男性訪韓修練会
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蕩減復帰の峠を越えましょう!!!

 1995年1月19日 韓国・水沢里中央研修院


神の摂理歴史における蕩減復帰

 これは(先生が板書される)何と読みますか? (蕩減復帰の峠を越えましょう!)。蕩減という言葉は知っていますね。何かのことで失敗して、たくさんの負債をした者が同情されるような人である時、周辺からの「何とかして弁済できるようにしてあげればいいな」ということが噂になって、債権者もそのように同情して借りたお金のうち、いくらかを返してもらったことを条件として、全部を返済したということになるのです。それを蕩減条件金というのです。分かりましたか? (はい)。

 それで、なぜ神の摂理歴史に蕩減という話が入ったかということが問題です。人間の先祖のアダムから今日まで、ずーっと続いた先祖たちの中で罪をつくらない者はいないのです。あなたたちも、罪をつくってはいませんか? このような問題を聞かれた場合に、罪をつくらなかった人はいないのです。あなたたちにつながる先祖たちの罪は、みんななくなりません。ですから、歴史は死んでいないのです。生きているのです。多くの先祖伝来の罪が重なるし、それは消えていかないのです。

 そのような血統を連ねて、原罪が伝授されてきたのですから、あなたたち一人ひとりを平面的に見た場合に、縦的に先祖からつながった罪によって、各自がみんな違うのです。ある者は小さい山になっていたり、大きい山になっていたり、富士山よりもっと高い山であったり、その次の山であったり、そういうふうになっているのです。それをどのようにして清算するか、神様は問題視せざるを得ないのです。それは蕩減の条件金と同じように、蕩減の量を決めて、それを払った場合にのみ、許してあげるように考えざるを得ないのです。

 サタンも、そういう立場では、人間救済をする神様の道を塞ぐことはできないのです。それは、もともと神様が主人だからです。過った内容を除いてしまえば主人のほうに戻るようになっているのが原則なので、サタンも原則は無視することができないのです。そういう条件で、人間を中心として罪の量をいかに減らすかということです。神様が停止した場合には、サタンはそれに応じて、そういうふうにやらざるを得ないという契約になっているのです。

 これを蕩減して罪を許すには、金とか、知識とか、権力などではできません。人間が罪をつくったのですから、人間を中心として悪なる者を蕩減するには、善なる者が犠牲になるのです。代表的立場で犠牲になって、サタン全体から反対されるのです。神様が一〇〇の罪の量を蕩減するための中心的人物として立てたとするならば、サタンはそれに相応して、周辺から反対し攻撃するのです。その攻撃の量が蕩減の量を超えた場合には、サタンがそれを弁済しないといけないのです。それに及ばない場合にも、神のほうは攻撃することができないので待つというのです。

 ですから、そのように神様のほうから送った人たちが誰かというと、良心的人とか、宗教的責任者とか、そういう名前の人々なのです。宗教はサタン的舞台を壊滅させる方便の地上の基台ですから、全体をまとめる中心の人物として、宗教者とか、良心的人とか、そのような特別の名前を持つ人を中心人物として立たせるのです。だから、すべて問題は中心者と一つになることです。その人の教えとか、その人の業績を共にすることによって蕩減されるのです。

 それで、蕩減の分量を超えた場合には、サタンの手を離れて、神様が次元の高い手でもって一段階、二段階と高めていくのです。そのように歴史を通して、個人蕩減、家庭蕩減、氏族、民族、国家、世界、天宙蕩減、神様解放まで行くには、真の父母と共に、その蕩減の道を行かなければならないのです。

 ですから、歴史路程には義人や聖人が生まれてきたのです。そういう人たちは蕩減の中心的、天的派遣者として、地上で悪魔の攻撃を受けて、幸福な運命を万民につなぐために自らは不幸な立場に立って迫害を受けていくのです。ですから、宗教の歴史は、神様のほうは善なる良い人たちばかりですが、迫害を受けて悲惨な運命の道を行くのです。そして、その人に同情する部落や町や国が一つになることによって、次元の高い蕩減圏を越えていくのです。

 それで最後に、人間であれば皆、八段階の道があるのです。僕の僕から僕、それから養子、庶子、実子、お母さん、お父さん、神様までです。そういうふうにして、縦的な蕩減の道を越えていくのです。

 本来は、その八段階を親の立場に立つ神様がなすべきなのに、神様の代わりに宗教がその相対として地上で打たれて、相対圏の全体を蕩減して共に連れて上がってきたのです。ですから多くの宗教が生まれたのです。シャーマニズムから始まって、歴史の背後にはたくさんの宗教が生まれたのです。山頂を中心とすれば、その周辺に三六〇方向があるようにです。

 そのような宗教をまとめていくには、個人的に見た場合に良心と肉身とが争っているので、良心が一つの蕩減条件を立てて犠牲になるのです。良心が肉身に打たれた場合には、大変なことになるのです。ですから神様が先に打たれた場合には、打つ者の所有権を打たれた者に伝授するという公式によって、蕩減の道を開発してきたのです。そうして低級な宗教は、どんどん、どんどんと高級な宗教に吸収されていくことによって、蕩減の次元が高まってきたのです。

 今、世界には四大宗教がありますが、その四大宗教の上に立って最後の蕩減をするためには、全体の価値の中心が定められて、その中心が攻撃されることによって全世界が蕩減の量を超えた場合に、サタンはそれ以上に攻撃することができなくなるのです。もし、それを超えて攻撃した場合には、いっぺんにけられてしまうのです。歴史は、こういう蕩減の路程を積んで発展してきたということを、一般の人々は知らないのです。先生に話をさせれば、そうならざるを得ないのです。神様がいて、サタンと紛争するのですから、そういう解釈でもってまとめていくのが当然だと思います。

