祝福家庭と理想天国
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第四節 国際祝福家庭の使命

  1、神様を中心とした一つの世界主義

 今日、統一教会は合同結婚式をします。民族を超越して異民族同士、または皮膚の色が違う人種同士が結婚します。人種差別が一番ひどいアメリカでも、白人たちが黒人と結婚しようと、先を争い出てきます。このような現象は、民族と国家を超越した一つの世界主義、神主義でのみ可能です。

 私はこの前アメリカで話しました。わが統一教会員は何の一族かといえば、愛の氏族です。ラブ・レース(love race)。何の愛の氏族でしょうか。神様の愛でもって結束し一致した氏族です。その氏族が大きくなれば何になるでしょうか。愛の民族になります。

 今、大韓民国の人口が四千万ほどになるでしょう。統一教会員が四千万を越えるようになれば、大韓民国を凌駕できる力を集めることができ、献金も大韓民国の税金以上になるでしょう。なぜなら、彼らにとって統一教会は彼らが属した家庭や社会、そして民族や国家以上に真なる信仰の祖国であり、精神的な母国だからです。いや、彼らは自分の生命よりも一層愛する神様お一人を中心として、堅固な城のように結束した一つの愛の氏族であり、民族だからです。ここには、父母であられる神様お一人を中心とした神主義しかありません。神様を中心とした一つの世界主義、兄弟主義しかありません。(280)

 普通、世界主義といえば、民族と国家を無視して全世界を一つの国家、全人類を一つの同胞として見るという意にとどまりますが、統一教会で唱える世界主義は、家庭からその壁を飛び越え超越します。父母であられる神様お一人と、血肉の兄弟も同然である全人類が一つの世界を成すという世界主義です。これはどれほど素晴らしい主義でしょうか。

 このような思想をもった統一教会なので、統一教会運動が結局、世界的な運動に拡大していっているのです。(281)

 私たちは基本的に二つの調和の愛をもっています。一つは人類の愛、すなわち人間性の愛であり、ほかの一つは神様の愛です。この二つの愛は、一つの愛の中で調和されなければなりません。

 円はある点を中心として回転しています。この円運動が中心点へ来れば、再び中心点の外へ行かざるを得ません。自由に内と外を動くのに障害がないのです。この円運動の中心点は運動の中心、核心です。そして、この位置を占めるためにメシヤが来られるようになるのです。メシヤによって天的愛が中心から招来され、私たちは外に向かっていくことができるのです。

 今日まで、この人間と神様の愛が完全に調和された理想社会は、単純に理想として、あるいは夢の世界に存在するものとして考えられてきました。メシヤはこの不可能だと考えられてきた現実を、実際的なものになるようにする方なのです。そして、それが今は手の届くところにあるのです。統一教会はこの目的を達成するために誕生しました。レバレンド・ムーンの最大の貢献は、一つの共同目標のもとに人類を一つに結び、神様の愛によって一つの調和的理想を実現していくことです。(282)

 全世界の人種が一つになる一番速い近道は、国際結婚しかありません。二つの全く違う文化圏と環境から選択された男女が神様の愛によって仲良く一つにならなければなりません。これが完全な調和と統一なのです。

 このような理想を実現するのが私たちです。偉大なことを成就するために、私たちは巨大な愛の力を探し出さなければなりません。ただ最高の愛の力によってのみ、そのような力を発揮するのです。社会の動きと環境によってほんろうされる程度の愛ではありません。最高の愛だけが国境を越え、人種の境界を越え、文化の境界を越え、知識の境界を越えるのです。(283)

 女性たちを見れば、「ああ、私は韓国の人のところにお嫁に行くつもりだ」と言いますが、このような観念を超越してください。また、男性たちも韓国の人でなければ結婚しないと言います。そんなつまらない考えはおやめなさい。西洋の人や黒人ならどうですか。神様だけ愛すれば大丈夫です。すべての人々が、まさに世界的な境界線を越えることのできる私の同伴者です。そして、私たちが指向する最高の善の理想形が、まさにそれだということを知らなければなりません。(284)

 人類歴史上数多くの民族が分裂し、互いに怨讐になって闘ってきましたが、これを解決しようというのです。新しい心情的つながりを開拓して、はしごをかけてみようというのです。それで白人を愛し黒人を愛そうというのです。また、統一教会は氏族を越えて国際合同結婚をし、国際的な塀を壊して飛躍的な理想的心情の蕩減基盤を高めようというのです。

 これをジャンプし得る足掛かりとして、地上地獄から天の国の宮殿にジャンプしようというのです。(285)

 出会うことは思いどおりにできても、別れるのは思いどおりにいきません。皆さん、男女が出会うときに、数多くの人々の中で出会ったということは奇蹟です。ですから、出会ったということは、たやすいことではありません。その上、統一教会に入って出会ったということは、地上でだけでなく天まで関係あるでしょう。摂理だけではなく天国まで関係あるでしょう。摂理歴史の中で出会ったということは、二重の奇蹟的な出会いなのです。普通、白人なら白人と(結婚)するはずなのに、白人の女性がなぜ黒人男性と結婚したのでしょうか。滝で言うなら、逆さまに上っていく滝になるためにするように見えますが、それは違います。世の中の人々は普通逆さまだと考えますが、私は正しいと見るのです。

 黒人と結婚できる雅量をもった女性になったなら、そこに素晴らしい息子・娘が生まれます。皆さんは鶏がひよこを抱くように抱かなければなりません。二人が出会うにおいて、複雑な内容を消化し越えていけば、よく調和できるのです。このようなことを消化することによって、もっと大きくなるのであり、これからの未来は希望的だと思います。

