真の御父母様の生涯路程 9
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環故郷活動と真の父母宣布

第二節 一九九〇年 ネナラ(私の国の)統一(二)

一 一九九〇年の出発と摂理的意義(一九九〇・一・一、本部教会)

元旦の祝祷

 愛するお父様! たった今一九八九年を送り、新しく一九九〇年の元旦を迎えました。一九八〇年代から一九九〇年代へと、新しく越えるこの一つの秒線を中心として、歴史の分岐点が天と地の上に設定されたことを宣布いたします。

 お父様、一九八〇年代を中心として、救援摂理の路程を愛援摂理の路程に転換させ、恨みの兄弟圏に対する蕩減路程を立てて兄弟解怨時代を迎えさせ、その上に父母解怨時代を迎えることができる歴史的起源を備えました。「八定式」を中心とした天父時代を発表し、きのうの聖日とともに理想的摂理時代を越えて、天と地を中心とした全復帰摂理の恨の峠を清算し、今や一九九〇年代には、統一家を中心としてすべてのものが摂理圏内の統一世界に入っていかなければならない、歴史的に厳粛な課題を前においております。

 創世以後のうんざりするような長い歴史を通じて、今までサタン世界があれほどまでに激しく天の摂理のみ旨を妨げてきた個人時代から、家庭、氏族、民族、国家、世界時代の版図まで、サタンが天の前に裏切った歴史的なすべてのものを清算し、屈服させ、天の起源を成すことができる新しい一九九〇年代を迎えました。

 このような基台を準備されたあなたの苦労の基盤が、この統一教会を中心として歴史的な前後左右全体のあらゆるのものを統一し、あなたの本然の世界へ前進を誓うことができる一九九〇年代を迎えました。今からのこの十年間、私たちは世界を平準化し、平等化させて、お父様の懐に抱かれることができるようにしなければなりません。

 この場に思いを馳せ、精誠を尽くす統一の群れが全世界に散在しておりますので、その祝福した群れを一つにして、あなたの一つの国を探そうとされる経綸の路程の上を力強く走るようにしてくださり、彼らの上に勝利と栄光が永遠に共にあるようにしてくださることを切に願いながら、すべてのみ言を真の御父母様のみ名によって祝願いたしました。アーメン。


年頭標語:私の国の統一(一)

 統一は、心と体が一つにならなければなりません。私の国の統一です。その統一は、夫と妻が一つにならなければなりません。私の国の統一です。その統一は、父母の前に子女が一つにならなければなりません。

 その子女を中心として、統一家を中心として、神様を中心として一つとなり、本源地的自覚を再認識する自分を取り戻さなければ、このようなすべての国の理想圏も接することができないということをはっきりと知って、きょうから全体を代表した私、神様を代表し、宇宙を代表し、世界を代表し、理想的な国を代表し、民族を代表し、家庭においては夫を代表し、妻を代表し、息千、娘を代表した私にならなければなりません。

 それゆえに、このように自覚した私から始まる私の国を探さなければなりません! 私の国が三千里半島ならば、三千里半島の南韓の四千万人を同化させ、その同化させた四千万を北韓の前に同化させなければなりません。武力で制圧するのではありません。本質的な愛の栄養素を中心としてそれを溶かし、そして、それが広がっていって北韓の山河にまで及ぶことができるようにしなければなりません。

 今後の十年間、一九八〇年代を越えて一九九〇年代、一九〇〇年代から二十一世紀、二〇〇〇年代へ越えることができる統一の新しい王権時代が出発する日が近づいてくるだろうというのが、先生の考えです。その目的地に向かって、きょうからより力強く、より誠意を尽くし、精誠を尽くして前進しなければなりません!

 今までは「韓国統一だったでしょう? 私の国、皆さんの国です。私の国を統一すれば、先生が築いたこの世界は、私の世界になるのです。ですから、私の国の独立とともに、私の世界を受け継がせてあげようとされる神様の有り難いみ旨があることを知って、私の国を早く収拾しなければなりません。それをしないで天が収拾し、その相続が日本へ行けば、どのようになりますか。アメリカヘ行けばどのようになりますか。ソ連へ行く可能性も高いのです。ですから、急がなければなりません。


二 前半期の国内の主要行事

第七回「愛勝日」(一九九〇・一・二、漢南洞公館)

 一九九〇年一月二日、ソウル市、漢南洞公館地下講堂で、興進様昇華六周年、および第七回「愛勝日」記念行事が各家庭代表、および外国幹部食□等、二百人以上が参席する中で行われた。

 今、「愛勝日」は、六回を過ぎて七回へと越えていきますが、きょうの朝、どのような祈祷をしたのでしょうか。今まで、サタンによって、悪なる立場から善の人を犠牲にしてきたことが本当に多かったのです。悪なる独裁者、悪なる暴君が現れ、宗教を信じ、良心的に築いた基盤をすべて自分の思いのままに破壊し、生命を蹂躙したことがたくさんあるのです。古来、そのようなものがずっと続いてきましたが、それが世界的版図の基準において現れたものが共産党です。人類歴史において、共産党は、短期間で人類を虐殺した世界記録を立てました。今から、その犠牲になった霊人たちまで動員するのです。

 今までは、そのような霊たちを動員することができませんでした。なぜでしょうか。悪の版図である共産圏が頭を下げる段階になっていなかったからです。また、権限を行使することができる基準が地上になく、緩衝地帯のようになっていたからです。しかし今の時は、そのような時です。主人がいません。共産党にも主人がいないのであり、民主世界にも主人がいないでしょう? サタン側で犠牲になったすべての善人は、この緩衝地帯圏内に入っているのですが、今からすべて分水嶺を越えるのです。分水嶺を越えることによって、全霊人たちと地上の全人類が、その方向へすべてを備えるのです。

 皆さん、今回の「愛勝日」を中心として、全世界的に、先生が興進に仕事をさせようとしているのはなぜだか分かりますか。地上で真の御父母様の前に働くことができないまま霊界に行ったことがどれほど恨になっているかということを、私は知っているのです。息子として生まれ、地上で復帰摂理の実体基盤の前に貢献できなかったということが、どれほど恥ずかしく、どれほど申し訳ないことかというのです。それゆえに、地上に顕現して自分の一念を解怨したいという思いがあるのです。

 それで、世界を回りながら、統一教会の誤ったものをすべて清算するのです。息子である自分と同じように、切実な心情基準の相対になりなさいということです。途中、副作用もありましたが、仕方がありません。そのようにしておいてこそ、どこにも遮られるものがないのです。私が許可したので、そのように進んでいくならば、地上のどこに行っても仕事をすることができます。共産圏内に入っていっても仕事をすることができるのです。


韓国宗教協議会訪問歓迎式
(一九九〇・一・一二、宗協会館、韓国の十八の宗教団体代表と、宗教界の人士三百五十人以上参加)

 一九九〇年一月十二日、ソウル市長橋洞、長橋ビル一二○五号にある宗協会館で、「文鮮明先生御夫妻韓国宗教協議会訪問歓迎会」が韓国の十八の宗教団体代表と宗教界の人士三百人以上が参席する中で行われた。

 神様は、民族よりも国家の救いを願っているので、白衣民族(注:韓国民族)を犠牲にさせてでも大韓民国を独立国家にしようとされるのです。また、国家を犠牲にさせてでも世界を救おうとされるのです。そして、この地上世界を犠牲にさせて、霊界に行った万代の全霊魂を解放しようとされるのです。最終的には、神様御自身が解放されなければなりません。

 堕落した人類を抱き、それを見ながら生きていらっしゃる神様も、また拘束された神様です。神様の解放を論ずるところまで行かなければならないという宗教の目的地があるのに、ある段階にとどまって、個人の救いのために山中で祈ってばかりいてはいけないのです。