 それで歴史路程において、蕩減復帰という言葉が介入してきたのです。そして最後には何を蕩減するのか、サタンも知っているのです。最後には、最高のもので蕩減するのです。最高のものとは、最高の神様の子供なのです。子供の中でも独り子です。ですからイエス様も神様に向かって、「私は神様のひとり子だ」と言ったのです。これは、宇宙的な宣言なのです。

 神様の復帰の目的は国ではありません。家庭なのです。アダム家庭で個人を失い、家庭を失ったのです。個人紛争、夫婦紛争、子女紛争、これが歴史の堕落の根底なのです。そのような家庭を中心として、サタンの国、サタンの世界が構成されてきたのです。ですから、復帰の目的も全世界を投入して、最後には家庭を中心として左に行ったものを、全世界を代表して右のほうに転換させていくのです。そのように、家庭につなぐことによって、氏族、民族、国家、世界すべてを復帰していくのです。


世界の救済を中心とする神のみ旨

 それで、第二次大戦はどうなったかというと、歴史を通して蕩減してきた個人、家庭、氏族、民族、国家的紛争圏が、英米仏と日独伊の戦いなのです。これはカイン的・アベル的、サタン的・神的な戦いなのです。すべてが相対的なのです。アダム・エバが堕落して失った家庭を、神様は求めてきたのです。サタンが家庭を確立してつくった世界的国家基準を正して清算しなければならない歴史路程に、神様と共にサタンも歩調を合わせなければならないのです。

 それで英米仏対、日独伊の戦いとなったのです。それらは、相対的に心身紛争から始まったのです。英米仏は神様のほうで、唯一神を迎える国です。反対に日独伊は三六〇度異なる雑教神を迎える国です。ですから、サタン的なのです。これが、カイン・アベルの心身紛争による歴史的な終着の紛争です。ここにおいて、日独伊は全体主義を中心として、絶対なる唯一神を攻撃したのです。

 神様のほうの良心は唯一存在であり、世界のすべてを代表する伝統的背後の内容を持っているのですが、サタンはその反対です。めちゃくちゃに、平面的に崩壊しようとするのです。それで、日独伊は雑教国として、ユダヤ教とキリスト教を破壊しようとしたのです。このように神の歴史から見た場合、どの宗教が主流の宗教かというと、全世界が一つになっていこうという宗教が主流の立場にならざるを得ないというのです。人類歴史は、そのような摂理の背後を組んできたのです。蕩減の歴史の概観は、そういう結論になるのです。

 ですから第二次大戦では、英米仏がアベル的神の国家群であり、日独伊はサタン的カインの国家群なのです。それを個人に例えた場合には、心身紛争した者が世界的になったのであり、良心のほうが英米仏であり神様の側です。肉体のほうが、サタン的に破壊しようとする日独伊です。それで、日独伊は何をしたかというと、唯一神の世界を攻撃しました。それで、ユダヤ人の虐殺やキリスト教徒の虐殺を行ったのです。日本人も韓国において、韓国のキリスト教徒をたくさん殺しました。

 もし戦争が続いていた場合、一九四五年の八月十七日には、二十万人のキリスト教徒を虐殺するという計画もあったのです。しかし、神様はそれを許さなかったのです。それで長崎や広島に原爆が投下されて、日本は降伏宣言をしなければならなくなったのです。そういう意味においても、神様は韓国人二十万人の虐殺を防いだのです。日本は悪いことをたくさんしたのです。

 また、先生も十六歳以後は、どこでも行く先々では尾行されて、「どこで何をするのか?」と、いつも要注意人物として扱われてきたのです。それは先生のおじいさんが、一九一九年三月一日の独立運動の時、大解放運動の北のほうの代表だったからです。当時は、独立団という団体の人々がたくさん先生の家を往来しながら、国家独立を唱えてきたのです。それで先生のおじいさんも、二年八か月の刑務所生活をした愛国者なのです。先生も、その伝統を受け継いでいかなければならないのです。しかし先生は十六歳以後、だんだん深く神様の摂理の内容を知ることによって、一番かわいそうな者はサタンのほうに立たされて悪いことをする国であるということが分かって、日本を助けなければならないと思ったのです。

 それで、統一教会の創設とともに、宣教師を日本に送ったのです。それは一九五八年のことです。当時は日韓の外交関係が断絶した後なので、法的には難しい立場だったのです。しかし日本がなくなってしまえば、アジアの将来もないのです。アジアの発展の基台がなくなった場合には大変なことです。ですから、日本を正してアジアの方向に向けることが、神様の摂理なのです。先生は、そういうことが分かっていたのです。しかし、日独伊の日本は何といってもサタン的であり、カイン的な国なのです。サタン的が悪いのではないのです。カイン的なのです。

 日本の国は女神の国であり、サタン的な女を代表した、お母さんの国です。ドイツは男の国です。これは虐殺の悪のアベルです。代表的な悪の子供です。歴史始まって以来、それ以上に悪いことをした男はいないのです。サタン的な代表的な男の国なのです。それからイタリアは行ったり来たりする者であり、天使長です。それは性格からしても本当にそっくり一致するのです。

 英米仏もそうです。イギリスの国は海賊の基地です。イギリスは北のノルウェーから流れてきた海洋先祖です。ノルウェーなどの国々は北極に近いので、狩猟して生きることしかできないし食べ物もないので、海賊などをして国を乗っ取っていくことをしてきたのです。それで、どんどん南に下がってきて、イングランド島を中心として、海賊基地になったのです。しかし神様を信じるようになり、世界的な大英帝国になって、五大洋六大州に陽の沈むことのないという世界一の国になったのです。それは、神様の助けがあったからです。

