真の御父母様の生涯路程 8
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統班撃破と南北統一運動

六 頂上会議の開催と祝福家庭婦人の総動員

第一回「世界平和のための頂上会議」
(一九八七・五・三一〜六・四、ソウル、ロッテ・ホテル)

 アメリカ、ワシントンD.C所在の「国際平和財団」(The Foundation for Peace International、理事長:朴普煕)主催による第一回「世界平和のための頂上会議」が、一九八七年五月三十一日から六月四日まで、ソウルのロッテ・ホテルで、全世界の前職大統領および首班十五名、前職首相二十名以上など、八十五名が参加する中で開催された。真のお父様は、開幕会議で「世界平和のための挑戦と可能性」という題目の創設者演説をされた。六月三日には、同会議で「世界平和のためのソウル宣言」が採択された。

 今まで四十年の間、統一教会が物質を完全に否定した時、そして子女を完全に否定した時、天の愛を受けました。先生自身も、真の父母の名前まで否定する立場で、堕落したアダムの家庭からサタンの讒訴条件から逃れなければなりませんでした。ですから、物質から解放され、息子、娘の讒訴条件から解放され、その次は自分自身から解放されたのです。

 そのようにしながら立てたのは、ただひとえに神様の愛のもとで世界的に勝利した基準、サタンの讒訴を越えた父母の権威、すなわち真の父母の権威、それからその権威の基盤のもとに立った真の父母の息子、娘を中心とした皆さん祝福家庭です。今回、先生の家庭において、三人の息子と三人の娘が結婚しました。アダム家庭で見れば、これは完全に解放圏です。六月になる前に、すべてのものを終えてこなければなりません。

 それで、サミット・クラブ(Summit Club)も六月になる前に、五月三十一日から始めたのです。サタンの讒訴条件が残らないように、皆さんの家庭が解放される家庭をつくっておいてこそ、皆さんの息子、娘がサタン世界と関係なく、天の側の国ヘ、方通行することができるのです。天の側一辺倒となるのです。

 六月一日にサミット・カンファレンス(Summit Conference:頂上会議)を行うつもりです。世界の指導者の前に新しい矢を突き立てるのです。「あなた方は何をしたのですか。国を捨て、自らの私利私欲のために生き、また自分のところの一政党を中心として、自らの二目のことだけを考えることによって滅びの兆しが見えてきたではないですか」と追及します。神様の愛を中心として、神様のみ旨を身代わりすることができる代表的な立場に立たなければなりません。神様のみ旨は個人の救援ではありません。国家の救援ではありません。世界の救援であり、宇宙の救援です。

 天を中心として、南韓の民族さえ結束させればいいのです。南北六千万のうち、南韓が四千万とすれば、それは全体の三分の二でしょう? イスラエル民族の荒野路程において、三分の二のイスラエル民族がモーセに従っていれば、イスラエルの開国と同時に天国を創建することは問題ありませんでした。そのような立場から韓国に来て、初めて安着地を決定しようとしているので、ここにすべての歴史的な先祖が集まってきているということを知らなければなりません。ここにすべて集結しているのです。

 今回の頂上会議をした三日間、「この首脳たちの考え方が変わるかどうか見てみよう」と思いながら見ていました。するとどうでしょうか。その時、私はリトル・エンジェルス会館の一番端に座っていたのですが、首脳たちが我知らず、しきりに「真ん中に来てください」と言うのです。「嫌だ」と言っても「どうか、中央に来てください」と言うのです。

 そのようにして、その首脳たちが競って先生の近くで写真を撮ろうとするのです。首脳だからといっても、どうしようもないのです。最高のもてなしを受けました。参加しなかった者は恨みになるのです。レバレンド・ムーンを見くびってばかにでもしてみなさい。後孫たちがその先祖を罰するのです。


基調演説:世界平和のための挑戦と可能性

 尊敬する議長、有職大統領、政府首班、内閣首相、王族、貴族、内外貴賓および紳士淑女の皆様! 平和追求への一念でこの場に集まってこられた世界の指導者の皆さんにお話しできることを私は大変うれしく思っています。

 歴史を通して見るとき、人間は常に平和を渇望し、これを達成するために様々な方面で努力してきました。人々は平和を得るために他人を征服したり、時には平和のために降伏したりもしました。今世紀に至り、戦争以外の方法で国際間の対立を解決しようと試みた二つの貴重な実例がありますが、それがすなわち国際連盟と国際連合です。

 このようなあらゆる努力にもかかわらず、人類は平和を成し遂げることができませんでした。すなわち歴史は紛争を繰り返し、破壊的な暴力が頻発しています。どうして平和を成就することは、今日に至るまで不可能となっているのでしょうか。

 その理由は、まさしく個、人の内部における内的な闘争が解決しないまま、とどまるところを知らずに続いているからです。世界の紛争は、このような個人の内面闘争の発露です。このような理由から、人間の歴史には二つの平行する思潮が生まれるようになりました。人間生活において見ることができるこれら二つの思潮こそ、今日の世界にある二つの対立したイデオロギーの根源なのです。

 このような観点から、私は世界の平和問題に対する解決方法として、ここでその基本的三段階について厳粛に明らかにしようと思います。すなわち究極的世界平和は、第一に神様と人間との平和、次に人間相互間の平和、そして世界の平和という三段階を経なければなりません。

 今日、世界の救援のために必要なことは、次元の高い精神的覚醒です。世界は、神様の実存を知り、その有神論的原理を基盤とする世界観によって再武装しなければなりません。神様中心のこの世界観こそ、まさしく今日の価値観の混乱を克服することができるものです。精神的覚醒の根本は、縦的には神様に対する信仰、そして横的には人間相互間の真の愛によって成されるものでなければなりません。

 すべての人間の生存と繁栄は、協同精神にかかっています。人類は、神様のもとで一つの大家族であることを悟らなければなりません。協同を通じてのみ、私たちは環境を保護することができ、また全人類の文化水準の向上と、自由、正義および尊厳性の確保を約束することができるのです。このような協同精神の基盤は何でしょうか。それは、世界共同体のすべての国がただひたすら神様に根源をおいた共通の価値体系と永遠不滅の原理を尊重することです。

 私たちの共通の夢は、理想世界の実現です。預言者は、これを地上天国と呼びました。これは遥遠に思える目標ですが、必ず実現され、成就されなければならない目標です。なぜならば、まさしくこれが創造主の本来の理想だったからです。「世界平和のための頂上会議」の重要な意義が、まさしくここにあります。』

 この「世界平和のための頂上会議」は、世界平和を論議する最も次元の高い集いになることでしょう。神様の霊感を受けてこの会議が招集されたということを私は感じています。私たちは、世界平和のための神聖かつ荘厳な召命を受けてこの場に集まりました。私たちがこの責務を達成すれば、それは私たちの子孫とすべての人類に与える貴重な遺産となることでしょう。

 世界平和の主導的役割を担うために、皆さんがはるばる地球の片隅にある韓国に訪ねてこられたことを心より感謝し、またお祝い申し上げようと思います。私は、皆さんの経験と知恵、そしてその卓越した政治的指導力を大きく信頼しています。私たちのこの責務を通じて、二十一世紀にはこの地に新しい平和の時代が到来するであろうと信じます。


韓国の祝福家庭婦人の総動員
(一九八七・六・一から二年間、自分の故郷の郡に配置)

 真のお父様が全祝福家庭婦人動員令を下されることによって、一九八七年六月一日から摂理の一線に投入された。一九七〇年十二月に続き、全体動員としては二度目になる今回の動員は、一九八八年十二月三十一日までの一年七ヵ月間、自分の故郷、夫の故郷、昔の伝道任地などに配置され、祖国統一の前衛隊として先頭に立って活動するようになった。