 私はそのことを知ったので、知っている人が十字架を背負わなければならないでしょう? そして「世界の宗教界において、その目的を知った以上は十字架を背負わなければならない」と決意し、四十星霜を風霜に苦しめられてきた男がここに現れました。その気概を見れば、天地をふさいで余りある気概です。そのことを知らなければなりません。神様のみ旨を知った時から、統一教会を犠牲にし、全宗教を犠牲にして世界の救援を提唱してきたのです。それゆえに、統一教会の予算の何百倍を投入しながら超教派運動をしているのであり、宗教協議会の運動をしているのです。そして、世界舞台では、宗教財団をつくって莫大な資源を投入しているのです。

 「ため」に生きる道、それは孝子の愛の道です。忠臣の愛の道です。聖人の愛の道です。聖人の愛は、人類のための愛です。聖子は天地を愛し、天の王宮法まで守るすべを知っています。神様まで、心情的に侍ることができるのです。ヽそのような縦的な位置をつかまなければなりません。聖子の道理と神様の愛の道理を学ぶことなくしては、全宗教の平和の基準を探し出すことはできません。これが、今後宗教協議会が到達すべき目的地ではないだろうかと思うのです。


郷土学校創設者招請集会
(一九九〇・二・一五〜二・一六、漢南洞公館、郷土学校幹部および幹事七十五人参加)

 一九九〇年二月十五日から十六日まで、漢南洞公館において、郷土学校幹部、および幹事七十五人が参席する中で「郷土学校創設者招請集会」が行われた。

 今まで私が力を注いできたことは何でしょうか。多くの教授たちをアメリカに連れていきました。それから、中学、高校の校長先生までアメリカに連れていって研修をさせました。最近ではTARP(注:教師原理研究会)という集まりもつくりました。教員労組の問題を解決するためには、学校を勝共思想で武装させなくてはなりません。共産主義を批判することができる主力部隊をつくらなけれぱなりません。国が生きるか死ぬかという問題は、中学、高校の校長先生と先生たちが一つになって学生たちを思想武装させ、国に必要な二世をつくることができるかどうかという問題にかかっています。

 教授後援会さえあれば、その地方の中学、高校の校長先生と先生たちを動かすことができるのです。郷土学校にいる皆さんは何でしょうか。中学、高校の先生であろうと小学校の先生であろうと、誰も皆さんを批評することはできません。なぜ批評することができないのでしょうか。教授が後援してくれるからです。それから、アメリカヘ行ったすべての中学、高校の校長先生と先生たちを、今後、後援会の会員として一つにまとめます。それが結束体となるのです。

 教授は、全部で三万人でしょう? 三万人ならば、百箇所の郷土に三百人ずつの教授が連結されるのです。平均でそのようになります。教授たちがそのようになれば、その郷里において、中学、高校の校長や先生をはじめとして、小学校の先生、またその地方の面長、巡査部長などの有力者をすべて連結することができます。その街の周辺の高校を出た人たちが出世して、その郷里で責任者になっているのです。

 その人々を連結すれば、その地方のすべての機関長や学校の先生たちが次から次へと連結されるのです。大学教授から中学、高校の校長先生、小学校の校長など、中心の先生たちを完全に連結してあげるのです。

 それでは、私たちは何をするのでしょうか。中学、高校に行くことができなかった人々に勉強をさせてあげるのです。このような責任は誰にあるのかというと、国に責任があるという前に、教授たちにその責任があります。教授たちが、郷里にいるかわいそうな子供たちを自分の息子、娘のように考えてみたかというのです。


世界日報の課長以上の幹部午餐会(一九九〇・二・一七、国際研修院)

 一九九〇年二月十七日、真のお父様は、全教学新聞社を訪問されたのち、世界日報の課長以上の幹部百二十人以上が集まった国際研修院での午餐会に同席され、み言を下さった。

 世界日報は、文会長のある目的のためにつくったのではありません。大韓民国を越え、アジアを越え、世界のためにつくったのです。ですから、世界日報ではありませんか。以前(一九八九年、創刊時)話したように、「セゲイルボ(世界日報)」なので「セゲ(力強く)」進んでいかなければなりません。その話を覚えていますか。力強く進んでいく代表的新聞社なのです。

 きょうこの時間から、皆さんは「世界日報は、私の世界日報だ。私のものだ」という自覚をしなければなりません。そして「大韓民国は私の国だ」という自覚をしなければなりません。

 国を生かすためには、すなわち大きいものを生かすためには、小さな家庭は犠牲にしなければなりません。これは、道徳的見解において前進的な論理です。そのような観点から見れば、天運は、国を生かそうとするばかりではありません。アジアを生かし、世界を生かそうとするのです。神様がいるならば、そして天運を動かす主体が神様だとすれば、神様は世界を生かそうとするはずですから、世界と通じることができる共通分母は何かというと、世界を生かす愛国者です。

 私が世界日報に命令したいことが一つあります。大韓民国を生かし、労使問題を解決することができるただ一つの方法があるのです。上から下まで、すべての従業員は、受け取った月給の三〇パーセントを差し出しなさいというのです。そして、それを共に分け合いなさいというのです。そのような作戦さえ行えば、労使紛争問題は解決されます。゛

 国を生かすことが共通分母です。国を生かすための私の会社です。ですから、職員たちは、愛国者たちが一つになった以上に、ここで一つにならなければなりません。何を中心としてですか。国と人類を中心としてです。神様は分かりませんが……。そのようにすれば、すべてが終わるのです。


南北統一運動アメリカ訪問団の地域別特別集会
(一九九〇・六・二六〜二九、四箇所、三千六百人)

 南北統一運動アメリカ訪問団地域別特別集会と「世界平和連合」創設促進署名大会が、一九九〇年六月二十六日から二十九日までの四日間にわたり、四大都市(ソウル、光州、釜山、大田)において、延べ三千六百人が参加する中で開催された。

 韓国には、これまでアメリカに行って教育を受けてきた人々の体制ができていません。その道をつくってあげなければなりません。統一教会が勝共連合をつくってから二十年の間で、三泊四日の正式教育を受けさせた人は九十万人です。誰ももち得なかったこのような人的宝を連結させたという誇りをもっています。

 勝共連合だけではありません。教会が教育した人だけでも二百万人を超えます。二百万人を超えるその人々が統一教会の教会員になったのではありませんが、全国の津々浦々に私たちの縁故でつながれていて、それが脈打ち、血が流れる基地になっているという事実を、政府も知らず、どの政党も知らなかったのです。

 今まで、私たちは統班撃破を論議しながら歩んできましたが、このような背後の人的資源があるということを知り、これを基盤として、上部構造と下部構造を連結させる中間的橋梁基盤を拡張させるために行ったのがアメリカの研修だったという事実を、この時間宣布します。

 ところで、今回アメリカに行ってきた皆さんを特別に招いて、なぜこのようなことをするのでしょうか。皆さんが私と統一教会に対して関心をもち、因縁ができることによって、アメリカまで行ってきたということは事実であり、現実なのです。それは、皆さん自身がいくら否定しようとしても否定できず、体性的な立場から、心でも体でも否定することのできない事実です。そのように見るとき、この民族において、このような肯定的な基盤が絶対的に必要です。南北統一を前にして、アジアを主導しなければならない民族的使命が、この民族にあるとするならば、このような精神的な支柱が絶対的に必要なのです。

 そのようなことが既に設定されていると思うので、誰よりも先に皆さんがここに署名するようにさせたいのです。民族の将来を代表することができる一つの人脈を、心の奥底から考えてきた私としては、誰よりも皆さんがそのような立場に立つことが、民族、そして世界の前に一つの良い歴史的な契機になると考えているのです。