 もし、イギリスの女性が日本の男性と結婚して日本の后になったというときは、イギリスが困難なとき、助けを受けることができるのです。国が興り得る道もそこから生じ得るというのです。将来、世界は一つになり得ると見るのです。このようなことがないと断言することはできません。(286)


  2、すべての人類は一つの兄弟、一つの家族

 原理によって復活した人々が、国家を超越し世界を超越して一つになれば、すべてが兄弟なのです。そこには白人もなく黒人もなく黄色人もありません。考えてごらんなさい。黒人だといっても、皮膚の色が違うだけですべて同じです。骨も同じであり、肉も同じであり、血も同じであり、心も同じです。皮膚の色が少し違うだけなのです。それは気候と環境のゆえに変化したので、どうしようもないのです。

 その例として松をごらんなさい。極寒地帯から温帯圏にかけて種類がだんだん変化します。松が立っている地域的な環境によってだんだん変化し、またそれが出発した基準とは、歴史を通して種類が変化するようになります。また、熊をごらんなさい。北極の熊は白熊です。白色にならなければなりません。それはその環境のゆえです。保護色が白色だからです。

 白色人種は何かというと、北極の白熊と同じであり、黒色人種は暑い所の温帯地方の黒熊と同じなのです。ただ、その差だけです。それなのに、黒熊と白熊が互いに「お前は白熊だから」「お前は黒熊だから」と言いながら、一緒にいられないと言うことができるでしょうか。

 白色人種がそのような思想をもっているなら、黄色人種と黒色人種に数字的にもぶつかってしまいます。その白色人種は、全人類の三分の一程度にしかならないからです。共産主義が猛威をふるっているこの時代を迎え、そのような考えをもっているなら、それは容赦なく攻撃対象になるしかありません。ですから、そのような考えは一日も早く清算しなければなりません。(287)

 ここには東洋人、スペイン系、白人、黒人など五色人種を網羅し入っていきます。各人種の色を合わせれば何色、何の色彩になるでしょうか。どんな色になってもいいというのです。統一教会はこのように人種を超越しています。

 春には数多くの花々が咲くようになりますが、画家がどんなに絵を上手にかいたとしても、その花以上の美しさを表現することはできません。のみならず、美しい花を描いた絵を持ってきて立てておいたとしても、本来のその花ほどの価値を表すことはできません。花ならば、何の花でも美しいというのです。その花が黒色でも、白色でも、すべていいのです。七つの色があるならば、その色を合わせて回せば一つの色になるのです。

 このように、それぞれ違うものだといっても、よく授けよく受ければ、統一できるのです。白色は平和を象徴します。互いに和解しようというのです。本来白人は、平和をもってくる人種を象徴しました。しかし、白人はその責任を果たせませんでした。

 白人は主に肉食をしてきました。皮膚の白色は、保護色だと見ることができます。本来白人は、スカンジナビア半島と北極地方で暮らした人々です。彼らは雪と氷の上で狩りをし、食べて暮らしました。農耕をして食べるのではなく、肉食をしてきました。だから、ほかの国を侵略する根性をもっています。

 しかし黒人たちは、南方地方で木の実を摘んで食べたり、草食をしながら暮らしました。侵略はたくさん受けましたが、他を攻撃したときは少ないです。その代わり、果実などを摘んで食べ、遊び回るのが日課でした。食べ物があるので、彼らには欲がありませんでした。ですからよく信じれば、黒人たちが福を受ける時が明らかに来るでしょう。

 しかし、白人たちは狩りをしなければ、すぐ食べ物がなくなりました。彼らは狩りをし、他を侵略もしました。神様は復帰過程で白人たちの役割が必要だったので、彼らを召命しました。特に彼らはキリスト教の信仰をもっていたので、世界的な人種になりました。そうだといって、黒人たちは落胆することはありません。白人たちが自分たちを自慢しますが、彼らは他の国を侵略した歴史をもっています。

 一方、東洋人は宗教的性向をもっています。果実一つを摘んで食べながらも、座って考えます。

 このように見ると、高い低いはあり得ません。カラー(color)が問題ではありません。根本的な内容が、どれほど歴史的伝統と一致でき、どれほど神様と一致できるかということが問題です。(288)

 すべては一つにならなければなりません。統一教会は結婚式も国際的にやります。西洋人と東洋人が結婚します。白人と黒人が結婚したりもします。人種を超越して互いに愛し合う姿、それは歴史にもない美しさです。そうならないところに問題があるのであって、それは最も美しいのです。このような主張は、今から十年、二十年、三十年後には、必ず先見の明がある主張だったと評価を受けるでしょう。このような主張を訴える世界的思想がなければ、人類は滅亡してしまいます。神様を中心として見れば、人間はすべてが兄弟です。神様の前では、すべてが一つになれないわけがありません。(289)

 この部屋の中には今、国籍の違うたくさんの人々がいます。もし、誰かが「私は黒人に関心がなく、黄色人種にも関心がない」と言うならば、その人はもはや神様に背くのです。なぜなら、神様はすべての氏族を一つにまとめることを願われるからです。それゆえ、誰かが「ほかの人たちに関心がない」と言うならば、彼は神様と並行するのではありません。(290)

 統一教会の世界的な運動の中で漏らすことができないのが、合同結婚式です。結婚を通して、世界の人は一つの兄弟だという思想を植えてあげています。黒人たちの中にも、神様の性稟がそのままあり、神様の血が流れています。東洋人でも、アフリカの人々でも、一つの心をもっています。一人の体全体には、血が流れています。においがする足の指の間にも血が流れているように、この世界の人の血管の中には、神様の血が流れています。統一教会で国際結婚をする理由は、世界の塀を壊すためなのです。結婚することによって世界のどの国でも行けるようになれば、とても高かった塀が壊れるようになっています。世の中で最も大きい力は、愛の中に入っています。今回、イギリスで一一八双の合同結婚式をしましたが、多くの夫婦が国際結婚を志願しました。このような運動が拡大すれば、世界は自動的に一つになるでしょう。(291)