 全国には、郡が何箇所ありますか。百七十二箇所でしょう? 面は三千三百箇所です。今回、その面にまで、すべての夫人たちを動員するのです。三千三百名は動員されなければなりません。そのようにして、男性を引っ張っていかなければなりません。孫大(日偏+午)氏、どうですか。そのようにすれば福が落ちてくるでしょう? 今から出発すれば、一九八八年を越えて一九八九年の中盤まで、満二年動員されなければなりません。

 今、私がなすべきことは、皆さんの援護射撃です。ここに大統領が反対し、日本の政府が反対するかもしれません。それで、今回首相大会をするのです。首相や王族が夫人たちまで連れて大勢押し寄せてくるのです。今回、その百五十名に対し、七十二万ドルの経費を使っています。七十二万ドルといえば大金でしょう? 六月一日に向け、約七億ウォンを使って準備しているのです。それはすべて蕩減法において必要です。六月一日に彼らが韓国に来ます。すべて摂理的運勢とちょうど一致するのです。

 南北が通じる運勢、統一できる運勢とともに、国民が先生の側に立ち、それから国の王を務めた人たちがすべて先生の側に立つのです。彼らはカイン的王です。彼らがすべて一つになれば、アベル的王に従ってくるようになっているのです。すべての運勢が韓国に集まるこの時代において、皆さんは六月一日を中心として出発しなければなりません。六数を中心として、七数で終わるのです。六に一を足せば七数ではありませんか。

 どのように行かなくてはなりませんか。後ろを振り向くことなく行くのです。そのようにして行かなければなりません。神様はそれを喜ぶのです。命令を受けて出ていく時は、あっさりその命令に従っていくのです。後ろを振り向いてはなりません。「あなた、元気でね」と言って、目をまっすぐ見開いて百回見つめるのです。背を向けるまで何千回でも見つめなさいというのです。そうして、見るのが嫌になれば走るのです。そして、国を復帰するためにいくのです。そのようにして帰ってきた時は、夫は祝宴を開いてその妻を女王のように迎えなければなりません。「苦労したね」と言って息子を連れてきて、母親に敬拝させなければなりません。

 自分の故郷に行くのが二重良いのです。今回、自分の故郷の郡に帰らなければなりません。故郷の郡に帰って、郡支部長と共に活動するのです。故郷に配置されるのです。北韓から来た人は、昔伝道に出掛けていった場所があるでしょう? 自分が最も忘れることができないその地域に行って、そこでまた活動するのです。


夫人動員の意義

 先生が個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的な蕩減路程において勝利したアダムの位置に立つようになれば、お母様はカイン・アベルを抱かなければなりません。それが民主世界と共産世界です。母がカインとアベルを生んだのです。堕落も母が先にしてそれが罪の根となったのです。そして、それを繁殖させたのも母です。ゆえに、母の使命は何かというと、カイン・アベルを抱いて長子復帰をすることです。そのためには血統が変わらなければなりません。

 それでは、今回なぜ女性を動員したのでしょうか。お母様が世界的に民主世界と共産世界を抱いて取り戻してくる条件を立てて戻ってきたので、韓国を中心として、家庭的基準においてこのようなことをして基盤を築きさえすれば、それがすべてのサタンを防御できる基盤となるのです。これが原理観というものです。それで、今回祝福を受けた家庭の女性を動員したのです。

 祝福を受けた家庭は血統が異なります。根が異なるのです。根が違うので、サタン世界ではどうすることもできません。サタン世界で勝手に引っ張っていくことができないのです。これは別の種です。サタン世界は、サタンの愛を中心とした根をもっているので、その根と幹を切ってしまわなければなりません。そして、天の側の幹が世界的に広がったので、これを接ぎ木して天の側に変えなければなりません。それは何かというと、血統が変わらなければならないということです。

 ですから、このように夫人たちを配置するのです。先生は世界的アダムの立場であり、夫たちは天使長の立場であり、女性の皆さんは先生の側のエバの立場、そしてお母様の代身の立場です。母が堕落してしまったので、今回夫人たちは、お母様の代身の立場から、お母様が世界的な蕩減条件を立てた基準を中心として地方の家庭に戻っていくのです。そしてその家庭の夫人を連結させるのです。

 それで、女性が行く時は、お母様の分身として先生をお連れして行くのです。そのようにして行って、その家庭の女性と一つになるのです。レアとラケルのようにです。縦的な面においては、こちらは兄の立場であり、向こうは堕落した立場であってお互いに相いれない立場にあります。しかし、祝福を受けた皆さんの家庭の前には、対立するのではなく、素直に従ってくるようになっているのです。なぜなら、環境的に自然屈服させることができる条件基盤ができあがっているからです。南北統一という目的を中心として、韓国にある家庭は、夫だろうと妻だろうと、また子供だろうと、みな従順に従うことができるようになっているのです。

 今回のこの動員は、最後の祭壇を与えたものです。歴史的な蕩減をすることによって歴史的な解放が起きるのはもちろんのこと、世界万民の解放の門が開かれるのです。神様の解放、真の父母の解放まで成し遂げられるのです。真の父母の解放が起きれば、今まで宗教圏内で真の父母を出現させるために犠牲になったすべてのものが恵沢圏内に入ってくるのです。霊界の解放が起きるのです。今や国境がなくなるのです。

 ですから、皆さんの家庭を祭壇にして総蕩減する時代に入っていくのです。すなわち世界的、宇宙史的な所有のために、自分個人の所有物を祭物として捧げる道を行かなければなりません。宇宙的な父母の位置を身代わりすることができる位置に立たなければなりません。ゆえに、自分の息子、娘を犠牲にしてでも宇宙的な父母として、その兄弟を救わなければならないのです。このような責任のために出ていく道が父母の行くべき道です。

 最後の祭壇の峠を越えなければなりません。これが、今回先生が韓国に来て「南北統一運動国民連合」を編成して行おうとしていることです。既にみな私たちの側に立っているのです。今は「いかにしてこのことを達成していくのだろうか」と言って万民が注目し、見つめている時です。そのような時に私たちは、国民の前に、また与党や野党の前に、そして金日成の集団の前に恥ずかしくないようにしなければなりません。全日成は、武器で生命を脅かして韓国の国境線を越えようとしていますが、皆さんは、自ら志願して国境線を越えていこうとする群れを輩出しなければなりません。

 祭物は裂かなければならないのでしょう? 祭物が自分のことを主張することができますか。イエス様はどうですか。イエス様は祭物の立場に立ったので、御自分の主張をすることができなかったのです。小羊は、たとえ血を流しながら死んだとしても、主人をかんだりけったりはしません。同様に皆さんも、絶対服従する立場から、反抗せずに家庭をそっくりそのまま犠牲にしなければなりません。

 万民を解放するための一つの祭物として自らの家庭を捧げるという厳粛な課題を前にして、皆さんは前進しなければならない立場に立っているのです。それが、今日の統一家が直面した歴史的な使命であることをはっきり知らなければなりません。

 最後の祭壇をつくって越えていくのです。そのようにしてこそ皆さんの家庭の解放圏が起きるのです。皆さんの家庭の解放圏が起きなければ、皆さんの先祖を解放させることはできません。


七 韓国の企業体の進路と日本の活動

(株)一心石材(一九八七・四・一六、利川工場訪問)

 日本の大きな石材会社を押しのけて、あるビルを受け持ってやっていこうと考えるのです。そのようにすれば、逆宣伝が起きるのです。大きな会社のものと比べても遜色がないようにして、その業績を社長室に掲げておけば、座ったままでそれが宣伝になるのです。そのようにしなければなりません。ですから、先生の戦法を見てください。大韓民国と競いませんでした。日本やアメリカ、そしてヨーロッパなどに世界的な組織をつくり、中共まで連結してきたのです。そして、ここに戻ってきて、さっと網袋ですくって、くくってしまうのです。

