として認めます! ゆえに、これから皆さんは行って人員六十名を確保し、敷地を準備しなさい。
聖殿建立と予算支援
本部ではすべてを協約することはできません。本部が協約できなければ先生が協助します。土地は皆さんが買い、半分は本部で協助してあげようというのが先生の考えです。今から来年までは、皆さんがどのようにしようが、全国の教会建築問題を解決しなければならないというのが先生の考えです。そうしようとすれば、皆さんは教会を建設するのに、自分自らで、自体の力量をもって土地を確保しなさいというのです。
その代わり、「どこどこに準備しました」と言ってきたら、ここの本部の視察要員がその場所が適しているかどうかの鑑定をします。
このようにして合格した土台ができたら、その次には私たちが基礎を築くチームをつくるのです。基礎チームがまず行って、基礎だけ築くのです。「セメント何袋!」と連絡さえすれば買っておくであろうし、ただそれだけやって基礎だけ築いておけばいいのです。その次には、そこに骨組を立てようとすれば、トラックで積んでいって、柱を立て、門をつり、しっかりと建てたらいいのです。骨格を建てた次に、瓦を葺けばできあがるのです。雨が漏らないようにしてから、その次には左官の連中が来て、さっさとやるのです。その次には床を敷くのです。
このように分担して、責任をもたせるようにして、移動しながら一度にさっと通過するようになれば、教会建設は完全に終わり、その次に主人が「えへん」と言って入って座るようになるのです。そのようにしなければなりません。(笑い)ゆえに、普通の人が六ヵ月かかるところを私たちは、六ヵ月ではなく、一週間以内にぱぱぱっとやってしまうのです。そうすることができるのです。このように機動性のある建設をしなければなりません。
私の考えでは道庁所在地の教区本部は除いたほうがいいです。それは初めから正式に立派なものを建てなければなりません。いずれにせよ、まず十軒単位で、きょうから着手するのです。B型を一軒建てるのにいくらかかったかというと、四百万ウォンかかりました。私たちがA型を組立式で造れば、そのお金でもって建てることができると見ています。
六 マディソン・スクエア・ガーデン大会と七ヵ都市講演会
大会人員動員活動
マディソン・スクェア・ガーデンは二万五千名、ぎゅうぎゅうに押し込めば四万名以上が入るのです。マディソン・スクェア・ガーデン、何とかいうボクシングのチャンピオンのクラブだの何だのという人々が試合をした、世界的に有名な広場を知っているでしょう? 知っているはずです。ここに廊下までぎっしり詰めれば、四万名以上入るのです。正式座席が二万五千個です。では、「これを借りよう」と言ったとき、統一教会の若者たちは「マディソン・スクェア・ガーデンをですか?」と言うのです。(笑い)
「少ない人数でもって夢のような話をしている」ということなのです。それで「さあ、君たち、何だかんだ言わないで借りなさい!」と言って、昨年の十一月に契約をしたのです。一九七四年九月十八日の夕方八時です。
これはなぜしなければならないのでしょうか。既成教会が反対を始めたからです。「あいつらが飛んでいるのを見たら、最初はバッタの子供だと思ったら、今では、ボーイング七四七ジャンボジェット機に乗って飛んでいく」ということなのです。(笑い)そのような作戦をしているのです。
これは、捕まえようとしても捕まえられないし、打とうとしてもそんなことはできないというのです。いずれにしても、人々が反対しながらも「全く、文という人はすごい人だ」というようにならなければならないのです。このような作戦をするための準備もしなければならないので、様々な複合作戦を今、全国的に行っているのです。それゆえ、今回、何としてでも二万五千名を突破しなければなりません。
国際機動隊が二千名で、それから教会と合わせて四千名を動員するのです。四千名はほかの所から連れてくるのです。ニューヨークはニューヨークとしての責任をもち、その次に、四千名は四千名としての責任をもつのです。四千名が動員されたら彼らは何をするのでしょうか。アメリカにいくら路地がたくさんあるとしても、その時は路地ごとに、その十字路には全部うちの旗を立てておいて、それから椅子に座ってみな伝道するのです。(笑い)