 そして、教授である皆さんをアメリカに連れていって教育するのも、大学街に骨がないからです。民族の精気を正しくつかんで指導することができる骨がありません。私がその骨をつくってあげようとしているのです。


三 真のお父様の古稀慶祝行事と各種記念大会

真のお父様の古稀慶祝式
(一九九〇・二・一、ソウル市、オリンピック・フェンシング競技場、一万人以上参加)

 一九九〇年二月一日午前十一時、ソウル市、オリンピック・フェンシング競技場で、「文鮮明先生古稀慶祝式」が、国内・外の各界著名人士と中心食口等一万人以上が参席する中で盛大に挙行された。この日、真の御父母様は、学界代表から純金の地球儀、キリスト教代表から純金の松鶴、海外宣教部代表から理想天国を形象化した彫刻作品、そしてアメリカ側人士からアメリカを象徴する鷲の彫刻作品をそれぞれ贈呈された。

 尊敬する内外貴賓の皆様! 世界百三十数ヵ国の代表者、国内の各界指導者、そして紳士淑女の皆様! 公私にわたり忙しい日程にもかかわらず、きょう私の七十歳の誕生日を祝賀するために、このような盛大な場を設けてくださったことに感謝し、特に天意に動機をおいた私の生涯を中心として祝賀してくださる皆様の思いに対して感謝申し上げます。

 天命に従って前人未到の孤独な開拓の道を懸命に駆けてきた私の生涯は、多くの人々の無理解と反対の中で、外的には波瀾万丈だったということは周知の事実ですが、私の心の世界においては、一刻を争いながら、いかにすれば神様が願われるとおりに生き、そのみ旨を成してさしあげることができるだろうかということに焦点を合わせる緊張の連続でした。神様を抜きにしては説明することのできない私の生涯でした。

 私の過去七十年の歳月は、決して容易な道ではありませんでした。世の中に友人もなく、師もいない、本当に独りだけの孤独な道でした。私が数多くの逆境と生死の境をかき分けてきながらも、勇気を失わずにいることができたのは、神様との深い心情的交流があったからでした。誰も知り得ない、深い境地の殷々とした勧告を常に下さった神様は、私が生きていることの動機それ自体であり、生命力の源泉であられました。私には、他人の話に耳を傾ける余裕はありませんでした。

 よそ見をすることもできず、世論に気を遣うこともできず、ひたすら神様の願いを思いながら、細胞からこみ上げてくる一体感で、神様の創造理想を成してさしあげようとするその目的に向かって狂ったように駆けてきました。

 堕落とは、人間の先祖が、神様の縦的な真の愛のもとで、横的に真の愛を完結することができず、天使長の侵犯を受けて、偽りの横的な愛をなしたことです。この堕落の結果として、神様は愛する子女を失い、人間は心と体が矛盾し、葛藤を経る故障した生命として生まれざるを得ず、悪魔は横的愛の条件をもって、個人から世界に至るまで人間を不当に掌握してきています。

 神様は、すべてのものを原状に復帰させる救援摂理を行っていらっしゃいます。それで、原理に従って悪魔を自然屈服させながら、メシヤであり、救世主であられる真の父母に人類を接ぎ木して復帰させるのです。本来、神様が真の愛を完全投入しながら創造されたように、再創造過程である復帰摂理においても、「ため」に生きられ、完全投入してこられるということを知っていたので、私も、天命に従って生涯を捧げ、この原則を実践してきました。

 より大きいもののために生きようとする私の哲学は、統一教会自体を発展させようということにはありません。神様と世界が教会のために存在するのではありません。教会が神様と世界のために奉仕しなければならないのです。今、私は引き続き奉公をする道を探し求めており、その歩みの連続で生涯を終えようと思っています。


真のお父様の古稀祝賀晩餐会
(一九九〇・二・一、ソウル市、ヒルトン・ホテル、二千人以上)

 一九九〇年二月一日、ソウル市、ヒルトン・ホテル、コンベンションセンターで、国内・外の各界人士二千人以上が参席する中で「文鮮明先生古稀祝賀晩餐会」が盛大に催された。この日、真のお父様は、世界平和と人類の福地を増進させた功労を認められ、百八十年の伝統と国際的権威を誇るメキシコ国際法律学会から「カラー・オブ・オナー(Color of honor)」という最高勲章を授与された。真のお母様は、アメリカ、ニュージャージー州所在のブルームフィールド大学から人文学名誉博士学位を受けられた。

 皆さんが、祝辞を通じて、勲章を通じて、また学位を通じて、その他様々な方法で、私と私の妻に下さった激励と賛辞は、私と私の妻のものではなく、すべて神様にお返しするのが当然のこととして、これを完全に天の前に捧げる次第です。

 振り返ってみれば、私の七十年の生涯は、言葉では言い表すことができない茨の道であり、闘争と逆境の道でした。生死の境におかれ「もう終わりだ」と思ったことも一度や二度ではありません。実際、今私が生きているということ自体がむしろ奇跡だと言わざるを得ません。

 私は、私の父である生きていらっしゃる神様を知ってからは、一分一秒もほかのところへの余念はなかったのであり、ただひたすら天にいらっしゃる私の父のみ旨を成してさしあげなければならないという一念で、一生を通してきました。

 天にいらっしゃる人類の父は、子女を失った父母と同じ断腸の悲しみで恨が積もり積もっているということを、私は発見しました。私の人生の目標は、その積もり積もった神様の恨を解いてさしあげることでした。その悲しみの神様を、悲しみと孤独と苦悩から解放してさしあげようとしたのが、私の生きてきた目的でした。私が七十年間にわたって、なそうとしてきたすべてのことは、それが宗教活動であろうと、言論であろうと、経済や政治や企業であろうと、そのすべての動機はそこから出発しているのです。

 皆様! 私は多くのことをなしました。多くのお金も投資しました。しかし、私は、お金をもうけるために投資することはしませんでした。私は、名誉のために仕事をすることもしませんでした。私は、ただひとえに神様を悲しみと苦痛から解放してさしあげるために、そして真の人類平和のために血と汗と涙を流してきたのです。

 紀元二〇〇〇年にあるべき私たちの出会いは、世界の平和を成就した祝宴での出会いとならなければなりません。私たちはみな、近づいてくる歴史的な十年を共に生きながら、人種と国境を超越し、宗教と宗派の障壁を壊し、文化と言語の障壁を越えて、お一人の創造主、神様の前にすべての人が一つの兄弟となり、豊かに暮らす兄弟は貧しく暮らす兄弟を助けながら、歴史に残る真の平和を建設する役軍となりましょう。


第二回「世界平和のための頂上会議」および第八回「中南米統一連合」総会
(一九九〇・二・二〜二・四、ソウル市、ロッテ・ホテル、百人以上参加)

 一九九〇年二月二日から四日まで、ソウル市、ロッテ・ホテルのクリスタル・ボールルームで、第二回「世界平和のための頂上会議」および第八回「中南米統合機構総会(「中南米統一連合」総会)」が百人以上が参加する中で開催された。同大会の開会式で、真のお父様は、両機構の創立者として「私たちの時代の真なる平和、韓国の統一と東西協力」という題目の基調演説をされた。

 このように、私たちが第二回「世界平和のための首脳会議」に共に参加し、「韓国の統一と東西協力」という主題を中心として議論できることを大変うれしく思います。また、本首脳会議の開催と同時に、これまでの七年間、ラテン・アメリカの和合と団結という面で多大な業績をあげた団体であり、いわゆるAULA(The Association for the Unity of Latin America)と呼ばれている「中南米統合機構」の第八回会議を開催することとなり、より一層うれしく思う次第です。