 そういう伝統を、日本はそのままそっくり習っていこうとしたのです。それで、明治維新を通して一二〇年間やってきたのです。一二〇年間は、ちょうど明治、大正、昭和の三代です。しかし今は、日本のすべてが地に落ちてしまったのです。島国の東洋は男が問題であり、西洋は女が問題です。どちらもぺちゃんこになってしまったのです。神様のみ旨は、女を中心として母の王国を探し建設することによって、エバが王国を喪失したことを蕩減復帰して、女王国家の地上顕現時代になるので、エバ国家の島国の男も女もめちゃくちゃになるのです。

 それで、世界を結束するために「世界平和女性連合」ができたのです。お母様を中心として、世界の四十か国の国会を中心として活動することによって、女王権、女性時代の旗揚げをして、王宮から全体に結束していく運動をするのです。女王国家の因習を正さなければならないのです。

 そのようにして、女王と王様が一つになり、再臨の父母を中心として王権復帰をしなければならないのです。そういう還境から見た時、韓国は横的に立っているので、父母の前にカイン・アベルになるのです。また平面的に見た場合には、堕落した者を復帰するのだから、英米仏のキリスト教の文化圏はエバ文化圏であり、新婦文化圏なのです。それで、新郎を失ってしまったことを世界一周しながら確認して、エバが世界を統一するようになるのです。エバによって世界を喪失したので、エバを中心として世界を復帰する代表的な文化基盤が、キリスト教新婦文化圏なのです。

 新婦文化の新婦は、カイン・アベルを包容しているのです。それがアメリカと自由世界なのです。アメリカは代表国家だからアベルであり、お母さんの懐に包容されるアダム家庭の二番目の子供と同じです。それをキリスト教から見た場合には、アングロサクソンを中心としたプロテスタントです。旧教から分離された者たちです。旧教をカインとすればアベルなのです。これらが横的に、宗教対立になっているので、それを包容して一つにしなければならないのです。そこで横的にアメリカを中心として、自由世界をまとめるための神の摂理がUN(国連)なのです。


一九六〇年代を中心とする摂理

 それで、一九六〇年を中心として歴史上に不思議なことが起こりました。戦勝国家が後進国家を独立させて、平等の立場に立たせたのです。そのような、歴史上になかった突飛なことがなされてきました。そのような歴史は、今まで誰にも解明できないのです。それはなぜかというと、真の父母が来られる前に兄弟圏に立たなければならないので、平等世界が出てくるのです。世界のUN(国連)軍を中心として兄弟圏を確立して、親を迎えるためなのです。

 アダム家庭で兄弟が紛争して、世界を破滅させサタン圏に回したことを、兄弟が一つになることによって、真の父母を中心として神様のほうに回していくのです。歴史をこのように説明することによって、すべて理論的に合わないところがなく、始めから終わりまで全部がぴったりと合ってくるのです。

 そうなれば、エバ国家統一文化圏を中心として勝利の英米仏連合国家が先生を歓迎した場合には、七年もかからなかったのです。一九四五年から一九五二年までには、世界平和はもちろん、世界統一圏が成されたのです。

 そこで問題は、キリスト教文化圏の統一圏において、母の胎中で絡み合っているカイン・アベルのように、旧教と新教が戦わざるを得ないのです。そのようにならなければ、母の完成する道がないのです。ですから、日本がエバ国家になるには、戦後五十年間、日本の胎中にある異質の国の者同士が戦わなければならないのです。そして戦った者を一つにして生み出さなければ、家庭を中心として失ったカイン・アベルの統一圏が、親と一体になって帰っていく道がないのです。だから、エバ国家の認定を受けた日本は、胎中で朝総連と民団の異質な者同士が戦っているのです。それらは日本を母として、怨讐同士なのです。

 みんな怨讐なのです。兄弟も怨讐です。お父さんお母さんも怨讐です。父母と子供たち全部の怨讐圏を解決するにはどうするかというと、エバがそういう者を孕んで生んだのだから、再びエバの胎中に入って、転換して生まれてこなければならないのです。ですから、民団から見た場合には、朝総連が兄さんで、先に政権を立てたのです。北は兄さんであり、カインと同じです。南の国がアベルです。今まで民団と朝総連は五十年間絡み合い、紛争していたのですが、だんだんと先生の影響圏内に固まっていく傾向になっているのです。日本がエバ国家の使命を完成するには、この教育が問題です。胎中に孕んでいる民団と朝総連を愛でもって一つにする母の使命を果たさなければ、日本はエバの完成基準に立てないのです。

 今からは、そのようなおとぎ話みたいな話が事実として解かれていくのです。エバを中心として、絡み合いの紛争する胎中の兄弟を一つにするのです。六十万を一つにすることによって、日本の民族がカインとなって一つになるのです。それを誰が一つにするかというと、女性たちです。これが母の使命です。胎中のカインとアベルをエバの国が一つにさせることによって、アダムの国の相対になるのです。それで南北統一は、東京からするのです。だから東京を東のソウルとも言うのです。それは韓国を中心としてです。これも不思議な話です。

 それで、昨年先生は、「日本人を伝道するよりも、まず民団を一つにするように」と言ったのです。南北を分割させたのは日本です。それからアメリカなのです。アメリカは、エバ国家の統一文化圏で神様と共に、来られる再臨の主を迎えるべき立場にあったのです。エデンの園で追い出した本然の旦那さんを迎える立場にあったのです。そして一つになった場合には、その中で子供のカイン・アベルが一つになるのです。そのような基盤が立ったならば、世界は七年以内に統一されたのです。今、先生が教えている氏族メシヤの使命は、その時に成就できる天的な最後の戦略だったのです。

 キリスト教も、世界的な頂上で旧教と新教を一つにするには、統一原理しかないのです。そのように、歴史においてこれまで不可解だった聖書の内容を明らかに解明しているので、誰でも方向をまとめて、その道をたどっていかざるを得ないのです。統一せざるを得ないのです。

