真の御父母様の生涯路程 6
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第三次七年路程

第七節 一九八一年(一) 家庭教会は私の天国

一 一九八一年の出発と摂理的意義(一九八一・一・一、ニューヨーク、世界宣教本部)

元旦の祝祷

 愛する天のお父様! たった今一九八〇年が過ぎ、新たに一九八一年を迎える元旦が開門しました。歴史路程に多くの恨めしい日々が過ぎていき、また連結されてきました。

 その間、一九二〇年から六十年間、あなたが不肖、この息子をこの地に送られ、育てられながら鍛錬され、分別がつく時までお父様の保護のもとで導かれ、新しい歴史観と歴史的な使命について教えてくださいました。神様を知り、イエス様を知ることによってそれを悟ったのち、歓迎と栄光の一日があなたの歴史の中にありました。

 しかし、民族を中心としたキリスト教と韓民族が責任を果たすことができなかったことにより、悲しみの歴史をつづってきたことを再度回想するものです。しかし、必ず勝利の日を迎えるために、血のにじむ闘争の道を多くの日々にわたって再度繰り返されたお父様の労苦の前に心から感謝申し上げます。

 さらに一九六〇年代を中心としては、二千年の歴史を再び蕩減し、キリスト教と国が使命を果たすことができなかったことを蕩減するため、三次の七年路程を設定されたその日のことを思い返すとき、正にきのうのことのようです。今日のような歴史的な勝利圏があるだろうとは誰も想像することができなかった時代が再度思い起こされます。今や三次七年路程が過ぎ去り、今年から第二次三次七年路程を発表できる歴史的な時期を、生きている間にお父様をお迎えする中で世界の前に堂々と発表できるこの日がいかに感謝なことであるかということは言葉では言い表せません。

 今や本格的に国家と世界の次元を越えて新しい歴史を開門し、一九八○年を越えて、新たに一九八一年に前進的な躍進を誓うこの場において、「家庭教会と私の天国」という今年の標語をもって出発することを誓いますので、お父様がこの課題を快く受けてくださり、統一の群れがこのような内容をもって祈祷するすべての所で、お父様が親しく共にあってくださるよう切にお願い申し上げます。

 希望の一九八一年を迎え、新しく出陣するお忙しい日々をお父様の前に奉献することを再度お誓い申し上げます。流れいく歴史の中で誇らしい一九八一年となるよう福をお与えください。

 この国に新しい指導者が立てられたその日から、世界の歴史的な新しい責任を担当できる道を開いてくださり、韓国にもそのような道を開いてくださり、アジアと西欧が連結される輝かしい新しい次元の世界を展開してくださることを切にお願い申し上げながら、任されたすべての日々に忠誠を尽くすことを誓いますので、新しい元旦のこの朝にすべてのことを喜びをもって受けてください。真の御父母様のみ名によってお祈りいたします。アーメン。


年頭標語:家庭教会は私の天国

 今私たちは、新たに一九八一年を迎えました。一九八一年を迎えることにより、一九七〇年代の認識は完全に過ぎ去ってしまいました。そのような認識は消え去り、今は完全に八〇年代に入りました。これを私たちがみ旨の立場から先生の年齢を中心として見れば、六十歳を越えて七十歳に向かっていくという話になります。

 先生が十六歳でみ旨を知ってから四十四年が過ぎました。このように見るとき、今まで六数や四数はサタン数でしたが、復帰のみ旨から見れば、「これは天の数として支えとなり、新たに七数が歓迎を受けることができる数として連結されるのではないか」と思うのです。それはどのようなことでしょうか。六数と四数が天の基盤となり得る時代に入ってきたとみなすのです。

 皆さんが知っているように、今年から第二次三次七年路程が始まりました。これはどのような時代かというと、皆さんの時代です。今まで先生が担ってきたすべての天の責任を皆さんに伝授してあげ、皆さんがとどまっている所で、先生の仕事を代行し、み旨を成すことができる時代になりました。

 では、何を中心としてそれをなすことができるでしょうか。それは一九七九年から八○年、八一年と、今年で三年目になりますが、今や、この家庭教会を中心として皆さんが活動する時代になりました。ホーム・チャーチという題目を掲げたのが一九七九年でした。そのときは「ホーム・チャーチによる天国完成」で、翌年の一九八〇年は「ホーム・チャーチは天国基地」でした。皆さんは、そのようなタイトルをもって二年間準備してきました。

 その基盤の上で今年の年頭標語が「家庭教会は私の天国」になりました。私の天国です。その「私の」というのは、先生のことではありません。天国というものは先生のものではなく、皆さんを中心とした「私の天国」だということです。今までの「家庭教会は天国完成」は、全体を標準としたものであり、「家庭教会は天国基地」も、全体を代表したものでした。しかし、今は自分自身を中心として直接的に成すことができる時代へと入ってきました。

 天国はどこにありますか。「私の心の中にある」と結論づけなければなりません。心の天国があり、その次に体の天国がなければなりません。そして、体の天国の次にホーム・チャーチ、家庭の天国が成されるということを知らなければなりません。

 では、天国とは何でしょうか。そこは、サタンが讒訴できないし、住むこともできない所です。サタンの血統が許されない所です。では、イエス様当時においては、天国の基地ができたのでしょうか。心を中心として、心と体の境界線にまでサタンが接していたということを私たちは知らなければなりません。

 その境界線を押し出していかなければなりません。そして、私の体の外に追放しなければなりません。そのようにして「天国が私の心と体にある」と言える人にならなければ環境の天国をもつことはできないということを、皆さんは知らなければなりません。家庭教会とは、環境を中心とした天国を意味するのです。

