宇宙の根本
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 4.最後の目標は真の家庭理想実現

 人間において、最も神聖で貴いものが真の愛です。真の愛は自分一人だけでは生じません。自分中心的なところでは生じません。真の愛は相対のために生きて、与えてまた与えて、与えたことをすべて忘れて、また与えて与えながら、一つになろうというのです。それゆえに、真の愛は、すべてのものを抱くようになります。真の愛は、私個人の所有ばかりにしてはいられません。真の愛は相続されて、私なら私のものと同時に、万民のものであり、宇宙の公認のものになるのです。
 神様の希望は、真の愛を人間と共に成し遂げることです。神様は、御自身の息子であり、最高の被造物である人間と、心情世界で真の愛の喜悦と幸福を永遠に共にしたいと思われます。人間世界で真の愛を完成するならば、政治的にも、経済的にも、文化的にも、環境的にも、何の問題がありますか。真の愛の世界では、解決できない問題がありません。真の愛の世界は、すなわち歓喜と理想が充満した、自由と、平和と、幸福が無限に、そして永遠に広がる世界になります。今日、世界人類が抱いている難問題は、真の愛によってのみ根本的な解決が可能なのです。
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 真の愛の真の家庭は、人類の願いと同時に、神様の創造目的の根本になります。このような真の家庭で輩出する、真の愛の真の人格によってのみ、真の社会、国家、世界の完成があり、すべての環境圏の創造理想が具現できるのです。私が、常に地上における真なる家庭天国を強調する理由もここにあります。真なる家庭天国がなされて、地上天国がなされるのです。真なる家庭天国で完成した真の愛の人格は、社会、国家、世界へ拡大され、不義と妥協せず、いつも「ため」に生きる真の家庭によって調和一体を成し遂げる真の人になるのです。
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 人間の先祖を通した神様の理想は、男性と女性が結合して、理想的な家庭を築くことでした。ですから、理想的な家庭の中心は、男性でもなく、女性でもありません。家庭というものは、父母と子女、夫婦の結合によって成された一つの束ですが、その結ばれた中心が正に神様の愛です。神様の愛を中心として、家庭を完成させることが神様のみ旨であるという結論が出てきます。家庭は、神様の理想が顕現することができる起点であり、人類幸福の顕現の起点になるのです。人間としての仕事がすべて終わる位置であり、神様もすべてのことを完成される位置です。家庭がなぜ良いのですか。それは父母様の愛を中心として、自由活動の基地になるためです。
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 家庭には必ず父母がいて、妻子がいなければなりません。それでこそ、その家庭が幸福の基台になるのです。神様が人類を尋ね求めてくる目的も、神様御自身の幸福を模索するためだということは間違いありません。ゆえに、神様御自身が幸福の基台を尋ね求めていくためには、人間を離れた位置ではそのような理想があり得ないというのです。人間と共に関係を結んでこそ、その一致点をもたらすことができるのです。私たちが、家庭において、情緒的なすべての内容を備えた位置で幸福を感じるのと同じように、神様もやはりそのような位置で幸福を感じられるというのです。
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 父子関係の真の愛は縦的であり、夫婦の真の愛の関係は横的であり、兄弟の真の愛は前後の立場として、球形の真の愛理想を願われたのです。すなわち縦には上弦下弦、横には左弦右弦、前後には前弦後弦、それをすべて連結した一つの中心点で統一がなされるのです。その点が球形体の中心点になるのです。いつ四大心情圏である子女、兄弟、夫婦、父母が一体を完成するのかというと、神様を中心として、人間が結婚して初愛を結ぶ位置が、すべての完成の結実点であり、中心になるのです。したがって、結婚は天地人の合徳であり、縦横、左右、前後、全体を完成するのです。結婚は、真の子女、兄弟、夫婦、父母の理想の、そして真の愛の完成地なのです。
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 この宇宙の中心はどこにありますか。家庭にあります。真の愛が定着することができる基地はどこですか。皆さんが生きている皆さんの家庭だというのです。したがって、本来の家庭は、宇宙愛を掌握して、宇宙の保護様相を体得しながら宇宙愛圏を拡大させ、家庭を越えて国家を愛する、愛国の道を行かなければならず、ひいては民族と国家を越えて世界を愛する道に行かなければなりません。家庭を愛する人を孝子または烈女といい、国を愛する人を愛国者というならば、世界を愛する人を何といいますか。その人を正に聖人というのです。
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 神様の愛圏の中で、理想的な家庭を築いて氏族をなし、民族と国家を形成してさらに拡大し、アダムの理想が実現される一つの理想的世界を成し遂げたのです。木の根、幹、葉が一つの生命に連結されているように、愛を中心として、上には神様を父として侍り、下には万民を兄弟と共に一つの生命体、愛の生命体と化して、神様を中心とした永遠の理想世界を成し遂げなければならないということが、正に神様のみ旨から見た世界観です。このような世界の人間たちには、救援が必要なく、メシヤも必要ありません。なぜなら、その世界で暮らす人間は、神様の善の息子、娘だからです。



















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