真の御父母様の生涯路程 9
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環故郷活動と真の父母宣布

七 全国再臨メシヤ宣布と統班撃破(一九九二・七・三〜九)

ソウル統一グループ内での再臨主宣布

 一九九二年七月三日、ソウル市龍山の世界日報社内にある国際研修院で開催された統一グループ指導者会議において、真の御父母様は、再臨主の宣布を初めて発表された。

 偽りの父母の偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統をもち、そこからこの原罪の根が繁殖して五十億人類がその根にぶら下がっているのです。人間が堕落して野生のオリーブの木の畑になりました。野生のオリーブの木はいくらたくさんあったとしても、その主人には誇るべきものは一つもありません。

 神様がこの野生のオリーブの木を真のオリーブの木にするためには、どのようにしなければなりませんか。再創造の歴史において投入して、犠牲になりながら、そのことを忘れてしまい、また投入しなければなりません。そのようにして、神側の野生のオリーブの木がサタン側の野生のオリーブの木よりも多くなるのです。そのようになれば、それが世界に知られるようになるので、すべての人々は、神側に管理されている野性のオリーブの木の主人が真なる主人だということを一遍に知るのです。

 その時には、神様のみ名によって、いつでも一遍に、一瞬の内に接ぎ木することができます。それで、宗教にはすべて再臨思想があります。キリスト教にも再臨思想があり、仏教、儒教もそうです。すべて、自分の宗教の宗主が来て世の中を救ってくれると考えているのです。それは何でしょうか。真の主人である真の父が来られ、神様のみ旨と一体となって、野生のオリーブの木を接ぎ木することによって真のオリーブの木の畑に転換させ、三代を聖別しなければならないということです。

 韓国を復帰しなければなりません。韓国は何ですか。韓国は再臨主が来られる所です。その再臨主が文先生です。(拍手)きょう、初めてこのような話をするのです。再臨主は誰だと言いましたか。きょう、初めて字で書いて、再臨主が誰かということをはっきりとさせました。何と書きましたか。「文鮮明」と初めて書いたのです。はっきりと知らなければなりません。今はもう、天下にはっきりとすべてを公開するのです。(拍手)


信哲様が興進様・薫淑様家庭に養子入籍
(一九九二・七・五、漢南洞公館)

 真の父母と一つになって伝統を受け継ぎ、皆さんの家庭が主体的伝統をもって万国を統治することができる基盤となり、主体性をもつことができる家庭となるとき、天国の皇族圏内に入籍するのです。そのようにして入っていくところが天国です。天国は誰もが入っていくところではありません。「その道を行こう」と、三代が決意しなければなりません。祖父母から、父母、夫婦、息子、娘まで、段階は四段階であり、夫婦としての系列は三代です。

 薫淑に「上がってきなさい」と言いなさい。先生の家族において三代以上の家庭的伝統を残さなければなりません。興進が霊界に行きましたが、興進は地上に真の父母の息子として生まれ、今はイエス様の代わりに霊界と肉界に橋を架ける仕事をしているのです。

 しかし、興進には直系の血族がいません。それで、養子を入れるのですが、養子である信哲の誕生日はあさってです。その誕生日を二日繰り上げて、きょう祝賀することにしました。そのようにしてこそすべての家庭の着地が可能になるので宣布し、紹介するのです。興進は霊界に行きましたが、興進に息子ができました。顯進の二番目の息子です。三番目の息子である顯進が、完成時代の二代を連結させたのです。これはすべて摂理的です。


《祈祷》

 愛するお父様、統一教会の直系子女を中心として、顯進までの三代圏を中心として、孝進と興進を中心として傷ついた過去の歴史を三番目の息子を中心として清算することができるすべてのことを許諾してください。今、薫淑と興進の息子が代を継ぎ、百日から三日を繰り上げたきょうの日にこのように祝祭を行うのは、現在、全国巡回路程があって避けることができなかったことによります。このことを天の前に告げて実践するこの日、興進君の家庭に息子を設定したことを宣布され、伝統的天の家系を連結し、「世界平和女性連合」を創建するにおいて不足のない条件となり、天の盾となるすべてのものを完遂され、天の願われる願いを解怨成就する前進の日として心に刻みます。

 三番目の息子である顯進を中心として、このすべての三番目の家庭的溝をすべて埋め、きょうこの日を中心として百日を迎えるこの時に祝賀をし祝福することができることを、天地に新しい宣布として立てられ、過去のことを忘れ、新しく出発することができる完成的、勝利的覇権をもって前進することができるように祝福してくださることを懇切にお願いいたします。

 この信哲君を中心とした興進の家庭の上に、すべての祝福を加えてくださることを懇切に願いながら、薫淑を中心とした母子の因縁を備え、天と地が分かれたことを統一させることができる厚徳を積む母と息子になるように許諾してください。

 今、真の父母として、真の息子、娘の愛を中心とした心情的基盤をもって兄弟の心情、夫婦の心情、父母の心情をすべて教えてあげましたので、その心を一念としてもち、この興進家庭の上に、全体を代表した新しい歴史的出発を許諾され、そのことを継承することができる自由環境的版図を継承させてあげたことを、お父様が喜んで受けてくださり、許諾してくださることを信じます。

 すべてのことを協助され、万万事が意のままに運ぶように許諾してくださることを懇切に願いながち、このすべてのみ言を真の御父母様のみ名によって祈りつつ宣布いたします。アーメン!


全国四大都市で再臨主宣布

 一九九二年七月六日から九日まで、全国四大都市(満州、釜山、光州、ソウル)で開催された「世界平和女性連合」全国指導者大会において、真のお父様は、真の父母であり、メシヤであり、再臨主であることを自ら宣布された。真のお母様は「理想世界の主役になる女性」という題目の基調演説をされ、真のお父様は「真の御父母様の再現と理想的家庭」という題目のみ言を語ってくださった。

 第二次大戦後に世界のキリスト教文化圏を統一しなくてはなりませんでした。イギリスは島国のエバ国家です。アメリカはアベル国家です。イギリスがアメリカを生みました。フランスはカイン国家です。地獄に向かう母と二人の息子、娘を神様が蕩減復帰して、世界的な結実として刈り入れたものが連合国です。その反対に、サタン世界にも枢軸国があります。日本もイギリスと同様に島国ですが、サタン側に立っていました。ドイツはユダヤ人を六百万人虐殺しました。ユダヤ人の虐殺を図った無謀な独裁者がヒトラーです。イタリアも同じです。枢軸国は神様の怨讐です。連合国が枢軸国と闘って消化して自由世界を統一した時に、すべての自由世界が再臨主である文総裁を訪ねてこなければなりませんでした。再臨主とはどのような方かというと、真の愛をもって来られるお方であり、真なる愛の生命の種をもってこられるお方です。(拍手)

 そして神様の圏内にある野生のオリーブの木がすべて再臨主と一体となれば、一瞬の内に接ぎ木されて、本然の真のオリーブの木に変わっていくのです。そのようにして、堕落していない本然の位置で家庭編成を成し、氏族編成、国家編成、世界編成を完成したのです。数千年の歴史過程を経て成立した国家と世界を、堕落していない位置へ完全に整理させていれば、文総裁は四十代で天下を主管していたはずです。

 女性を取り戻さなければならず、男性を取り戻さなければなりません。そして六千年以来、初めて神様が「真の愛を中心としてアダムが完成者とならなければならなかったのに、そのようになることができなかった。しかし、私の心の中に染み込んでいた息子を失ってしまった恨を、歴史始まって以来初めて文総裁が解いた。私は孝子をもった」と、誇ることができる位置に立ったのです。その驚くべき事実を世界の人類は知らずにいますが、サタンは知っています。

 そのように、アダム完成者として来た文総裁を、個人的に、家庭的に殺そうとし、民族が殺そうとし、国家が殺そうとし、全世界が殺そうとしたのですが、すべて切り抜けたので、既に闘いはすべて終わりました。

 今回、このように女性運動が起きたのは、人間の力で起きたのではありません。天運が奥深く染み込み、霊界にいる先祖の霊がすべて動員され、皆さんの心を、我知らずここに来るようにさせたのです。背後のこのような働きは、歴史始まって以来誰もすることができませんでした。文総裁が不信されている代表の立場でこのようなことをしたという事実は、人間の力でできたと考えることはできません。神様が保護されたことによるのです。

 それゆえに、真の父母の名を宣布しなければなりません。文総裁は再臨主であり、文総裁はメシヤであり、文総裁は真の父であり、文総裁は救世主です! (歓呼、拍手)それを認めない人は反対してみなさい! 一族を動員し、歴史を動員して研究しなければならない時が来ました。研究すればするほど、文総裁が再臨主だという事実を否定する人はいなくなるはずです。知恵があればあるほど、学者であればあるほど、より明確に知るのです。