一人が何人動員すれば二万五千名になりますか。四十日間そこに出ていき、座って伝道すればできます。四千名ですから、一人が四十日間で六名だけつかめばいいのです。これは問題ないというのです。そうすれば、ニューヨーク地域にはバス八百台が行列を成すであろうし、その次には四千名が動員されるでしょう。
マディソン・スクエア・ガーデン「希望の日」大講演会
(一九七四・九・一八、三万名以上、主題:キリスト教の新しい未来)
第四次世界巡回講演中、米国八大都市巡回講演の一部分として聞かれた「希望の日」ニューヨーク大講演会は、一九七四年九月十八日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで二万五千名以上の人波を成す中で開催された。
大会が開かれる前に、韓国の一宗教指導者が主催する宗教集会にマディソン・スクエア・ガーデンの指定席がすべて埋まるだろうと予想した米国人はほとんどいなかった。しかし、その予想は外れた。指定席二万席を超過し、五千席の臨時座席を追加で設置しなければならなかった。この場において真のお父様は、歓呼する聴衆に向かって、メシヤの降臨とその再臨の目的に関するメッセージを伝達された。
きょう、このように集まった皆さんが見つめるこの場に現れた本人は、長い期間、迫害と闘争の道を経て皆さんとこの場で会うようになりました(場内がざわついていてみ言を少しの間中断される)。では皆さん、席に座ってください。私が歌を一つ歌いましょう。いい歌を一つ歌います。韓国の民謡で、題名は「山有花」という歌を歌ってみます。
山には花が咲くよ花が咲くよ咲くよ/行く春夏なく夏なく花が咲くよ
山に山に咲く花はあのくらい一人で咲いているよ/山で住む小さな鳥よ、花が良くて山で住まん
山では花が散るよ花が散るよ散るよ/行く春夏なく花が散るよ花が散るよ。(歓呼拍手)
私は一九七二年、天の命令により米国を訪ねてきました。三年の間に、反対されようが歓迎されようが「米国に天のみ旨を知らせなさい」という特命を受けたため、この三年間、苦難の道を経て、どうにかこの場まで出てくるようになりました。レバレンド・ムーンを皆さんが知るようになり、この国が記憶するようになったとしても、それは、ここにいる人が優れていて知るようになったのではありません。その背後には莫大な天の苦労があったということを感じるのです。
そして、この場に本人が現れることによって皆さんの前にうれしく幸福になることができる道になれず、かえって皆さんの前に苦痛となり、天の心配を残すのではないかと、この上なく恐ろしい心が先立つのです。(拍手)
皆さんの前に現れたこの人は、キリスト教の前に怨讐となる人ではなく、あるいはユダヤ教徒たちの前に怨讐となる人ではありません。誰よりもユダヤ人を愛し、誰よりもキリスト教を愛する人であることを御理解され、寛容な心をもって記憶してくださいますようお願いします。
一九七四年九月十八日は、神様のみ旨を中心として、一つの起源が宣布される日になると私は考えています。ここ米国、あるいはニューヨークを中心とした米国国民が正しい社会に向かうようになれば、新しい希望の世界へと行く道になりますが、そうでなければ、絶望と天のみ旨に背く道に行くようになるという心をもつとき、この場がどんなに恐ろしい所であるかを感じるのです。
皆さんは、メシヤとはいったいいかなる人であるかということを知らなければなりません。第一次のアダムとエバが堕落したため、そのアダムとエバに代わって完成した人格者として来られる方がメシヤであることを知らなければなりません。したがって人として完成しようとすれば、人として来なければなりません。
それでは、イエス様はどのような存在でしょうか。第二アダムとして来られたのです。失敗したアダムを復帰するためのアダムとして来られたということを皆さんは知らなければなりません。それゆえ、コリント人への第一の手紙第十五章四十五節に、イエス様に対して「最後のアダム」、すなわち「後のアダム」だと言ったのはこのような意味があるということを知らなければなりません。
第三次のアダムは、第一イスラエルの失敗と、メシヤを待ち望むキリスト教の未完成の肉的世界を完全に清算して、サタン世界の主権を倒して全人類を天国に導くため、再び肉体をもって来なければならないというのが理論的です。そうして第三次イスラエル王国を完成するのです。第三次イスラエル王国です。永遠に神様と共に一つの国、一つの主権、一つの民の世界に帰結することによって、永遠不変の神様のみ旨が完成するのです。これをなされるお方がメシヤであり、これをなすためのものが宗教であり、これをなすことが再臨の目的だということを皆さんは知らなければなりません。(拍手)