 近い将来、世界の有名なビルは、韓国の石で建てることが誇りになる時が来るはずです。ですから石山を買うのです。すべてのことに関心をもたなければなりません。今からは工場をさらに造らなければなりません。あそこに整備工場を造るのです。試運転もしながら、造っていかなければなりません。

 彫刻家をたくさん採用しなければなりません。ここにいる皆さんの中で彫刻科を出た人がいれば、しかも日本語ができる人がいれば、日本に送って訓練をさせるつもりです。たくさんの人を配置しなければなりません。それから、イタリアなどのヨーロッパの方面にも送ります。短期的に一度ずつ送るよりは、派遣員として送らなければなりません。駐在員として置かなければなりません。それが損になると考えてはいけません。

 この教区長たちは、アメリカにも頻繁に行き、英語を話すことができます。お金を出したとしても、そのような人材を手に入れることはできません。今後、食口たちが公式的に出掛けていったとしても、そこで会話をすることは非常に難しいので、一人ずつ送るようにするのです。送って配置しなさい。そして、アメリカならばアメリカを中心として、いくらでも解決できる基盤を築いていくのです。そのようにすれば、いくらでも彼らを活用することができるのです。

 開発競争をしなければなりません。それから開拓競争です。市場を拡大しなければなりません。また、機械でも銅像のようなものでも、コンピューターに入れておけば、あとは指一本でボタンだけ押せばいいのです。機械が自動的に仕事をして完成品がぱっと出てくるのです。今はそのような時代です。そのようなシステムを考案することができれば、それを造って使うのです。

 統一産業には、そのようなシステムを造ることができる実力があります。私がそこに行って「そのシステムを造りなさい」と言っているところです。それなのに、それもしないでいるのです。より優れた自動機械製品が出てきているというのに、まだできませんか。コンピューターでやれば、そのまま良いものが出てくるのです。

 ですから、いくら出発が良くても、開発が遅れれば敗北するのです。開発ができなければ負けるのです。国内で開発し、国際舞台では開拓をしなければなりません。公式がそのようになっているのです。


統一重工業

 統一の文社長にも指示しました。開発です! 開発をするのです。開発費は、一日に何億もかかります。しかし、たとえ七十億、八十億、百億かかったとしても、開発は早く行わなければなりません。国内の競争者より先に開発しなければなりません。「既にどこどこで開発した」となれば、それに続いて開発しようとしてもできません。三年先の商品を開発したとすれば、遅れた者はすべて落ちていくのです。座り込んで完全に降参するのです。そのような闘いをしなければなりません。

 ですから、大字でも現代でもどこでも、やれるものならやってみなさいというのです。統一は、国際的な技術者たちが開発を続けているのです。彼らのできないものをどんどん開発しているのです。先日も、蚕室総合展示場に十九台の新製品を展示しました。新しく開発したものだけでも十九品目になるのです。それを展示したので、彼らは意気消沈するのです。「到底ついていけない」と言うのです。彼らを完全にふるい落としてしまったのです。

 既に数十品目を開発しましたが、それをどこに売っているのでしょうか。アメリカに売っているのです。そして、その売ったものが良いものであれば、アメリカの多くの工場から注文が来るのです。そのようになれば、私たちはその工場を利用して先進国家の頂上に座って活動することができるようになります。工場が活動の基盤となるのです。そのような戦争をしなければなりません。

 日本でも生産を拡大していかなければなりません。チャンスというものは、常に訪れてくるものではありません。今回は、日本の築いたすべての世界的基盤を私たちが引き継ぐことができるチャンスです。ですから、よそ見をしないでがむしゃらに推し進めていかなければなりません。日本から人を連れてこなければならないようですね。日本人を連れてきて、完全に合同でしなければなりません。

 今、中共は行くところがありません。もし今、先生にしがみつかなければ、三十年後にでも会わなければなりません。三、四十年後に会えば、その時の中共は、なすすべもなく哀れになっているのです。状況がこのようになっているので、中共の使節団が統一産業に来るのです。中共の商工部を中心とした工業機械分野の最高専門家たちが五月に訪問することになっています。彼らは、ドイツを経由して来ます。そして、レバレンド・ムーンがドイツにも工場を建てていることを見れば、「いつの間にレバレンド・ムーンが」と、目を丸くすることでしょう。アメリカももっていないドイツの自動車の自動システムのトップ技術を私が掌握しているのです。

 ですから、ドイツ政府が「レバレンド・ムーンがこのようなことをすれば、技術が世界に流出する」と言って大騒ぎをするのです。ドイツの機械を興したのは、ヨーロッパを代表して、ある一時に活用しようとしたからです。それなのに、この者たち、何がどうしたというのですか。反対してみなさいというのです。それで、六年から七年の間反対を受けました。しかし、反対を受けながら完全に基盤を築いたのです。今は、自分たちの風土から追い出すことはできません。


(株)一和

 今、一和は今年の計画どおりにできていますか。龍仁の生産ラインをできるだけ増やさなければなりません。ほかのことを考えるよりも、今後メッコールが足りなくなることを考慮し、メッコールを売るための生産ラインに神経を使わなければなりません。倉庫も何もすべて壊して、生産ラインをつくるのです。それを準備しなさい。今年、六億本以上に生産を上げなければなりません。そして、来年は∵刀月に一億本ずつ生産し、一年に十二億本をつくって売るのです。そのようにすれば、清涼飲料業界は完全に腰くだけになるのです。

 メッコールは、神様が与えた天国のビールです。(笑い)それを一度飲めば、永遠に酔うのです。(笑い)本当です。私はそのように思います。ビールを飲めば、みな喜ぶでしょう? メッコールも飲み始めれば、やめられません。メッコールで統一教会に祝福を与えたのです。

 今私たちの戦争基地はどこですか。統・班、そして面・里です。そこに行って何をしなければなりませんか。メッコールをまくのです。そのようにすれば、国民が関心をもちます。「いやあ! 彼らはみな国民運動をしているが、文総裁と了知は、金持ちに違いない」と言うのです。そして、今からは皆さんが里全体を訪問しながら販売するための車が配置されます。少なくとも三千三百個の販売所を、一度につくろうと思っています。そして、全国の里が七万なので、一つの里に三箇所の販売所をつくりなさい。ですから、約二十万箇所の販売所をつくらなければなりません。

 このようにして、その二十万箇所の販売所を皆さんが運営するのです。私たちは昼でも夜でも活動するので、今後、田舎に住んでいる人々はみな「統一教会は金持ちだ」と言うことでしょう。「いや1、文総裁は、今回の『南北統一運動国民連合』のために五十億ウォンを基金として出したそうだ」ということがうわさになるでしょうか、ならないでしょうか。うわさにならないようにしても、既にそのようになっているのです。さあ、国を生かすためにこのようなことをしたので、メッコールも国を生かすための一つの祭物だと思いなさい。これを飲む人々は、そのお金が北韓を解放する基金に回されるものだということを知っているのです。ですから、「同じ値段でどうせ飲むなら、メッコールを飲もう」と考えるようになるのです。

 また、このメッコールは、誰にでも任せられるものではありません。営業社員を募集する時も、二十一日修練を受けさせるのです。そのようにして食口でない人の食口化運動をするのです。それで、今回、千二百名の修練をしたのですが、全員が入会願書を出してきました。また、そこから七日間断食をする人が四百名以上現れたのです。タバコを断ち、酒を断つという革命が起きているのです。

