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環太平洋摂理
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 第五章 すべての文明の結実は半島で

 一 半島文明と韓国

  1.世界文明の潮流

 人類の古代文明は大陸で発生しました。エジプトのナイル河畔で胎動した人類文明は、半島文明へと変遷し、ギリシャ、そしてイタリア半島で地中海文明圏として結実しました。その半島文明は、再び島嶼文明に移行し、島国イギリスを中心として大西洋文明圏を形成しました。そして、そのイギリスの島嶼文明は大西洋を渡り、アメリカ大陸において現代文明の奇跡を起こして太平洋文明圏を形成したのです。
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 天使長文化圏は、エジプトを中心として形成されたナイル川文明がその起源となり、これが地中海を中心とした半島文明であるギリシャ文明を経てローマ文明において結実しました。それでは、どうして文明の変遷は、西欧圏を回っていかなければならなかったのでしょうか。堕落したので、そのようにならざるを得なかったのです。
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 島国としての日本は、アジアで初めて西洋文明を定着させました。次は半島文明時代です。韓半島は、東洋と西洋の文明が一致する場所です。歴史学者シュペングラーが指摘したように、文明は、一年に春夏秋冬があるのと同じように興亡を繰り返しています。今は大西洋文明の時代が過ぎ去り、太平洋文明の時代が来る時です。
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 韓国はいかなる民族でしょうか。イタリアの半島文明圏を再び起こしてそれを蕩減することができ、文化圏の世界史的伝授を受けなければならない民族です。韓国は、そのような地域となっているのです。南北の統一は、民主世界と共産世界の統一を意味しています。そして、韓国が独立することは、イスラエル民族が失敗したことを復帰することになるのです。ですから、イスラエルも韓国も、共に一九四八年に国を取り戻したのです。
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 近代アジアで最も短い歴史をもって世界の東・西洋の文化を吸収し、宗教を吸収したのは韓国しかありません。儒教から仏教、そしてキリスト教を受け入れたのです。この四十年という短い期間で、西洋の文物を吸収して、その実を結ばせたのです。実は種と同じ立場なので、半島文明は世界を生かすことができる一つの起源となるのです。そして、そこから理想的に安着する愛の世界に越えていって、初めて幸福の基地となるのです。そうでなければ、世界に破綻が起きるのです。
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 いつだったか半島文明について話してあげたでしょう? 「半島文明は二重文化をもって発展してきた。そして、日本で火山が爆発する時は、韓半島を考えなければならない」と言いました。それで「船を造っておきなさい」と前から話しておきました。船を造りましたか。それは、そのようになるかもしれません。ですから、日本人は傲慢に振る舞ってはいけません。アメリカ人も傲慢に振る舞ってはいけません。太平洋の両側の沿岸で傲慢に振る舞えば、神様は、二つともそのままほってはおきません。アメリカも打たれ、日本も打たれます。先生は、そうなるように祈祷はしませんが、日本が誤ればそのようにならざるを得ないというのは妥当な結論です。歴史的な善悪の審判から見れば、妥当な話だというのです。
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 ローマ教皇庁のある半島文明を中心として統一天下を成し遂げなければならなかったのに、そのローマ教皇庁が責任を果たせなかったので、イギリスに移っていったのです。これが回ってくる時には、必ず島国である日本を通じて入ってくるのです。日本は、イギリスの文化圏を受け継いだのです。ですから、これ(日本の繁栄期)は、一八六八年から一九八八年までの百二十年間です。サウル王、ダビデ王、ソロモン王の百二十年期間と同じように、明治、大正、昭和までがちょうど百二十年です。
 昭和天皇が一九八九年一月に亡くなりました。そうでしょう? ちょうど百二十年です。この期間で、イギリスの文化圏をすべて受け継いだのです。西洋文学において「演劇ならばイギリスだ」と言います。そうではありませんか。現代の機械文明も、研究はイギリスがしましたが、その結実はドイツがもっていきました。それは、そのようにならざるを得ません。サタン側だからです。