 黒人と白人が結婚することが罪だと考えていますが、極と極が一つになるのが理想です。私たちは今、そのようなことをしています。もし、これから先、白人たちに理想的な夫婦を探しに行けというとき、全部黒人の所に行くならば、その国は興るのであり、天国だといえるのです。このようなことは、統一教会と先生でなければできないことです。神様のみ旨で見て、白人の純粋性がなくなっても嫌いにはならないでしょう。白人の純粋性がなくなっても人間の純粋性を探し出し得るなら、神様はもっとお喜びになるでしょう。み旨で見た私たちの家庭は、そうできなければなりません。

 ここに集まった黒人食口たちを見れば、白人社会に行くとき萎縮していますが、もうみ旨を知ったので、恥ずかしがることなく胸を張っていかなければなりません。(292)

 あるドイツの娘のことです。祝福を受けるのに、アフリカの男性と結婚するというのです。まだアメリカ社会には、人種差別があります。しかしその娘は、社会的世論より神様を考え、真なる愛の意味を悟ってアフリカの男性と結婚しました。そのような心をもつことが、すなわち神様のみ旨と愛を体恤することだと言いたいです。人種を超越して、すべての人を食口として見る心が重要で価値があるのです。

 私たちは天国建設の難しさを知っています。一般的で普遍的な方法によって天国を成すことはできません。天国建設は、ひたすら自分を犠牲にし、神様の事情を知って全体のために個人を犠牲にするという信念がなくては成すことができません。そのような信念で行動するとき、背後で神様は祝福し助けざるをえないでしょう。結局、永遠なる幸福は、神様が共にいる人の中にあるはずです。ですから、永遠なる天国を建設しようという人に、永遠なる神様の愛と永遠なる幸福があると結論づけることができます。その永遠なる幸福は、永遠なる理想を中心としているのです。(293)


  3、国際合同結婚式の意義

 愛の力は原爆の威力よりも大きく偉大です。愛は、人間に死から新しい生命を付与しますが、原爆は人間にただ死を与えるだけです。それは創造ではなく、審判であり、破滅を意味するのです。アメリカやソ連が地球を数千回破壊することのできる原爆を保有していながら、世界の人を統一し一つにできないのは、それが死をもたらす武器であるだけで、新しい生命を与える愛ではないからです。

 世界を一つに一致させるには、武力を随伴した力ではなく、真の愛が必要なのです。武力によって一時的に統合が可能であるかもしれませんが、それはいつ爆発するかしれない爆弾を胸に抱き生活するようなものです。(294)

 統一教会では、愛を武器として世界の一致を実践に移していっています。その中の一つが国際合同結婚式です。人種の互いに異なる人々が愛の夫婦関係を築いて、互いの立場と環境を理解し、愛を土台として手を取り合うとき、世界は必ず一つになるでしょう。

 法秩序を公平に運用するようにして、弱小民族に平等に制度的恵沢が帰するようにし、資源を搾取するのではなく愛と技術を提供して経済的自立を助けてあげ、科学文明の恵沢をすべて等しく受けさせるとき、世界の人は真実な心を開き平和を立て、戦争と貧困をなくすようになるでしょう。そのような環境的雰囲気が造成された土台の上に、神様の愛が花開き実を結んで地上天国が建設され得るのです。統一教会の活動はそのようなことに焦点を合わせているのです。(295)

 神様を絶対的に信仰する人は、負けることなく勝利できます。そのような思想をもって氏族を越え、世界まで克服しなければなりません。統一教会で国際結婚まで自由化されているのは、このような理由からです。統一教会では、将来世界は五色人種まで一つにならなければならないと主張します。神様の愛は一つであり、神様がつくられたこの地のどこでも関心と愛情は異なり得ないからです。だから、超民族主義の結婚観は、一言で言って神様の愛の表示であり、意志なのです。世の中でも愛には国境がないというのに、まして神様については言うまでもありません。これは力の歴史がつくった悲劇的な愛情の結合とは根本的に違います。自分の安全と利益のための行為ではなく、神様と世界と人類のために行く献身的愛の道だからです。(296)

 愛とは世界的に公益性を帯びた無形の秩序であり、平和であり、幸福の要諦です。世界人類のための共同の財産であり、神様の意志と力の象徴です。

 統一教会から、この世界には新しい形態の民族観が立てられています。世界人類は神様の前にすべて平等だという原則のもとに、超民族形成という秩序が立てられています。大韓民国を世界のために貢献することができ、愛を分配してあげることのできる国にしなければなりません。そうすれば世界の中の大韓民国になるのです。「私」が愛するその愛が、自分の家庭だけのための愛ではなく、家庭を犠牲にしても世界を救う愛なのです。(297)

 ムーニーたちは、アメリカ、韓国、日本、ドイツ、アフリカなど、世界各国の人種で構成されていますが、彼らすべてが一つの世界を築こうという目的のもとに動いています。もし、私たちが神様の世界のために働くといっても、人種の壁を越えられず五色人種のムーニー同士互いに闘うならば、神様は私たちと共におられないでしょう。神様がそのようなムーニーたちの活動をごらんになり喜ばれないのを知っているので、先生は五色人種たちをまぜ合わせて混成部隊を編成し、活動させたのです。