 私は再臨主として、救世主として、真の父母としてその使命を果たしてきました。時になったので、この場で明らかにする次第です。聞く者に福があります。この民族が私の言うことを聞くならば、この国にどれほど福となることでしょうか。為政者が私の言うことを聞けば、どれほど良いでしょうか。聞く、聞かないは各自の責任ですが、最終的には万民が私の言うことを聞く時が来るのです。


再臨メシヤ宣布の意義

 七月三日から九日まで、メシヤ宣布をしました。先生の口で初めてそのような宣布をしました。初めて宣布をした日は七月三日です。私はソウルに住んでいるので、ソウルにいる人々に先に話さなければなりません。統一教会の教会員に内的に発表しなければなりません。それから、全国的に約八万人の前で発表したのです。「統一旗を配ってあげ、統一旗を掲げさせなさい」と言いました。私は気の狂った人ではありません。その旗を分けてあげるのに、お金が約三億ウォン飛んでいきました。

 なぜ統一旗を掲げるのか分かりますか。自分たちが福を受けなさいということです。昔、モーセがエジプトから出てくる時に、羊の血を家の門の柱に塗って長子が死ぬのを免れたことと全く同じです。その旗を一度掲げてみなさいというのです。善霊たちが自分の一族を保護することができる時代が来たのです。

 三六〇度の闘争過程で正道の定着地をつかみ、苦難の道においてすべてのものを清算し、平坦な道の根源である第一出発基地を完成した基準に戻ってきたので、そこで宣布してしまわなければなりません。真の父母、メシヤは誰かということを宣布し、新しい世界と新しい理想がここから出発するということを公然と発表しなければ、哀れな存在になるのです。これを発表することによって、地上と天上に組織が編成されるのです。

 この宣言は、先生の教えに従うすべての人々に、「神様をお迎えして、真なる父母の道理を尽くしながら、私たち夫婦と共にこの世を救援する犠牲と奉仕の道を行こう」と勧告し、告知するメッセージだったのです。


祝福家庭夫人の面単位配置と統班撃破

 今まで国を救おうと歩んできましたが、何年かかりましたか。四十年が過ぎました。その歳月がいつも延長のみで終わってはいけません。摂理的に見るとき、今は決着をつけなければならない時が来ました。その一つの方法は統班撃破です。統班撃破が問題です。それが年数としては七年かかりました。その間、莫大な人員を動員し、莫大な資金を投入して行ってきましたが、すべて失敗しました。この統班撃破をするために、十年前から家庭教会を中心として行ってきたのです。家庭教会が始まってから既に十年が過ぎました。十二年、もしくは十三年になるのです。

 今、皆さんが知らなければならないことは、一人の人が統班を受け持つのではなく、三つの家庭を編成して受け持つのです。統班が三千三百ならば、十分に配置することができます。今、そこに日本の家庭を動員しようと思っています。

 班を中心としてどのように着地するのかというのです。その班が約四十軒だとすれば、一時間で回ることができます。一度回れば一度回った効果を得、三度回れば三度回った効果を得るのです。感動を受ける度数が高くなるにつれて効果が上がるのです。

 なぜ先生は統班撃破を主張するのでしょうか。これをみ旨という側面から見れば、「全国の復活」であると思うのです。それは不可避的な作戦なのです。それを中心として、食口たちがどれほど努力しましたか。しかし、今まで、すべて失敗しました。

 それで、接近地帯で定着教育をするのです。そこには教育する人がいなければなりません。それでは、教育する人々に誰を立てるのかというときに、もちろん責任者もいなければなりませんが、祝福家庭をすべて任命するのです。


面・里・統・班大会と氏族的メシヤ活動

 全国大会から道大会、郡大会を終え、今、面大会を行っているでしょう? 面大会から、里・統・班大会を経て、家庭まで下りていくのです。家庭に入っていけば、そこには、お父さん、お母さん、息子、娘がいるのです。

 それと同じく、先生の家庭をモデルとして、その完全なプラス家庭の前に絶対的に一つになるとき、すなわち先生の家庭を中心として主体と対象の立場で一つになることによって、そこから氏族の王が出てくるのです。

 氏族を中心として、家庭の王権が復帰されるのです。家庭の王権を伝授してもらうと、氏族的王になることができるのです。氏族的王は先生から祝福を受けて、自分の一族の主体となり、氏族圏内の家庭を収拾しなさいというのです。縦的に家庭が一つになるのです。そのようにして発展していくのです。

 その勝利圏をどこからつくらなければならないでしょうか。韓国からつくらなければなりません。それゆえに、先生がお母様に命じてなさなければならないことは、道大会、郡大会、面大会、里大会、家庭大会までいかなければならないということです。そのことを指示したのです。ですから、十月まで、お母様を代表する女性たちを家庭に立てなければならず、氏族に立てなければならず、民族に立てなければならず、国家に立てなければならず、世界にまで立てなければなりません。今は復帰時代であり、韓国が先祖なので、国家基準において、上から下まで縦的な面ですべて蕩減していかなければなりません。

 そのようにさえなれば、三千里半島で、私たちの力が及ばない所はないことでしょう。すべての村々に及ぶはずです。それゆえに、氏族的メシヤの使命が自動的に成されるのです。氏族が一つになれば、民族は自動的に一つになるのではありませんか。それゆえに、氏族的メシヤをパスし、万端の準備をなして家庭に訪ねていきなさいというのです。それで、三十四万家庭大会を行いなさいと指示したのです。


『救世教本』と『原理講論』の奉読講義

 お母様の講演集(『救世教本』)を中心として、家庭に訪ねていくのです。そこにはアダム家庭復帰と天使長を解放させる復帰路程が入っています。これさえ知れば、新約と旧約の核心がすべて分かるようになるのです。お母様の第一次四十日大会の時の講演内容は、キリスト教の本質的な歴史を中心として、すべての方向が新しく変えられなければならないという内容でした。上に向かっていたものは下に行かなければならず、下に向かっていたものは上に行かなければならず、右側は左側へと、その方向が変わらなければならないと言いました。血統転換を中心としてメシヤが来るということをはっきりと提示しました。

 原理講義するにおいて、全体を講義することができなければ、ただそのまま読んであげなさい。人々を集め、各家庭に行って『原理』の本を読んであげるのです。北韓の読報会と同じです。読んであげるのです。そして、感動を受ければ、感動を受けた内容を中心として話をしてあげ、良く分からなければ本を読んでから「質問しなさい」と言えば、お互いに問答しながら徐々に良くなるのです。このように勉強しながら進んでいくのです。班常会のようにしなければなりません。一度大会をしたからといって、そこで終わるのではありません。連れてきて座らせ、『原理』の本を何度でも読んであげなければなりません。

 今から統一教会では、講義する方法と伝道する方法が根本的に変わっていきます。今は家庭の伝道時代です。先生の家庭を中心として公式的な中心が現れ、これと連結する時なので、家庭を中心とした伝道時代に入っていくのです。家庭単位のセンターは何かというと、女性です。母です。母が二人の子女を抱いていかなければなりません。

 創造原理を三時間で話す必要はありません。いかにして一時間半でするかと考え、色を決めて、同じ色の所を連結していくのです。そして、その色の所だけを話せば一時間半でも語ることができるようになります。そのようにして色違いにしてつくっておけば、二回目には四十五分ですることができ、三回目には二十三分ですることができ、四回目には十三分でもすることができ、五回目には五分でもすることができるのです。このように一回、二回、三回と色を変えながら講義をすれば、いくらでもすることができます。最終的には五分以内にみ言を語ることができるように訓練ができてこそ、電車やバスの中で座って話しながら「家庭問題や社会問題をどのように考えていますか」と言って、すべて紹介することができるのです。


四十日の四十万の班撃破運動(一九九二・二・一五〜一二・二四)

 見てください。現在、里・統は八万個です。以前は七万三千個でしたが、新たに追加された里・統を加えれば八万個ほどになるはずです。この八万個以上の里・統に七月六日から九日までの四日間、先生の尊影と旗をすべて分配してあげました。「文総裁支持!」と言って、基盤をすべて築いておくのです。里・統を中心として五個ずつの班にすれば、四十万の班になるのです。この四十万の腰に鉄の棒を突き剌さなければなりません。

 私が「十月末までに終えなさい」と言ったでしょう? 骨髄に徹して、家を売り、本部を売ってでも、このことをしていなければなりません。これを何日までにすべて終えるのですか。(十二月二十四日までの四十日間と定めました)。時を知らない人はいつも流れていくのです。また、私が扇動しなければ、この峠を越えることができないのです。十月三十日までにしていたならば、私がここに場を設けて政治家たちを料理しようとしていたのです。このように、あとからついていきながら収拾しなければならない悲運の位置に立っているというこの恨を知らずにいる統一教会の指導者たち! ですから、自分たちを中心として解決しようとはせずに、外的な基盤を中心として解決の方法を求めていく立場に立っているのです。