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 アダムとエバが堕落することによって、数億年という長い歴史過程を経ながら蕩減してきました。血を流しながら蕩減してきたのです。今日、文総裁が歴史の理論的背後をくまなく暴き、破れたものは縫い合わせ、穴が開いたものは埋めているのです。そのようにして、堕落していない本然的姿を備えて越えていかなければなりません。ゆえに、神様を中心として、アダムとエバと三人の天使長を復帰しなければなりません。それが韓国に来て実を結ぶのです。
 韓国と日本がしなければなりません。半島と島がするのです。イタリア半島が誤れば、イギリスがその誤りを蕩減復帰しなければなりません。ローマ教皇庁を中心として、半島文明が世界を支配しました。これを蕩減するために、新たにアメリカを中心として摂理してきたのです。イエス様をアジアで殺したので、殺したイエス様の体を取り戻して、万国解放と地上天国理念のラッパの音をこのアジア地域で鳴り響かせなければなりません。
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 その次には半島です。韓半島を経なければなりません。それで、半島を蕩減しなければなりません。ローマ教皇庁と同じように、世界的全権を代表した統一教会を中心とした半島文明圏時代に入っていくのです。ここに世界文化史および宗教全体を蕩減すべきローマ教皇庁のようなものが生まれようとするので、共産主義理念に対峙して民主主義が生まれるのです。共産主義はサタン側であり、民主主義は神側です。このような対決が展開するのです。
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 韓半島が男性の生殖器ならば、日本は女性の生殖器です。これは一つにならざるを得ません。これが一つになってこそ統一天下の時代が来るのです。それで、「韓国をアダム国家、日本をエバ国家」と言うのです。


  2.原理的に見た半島文明の役割

 歴史というものは本当におもしろいのです。文化の発祥地を見ても、陸地と海が接する港や半島などの場所が文明の発祥地となりました。同じ道理です。ギリシャ文明やイタリア文明などの古代文明の発祥地を見れば、大きな海や半島や川に沿っているのです。文明がそのような所で発達したということは歴史的な事実です。なぜでしょうか。お互いに合流するからです。私たちは、合流の調和を通じてすべてのものが形成される、ということをおおよそ知ることができます。
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 文明の発祥地を地理学的に見るとき、気候を中心として発展したとすれば、理想的地域とはいかなる地域でしょうか。春夏秋冬があると同時に、海と陸地を連結することができる地域が理想的地域だという結論が出てきます。気候的に春夏秋冬が加味された地域です。春夏秋冬の四季がはっきりしている地域であると同時に、半島地域でなければなりません。その半島地域というものは何でしょうか。陸地は天を象徴し、水のある所は海を象徴しているので、それを連結するのが半島だということです。世の中はそのようになっています。すべての天地の道理がそのようになっているのです。
 そのように見るとき、半島地域であり、この世界の文化に貢献した所とは、イタリア半島です。これが過去の文明の帰結地であり、今まで歴史時代の権威をもってきたのが、このローマを中心とした半島文明、総合文明地域だということを知らなければなりません。これはまた、エジプト文明とギリシャ文明を経て、総合地となったのです。
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 私たちは、海に囲まれた半島国家が歴史的に貴重な文明を花開かせたということを知ることができます。偉大な宗教理念と思想の多くは半島国家で発生し、それが人類の精神世界を指導してきました。バルカン半島で発生したギリシャ哲学、イタリア半島で花開いたキリスト教文化、インドのヒンズー教文化と哲学、アラブ半島のイスラム文化、東南アジアの半島で結実した仏教文化、イベリア半島での航海術、スカンジナビア半島でのゲルマン文化などがそうです。このように、半島国家が世界文化史に最も大きな影響を及ぼしているのです。
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 地球は陸地と海洋で形成されています。海は、最も単純な生命の誕生をはじめとして、母の役割を果たしてきました。海は養育し、抱いてくれるので女性を象徴し、陸地は男性を象徴しているということができます。したがって、海洋に位置する島嶼国家は女性を表し、大陸国家および大陸に連結している半島国家は男性を表しているということができます。特に半島国家の国民には、大陸と海の両面からの敵に備える生活から生まれた強靭さと勇猛さがあります。また、彼らは開拓し、探険する進取の気性に富んでいると同時に、きらびやかな文化を花咲かせ、またそれを世界に伝播しました。