 世界を一つの世界になさろうという神様の摂理を知っているので、ムーニーたちがもった人種の壁を壊し、一体感をもたせるためにです。ムーニーたちがまず人種の壁を越え一つになれなくては、世の中に出て歴史と文化、伝統がそれぞれ違う世界人類を一つに糾合させる仕事をすることができないでしょう。(298)

 ムーニーたちを一つに結び連結させるためには、どうしなければならないかが問題です。ロープで縛るといっても完全にはできず、お金の綱、権力の綱、思想の綱をもっても、完全に結び連結させることができないのです。彼らを一つに結ぶには、ただ一つ、愛以外に方法がありません。

 愛によって結ぶ方法が祝福ですが、白人を白人と祝福するのではなく、白人を黄色人や黒人と祝福するのです。同様に、黄色人も白人や黒人と祝福して世界を一つにするので、それがまさに愛の綱なのです。愛の綱で黒人、白人、黄色人を結べば、第二世は点々としていても、一つの人種になるのは明らかです。先祖が黒人と白人ならば、後日白人同士が結婚するようになっても、子孫たちの中には黒人が出てき得るというのです。父母が白人ですが、彼らの血の中には黒人の遺伝因子があるからです。(299)

 白人たちが黒人と結婚し、白人たちがアジア人と結婚しようと騒ぎ立てますが、このように誰がしましたか。レバレンド・ムーンがしましたか。真の愛がしました。(300)

 黒人や黄色人と結婚した白人の女性が双子の子女を生むのに、黒人と黄色人の子供を生んだなら、それをごらんになる神様の心情はどうでしょうか。「見るのが嫌だから、お前たちの家庭には共にいない」と言われるでしょうか、でなければ「本当に見るによく、無限にうれしい」と言われるでしょうか。黒人と黄色人の子供を両側に抱いてお乳を飲ませる場面は、地上でのどのような風景よりも美しい場面だと言わざるを得ないでしょう。人類歴史がつくった最高の美しさでしょう。黄色い花に黄色いチョウチョだけが飛んでくるより、白いチョウチョ、赤いアゲハチョウ、黄色いチョウチョが一緒に飛んできてこそ、見るによく美しさが加わるのと同じ道理です。(301)

 一つの心が集まる所には、一つの愛が始まります。心が一つになれば、愛というものがお出ましになることができます。愛が貴重に思われ得るそのような環境を、まずつくっておかなければなりません。それゆえ、心が行く所には、愛が行くようになっています。ある家庭で父と母の心が一つになっているとき、愛の天国が可能です。

 また、ある家庭で白人と黒人が一つの家族を築いているときは、白人だけが住む家庭より先に天国が訪れ得ると見ます。なぜなら、白人同士の心が一つになるのは、家庭的天国は成し得ますが、世界に行く天国はまだ不可能だと見ることができるからです。

 黒人と白人が一つになった家庭があるならば、その家庭の前には世界に行くことのできる道が広々と開かれているといえます。だから、これから天国は国際結婚をした夫婦が暮らす所で成されると見るのです。アメリカで離婚する人の三分の二は、女性が問題になっています。エデンの園での堕落も、女性が先にサタンの誘いを受けてそうなったのです。しかし、どのようなことにも女性がいなくてはなりません。だから、女性たちに対する真の教育が必要です。この教育は有名な宗教人、有名な学者に任せても効果を上げられずにいます。このようなとき、国際結婚がアメリカだけでなく全世界の話題になっています。統一教会の理念は、人種を超越して国際結婚をさせています。(302)

 統一教会は、文化背景と生活背景が違い、複雑な関係が絡んでいる世界のすべての問題を解決すべき使命をもって現れました。それで皆さんは、世界を代表して心情の十字架を負い、どのような難しい問題も解決できなければなりません。そのような意味で、人種間の壁を壊してしまい、国際結婚で築かれた家庭はどのような家庭よりも偉大な家庭です。国際結婚でよく暮らす家庭には、神様の愛が訪ねるでしょう。その家庭は、世界の十字架を代身して負っており、統一教会の威信がかかっているので、厳粛な道を行く家庭です。後日、同族同士で結婚した人は、プレゼントを買って国際結婚した家庭を訪ね、祝ってあげる日が来ることを知らなければなりません。(303)

 女の子たち、白人たちとだけ結婚すると言うならば、それはサタン世界の考えです。私は韓国人ですが、韓国だけのためにとか、韓国だけを立てるというように、韓国にだけ局限された人ではありません。この世界をまず考える人です。私たちはそのような伝統をつくらなければなりません。超氏族的な立場でこのような家庭を築き、五色人種が互いに愛し合い一つになり得るならば、それが神様が願う最高の栄光の新しい朝になるということを知らなければなりません。(304)

 今日、統一教会員たちは国境を越え国際結婚をたくさんしました。全く言葉が通じない人同士で結婚した人もたくさんいます。言葉の通じない人々が出会って人生の全部を投資し、青春をかけて出発するというのです。このように、たった一度しかない貴い青春を投資するのは、誰のためにでしょうか。世界が国境という怨讐の塀によってふさがっているので、この塀を壊し切るためにです。それゆえ、私たちはこのような受難の道、曲折の道を先に行くことによって、この民族と他の民族が一つになり得る神様の土台をつくらなければならないのです。それが必ず「私」が行くべき道であるのを知ってありがたく受け入れる人は、歴史的に、世界的に勝利した人だといえます。(305)

 人種戦争、性的堕落を克服するため、皆さんは国際的な合同結婚をしました。(306)