 今まで皆さんは「ホーム・チャーチは統一教会の制度だ」と思っていました。そうではありません。統一教会のホーム・チャーチは私の天国です。イエス様はペテロに天国の鍵を与えてどこに行かれましたか。十字架の道を行かれました。天国の鍵とは、ホーム・チャーチ運動です。言い換えれば、部族編成をしなければならないということです。ペテロを中心として十二部族を編成しなければならなかったのです。私たちの使命は、部族編成の模型を代表してつくることです。

 一九八一年は、皆さんの天国としてホーム・チャーチを付与します。最優先権を与えます。先生の責任は、今一段落つきました。これからは皆さんの時代です。ホーム・チャーチを中心とした皆さんの時代です。では、「今からやります! 一九八一年は私が責任をもってやります!」という人は、手を挙げて誓いましょう。(歓呼)


二 アメリカで誕生された真の御子女様たち

権進様、善進様(権進様:一九七五・三・二〔陰暦一・二〇〕 一四:四五、善進様:一九
七六・七・一一 〔陰暦六・一五〕二一:四二)


 先生は、本来の原則から外れていることは絶対にしようとはしない人です。同じように、推進は今赤ちゃんですが、何か新しいものを見ると、触る前に一度、お母様とお父様の顔色をうかがうのです。「駄目だよ」と言えば、触らないでじっと座っています。それを見れば本当に性格ができているのです。

 権道はお兄さんよりも、もっと大きくなるでしょう。この子は美男子になります。この子がまた、どんなに頭が良いことか、大人をおだてて自分の使いをさせるのです。私が車に乗って出掛けるときは、さっと運転席のところでお父様を迎えるのですが、「自分はお父様の車を運転する誰々が本当に好きだ」と言って、「お父様の車を運転できて本当にうらやましい。将来、自分もお父様の車を運転するのが夢だ」と言葉巧みにおだてるのです。

 ですから、「運転が上手だ」という話はしません。このように間接的にさっと訓示するのです。運転手が帰るときには、「やあ、あなたのお母さんや奥さんが喜びますよ」と言うのです。「先生も気分が良いし、自分も気分が良いし、全員気分が良くなっているので、あなたも良い気持ちで家に帰るでしょうから、奥さんがとても喜ぶはずですよ」と言うのです。いかに知恵深いことでしょうか。アメリカの大統領も十分にこなせる息子です。私はそのようにしようと思っています。

 私の子供たちを見ても、お母様は小さいのに仁進は大きいでしょう。善進も大きくなるでしょう。みな誰に似たのでしょうか。お父様に似たのです。(笑い)体もお父様に似ました。男性や女性の種がどこに入っているかというと、女性にあるのではなく、男性にあります。神様は、男性と女性の種であり、二性性相の主体としていらっしゃるのです。結果は原因に似るようになっているのです。したがって二性性相の主体であられる神様に似たのです。


榮進様、亨進様(榮進様:一九七八・六・二二〔陰暦五・一七〕一一:五五、亨進様:一九
七九・九・二六〔陰暦八・六〕〇八:三四)


 お母様は十四人の子供を生みました。ですから皆さんが助けてあげなければなりません。赤ちゃんを生むことにおいても記録を破らなければなりません。お母様には本当に苦労をかけました。榮進を生むときも、帝王切開手術をしたのです。榮進は頭が大きいのです。頭が大きいので兄弟たちが「お前は中国語をやったら良い」と言うので、中国語をしています。一度聞けばレコードのように覚えてしまいます。

 榮進は六年生で全体のトップです。それで、ボストンにある有名な学校に行っています。その学校では、八〇パーセントから九〇パーセントがハーバード大学に入ります。

 先生の家庭でも、ハーバード大学やコロンビア大学に大勢行ったでしょう? ですから、榮進がボストン高校に入学申請書を提出したときも、家族背景、学歴を見て驚くのです。「このようなことがあるだろうか。家族で一人が行っても驚きなのに、五人、六人と、みな行っているではないか」と言うのです。

 また、亨進を生んだときには、AP、UPIや何々ニュースを問わず、またソウルでも新聞に載りました。宗教指導者が子供一人を生むのになぜ世界が騒ぐのでしょうか。今やそれだけ問題の人物だからです。ここにいるこのサナイ(注:勇敢で血気盛んな男性)は、安っぽく見えるし冗談もうまいのですが、問題のサナイだというのです。

 男の子のことをかわいらしいと言ったら何ですが、うちの亨進は目鼻だちが整っているのです。目鼻だちが整っていて頭がスマートで、幼いときの私に似ています。自分の子供を自慢したり、妻子を自慢したりすることは、愚か者のいとこに近いと言いますが、私は愚か者になってもかまいません。なぜでしょうか。愛らしいからです。(笑い)

 この子の名前はとても聡明だというのです。将来統一家で相当に必要とされる息子になるだろうと思っています。それで家では、私自らロブ(Rob)という名前で呼んでいます。学校に行っても、先生がその名前を聞きもしないのに、その子につけたあだ名がロブです。

 この子が絵を描けば常に一等です。三十万人の児童が絵を描いた全世界芸術大会で一等になりました。金賞を取ったのです。また、とてもスマートです。歌もうまいし話も上手で、多方面で私に似ています。(笑い、拍手)ですから、この子を見て魅了されない人がいません。