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 私たちが住んでいる地球は、陸地と海洋に分かれています。その中でも半島は、地理学的に見ても、大陸と海洋を連結する中間的位置にあります。古くから半島は、文明の形成において、常に注目するに値する場所となってきました。古代文明が繁栄したギリシャやローマも半島にあります。スペインとポルトガルの文明も、イベリア半島という半島で発達しました。しかし、今日このような文明は世界へ拡大され、そこに新しい東西文明が出現しなければなりません。この文明の出現地がアジアの韓半島です。
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 イギリスがエバ国家でアメリカがアベル国家、そしてフランスが天使長国家ですが、母が息子を抱いて取り戻してくるのです。失ってしまったものをそのように取り戻せば、次には父を取り戻すのです。アダムの国を取り戻してくるのです。アダムの国は、来られる再臨主の国ですが、それが韓半島です。なぜ韓半島なのでしょうか。それはイタリア半島と同じです。旧約時代において教皇庁を中心として失ってしまったものを、蕩減復帰しなければなりません。イタリア半島を中心として西洋で失ってしまったものを東洋で取り戻さなければならないので、半島である韓半島が世界的な問題となるのです。
 韓半島は、死亡と生命の境界線です。南北が共産主義と民主主義に分かれ、北側には金日成がいて、南側には文総裁がいるのです。すべてこのようになっています。北朝鮮では金日成のことを「お父様」と言うでしょう? 韓国でも文総裁のことを「お父様」と言うでしょう? 「真の父母」と言うではありませんか。誰がこれを解放するのでしょうか。大統領にはできません。これは、私の手にかかっているのです。
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 地中海にあるローマ教皇庁が千年歴史に強大国という名前をもちながら、どうして今まで滅びることなく残されてきたのでしょうか。地中海とローマは、女性と男性が一つになっている状態と同じです。凹凸が一つになっているのです。そして、世界的な基準においては、太平洋文明圏を中心として韓半島がそのような立場から日本に囲まれているのです。これは、それと全く同じ状態です。そのような所は、インドネシアでもなくシンガポールでもありません。アジアにおいて韓国しかありません。それゆえに、東北アジアにおける三カ国が問題です。この三カ国を掌握すれば、アジアを掌握するのです。
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 韓半島は、どのような立場に立っているのでしょうか。ローマと同じ立場に立っています。ローマ教皇庁と同じ立場にあるのです。それでは、韓国とはいかなる国でしょうか。韓国は、歴史時代のあらゆる宗教と人類を神様のみ旨に適うように収拾し、統一的な世界と統一的な天国を建設する責任を果たす国とならなければなりません。なぜでしょうか。半島を中心として、すなわちローマ教皇庁を中心として世界を動かした教皇権を代表することができる文化終着点時代に入っていくからです。
 文化的背景を中心として南北が統一され、そのような位置をつかめば、世界の宗教を動かし、世界の万民を動かすことができる位置に立つのです。そして、そのようになってこそイスラエルを選ばれた神様のみ旨に一致することができる宗教圏が顕現するのであり、神様のみ旨に一致することができる民族圏、国家圏が形成されるのです。
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 ローマ教皇庁が一つの独立国家として伝統を引き継いできたように、アジアにおけるローマのような立場にあるのが韓半島です。これが強大国に挟まれてきたのですが、今まで滅びずに残っています。歴史的に、この国が南北に分けられたことはありませんでした。もちろん三国時代はありましたが、本格的に世界的な思潮と世界の国を引き込んで南北に分かれたのは初めてのことです。南北が闘うということは何を意味するのでしょうか。イエス様を中心として見るとき、心と体が半島で分かれたので、その心と体が分かれたことを蕩減復帰するためには半島で一つにしなければなりません。ゆえに、地政学的見地から見ても、韓国に主が来なければならないのです。
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 今、日本はどこに帰っていかなければならないのでしょうか。イタリア半島のような所へ帰っていかなければなりません。そして、大陸に連結しなければなりません。そのようなことができる焦点が韓半島です。それはインドシナ半島でもなく、マレー半島でもなく、シンガポールでもありません。ただ一つ極東でなければなりません。そのような地域は韓半島しかありません。