 今から十年後には、西暦二〇〇〇年を迎えるようになります。私たちの生涯の中で、私たちは新しい世紀の出発を目撃するのです。「新しい世紀を、真の平和の世紀として特徴づける」ということは、私たちすべての共通の願いです。

 一九九〇年代を始めるにおいて、至急に必要なものは、自由世界と共産世界の価値観の崩壊によって発生した真空状態を満たしてくれる真の価値観です。この新しい価値観は、神様を中心とした世界観である「神主義」に基づかなければなりません。

 世界は、神様の実体の中に覚醒してこなければならず、神様を肯定する原理に立脚した世界観をもたなければなりません。その世界観が、両陣営の価値観の混乱状態を除去してあげることができるはずです。国家間の関係の本質も、このような、より崇高な価値観の覚醒に立脚して変形されなければなりません。

 真の愛は、国家間の関係を含んだすべての次元の生活において実践されなければなりません。先進国家は、その国をしてほかの国を助けることができるようにするために、神様がそのように祝福してくださったということを自覚しなければなりません。彼らは、後進国のために、喜んで自分を犠牲にしなければなりません。

 自由世界は、今や共産世界と和解すべき時が到来したと考えています。長い間、共産主義制度のもとで苦痛を受けてきた兄弟姉妹たちを見る時、私たちは、彼らの顔から神様の顔を見なければなりません。私たちは、彼らを支援し、慰労してあげ、信頼感を吹き込んであげて、彼らが民主国家の国際社会の中へ入ってくることができるようにしてあげなければなりません。


古稀祝賀美術展作家招請午餐会
(一九九〇・二・五、リトル・エンジェルス芸術会館、芸術作家三百人以上参加)

 一九九〇年二月五日、リトル・エンジェルス芸術会館において、三百人以上の芸術作家が参加する中で「文 鮮明先生古稀祝賀美術展および作家招請午餐会」が開かれた。今回の美術展に作品を出品した作家は二百六十七人であり、韓国から二百四十八入、日本から十六人、アメリカから一人、台湾から二人が参加した。展示された作品数は三百十一点であった。

 今後、皆さんが世界的な画家になるためにはどのようにすべきでしょうか。風景画を描き、彫刻品をつくって様々なものを象徴的に表示する時、その中には愛が躍動しなければなりません。愛が染み込んでいなければならないというのです。言い換えれば、画家がその作品にどれだけ愛を投入したかということが問題になると思うのです。その次には、生命力をどれだけ投入したか。その次には、どれだけ苦しんだか。この三つの問題に集約されると思うのです。

 ここに来た皆様方も、文総裁の古稀記念美術展に自分の傑作品を出すに当たって、「ああ、一つしかない作品なのに! 古稀が何だ」と言いながら、様々に考えられたことでしょう。この背後には、様々な複雑な心の交錯があったことでしょう。ある人は素直に賛同し、ある人は誰かが懇請をしてそうされたのでしょう。

 このような問題を考えてみるとき、評価基準を言うならば、この美術展では、絵を上手に描いたからといって満点ではありません。作家が有名だからといって満点ではありません。この美術展に出した美術作品をどれだけ愛したのかという問題、それだけでなく、そこに自分のすべての生命力を投入することができたのかという問題、それから、自分のすべてのものを投入しただけでなく、さらに投入することができたのかという問題が重要です。そのような人々が、きょうこの美術展で祝賀されるべき代表者です。今までとは異なるのです。いくら過去が良くても、きょうのこの美術展における観点は異なってくるのです。

 宇宙愛と共に真なる傑作品をつくろうというのです。そこでは神様も酔い、人間も酔い、歴史も酔うのです。東西を超越して、すべての人が共に酔うことができる真の愛の境地です! そのような愛の心をもち、その愛を中心として生命を投入して作品をつくるのです。その生命はどれほど偉大なものですか! 宇宙をすべて制圧して余りある力があるのです。その次には、歴史性を中心として、自分を投入しなければなりません。そうすることによって、血統を通じて第二の自分の創造が成されるのです。


古稀記念南北統一準備団結大会(一九九〇・一・二八〜二・六)

 一九九〇年一月二十八日から二月六日まで、文鮮明総裁古稀記念全国市郡区および邑面洞単位「南北統一準備団結大会」が、二百六十一箇所の市郡区で五万九千六十六人、三千六百七箇所の邑面洞で三十四万四千五百九十人が参加する中で盛況裏に開催された。

 アダムは、神様の法度に背き、天の王族と天の民をすべて追い出し、天の王子をすべて破壊しました。それと同様に、今日、統一教会の根本に反対してきた父母と兄弟がみな故郷にいるでしょう? その悪魔の巣窟のようなところを自然屈服させなければなりません。それで、昨年、先生が二十五億以上のお金を使って祝宴をさせたのです。祝宴の餅をみなもらって食べたでしょう? 還故郷は、天の人事異動です。

 今回、先生の古稀祝賀祭を中心として何をするのかというと、三千六百の面において、統班組織の編成をきれいにしなければなりません。今から、私たちの活動基準は道でもなく、郡でもありません。面と洞です。自分の故郷の面と洞を守らなければなりません。蘇生、長成、完成です。家庭が蘇生ならば、里が長成であり、面が完成です。これさえ守ればいいのです。全国的には洞を中心として、洞、統、班です。これさえ守ればいいのです。ここにサタンたちが浸透してくるのです。

 キリスト教農民会やカトリック農民会、彼らが農村に行くでしょう? 地下に浸透して北韓と通信している輩がすべてその中にいるのです。自分の親戚という心情的系列をもって、おばさんやおばあさんのスカートの下で隠れて暮らしているのです。おばさんやおばあさんが堕落したエバの立場で、彼らに対してそのように振る舞っているのです。それを完全に撃破してしまわなければなりません。


四 「真の御父母様歓迎大会」と特別宣布儀式

韓国統一グループ主催の地域別「真の御父母様歓迎大会」
(一九九〇・二・二〇〜二・二五、六箇所、一万百人以上参加)

 天の摂理的趨勢に従って文鮮明先生御夫妻をこの時代における私たちの真の御父母様として迎え、歓迎する韓国統一グループ主催「真の御父母様歓迎大会」が、一九九〇年二月二十日から二十五日まで、釜山、天安、大邱、光州、龍仁、ソウルの六都市において開催され、延ペ一万百人以上が参加した。

 父母である先生は、復帰路程を歩み、世界の家庭まで連れてこなければなりません。万民は、真の御父母様が来て、連れていってくれることを願うのであって、真の御父母様の僕が来て連れていってくれることを願いますか。真の御父母様です! そのように言わなければなりません。

 すべて一回ずつ歓迎大会を行ったので、霊的に運勢を見れば、大韓民国に再び日が昇り、光がさーっと射したのです。これは、すべて父母様がかき集めたものです。天運によって方向が示されるのです。これは、先生を通して立証されるのです。見ていなさい!