 祭物は血を流さなければなりません。四十日断食で蕩減するのです。四十日断食しますか、四十日活動しますか。(四十日活動します)。「断食します」と言わず、「活動します」と言うのですか。それは真の御父母様が勝利したので可能なのです。血を流さなければなりません。国が何ですか。教会が何ですか。二十一の新聞にすべて出しました。三×七は二十一です、その原理数に合わせて二十一の新聞に出したのです。ですから、小学校以上を出た三千万の国民はすべて読んだはずです。しかし、それを読んで、どのように答えるでしょうか。答えが食い違うので、今からその問いを解決してあげるために出動するのです。

 任令状とは何ですか。霊界が自分の後孫たちと関係を結び、今後地上で仕事をすることができる条件基盤です。ですから、その人々を何としてでも抱き込まなければなりません。一度、二度、三度訪ねていって人を感動させ、それでもできない場合は、自分がすべて引き継がなければなりません。責任を果たすことができなければ引き継がなければならないでしょう。このようにして、自分の名前をもって再任命しなければなりません。再任命を受け、里・統・班をすべて設定しなければなりません。

 それは何だと思いますか。国でいえば、暗行御使(注:李朝時代に王が地方の事情を直接知るために密使として地方へ送った官吏)の印章と同じです。歴史始まって以来のことです。天の伝統を無視して自分たちでいくらやったところで成果は現れません。

 先生があげたものは何ですか。世界的にメシヤを宣布し、真の父母を宣布しながらあげたものは何だと思いますか。定着の任命です。天国の特命を通して与えた任令状です。「どこかに押し込んでおきなさい」と言って尊影をあげたのではありません。その家の中の重要な所に掲げておき、あなた方が行けばすべて敬拝し、旗を掲げたりしなければならないのです。


八 第二回「世界文化体育大典」と三万家庭祝福式

第一回「世界文化体育大典」

 一九九二年八月十九日から三十日まで、ソウル市において、真の御父母様が総主宰され、郭錠煥組織委員長が実務指揮する中で、第一回「世界文化体育大曲」が盛況裏に進行した。同大典は、真の御父母様の世界的摂理基盤が総体的に結集された意味をもつ最初の祝典として、第十九回「科学の統一に関する国際会議」、第五回「世界平和教授アカデミー」世界大会、第十二回「世界言浪人会議」、第五回「世界平和のための頂上会議」、第八回「世界大学生ハンマダン体育祝典」、「世界平和統一堂」創設提唱とメシヤ宣布、第三回「世界宗教議会」、第八回「原理研究会世界大学生総会および祝典」、三万双国際合同祝福結婚式、「世界平和女性連合」世界大会などの各種大会が同時に執り行われた。

 「世界文化体育大典」は、人類の精神文化を収拾して人間の幸福のための真なる価値を見いだし、神様と人間と万物が調和した平和な新文化世界を指向する歴史的な行事です。全世界の学者、宗教人、言論人、政治家、青年代表たちが地球村家族の一員として一堂に会し、人類和合の知恵と経験と実践を結集する祝典です。

 特に、今年の第一回「世界文化体育大典」は、いち早く天命を受けて復帰歴史の流れを看破してきた私の生涯を中心として、主導してきた各分野の集まりを総網羅し、神様お一人を中心とした一つの絶対価値基準を基盤にして集まる最初の大典です。

 五大洋六大州で多様な文化圏に四分五裂した様々な伝統、文化、価値観等の特色を生かしながら、全体的調和を通して新しい統一文化を創造していくのです。このようなすべてのものの土台である原理運動は、新しい生命の運動であり、新しい真の愛の運動です。若くはつらつとした肉体と精神の調和と統一を通して、本性に基礎をおいた神様中心の新しい人間、新しい家庭、ひいては新しい国と新しい世界を創造する運動です。

 それで、今回強調したのも世界平和です。「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和教授アカデミー」などです。すべて平和が入っています。それが神様の目的です。このすべてのことを中心として「世界文化体育大典」を行うのです。

 この大典はオリンピック大会を凌駕しなければなりません。なぜならば、オリンピックは体を中心とした大会だからです。そこには神様がいません。ですから、「世界文化体育大典」は世界に文化を植えつけるのです。すべての文化の中心は宗教なので、宗教を中心として行うのです。宗教を中心として精神を強め、体を導いていくことができてこそ、正しい人間に帰っていくのです。そのようになれば世界的な運動が起こり、新しい文化が創造されます。それで、これを真の父母がすべて行うのです。


「世界的真の父母」の宣布

 一九九二年八月二十四日、ソウル市、リトル・エンジェルス芸術会館で開催された第一回「世界文化体育大典」の祝賀晩餐会において、真のお父様は「私と私の妻、韓鶴子総裁は、人類の真の父母であり、救世主、再臨主、メシヤであると宣言しました」と発表された。この日、晩餐会には「世界平和頂上会議」、「世界言論人会議」、「世界平和教授アカデミー」、「科学の統一に関する国際会議」、「世界宗教議会」、「世界平和女性連合」などの国際会議への参加者、来韓した海外著名人、国内の与野党議員を含め、七百人以上が参席した。

 一世と二世がすべて一つの道へ進んでいけば、その国の運命は、未来であろうと現在であろうと、一つの方向へ従っていくのです。ですから、今統一教会に反対すれば、統一教会はなくなるだろうと思うかもしれませんが、なくなりはしません。先生がこのようなことをしていることを世の中は知らないでしょう? 今やそれが実質的に表に現れる時になったので、反対をしていた者たちは、ほらを吹いていた立場になるのです。

 韓国にしてもそうです。韓国では「統一教会の文なにがしはどうということのない者だ」と言ってきたでしょう? しかし、去る七月にメシヤ宣布をし、「世界文化体育大典」で公式的に「真の父母」を宣布しました。

 今や、一九九二年八月を中心としてすべてのことを終え、「真の父母」を宣布することによって、真の御父母様が設定され、地上に着陸時代が到来しました。イスラエルの国とユダヤ教が失ってしまったものと、アメリカとキリスト教が責任を果たすことができなかったすべてのものが蘇生され、定着する時代に入っていくのです。

 私がこの地に来た「再臨主」であり、「救世主」であり、「真の父母」であるということを世界に知らせなければなりません。知らせて事実を明らかにしてあげなければなりません。今回、「真の父母」を発表したでしょう? 「世界文化体育大典」を中心として、口八丁手八丁の人々をリトル・エンジェルス芸術会館に呼んでおいて、二十四日に発表しました。発表した時は、驚いて顔色が変わって気絶しそうになった人々が、その次の日に三万双が祝福を受けるのを見てからは「なるほど、メシヤだからあのようにできるのだろう! もうしばらく見てみなければならない」と言ったはずです。そのような者たちがたくさんいたはずです。

 なぜそのようなことをしたのでしょうか。しなければ、大統領選挙で勝利しても、その就任式をしなかったことと同じになるからです。そのようになれば事務処理ができません。サタン世界と地上世界を清算する手続きを踏むことができません。引き継ぎができないのです。先生が発表することによって、天上世界や地上世界で相続が起きるのです。霊界で相続が起きれば、地上が従うのです。ですから、仏教、儒教、キリスト教が怨讐でしたが、今はもう怨讐にはなり得ません。一つになるのです。霊界の統一が起きるのです。


三万家庭国際合同祝福結婚式

 一九九二年八月二十五日、ソウル市蚕室オリンピック・メインスタジアムにおいて、世界百三十一力国から集った善男善女と祝賀客など、十万人以上が参加する中で、真の御父母様の主礼により、国際合同祝福結婚式が挙行された。蚕室婚礼式場に参席した新郎新婦は、二万八百二十五双、航空便の予約問題等で来韓できなかった九千八百双は、世界最初の衛星中継の結婚式(六ヵ国、十地域)を挙げた。

 今回の「世界文化体育大典」で、既成家庭まで含めて三万双ほど祝福するのです。父母を祝福してあげ、なぜ二世の子女の祝福までするのでしょうか。二代を連結させて方向転換させなければならないからです。堕落はアダムが犯したことですが、その子女を中心として方向転換しなければならないのと同じです。父母も、自分の息子、娘を方向転換しなくては、あの世に行って顔を上げることができないのです。

 みな「韓国の男性、韓国の女性と結婚する」と言って大変です。今回も困ったのです。七〇パーセントが「韓国の男性をもらいたい」と言い、「韓国の女性をもらいたい」と言う人は一〇〇パーセントでした。ですから、韓国人はすべて国際結婚をさせて外国に送り出そうと思っています。

 なぜ統一教会が世界的な祝福をしてあげるのかというと、家庭時代が来る時に、その中心的な使命を果たすことができるようにさせるための準備です。祝福式というものは、何百ヵ国の祝福も一遍にしてあげることができるのです。すべて兄弟として見るのです。異なる国とはみなしません。その時に、世界の代表家庭をすべて配置していかなければなりません。