 このような人たちは、みな教会長の下に入っていってその管理を受けなければなりません。そのようにしなくては、お金をすべて踏み倒してしまうのです。大韓民国の息子、娘は、みな「どろぽうのいとこ」になっているのです。どうしてでしょうか。官職についている父母たちがあらゆる盗みを覚えているからです。彼らは腐敗し、盗みを働いているではありませんか。それで、その息子たちもそれを覚え、何でもないことのように常習的に行っているのです。

 このような状況で、一人に一台のトラックを与え、それに二百万ウォン以上もするメッコールを積んであげるのですが、その「どろぼうのいとこ」のような者たちを信じることができますか。ですから、皆さんが管理しなければなりません。それを管理するためにも皆さんを送らなければなりません。復帰摂理を中断してです。(笑い)皆さんが管理者となって登場すれば、皆さんの故郷の誰、の弟や兄さんなどを通じて事業基盤ができあがるのです。


日本の難関を打開

 日本の銀行や日本の社会は「共産党が恐れをなしている」と認識しているのです。統一教会は数ヵ月で完全に崩壊すると思っていたのに、びくともしないからです。そして、今大学街を中心として、主要三十六大学で大講演会をしている最中です。死ぬことなく共産党を攻撃しているのです。

 日本を利用して韓国を発展させようとしているのではありません。アジアの盟主の同伴者をつくるためです。ゆえに彼らの善なる先祖が夜も寝ないで悪党の群れの首を締めつけるという現象が起きるのです。本当です。どうなるか見てみようというのです。


難関の克服と祈祷

 お金の話はしないでください。哀願するように神様に祈祷しなさい。神様が生きていらっしゃるではありませんか! 先生に「下さい」と言うのではなく、精誠を込めて祈祷をしなさいというのです。先生には先生なりに行くべき道があります。あなた方よりももっと大きな仕事が前に控えているのです。ですから、先生の行くべき道は忙しいのです。

 韓国に来て、これくらいしてあげればもういいでしょう。これ以上何をしてあげるのですか。今先生の立場は、そのような話をすることができる立場ではありません。毎日のように先生が陽気に過ごしているのを見て、何も考えていないとでも思いますか。司令官は、激戦をして後退することがあったとしても泰然自若としているのです。先生もそのような度胸をもっているので、このように生きているのです。そうでなければ、今ごろは行き詰まって顔がどす黒くなっているはずです。それが現在の立場です。

 今先生は、陽気に暮らしているので、ここに来ても何の固執もありません。座ってすべての事実を話せば、涙を流して「これは大変なことになった」と言われるような立場です。ただ集まってお金のことを嘆きさえすればよいのですか。お金が必要であれば、神様に祈りなさい。「お金を下さい」と祈るのではなく「人を下さい」と祈らなければなりません。「人を下さい」と祈って、人が訪ねてこざるを得ないように努力するのです。人が感動せざるを得ないように努力しなさい。そこから天との出発が始まるのです。

 今まで、経済問題では絶対に祈祷しませんでした。私は「お金を下さい」というような祈祷をすることができません。原則的な祈祷をしなければなりません。自分勝手な祈祷をすれば、その蕩減を受けるのです。災いを受けるのです。私は、絶対に欲心をもって祈祷しません。では、そのように理解して、お金がなかったり物がなかったりする場合は、徹夜祈祷をしなさい。そして、祈祷をする場合は、自分のことを嘆く祈祷ばかりしてはいけません。

 大韓民国を中心として北韓の地で暮らしている民のために祈り、ソ連を中心とする共産圏内で呻吟している労働者たちのために祈らなければなりません。シベリアの平原で死んでいくかわいそうな人々のために祈るのです。「彼らのために北韓を解放し、そこまで行って解放することができる道を築かせてください」と祈祷すれば、天が聞き入れてくれるのです。

 先生の祈祷は、すべて公式化されています。多くの祈祷はしません。すっと目を閉じてさっと言えば、既に天が共にあることが分かるのです。ですから、ただみ旨のために走るだけです。祈祷するよりも走るのです。考えるよりも実践するのです。


八 国際大会および行事

日本「アジア平和婦人連合
(後にアジア平和女性連合と改称)」創設(一九八七・三)

 一九八七年三月十八日、東京のホテル・ニューオータニで、三百名以上の女性指導者たちが参加する中、日本「アジア平和婦人連合(のちにアジア平和女性連合と改称)」が結成された。この日、小山田儀子女史が同連合議長に選出された。

 今回、日本で「アジア平和女性連合」をつくりました。おもしろいことに、ここに高位階層の女性たち、すなわち首相夫人、大臣経験のある人の夫人、知性人、そして「世界平和教授アカデミー」の有名な教授の夫人たちが集まりました。最高の女性たちを、すべて糾合したのです。また、このような人たちは鋭敏です。才気に富んで機敏な人たちです。

 このような人たちが集まったので「背後で何かの工作をしないだろうか」と言って自分たちだけでひそひそと議論を交わし、様々なことを言っているのです。ですから、ここからどのように議長団を選出したのでしょうか。六十歳以上の人が多かったのですが「六十歳以上から三十名を選びなさい」と言いました。それから「四十歳以上から三十名を選び、四十歳未満から三十名を選びなさい」と言いました。ですから、三段階になるのです。

 六十歳以上、四十歳以上、四十歳未満です。そして、三十名ずつを選んでどのようにしたのでしょうか。「この中から皆さん全体をまとめて議長を務めることができる人は、今後この会のために、より犠牲となり、すべてのものを捧げて模範的に行動できる人です。そのような人を選出しましょう」と言ったのです。

 そのようにして推薦を行いました。九十名が集まって議長団を推薦したのです。推薦は、紙に五名ずつ名前を書かせる方式で行いました。一人が五人の名前を順番に書くのです。一番は誰、二番は誰、三番は誰というように、五人の名前を書かせたのです。そのようにして選出をしました。

 二百五十人全員で推薦するには時間が多くかかりすぎるので、二百五十人を代表する九十名を選出し、その九十名の代表団に五名ずつ名前を書かせたのです。そして、すべてを集めて集計し、一番多く得票した人を議長にし、その次の二人を副議長にしたのです。一番、二番、三番を決める方法で推薦選挙をしたのです。

 そのようにしたので、互いにひそひそと議論を交わしたのです。この会はとてもすごい会です。「アジア平和女性連合」というこの会は、大変な会なのです。大使夫人や日本の閣僚夫人などの人たちがみな入っているので、この会が今後大変な団体になることを知っているのです。ですから、互いに集まって、この世の投票と同じようにひそひそと議論を交わしたのです。しかし、それを完全に一掃してしまいました。総会でぱっと選出して「どうですか」と言ったのです。

 小山田氏の夫人である儀子さんがこれをつくるために、悪口を言われながらも昼夜飛び回ってきたことを誰もが知っているのです。この会の内容を構成するために努力し、毎日のように人と会ってきたので、情が移るようになるのです。

 この会を引っ張っていく人は、有名だからといって外部から来た人ではいけません。それで、名前をすべて書いてみると、自然に儀子さんが一番になったのです。一番になって議長になったのです。そして、二番目の人を副議長にしたのですが、そのようにすると「これは、誰のアイディアなのか」という話が出てくるようになったのです。今後、選挙のやり方はこのようになるのです。

 このようにすれば、どのようなことが起きるのかというと、何派、何派という派閥ができないのです。日本でも自民党を見れば、そこにはいかに多くの派閥があるでしょうか。このような派閥が完全になくなるのです。また、不正な行為が横行しません。派閥には財力や人材力、あるいは脅迫など、ありとあらゆることが絡んでくるのです。詐欺性を帯びているのです。しかし、そのようなことが一掃されるのです。ゆえに、今後、私たちはこのような方法で選出を行わなければなりません。


国際安全保障会議を開催
(一九八七・三・二二〜二五、中国北京、その他五ヵ国で七回開催)