 先生は数多くの民族を代表した立場にいる人です。だから先生は、韓国の男性たちと娘たちを、世界各国にめとらせ嫁がせるのです。この道が世界を愛する最もよい道だからです。(307)

 大韓民国が世界的な競争圏内で発展を模索するように、統一教会も世界的な舞台で新しい統一思想を中心とした文化圏を創設するために、世界的な舞台に立たなければなりません。新しい世界の主体思想を確立させるべき使命が横たわっているのです。それで結婚式も世界的に挙行する国際結婚式をもつようになるのです。(308)

 将来は、皆さんの一族全部が一つになって先生に侍ろうとするでしょう。そのとき私は、できれば国際結婚した家から訪ねていくでしょう。国際結婚した人は、心情的革命を成した人です。(309)


  4、東西文明の差異と国際結婚

 偉大なものは何でしょうか。「愛」。本当にそうですか。「はい」。そうです。そのような愛はどこにありますか。愛は縦的なものですか、横的なものですか。「縦的なものです」それでは、愛は回る力でしょうか、直線で飛ぶ力でしょうか。「回る力です」。

 それゆえ、縦的な愛もありますが、横的な愛もあります。それでは、どれが先でしょうか。「縦的なものです」。なぜでしょうか。人を見れば、片方片方が互いに一つになって(=左右対称)、また目と目の間に鼻が物差し(=基準)になっています。

 また、西洋人は左から右に横書きで書きますが、東洋では天地の道理に結ぶために、誰が始めたのか知りませんが、上から下に書きます。

 それでは、どこから世界が一つになるでしょうか。西洋思想が東洋思想を中心として動き始めるとき、世界が一つになり得ると見ます。これは西洋人たちが東洋に来て一つにするのではなく、東洋人が西洋人たちを完全に一つにするところから始めるでしょう。

 今日皆さんは、東洋人である先生と一つになって、先生に従うことを願っています。このようなことは、歴史上初めてのことです。

 西洋人たちは、自分にはいつも昼だけあると思っていました。彼らは夜が来ようとしているので、大変なことになったと言いますが、夜が来て初めて一回りするようになり、生きる道が開けるようになります。昼と夜を知ってこそ完全な人になります。

 絵にも白黒の明暗があります。それがあってこそ、調和が生じます。そういうことを知らない人は、芸術を知らない人です。これから、先生が理想とする芸術作品は何でしょうか。絵を中心として見るとき、白黒が争っては傑作が生まれることができません。

 白人たちが白色だけいいというならば、白いペイントだけ持って絵をかいてごらんなさい。どんな傑作が生まれますか。そのように見るとき、黒人、黄色人など五色人種がすべて必要だと思います。絵の背景を単色よりは多色でかくとき、美しく見えます。また、絵において立体的に見えるためには、さまざまな色が調和しなければなりません。(310)

 西洋人の顔と東洋人の顔は、相対的に創造されました。西洋人の鼻は高く、東洋人の鼻はぺちゃんこです。西洋人同士が口を合わせるとき、鼻が触れ合うので、横に口を合わせるのを見ます。しかし東洋人と西洋人は、一人の鼻は低く一人は高いので、直線的に口を合わせることも可能です。それで神様も、東洋人と西洋人が相対的な立場で調和を求めることを願ったはずです。だから先生は、できれば国際結婚をさせようとします。これがむしろ素晴らしく、円形に近づき回るようになります。

 なぜそれを好むのでしょうか。天地の道理がそうなので、西洋と東洋を国の力によっても引き離すことのできない愛の基盤を固めて、一つになるようにしなければなりません。それが、統一教会が歴史上長く残り得る道になるでしょう。このような基盤さえもてば、世界は自動的に一つになり得ます。(311)

 皆さんは平地を好みますか、山を好みますか。山には調和があり、神秘の象徴があります。平面は一度見るだけで疲れてしまいます。それでは、白人は平面に近いでしょうか、山に近いでしょうか。

 西洋の文明は低いです。低いので平面に近いです。アメリカ人たちは、なぜアンティーク(骨董品)を好みますか。アメリカ人たちは、新しいものを持って殴り、アンティークをつくろうとします。なぜでしょうか。それは深く高いところを求めようとするからです。アメリカ文化を観察してみると、そのような面が多いというのです。

 しかし、東洋文化は深く高く神秘的です。西洋人がいくら研究しても、分かるのは困難です。それゆえ、西洋人は東洋人が分かりません。西洋人は、合わなければ「決闘しよう!」と言いながら、戦争によって高い低いをえり分けようとします。しかし、東洋人は思索で、あるいは思想的にえり分けようとするというのです。合わないことがあれば、我慢しながら様子を見ます。

 だから、戦争を好む西欧人の文明は、戦争によってアジア文明を吸収しなくてはならないというのです。世界戦争は、白人たちがたくさん起こしました。白人たちは、北極で狩りをして熊を食べる狩猟民族でした。このような白人が世界文化史において戦争の歴史を導いてきました。(312)

 相対的な関係にある二つの物体が一つになるとき、強い力を出すことができます。人について見ても、女性同士が集まれば、近所を引っかき回すという言葉がありますが、女性と男性が一つになるとき、どこにも見ることのできない強い力を出します。同様に、反対の性格をもった東西洋が愛によって一つになるとき、永遠なものになり得ます。だから最近は、西洋人が西洋より東洋を好むようになり、東洋人が西洋を好むようになっているのを見ます。それは、冷たい水と熱い水がぶつかれば爆発するように、東洋人が西洋に、あるいは西洋人が東洋に住むとき、刺激をたくさん感じるというのです。だから、これからの結婚は、国際的な結婚をしなければなりません。そのような意味で、先生はそのようなことをするにおいて世界的な旗手になっています。(313)