 黒人や白人などという人種は問題ではありません。肌の色は問題ではないのです。そのような意味で、今はもう先生がしてあげる合同結婚式が伝統として立ったのです。なぜでしょうか。息子、娘を見ても父母よりも優れているのです。そのような伝統が立ちました。ですから、写真を見るだけで何万双もマッチングするのです。

 日本の優秀なオリンピックの体操選手や有名な俳優も祝福してあげました。十五年間、歌手として、それから俳優として活躍した桜田淳子は、日本では知らない人がいません。彼女はどれほど品行方正か分かりません。そして独身なので、若い青年たちがみな理想的な結婚相手として見ていたのです。彼女たちは純潔なのです。

 先生が与える統一教会の国際合同祝福結婚式こそ、人類が原罪を清算し、神様の真の愛と、真の生命と、真の血統を取り戻す復活と重生の祝福です。人種と、民族と、国境を超越した真なる人類兄弟大家族の理想を実現する平和の産室になるのです。

 このように見るとき、世界の若者たち三万双が一箇所に集まって結婚するという事実は、宇宙史的な慶事です。それは、宮殿において、王子、王女たちが婿や嫁に行く時、その国が褒めたたえることよりも、もっと大変なことです。三万双は百三十一ヵ国から来た人々です。これは、いくら否定しようとしても、世界的であらざるを得ません。世界的な次元なのです。

 世界の家庭を連合し、世界国をつくらなければなりません。国家を超越した世界家庭の連合ができなければなりません。それを象徴するのが今回の世界的な八月二十五日の祝福式です。これは世界家庭復活式です。


三万家庭の代表の北韓訪問

 三万家庭の聖地巡礼団(団長・小山田、二十力国、二百十九人)が、一九九二年八月三十一日から九月五日までの五泊六日の日程で、真のお父様の故郷定州を訪問、真の御父母様の生家を巡礼することによって、これ以降の継続的北韓訪問旅程の第一歩を踏み出した。

 中国の門を開き、ソ連の門を開きました。今や北韓の門さえ開けばよいのです。三万双の合同結婚式を資料にして、私が「日成兄さん、三万双を連れて北韓に入っていこうと思いますが、三十八度線を開く自信がありますか」と聞くと、「もちろんだ、もちろんだ! いやあ、それは素晴らしい!」と答えたのです。(笑い、拍手)

 これは歴史的な秘話です。誰も知らないことを皆さんに話すのです。皆さんが信じることができそうなので話すのです。これをもって自分の政治風土に利用してしまう人がいるかもしれず、反対派たちが悪宣伝するようなことがあるかもしれません。悪宣伝しても問題ありません。そのようなことをすべて考えて話すのです。

 金日成が「三万双を連れて北韓に来なさい」と言ったのです。それで、「ホテルがないではありませんか」と言うと、「ソンド海水浴場が世界的に有名な場所であり、その松林に数十万人が入ることができます。ですから、十人に一つずつテントをもってくれば万事解決です」と答えたのです。(笑い)それは正しい話です。「そこに食べるものを運んできなさい」と言うのです。「元山港を開くので、すべて船に積んで運んできなさい」と言ったのです。

 これを安企部と折衝したところ「ああ、大変なことになります。国の威信はどうなりますか」と言ったのです。彼らの言っていることが国の威信ですか。それで国の威信などいうことを言って話になりますか。そのようにブレーキをかけるので、私の威信が立たず、あちら側の威信も立たないのです。それで、仕方なく百双だけが行って来ました。私はあきれて言葉も出ませんでした。

 金日成は「三万双の合同結婚式を本当にするのか」と言って好奇心をもっていたのです。「どのようにして三万双を結婚させるのか」と言うのです。「三万双は何でもない」と言ってあげました。三万双の結婚式をすれば「その写真を一度見ることができれば」と思っているのを私は知っているのです。


九 「世界平和統一堂」と「世界平和統一家庭堂」の創堂

「世界平和統一堂」の創堂の提唱

 一九九二年八月二十四日、ソウル市のリトル・エンジェルス芸術会館において、七百人以上が参席する中で挙行された第一回「世界文化体育大典」祝賀晩餐会において、真のお父様は「世界平和統一堂」(The Hous ForUnification For World Peace)の創堂を提唱された。

 内外貴賓の皆様、そして各国代表の皆様! 今、私はこの演説の結論に代えて、私たちのこのすべての救世運動を効果的に推進するために、「世界平和統一連合」の機関として機能すべき「世界平和統一堂」の創設を提唱する次第です。

 誤解がないように、「世界平和統一堂」の「堂」は、「家」という意味の「堂」であり、「群れ」という意味の「党」ではないことを明らかにしておきます。言い換えれば、私が提唱する「世界`平和統一堂」は、一国の政権を勝ち取るための通常の政党機能を意味するものではなく、世界平和のために、世界各国が統一された基盤と努力を増進させることができる連帯活動を強化する殿堂、すなわちハウス(house:家)の意味をもつものです。

 男性を天とすれば、女性は地と表示することができます。家は女性の生涯の舞台です。母は家族全体の愛の巣の中心であり、母を中心とした家庭は国家と世界を結ぶ単位です。

 「堂」という字には、母を中心として地を高めるという意味があり、教育するという意味があるので「堂」を使用します。すなわち、「女性を中心として教育する家」という意味になります。

 ですから、私たちは世界の平和を具現するために、神様を中心とした愛で心と体が一つとなり、各国の政治指導者、学者、宗教人、言論人、教育者、芸術文化人、女性指導者、青年指導者が、全世界の女性を代表した母たちによって、すべての階層の人々に家庭を中心とした世界平和のビジョンを提示する積極的な交流と教育の機会を提供することができるように、協力することを希望します。


「世界平和統一堂」の創堂の目的と趣旨

 男性たちは三大天使長なので、ここに女性を一人先頭に立てなければなりません。女性の大統領候補を立てるのです。そのようにすれば、政党を中心として教育し消化することができる能力が問題になるのです。

 今後は、男性たちが争うことに対して指導し、模範を示してあげなければなりません。お金を使う選挙はしないようにしようというのです。国民を四分五裂させてはいけません。国民は一つです。価値的な内容を中心として、間違いのない思想的基調として教育し、準備していくのです。女性が大統領になれば、即座に「家庭連合」にチェンジするのです。

 ここには二つの道があります。私たちが新党を結成する際に、その後援をすることもでき、また私たちの組織を通して新党をつくることもできます。これは、社会活動をするにおいて、いずれ私たちが準備していかなければならない部分です。「女性連合」を中心として、新党と合わせて新しい「南北統一堂」とするのです。

 私たちの組織を全国的に利用して、早くそのようにしなければならない立場に立っています。私たちの党でないとしても党をつくるのに手を貸してあげ、組織編成をして、その党を教育し、国民の前に掲げようと思っています。

 そうかといって、政党をつくることが何かの政権を受け継ぐ党にしようということではありません。南北統一時代において、堅固な政権を受け継ぐ党をつくる準備です。それは金泳三も願うものであり、鄭周永も願うものであり、大統領になろうとする人はみなそれを願っているのです。

 きょう私が話したことを中心として、党発起委員会をつくって結党の準備をしなさい。その大会というものは、条件的に新聞記者とインタビューさえすればできるのです。そして、その登録手続きは、安企部(安全企画部)や選挙管理委員会を通じて短期間に早く行いなさいというのです。結党登録手続きは認可さえ出ればいいのです。

 なぜ「世界平和統一堂」としたのでしょう。統一堂は母堂です。韓国では母のことを母堂と言うでしょう? また、おじいさんのことは「書斎おじいさん」と言うのです。そのように「世界平和統一堂」は母堂です。そして、この世の党は兄弟党です。母の前におけるカインとアベルの立場です。これを合わせて世界平和統一のための家庭堂をつくるのです。ですから、母を中心として兄弟を抱かなければなりません。

 政党をつくって大統領を立てようというのではありません。平和の基準をつくってあげ、その基盤の上で主体を立てなければなりません。再創造の役事です。エバがカイン・アベルを抱いて堕落したので、この母なる統一堂が、今息子、娘の立場で争っている国の党を抱いて正しく導いてあげなければなりません。

 「世界平和統一堂」は母として息子、娘を、言い換えればカイン・アベルを一つにする教育をする家だというのです。世界的な公館になるのです。それが「世界平和統一堂」です。

 それから、真の愛をもった母が真の愛を植えつけるところが統一堂です。今までは、真の愛を植えつけてあげるところがありませんでした。この世の中には、堕落した愛を植えつけておき、自分のために一銭でも多くむしり取り、損害を与えようとする人はたくさんいるのですが、神様の代わりに、心から自分を犠牲にしようとする人はいませんでした。しかし、この家は、母の心情を身代わりした位置で、真なる神様を身代わりし、愛がどのようなものかということを心と体に植えつけてあげることができるところなのです。