 ソ連の共産党は、私に対して最も頭を痛めています。「どうして自分たちの痛い部分をそのように撃破してしまうのか」と言ってです。中米のニカラグア問題も私が手をつけました。また、南アフリカ共和国の問題にも私が手をつけているのです。南アフリカ共和国政府は、私の力に頼らなければ、生きる道がないといって嘆いているのです。

 今回、ソ連に対抗するために、三月二十日から中共で安保大会をしたでしょう? アメリカの有名な戦略家が参加しましたが、彼らは非常に優れた学者たちです。そのような戦略家や国防総省と国務省の人々、また世界的な大学者や権威のある人々を連れてきて、中共の人を中心としてソ連に対する大小の戦略大会を行ったのです。今後の中共とアメリカの政治方向をソ連にねらいを定める対外戦略会議を私が主導したのです。

 ホワイトハウスでは「レバレンド・ムーンがどうやってそれをセットしたのか」と言いました。国務省では「自分たちのできないことをレバレンド・ムーンがどうやってするというのか」と言いながら「そんなことはあり得ない」と言いました。国防総省でも「そのようなことができるものか。中共がそのようなことをするものか。我々の言うことも聞かないのに、どうしてレバレンド・ムーンの言うことを聞くというのか」と言いながら、行く日になるまで反対をしたのです。飛行機に乗っていっても信じませんでした。行っても信じなかったのです。

 過去において、アメリカ行政府の要人が中共に行って会議をすれば、いつも利用されて帰ってきたのです。ですから、彼らは「レバレンド・ムーンも利用されてくる」と言いました。「中共の高位階層の人の言うがままになり、プログラムされているとおりに動かされ、すべての苦労が無駄に終わってけり出される」と考えていたのです。そのことを私が知らないとでも思いますか。すべて知っているのです。

 会議で出たすべての内容は、すぐさまISC(International Security Council:国際安保会議)で公開出版し、世界にばらまこうというのです。そうすれば、ソ連に対する中共の外交政策がすべて表に出てくるのです。アメリカに対する政策、世界に対する政策、そしてソ連に対する政策がすべて表に出てくるのです。中共にとっては大変なことになります。

 ですから、何としてでも出版できなくさせるために、入っていくや否や会議を長引かせるのです。そのようにして、自分たちで出版しようとするのです。それで、私が指令を下しました。「出版できないようにすれば、即刻戻ってきなさい」と。

 このようにして、中共の外交政策に関する内容がこの論文を通じて完全に表に出たのです。それゆえに、この安保会議を通じて中共とアメリカがソ連に対処するようになったのです。「世界平和を成すにおいては、ソ連が元凶である」という恪印を押すことにより、中共自体がソ連と妥協できなくなってしまったのです。外交舞台におけるラインを断ち切ったのです。

 先日、安保会議をする時に責任者に話したことです。安東県(注:現在の丹東)がソ連と北朝鮮の近くに位置しているのですが、「安東県北方の二個師団の配置をやめ、そこに二個連隊を配置しなさい」と言ったのです。それで、北韓が北京まで来て大騒ぎしたのです。

 その時、どうして頭の痛いことをしたのかというのです。


真のお父様暗殺謀議の摘発

 一九八七年に、金日成がKGBと組んで文総裁暗殺計画を立て「一九八七年十一月以降、文総裁はこの世にいない」と言ったのです。私が十二月にモスクワで国際会議を開こうとしているので、少し待ちなさいというのです。政治局に私たちの秘密ルートがあるのです。ソ連でも「十一月までに文総裁はこの世からいなくなる」と考えていたのです。

 一九八七年の二月に、全日成がソ連に行ったでしょう? その時、文総裁の暗殺計画を立てるために行ったのです。そして、その実践方案として四十名の赤軍派を送り込んだのです。そのようにして私を殺害しようとしたのですが、突然神様が呼び出して捕まえてしまいました。夢のように捕らえられたのです。

 彼らは、私が出入りするグロスターにある別荘の塀をすべて壊し、一個小隊から大隊が活動できる道をすべて準備しておいたのですが、それが摘発されたのです。CIAから、そのようなレバレンド・ムーン暗殺計画があったという知らせを受けました。

 そのような戦場で、どのようにして生きていくのでしょうか。誰を信じて生きるのですか。神様を信じて生きるのです。道を歩けば、体がさっと回って「右側に行きなさい」と言うのです。また、次に行く時にも「右に回れ」となるのです。ですから、みな捕まえて殺そうとするのですが、見事に生きているのです。うなぎのしっぽのように抜け出ていくのです。

 ニュージャージーの菊村事件が起きました。「文総裁が共産世界を滅ぼす元凶だ」と言うのです。それで、文総裁を除去しようということで、合同攻勢による四十名の赤軍派を投入したのです。そのようにしたのですが、途中ですべて捕まってしまいました。それは偶然ではありません。天がそのようにしたのです。自分たちは先生を捕まえて殺そうとしても、先生は捕まりません。気分の良くない所には行かないのです。

 彼らが捕まることも役事でしょう! 物を入れて持って歩くふろしきがあるでしょう? ショッピングバッグのことです。そこにパイプ爆弾を入れて、それを投げると八十メートル先まで行きます。その爆弾が爆発すれば、十二階建てのビルが粉々に崩れ落ちるのです。そのような威力をもっています。それをショッピングバッグに十何個入れて持っていたのです。どうしてそれが分かったのでしょうか。その男の手帳を調べてみると、イースト・ガーデンの電話番号もあり、グロスターの電話番号もあり、驚くようなことがすべて記されていたのです。グロスターに行ってきた記録もありました。

 グロスターに来て、私たちのところの鉄条網をすべて切断しておいたのです。団体で入ってくることができるように、大通りわきにある大きな木と岩の近くの鉄条網を切っておいたのです。調査したそれらの結果をCIAがすべて知らせてくれながら「文総裁暗殺計画があるので、注意してください」と警告してきたのです。このような状況の中でも、命を投げ出して歩き回っているのです。


統一神学大学院第十一回卒業式(一九八七・六・三〇、ニューヨーク、ベリータウン)

 一九八七年六月三十日、ニューヨーク、ベリータウンの統一神学大学院で、統一神学大学院の第十一回卒業式が行われた。この日、五十四名が卒業した。

 尊敬する教授、父兄、そして紳士淑女の皆さん! きょう私たちは、統一神学大学院の第十一回卒業式を迎えた五十四名の名誉ある卒業生を祝いながら、本卒業生の将来を祝福しています。

 本大学院は、歴史は短いながらも、その唯一性を全世界に誇るようになりました。本大学院は、学生に超教派的な教育を実施したモデルとなっています。すなわち、私たち自身が各教派の学生と見解を交わし、また各宗教の教派から広く指導教授を招請することによって、学問的障壁を崩すモデルとして奉仕しています。これは実に歴史的成果です。近い将来、偉大な世界的各宗教の探究に専念する学部も設置するつもりです。

 私は、本大学院を中心とした二つの一致化運動として、ニュー・エラ(New ERA:新超教派研究協会)と神様会議を創設しました。そして、これらを通じてキリスト教内の教派閥はもちろん、他宗教間の調和と統一に対する可能性と必要性を試みました。その結果、そのような調和と統一は、忍耐と犠牲、そして真の愛の貴重な結実によって実現されるということを確認するようになりました。

 そして、各宗教間の真摯な対話と調和を実現することによって地上における神様のみ旨を促進させ、世界平和を実現させようということで、私は「世界宗教議会」と「世界宗教協議会」を設立しました。現在、これらの機構は、停滞した宗教界に奇跡を起こしています。そして、私は、青少年の人種紛争および宗教戦争を食い止め、神様の名のもとに理想的平和世界を建設することに積極的に寄与する機構を設立しました。それが「世界青少年会議」と「青少年宗教奉仕団」です。私は、このようなすべての機構を通じて宗教界に新しい代案を提示しています。