 近ごろ、お母様は「とにかくうちの末っ子はよくできている」と、気分さえ良ければ毎日のように話しますが、私はいつでもそこにさっと拍子を合わせるのです。お母様が「ああ亨進の顔が見たい」と言えば「本当にそうだね」と答えるのです。どれほど楽しいか知れません。


妍進様、情進様(妍進様:一九八一・二・七〔陰暦一・三〕 一二:一六、情進様:一九八
二・六・一四〔閏四・二三〕〇九:〇五)


 妍進が生まれましたが、多分生まれて息を吸うときに肺に水が入ったようです。それで、酸素吸入器で呼吸していますが、もう良くなることでしょう。医師たちも、心臓や気管支など、細かく調べてみてもすべて完全なので、「手術のときに誤ったようだ」と言っています。医師たちがそのような結論を出しました。今電話を受けてきましたが、すべて正常に戻ったということです。(拍手)

 妍進が生まれたとき、良い話を聞きました。妍進は多分聡明になるでしょう。この子に負けないように、皆さんも前もって準備しなければなりません。今後全員準備をしなければなりません。そのように決意して祝うことがより貴いことではありませんか。先生の息子、娘のために祈祷する姿を見れば、神様もふさがっていた耳がぽんと開いて「そうだ、そのようにするのだ!」とおっしゃるのです。

 少女の赤い唇をのぞき込むと実に美しいです。化粧したものはおもしろくありません。ただそのままの自然色が本当に魅力的です。見ていると引きつけられて、我知らず触りたくなるのです。(笑い)うちの子、情進も、じっとのぞき込むとそのカラーが本当に魅力的です。唇を見てください。じっと見ていることができなくて、吸ったり、ぎゅっとかんであげたくなるのです。そのように魅力的です。

 おもしろいことに、お父様とお母様に「何かを買ってほしい」と言うときは、妍進は情意を前に立てて来るのです。自分よけも妹のほうが愛されているのを知っているので、妹を前に立てて後ろから操りながらすーっと来るのです。(笑い)それは原理的です。また、榮進も同じです。自分が買いたいものがあると、誰を使うかというと、自分の弟の亨進を使うのです。「お兄さんがこのようなものを一つ買ってほしいと言っていました」と言わせるのです。そうして、自分はそれを見守っているのです。そのようにするのです。愛する人を通じて天を訪ねていくのが原則です。

 ですから、生活している姿を見れば、カイン・アベルの長子権が自動的に復帰された位置だと思うときが多々あるのです。また孝道もよく見れば、弟、妹たちを愛しているのです。兄として本当に愛しています。そのような家庭は、万年の歴史を受け継ぐのです。


三 レーガン行政府とアメリカ活動

アメリカ四十代大統領レーガン

 本来、ニクソン大統領が私の話を聞いていれば、そのようにはなりませんでした。しかし、聞かなかったので、無力なフォードの時代から共産党の手先であるカーター時代を経て、レーガンまで四代復帰です。アメリカ大統領を中心として出発しようとした道に狂いが生じたため、レーガンを支持して当選させました。そこに私が至大なる貢献をした男であることを知らなければなりません。

 私が祈祷せずに、私が推してあげなければ死んでいたかもしれません。アメリカ大統領で銃に打たれて生き残った人はいません。おもしろいことに、見てみなさい。七十歳で七十日目に七センチの銃弾を受けました。四十代大統領になって四百四十四日です。イランに拉致された人質が解放されたのも四百四十四日目でしょう? それはすべて原理的数字です。彼らは知りませんが、神様は数理的な数を計画された方なので、地上の歴史的路程にも合う数理的基盤を通じて歴史的な転換時代に入っていくのです。

 ですから今は、アメリカ大統領が私の話を聞かなければなりません。韓国の生きる道は韓国の大統領の力をもってしてはできません。日本を動かさなければなりません。アメリカを動かさなければなりません。ですから、先生自らが南北が一つになり得る道を築いてあげようとしているのです。それを私が成し遂げようというのではありません。私の行く道はこの世界を生かすことです。

 それで今回有り難いことは、レーガンが大統領になると同時に韓国の大統領をアメリカに呼んだということです。これはすべて摂理です。数多くの国の数多くの大統領がいるのに、どうして韓国の大統領に先に会ったのでしょうか。それは何かというと、韓国とアメリカは運命共同だということです。このようにすることによって最も喜んだのが日本です。日本はそのまま越えていくのです。その代わり、レーガン政権は嫌でも日本に武装強化をさせることでしょう。それは誰のためにするのでしょうか。アメリカのためではありません。韓国のためにしなさいというのです。そのようにすれば三国が一つになります。見ていなさい。このようにすることによって、何が起きるのでしょうか。養子圏の霊肉実体圏ができると同時に、息子圏の霊肉実体圏とエバ圏の霊肉実体圏と父圏の霊肉実体圏がすべて成されるのです。

 この三国がどこで一つになるのでしょうか。韓国で一つになるのではありません。日本で一つになるのでもありません。天使長国家であるアメリカで一つにならなければなりません。堕落したので、サタン世界で天使長が勝利し、天の側の天使長国家をつくらなければなりません。そして、その天使長国家で再度蕩減して天の国に入っていかなければならないのです。

 それで、カーター政権が現れたときは、民主世界も最高に没落し、共産世界も没落し、キリスト教も没落し、すべてのものが没落しました。アメリカ自体も滅びるようになりました。アメリカもどうすることもできません。共産党が反対し、ユダヤ教が反対し、キリスト教が反対し、民主世界が反対し、すべてが反対する中で、レバレンド・ムーンはアメリカ政権と闘いました。彼らと闘った代表がここに立っているレバレンド・ムーンです。