 母の家で、真の夫婦と真の家庭を教えてあげなければなりません。それでは、どのようにして真の夫婦と真の家庭を教えるのでしょうか。それは、真の父母の家庭を教えてあげるのです。「真の父母とはこうでなければならず、真の夫婦とはこうでなければならない」。ということを教えてあげなければなりません。自らの夫婦の内容を中心として、「皆さんが御覧になっている父と母のような幸福な家庭となり、幸福な夫婦となりなさい」ということです。そのように見せてあげて教育しなければならないのです。


「世界平和統[家庭堂」の創堂

 一九九二年十二月十二日、「世界平和統一家庭堂」の創堂準備委員会が結成され、十五日、結成申告を完了した。

 今後、世界の問題を収拾するにおいては、法によっても、政権によっても、それはできません。政権対政権で闘争していては終わりがありません。皆さんも知っているように、政権を一度握れば、それは麻薬やアヘンよりももっと恐ろしいものです。そして一度失ったら、それを奪還することは非常に難しいことです。

 地区党の結党を早くしなければなりません! 外的に大げさにするよりも、初めは一番底辺に入り込んでいくのです。今まで、私たちがしてきたことがそうではありませんでしたか。志ある人々を一対一で抱き込む運動をしながら、短期間内に入党もさせたりしなければなりません。

 食口たちがすべて主動になっていますが、今後は一般社会にいる女性たちを糾合するのです。そして、私たちの数と同じように合わせて連合していくことができる、そのような運動をしなければなりません。その教育は誰が行うのですか。私たちがしなければなりません。

 アベルがカインを育てて、その基盤を活用しなければならないのです。長子権が復帰されたと言いますが、それを主導していくことができる経験が私たちにはありません。ですから、彼らと共に同じ立場に立ち、彼らが長く苦労して功労があるのならば、その功労を認めてあげて、私たちが兄や姉のように主導しながら、教育して育てていかなければなりません。

 「世界平和統一家庭堂」は大変な堂です。それは救世主堂です。国をつくるためのものです。真の御父母様が天国をつくるためのものです。見ていなさいというのです。家庭をもって国を動かすとき、それが統一堂になるのです!

 今までは郭錠煥氏が指導したのですが、もっと何人かの人と連結して、早く結党準備をしなさい。やはり男性たちが手を貸してあげなければならないでしょう。これができれば、私は船に乗って世界を遊覧しても良いのです。そのような時になりました。私は、政党による公認は行いません! 公認など必要ありません、くじ引きを行うのです!


「世界平和統一家庭堂」の創堂の目的

 今、神様が地上に定着するためには、愛の家庭の礎石の位置に定着しなければならないと思うので、私たちは家庭が平和に統一されなければならないと主張するのです。すべての本然の起源は個人にあるのでもなく、国にあるのでもなく、世界にあるのでもないというのです。

 基本的な基準である家庭において定着の起源を発見しなければ、平和を成し遂げることはできないと思うのです。ですから、私たちが家庭を中心としていくら反対されたとしても、いかなる反対に直面したとしても、また悪魔のわざをもった者たちが現れたとしても、この家庭基盤を一寸一分も譲歩してはなりません。家庭の安定基盤を確定することなくしては、世界平和の礎をおくことはできません。このような意味で「世界平和統一家庭堂」と言うのです。

 「『世界平和女性連合』は、近い将来、『世界平和家庭連合』へと昇華するだろう」とお母様が世界的に発表しました。それは家庭連合を代表した家庭堂です。そこでは男性と女性が一つになります。

 それゆえに、今後ここに入ってくるすべての堂員たちは、家庭で入堂しなければなりません。そして超教派であり、超思想的です。「頭翼思想」は頭を中心とする思想ですが、手足がそれと離れて動き回ることができますか。五官がすべて歩調を合わせるようになっているのです。ですから、家庭における争いも、すべて整理してあげなければなりません。

 統一堂は母であり、家庭堂はカイン・アベルの二人の息子です。家庭堂を党的な面から見るとき、カインの立場は国会議員たちです。そのカインとアベルが一つになるのです。そのように見れば良いのです。

 それゆえに、母子一体となり、そして父と一つになって祝福家庭の完成です。そのようになるとき、初めて堕落した天使長もアダムを中心として接ぎ木され、家庭に解放圏を完成し、堕落したサタン世界をすべて解放することができる位置に立つようになるのです。そのように一つになることによって、国家全体の家庭が完成するのです。

 統一堂と家庭堂が一つになり、全体の中心であるお父様と一つになることによって、祝福家庭の完成が成されるのです。そして国家を代表して南北統一を完遂しなければなりません。母子一体となって父と一つになり、祝福家庭を完成するようになれば、国家的な統一がなされるのです。

 一九九三年からは、統一祖国のための統一時代へ入っていくのです。一九九三年、一九九四年、一九九五年、一九九六年、一九九七年、一九九八年、一九九九年の七年間です。その次には二〇〇〇年です。八年後には新しい時代へ入っていかなければなりません。


南北統一に備えた選挙方案の公開提案

 二十一の新聞に広告を出した四大項目の重要な内容とは何でしょうか。第一は「南北を統一しなければならない」ということです。これは、いかなることがあっても成し遂げなければなりません。南韓は神様を象徴し、北韓はサタンを象徴しています。北韓は無神論国家です。歴史的に、ヘブライズムとヘレニズムがアベルとカインの立場で対峙しながら闘ってきたのです。それを統一させなければなりません。それは心身の統一と同じです。

 第二は、「南北統一連合堂をつくらなければならない」ということです。「神主義」と「頭翼思想」で統一しなければなりません。「頭翼思想」は左翼と右翼を治める思想であり、「神主義」はすべての宗教を治める真理です。そして、選挙方法を変えなければなりません。それは新聞に発表した説明を見なさい。

 第三は、「政治は家庭を中心として行わなければならない」ということです。エデンの園では、神様を中心として政治を行ったのです。政治の起源は家庭から始まったのです。したがって、男性も女性も共同の立場に立たなければなりません。

 今後の世界の理想的な選挙区は小選挙区です。そして、国会議員は、男女が同数にならなければなりません。その基準を整理するのが「世界平和女性連合」です。そして、それは近い将来、「世界平和家庭連合」へ昇華しなければなりません。

 今、私が提議しているのは投票と抽選制です。例を挙げれば、「南北代表として千人を選出しよう」と言えば、南韓から五百人、北韓から五百人を選び出すのです。それに対しては不平を言うことができません。

 それぞれ五百人を選出するために、南北六千万人すべてが自分の願う人の名前を書いて出すのです。そのようにして、南北の六千万人の中から千人を選び出すのです。そして、その名前をすべて全国に発表するのです。この人々が国会議員の候補者となるのです。

 そして選出した千人の中から、十分の一を選び出すのです。その千人が自分たちの中から選んで書いて出すのです。そうすると、一番から千番までの順位がすべて出てくるはずです。その時「百人を選び出そう」ということであれば、百人までですぱっと切り落とすのです。

 また、その百人の中から「四十人を選び出そう」と言えば、そこで選挙をして四十人を選ぶのです。その四十人の中から、大統領を初めとする南北の機関要員が生まれるのです。南北の大統領を中心とした閣僚たちは、その四十人が引き受けて行うのです。統一された一つの国の機関要員として、その四十人を配置するのです。

 くじ引きをして、一番を引き当てた人は大統領になるのであり、二番、三番は副大統領になります。南韓の代表と北韓の代表が副大統領になります。それは調整しなければなりません。閣僚は何人いてもかまいません。


十 「世界平和女性連合」の世界巡回大会と特別宣布式

日本大会

 「世界平和女性連合」の日本大会が、一九九二年九月二十四日の東京大会(東京ドーム、五万人以上の女性会員が参加)を皮切りに、十月二日まで、日本の七都市において、延べ八万二千二百人以上が参加する中で開催された。十月四日から三日間は、東京、大阪、名古屋の三大都市において、延べ七千九百人以上が参加する中で在日同胞大会が行われた。韓鶴子総裁は「理想世界の主役となる女性」という基調演説をされた。

 韓国大会が終わると、今度は「日本に行ってまたしなければならない。日本語でしなければならない!」と言いました。お母様は日本語ができる人ではありません。おおよそ読むぐらいのことはできるでしょう。何ヵ月間か基礎は習いましたが、日本語をよく知りません。ですから「日本語で講演しなさい」ということは大変な脅威です。「本当に日本語でするのですか」と聞いてきたのです。

 その間、日本語の発音を学ぶなどの多くの苦労をしました。コディアックでその勉強をしたのです。普通、原稿に振り仮名をつけて読むのですが「すべて消して、そのままもっていきなさい」と言いました。それで、その原稿をすべて勉強していったのです。最初、日本に行くと、日本の食口たちが「本当にお母様は日本語で講演されるのですか」と聞いてきたというのです。

 しかし、お母様は本当に素質があります。女性たちはそのようなところに少し素質があるでしょう? 私がずっと監督してコーチしたのですが、特にお母様はそのような素質が多くありました。日本で最初の大会をする時に、東京ドームに五万人が集まりました。韓国でもありません。日本の真ん中に入っていき、日本語で講演するというのです。食口たちはみな信じなかったのです。ところが、お母様が日本語で話すのを聞いてみると発音がとても明瞭だったのです。ですから、一、二行読み進むと、拍手をしたのです。