 これらの計画とプロジェクトは、私が設立した宗教運動の一部分にすぎません。きょうここに参加した卒業生、教授、父兄、来賓の皆さんがこの基盤を皆さん自身のものとして相続し、拡大して新しい実を結んでくれることが私の切なる願いです。

 メシヤは、サタンに対する克服方法を人類に教え、この世にあるサタンの基盤を壊し、地上天国を建設するために来られます。メシヤは、その全生涯を通じて、それを成すための模範路程を見せなければなりません。ゆえに、最高の愛である真の父母の愛をもって来られるのです。

 統一教会員は、世界を愛で包むことができなければなりません。皆さんが、神様と一つとなって来られた真の父母の愛を中心として完全に統一すれば、初めて世の中に対して完全に勝利し、神様の懐に戻っていくことができます。そして、皆さんの日常生活においてサタンの策略を克服し、真の愛を実践すれば、永遠の自由の王国で生きるようになります。したがって、皆さん自身が真の愛の個体となれば、皆さんは天国人となり、真の家庭、理想社会、理想国家、理想世界を立てることができるのです。

 私は、本大学院が開設されて以来、今まで何度かここを訪問して祈祷してきました。そして、様々な学問観をもった多くの学生たちを自ら教育してきました。ハドソン川の川辺やその周りの山の頂、そして木、草、また小さな石ころ一つにまでも、私の心情と理想が宿っています。特に本キャンパスは私の心情が体現された精誠そのものです。

 皆さんは、善霊界の保護のもとで神様が下さる生命の精気を受けながら、毎日ここで生活してきました。私は、皆さんが数年間にわたって研究し、積み上げた知識だけでなく、皆さん個、人に対する神様の願い、そして各分野において聖職者として愛を実践してくれることを願う私の期待を共にもって、本キャンパスから巣立ってくれることを希望します。

 皆さんは、神様の全摂理において、誰もかなわない本大学院の卒業生として、生きていらっしゃる神様と真の愛の証し人になってくれることを願ってやみません。皆さん各自が全人類を照らすともしびとしての標準的人間となり、そして皆さんのその標準的生活が全人類を教化することができるようになることを私は祈ります。


第四回世界原理研究会総会
(一九八七・八・二〜八、西独ベルリン、七十力国、三千名余り)

 一九八七年八月二日から八日まで、西ドイツのベルリンで、七十力国、三千名以上が集う中で、第四回世界原理研究会(会長:文孝進)総会が開催された。共産党の激しい妨害工作の状況下で進行された同大会は、総会前後の四十日間で六十四以上も新聞に報道されるほどの話題を生みもしたが、難関の中で、劇的、歴史的な勝利を収めた大会であった。テレビニュースでも、「CARPが共産党を東ドイツに追い出す」と一斉に報道した。真のお父様は、孝進様を中心に二世が自由世界の門を開いたというみ言を語られた。

 八月二日に、ベルリンにおいて共産党や市民が反対する中でCARP(原理研究会)世界大会をします。第一回から第三回大会を終え、今回ベルリンの壁を撃破するつもりです。銃で撃つなら撃ちなさい、この者たち! 学生たちの中で問題を起こし、共産党をたたき出す運動をするのです。

 そのことがただ座ったままでできると思いますか。とんでもないことです。誰かが血と汗を流さなければなりません。腹をすかした人が飢え死にするような立場で訓示をしなければなりません。闘いの勇士をつくって闘うのです。銃弾に当たって血を流しながらでもしなければなりません。

 ドイツは「我々の機械工業を滅ぼしてしまう」と言って、七年の間ラッパを吹き、太鼓を鳴らしながら私をたたいてきました。たたきなさい、この者たち! 私はそのような闘いを好む人です。七年の間たたいてきましたが、既に手を上げたのです。

 今回、CARP大会を中心として、ベルリンの壁を爆破しました。孝道を送り、CARP世界大会を通じて踏みつぶしたのです。共産党をきれいに東ドイツに追い込むのです。西ドイツの警察が初めて共産党と闘い、「威信を立てた」と言って喜んで手をたたいたりしていました。ヨーロッパ全体を揺り動かしたのです。


世界著名大学教授の韓国・日本巡回講演会
(韓国:一九八七・八・一二〜一四、九ヵ国、九十三大学、百三十二名、百六十五箇所講演、日本二九八七・八・二十〜二十二、九十名、三十箇所講演)

 「南北統一運動国民連合」が主催し、アメリカ、ニューヨークに本部を置く国際統一運動諮問委員会(委員長:フレデリック・ソンターク〔Frederick Sontag〕)が後援する世界著名大学教授韓国巡回講演会が、九力国。九十三大学、百三十二名の大学教授が参加する中で、一九八七年八月十二日から十四日まで、全国百六十五の地域で開催された。日本では、八月二十日から二十二日まで、九十名の教授が三十地域で講演を行った。

 今、世界の知性人である教授たちが、私を中心として団結し、世界を救おうとしています。それで、一年に数百巻ずつの本が出てきています。一九九二年までに、三千巻の本が出版されます。また、百科事典をつくる計画も立てています。このような文化革命を起こすことができる環境条件をすべて準備しておいたので、皆さんは火をつけるマッチの役割を果たさなければなりません。火をつければ爆発するようになっているのです。神様の愛がすべて準備したのです。

 今回、世界の有名な学者が全国百六十六箇所の郡庁所在地と重要な都市を回りながら「文先生の思想に従っていこう」と言ってラッパを吹きました。彼らが来て何を誇るのかというと、文先生を誇り、統一教会を誇るのです。統一教会の人が優秀だからではありません。やっていることが良いからです。

 日本はどのような国ですか。最近では「文先生」や「文総裁」などと言っていますが、昔は「ぶんせんめいのやつ」と言ったのです。「奴」です。そのように言っていたのですが、徐々に名前も復帰していくのです。「奴」が「先生」になったのです。最近は、「先生」ではなく、「師」という字をつけて「文師」と呼んでいます。そのようにならざるを得ません。

 日本の教授、韓国の教授、そして西洋の教授を中心として、日本の主要都市でラッパを吹くのです。どのようなラッパでしょうか。「文総裁の思想に従っていかなければ世界は滅びる」というラッパを吹くのです。日本には、約二十万人の教授がいます。科学技術においても、最先端を走りながらアメリカに追いつき、苦しめているのが日本の人々です。そのような日本において、名のある国会議員や教授たちが三千名以上集まりました。そして、彼らを集めて座らせておいたところ、反対をするどころかむしろ「そうだ」と言って歓迎したというのです。

 教授たちはあとで「文先生は不公平です」と言うのです。「何が不公平ですか」と聞くと、「文先生は、私たち日本人に一度も会ってくれなかったので、文先生を紹介するにおいては、常にびりです。ですから、ちょっと会ってもらわなければなりません」と言うのです。それは何のことか分かりますか。「この者たち! 日本の法務省が『文総裁が入ってくると日本の国民をすべてポケットに入れてしまう』と言って、入ることができないようにしているのではないですか。私が行けるように、法務省と闘って門を開けておきなさい!」と言いました。

 日本はどのような国ですか。「日本は文総裁の思想に従っていかなければならない」と言って哲学博士、神学博士、政治学博士など、著名な博士たちが立ち上がってラッパを吹いているのです。韓国のいわゆる優秀だとされる新聞屋たち、いわゆる学者だという者たちは「文先生、統一教会」と言えば、撃ち落とした鷹のように扱っているのです。彼らは滅びなければなりませんか、栄えなければなりませんか。実際には滅びなければなりません。しかし、そのようになれば大変です。私が「滅んではならない」と言うので、今まで残されているのです。