 ですから、統一教会の持っている真理は、恐ろしい武器になるというのです。それは、キリスト教ばかりではないのです。一般の人々も、みんな待っている内容なのです。それに反対し、弁明できるような真理はないのです。一番の根源なのです。何かを解明するにしても、何かをやるにしても、その根源以上の論理はないのです。

 原理は、恐ろしい力を持っているのです。その原理が、「キリスト教の文先生は再臨の主だ。再臨の主として雲に乗って来られる」と言ったのです。雲に乗って来ると言うのですから大変なことです。完成は地上でなされるということが分からない人間なのです。空中で何が完成されるのですか? 空中には何もないのです。旧約時代の失敗を蕩減復帰しなければならないので、聖書の中にイエス様の来られる時のことを、そのように話しておかなければならないのです。

 「洗礼ヨハネがエリヤとして再臨する」ということを旧約聖書で預言してあるにもかかわらず、まだエリヤが来ていないのに、イエス様が「自分はメシヤだ」と言ったのです。だからユダヤ人たちが、みんなイエス様に聞いたことは、「エリヤが来てメシヤの道を直くするという内容の預言が成就するには、エリヤが火の車に乗って昇天したのだから、再び火の車で降臨すべきなのに、火の車で降臨したエリヤに会った人もいなければ、見た人もない」ということです。エリヤは火の車で降臨しないし、永遠にそれは見られないのだからユダヤの国で、そのように信じてきた者は、みんな滅亡していったのです。そうして一世は国を失って、全世界に散らばって、みんな血を流していったのです。恐ろしいことです。


歴史上に残された教訓

 そういう失敗をしてきたのですから、再臨の時代にメシヤが再び来られる時には、その失敗のとおりに蕩減復帰するのです。イエス様は未完成のまま霊界に行ったのですから、再び完成のために地上に来られるのです。その時は、失われたアダムを復帰した立場なのです。アダムの立場は、サタン的に汚れているものを、渋柿ではなくて、甘柿の根っこに接ぎ木しないと主体になることができないのです。しかし、蕩減して復帰された天使長の立場でもあり、その血統の根源はアダムにつながっており、神様の子供につながっているので、二重になっているのです。

 ですから洗礼ヨハネの使命は、イエス様の完成した甘柿の根っこに対して接ぎ木をさせる立場なのです。それで民族を統一して、ユダヤ教を中心にカイン・アベルを一つにして、本当の甘柿に接ぎ木するのです。二流系になった者が一流系になるには、接ぎ木される以外にはないのです。神様の創造の目的は一つの流れにつなぐことであり、二つの流れで戦うようにはなっていないのです。

 それで一つになるためには、弟を中心として、兄さんが弟のようになり、弟が兄さんのようになることによって、本源の道をたどって、一筋の神様の統治する民族の世界になることを願わざるを得ないのです。それで、エバ国家の日本を見た場合に、その中に異質の民団と朝総連がいるのです。

 この話は、先生が創作したことではないのです。歴史の成り行きを主流から見て解決し、再び整備する過程を通過しないといけないのです。大変なことです。

 先生は真剣なことを話しているのです。こういうことは大学でも教えないし、世界中の図書館にもない話です。文先生によって、初めて世界的な主流の話として現れたものであり、悪魔のつくった本とか、その姿とか足跡は見たくないのです。神様の心情を持った戦いにおいて、火でもって裁かれる一日が来るのです。その時、世界を火でもって焼いてしまうのです。しかし、そういうことをしなくてもいいように、先生が聖婚式を通して聖塩をつくりました。聖塩をつくらなかった場合には、今まで結婚によってなしてきたサタン的な部屋も家も国の建物も、みんなサタンが残してきた足跡は見たくないというのです。

 ローマは、誰が火をつけて眺めて喜んだのですか? (ネロです)。それと同様に、神様もそういう裁きをしなければならないのです。もし、そんなことになれば大変です。火でもってみんな焼いてしまって、新しく調整されたものを神様の一族が使うようにしたいのが、神様の思いなのです。あなたたちもそうですね。怨讐の後につながった所には住みたい人がいないのと同じです。そういうものです。今まで世界のすべての国々で宝だと思っていたものを、みんな焼いてしまわなければならないのです。

 それで、そういうことをするのは大変だから、聖塩でもって聖別することによって焼いてしまったという条件になるのです。それが蕩減条件です。条件というものは大変なことです。それで、条件を立てて聖別した後に、統一教会では食べるように、住むようになっているのです。分かりましたか? (はい)。神様は、もともと嫌いなサタンの生きた跡など見たくもないという心情を、「蕩減条件を立てますから」ということで許可したのだから、聖塩でもって聖別すれば、サタンはその中に絡むことができないのです。ですから聖塩と原理は、恐ろしいものです。

 そうなると、文先生はみんな神様に命令して世界を焼いてしまわなければならないのです。日本で崇拝するサタン的な象徴のタワーとか、建物などは神様が一番嫌がるものです。雑教神に侍ることがいつまでもいいと思っていたら大間違いです。すべて唯一神に帰っていかなければならないのです。雑教神は堕落した悪魔の後孫たちが、悪魔世界を拡張支配するために霊的協助をしながら、その背後を組んでできているのです。巫女さんたちがそういうことをやってきたのです。巫女はみんな女です。女は悪い淫行の子供をみんなつないでいるのです。巫女は一人の男だけではなく、たくさんの男を連れ込んで悪いことを繁殖して、サタンの平面的堕落の基盤を拡張してきたのです。そういうことをみんな知ると、よく歴史が分かるので、いかに処理すべきかということもみんな分かるのです。