 日本語をよく知らない人が講演すると、「どこで間違えるだろうか、どこで間違えるだろうか」と心配しながら、一言、一言読み進めるたびに、みなそれに沿って読むのです。ひやひやしながら峠を越えていくのです。聴衆がどれほど深刻だったか分かりません。みな一つの心情になり、講演を終えてみると「いやあ、上手だった!」という感嘆の声が出て、聴衆が立ち上がって拍手を送ったのです。それが最初の大会でした。すべてのことは最初が難しいのです。それからは十都市を完全に席巻しました。これは感動的なことでした。

 「世界平和女性連合」の代表たちが全員集まって大会を行ったのです。それが東京ドームの大会だったのですが、その時、「アジア平和女性連合」の創立の時の代表が出てきて演説を行い、そして「アジア平和女性連合」の代表が出てきてお母様の紹介を行ったのです。

 日本の特記事項は何ですか。すべての国が先進国の行く道に従っていこうとするので、日本で起きる出来事は、大使館やAP通信を通じて全世界のテレビで放送されるのです。なぜでしょうか。自分の国だけが世界に取り残されてはならないと考えるからです。そしてこのような「女性連合」の大会を行えば、どのようになるのでしょう。最高の先進国で「女性連合」の運動をすれば、各国政府が女性党をつくろうとするのです。政治家がその選挙基盤を築くにおいて、これほどの希望的な団体はないからです。

 ですから、みな連絡をしないわけにはいかないのです。それで、お母様の大会がAP通信を通じて世界に発信されました。したがってヨーロッパも知り、六大州がすべて知っているのです。西側の国家はすべて知っているのです。


アメリカとヨーロッパの大会

 「世界平和女性連合」アメリカ・ヨーロッパ創設大会は、一九九二年十月二十日から二十七日まで、アメリカの八大都市において、延ペ一万三千人以上が参加する中で開催され、十一月十一日から十八日までは、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの四力国の八大都市において、延べ九千七百人以上が参加する中で開催された。真のお母様は「世界平和における女性の役割」という題目の基調演説をされた。

 日本でお母様が巡回講演した内容を、アメリカの州責任者とAFC(アメリカ自由協会)の責任者たちが受け継ぎました。それをアメリカの五十州の地方組織で行うのです。

 そして、アメリカでお母様が巡回した内容は、世界の宣教師たちが来てすべて聞くのです。アダム国家の伝統はエバ国家を通過して、天使長国家が受け継がなければならず、天使長国家の伝統は世界のすべての国が受け継がなければならないのです。そこには異議がないでしょう? まさしく世界的な修練会になったのです。

 そのようにして、ワシントンD・Cでうわさが立ち、行けば行くほどレバレンド・ムーンの夫人は有名だといううわさが立つので、行く先々で争って表彰し、賞牌を授与するブームが起きました。ロサンゼルスでは「世界の母」という賞牌まで受け取ってきました。彼らは「原理」も知らない人々です。アメリカの全女性を代表した機関の会長が出てきて「世界の母」という賞牌を与え、お母様を抱擁しました。有名な女性が出てきて一大演説を行ったのです。

 韓国を席巻し、エバ国家を席巻しました。そこには僑胞まで含まれるのです。そしてアメリカの八都市で行い、ヨーロッパでも八都市で行いました。ヨーロッパは一つの国として見るのです。アメリカが西欧社会の主体だとすれば、ヨーロッパはその相対です。そのような事実を知らないので、ヨーロッパでは、どこでも「何箇所で行おう」といって大騒ぎするのです。いくつ国があっても、一つの国として見なければなりません。

 ヨーロッパだからといって、イギリスとフランスとイタリアだけが入るのではありません。全ヨーロッパを一つの国として見るのです。イタリアには食□がいなくてどうのこうのといいますが、食口がいないということが問題になりますか。とんでもない話です。アメリカに行って八つの州で行ったならば、八つの相対を連結してあげなければならないのです。

 ヨーロッパ大会をローマにまで行ってきたのですが、大変なうわさが立ちました。ヨーロッパには大きな女性団体が四つあるのですが、互いに「参加したい」と言って、座席が足りなくて競争になったというのです。大使館からも来たようです。お母様はとても気分が良くて電話してきたのです。(笑われる)

 韓国の女性として、世界の先進国の頂上を渡り歩きながら過ごした人は、歴史始まって以来、お母様が初めてのはずです。私たちの組織があるからできたことであって、そうでなければ、どうしてできたでしょうか。統一教会の食口たちは本当にうれしいことでしょう。

 今回、お母様が行って旋風を巻き起こしました。きのうのローマ大会では、四つの団体から大きな賞牌を授与されました。今からは、お母様を中心として女性たちが完全に一つにならなければなりません。全世界が一列に刺し貫かれたのです。そのようにして、新郎として来られたイエス様を中心として、新婦教会であるユダヤ教が一つになることができなかったことを、今日、全世界の上で一つにしなければなりません。お母様が新婦教会です。新婦の位置がお母様なのです。


「天地統一」の宣布

 一九九二年十月二十六日(陰暦一〇・この、真のお母様のロサンゼルス大会期間中に迎えた第三十三回「子女の日」を期して、アラスカのコディアックに七十二力国の指導者が集う中で、真のお父様は「天地統一の宣布をされた。

 皆さんが知っているように、第三十一回「子女の日」(一九九〇・一一・一七、陰暦一〇・一)に霊界の解放を宣布しました。それによって、霊界が地上と連結されるのです。

 きょうは、第三十三回「子女の日」です。イエス様の年齢が三十三の時、天と地が一つになり、国が一つになって、すべての新しい出発がなされなければならなかったのですが、それを成し遂げることができませんでした。

 イエス様の時には新しい世界の出発をなすことができなかったのですが、それが、一九九二年の第三十三回の「子女の日」を中心としてなされるのです。真の御父母様の解放とともに、この地上でお父様を中心として歩んできたすべての者が蕩減時代を勝利し、その基盤の上でお母様を先頭に立てるのです。その大会が、韓国と日本で行われ、今、アメリカを中心としてサンフランシスコまでで七数を迎えたのです。

 今、お母様はロサンゼルスにいますが、先生を中心としてアジアと連結することができるきょうという日は、東洋と西洋が連結される一つの表象的な日として祝賀する日にもなるのです。ロサンゼルスとコディアックが南北で一つになるのと同じように、東洋と西洋が連結されるのです。

 そのような面から見れば、この日は、天の父母と地の父母が、イエス様の三十三年を中心として一つになる日です。イエス様を代表する子女の基準をもって、国家的基盤、世界的基盤の上で天地を代表することができる方向性をもったことを宣布するのです。そして、新しい理想世界の完成に向かって進んでいくのです。

 これを宣布することによって、混乱の世界が転換されていくようになります。しかし、今、春が来たということを誰も知らないのです。一瞬から始まって全体に春が訪れていくのと同じように、今から歴史の前にそのようなことが展開していくのです。

 今まで、私が四十年祈祷してきたのは、韓国、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの七ヵ国です。祈祷する時は、常にこれを表象として立てて祈祷したのです。この七ヵ国を収拾すれば、世界は一つのところへ行くのです。七ヵ国のうち、四ヵ国は地の数を代表し、三ヵ国は天の数を代表しています。それで七数です。天の数を代表した三つの国が韓国、日本、アメリカです。これらのアダム国家とエバ国家と天使長国家を中心として、四つの国が従ってくれば、全体が天の世界に移されるようになるのです。

 それゆえに、きょうこのように、宣教師たちがみな集まって世界的に全体を収拾し、宣布することができたということは、きょうが天上世界と地上世界における栄光の一日であるということです。このように宣布すれば、すべての家庭と国と世界の運勢がそこに向かって行くのです。

 今、ここに何ヵ国から参席しましたか。(七十二ヵ国から九十一人が参席しました)。七十二ヵ国ならば、数も合っていますねI イエス様の時、七十二人門徒と百二十人門徒が従ったのと同じように、皆さんも七十二数と百二十数を立てなくてはなりません。今回、お母様は七十二ヵ国を巡回しますが、これも決して偶然なことではありません。すべて計画したところから出てくる内容です。女性時代が到来したので、このように内外がすべてぴったり一致するのです。そのことを理解して、きょう、天上天下の統一を宣布するのです。

 今後、アラスカのコディアックが最も有名になるのです。ここは、ロシアでもなくアメリカでもありません。アメリカ人も、アラスカのことはよく知りません。今後は、ツンドラ平原時代が来るのです。北極とカナダ地域とロシア地域の時代が来るのです。