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 太平洋文明圏時代は、韓半島を中心として展開するのです。日本は女性の子宮とちょうど同じです。これが一つにならなければなりません。ゆえに、日本は、キリスト教が過ったこととイギリスが過ったことをすべて蕩減復帰しなければなりません。また、韓半島を中心として、ローマ教皇庁が過ったことを収拾しなければなりません。ローマ教皇庁やキリスト教以上の再臨理想王宮圏をつくり、イエス様の体をアジアで失ってしまったので、アジアにおいて、再びキリスト教文化圏を霊的、肉的に合同させて統一文化圏をつくっていかなければなりません。
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 韓半島がアダム国家ならば、日本はエバ国家です。それでは、どうして韓国がアダム国家なのでしょうか。地理的に見るとき、韓半島は男性の生殖器と同じです。ローマがちょうどそのようになっています。地中海は女性の陰部と同じであり、イタリアは男性の生殖器と同じです。ですから、この二つが一つにならなければなりません。このような所は、常に文化が離れることができない地域です。一つの文化が帰着すれば、そこを離れることができないのです。なぜなら、愛の基盤の上に立ったのと同じ立場だからです。地政学的に見ても、ローマと地中海は二人の男女が合わさったのと全く同じだというのです。
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 世界の文明の方向は、世界を一周しながら発展していきます。すなわちエジプトの大陸文明、ローマとギリシャの半島文明、イギリスの島嶼文明、そしてアメリカの大陸文明に至り、その大陸文明は再び西に進んで太平洋を渡って日本の島嶼文明を経由し、最終的には韓半島文明に集結してアジアに連結されるのです。ここで結実する文化は高次元的文化であり、それは新世界を創造することでしょう。
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 歴史の流れは、そこ(アメリカ大陸)で終わりません。この文明圏は、太平洋を渡ってイギリスに相当する島国日本で新しい島嶼文明の花を咲かせ、イタリア半島に相当するここ韓半島において、その昔のローマ文明に匹敵する人類総和文明を築き上げ、アジア大陸を連結して一つの世界を成すことでしょう。そのようにして新しい統一文明圏を形成しようとされる神様のみ旨を、私はよく知っているのです。
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 太平洋を見ても、韓半島が侵略されると大変なことになるので、日本列島によってこのように防いでいるのです。それは何かというと、女性は肉と同じであり、男性は骨と同じだということです。骨と肉は一体です。それが二つになっていれば、それは別個のものです。愛を中心として二人が必要なのです。ですから、いくら多くのアダムがいても、そこにはエバがいなければなりません。そのような方法で世界的に協助して、天宙的な愛の実を結ばなければなりません。
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 日本がなぜ福を受けるのかというと、日本はエバ国家なので、エバが堕落することによって失ってしまったすべてのものを物質から復帰するためです。世界の物質の祝福を受けた日本を中心として、どこへ行かなければならないのでしょうか。韓半島を経て中国大陸へ行かなければなりません。中原天地(注:中国のこと)へ行かなければなりません。本来、イエス様が来られた当時は、中国とインドが文化国であり、宗教国でした。ゆえに、イエス様が来られた時に、ヒンズー教と仏教を中心とした文化圏と三位一体となってローマ帝国を吸収する責任を果たさなければならなかったのです。
 その時にユダヤの国と中東のアラブ圏が一つになっていれば、自然にインドと連結されていたはずです。インド人は、その人種自体がヨーロッパ系です。そのインドがアジアと連結され、すなわちインドがミャンマーを通じて中国と連結され、その中国の宗教文明圏と連合した世界的版図を中心としてローマを消化していれば、その時に一つの天国を形成していたはずです。
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 日本は海にぽっかり浮かんだ島ですが、ここ(韓国)は大陸と連結しています。より大きな大陸こそ、神様の願われる第一故郷となるのです。「島は、第二故郷だ」と言うことができます。島は常に陸地を慕うのです。そのようなことを理解し、ここ韓国においてだけでなく、中国やソ連など、この大陸全体を中心として、より大きい故郷の因縁を広げることができなければなりません。そのようにして、神様がこの地上の私たちの故郷において「世界のすべての人々と共に暮らすことができる所こそ理想的な場所だ」とおっしゃることができるようにしなければなりません。そのような生活を送ろうとする人々は、霊界に行っても解放圏をもって暮らすことができるのです。国境がなくなるのです。