「真の父母と成約時代」の宣布と安着

 蕩減ということが分かりましたね? (はい)。エバ国家になるには、蕩減復帰の原則によって、その胎中にカイン・アベルがなければならないのです。胎中で戦って、長子が生まれ次子が生まれるのですが、胎中から次子が長子を屈伏させて生まれてくるのです。ですから民団を中心として、朝総連を教育していくのです。「世界平和青年連合」をつくっていくのです。それで、卒業生はサタン側に近いからカインであり、大学生がアベルです。

 このようにして、個人的レベルから家庭、氏族へと、これらはみんな家族なのです。個人的家庭、家庭的家庭、氏族的家庭、民族的家庭へと、みんな家庭を中心としてつなぐのです。全世界は偽りの母によって生まれてきたのですから、再び真の母の胎中に帰って、生まれ直したという条件を中心として、カイン・アベルの紛争のない統一圏をつくらなければならないのです。大学では学生と青年が一つになり、横的に家庭を中心としては、母を中心に中高生がアベルであり、社会の中間にいる大学生はカインとして一つにならなければならないのです。

 母の使命を果たせないから、母が悪いから、こういう悪い世界になっているのです。フリーセックスも母が悪いからです。そういうふうに女が身を売りながらやってきたことの拡大が、フリーセックス圏につながっているのです。ですから、女性の絶対責任追及をしなければならないので、「世界平和女性連合」ができました。蕩減復帰のためにです。

 それで横的にカイン・アベルが一つになった場合に、それを大きいアベルとして、青年たちを一つに包むことによって家庭的統一をなし、母たちが八段階の国家的家庭の青年たちを一つにするのです。男たちは天使長ですから、切ってしまわなければならないのです。天使長ではなく、再臨の主が真の旦那さんとして立つのですから、それと一つになった場合には、それが救援摂理の完成です。復帰摂理完成は、天使長、サタン的な立場を切ってしまわなければならないのです。そういう問題をどう解決するかというのです。この大変な世界的問題を理論的に整理して、きれいに整えておかなければならないのです。

 エデンの園で、サタンが家庭理想圏に侵入しなかったと同じように、サタンを全滅させて、その姿も消し去るように切り替えていかなければならないのです。世界的国家群が、エバの国として、アベルの国として、カインの国として、相対的に戦った日独伊なのですが、今や統一圏によって、それらがみんな平面的に真の父母を中心として家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙まで一つになったので、神様と共に天宙的勝利圏をなして、神様を真のお父さんとしてお連れして、世界的エバ国家と世界的カイン・アベルが一つになって、平面的に戻っていくのです。家庭基盤が大切なのです。

 定着は、国家基盤ではないのです。エデンの園は家庭から出発したのだから、家庭基盤に帰っていって、そこで定着するのです。そのように、家庭から定着することによって、家庭から堕落をなくして、完成した家庭、完成した氏族、民族、国家、世界、天宙、神様を中心として、世界を一つとして帰っていくのです。上から来た場合には、下から帰っていくのです。下から来た場合には、上からです。左から来た場合には、右から帰っていくのです。

 それは、出発当時に反対する者がいなかったように準備していくのです。そして最高基準から、再臨の主が来られて変えていくことによって、家庭定着をするのです。元のエデンの園の基盤で出発することによって、神様が完全に蕩減復帰したことになるのです。

 そして、平面的に個人完成、家庭完成、氏族、民族、国家完成をなせば、神様が行ったり来たりしても逆らう者がいないのです。真の父母もそうだし、真の父母の子女もそうです。真の家庭を中心として一つになったので、父母と子供が一つになった場合には、それを連れて個人から世界を往来しても、サタンが讒訴条件をつけられないような立場に立つことによって、地上天国が成立するのです。

 ですから今日の「真の父母と成約時代」の宣布と、「真の父母と成約時代の安着」という内容は恐ろしいことなのです。個人から天宙へ、また霊界へ行った個人、家庭圏から、氏族、民族が地上に下りてきて、一つになっていくのです。

 今まで、悪の心が急速に反対のほうに傾いたのは、先祖が働いたからです。霊界は天使長と同じです。天使長はアダム家庭完成のために養育を担当する使命があったので、先祖たちは天使長の代わりに、後孫のアダム・エバを頼って協助するのです。天使長はカインとして先につくられたのです。アダムは後につくられたのです。カインはアダムを保護して、祝福の場まで養育して神様につなぐ使命があったのですが、その途中で失敗したので、その蕩減復帰として、アダム世界の後孫たちを、先祖たちが天使長のようになって完全に保護し養育すれば、堕落のようなことはあり得ないとみんな知っているのです。そのために、いかに犠牲を払ってきたかということを知っているので、先祖たちは君たちの家庭を守っていくのです。

 それで、今まで悪辣なものだった心が、いっぺんに神様のほうに帰ってくるのです。サタンを除外したので、良心のほうは神様と相対的になるのです。磁石でいえば、プラス・マイナスが引き合って一つになるように、地上の者がマイナスの立場に立って、プラスの霊界の先祖の援助によって、今までの方向から一八〇度転換することも易しくなっていくのです。それで今は、四十年前とは天地の差があるのです。昔はみんなが反発したのに、今は自動的に吸収されていくのです。そのようになっていくのです。


世界国家群時代の到来

 このように、歴史を明らかに知ることによって、天上も地上も、自由闊歩して、どこへでも行けるようになるのです。その基準によって自由が生まれ、そしてその相対の個人、家庭から幸福が始まり、その幸福が世界に連結されるのです。幸福、希望、平和、統一が家庭を中心としてなされていくので、それを知っているサタンが全世界の家庭を全滅崩壊させようとするのです。家庭を崩壊させるとともに、神様がつくった連合国家群をみんなめちゃくちゃに崩壊してしまったのです。それを、文先生が再び統一するのです。