 今、私が関心をもっていることはそのような未来の世界です。五十年もかかりません。何十年かのちには、その事実が目前に追ってくるということに対して準備しなければなりません。それで、アラスカを重要に思っているのです。ですから、今から統一教会の教会員たちは、アラスカに訪ねていきたくなくても訪ねていかざるを得ません。そこにおいて統一教会の重要なことを発表したので、そこは聖地の中の聖地になったのです。


モスクワ大会

 一九九二年十一月二十二日、モスクワの新アルバート(旧カリーニン)に位置する十月劇場において、「世界平和女性連合」モスクワ大会が盛況裏に開催された。各界の女性指導者とロシアの女性機関の代表など、四千人口上が席を埋め尽くし、入場できなかった三千人以上の人は屋外に設置された大型テレビで大会場面を見守るという大盛況を呈した本大会において、真のお母様は「世界平和における女性の役割」という題目の基調講演をされた。

 クレムリン宮殿は、七千人以上の共産党員が集まって全党大会を行う場所です。本来はここで行う許可を得ていたのですが、エリツィンのサインだけもらうことができなかったのです。エリツィンは、韓国に行ってきたのち、ロシアにある自分の別荘に行ってしまったのです。そこがどこなのか誰も分からないということでした。

 今回、サンクト・ペテルブルグ市から二千五百人の女性が来て、「レニングラード(サンクト・ペテルブルグ)にはどうして来られないのですか。私たちの都市のほうがモスクワよりももっと活動的な場所なのに、どうして来られないのですか」と言ったというのです。「私たちは各国を回るのに忙しいので行くことができません」と言うと、仕方なく「人員を動員してくる」と答えたというのです。それで、サンクト・ペテルブルグの二千五百人の女性たちが列車で動員されたということです。

 ところで二千五百人、全員が列車の時間を合わせることができますか。そこで交通部の長官を通して「レバレンド・ムーンの奥様が来られて大会を行うのですが、二千五百人がこの大会のために動員される予定です。特別列車三本を動員させてください!」と言って、首脳部に列車まで動員させたのです。三両ではありません。三本の列車を動員したのです。

 「モスクワ大会をしなさい」と一週間前に指示した人も気の狂った人であり、その荒地のような所に「行かなければならない」と言って、行くお母様も気の狂った人でしょう。(笑われる)三年前を考えてみてください。モスクワはどのような所でしたか。統一教会員は表に出てくるだけでも捕まえられて殺されるような所だったのです。それが一週間前にモスクワ大会を指示したのです。それが摂理史です。そのようにしてI週間のうちにすべて行ってしまったのです。


オセアニア大会

 「世界平和女性連合」オセアニア大会は、一九九二年十一月二十九日、オーストラリアのシドニーのリッツカールトン・ダブルベイ・ホテルにおいて五百人以上が集まる中で開催されたのに続き、十二月二日にはニュージーランドのオークランドのハイアット・リージェンシーホテルにおいて四百人、十二月八日にはフィリピンのマニラ国際会議場において二千人以上が集まる中でそれぞれ開催された。真のお母様は「世界平和における女性の役割」という題目の基調演説をされた。

 今回のフィリピン大会は全国的な規模でした。機関要員とフィリピンの中心構成員を含む五百人が参加しました。元長官と現職長官、そして長官の夫人が七十人以上参加しました。(全体的には三千人です)。フィリピン全体が動いた大会でした。

 彼らは、今まで私たちが行ってきた大会をすべて知っていたのです。日本で行ったことをはじめとして、今まで私たちが行ってきた大会を自分たちの大使館を通して全面的に研究したのだと思っています。今はそのような時代に入ってきました。

 (お母様のみ言)「ロサンゼルスからハワイまでが五時間かかり、ハワイから九時間行かなければなりません。ですから、二十四時間飛行機に乗ったことになります。長時間飛ぶことになるので、フィリピン航空では二階にベッドが設けてありました。下の一等席はとても狭いので、『上に行って休んでください』と何度も言うのです。それで、ハワイに降りる前に上がっていき、少し横になったのですが、その時、夢に啓示のようなものがありました」。

 「私が赤ちゃんに乳を飲ませたのです。とてもかわいくて利口そうな赤ちゃんだったのですが、夢の中で『今、私は子供を産む年ではないはずだが?』と思いました。そのように思いながらも乳を飲みたがるので飲ませました。そして、下りていったのです」。

 「そして、そのことは忘れたまま降りたのですが、ちょうどその日がI−そこはカトリックの国ではありませんか――カトリックで記念する日だったそうです。そこでは聖母マリヤが顕現すると信じているそうです。まさしくその日が、マリヤがガブリエル天使から『聖霊によって身ごもるだろう』と啓示を受けた日だというのです。それで、カトリック教徒たちがその日を記念していました。ちょうどその日だったと言いながら、大会に参加した貴賓の一人が写真を見て――黄色のチョゴリを着たポスターを市内のあちらこちらに貼ってあったのですが――『この方こそマリヤの使命を果たすお方だと思う』と言ったというのです。来ると約束した人は全員来ました。とても反応が良かったです。前副大統領の夫人が来て祝辞もしました。そこは、現職の大学教授が女性連合の会長です」。

 「どのように準備したのか聞いてみませんでしたが、特別貴賓として迎えてくれたので、飛行機から降りるとすぐに車に乗っていきました。出国する時もすぐに飛行機に乗りました。お父様もウルグアイに行った時、そのような待遇を受けられたでしょう? 私もそのような待遇を受けました。その国にいる間、ずっと警察が警護してくれました」。

 「大会が終わり、別の部屋に食口だけが集まる時間がありました。食口たちが入ってくる前に私は先に終わって入っていました。その後、食口たちがすべて終わってから入ってきました。その時、私はお父様と電話がうまくつながらなくて待っていたのですが、食口たちは私をまじまじと見つめているのです。そのようにしているのを見て一度笑ってあげたところ、すぐに『わー!』と言って拍手をするではありませんか」。お母様の一度の笑いにそのように食口たちが喜んだのですね!


解放直後の統一圏の再蕩減勝利宣布

 一九九二年十二月十日、「世界平和女性連合」世界大会を勝利して帰国された真のお母様を、ソウル市漢南洞の公館で迎えられた真のお父様(十二月九日に帰国)は、祝祷をされ、「四大心情圏復帰と女性の役割」という主題のみ言を下さった。

 第二次世界大戦後に、主と共に新婦と息子、娘が一つになって統一天下をなさなければならなかったことを四十年間で蕩減して再び勝利の覇権を手にする日を迎えました。

 キリスト教はエバ宗教、新婦宗教ですが、新婦の使命を果たすことができなかったので、お母様がキリスト教が果たすことができなかったことを蕩減してあげなければなりません。韓国の「女性連合」と、日本の「女性連合」と、アメリカの「女性連合」、そしてヨーロッパの「女性連合」がそれに協肋しなければなりません。韓国、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの七ヵ国がその対象です。これを蕩減して帰ってきた日がきのうなので、きょう、「女性連合」を中心としたこのような宣布を行うのです。

 七ヵ国が終わって、ロシアとオセアニアにおいてまで大会を行わなければなりません。そうして、先生がオセアニアに行かなくても、オセアニアまで連結させたのです。お母様がこのようになすことによって、四十七年前にキリスト教文化圏が新郎の前に責任を果たすことができなかったことを成し遂げて、新郎と新婦が責任を果たしたという勝利的な基盤を中心として、これらの国と再度連結させることができるのです。それによって、自由世界が蘇生するのです。

 今まで、私が蕩減路程を歩んできたのは、キリスト教が責任を果たすことができなかったからであり、エバが責任を果たすことができなかったからです。そして再びエバを育て、責任を果たすことができるように道をつくってあげるためでした。この路程は、真の御父母様として行くべき蕩減歴史ではありません。これは蕩減歴史ではなく、再重生だというのです。父母として実体蕩減歴史を歩んできたのです。このようにして、勝利の覇権を中心として、これらの国に植えつけなければならない責任があったのです。

 血がかれるほど苦しく、汗を流し、涙を流すような位置で堕落したので、復帰路程においてもそのような過程を経ていかなければなりません。サタンがついてくることができない境地まで行かなければなりません。

 このような立場から見るとき、文先生の生涯は、人類歴史上、誰も想像し得ない最も悲惨な路程を経てきた生涯でした。そのようなことをすべて知っているお母様が、このように深刻な歴史的な責任の召命を指示された時、「できません」と言うことはできないのです。そのようなお母様の事情を先生はよく知っています。一九五二年から今日までの四十年間、常に皆さんに語ってきたことが、今ようやくすべて終わったのです。


《祈祷》

 愛するお父様、「世界平和女性連合」を創設してから八ヵ月目に、世界を一周してお母様が無事に帰国しました。その間、韓国で女性大会を全国的に展開し、日本全国の女性世界を通して新しい風を吹かせ、アメリカを中心とした八都市、ヨーロッパを中心とした八都市、モスクワと、オーストラリアと、ニュージーランドを経てマニラまでの百十二箇所において、長い旅行を通してお母様にみ言を伝えさせてくださったお父様の恩賜の前に感謝申し上げます。

 お母様が勝利して帰ってきたこの日は、十二月十日であると同時に、歴史的に記念することができる一日であるので、韓国の十二食口と、日本の十二食口、そして直系の三人の御子女様と共に、天の前に勝利的な祝賀の日を迎えるようにしてくださった恩賜に感謝申し上げます。

 韓国食口十二人と日本食口十二人、そして三人の息子と真の父母と共に、ここに集まったすべての聴衆が一致団結して、今、第二次大戦直後の統一的世界の基準を再び取り戻す歴史的な解放圏を宣布いたしますので、天地が共にあってください! 今、統一へ向かう道の前に、すべてのことが意のままに運ぶように祝福してくださることを懇切にお願い申し上げます。

 今、全世界に散在している統一の子女たちが真の御父母様のいる所に向かって決意し、精誠を尽くしています。その精誠を尽くす、すべての場所において、この世界史的な恩賜を世界的に分かち合うことができる祝福の日となるように許諾してください! お母様が刈り取ってきたすべてのみ旨を韓国漢南洞の本部を中心として、ここに新しく設定しますので、新しい歴史的な出発がなされますように許諾してくださることを、真の御父母様のみ名によって宣布いたします。アーメン!