私たちは、今日米国におけるサタン的基盤、悪なるすべてのものを清算しなければなりません。そして世界の悪を全部清算して天の国をつくらなければならない責任がキリスト教の使命であり、今日、統一教会の使命であることを知っています。このような使命が人類共通の目的であるため、皆さんが力を合わせて神様のみ旨を完成するための助けとなってくれるよう願い、きょう、レバレンド・ムーンは皆さんにこのようなみ言を語るのです。私たちは第三次アダム、第三次イスラエルという希望の地上天国に向かって前進しなければなりません。アーメン。
マディソン・スクエア・ガーデン大会の意義
今から三年前、私たちはリンカーン・センターで講演をし、昨年はカーネギー・ホールで講演をし、今回はマディソン・スクエア・ガーデンでの講演を終えました。三年の期間で先生は、誰も知り得ない神様の作戦を心の中で定めました。ここ米国に来る時は深刻な思いで来たのです。三年の間に米国人全体にこれを知らせなければならない責任が私にあるというのは間違いのないことです。それをしなければ、神様の摂理のみ旨に支障があるということを知っていたので、この機会をどうつかむかということがこれまでの苦心でした。
第一の問題となるのが、人員がいないことでした。何としてでも三年の期間の中で、このマディソン・スクェア・ガーデンがぎっしり詰まってもなお余る人員を準備しなければならなかったのです。それをどうやってやろうかと悩みながら目標としてきました。一九七二年十一月、ここに第二回目に足を踏み入れてからは、本格的な作戦に着手しました。その時から計画して、一九七三年九月より全国巡回講演を始め、一九七三年、一九七四年を経て、三十二ヵ都市、全国の大都市での講演を終えたのです。
そこに伴ってウォーターゲート事件に私が関与したことが、かなりの波紋を起こしたということを私たちは知っているのです。(拍手)そのため、米国の人々の前にレバレンド・ムーンという名前が知られ始めたのです。そうしながら今回、皆さんが知っているように、キャピタルヒル(米国会議事堂)で六百五十名が三日間断食をしたという問題が、米国の人々の前にはかなりの衝撃的な報道となったと見ているのです。
このようなすべてのことは、このマディソン・スクェア・ガーデンを通じて米国の前に一つの噴火口をどのようにつくるかという問題に対して集約されてきたのです。このマディソン・スクェア・ガーデン集会というのは誰でもできる集会ですが、摂理的な観点から見るときに歴史的意義があることを私は知っていました。今回の米国における三年間は、イエス様当時のユダヤ教会の三年間に該当するものであるため、この集会は、もしイエス様が死なずに成功していれば、ローマ帝国に行って大講演をしようとしていたその基準と匹敵するものなのです。
ローマがイエス様を歓迎し、イエス様と一つになることができていたなら、そこから世界的な天の国のみ旨が広まったはずです。ローマの保護を受けるイスラエルの国のような立場が、現在米国の保護を受けている韓国の立場だというのです。全く同じだというのです。そのような米国の中心都市がこのニューヨークであり、ニューヨークの中心部署の集合所がこのマディソン・スクェア・ガーデンなので、ここに爆発的な火を付けたということは、摂理的な観点において歴史的な意義とならざるを得ないというのです。
韓国と米国が、また韓国と日本がどんなに仲たがいしたとしても、この統一教会は米国と一つになることができるというのです。(歓呼、拍手)そのような観点から見るとき、摂理的にキリスト教圏内に霊肉を中心とした国家的基準形態の条件を立て、霊肉を中心とした世界三次七年路程を出発できる起源を確定することができたのがマディソン・スクェア・ガーデンであったという事実は、歴史的な一つの起源となったのです。
マディソン・スクエア・ガーデン大会後の七ヵ都市講演会
(一九七四・九・二七〜一二・二三)
真のお父様は九月二十六日、二十七日、フィラデルフィアで三千名以上の聴衆に講演をされ、十月十五日、ワシントンD・C)のヒルトン・ホテルでは三千名以上の米国朝野および著名人たちを招請しての晩餐会、十六日にはアカデミー・オブ・ミュージックで四千名以上のワシントンD・C市民たちに講演をされた。