  5、国際結婚時代の開幕

 今回、祝福も日本とアメリカとドイツをしてあげました。本来は、一九六七年に祝福をしてあげようと日本に行きましたが、できませんでした。それで一九六八年に四三〇家庭の祝福をしてあげるとき、日本の代表として久保木を連れてきて、先に祝福の条件を立てたのです。まず日本を祝福してあげ、次に、アメリカを祝福してあげました。そして、サタン側のアダム国家であったドイツを中心として、四大国家に神様の祝福のいかりを下ろし得る立場に立ちました。したがって、全世界の国家を代表した全体が蕩減条件を立て得る、勝利の土台になったということを皆さんは知らなければなりません。このようにして帰ってきたのです。(314)

 世界的基盤を立てなければならないので、四三〇家庭を祝福してあげた後に、十カ国の人々が国際結婚をしました。ところで、ここに韓国が抜けてもいいでしょうか、いけないでしょうか。「いけません」。それでは、外国人たちが韓国の男性と結ばれるのは栄光ですか、栄光ではありませんか。「栄光です」。韓国の女性と結ばれるのは栄光ですか、栄光ではありませんか。「栄光です」。では、万民を栄光に浴させるその国はよくなりますか、悪くなりますか。「よくなります」。ですから男性たちは、栄えある妻になろうという人と結ばれるために、国家を越えて相対を得なければならず、女性たちは、栄えある夫になろうという人と結ばれるために、国家を越えて相対を得なければなりません。(315)

 三六家庭は、キリスト教歴史の中で失敗したすべてのものを、私たちが再び勝利しようという立場で祝福するようになったのです。キリスト教の中心思想を再現するための使命があります。

 七二家庭は、カインとアベルが一つになれなかったのを、一つになった形態として結んでおいたのです。一二四家庭は、世界的な代表形態です。四三〇家庭は、大韓民国が四千三百年になった年に祝福をしました。この祝福があった後からは、大韓民国の国民は誰でも天を信じれば、天国に行くことができるという条件が立てられたのです。この時からは、特定時代ではない普遍時代の門が開かれるようになったのです。世界の人は、一つの兄弟だということを教えてあげたのです。一九六九年に、世界の数多い国家の中から四十三名を選んで祝福をしてあげましたが、これは韓国における四三〇家庭と同じです。それで、四三〇家庭以後からは国際結婚の時代が開かれるようになったのです。国際結婚をすることによって、ある限定された国家の国民ではなく、世界的な食口の立場に立つようになるのです。(316)

 七七七双合同結婚式以後は、結婚の国際連合時代です。今回、イギリスで三二〇双約婚式をもちましたが、イギリス人同士結婚した人は二パーセントしかいません。二十五カ国の青年男女たちが国際的な約婚をしました。これからは、合同結婚式の次元を越えて、世界の人の国家別貧富、貴賎を問わず天の人だという主体性をもって統合結婚をする時代になるでしょう。統一教会に反対する時代が過ぎれば、統合結婚の時代になります。

 皆さんの中で、苦労を一番多くする人が神様の福を受けるようになるでしょう。皆さんはすべて個人でいるようですが、個人ではありません。個人の次元を越えて、神様を代身して生きなければなりません。(自分のためだけに生きたくて)統一教会が嫌なら、出ていってもいいです。更に、統一教会だけのために生きるという人がいるならば、今すぐにでも自分の行きたい道に行きなさい。なぜなら、世界と神様は、世界と神様のために働くことを願っておられるからです。私たちは、社会と国家のために生きた人を忠臣といいます。また、世界人類のために生きた人を聖人といいます。個人のためにいくら大事を成したといえども、それは何でもありません。秋風に散る木の葉のように、無意味に落ちて腐ってしまいます。全体のために生きる人は、充実した実になって永遠に残る、社会の中の素晴らしい主人公になるのです。(317)

 今回の祝福は、全部国際結婚でした。アメリカ人はドイツ人と、オランダ人はイギリス人と、すべてこのように国際結婚をさせ、自分の国の人々同士は結婚させませんでした。世界を復帰するためには、民族感情や思想を超越して世界的な感情をもたなければなりません。それで全部国際結婚させたのです。それでもみんないいと言うので、それを見る先生の気分もよかったです。そして先生が祝福をしてあげてから、彼らに「韓国のために何をするか」と聞きましたが、彼らはみんな、何でも命令どおりにしますと答えました。

 歴史上において、アジアの一人の若者としてヨーロッパ世界でこのようなことをした人は、今までありませんでした。このようなことを見てみるとき、統一思想がどれほどのものかを再び感じるようになります。(318)

 大韓民国がチャンピオン国家だというなら、その相対的な国家はどういう国でしょうか。日本です。それゆえ、たくさんの日本食口たちが、「大韓民国の人と結婚しなければならない」、「先生と最も近い位置にいる人と結婚しよう」と言うのです。ですから、先生のもとに来ようと努力するのです。その道しかないので、結局は国際結婚が自動的に盛況を呈するようになるのです。なぜでしょうか。統一教会の行く道が最も近い道だからです。(319)