中国大会

 一九九二年十二月二十三日、中国、北京の人民大会堂内の河南省館に、各国の女性指導者および中華全国婦女連合会の会員四百人以上が参加する中で聞かれた韓鶴子総裁招請講演会(「世界平和女性連合」中国大会)において、真のお母様は「世界平和における女性の役割」という題目の演説をされた。

 最初は問題が多かったのです。宗教的な内容なので、軍隊でも党でも「問題がある」と言いながら「自分たちが困ることになる」と言って妨害したのです。神様という言葉が、一回ではなく数十回も出てくるのです。ですが、ケ小平の息子が「一回言おうと、百回言おうと同じではないか」と言ったというのです。

 これは歴史的な記録です。「大会がこれこれこのようであった」と言って、全国的にその記録をまかなければなりませんが、それを読む人々にとって、私たちが人民大会堂でこのような講義をしたということ自体がいかに革命的なことか分かりません。若者たちがみなそれを読むはずであり、そのようになれば、全国にうわさが立つはずです。これは革命的な事件です。


「全体解放」宣布

 十二月二十三日の真のお母様の中国大会勝利帰国後、漢南洞公館において、二十五日のクリスマスの翌日であった孝進様の三十歳の誕生日である一九九二年十二月二十六日を期して、真のお父様は、み言と祝祷を通して、第二次大戦後四十七年の再蕩減路程の勝利基盤の上に「全体解放」を宣布された。

 北韓のお母様の大会と、女性交流の協力の国際化で、三十八度線は往来開通です! 言葉だけ聞いても気分が良いでしょう? 女性大会を行おうとすれば、金日成も三百人の女性を出しなさいというのです。北韓のお母様の大会と、女性交流の協力の国際化で、三十八度線の往来開通です。女性たちが行ったり来たりするのに、南韓で「女性連合」の大会を行う時は、飛行機に乗って来るのではなく、三十八度線を通ってきなさいというのです。

 きょうは、お母様が女性堂と家庭堂に対する祝福をしなければなりません。なおかつ、きょうは孝進が三十歳になる誕生日であり、イエス様を中心として見るとき、クリスマスの翌日なので、意味のある日です。これを中心としてお母様と共に祈祷すれば良いのです。お母様をお父様と同じ位置に立てて「女性連合」をつくりました。今後、「女性連合」が統一堂を教育することができるように、母堂を中心として連結させるのです。

 母は母堂です。それゆえに、子女の立場にある政治圏を教育しなくてはなりません。政治圏は息子、娘の立場です。アベル的な息子とカイン的な息子の立場です。これを連結させるための家庭堂の理念を中心として、真の御父母様と神様が一つになり、真の家庭を中心として統一世界へ進んでいくようお願いしますという内容で祈祷しなければなりません。その次に、先生が総括的な宣布をしなければなりません。本来は、国家大会をしながら宣布しなければならない事柄です。それでは、お母様が祈祷してください。お母様が祈祷すれば、指導層が復帰されるのです。


《真のお母様の祈祷》

 愛するお父様! きょうは一九九二年十二月二十六日です。あなたの経綸の中、第二次大戦以後、韓国を中心として、キリスト教国家として立てられたアメリカとイギリスがこの地上に真の父母の基盤を築かなければなりませんでしたが、それが失敗に帰することによって、再び天涯孤独のどん底のアダムの位置から始められて、今日、「女性連合」というこのような主題を掲げ、お母様を中心として、世界百十三都市を経られるまで、その間の天の労苦とお父様の苦労がいかぽかり大きかったかということを、私たちは考えざるを得ません。

 天が第二次大戦以後に探し立てようとされたすべてのことを再度探し立てたというその位置で、お母様を先頭に立てられ、摂理的なこの韓国を中心として、「女性連合」の女性たちを通して、お母様を中心とした統一堂を先頭にして南北を一つにすることができる家庭堂の名によって進むことができる基盤を形成することができるように、今回、世界を回って韓国にその結実を結ぶことができるようにしてくださったことを心から感謝申し上げます。

 今や天命を奉じ、「女性連合」を中心として、最後の責任を果たすことができる韓国の女性たち、世界の統一家の女性たちとなることができるように、お父様、祝福してください! あなたのすべての恨を解き、あなたが新しい喜びの一日として出発することができ、このような摂理を導いていくことができるこの国、韓民族になることができるように、お父様、役事してくださることを懇切にお願い申し上げます。

 その間、困難な中であなたが共にあってくださり、無事に帰ってきて、あなたの前にこのような祝福の祈祷を捧げることができる瞬間を下さったことに感謝申し上げます。お父様、すべてのことをあなたが親しく主管されて、あなたが主人となり、すべてのことを立ててくださることを懇切に願いつつ、すべてのみ言を真の御父母様の名によって祈祷いたしました。アーメン!


《真のお父様の祈祷》

 愛するお父様! あなたの創造理想の一つの標準を完成するのがアダム家庭であり、アダム国であり、アダム世界であり、アダム天宙であり、この全体を代表した神様が、王の中の王として主導しなければならないのが理想的な世界であったということを、私たちははっきりと知りました。

 堕落することによって四大心情圏と三大王権を失ってしまったことを、今、私たち真の父母の名を中心として、解放された位置で第二次大戦以後のすべての事実を四十七年という期間をかけて再び再蕩減し、この位置にまで来ました。

 今まで、お母様が何も分からない立場で、内的な孤独な心情の道を歩みながら生涯を経てこられたのも、この一日を準備するためであり、宿命的な使命を準備するための期間であったということを知っております。

 一九九二年を迎えて、四月から、「世界平和女性連合」を中心として、お母様がその総裁の名前をもって世界の女性解放とともに、万民の家庭を天の前に抱くことができる父母が顕現したという事実を中心として出発し、七月には「メシヤ」を宣布し、「真の父母」を宣布し、「救世主」を宣布し、「再臨主」を宣布いたしました。それをなすことによって、中心がなく、希望の基盤がなかったこの地上の家庭と国、そしてこの混乱した環境に、一つの軸を設けることができる摂理史的な定着時代を整えました。お母様が女性の解放圏を中心として、韓国から日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、ロシアとオセアニアまで連結させ、中国まで連結させることによって、残りの共産圏にまで影響を及ぼすことができる勝利の覇権基盤を許諾してくださったことを心から感謝申し上げます。

 世界を収拾することができるのは男性たちではありません。今から、お母様の分身となったすべての女性たちを中心として、二世として生まれた子供たちが完全に一つになって、アダムが堕落しなかったそのような年齢圏内を解放し、またアダムとエバが十六歳の時に愛することによって失敗して息子、娘を生んだとしても、神様が抱くことができたそのような条件を立て、お母様の解放と二世の解放を宣布することができる時代が来ました。

 世界を中心として孤独な立場で流浪していた真の御父母様が、今や韓国に戻ってきて家庭連合を宣布すると同時に、新たに「家庭堂」を宣布し、「統一堂」と母子関係を成して、いまだサタン世界の祝福を受けていない多くの子女たちを収拾し、統一的な、勝利的な理想家庭圏を形成することによって、ここから全世界の解放が出発するということを知っておりますので、この日を立てて、その日として祝福してください。

 真の御父母様を代表して、この全体の前に新しい宣言を発表いたしますので、天宙の中心となり、この中心が行く道にすべての収拾と解決の基準ができ、希望と平和と幸福の基準ができるように祝福してください! そのようになることによって、神様の全体、全般、全権の役事が、私たちの行くところに共にあることを願いながら、この時間を期して、真の御父母様のみ名によってすべての「全体解放」を宣言いたします。アーメン! アーメン! アーメン!


2004.8.10













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