続くアトランタで十月二十九日、二十日、シカゴで十一月十一日、十二日、シアトル十一月二十七日、二十八日、サンフランシスコで十二月七日から九日、ロサンゼルスで十二月二十二日、二十三日講演をされ、これをもって米国四十力主要都市講演会を終了された。
今やこの七ヵ都市は、マディソン・スクェア・ガーデンで勝利した写真だけを回覧しても大衆を動かすことができる全国的な勝利の起源になるということを皆さんは知らなければなりません。この七ヵ都市は、七数に向かう世界的な出発をすることができる起源にもなると見ています。これを全部合わせると七十箇所になります。三年間で講演した所が全部で七十箇所になるのです。そして七十回さえ越える日には、世界的に越えていけると考えているのです。
このようにして、フィラデルフィアからワシントンD・C、アトランタ、シカゴ、シアトル、サンフランシスコまでさーっと、ブルドーザー式に押し進めたのです。今回、サンフランシスコでおもしろかったこととは何かというと、三千五百名がホールをぎっしり埋め尽くし、そこに入れなかった人々のために、そのホールから一キロメートル以上離れた所にある千名以上収容できるホールにテーブルを準備したのですが、そこもぎっしり埋まったのです。二箇所でしたのです。(拍手)ここで拍手をすれば、そこでは、スピーカーを通してその音を聞いて拍手をするのです。そのようなことをしてみたのも、多分米国で私が初めてでしょう。
こうなったので今ではどのように思っているのでしょうか。「はー! 一年二ヵ月の短い期間で、米国であれだけの旋風を起こしたのだから、あのまま一気に突き進んで、三年たち、七年たてば、この米国はいったいどうなるのだろう。恐ろしい団体だ」と思うようになったのです。これが米国社会で大きく問題になったので、クイズ問題にまで出たのです。この間クイズ番組で、六千五百ドルの車が当たる問題があったのですが、その時の答えがレバレンド・ムーンだったというのです。(拍手)それを見れば、それだけ人々が関心をもったということです。(笑い)
ですから、今では米国の人々が「レバレンド・ムーンは金はたくさんあるし、若い人もいるし、組織力がすごい」と言うのです。既にどうなっているかというと、「いやあ! レバレンド・ムーンにはついていけない」と言うようになっているのです。(歓呼。拍手)
言論機関および大学設立の至急性
今後、言論界に対して私がブレーキを掛けなければなりません。そのため私は言論機関をつくるつもりです。そうして独自的な面から攻撃するつもりです。この世界を滅ぼすものが言論界です。言論界が共産主義の手先になりつつあるということを知らなければなりません。
ですから、「お前たち、レバレンド・ムーンを攻撃しろ。私は甘んじて受けてあげよう。いつか見ていろ」と考えるのです。将来、遠からずしてお前たち以上、ニューヨーク・タイムズ以上の新聞社を私がつくるでしょう。(拍手)今、日本では、年内に日刊紙をつくってしまうのです。共産党を早く凌駕しなければなりません。米国においてもできるのです。
それで、ここニューヨークに、将来遠からずして新聞社をつくる計画をしています。ニューヨークにいる言論人たちが私たちのすべてのことを正しく伝えないこの悔しい事実を知ったので、私たちが団結してそれ以上のものをつくることができるならば、反対されることがかえって原動力になり得ると見ているのです。
私たちは何も言わずに黙々と私たちの基盤を築くのに忙しくなければなりません。そのため、誘導作戦的な戦法を利用し、早い時期に彼らが驚くほどの基盤を築かなければならないというのが先生の考えです。その次には、大学をつくらなければなりません。
それで、私たちの大学を立て、米国の伝統をまっすぐに正す大学をつくり、教授たちの思想を正して世界的な組織を動かし、将来、全世界の方向を提示することができる道を学校やすべての専門分野に提示しなければならないというのです。
七 主要国際行事と講演
「希望の日」日本晩餐会(一九七四・五・七、東京、帝国ホテル、千七百名)
今回、日本で歴史にない宴会を開こうとするのに、帝国ホテルに最も多く集まっても千二百名でいっぱいなのです。ところが、千七百名に集まりなさいといったので、二階にもすべてテレビの装置をしてしなければならないのです。今や歴史にない宴会をしようとしているので、帝国ホテルでの数時間に及ぶ宴会の実況は全部ビデオに撮って、今後宣伝しようと思っているのです。