 一九四〇年圏を探して、英米仏を失ったのではなく、英米仏のキリスト教文化圏の代わりに、統一文化圏の統一教会を中心とした基台をつくってきたのです。ですから統一教会のとどまる新しい国の基台を、きょう決めるという通達を世界的にある国と約束しているのです。先生は、サタン的な国の基盤を背負った所にはいたくないのです。新しい国、世界を代表したUN(国連)を引き連れていく国を創造しなければならないのです。そういう計画をしているのです。

 そのような国ができた場合には、一番困っている国を先進国家群と共に入れてあげるのです。先生は、科学技術の平準化をなして、国家建設ができる以上の力を持っているのです。

 経済貿易は、「各国の頂上会議を通して、助け合うように」と、先生はそういうことをしているのです。それで、アジアの国も一つになっていくのです。それは南米でもアフリカでもいいのです。十五年間そういうことをしてきたのです。そこでは、三パーセント以上儲けることはできません。生活ができればいいのです。十五年たってみた時に、そこに工場を造ったりして、平等にプラス・マイナスにしてあげるのです。経済を中心として、統一の世界国家群が生まれてくるのです。それを先生の数十年の経済界の理論としてたたえて、多くの人たちが評価しているのです。

 そうなると、先進国家群は大変なのです。企業でもって金を儲けた場合には、そのまま自分の国に持って帰れば税金で八十五パーセントから一〇〇パーセントが取られるので、みんな中間国家にそれを死に金としてストップしているのです。これが数千億ドル、数兆億ドルもあるのです。企業は、金を第三国に貯金しているので使えないのです。国にも入ってこないのです。それで、これを撤廃するのです。

 今からはドルが問題です。金の代わりにドルを世界の金融表示としているのですが、これがめちゃくちゃになるのです。それで不当不渡りになれば大変なことです。世界が元に戻るには、十年の月日がかかるというのです。そうなった場合に、この世界は経済的暗黒時代が到来するのです。それをいかに処置するかということで、先生は数十年間準備をしてきたのです。

 こういうことをして、経済問題、政治問題を早く解決するのです。今から二〇〇年間このままでいったら、人類全滅になるのです。まず公害問題で鳥類が死んでいくのです。次に昆虫はもちろん、人間も死んでいくのです。あなたたちもそうです。公害は大変な問題です。今回、旧ソビエトが日本海に核エネルギー廃棄物を投げたとして、韓国では大変だったのです。「魚は食べるな」と言って大変でした。しかし、日本は十倍以上の廃棄物を日本海に捨てているのです。大変なことです。一国のみの利益をむさぼるサタン的なことは、地上から除去してしまわなければならない緊急時に入りました。

 今や戦後五十年の間に、公害病などで大変なことになりました。このまま一国の自由勝手に放りっぱなしにした場合には、二〇〇年もしないうちに人類は滅亡です。生物は滅亡です。空気が濁るし、水も濁るのです。これをどうしますか? 煤煙によって空気が汚れているのです。オゾン層がどんどん、どんどん破壊されているのです。大変な危機一髪のところに立っている人類は、今こそ覚醒しなければなりません。いやでも何でも世界統合でもって、政権者が法的処置でもって制限しなければならない緊急時に入ったのです。では、それを誰を中心にしてやりますか?

 民族第一主義の観念を持った場合に、日本は日本民族を主体としてやろうとするので、それに反発する群れが出てくるのです。ですから、一国を越えて世界のために働いてきた、自分を犠牲にしながら世界のためにやってきた伝統的な内容を持つ群れが、その代表にならざるを得ないのです。そういう構想を持ちながら、統一教会は世界的奉仕、世界的犠牲をなしてきたので、世界的にまとめることのできる世界的中心の立場に今近づいてきているのです。ですから文先生に任せればいいのです。

 ソビエトのすべての軍事化学の七十五パーセントをウクライナが持っているのですが、ウクライナの国は「文先生にすべてをまかせますから、世界平和のために使ってください」と言うのです。共産主義の後の思想的空間をどういうふうに埋めるかということは、どんな専門家でも、いかなる国でもできないのです。できればドイツがするといいのです。ドイツはソビエトを侵略しようとした国だからです。日本でもいいのです。アメリカでもいいのです。みんな怨讐として戦った国だからです。そのような怨讐圏がウクライナを救ってあげるのです。そういうことを、みんな知っているのです。

 先生が「ワシントン・タイムズ」をつくった時は、裁判中の法廷のテーブルの上でした。そこで、先生を殺そうとする怨讐国家のアメリカを救うために、「ワシントン・タイムズ」創設の第一回目の支払いにサインしたのです。それは、アメリカでも有名な話になっているのです。そういうことを、みんな知っているのです。世界で「二十世紀の末期に世界平和のために戦った人はただ一人、文先生しかいない」ということは公表されているのです。あなたたちも、そういうことを知っているのでしょう? (はい)。何も知らない者が、「悪い文先生は殺してしまえ」と言っているのです。

 そのような日本は、大変なのです。それで、西洋の予言者のノストラダムスとかいう者が「一九九八年には日本が滅亡する」と、予言しているのです。それが目前に、四年後に近づいているのです。日本はどうしますか? いかにして生き残るか大変です。しかし、問題は簡単なのです。文先生の後に付けば問題ありません。本当でしょうか? 日本人を前にして、こういうことを公言する男は、歴史上にいなかったのです。先生を批判してもいいのですが、神様が設定した場合には、神様が設定したその者が本物になってしまうのです。