 今までサタン世界が歩んできた道の上に、サタン世界に勝利した個人、家庭、氏族、民族、世界圏を編成しなければなりません。統一教会の祝福家庭は、すでに超民族圏内に入っています。今度、祝福してあげるときは、国際結婚をたくさんさせる予定です。そうなれば民族的な次元を越え、他の国に対する認識も変わるでしょう。今回、ヨーロッパ二十七カ国の人が集まる中で約婚をしましたが、自分の国の人同士結婚した人は二パーセントしかありません。それ以外は、みんな考えもしなかった人と結ばれました。しかし、彼らは互いに言葉が通じず、怨讐の国同士結ばれた人もいますが、喜ぶのを見ました。互いの風習が違って気まずそうですが、無事通過です。それで、ヨーロッパで大きな話題の種として登場しました。先生がアメリカからイギリスに逃げてきたと思ったのに、ヨーロッパに若い男女たちを集めて結婚させてあげたといううわさが立ちました。夢にも思わなかった国の人同士、縁が結ばれたというのです。彼らは生まれて初めて見る人同士結ばれましたが、先生が結んでくれたといって喜ぶのを見るとき、この内容を知らない人はとてもいぶかしげに思います。西洋人たちはそれを見て、催眠術をかけるとも言います。(320)


  6、国際祝福家庭の使命

 皆さんは、祝福を受けなかったなら韓国に来る道がありません。結婚すれば国境を越えることができるように採択された国際公約は、「神様が加護したから」だという事実を知るべきです。この土台をつくるために数多くの宗教人たちが犠牲になり殉教の血によって、後代の人間たちが真の家庭を探し立て得るように採択された便利な公約をもって、神様が準備したものであるのを知らなければならないというのです。(321)

 今日、皆さんが先生に出会い、国境を越えこのように集まったのは、後にも先にもない事実です。先生が国家と国家の障壁を越えるにおいて、偉大なことをしたというのです。卑近な例で、第二次大戦時、イギリスとドイツが怨讐の間柄として戦争をしましたが、二つの国の未婚の男女たちを結婚させることによって、愛で授け受ける歴史的なことを始めたのです。言葉は互いに完全に理解できませんが、愛の基地から生まれた赤ん坊を見るときは、互いに喜ぶのです。ここから、ヨーロッパの天地に統一の心情圏が結束されてくるという事実は、驚くべきことです。

 個人から、家庭、氏族、民族、国家、すなわち五大洋六大州にいる人々が、互いに言語や生活風習は通じませんが、愛によって歴史的な塀を出入りし、神様と真の父母の着陸基地を築きました。ですから、統一家の国際結婚こそ偉大な課業なのです。(322)

 統一家の理念は、為に生きることです。自分を犠牲にして兄弟のために生きようという思想なのです。自分だけを主としてこの滅んでいく世のために生きようという孤高な群れが、天地の大主体であられる父なる神様の前に集まり、家庭、民族、国家、世界、天宙のために生きようと決意したのです。十字架が幾重にも重なり合って横たわっていても、無難に突破しようと決意した群れの喚声が、地の果てまで響き渡り得る運動になったという事実は、歴史上画期的であり、革命的な提唱だと言わざるを得ないのです。これを誇らしく思わなければなりません。(323)

 皆さんは、国境を越え何を訪ねてきましたか。夫や妻が恋しく、ご父母様が恋しくて訪ねてきました。

 皆さんは歴史的背景をもった各自の文化と領土、そして父母のそばを離れて韓国になぜ住もうとして来ましたか。

 神様は今まで、本然の夫と妻を探し出すための道を、求道の目標として立て役事してきました。それで、皆さんはサタンに因縁づけられた国家の基盤を離れ、ただ本性が慕う真なる夫と妻に会おうとして来たのです。真なる男性と女性は、真なる父母の因縁を通して成長するので、真なるご父母様に侍るために訪ねてきたのです。お金のために来たのではありません。アメリカ人、ドイツ人であるのを誇るためではありません。自分の夫と妻、そして真の父母を、天下の何よりも誇るために来たのです。真の父母が歴史上、まだ悲しみの道を脱し得ていないので、その父母を愛するために来たのです。このような心情的決定をつけて訪ねてきた群れが、韓国に来た国際祝福家庭だと先生は考えているのです。(324)

 皆さんは従順と愛の心を備えて、愛を訪ねてここに来たのです。結ばれた夫が不具者だといっても、神様とご父母様が決定したのです。生涯をすべて捧げ、命が絶えるとしても、愛のエキスである一つの実を残して逝こうという願いの中で息子・娘が生まれなければなりません。そのような息子・娘が生まれましたか。(325)

 今日、皆さんが韓国に来て息子・娘を生んで、懐でお乳を飲ませるのに、「何のお乳を飲ませましたか!」と聞きたいです。神様の愛と真の父母の愛を中心として因縁づけられ祝福を受けた男女が、一つになった愛の花を咲かせた息子・娘として抱き、お乳を飲ませるのかというのです。皆さんの財産の中で最も貴いものがあるとすれば、(その)息子・娘です。(326)

 過去の自分の生がお金や知識、名誉を探し歩いたなら、それらは偽物の人生です。たとえ乞食の道に立つとしても、愛する夫や妻を真をもって迎え、真なる父母の道を立てるために「私」が来たと言うことのできる国際家庭になるならば、その家庭は神様が責任をもつのです。そのような家庭は飢えて死に得ず、隣近所の注目の的になって、後ろ指をさされなければならない非難やあざ笑いの中に消えることができないというのです。先生の生活と同様に、その環境が遠からず屈服するのです。

 世界のすべての人が、全部反対しても、レバレンド・ムーンは真なる兄弟を探し、真なる氏族を探していった人です。真なる氏族圏を探し出した後には、真なる民族を探していく道を行きました。真なる民族を探し出してから、真なる国家を探していく道を行きました。真なる国家を探し出しては真なる世界、真なる世界を探した後には真なる霊界、天国……。地獄がない、統一された一つの愛で充満したその世界を探していく代表者が、レバレンド・ムーンだったというのです。(327)