それで、日本の国家で最高の権威ある人々をその場に紹介することによって、晩餐会の権威を高めるのです。レセプションラインというのがあり、そこでお客さんたちと全部握手してあいさつしようとすれば数時間かかるのです。それで、省略してしまうのです。また日本の共産主義者たちがいるのです。「やあ、文なにがしめ、よくぞ現れたな」と思う、ありとあらゆる輩が全部来たのです。それを私は全部知っているのです。
国際勝共連合は日本の共産党にとっては癌のような存在なのです。これは、「理論的な面で、テレビの放送を通じて、あるいは公開の席上で、壇上を通じて公開討論をしよう」と日本共産党に働きかけたのですが、これまでボイコットをしているため、彼らは窮地に追い込まれているのです。
一九七三年には、共産党五十二周年大会において全世界の共産党の最高理論家たちが出会いました。統一教会の反共理論に備える代案を講究しようと十二カ国の代表たちが集まったのです。しかし、みな解散してしまったのです。ですから日本共産党にとって国際勝共連合が一番の癌なのです。その魁首が誰かというと、このレバレンド・ムーンなのです。このような危険千万なまねをしているのです。
本当はきょう行かなければなりません。きょうは聖日なのですが、行って全部人事配置をして、共産党に備えるための大衆集会の細かい配置をすべて指示しなければならないのです。あす行っては遅いのです。現在、そのような戦いをしているのです。命を懸けて戦いをしているのです。
〈主題:「ため」に存在する世界〉
本人は長い間、待ちに待っていました。数多くの宗教と宗教人を訪ねてみました。数多くの議員や有名な人士たちにすべて会ってみました。また、その国の名士たちにも全部会ってみました。会ってみたのですが、彼らの胸の中には世界を救援しようという考えが全くありませんでした。ウォーターゲート事件においても、まかり間違えれば米国は完全にどん底に落ちてしまうのです。
数多くの宗教指導者、あるいは世界的に有名なビリー・グラハムのような人々が国の先頭に立って国民運動を起こし、それを防止しなければならない立場にあるにもかかわらず、彼らは夢にもそのような考えをしなかったのです。それで、東洋の一角に生まれた文という人が責任を負うようになったのです。
しかし、それは適当にしてできることではありません。命を懸けて神様に談判して、神様が願われることが何かと探ってみたのです。ここに立っているこの人は政治家ではありません。神様のみ言に従って行動をする人です。国を守り、世界を守り、進むべき方向を誰かが話さなければならないようになっています。それを知っていたので冒険の道を覚悟したのです。
日本の若者たちから見れば、米国は第二次世界大戦の時の怨讐の国です。ドイツの若者たちもやはり同様です。それで、本人は日本とドイツの若者たちを最も多く米国に来させました。なぜそうしたかというと、日本人とドイツ人が怨讐の国である米国で自分の国よりも米国をより一層愛するようになれば、ここにおいて世界超民族的な新しい国が誕生し得るからです。
全世界のために誰かがこのような目標を立てて働かなければならないようになっています。日本の若者たちが日本を超越し、米国でそのようなことをやり遂げると考えたとき、これは日本の誇りであると言うほかありません。歴史的な立場から見れば、日本と米国との関係は非常に複雑です。ところが、彼らが今なしていることが歴史に残るようになるなら、これは将来、日本と米国を一つに結ぶことができる動機になるのです。
このようなことを目標として、日本の若者たちが現在、先頭に立って「ために存在する世界」の建設のために慟いています。これは、ここにいらっしゃる皆さんと日本人全体の誇りであると言うほかないと考えています。(拍手)
また、韓国人と日本人と中華民国人、この三カ国の人々を米国で一つにまとめてしまうのです。そうして東洋に影響を与え、米国を抱いて動き始めるならば、日本が救いを受けられる道が開けるかもしれないのです。中華民国や大韓民国の現況を勘案するとき、そのような道を模索すること以外には、共産圏から追い詰められている切迫したアジアを再生させる道がないと考えるのです。