 それゆえに、今は、できれば四つ角ごとに、看板を掛けなければなりません。しかし、それができないので「旗を掲げなさい」と言ったのです。今後は、通りに出ていって「真の父母を歓迎すれば永生する」と言わなければなりません。真の父母を歓迎すれば、天国に行くのではありませんか。永生です。悪なる父母に出会えば死亡だったのですが、真の父母を迎えることによって永生するのです。簡単です。真理がほかにあるのではありません。

 神様は、復帰摂理過程において息子、娘のことを思いながら涙で訪ねてこられたお方です。ですから、そのお方を知っている息子、娘がどうして涙なくして対することができますか。今まで、先生は、復帰の道を涙で切り開いてきたのではありませんか。ですから、どこに行こうと、「真の父母! 真の父母!」と言わなければなりません。

 子女の中には、カインの家庭とアベルの家庭があるのです。皆さんは、あくまでも、祝福を受けて戻ってきたカイン家庭です。それゆえに、中心の幹を失ってしまえば、希望がありません。すべてが崩壊します。三代以上経ていかなければなりません。蘇生、長成、完成、三代以上を経ていってこそ、習慣性まで忘れてしまうのです。

 それで、今回初めて、先生が真の父母であるということを発表するのです。メシヤとは救世主のことですが、メシヤは、父だけであって、真の父母ではありません。メシヤという言葉の中に母というものがありますか。ありません。それで、再臨して母を探しに来ようとするのです。再臨の日を待ち望んできたのです。父母という言葉は、再臨主の時代になって、初めて出てくる言葉です。

 誰が反対しますか。「ラッパを吹き、太鼓をたたけ」と言えば、みなラッパを吹き、太鼓をたたくようになっているのです。そのような段階に来たのです。ですから、真の御父母様を宣布し、歓迎することによって、世界の頂上を越え、今までサタンが舞台にしてきたこの地球星に上がっていき、韓国に帰ってきて天国と連結させ、王権定着宣布式をすることができる時が来たのです。


天地父母宣布式(一九九〇・二・二七、漢南洞公館、全国教区長会議の時)

 一九九〇年二月二十七日、ソウル市、漢南洞の公館において、真の御父母様は全国教区長会議を主宰され、「天国王権定着」という題目のみ言を下さった。その後、午後六時五十分を期して祈祷をされ、これを「天地父母宣布」の祈祷と命名された。これは、去る二月二十日から二十五日までの韓国における「真の御父母様歓迎大会」を盛況裏に終了したのちになされた宣布である。


〈宣布祈祷〉

 愛するお父様! きょう一九九〇年二月二十七日午後七時十分前を期して、全国に散在していた原理研究会の地区長と全国の教会の地区長が漢南洞のこの邸宅に集まりました。

 今回、韓国で「真の御父母様歓迎大会」を行ったことは、韓国のためだけではありませんでした。この期間は、アメリカを越え、全世界を越える頂上の位置に立ち、真の御父母様の特権的権限をもって、天上世界の解放とともに、地上世界の解放を成し遂げる宣布の期間でした。

 真の御父母様の名がエデンに定着することによって、地上と天上世界の王権が永遠に設定されなければならなかったにもかかわらず、人類始祖が過ちを犯し、天使長が蹂躙し、堕落することによって、それを失ってしまったということを知っています。再臨主が七十年の生涯を懸け、この地上において、恨の頂上の峠を越えるための千辛万苦の末に、今や全世界の国を通じて再び勝利の盾を立てました。

 この頂上の位置に立ち、今回の六日間、真の父母歓迎大会を行うことによって、韓国の国民が心の扉を開きました。世界の人々が心の扉を開きました。また、霊界の先祖たちが、歓声とともに、この時間を歓迎していることを知っています。それだけでなく、地獄にいる霊たちまでも、真の父母の名によって、愛をもって許す一体平準化時代に向かう摂理的時代を迎えましたので、お父様の愛だけが左右に往来することができる自由の天地となるように許諾してください!

 その中で、天と地を代表することができる永遠の王権が、この地上から天国まで直線的に着陸することができるように、そして、サタン世界のすべての権限を踏みつけ、あなたの創造理想を中心とした愛の平和のための統治権限が行使され得る時代へ前進できるように、お父様、宣布してください! 真の父母が築いたこの基盤を神聖に受けてくださり、天の父母と一つになって、天上と地上に新しい王権の着点を宣布しますので、万宇宙は、嘆息と恨の峠を越えて歓喜と称賛と栄光を返すようにしてください!

 神様の解放と真の御父母様の解放と万民の解放が、神様の愛を中心として、神様の王権を中心として、神様の民族と地球星を中心として、天上天国を中心として成されるように許諾してください! このすべての内容を真の御父母様のみ名によって全天宙の前に宣布いたします! アーメン! アーメン! アーメン!


アメリカ統一グループ主催「真の御父母様歓迎大会」
(一九九〇・三一一八〜三一三一、五都市、五千三百人以上参加)

 アメリカにおける「真の御父母様歓迎大会」が、一九九。年三月十八日にサンフランシスコ、二十日にロサンゼルス、二十三日にシカゴ、二十五日にワシントンD・C、三十一日にニューヨークの五都市で、延べ五千三百人以上が参加する中で盛況裏に執り行われた。

 第二次大戦が終結した一九四五年を中心として、初めて全世界が一つになりました。キリスト教文化圏が一つになった所に再臨主が現れなければならなかったのです。

 戦争を通過して、あらゆる曲折の過程を経て一つになったのは、神様が何をされるためだったのでしょうか。一つにして何をしようとされたのでしょうか。第二次、第二次世界大戦を経ることによって、どれほど多くの人類を虐殺し、犠牲にさせたでしょうか。そのようにして勝利的基盤を築き、第二次大戦後にアメリカを中心として一つの世界形態をつくり、何をしようとされたのでしょうか。神様がこのように歴史を導いてこられ、キリスト教文化圏を中心として、このような統一的世界版図を立てたのは、何のためだったのかというのです。それはメシヤのためです。アメリカ人や世界の人のためではありません。

 ただひたすら一人のお方、メシヤを迎えるためです。そのお方に対しては、アメリカも敬拝しなければならないのです。ただ一つの道しかありません。従っていかなければならないのです。アメリカの方法やアメリカの組織、自由世界の組織は、すべて必要ありません。メシヤに従っていくというただ一つの道しかないのです。これは、絶対的に確かなことなのです。

 そのお方をつかむことによって、真の愛を得ることができるのであり、真の生命、真の血統を取り戻すことができるのです。真の愛には宇宙が連結しています。愛には相続権があり、同居権があるので、神様まですべて私のものになるのです。

 ですから、アメリカを正すためには、すべてが反対したとしても、真の父母を宣布し、真の父母の家を経ていきなさいというのです。真の父母の表門からその庭を経ていきなさいというのです。そのようにすれば、皆さんには希望がありますか。(はい)。アメリカが、真の御父母様の表門から、あるいは庭の垣根を越えて中に入ってくれば生き、そして、裏口を通って出ていけば生きるというのです。


「女性全体解放圏」宣布
(一九九〇・三・二七〔陰三・一〕第三十一回「父母の日」、アメリカ)

 一九九〇年三月二十七日(陰暦三月一日)、アメリカで挙行された第三十一回「父母の日」記念礼拝の中で、真の御父母様は「女性全体解放圏」を宣布された。真のお父様は、真のお母様が統一教会の第二代数主になると語られた。

 アメリカを中心とした自由世界の統一教会に対する反対は、すべて過ぎ去りました。それから、共産世界の反対も、すべて過ぎ去りました。また、すべての宗教圏の反対もすべて過ぎ去りました。今は、ソ連を中心として金日成とまで交渉しているのです。条件を中心としてすべて完全に終わりました。ですから、今からは先生がいなくなってお母様だけになっても、み旨には何の支障もありません。

 今までは、女性が天地を代表した摂理の代表者として立つことはできませんでしたが、父と母の愛を中心とした一体的理想を中心として、お母様を中心とした女性全体の解放圏が、きょうの朝の式典を通して初めて地上に宣布されたのです。(拍手、歓呼)

 それで、今からはどのようなことが起きるのでしょうか。今知らなければならないことは、女性が団結して女性たちの解放圏を成し遂げて一つになるためには、世界女性同盟をつくり、街角に立っている女性を清算する運動をしなければならないということです。今まで、女性がサタンの武器となり、淫乱の種を蒔き、サタンの一族を繁殖させてきたので、完全にこれを一掃しなければなりません。サタンの非法的な愛を退けなければなりません。