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 これまでの文明は、ローマを中心として千二百年の歴史を代表し、ローマがその権威を立ててきました。それと同じように、今からはアジアの韓半島を中心として新しい千年世界を経て永遠の文化圏が形成されるだろうと思っているのです。それを実際に蕩減しなければなりません。それが韓半島です。


 二 韓半島と摂理的使命

  1.韓半島は世界の縮小体

 大韓民国は、韓半島において共産主義と闘って勝利しなければならない宿命的な立場におかれています。大韓民国が共産主義と闘って勝利すれば、世界に雄飛するでしょうし、反対に共産主義に敗れた場合は、形跡もなく消え失せてしまうことでしょう。敗亡の悲惨な運命は、その例をベトナムがよく見せてくれています。北朝鮮は悪を代表し、大韓民国は善を代表しています。北朝鮮は悪魔が支配し、大韓民国は神様が共にいらっしゃるのです。
 このように、韓半島は世界において善と悪が最も激しく対抗している世界史的地域となっており、この地域で善が悪を打ち破って勝利すれば、世界のすべての悪は滅びていくのです。神様は、全摂理史において、韓国国民と全世界の自由人が一つになってこのような全体的勝利を収めることを待ち焦がれていらっしゃるのです。
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 韓民族は、五千年の悠久な歴史をもった文化民族であり、早くから敬天思想に染まり、豊かな精神的生活をなしてきました。私たちの先祖は、仏教と儒教を受け入れ、その文化をまばゆいばかりに花咲かせ、またそのキリスト教伝来の歴史は、短いながらも今日名実共に世界を代表する熱心なキリスト教国家となっています。それだけでなく、様々な高等宗教が民族の精神文化の中に溶け合って調和的に善の影響を及ぼしており、現実においても、この地には様々な宗教が共存しているという特異な様相を見せてくれています。
 本来、敬天思想が強い韓民族の本性を考えれば、無神論の共産主義が韓半島に根を下ろすようにはなっていなかったと思っています。神様が生きていらっしゃるならば、韓民族を立てて共産主義を打破する試験を世界に見せてくださるはずだ、ということを私は確信しています。
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 この民族(韓民族)の試練は、この民族自体だけのものではなく、摂理的なものであり、神様はこの民族がそれを克服することを待ち焦がれていらっしゃいます。東と西、南と北の出会い、そして精神と物質、唯心と唯物の対決と混沌は世界史の総合的遺産だということができますが、それらが集約されてこの韓半島において渦巻いているということも、ちょうど新時代をはらんだ妊婦の苦しみと同じです。
 韓民族の民族的、国家的困難は、神様のみ旨と摂理を離れては解決できないものであり、韓国単独ではなく世界との関係の中においてのみ、その解決は可能であると思っています。今こそ韓民族は神様のみ旨を悟り、神様が世界の精神界を指導する目的で送られた方に従って、その苦難を乗り越えていかなければなりません。
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 歴史時代において統一教会がその基準を中心として韓半島を中心として……。それで、韓半島を中心として周辺の強大国が関心をもって集まるようになったのです。ソ連もそうで、アメリカもそうで、中共もそうで、日本もそうです。このように集まったのは、ある一時に活用しようとしたからです。ここから世界的に神様のみ旨を連結させることができるキリスト教文明圏の旗手が現れて、キリスト教の統一連合運動をしなければならなかったのです。七年以内で世界のキリスト教を平定するのが先生のみ旨でした。


  2.韓半島を中心とした統一文化圏

 ローマを中心としてすべてのヨーロッパ文明圏が一つになったように、そのローマがある半島と同じ役割を再現する場所が韓半島です。ゆえに、韓国と日本とアメリカを連結させなくては、世界問題を収拾することはできません。これが現在の立場です。
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 皆さんは、韓国を愛さなければなりません。韓国を立てられた神様のみ旨が成され、韓国は祖国にならなければなりません。将来、韓半島全体は聖地にならなければなりません。韓国の地である満州の遼東半島を取り戻さなければならないのでしょう? イスラエル民族はイエス様を売ってイスラエルの国を取り戻しましたが、再臨主という名前をもちながら、昔先祖が住んでいた地を私が取り戻すことができないでしょうか。ソ連が妨害しても、すべてを押しのけるのです。昔、宋の時代にロシアに奪われたものを取り戻し、私たちの先祖の住んでいた地を回復するために交渉しなければならないと思っています。