神様の権威と面子

 イエス様のことを考えた場合、イエス様はローマの植民地国家のユダヤの国に生まれて、メシヤとか何とかいう噂に追いに追われて、とうとう死んでしまったのです。十字架上で、何の実績もない立場で死んでしまいました。イエス様の残した実績は、文先生の千分の一にもなりません。書物として残っている教えは、聖書で十ページにもならないものです。それだけの内容でもって、ローマの反逆者として、宗教の反逆者として、十字架上で客死したのです。名もなく、姿も消えて、それっきりで終わると思っていたのに、死んだキリストを中心として、逆にローマを占領して、逆に東洋、西洋を占領して、世界統一文化圏をつくって、世界を一つにしたのは歴史的な事実です。

 では、なぜ死んだイエス様が、そういうことをやれたのでしょうか? それはイエス様がやったのではないのです。イエス様をメシヤとして決めた神様の権威と面子があったのです。どんなに反対されても、その目的をなさなければならない神様ですから、神様の願いどおりにならざるを得ないのです。そのような内容において、キリスト教文化圏を中心として、世界を統一せざるを得ないのです。どんなに四〇〇年間のローマ帝国によるキリスト教の迫害があったとしてもです。

 ローマには、カタコンベという地下墓地の悲惨な洞窟があるのです。その地下の洞窟でもって、先祖の墓の棚から流れる腐った水を避けながら、その中で四〇〇年間も戦って、ローマを転覆させたキリスト教の力は偉大なものです。

 ですから統一教会も、もし文先生を真の父母として、再臨主として神様が決めたとすれば、誰がいくら反対したとしても、そのペースに従っていくしかないのです。今や世界の指導者たちが、文先生の提言を聞こうとして耳を傾けているのです。「一番の世界的な貴賓として歓迎しますので、一言私の国でお話ししてください」と言うのです。それで、巡回する順位もたくさんで決まっています。

 もう蕩減の内容は分かりましたね。(はい)。このような原則を中心として、世界のすべてを整備しなければならないのです。これから、耳をすましてよく聞いてください。大変なことです。歴史を摂理歴史として、蕩減復帰歴史として現代歴史と一致させて、きれいに整理しているのです。今まで、そういうことは歴史上にないのです。文先生が歴史を通して説教してきた内容を、世界の学者はみんな求めているのです。そして、いろんな所で預言したことが、みんな当たっているのです。

 先生の顔だけ見ると、嘘つきのようにも見えるのです。こんな深い内容を持って語っている中心者とは思えないのです。ですから、もし先生が嘘を言っているとしたら、みんながそれを信じているので大変なことになるのです。先生は、天宙を崩壊させる恐ろしい詐欺師の立場になるのです。もし、先生が唱えてきた真理がすべて嘘だったとすれば、世界はめちゃくちゃになるのです。そういう宣言を、世界は首を長くして待っているのです。そうなったとすれば大変なことです。

 もしも、文先生の教えは嘘であり偽りであったと宣言した場合、世の中がめちゃくちゃになっても、先生の一族は生き残るのです。君たちの直系の子供たちは守ってあげるのです。日本が反対した場合も、個人的な考えからすれば、みんな三六〇度切ってしまいたいのですが、神様の考えはそうではないというのです。神様はアベルを犠牲にして、カインを救ってきた歴史があるので、日本を捨てることができないのです。こんな話をすれば時間もなくなるのですが、今話しておかないと駄目になるかもしれないから話してあげるのです。知っておかなければならない歴史の秘密なのです。

 神様は今から四〇〇〇年前に、なぜ救援摂理を着手されたのでしょうか? 人類の歴史は六〇〇〇年ではないのです。何百万年でもないのです。何千万年です。そのように拡大していったのです。創世以来救援の心を持たれた愛なる神様が、なぜ今から四〇〇〇年前に着手されるようになったのでしょうか? その内的な因縁、動機は何でしょうか? 大変なことです。それは、心情問題なのです。

 人間は神様の子供として、真の愛によって神様の血統を相続した直系の子供として、神様と同居しながら、直接永遠の理想を教えられながら、愛を共にして天国に入るようになっているのです。それが原則です。そういう神様の後孫として、神様の愛と一体になって、生涯をそのように生きて、移行していく所が天国なのです。そこには、家族的に入るのです。まず家族が入って、背後から氏族が入るのです。民族はその氏族の背後から入るのです。さらに民族の背後に、世界が入るようになっているのです。それが、天国に入る原則的基準です。その基準に合わないと、天国には入れません。神様は創造原則の基準を変えることはできないのです。いかに難しいことがあっても、その基準に合うような相対関係を求めなければならないし、それを復帰して再創造しなければならないということになるのです。

 このサタン世界の人間は、みんな神様の姦夫です。女という字を三つ書いたら何ですか? 「姦夫」です。姦夫を知っていますか? 日本の幹部ではないのです。姦夫です。それは愛の怨讐です。あすには結婚式を挙げようとしていた人を、夕べのうちに奪い去って、子供を生ませてしまったのです。それで神様は相対者がいなくなって、今まで男やもめとしてやってきたのです。ですから神様の前には、いかなる被造世界に存在するものも関係がないのです。

 神様は、万物の霊長たる人間をつくり、相対として立てて、自分よりも何千倍、何万倍の価値ある者となることを願ったのですが、今は神様が創造された宇宙のすべてのものも自分のものではないというのです。神様は、みんな被造世界を相対的につくっておいたのです。そして、それが完成することによって、神様は自分が投入したすべてを再び愛することができるようになっていたのです。投入した場合には、投入された者が注入するのです。注入して相対的愛の心を返してくるので、刺激を受けて喜ぶようになるのです。