第九回「世界言論人会議」
(一九八七・九・二〇〜二四、ソウル、ロッテ・ホテル、三十ヵ国、二百四十七名)

 一九八七年九月二十日から二十四日まで、ソウル、ロッテ・ホテルで、世界三十力国の著名言旅人二百四十七名が参加する中で、第九回「世界言論人会議」が開催された。開会式で、真のお父様は「分断された世界での言論の責任」という題目の創始者演説をされた。


《基調演説:分断された世界における言論の責任》

 尊敬する議長、貴賓、そして紳士淑女の皆様! 第九回「世界言論人会議」に参加するために、このように遠い所まで訪ねてきてくださったことに対して、心から感謝申し上げます。

 御存じのように、私たちは、一年後にソウルでオリンピックを開催するために準備しています。このような栄光は、韓国の歴史上初めてのことであり、間もなく韓国を訪問する数十万の訪問客の期待にこたえるために、韓国のすべての市民は忙しくその準備に追われています。

 私は、言論に従事なさる紳士淑女の皆様方が、来たるオリンピックの準備状況をあらかじめ見て回り、世界に出てその証人となってくださることを願って、今回第九回「世界言論人会議」を韓国で開催することを勧めました。

 今回の会議の主題は「分断された世界における言論の責任」であり、韓国は、この会議の開催地として最も適した場所です。正にここから三十マイル北方において、民主主義と自由理念は、この世界で最も残虐無道な閉鎖された北韓全日成共産集団と対峙しています。二つに分離されたこの世界の中で、一方は神様を認める世界であり、もう一方はそれとは正反対に、神様を否定する世界です。極と極を成している二つの世界の違いを韓半島以上に顕著で明確に見せてくれている所はありません。韓半島は自由と独裁、善と悪、民主主義と共産主義の間で闘争する全世界の縮小版です。

 共産独裁下で生きている二十億近い人類が解放の日を首を長くして待っているということを私は知っています。自由人たちがためらい、優柔不断で義務感を欠如している間に、一方では数百万の人々が毎日死んでいるという事実を私たちは忘れてはなりません。

 私たちが、共産主義の本質は無神論にあるということを看破すれば、これを克服するイデオロギーは、神様を認め、神様を中心とする理念でなければならないということになるのは、言うまでもないことです。私たちは、このイデオロギーのことを「神主義」あるいは「頭翼思想」と呼んでいます。絶対的な神様中心の世界観こそ、共産主義から人間を解放することができる最も効果的な武器です。なぜならば、「神様はいない」という偽りを一掃することができるものは、「神様はいらっしゃる」という真の真理だけだからです。

 私は、自由言論の信奉者です。それと同時に、自由言論は責任言論でなければならないと確信している人です。そして、責任言論はすなわち道徳言論でなければならないと信じている人です。では、道徳言論とは、何を意味するのでしょうか。私たちは、神様から与えられた権利と尊厳性をもっているということを認めています。人間の権利と尊厳性の保護が、すべての倫理と道徳性の標準とならなければなりません。したがって、言論は自由を守護し、不義と闘う最前線に立たなければなりません。

 言論は、全体主義に対抗する闘争を先導していかなければなりません。さらに道徳言論は、腐敗と人種差別主義に反対し、無念に迫害されている人々を保護しなければなりません。そして、道徳言論は、麻薬の乱用や猥褻本、ピンク映画、そして私たちの社会の様々な破壊的な非行に対抗して奮然と立ち上がり、その闘争を先導していかなければなりません。すなわち言論は、私たちの社会の良心とならなければなりません。

 私は、言論が抑圧されている所では言論の自由を進捗させるために、そして既に言論の自由がある所では責任言論を具現させるために「世界言論人協会」を創設しました。さらには、すべての言論人が真理のためには妥協しない真理の闘士となるようにするために同協会を設立しました。

 私たちは、この「世界言論人会議」を毎年開催してきました。そして、ソ連、中共、南アフリカ、モザンビーク、アンゴラ、カンボジア、中南米など、全世界にわたって言論人たちが共に旅行しながら多くの事実を学び、体験する言論人世界視察旅行を何度も敢行しました。これらの旅行は、真理模索の旅であり、言論人に世界を皮膚で感じさせる機会を提供するためのものでした。

 このように、長い間皆さんの事業に多くの手助けをしてきたので、今は私が一つのことを皆さんにお願いしても理解してくださるだろうと信じます。ほかでもなく、それは私の思想と生涯を一度研究してほしいということです。心の扉を開いて一度研究してみてください。そして、皆さん自身の結論を出してくださるよう願います。また、韓国はこのような研究の出発として良い場所になるはずです。

 もし、ここで私たちの努力が自由世界の理念具現に多大な貢献をなすことができるならば、私たちは、私たちのあらゆる努力と資源と生命までも、その高遠な目的を達成するために捧げていかなければなりません。私は、この価値ある使命に皆さんが同参したことを心から祝うものです。


第十六回「科学の統一に関する国際会議」
(一九八七・一一・二六〜二九、アメリカジョージア州、アトランタ、ウェーバリ、・ホテル、四十二力国、二百五十一名参加)

 一九八七年十一月二十六日から二十九日まで、アメリカ、ジョージア州、アトランタのストウファー・ウェーバリー・ホテルで、四十二力国、二百五十一名が参加する中で、第十六回「科学の統一に関する国際会議」が開催された。開会式で、真のお父様は「絶対価値と現代社会の再評価」という主題で基調演説をされた。

《基調演説:絶対価値と現代社会の再評価》

 ICUS(科学の統一に関する国際会議)で現代世界を再評価する作業は、結局現存する東西二大陣営とその体制に対する再評価です。同時に、両体制に対する諸科学の役割は何だったのか、またそれが諸科学の究極的目標とどれくらい近い位置で影響力を行使したのかということも再評価されなければならないと考えています。今日、両陣営の指導者たちがいくら弁解をしても、既存の体制とその秩序が人類の真の幸福を保障するには既に限界を呈しているということ、そして現存の世界自体が没落しつつあるという事実を否定することはできないはずです。

 真理は一つであるだけでなく、それは自然と人間世界を支配する一つの原理です。自然界において、この原理は宇宙、万物万象の根源です。人間においてこの原理は、その霊性と肉性の調和を通じた人格を完成し、真善美を実現するように導く真の愛の絶対価値です。

 私は、ICUSが今日の世界に対する包括的な再評価を始めてくれることを求めます。因習的な観念と姿勢は、山積した現実問題を処理するには十分ではありません。現代社会が直面している問題は、人間の事情だけでは解決できません。さらには、人類の歴史に対してこられた神様のみ旨が成就されなければなりません。したがって、神様の愛に根をおいた超国家、超主義、超世界的な絶対価値に立脚した立場から、現代社会は再評価されなければなりません。

 学者たちが政治、経済、社会などの潮流に巻き込まれるのではなく、歴史的な見識と召命感のもとで、全体を教導する能動的な役割を発揮しなければなりません。現代社会は、過去のいかなる時代よりも、超国家、超人種的協助によってのみ解決することができる問題を多く抱えています。国際化、また多元化した社会では、特殊分野の個別的研究成果に劣らず、行動する多くの知性人たちが調和、協力しながら実践することが重要だということができます。

 世界の数多くの学術会議の中で、ICUSだけが絶対価値と学問の統一性という究極の問題を主題としています。これより以上に切迫した問題はありません。一つの絶対価値を発見することなくしては、学問の統一性という問題の解決は不可能です。私は、この使命を皆さんに託しました。この集いが現代社会を正しく評価し、皆さんが新文化創建の門を開く歴史的な事業を成してくださることを願っています。