 フレイザー議員も自由主義者で、モンデールも自由主義者で、カーターも自由主義者です。三人が一つになって共産党の立場を取りました。彼らと闘ったのが誰かというと、朴普煕氏です。彼らを打ち負かすことによって、国会内の自由主義的な思想をもった人たちを完全に追い出したのです。カーター大統領まで追い出しました。彼は四年間大統領をしましたが、私は彼が大統領になった日から反対しました。そのようにしてレーガンを立てました。レーガンという言葉は何ですか。リ・アゲイン(re-again:再び)です。リ・アゲインという言葉を早く言うとレーガンになるのです。(笑い、拍手)

 このように見るとき、統一教会から見れば第三次七年路程が完全に終わり、勝利的な第二次三次七年路程の過程でこの事件が起こったということは、歴史的に驚くべきことです。皆さんは全世界で闘う必要がありません。アメリカのような国や共産党と闘う必要がないのです。皆さんはホーム・チャーチに行って闘わなければなりません。それは何でもないことです。先生が国会で闘い、カーター政権と闘い、今まで暗黒街で闘ったことと比べてみれば、それは何でもないことです。皆さんにはもう迫害時代は過ぎ去りました。歓迎される時です。


アメリカ・カープ(CARP)とニューズ・ワールド

 カーターと闘うのは、カーターが共産党を支持しているからです。レーガンは、保守キリスト教思想の再建と伝統的思想の再建によって共産党を打倒しようという立場です。カーターが共産主義者たちを援助しました。カーターのもとでは反共ができません。アメリカ国民は共産党に対処することに一丸となることができません。これからは統一教会がレーガンと一丸となるでしょう。アメリカの国民は何も知らないのです。

 それで、今回私は、「レーガン政権が誕生したので、共産党は全国的に大学街でデモをするはずだ。デモが始まれば誰がこれを阻むのか。カープの君たちが先頭に立ちなさい」と言いました。レーガンも知らないし、アメリカ政府も知りません。アメリカの国民も知りません。大統領就任式が済めば、共産党は全国的にデモをするでしょう。全国的に威勢を振るうはずです。見ていなさい、そのようになります。レーガン政権が思いもよらないことをレバレンド・ムーンは指示しているのです。万全の準備を整えるのです。

 これからデモがたくさん起きるでしょう。共産党は世界的にレーガン政権に攻勢をかける戦略を立てています。エルサルバドルに世界の共産ゲリラを続々と送り、自由世界とアメリカの言論がそれを協助し、レーガンに一泡吹かせることを共産党は既に計画しているのです。そのような世界的な戦略のもとで、そのようなことがエルサルバドルで起きるのです。これは間違いのない事実であることを知らなければなりません。

 それで、先日ニューズ・ワールドがニューヨーク・タイムズを攻撃したことを知っているでしょう? 言論界において、ニューズ・ワールドが初めてニューヨーク・タイムズを打ったのです。この世の人は、ニューヨーク・タイムズがすべてだと思っているのです。そのニューヨーク・タイムズが共産党を支援しているのです。実に胸の痛い話です。それで、私たちは理事会を開いて「新聞社を買おう」という話になりました。

 もしニューヨーク・タイムズが言うことを聞かなければ、私は、ニューヨーク・タイムズを買ってしまうつもりです。「君たちは、レバレンド・ムーンを思うがままに打っただろうが、君たちに一泡吹かせてやろう。一泡吹くか吹かないか見ていなさい」というのです。それで南米に新聞社をつくるのです。中東にも新聞社をつくるつもりです。ヨーロッパにつくろうとしているのもそのためです。


アメリカ・カープ(CARP)に対する認識変化

 アメリカでは、「ムーニー(Moonie)がカープ活動で共産党と闘って勝利した」と初めて認めました。「ムーニーにあのようなことができるとは思いもよらなかった」と言っています。石灰眼というのを知っていますか。白い目(訳注:操られて魂が抜けたような目)のことです。ムーニー・たちは洗脳工作されて目をはめ込まれているので、レバレンド・ムーンが「左に向け」と言えば目が左に向くし、「右に向け」と言えば右に向くものと信じています。レバレンド・ムーンがスイッチを押せば、左に向いたり右に向いたりすると信じています。まともな目をもっているアメリカ人がそのように思っています。人造のロボット人間だと思っているのです。

 統一神学校を出た学生は頭が良いのです。全科目四点満点で博士コースに進んだところ、その学校の総長から多くの教授までが、うちの学生を見て「我々と別に変わらないではないか。彼らも御飯を食べるし、笑うし、歌うことも知っている。なんと結婚することも知っている」と言うのです。そして、あとになると「なんと、ムーニーは国を愛することを知っている。愛国においてはムーニーについて行くことはできない。共産党と闘うところではムーニーについて行くことはできない。活動においてもムーニーにはかなわない。ムーニー・に負けた」と言っているのです。六十数大学でのカープ活動の様子について新聞に載ったそうですが、地方新聞の九八パーセントが「ムーニーはよくやっている」という記事を載せたのです。

 今共産党と一線で闘っています。ここでは地下活動をしている共産党と闘うことはできますが、相手が誰だか分かりません。白昼に生死の対決をする立場にはなっていません。しかし、日本ではそのような闘いにおいて、私たちが勝利の立て札を立てました。