 それで、「父母の日」が三十歳になって、女性解放を宣布したのです。それゆえに、先生一人だけでも真の御父母様の代身であり、お母様一人だけでも真の御父母様の代身です。「レバレンド・ムーンは、古稀が過ぎ、七十を越えたので、その後継者は出てこないのか」という話はほうり投げてしまいなさい。レバレンド・ムーンの夫人は、四十七歳にしかなっていないのです!父母が生きているのであり、私の息子、娘がどれほどたくさんいますか。

 それで、今や先生が第一教主であり、お母様が第二教主です。(拍手)今まで、女性は男性に従ってきたでしょう? 今からは水平です。ですから、宣教部などにお母様を送れば、「どうしてお父様は来られないのですか」と尋ねてはいけません。(拍手)

 それで、このような解放を宣布すると同時に、真の父母と一つになった家庭は、世界のどこに行こうと、今まで真の父母が歩んできた道を相続しているので、そこで強く雄々しくあれば、神様とこの宇宙が先生を保護するのと同じように、その家庭を保護されるので、一つの国を消化することは何の問題もありません! そのことを宣布するのです。皆さんは一線に立たなければなりません。


五 ソ連のモスクワ世界大会と「真の御父母様歓迎大会」

モスクワ大会準備と入城
(一九九〇・四・七、ソ連に向け出発、四・八、ソ連到着、入国)

 この四月にはモスクワに行って、モスクワ大会を行うのです。先生がモスクワ大会に行くためには、四面から攻略するのです。教授を通じ、芸術界を通じ、宗教界を通じ、言論界を通じて攻略するのです。

 今回、ソ連の言論人が韓国に来てモスクワに帰っていきました。ところが郭錠煥氏がソ連のロシア正教の責任者、ローマ教皇と同じような人に会って、教会一致運動をするために、モスクワに行くようになったといううわさを聞いて、この言論人たちが腰を抜かしたのです。いったい、そのようなことあるのか、「それは事実か」と言っているのです。

 道は一つだけではありません。ポーランドでも、今回の大会と統一教会を紹介するセミナーを行ったのです。ソ連と東欧七ヵ国の学者たちがポーランドに集まり、「この混乱時代において行くべき方向を示し、二十一世紀へ進んでいくことができる新しい世界の指導理念は、ユニフィケイショニズム(Umficatiomsm:統一主義)でなければなりません」という結論を出しました。私たちは何もしないでいるのにです。

 国や世界を動かし得る人々を背景として摂理しなければなりません。大使館を中心として言論人を動かし、学者を動かし、大統領を動かせば、その国においてアベル的行動が起きるのです。そのような時局であることを知っています。そのような情況の中で、私を正しく見分けることができなければくずです。既に八年の間、モスクワの言論人を連れてきて教育してきたのです。それで、ノーボスチは、文総裁のことを知って侍っています。そのように準備してモスクワに行ったのです。

 それで、今回の大会をしながら、ノーボスチは「自分たちは予想もできなかった成果だ」と言うのです。「自分たちの力ではできなかった」と言うのです。七十日以内ですべて片づけてしまったのです。参加者はすべて現在または元の国家の元首たちなのです。彼らは名士なので、大使が直接歓迎し、ビザもつくったりしなければならないのですが、その仕事のやり方が分からなければならないでしょう。ソ連の大使館にはコンピューターもないのです。それで、食口たちがソ連の大使館に行き、代わりに仕事をすべてしてあげたのです。すべてそのようにして、うまく回っていったのです。


国賓待遇とオクトーバー・スカイ・ホテル宿泊

 今回、モスクワで、大統領たちがバスに乗り、その前を走るリムジン車のお母様に侍ったのです。お母様は、とても気分が良かったはずです! お母様が、み旨のために闘って血の汗を流したことがありますか。影のようにチョロチョロ付いて回るだけでした。そのようにして、付いて回るチャンピオンなってみると、ここまで上がってきていたのです。驕慢に振る舞っていれば、既に追い出されていたはずです。男性の中で、私以上に優れた男性がどこにいますか。容貌が優れているということではありません。能力と活動と素質が優れているということです。(拍手)

 今回、三大不思議は何かというと、第一はオクトーバー・スカイ・ホテルに泊まったということです。そのホテルは、キューバのカストロや北韓の全日成のような、世界で第一級の共産主義者たちが泊まるホテルです。共産党の一番の貴賓室です。

 共産党の貴賓中の貴賓が行って、ひそひそと秘密の話をして指令を下す所です。それは、すべて録音され、盗聴されるのです。そのことを知っているので、暇さえあれば、統一教会の真理を声に出して読み続けたのです。四時間半から五時間読み続けました。それらは、すべて記録して報告するようになっています。そして、その報告書は、大統領のところまで上がっていくのです。何度読んだことか分かりません。

 それから、私は恰幅の良い話をし続けたのです。そこに盗聴装置がしかけてあるからといって、何か私に損害となることがあるでしょうか。座っても、立っても、出ていっても良いのです。それから、またそこで見張っている人々に、私が昼食をごちそうしてあげることができないので、「昼食を食べなさい」と言って昼食代でも握らせてあげるのです。そのようなことには、お金はいくらもかかりません。


モスクワ世界大会:第三回「世界平和のための頂上会議」
  と第九回「中南米統一連合」総会および第十一回「世界言論人会議」

(一九九〇・四・九〜一三、モスクワ、ゾビン・センター、六十五ヵ国、六百人以上参加)

 一九九〇年四月九日から十三日まで、モスクワの国際貿易センターにおいて、「世界言論人協会」(会長.朴普煕)とソ連のノーボスチ通信社(会長:アルベルト・プラソープ)共同主催による第十二回「世界言旅人会議」が「東西間の言論協力関係の増進」という主題で、六十五力国、六百人以上の代表が参加する中で聞かれた。この大会と同時に、四十人以上の前職国家元首と首相が参席する中で、第三回「世界平和のための頂上会議」と第九回「中南米統一連合」総会も開催された。

 私たちは、言論界を中心として活動をしてきましたが、背後の操作はKGBがしたのであり、身元保証はノーボスチがしていたのです。調べてみると、そのようになっていたのです。ですから、強大な勢力基盤となるのです。彼らと私たちが共同で言論人大会を主催したという事実は、ソ連の人々には理解できないことです。これは全くなぞなのです。

 ノーボスチと私たちが共同で言論人大会を主催しました。これは、ソ連共産党の七十三年の歴史において、あり得ない出来事です。それは不思議な事実です。ソ連の国民は、それが国家政策的な面から決定したものだったということを知ったのです。実際そうでしょう。KGBから政治局へと問題となり、最終的にはゴルバチョフを通して決定が出なければ不可能なのです。

 ノーボスチは、全国の国民への広報を担当しているところですが、そこが私たちと共同主催したという事実は、頂上の承認がなければならないということです。その頂上の承認は、今後のソ連の政策の方向です。今後、ソ連が取るべき方向において、相当な利益があるということを、彼らは把握したのです。ノーボスチの人々は、「原理」をすべて検討してみたのです。その間、私が語った内容もすべて要約し、分析し、すべて報告したのです。

 自由世界があれほど反対し、共産世界があれほど反対したのですが、今まで少しも後退することなく闘ってきたのです。また、今回モスクワに行って「共産党は滅びる」と激しくけ飛ばしながら、神様を紹介したのです。そのようなことを、ソ連の国民や党の最高幹部たちが本当に尊敬するのです。ソ連に行けば、誰もが「ゴルバチョフがどうのこうの、ソ連がどうのこうの」と言って、その御機嫌を取るようなことをするのですが、私は演説文でもゴルバチョフの話は一切しませんでした。それを見て、国民の見る目が大きく変わったのです。