 皆さんは、祝福がどれほど貴いものか知らなかったでしょう。神様に称賛を受けるだけではなく、愛を受けるにふさわしいと言い得る息子・娘を生み、国際祝福家庭を代表して、「二つの国が統一され得る一つの旗手が生まれ、二つの国の王子として育てなければならない」と考えてみましたか。そうし得ていなければ、この時間、みんな悔い改めなければなりません。

 生活態度を根本的に変えなければなりません。愛の版図を確定するための世界史的な責任を負い、苦痛の十字架が横たわっている受難の道を甘受しながらも、幸福を探し求め千里遠征するのです。真なる愛の道を開拓するために世界各所から飛んできた群れだということを忘れるなら、罰を受けるということを知らなければなりません。皆さんの国が罰を受けます。

 ただ流れていく人々が出会い集まって国際結婚したのではありません。権力ゆえに知識ゆえに、経済力ゆえに生じた東西の分立と南北の格差を解消させて、その上にそびえ立つ愛のエベレストをつくるべきなのが、統一の子女たちのもつべき伝統的使命です。(328)

 日本食口の中に、韓国に来てみ旨のために殉教しようという者がいましたか。黒人と結婚しても、韓国人とは結婚するなというのが、日本人たちの気性なのです。私は知っています。先生も、日本でどれほどぞんざいに扱われたかしれません。その腹いせをするとなると、こん棒で日本人の骨をへし折っても、怒りが解けないでしょう。しかし、神様の愛を悟り天道を知ったので、このようにするのです。そうでなければ、目に火花が散るのです。私が拷問を受け血を吐きながら生死の絶頂であえいだ事実は、死んでも忘れられないでしょう。そのような後孫を呼び集め、神様の息子・娘にするのはたやすいことでしょうか。

 韓国に訪ねてきたからには、今から韓国の伝統を学びながら、皆が責任を完遂すべきです。先生が今後、統一の園(在・水沢里)のような墓地に行くようになれば、皆さんも先生の墓の近くに埋められるでしょう。皆さんが、先生が埋められた園に埋められたならば、その先祖と後孫たちがどれほど誇るでしょうか。玄界灘に建設されたトンネルを利用し、数多くの後孫たちが訪ねてきて泣きながら追慕する日は遠くないでしょう。歴史に跡を残すという恐ろしさを体験し、生きなければなりません。(329)

 夜も昼も努力すべきなのが統一家の伝統的運動であり、統一家の伝統的行動です。(330)

 夫となる韓国人たち、妻となる日本人たち、皆さんが行くべき道は、韓国のためではありません。韓国と日本が一つになる世界的愛の開拓者として来たのです。(331)

 韓国で韓国語を学べば、日本食口たちはみんな満州やシベリア平原に行かなければなりません。あるいは中共に行くための準備をしなければなりません。日本人たちは、中共の人以上に中共を愛することができてこそ、民族を越えて国家を越えて、世界に行くことのできる道が開かれるのです。

 神様のみ旨は、皆さんを犠牲にしても神様の真なる愛の種を植えることです。日本から来た皆さんとその息子・娘を中心として、将来、大陸圏を開拓し得る神様の先発隊が生まれることを先生は願っています。皆さんはこのような課業のために集まりました。(332)

 歴史的な召命を受け外国から韓国に来た皆さんは、もう日本人やヨーロッパ人として生きるのではなく、韓国国民以上の受難の道を歩むとしても、神様の国の伝統を立てるにおいて先発隊として出発しなければならないという事実を、この時間再度決意しなければなりません。

 先生が世界的基盤を立てているこのような環境で、皆さんが信仰の祖国に来たので、先生以上に汗を流し、苦労しなければならないのです。アメリカに行って苦労する日本食口以上に活動しましたか。日本の女性食口たちは、日本で苦労した以上に活動しなければなりません。ヨーロッパの食口たちは、自分の国でしたのより、もっと熱心にしなければならない責任があります。どんなに困難でも、この道を行くべきなのが、皆さんの義務であり、目標です。(333)

 信仰の故郷の地に来て心情的に一つになり、韓国語を完全に学べば、皆さんの国に送って韓国語の先生として立てるでしょう。各国がそれを必要とするでしょう。教育の先発隊として皆さんを夫婦に結んであげたのです。ラジオの放送をすべて聞き取れますか。時間表を立てて、毎日のように夜遅くまで勉強しなければなりません。将来、韓国語を世界に広めることのできる皆さんにならなければなりません。韓国で心情的紐帯を結び愛の夫婦、父母の因縁を経て、自分の国を解怨して神様の国に連結させ得る太いパイプの役割をしなければなりません。

 これから、韓国人を夫として侍ることを誇るときが来るでしょう。神様を中心とした統一圏をつくって、勝利の天国門を開門しようとして努力するこの時局に、韓国に来た外国の女性食口たちが、追われていく人になってはなりません。韓国の夫たちは、その妻が追われていかないように、愛でよくかばってあげなければなりません。

 今回、組、班を編成してホーム・チャーチ活動の主力部隊になり、深く高い心情の因縁を体恤しなければなりません。神様が韓国に下した祝福の恩賜圏を中心として、愛のいかり綱をぴんと縛りつけ、皆さんの地(故郷)に帰って統一圏を拡大しなければならないことを、この時間、はっきり知らなければなりません。(334)

 同じ国の人同士、み旨を中心として死のうという家庭と、怨讐国家間で一つになって死んでも愛のみ旨を立てようという家庭の中で、誰が神様の前に、より祝福を多く受けるでしょうか。それは国際結婚をした人々です。そのように知って、これから韓国人たちの見本になれるように、愛の使者としての責任を完遂しなければなりません。(335)













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