 アメリカでは、一九七九年から原理研究会を拡大して展開し、一九八〇年の末には、アメリカ全域の大学街が共産党一色に染まっていた風潮を食い止め、日本で勝利したのと同じ段階に入ってきています。共産党が数百名のデモをしている所に原理研究会のメンバーが五名で乗り込んでいき、完全に収拾するのです。それで、アメリカの大学街にいる共産党は、「原理研究会の学生に会ってはいけない」と言っているそうです。日本での結果をそのまま踏襲しています。そのような状況にあります。

 今回のエルサルバドル問題を中心として、中南米全体の共産党がレーガン政権に総攻勢をかけています。それを共産党が世界的に主導しています。ソ連のKGBや、中共、それからキューバが結託して、エルサルバドルを中心としてゲリラ戦を拡大しているのです。このようにすることによって、キューバという島国からアメリカ大陸に上陸できる基地をつくっているのです。

 アメリカがこのような危急を要する実情にあるのですが、アメリカ内においてこれを防ぐためには大学街を守らなければなりません。しかし、大学街を守るためには、大学生を相手にしてもできません。共産党の教授たちが大学生をコントロールして動かしているので、これらの教授を撃破しなければなりません。

 そのため、原理研究会の教授たちが書物を通じて理論的に共産党を批判しています。そして今、我々は共産党を公開討論の場に引っ張り出す準備をしているのです。このように共産党と公開の席上で討論会をして、その場で共産党が理論的に追い込まれるのを見れば、大学生たちは賢いので、その雰囲気に乗じて書物を大量販売し、消化するのです。そのようにしながら雰囲気を変えてしまう闘いをしています。このような熾烈な闘いをしているのです。

 現在、アメリカの原理研究会の学生といえば、一学校当たり十名未満です。十名未満の学生が配置されているのです。多い所でも二十名未満です。今年の九月には、三百数個の大学に配置する予定です。全米の大学がいくつかというと、単科大学まで合わせれば三百七十二です。そして、それらの大学に私たちが入っていけば、私たちは完全に大学街を指揮できるようになり、私たちの提示する方向と雰囲気に完全に引き込まれるようになっています。この後ろ盾となる教授基盤として、科学者大会(科学の統一に関する国際会議)を中心として十年間で築いた膨大な基盤があるのです。

 それで今、どのような段階まで来ているかというと、ホワイトハウスのスポークスマンが私たちに連絡してきて、「今回、レーガン大統領がアトランタで講演をしますが、共産党が来て妨害するでしょうから、カープが防いでくれませんか」と言うのです。それで、四十名のメンバーが行きました。共産党員は約四千名が来ましたが、私たちは頭を使うのです。大統領が来れば街頭には歓迎する人々が出てきます。ただそのまま歓迎しても味も素っ気もありません。それで、私たちは数千枚の旗を作りました。そして、カープという名前までバーンと刷り込んで、すべて道端で配ってあげたのです。そのようにしてその旗を振って宣伝するのです。そうすれば、それらの人々は全員カープでしょう? (笑い)何千名のカープですか。数限りないでしょう。

 ラッパを吹き鳴らすときもそのようにしたのです。その次には、一対一で約四十名の首謀者を理論的にたたきのめしました。彼らは、理論的にはかないません。今まで先生がどのようにコーチしたかというと、「大学街でそのような示威行動をするたびに、それをすべて写真に撮っておいて、国務省、ホワイトハウス、CIA、FBI、国防部に送りなさい」と言いました。示威行動するたびに数千枚の写真を送ったのです。それを見てびっくりするのです。調査をしてみると大変なものだからです。ですから、今はホワイトハウスは何も言うことができません。国防省では次官補がすべて私たちのパートナーになっています。


ニュー・エラ創立(一九八一・一)とゴッド・カンファレンス(一二・二六〜三一)

 今、神学界ではレバレンド・ムーンと統一教会問題が有名になっています。滅びゆくキリスト教にとって唯一の希望は私たちの教会しかないという結論に到達したのです。このような環境を束ねながら、教授と学生を連結させ、キリスト教を背後にする基盤を束ねて現在の社会に連結させるために、YMCA、YWCAと連結する段階まで上ってきました。そのようにしながら、社会にキリスト教基盤を連結させ、教授とキリスト教指導者を連結させて社会的環境を防御しなくては、アメリカでのユニオン(注:労働組合)を防御する方法がありません。今、そのような闘いをしています。

 統一教会の組織はそれほどお粗末ではありません。教授たちが秘密会議をした内容まで、私は座ったままで知っているのです。そのような闘いをしながら歩んできました。既に一九七八年に、「福音主義神学だ」、「何々主義神学だ」と言っている輩たちが「既に闘いは終わった」と敗北を認めました。

 そのようにして何をしようというのでしょうか。文なにがしや統一教会の支持のためではありません。神様の摂理を一つの方向に収拾して完成の終着点に向かっていこうとすれば、多くの峠を越えなければならないのです。ですから、峠を越えることができない群れを覚醒して峠を越えさせることによって共に行くのです。統一教会が有名になって、統一教会を中心として強制的に世界を一つにしようというのではありません。神様の摂理の完成の道のために行くのです。それは誰かがしなければなりません!