九 興進様の世界的な地上役事

興進様の地上活動

 一九八四年一月二日に昇華された興進様は、全世界各地に霊的に現れてみ言を下さり、信仰指導をされたが、一九八七年七月以降は、アフリカで黒人の実体をまとわれて地上役事をされるようになった。以後、ヨーロッパ、南米、東南アジア、アメリカ、日本、韓国で集会をもちながら、指導者たちの信仰覚醒運動をなされた。

 最近、霊界に通じる人々は、イエス様のことをオールド・クライスト(Old Christ)、また興進のことをニュー・クライスト(New Christ)と呼んでいるそうです。イエス様が興進に仕えて回りながら紹介しているということが、全世界の神霊的な人々の証によって事実として現れてきています。「そのようになる」と先生が宣布した時、誰がそれを信じたでしょうか。「真っ赤なうそだ」と言いました。

 「自分の息子が死んだことを中心として、知らない人を欺き、うそをついて自分の息子を有名にしようとするのだろう」と言って信じなかったのです。信じようと信じまいと問題ではありません。結果が現れてくるので、それを見なさいというのです。最近になってこそ、それを信じるようになったのです。

 先日も郭錠煥氏が話したことですが、今興進君が世界的な霊界の役事をしています。それで、アフリカの指導者とヨーロッパの指導者の心霊検討を済ませました。もうすぐ韓国にも来ることでしょう。それは欺くことはできません。すべて表に出るのです。霊界から見れば、すべて分かります。何を隠しているのかが、すべて分かるのです。隠しておけば、雷が落ちるのです。ここにも来ることでしょう。

 ところで、一つ、私たちと異なっている点は何でしょうか。興進君が霊界で「こうだ」と言うと、本当にそのとおりに行動することです。思うと同時に行動しているのです。そこが異なります。今、興進は地上に来て、ある霊媒と共に生活しています。ですから、直接指導しているのです。

 朝起きる時も、その時間を守らなければなりません。そこには、異議がありません。ぴたっとその時間に起きるのです。約束すれば、その時間どおりに動くのです。譲歩というものがありません。それは何かというと、直接的に霊界に属していると、思いを直接行動に移すことができるということです。

 しかし、堕落した世界はそうではありません。堕落した罪悪世界は何かというと、考えを直接行動に移すことができない世界です。そこが違うのです。それでは、霊界では何を中心として考えるのでしょうか。愛を中心として考えます。本質的な創造理想に直行する愛を中心として考え、愛の理想実現のために考えるのです。それゆえに、愛の本然の位置にいれば、体が瞬間的に行動できる世界になるのです。

 今は興進君が霊界にいるすべての善の教祖たちと善の霊たちを連れて地上に来て、真の御父母様の善主権に向けて総動員するにおいて先頭に立ちました。南北統一、祖国光復のために、今興進君が霊界の協助を受けて先頭に立ったのです。同様に、今後皆さんが祖国光復のために出征するようになれば、皆さんの先祖が皆さんを通じて昇進君が地上で行うのと同様の役事をすることでしょう。そのような時代に入っていくのです。

 原理的に見れば、興進君は真の御父母様の子女なので、長子の位置、すなわち長子圏に立っています。そして、興進君を中心として、今皆さんがどこにいるのかというと、皆さんはサタン世界において復帰された位置にいるので、アベルはアベルですが、次子の位置にいるのです。先生の息子が長子ならば、皆さんは次子圏にいるのです。

 そして、先生の息子である興進君が世界の一線において闘い、真の御父母様の願いを成就するために国と世界を平定しています。ゆえに、皆さんも、故国である韓国の光復のために一線に立って活動しなければなりません。そのようにすれば、皆さんの先祖が再臨復活して協助することができる時代に入っていくのです。


韓国祝福家庭の特別恩赦集会(一九八七・一二・一六〜二八、本部教会)

 興進様恩赦集会が、韓国では、一九八七年十二月十六日から二十八日まで、ソウルの本部教会で、延べ七千六百六十二名が参加する中で行われた。一方、十二月三十日には、各機関企業体の部長級以上の幹部三百五十五名が興進様の教育を受けた。

 今回、皆さんは興進君の役事を見て、多くのことを学んだはずです。真の御父母様が命令をすれば、その命令のとおりに行動しなければなりません。そこには異議がありません。そのようなことを学んだはずです。興進様は、皆さんのために犠牲となっているお兄さんです。弟たちを指導して福を受けさせ、よく導いてあげようとしているのです。サタン側の兄は、利用することだけを考え、たたきつぶして貧乏にしようとしますが、天の側の長子は皆さんが幸福に暮らすことができるよう、あらゆる犠牲を惜しまずにいるのです。そのようなエルダー・サン(elder son:長子)が皆さんの前に立ったということは驚くべき事実です。

 見てください。興進が霊界に行って訓練を受け、ある人を通じて地上に来ていますが、本当に大変なはずです。そのことを知らなければなりません。み旨のために、食べることも眠ることも忘れ、自らのすべてを犠牲にして先頭に立って歩んでいるのです。皆さんがそのような伝統を受け継いで「南北統一をしよう」と言えば、今後その前にはあらゆるものが平定されるという事実を信じて進んでいかなければなりません。私たちは、神側に立った種です。血統的に異なり、心情的に異なっているのです。ゆえに、これを打つ者はいないという信念をもたなければなりません。

 もちろん興進君が来て、皆さんを許す条件も立てましたが、すべてが許されたわけではありません。実践しなければなりません。八八年を中心としてきれいに整備しなければなりません。自らの犯した罪の塀を壊し、「我々解放を受けて行かん」と言うことができる自らを取り戻していくべき時が八八年です。一年しか残っていません。皆さん自身がまず行うのです。興進君と共にしなければなりません。

 今、昇進君がここ来て皆さんに教えてあげたのは、そのことです。真の御父母様のみ言には絶対服従です! 異議がありません。「糞を食べなさい」と言えば食べるのです。「肥だめに落ちなさい」と言えば落ちなければなりません。なぜそのようにするのか分かりますか。ほかのことは考えるなということです。

 興進君は、皆さんの罪を許すために、夜も寝ないで過ごしながら世界を一周してここまで来ました。皆さんは、みな罪を犯したカインと同じ立場です。そして、世の中の人々が皆さんとちょうど同じ立場です。ですから、皆さんが彼らのために生きなければなりません。座ったままで楽に暮らしなさいというのではありません。興進君が皆さんの過ちを許したように、皆さんも世の中に出ていって、殴られようと何をされようと服従させるのです。

 そして、「来なさい」と言えば来るし、「行きなさい」と言えば行くようにして、すべての人を天国に連れていくことができるようにしなければなりません。それが教示です。先生は必要ありません。満四年目にその特権を与えたのです。皆さんが興進君と共にあることを信じ、皆さんを許そうと思います。では、そのためにはどこに行かなければなりませんか。どこに行って闘わなければなりませんか。 一線に行かなければなりません。

 息子が死んだ時、我慢してきたのは何のためですか。国家の解放と世界の解放を成すためです。国家の解放と世界の解放のために、そのような立場にほうり込んで、なさせるのが正義の道です。仕事をしなければ御飯を食べることはできません。仕事をしなければ、夜寝ることもできません。ここにいる興進君が夜寝ましたか。元弼氏! 何日間寝ていませんか。(八十数日になります)。それでも生きるものなのですね。死にません! これがその証拠です。

 今回、興進君が来て世界的に整備し、すべてを終えたので、今からは新しい出発を求める心情をもって、目をまっすぐに見開いて原理観を見つめながら、それに合わせていかなければならない責任が残っています。それを二百で言えば、世界的蕩減を先生が皆さんに相続してあげたので、あとは皆さんが責任さえ果たせば解放は終わるということです。












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