そのような覚悟をもって、現実の問題だけでなく将来のアジアのために日本の若者たちが戦っているということを考えるとき、多くの先生方にその内容を伝えざるを得ませんでした。ぜひ多くの先生方、アジアのため、世界のために活動している若者たちと一つの心になってくださるようお願いします。そうすれば国が繁栄するでしょう。そのような国、そのようなアジア圏がもし成立するとすれば、そのアジアの新しい理想圏を中心として、世界を指導するアジアになることでしょう。
米国国会議事堂招請講演(一九七四・一〇・八)
米国での三年路程は成功的な復興会と巡回講演、そしてマディソン・スクエア・ガーデン大会へとつながり、所期の成果を収めた。一九七四年十月八日にあった国会議事堂での講演は、米国の政界を対象にした米国の革新に対する真のお父様の強力な要望であった。
この講演の題目は「神様の摂理の中にある米国」であって、主要内容は、米国でのキリスト教精神の復活に対する新しい覚醒を要求することであった。
真のお父様は、米国が「神様のもとに一つの国」であることを強調され、米国の役割の重要性を再度語られた。地上天国の実現のために互いが「ため」に生きる生活を力説され、それの具体的な実現は、世界のために生き、世界を一つにすることができる主体的な存在になることによって成し遂げられると語られた。
私たちがあのワシントンD・Cで数十万の大会をすれば、神様も喜ばれるはずです。「おお!よくやった、よくやった」と言われながら神様も喜ばれるはずです。その時には神様も踊りを踊られることでしょう。さあ、そのような仕事を一度やってしまわなければならないでしょう。
それで、今回もPRチームに行かせて、私が国会に行って講演する準備をこれまでさせてきたのです。これまで六ヵ月の間、そのような訓練をさせたのはその目的のためです。それで、十月八日に私が行って話をするようになっているのです。(拍手)
さあ、ところで、今では何と言っているかというと、「レバレンド・ムーンは神秘の存在だ」と言っているのです。国会の上院議員も下院議員も「一度聞いておかなければ」と、考えているのです。どこかに行き、レバレンド・ムーンのことが話題にのぽったとき、答弁することもできず、口を閉ざしていたら恥をかく段階にまでなってきたというのです。
今回のニューヨークのマディソン・スクェア・ガーデンでこのようになったので、そのような風潮が相当に高まったというのです。その中間報告が何かというと、上・下両院の議員が来られなければ、自分の補佐官だけでも必ず送るようにしたということです。「どういう話をしたのか知らなければならないので人を送った」という、そのような報告を聞いたのです。
それで、一度このようにぴしゃっと押さえつけておけば、良いことがあり得るのです。さあ、ですから「皆さん、上・下両院議員の方々はレバレンド・ムーンを協助してください」と言えば、ワシントン大会の時は間違いなく協助するはずだと考えるのです。すべてがそのような準備です。
米国の国会に行って講演するということは簡単なことですか。その人々は首をかけて保証しなければならないのです。レバレンド・ムーンは非難されている人なのに、外交分科委員長から始まって、その人々が責任をもってサインをして全体の上・下両院の議員たちに公文を回して、そのようなことをするには自分の首をかけるのです。
〈主題:神様の摂理の中にある米国〉
神様は摂理のみ旨を必ずこの地上に成就しなければなりません。それでは、み旨が成された結果とは何でしょうか。それは、この世界万民を救い、彼らを神様が全部主管することです。そのようなみ旨が成された世界は、過去、現在、未来を通じて、個人的に見ても、家庭的に見ても、あるいは教会的に見ても、氏族的に見ても、国家的に見ても、すべて絶対的な神様の主管を受けなければならない立場に立つのです。
それゆえ、世界的な中心であり、世界を代表する存在にならなければ駄目だというのです。このサタン世界のいかなる国よりも、もっと強力な一つの国が成立しなければならないという結論が出てくるのです。
皆さんがよく御存じのように、この米国を今から二百年前に建国するようになった動機は、神様を愛し、イエス様を愛そうとしたところにあります。そのような数多くの氏族がヨーロッパからここに集まってきて、この国が形成されたのです。この国の建国思想の中で最も重要な、皆さんが誇っているものが何かと言えば、「神様のもとの一つの国」ということです。そのようなことを主張している国は米国だけです。