 現在、アメリカではニュー・エラ(New ERA)運動をしています。Eはエキュメニカル(注:教会一致)、RAはリサーチ・アソシエーション(注:研究協会)です。正に超教派運動です。そのようにして有名な神学者を集めてみると、その数がとても多いのです。彼らをすべて活動させなければなりません。それで千名くらいを上限にして集め、現在、質的向上のために選別しているところです。

 アメリカにはアメリカ全体の神学大会があります。一九七五年、七六年には、統一教会の学者たちは、そのような大会に顔を出すこともできませんでした。しかし、今そのような舞台の上で既に統一教会の神学は大変な位置を占めています。また、数十巻の本が販売できる基盤もできています。今日、反対している韓国の神学界の群れはそのような事実を夢にも思っていません。知ることもできません。「それを翻訳しましょう」と言うので、私は「翻訳してはいけない」と言いました。もう少したってから翻訳しようというのです。

 そのようにして始めたのが何かというと、神様大会です。ゴッド・カンファレンス(God Conference)です。神様大会というタイトルを中心として、神様について自信のある人はみな来て話してみなさいというのです。仏教、儒教、イスラム教、ヒンズー教、ユダヤ教、全体が集まって神様について話してみなさいというのです。そこに参加した人々は、世界的に有名な各宗教団体の学者です。キリスト教だけではありません。仏教ならば仏教の団体、イスラム教ならばイスラム教の団体、儒教ならば儒教の団体、そのように各宗教団体から世界的に有名な学者たちが集まったのです。そのようにして神様大会をしました。そこで超宗派的な立場から世界へと出発を開始したのです。

 この文なにがしという人は、宗教界の洪吉童(注:小説の主人公。魔法を操って金持ちから財を奪い貧民たちに分け与えた義賊の頭目)です。宗教界の洪吉童になったのです。見てください。神様大会をしたのですが、百六十名の学者が集まりました。私は、世界の学者界に組織をもっているので、どの国の誰が有名かを三十分以内で鑑定することができます。


四 世界宣教および事業開拓基盤

アフリカのキムバング集団(一九七八)

 さてここで、統一教会の信徒を見て私が思うことは、今後はもう、デザートを食べられないようにしなければならないということです。昼間どんなに暑くても、コーラを買って飲むことができないようにするつもりです。水を飲みなさい。世界には飢えて死んでいく人々がどれほど多いことでしょう。彼らを助けてあげるのです。

 今、アフリカのキムバング集団が私たちと組もうと、かなり接近しています。今後、その集団が私たちと結びつけば本当に福を受けることでしょう。それは約五百万人の黒人だけで構成された集団ですが、私にはその集団から世話になるものは何もありません。苦労するのは目に見えているのです。しかし、それはしなければなりません。

 過去の歴史上において、イギリスがアフリカに対してよくやっていれば、今日アフリカの人々が白人たちを捕まえて虐殺するようなことが起きたでしょうか。金をもうけてイギリスに持ち帰ったのです。しかし、私たちは違います。指導方法が根本的に異なっています。ですから、統一教会の宣教師たち、皆さんは彼らと一緒に住みなさい。過去においてはそのようなことをしましたが、今は変わらなければなりません。

 アフリカから来るその宗教団体は、五百万の人をもっている宗教団体です。彼らは信仰的な面でよく訓練されている人々です。彼らは、ここに来て学ばなければなりません。アフリカのその宗教団体がみ旨を完全に受け入れれば、黒人が神様の前に祝福を受けないだろうかというのです。そのようになれば、アフリカが急速に発展する時が来るだろうと思っています。もしその団体が責任を果たせなければ、アフリカが悲惨になりはしないかと思っています。

 その宗教団体と私たちが協力し、レバレンド・ムーンが介在してこそ、共産主義問題や国家間のすべての問題が解決でき、未開な文化民族が急速に発展できるのです。そうでなければできません。この団体がみ旨の前に立てば、ヨーロッパに対する共産主義の浸透までも防ぐことができると思っています。第三世界に関する問題とはアフリカ地域を中心とした問題ですが、これが国連で大きな問題となっています。これを一つの方向に完全に収拾することができるのです。今後アメリカにおいて、皆さんがこのような全般的な問題を解決する責任感を本当に感じ、皆さんがそのように働くことができるだろうかということが心配です。そのような見識をもって、そのような観点から皆さんがあらゆる精誠を尽くすことを願っています。


アフリカのサン・ミョン・ムーン教団(一九八〇)

 先日、アフリカに行っていた巡回師が帰ってきてどのような報告をしたかというと、次のような報告をしたのです。アフリカに、ある霊通集団があって、その約一万人の霊通人たちを指導する教祖がいるそうです。その教祖が神様の前に「神様、この世の中で最も良い名前は何ですか。私は最も良い名前をもつことができたらいいのですが」と祈祷したところ、「サン・ミョン・ムーンが最も良い名前である」という啓示を受けたというのです。それで「サン・ミョン・ムーンですか。それでは、私の名前をサン・ミョン・ムーンにします」と言うと、「そのようにしたければそのようにしなさい」と言われたというのです。それで名前がサン・ミョン・ムーンになったそうです。

 その次には教会が欲しいので、神様に「神様、私は教会を愛しています。私たち霊通人が集まった教会に世界で最も良い名前をつけられたらいいのですが、何という教会にしたらいいですか」と聞いたところ、神様が「ユニフィケーション・チャーチ(Unification Church '統一教会)にしなさい」と言ったというのです。それで「ユニフィケーション・チャーチが良いですか」と聞くと、「もちろんだ」と答えたというのです。それで、教会の名前が「ユニフィケーション・チャーチ」で、自分の名前が「サン・ミョン・ムーン」になったというのです。