 その場は、霊界にいるすべての霊人たちが「今からどのようになるのか」と息が詰まるほどに見つめる瞬間です。神様が見つめ、霊界のすべての人々が見つめるその場で私がソ連を称賛すれば、どのようになりますか。「私の話を聞きなさい! 天をあがめなさい!」と言わなければならないでしょう。そのようにしてこそ霊界で「OK!」と言うのです。(拍手、歓呼)

 ですから、ソ連のノーボスチの幹部たちが話していることも、そのことではありませんか。「四十年間、あれほど共産党にありとあらゆることをされても、少しも折れることなく、このようにしてソ連に来てまでも、その根をえぐってしまうとは。いやあ、素晴らしい」と言っているのです。事実、素晴らしいでしょう。文総裁がソ連の青年たちに話をすれば、彼らは、文総裁に一遍に傾いてしまうと言って心配しているのです。

 ノーボスチが喜んでいるのです。「自分たちの予想より十倍以上成功した」と言っています。想像を覆したのです。ソ連の歴史上にない記録を破る出来事でした。また、今回のこのことによって、KGBや政治局、またノーボスチや言論界の機関の責任者など、ソ連の機関の最高責任者たちが仰天したのです。「どのようにしてあのようなことをやってのけるのか」と言うのです。

 すべて終わると、ノーボスチの正式貴賓として招請を受け、最高責任者をはじめとしてすべてが座った中で紹介を受け、贈り物の贈呈を受け、私がそこで話をしました。昼食の時もやはり同じようにしました。彼らは、とても有り難がっていました。そのようにして、どこの誰よりも、ソ連を揺るがしてきたのです。ですから、蕩減条件を十二分に立てました。


ゴルバチョフ大統領と単独会談
(一九九〇・四・一一、モスクワ、クレムリン宮殿)

 一九九〇年四月十一日、午後六時(現地時間)、モスクワのクレムリン宮殿にあるゴルバチョフ大統領執務室で、韓ソ関係の新しい幕を開く真のお父様とゴルバチョフソ連大統領間における歴史的な単独会談が行われた。真のお父様とゴルバチョフ大統領は、南北統一、韓ソ修好、経済協力、宗教の自由の問題など多方面にわたり、三十分の間、真剣な論議を交わした。単独会談に先立ち、第十一回「世界言論人会議」などに参加中の各国前職大統領代表団三十八人と共に、一時間余りの会談の時間ももたれた。

 オクトーバー・スカイ・ホテルに投宿していたという事実が不思議なことであり、第二にゴルバチョフに会ったということが不思議なことです。きのうまでは捕まえて殺そうということで、ひそひそ話していた人々が、どのようにすればそのようにすることができるのかというのです。まさしく、それは一九八七年のことです。それから二年が過ぎました。そのようなゴルバチョフがどうしてレバレンド・ムーンと会うようになったのかというのです。

 ゴルバチョフと一瞬のうちに出会ったとでも思いますか。会わざるを得ないようにさせたのです。その夫人にまで会い、その指揮下の重要な人々にすべて会ってきたのです。そのような背後があるのです。歩いている途中で、ただ簡単に出会ったとでも思いますか。そのようなことはありません。十二年前からそのことを計画してきたのです。彼らは、衛星国家をすべて啓蒙した人が私であるということを知っているのです。ソ連の共産主義がこのようになったのも、すべて私のゆえであることを知っていたのです。

 今回のこの大会だけでも、どれほどお金がかかったことでしょうか。約九百万ドルのお金が飛んでいきました。それは、前後を連結するため必要であったのです。自由世界ならば、二百万ドルもあれば十分です。それほどのお金を使いながら、なぜそれをしなければならないのでしょうか。それは、ソ連のためにです。私がお金をたくさんもっているからではありません。借金をしながらするのです。

 共産世界に十七億の人類が隷属しているということを、神様が愛をもって注視される時、私はお金がいくらかかるというような考えをもつことはできないのです。ソ連を愛の基台とならせるためには、そこで相対的立場に立てる人は私しかいません。ゼロから最高の位置まで天に接ぎ木しようとしたのです。それゆえに、ゴルバチョフは、私に会わなければならないようになっているのです。

 摂理的に見るとき、会わなければならないようになっています。そこに行って、どのような話をしたのでしょうか。私がその人々に対して「私が何かをしてあげましょう」という話はできても、「何かをしてください」という話は絶対にできません。魔王の前に行き、天を代表する者がお願いをするでしょうか。「あなたが支援してくれることを、私は願っていません。私があなたを支援してあげましょう。北韓が大変ならば、私が北韓を助けて道を開いてあげ、東ドイツが大変ならば、私が助けて道を開いてあげましょう」と話してこそ、天の面目が立つのです。


共産圏の地下宣教師

 既に、十五年前から共産圏に密使を送ってきたのです。アメリカやイギリスやヨーロッパの先進国の若者たちを教育して送ったのです。「突然消えてしまったあの人は、どこへ行ったのだろうか」と言っていたのですが、今になってみれば、ソ連の宣教師や、その衛星国家の宣教師になっていたというのです。みな離れてしまったと思っていたのに、そのようになっていたというのです。

 皆さんが知らない中で、ソ連とその衛星国家の重要都市に人を配置したのですが、今まで彼らがソ連を崩壊させることにどれほど貢献したか、皆さんは知らないことでしょう。世界を平和の世界へ導いていくことができる人物を選んで、全世界に早く配置すべき使命が、私たちにあるのです。

 今回、先生がソ連に行っても、地下運動のために配置した人々には会いませんでした。半分しか露出させませんでした。共産党を信じることはできないからです。半分は、そのまま地下にいるのです。全世界の統一教会の人々が「あの人はいなくなったと思っていたが、あのような所にいたのだなあ!」と敬服する時が来ることでしょう。


ソ連と衛星国家の教育計画

 ソ連に行って一週間滞在したのちに、私は涙を流しながら帰ってきました。「モスクワよ、元気でいなさい、また来るから。お前たちが待ちくたびれる前に、私は来るから」と祈ったのです。そして、そこを発つ時には、叫び声が聞こえるのです。ソ連から霊界に行った数多くの霊人たちの叫び声が聞こえてきたのです。「どうか、また来てください」と叫んでいるのです。

 ですから、統一教会には希望があるのです。今後、ソ連における統一教会の基盤と活動は、劇的に拡大され得るということを体験してきました。皆さんも、今からは、ソ連の衛星国家とソ連に対する関心をもたなければなりません。

 ソ連とその衛星国家、民主世界とその衛星国家の人々は、みな一度日本に行ってみたいと思っているのです。ですから、指導層を含むすべての人々を十日から二週間連れていき、教育をしたのちに世界へ送り返す運動をするのです。

 今はもう、私がじっとしていても、ソ連は私に従ってこざるを得ません。それで、ソ連の重要な幹部二百人をアメリカに連れてきて教育することを計画したのです。数十人のモスクワ大学の教授など、有名な経済学博士たちを連れていって教えるプログラムを組んで、約束してきました。(拍手)

 一週間でソ連の内部が完全に先生と連結しました。それで、ゴルバチョフを中心とした重要なメンバーがすべて連結されたのです。ですから、ソ連に行っているアメリカ大使館、自由世界のすべての大使館が合わさっても、先生が行ったようなことをすることはできません。そのような段階まで成し遂げておいたのです。


世界日報社主催モスクワ訪問報告会
(一九九〇・五・一〇、ソウル市、ロッテ・ホテル、各界人士二千人以上参加)