 幼い子供の時に約婚して、十歳から二十歳へと成長していった場合には、出会うたびに大きくなる互いの姿に希望が高まるように相対的に刺激されて、神様も投入されたことが愛とともに返ってくるのです。そして、もっともっと刺激されて永遠に投入し得るというのです。そのように、相対を通して愛し愛される基盤によって横的な家庭を編成して、神様は見えない永遠の世界の王様だから、実体で永遠の霊人体の王権に向かって家族と共に神様の元に帰る人が、天国に入る資格者なのです。

 人間は、そのような基準を持つべきなのに、今は姦夫の子供になっているのです。それを知った時に、目からは火が飛ぶし、目玉が引っ繰り返って大変なのです。そういう憤慨の場は、愛の世界とは永遠に関係ないのです。あなたたちも、そういう者がいた場合には、歓迎する心の余裕を持てますか? それが持てるとしたら大変です。原則から脱線するような恐ろしいことになっていくのです。

 神様もそういう立場ですから、そのようなサタンの子供を自分の子供より以上に愛する心を満たさないというと、元の位置に帰る道は永遠にないのです。同じくらいに愛したとしても、そういう思いが素通りしてしまったとすれば、完全に嫌になってしまうのです。ですから、自分の直系の子供より以上に愛する基準を満たさないというと、その人を越えるような愛の基準に立てないのです。ですから神様は、逆説論法の道を経てきたのです。自分の直系の子供を犠牲にして、サタン的なカインの子供を救ってあげようというのです。


アベルの伝統は愛の救済運動

 それで神様は歴史上において、たくさんのアベルを死なせてきました。蕩減復帰は、カインを救うために自分の子供を死なせたのです。その痛みの傷がたくさん詰まっているのです。それで、本心の心情を思い出すたびに、先にアベルを死なせた悲しみの思い出が浮かんでくるというのです。分かりますか? そのようにたくさんのアベルを犠牲にしてきたということを考えれば、自分の直系の子供を愛することも忘れてしまうのです。アベルを死なせながら、反対される立場でも愛することによって、「私もアベルの後を継いで愛します」という、心情転覆運動を先生の一代でなしてきたのです。理解できますか?

 犠牲の多い過去を考える度に、それを見て死んでいったアベルの伝統を前面に立たせて、愛の救済運動をするようになったのです。そういう思いに三六〇度が包容されて、一方通行の救援の道をつくるようになったのですから、地上ではもう、サタンも反対することができないのです。その基盤が立ったので、サタンは自動的に逃げていくようになるのです。サタンもどうにもならないのです。

 それで地上に救援摂理を着手したのが、四〇〇〇年前だったのです。それ以前は、上がったり下がったりしていたのです。しかし、それを決めた以上は、堕落したという思いが入った場合には、みんな消されてしまうのです。そういうふうにして、何千万年も転覆させてきたのですから、神様の辛さ、神様の悲惨さが人類の根っこになっているのです。それを本当に体恤すれば、痛哭せざるを得ないのです。それで、涙なしに太陽を見るとすれば、太陽に恥ずかしいのです。水も飲むことができないし、空気を吸うこともできないのです。地上を踏むこともできないのです。万物を見るのも恥ずかしいというのです。そういう心情の根底を持って正しい復帰の道を行こうと思う者たちには、自分の姿勢、生活、体質をどのように処していかなければならないかということは、真剣なことです。そんなにもありがたい神様なのです。

 なぜ四〇〇〇年前に、神様は摂理を着手されたのでしょうか? 愛なる神様は、それ以前にはなぜできなかったのでしょうか? 心情基準、平和の基盤を立たせるためには、何千回も繰り返しが必要だったからです。あなたたちもそうです。永遠に忘れない心情を前面に立てて、無事通行できるように、神様はたくさんのアベルを殺されながら、アベルを失いながら、カインを救うために今まで働きかけてきたのです。ですから、休んでいないで、神様を押してやらなければならないのです。そのような事情を受け持ってきたのが、復帰の道であり、摂理の道であり、救援の道であったというのです。

 大変な負債をしているのです。先生から見ると、日本は立つことができないのです。そういう立場に、自動的に追い込まれていくのです。こんなことは誰も知らないことです。歴史家も知らなかったのですが、文先生によって初めて明らかにされたのです。そういう先生を迎えて直接に教わるという、その栄光は天下一品ですか、どうですか? (天下一品です)。これは、真剣なことです。

 それで文先生は、こういう心情を持って神様解放をしてきたのです。個人から世界まで勝利して、神様をお迎えして家庭まで連れてきたのです。ですから神様の喜びはいかばかりでしょうか。今では、もうアベルの血を見なくてもよくなったという、その喜びはいかばかりか考えてみてください。そういう者に反対する世の中はみんな滅亡です。民主主義世界のキリスト教国家も、四十年であのようにめちゃくちゃになりました。四〇〇〇年の戦いの真っただ中で勝利の王者となった者の前に、四十年でぺちゃんこになったのです。それは、文先生に反対したからです。それを理解できますか? (はい)。本当に先生がそういう内容と資格を持っているか、いないか、自分自身にも信じられないくらいに不思議な話です。不可解な話です。

 こういう蕩減復帰の宗教圏の背後の秘密を、天の秘密を知った場合には、それに責任を持たなければならないのです。天国の命令は生命をかけてでも成さなければならないのです。先生は、その総司令官のようなものです。ですから日本も反対せざるを得ないのです。サタンの世界だからです。それが、だんだんと文先生に引き寄せられて、半分以上は越えられるようになったのです。そういう内容を先生は持っていますか? (はい)。本当ですか? (はい)。先生が「そうではない」と言ってもですか? (はい)。そうなると、先生のような相対がどこにでもいるということですから、先生は死んだとしても嬉しいことです。希望を持っていいですね? (はい)。では、その希望は、神様の希望ですか、文先生の希望ですか? それは万民の愛の主人になる者の希望なのです。間違いありませんね? (はい)。

















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