 この人がたまたま統一教会の霊通する信徒と出会って原理のみ言を聞いたところ、原理のすべてのみ言が霊界から受けたものと一致しているのです。ですから、自分はただぽろ切れを集めて家の中に広げておいただけで、きれいな服ではないが、ぽろの服でもすてきな服になっているのです。それで、原理のみ言を聞いてからは、「はー、素晴らしい神様のみ言だ」というようになって、「改宗して統一教会の信徒なります」と言うのです。それで、入会願書を書く段階になって、「あなたの名前は何ですか」と聞いたところ「サン・ミョン・ムーン」と答えるのです。ですからあっけにとられてしまうのです。自分の先生の名前がサン・ミョン・ムーンだからです。また、「あなたの教会の名前は何ですか」と聞くと「ユニフィケーション・チャーチ」と答えるのです。ユニフィケーション・チャーチは私たちの教会のことなのにそのように言うのです。

 それで、その教祖がその話を聞いて、「アフリカの砂漠の谷間で滅びることのないように、天が私に統一教会を教え、真の御父母様の名前を教えてくれたのだ。ところがそれも知らずにいたとは、そのような不敬がどこにあるか」と言って強く悔い改めるというのです。そのようにして食口になりました。

 それを考えてみてください。ここで悪口を言われてこのようにしている人を、名前も知らない地の果てで霊界が教えてあげているのです。距離を超越してこのような現象が起きているということが信じられますか。統一教会ではこのようなことは特別なことではなく普通のことなのです。このようなことは、毎日のように見ることができる現象であり、毎日のように感じることができるのです。


南米各国の基盤(一九八一)

 ウルグアイに新聞社をつくらなければなりません。ウルグアイはヨーロッパにおけるスイスと同じです。南米の中心地であり、重要な場所です。そのようなことがレバレンド・ムーンや統一教会と何の関係がありますか。しかし責任者をたくさん育てあげなければ世界を生かす道がないと思うので、このようなことをするのです。

 けさ(四・一)、ボリビアは完全に回ったという電話が朴普煕氏から来ました。大統領と閣僚から最高人物として歓迎され、バンケット(注:晩餐会)で私たちのことを「歴史上最高の人物に出会った」と称賛したそのような集いは初めてだ、という電話が来たのです。きのうは午餐会が聞かれて、大統領夫妻から閣僚、長官、将軍全員が集まり、統一思想を教育している要員たちを大々的に歓迎したという報告を受けました。男女共に夫婦同伴で教育を受け、閣僚と長官が「統一思想は最高の思想だ」と歓迎したというのです。また、フレイザー議員と朴普煕氏が闘う映画を全国的にTVで放映したのですが、その国の人が泣いて大変だったという報告を受けました。

 私は、南米に行っても世話にはなりません。もう数日もすれば、南米で最も大きな機械工場を手に入れます。既に契約がしてあります。そして、南米のあらゆる分野の復興のために、今後大統領たちを動かし、国会を動かして導いていこうと思っています。レバレンド・ムーンは、国もなく追われていた人物です。しかし、内容をもったので、南米を一つにすることができると思うのです。私が間に立てば、南米の指導者たちを一つにすることができると思っています。

 各国がそれぞれの大使館を通じて「アメリカ式の調査ではなく、我々の情報機関を通じてレバレンド・ムーンを調査しよう」と言って、あらゆる調査をしました。アメリカでレバレンド・ムーンが何の罪もなく迫害されているという事実を彼らが調査して結論を出したのです。「アメリカが間違っている。カーター政権は、反共主義者であり、天が必要としている人を捕まえて片づけようとした」という判定を下し、「その時先頭に立って闘ったレバレンド・ムーンは、アメリカにおける我々の同志の中の最高の同志だ」という結論を出したのです。南米は、祝うことのできる同志になりました。

 すべての教会が反対し、団体が反対し、何々が反対しているという内容が新聞に出たのですが、すべて調査して、大統領が「君たちが間違っている」という決定を下したのです。大統領に対して讒訴しようとすればどのようになるか分かりますか。大統領が「ノー」と言うのです。「君たち、我々の情報機関を通じて調査した内容には異常がないではないか。情報機関を通じて調査した以上のことを君たちは知らないではないか。私は君たちが知っている以上のことを知っている。情報部がすべて調査したのちに決定したのだ」と言って、彼らを一蹴してしまったのです。

 南米を開拓したのが昨年です。ミスター朴の誕生日の十日前でしたが、「誕生日も何もすべてほうり投げて南米に行きなさい」と言うと、「えっ、なぜ今すぐ行くのですか。誕生日が過ぎてから行きます」と答えたので、「えい、誕生日が何だ。今すぐ行きなさい!」と命令したのです。その時にそこに行かなければならなかったのです。(笑い)ちょうど行ったその日が、四年間にわたるカーター政権の人権問題を中心とした宣布を南米で行う前日でした。正にその前日だったのです。行ってカーター政権を攻撃するのです。カーターの人権問題で南米のすべての世論が「カーターはソ連や中共よりもっと悪い」と宣布した日でした。激動する南米の情勢において、ぐらついているのを私たちが支えてあげたのです。そして一年間で南米が完全に私の手中に入ってきました。

 また、ブラジルに工場があります。統一産業から投資として一ヵ月に二百台ずつ機械を送り、七ヵ国に工場を造ってあげました。今までは、西欧の白人たちが未開な民族を支配して搾取したのですが、私は血と汗を流して教育してあげ、彼らの行く道を開いてあげ、韓国の統一教会を苦労させてでも南米の国家を生かしてあげるのです。それが神様のみ旨です。


ヨーロッパ基盤とドイツ工場契約(一九八一)