それゆえ、神様がこの国を選ばれ、祝福されたのは、世界を救う助けとなることができるようにするためであったと結論づけ、お話をいたします。それゆえ、米国はヨーロッパや、アジアや、全世界をつかんで天へと引っ張っていく責任があると見るのです。
そのような立場から見るとき、世界中の国の中で、米国がこれまで手放さないただ一つの国が韓国です。この韓国を手放さないことにより、これをつかんで出て世界に連結できる一つの摂理的な命脈が残っていると見るのです。
ところが、米国が韓国までも手放すかもしれない時期に来たので、天の側から米国をつかまなければならないという結論に立って、本人のような人に天が「米国に行かなければならない」という命令を下したのです。そして、そのような命令を受けて本人が米国に来たということを皆さんは理解してくださるようにお願いします。天の側から米国をつかまなければならないというのです。
それでは、理想の起源、幸福の起源、愛の起源をどこから探すのでしょうか。もし自分を中心とした所にそのような起源をおいたならば、神様も自分を中心とするし、人間も自分を中心とするので分裂するのです。それゆえ、知恵の王であられる神様は、相対を慈しむところにすべての理想的起源をおかざるを得なかったという論理が成立するということを私たちは知らなければなりません。
私たちは、この原則を通して流れてきた歴史過程には神様がいらっしゃるということを発見できるのです。ここに来た人々がどんなに立派だとしても、この原則によって天国と地獄が分かれるため、自分のための生涯がより多いか、他人のための生涯がより多いかという問題に従って、天国に行くか、地獄に行くのかということが決定されるというのです。
それでは、理想世界、地上の天国はどのように実現されるのでしょうか。女性は男性のために、男性は女性のために、子女は父母のため、父母は子女のため、家庭は氏族のため、氏族は民族のため、民族は国家のために、国家は世界のために、世界は神様のために生きるとき、理想天国が実現するのです。この結論は妥当です。同様に、その神様は私たちのためにいらっしゃるのです。
この国会にいらっしゃる上・下両院議員の皆さんは、この思想がレバレンド・ムーンの思想だとは夢にも思わないようにお願いします。これはレバレンド・ムーンの思想ではありません。これを、神様のみ旨の中で人類の前に知らせなければならない一つの秘訣的真理として理解していただき、これを国会に適用し、この国家、民族の前に国民思想として適用する日には、米国は正に、神様のもとに一つの国家であるという言葉のごとく、名実共に世界の主体的国家になるに違いないと見ています。その国は地上天国であらざるを得ません。そこに真の理想と真の愛と真の幸福と真理があり得るのです。
第三次「科学の統一に関する国際会議」(一九七四・二・二一〜二四、英国ロンドン、
ローヤル・ランカスター・ホテル、二十七力国、百二十八名、主題:科学と絶対価値)
第三次「科学の統一に関する国際会議」が英国のロンドンで、一九七四年十一月二十一日から二十四日まで盛況裏に開催された。国際的に科学界の重鎮たちが集まった同大会の開会式のとき、真のお父様は「科学と絶対的価値」という内容で演説された。
科学は事実の決定に臨んでは、荘重に、かつ徹頭徹尾、精密、細密にしなければなりません。しかし、科学情報や業績を活用する段階に臨んでは、人間の創造力の一領域として、その位置を忘れてはならないはずです。科学は、美術や音楽の作品のごとく取り扱われ、調整されながら評価できるように、人間の領域内にとどまらなければならないものです。
人類歴史を振り返ってみたとき、歴史上どのような時代でも、新しい未開拓分野、文学発展におけるある程度の頂点、また医学や他の科学の全盛期など、多くのものの発展がありました。それでも過去においては、科学と技術の発達は、自然を征服して開発することを主たる目標としました。
今日は、正にその科学が私たちに新しい倫理的標準を確立するよう強調しています。その新しい倫理は、自然を愛し、人間の価値を再検討する問題、そして人間相互間の協力の必要性と関連していなければなりません。それには、地球上のすべての生物が調和しながら共存する理想世界を建設できる新しい価値観と新しい倫理道徳的標準を確立することが試みられなければなりません。