 一九九〇年五月十日、ソウル市、ロッテ・ホテルのクリスタル・ボールルームで、世界日報社主催「文鮮明会長モスクワ大会報告会」が、各界著名人士二千人以上が参加する中で開かれた。真のお父様は、約二十分間にわたる演説で、「私とゴルバチョフ大統領間における会談は、韓ソ関係の進展に一線を画す歴史的契機になった」と語られた。

 きょう、ここに集まられた方々は、国家において重要な人々であり、我が民族を指導する中枢的な核心要員であられると思います。今後、北韓や周辺の強大国を消化していくにおいては、皆さんの多大な心身の後援がなければならないだろうと思っています。

 内的な事情は、今、ソ連でもソ連大使館を通じ、またソ連の高位層を通じて手をつけていますが、既に東ドイツ大使館を通じて、かなり以前から北韓と連結しています。これは、政府の安企部(安全企画部)では知らないことかもしれません。申し訳ないことですが、今後、政府のいかなる手段よりも、私が動く背景を連結するほうが早いのではないかと思っています。

 今後、米ソが軍縮問題を掲げ、交渉して和解できたとしても、そこで終わるのではありません。ソ連とアメリカが武器販売の道を放棄しようとするかどうか、それが問題です。両国が武器販売を中心として角逐を展開すれば、また再び未来に暗澹とした世界が訪れてきます。私はこのことを知っているので、第三国をいかに育てあげるかという問題を考えているのです。第三国をどこにするのか、中共にするのか、インドにするのか、EC圏を中心として一九九〇年代にヨーロッパの一つの統一州が生まれるように、アジアの連合体制をつくるのか、今、このような問題を中心として、国を越え、深く入り込んで、最高の人々と話し合っているのです。

 新しいクラブをつくり、これを調整することなくしては、平和の世界はあり得ません。世界の人々が「世界のために生きている人はレバレンド・ムーンしかいない」と信じています。平和のための闘争路線では、レバレンド・ムーン以外には、ほかに人がいないとみなしているのです。


モスクワ大会勝利帰国、市道別「真の御父母様歓迎大会」
(一九九〇・四・三〇〜五・二二、十二箇所、二十三万三千三百人参加)

 一九九〇年四月三十日から五月二十二日まで、各市道別の統一グループが主催する「モスクワ大会勝利帰国、真の御父母様歓迎大会」が全国十二の市と道で開かれ、二十三万三千三百人以上が参加した。五月十四日、ソウル市、蚕室オリンピック・メインスタジアムで開催されたソウル大会には十万人が雲集し、同大会において、真のお父様は「真なる愛と統一世界」という題目でみ言を下さった。

 今は、救援摂理時代ではありません。愛援摂理時代を宣布しました。昨年(一九八元年)八月中旬のことでした。今は、救援が必要ないのです。その時から、アメリカを中心として、アジアと共産世界までが共に、愛の摂理時代に入ってきたのです。そして、八月三十一日には「八定式」というものを行いました。縦横に八段階の蕩減路程をすべて通過したのです。それから、九月一日には「天父主義」を宣布しました。

 それで、昨年十一月から、統一教会内で、それぞれ個別的になっていたものを統合させたのです。天父主義、天父母主義が出てきたので、統合しなければなりません。十一月になって、統一グループを中心として統合運動をしたのです。そして統一グループを中心として真の父母歓迎大会を行い、それが終わったのちに、ソ連に行ってから、国家的な次元での真の父母歓迎大会を終えてきたのです。

 真の御父母様は、そのように縦的に一つにしておいてから、横的にすべての統一グループの団体を一つにまとめたのです。今まで、救援摂理は個人蕩減でしたが、今からはグループ蕩減時代に移っていくのです。それで、今年、古稀の祝宴が終わるや否や、統一グループを中心として真の父母歓迎大会を行ったのです。

 アメリカの大統領を私が当選させたので、これが可能なのです。一九八八年を中心として、ブッシュを立てることによってすべて可能になったのです。アベル圏は収拾がすべて終わったので、今からはカイン圏を収拾するのです。そして今日、先生がサタン側の世界的なカインを屈服させたのです。ですから、国に定着することができる時が来たというのです。ローマとイスラエル国家が屈服した立場に立ちました。そして国を取り戻すことができる時が来たので、国の父母として登場するのです。

 ヤコブの立場にあるアメリカ・日本・韓国を代表した文総裁が、エサウの立場にあるソ連・中国・北韓を代表したゴルバチョフと出会い、その心の中に天の真の愛を植えつけてあげたということは、サタンを自然屈服させたヤコブの還故郷になるのです。今やエサウには、兄弟と一つになり、天の父母に侍る道だけが残っているのです。

 これは、歴史始まって以来の最大の事件であり、天側の勝利をもたらす新しい起源となります。それゆえに、文総裁はすぐ帰国して、大韓民国の国民と民族の前に、真の父母歓迎大会を通じて真の父母を宣布したのです。これを宣布しなければなり`ません。そのようにしてこそ、金日成の基盤、その悪なるサタンが退いて天が陣を張ることになるのです。真の父母歓迎大会を通じて真の父母を宣布することによって、北韓と金日成集団に対峙することができる天の側の基盤を確立したのです。

 このようにして、一大転換期を迎えるのです。それで、天地父母宣布と真の父母歓迎大会を世界的に行ったのです。日本でも行い、アメリカでも僑胞を中心としてすべて行いました。

 原理から見れば、間接主管圏と直接主管圏の壁が、真の父母を宣布することによってなくなります。アダムとエバが成熟して神様と愛の理想を中心として一体となれば、九段階、十段階に上がっていき、水平線にぱっと広がります。その上には、サタンがいません。


氏族的メシヤ宣布大会

 真の父母歓迎大会を発表したので、真の子女・真の家庭歓迎大会をしなければならないのですが、それは誰がしなければならないかというと、皆さんの一族です。統一教会全体と国民全体がしたので、今からは皆さんは一族の所に帰っていき、私たちの先祖を探し出したといって称賛しながら、一族を中心とした歓迎大会を終えなければなりません。それが、氏族的メシヤ宣布だというのです。

 真の父母の伝統は立ちましたが、今や天国の王権を受け継ぐことができる息子、娘の血族的横的基盤を編成しなければならないので、皆さんは、王子、王女として、家庭的・氏族的歓迎大会を宣布しなければなりません。橋の約八〇パーセントは、私がすべてつくってあげました。ですから、少しだけやれば、すべて終わるのです。

 氏族的メシヤ! 氏族の救世主です。イスラエル民族はメシヤが来られることをどれほど待ちましたか。何千年も待ったのです。何千年も待って迎えなければならないのに、皆さんの氏族の前にメシヤとして任命して送ってあげたのです。ですから、それがどれほど貴いのものでしょうか!

 氏族的メシヤとして行きなさいということは、皆さんの氏族のところに行って新しい種を植えるということです。そこから出たものはすべて偽物であり、野生のオリーブの木なので、真のオリーブの木が出るように、これを切って接ぎ木をして真のオリーブ園をつくりなさいということです。その一族にとっては、これ以上の福音はありません。国を取り戻すことよりも、世界を取り戻すことよりも、天地を取り戻すことよりも、もっと貴いのです。

 統一教会がそのような権限をもっており、神様を身代わりした文先生にそれを任命することができる資格があるというとき、霊界にいるすべての皆さんの先祖たちは、目をむきます。数千年、数万年の間、どれほどこの時を待ち焦がれてきたことでしょうか! 皆さんの一生が問題ではありません! 皆さんは、先祖の生命力を中心として、その標的として生まれてきたのです。













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