 私にはお金がいくらでもあります。しかし、私は平凡です。私は、お金があるとは誇りません。むしろお金のない人だと思っています。数千万ドルのお金を使いましたが、「お金は一銭も見ることができなかった」というようにしているのです。そうかといって、お金がなくても心配しないのです。

 今回も私たちは、ドイツに世界第一級の工場を買いました。今や私は、工業世界の王座に上りました。それで、ドイツ政府がレバレンド・ムーンをたたきつぶすために、またアメリカが私を追い出すために、工業界と団結して今からまた騒ぎだすことでしょう。しかし、悪口を言われてもしようとするのです。

 それは、四千万ドルの現金がなくてはできないことでした。きっかり四千万ドルなければなりません。四千万ドルから「三千五百万ドル」と言って、引き下げるのに四ヵ月間闘いました。四ヵ月間闘って三千五百万ドルまで下がりました。そこからまた三ヵ月かけて三千万ドルにまで引き下げ、三千万ドルから「また下げよう」と言って引き下げたのです。(笑い)どれほどショーを繰り広げたか、分かりますか。さらに「それ以下にしよう」と言ったのです。それで、約二千八百五十万ドルで買いました。今、すべて終わりました。既に契約をしました。(拍手)そのお金を二ヵ月間で準備しなければなりません。

 そのためには、ドイツの商工部長官を動かさなければなりません。ドイツの商工部長官を動かすためには、ドイツの有名な公爵、侯爵、学者を総動員して、商工大臣、局長、銀行頭取、経済長官すべてを動かさなければなりません。夢のような話です。

 ソ連共産党がその経済哲学を中心として世界的体制を備え、ヨーロッパ占領をもくろむ立場に立っているので、これを防御するために、ヨーロッパのすべての国が協力してECをつくりました。その経済哲学を背景としたソ連を防御するために、ヨーロッパの数多くの国がEC圏をつくったのです。そこには十ヵ国が加盟しています。

 EC圏とは何かというと、ヨーロッパを名実共に一つの国にしようという立場に立ち、共産主義から防御しようというものです。そのECの議長や各国を代表する人はすべて学者です。先生は、その有名な学者たちにすべて連絡して科学者大会(科学の統一に関する国際会議)に参加させ、その次にはヨーロッパのすべての国に世界平和教授アカデミーをつくりました。その教授アカデミーの理事は、みなその国の大統領顧問であり、有名な人々です。

 ECの方向を正してあげ、その次には、ドイツにおける経済的基盤をつかまなければなりません。ドイツが誇るものが機械工業であり、その機械工業の王子の立場にあるのが工場です。それで仕方なく百四十五年の歴史をもつ世界的に有名な工場を買いました。現在の市価で三億ドル以上します。これを買うために一九七八年、七九年、八〇年、八一年と、四年前から、イギリスの工場からヨーロッパの有名な工場をすべて調査して、基盤を築いたのです。ヨーロッパを生かさなければならないと思ったのです。それで、世界の有名な工場をすべて調査したあとで、ドイツに八百以上ある工場の中から百個を選び、百個から三十個を、三十個から三個を選んで、その中から一つの工場を買いました。


共産国家宣教

 既に私は、一九七六年から中国に手をつけています。中共は体制変更時代において長くは続かないということを、その時のドイツの事情を中心として知りました。経済問題と技術問題を指導して西欧社会に門を開かせるためにドイツを活用しようとしたとき、そのときの使節団十一名の内の七名は、私が推薦した人です。

 また先生は、ワシントン大会を終えると同時にモスクワ大会を宣布しました。私は休みません。皆さんの知らない中で基地をすべてつくっています。では、どのような道が最も早いのでしょうか。芸術家を動員するのが最も早い道だと思うのです。ゆえに、リトル・エンジェルス学校もきちんとつくっておいたのです。

 先日、ある食口が共産党の秘密集会に参加したところ、統一教会を問題視しているというのです。一にも、二にも統一教会が問題となっており、七項目が統一教会の問題だというのです。「統一教会は世界的版図が立てられていて、よく武装された群れだ」と言って騒いでいるのです。七項目の問題を提示して「統一教会のせいで大変なことになっている」と言うのです。ですから、共産党が「今から統一教会を滅ぼさなければならない」と言っていたというのです。

 先生の頭の中は少し複雑です。復帰摂理も複雑ですが、世界をすべて主管しようとするからそうなるのです。ニュージャージーにも、ブラジルにも私たちの工場があります。ソ連のすべての衛星国家に私たちの工場の製品が入っています。ユーゴ、ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリー、ブルガリアなど、すべてに入っているのです。ソ連にまでも入っています。どのくらい大きい機械を造っているかというと、家くらいの大きさの五百万ドルの機械もあります。日本の三菱がそれを買うというのを拒否しました。一銭のお金もない中でそのようなものを準備したのです。

 何のためにこのような基盤を築くのかというと、統一教会の宣教師が経済的なものを道具として地下でひそかに活動できるからです。ですから、衛星国家に統一教会のメンバーが入っていき、今もこの時も闘っていることを知らなければなりません。多くのメンバーが監獄に入っているのです。この間死刑を受けたという報告を受けました。極秘の立場から統一教会員たちのそのような危険を直視しながら、あすの勝利を誓って前進をまた命令しなければならない先生の立場は、悲惨といえば悲惨なものです。しかし、神様のみ旨を完成するためには、前進また前進していかなければなりません! 血だらけになっても前進しなければなりません!



2004.7.21

















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