科学と技術の発達は、私たちが人間として存続し、私たちの生活の中に人間愛を大切に保つことが必須不可欠であることを真剣に反省することを促す論争点を常に提示してきました。各科学技術界が人類の福利のために動員され、人間活動の協同精神が科学技術を扱う人間の側に有効なときだけ、このすべてのことが可能であると私は確信しています。
私は、皆さんからそれに対する解答が出てくることを心より渇望し、待ち焦がれます。皆さんの見解と知恵に従って、皆さん各自の研究結果を収集することによって、それは間違いなく実現されるはずです。現世界をより高い次元と絶対価値の世界に連結させ、導いていく橋渡しの役割を皆さんが遂行してくださることを私は心より求めてやみません。
八 第二次七年路程の勝利基盤
韓国とアジアでの影響
今日韓国において、第二次七年路程の中盤である一九七二年度まで、私たちは霊的な基準において世界を中心として、私たち統一教会でなければならないという主体的、霊的基準を越えて立ちました。宗教は統一教会のようでなくてはならない、思想は統一教会の思想でなければならないということが一般化される時代に越えてきたというのです。このようになるまで私たちは、全国家に影響を及ぼすことができることをたくさんしてきたのです。勝共連合でも、これまで一千七百万名を教育しました。結局、韓国の半数に該当する人が私たちの講義を聞いたことになります。
そのようなことをしたので、今日勝共路線において、金日成に備えてそれを防止できる責任者は文先生以外にはいないというのが一般的見解です。それだけでなく日本でもそうであり、台湾でもそうであり、アジアにおいてそのような問題の支持層を私たちが築いたのです。さらにこの七年間にわたる歴史過程、第二次七年路程で国家的な圈を越えて世界に伸びることができる道を切り開いたというのです。
米国を中心とした世界的三年路程
皆さん、先生は、一九七二年、一九七三年、一九七四年、この三年間を世界的な三年路程、霊的世界を復帰するための三年路程であるという話をしてきました。
それゆえ、先生が米国に行ってする仕事とは何かというと、既成教会の信徒でも、末端の人々ではなく、最高の人々を突破するということです。今日、世界の頂上にある米国を私たちが相手にするのですが、できれば最高を突破しなければならないというのです。一つの国家を中心として見ても、国家の主権者を中心として四人、すなわち四位基台の外的な形を備え、外的な面から私たちを支援できる立場に立っているならば、世界的相対実体圏時代を私たちが拡大させることができる道が開かれるというのです。
それで米国に行って一九七二年からしたことが何かというと、そこに行くや否や、米国の有名な上院議員たち、私が必要とするすべての人に会ってみたのです。上・下両院議員の内、重要な人々にすべて会い、彼らを中心としてホワイトハウスをどのように動かすか、上・下両院議員たちにどのように影響を与えるか、このような問題について祈祷しながらこれまで信仰の道を開拓してきたのです。
こうして、ニューヨーク・タイムズや、ワシントン・ポストやニューズ・ウィーク紙に出たため、各言論機関、政界、あるいは経済界の各界各層の著名な人士が、私たちの動きがいかなるものであるのか、ミスター文とはそもそもいかなる人物かということを問題にしたのです。こうしてそれが一回、二回、三回、四回、と新聞に出ることによって、米国の歴史になかった、多くの世論機関を動員することに成功したという事実が、今回の米国に対する作戦において大勝利ではないかと見るのです。
この三年路程期間中で先生がなすことは、全米国人たちが「レバレンド・ムーン」と言えば、「あ! 聞いたことがある」という言葉が出てくるようにうわさを立てることです。現在、多くの人に知られているのです。七ヵ月間で世界の歴史上になかったことを私がなしたのです。
米国を中心とした三年間は、第二次七年路程まではサタンが天を攻撃する時であり、韓国で先生が攻撃を受けたのですが、第三次七年路程からは世界的基準を越える時代に入っていくために、ここからは米国に向かって攻撃をしなければなりません。
2004.7.18
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