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 ちょうどここから三十マイル北に行けば、そこには北朝鮮があります。民主主義と自由理念は、この世界で最も閉鎖された北朝鮮の金日成共産集団と対峙しています。分離された世界のうち、一方は神様を認める世界であり、もう一方は、それとは正反対に神様を否定する世界です。極と極を成している二つの世界の差異点を、この韓半島以上に顕著で明確に表している場所はありません。韓半島は、自由と独裁、善と悪、民主主義と共産主義が闘争する全世界の縮小版です。
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 現在の世界情勢から韓国を中心とした周辺国家を見るとき、韓半島で紛争が起きれば、強大国は互いに都合が良くありません。特に中共は、今後科学技術の発展を促進して先進国の仲間入りを果たそうとしています。そのためには復興しなければなりません。しかし、ここで北朝鮮が南侵をすれば、相当な支障が生じるのです。
 中共は、今後韓国と交流したいと考えているのです。私は、そのことをよく知っています。日本ではどうしていけないのでしょうか。日本は侵略した国です。ですから、経済的にも侵略をしてくると考えているのです。中共が韓国と結びつこうとしている立場から見れば、中共自体は北朝鮮の南侵を願っていません。では、日本はどうでしょうか。日本自体もそれを願いません。韓国と交流しようとしているのです。
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 中国の人口は十二億です。アメリカは二億四千万であり、ソ連は二億七千万です。世界を指導する先進国、「我こそは」と言う国はたくさんありますが、韓国は、今までどれほどしがない存在だったでしょうか。これはしがない存在にもなれず、愚かで哀れな国だったのです。五千年の長い歴史の中で、中原天地(注:中国のこと)はすべて私たちの領土でした。我が民族は戦争を好みません。平和を愛好する民族です。それゆえに、勃海族に対しては歴史にも残っているでしょう? それが今まで学界で問題になってきているでしょう? 東夷族といって、彼らが韓半島に流れてきたといっています。中原天地にいた彼らは、数多くの民族が対決する荒れた原野で暮らすのが嫌で、豆満江、鴨緑江を渡ってこの韓半島に逃げてきた者たちです。
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 皆さんは、過去の善人を身代わりし、皆さんが願った理想的家庭の基盤を中心として、氏族、民族、国家を編成するために南北統一の解放を主張する過程にあるので、その解放の花が咲く日には、万国にエベレスト山頂よりももっと高く統一の旗が翻り、歴史的に誇り得る時代が韓半島に訪れてくるのです。そのような驚くべき事実を知らなければなりません。それを知らなければ、先生が成し遂げた実績が皆さんを呪って審判することでしょう。血と涙の交差する死の峠を押しのけてきた恨と、ここに結晶した歴史的実績が皆さんを審判することでしょう。
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 日本という国は島国です。結局は、島国が孤立して生きることはできません。それゆえに、ある大陸と関係を結ばなければなりませんが、今は太平洋を渡ってアメリカ大陸と関係を結んでいます。彼らは、四十年前に第二次大戦を中心として怨讐でした。怨讐となって争った歴史をもっているのです。それでは、日本はどこに行くべきでしょうか。太平洋を渡ってアメリカに背負ってもらうのでしょうか。大陸に接するべきでしょうか。これが問題です。
 最も近い道は、韓半島を通じて行くことです。シベリアを通じて接しても行くことはできません。中共とそのまま接しても駄目です。中共に入っていっても、混乱した中共を消化することはできません。十二億の中国の国民を消化することはできないのです。また、膨大な共産世界の主導国家であるソ連を日本が消化することはできません。このように見れば、日本自体は、アメリカを中心として韓国と連結する以外にはないという実情にあるのです。
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 皆さんも知っているように、日露戦争は韓半島ゆえに起きました。日清戦争も同じです。大東亜戦争の起源を見れば、蘆溝橋で日本兵たちが独立運動をしていた韓国の宣教師と事件を起こして大東亜戦争が起きたのです。結局、近代アジアの動乱の起源は、すべて韓国からです。韓国が基地です。中国も韓国が必要です。
 韓国は、実に不思議な所です。ソ連が必要とし、日本も必要としています。日本は、大陸と連結しなくては政治的版図を世界へ伸ばしていくことができません。
 このように見るとき、もし北朝鮮がソ連を背景として「南北総選挙をしよう」と言い、韓国でも「三十八度線を撤廃しよう」と言えば、ソ連がどれほど喜ぶでしょうか。ソ連は何が必要なのでしょうか。ソ連は、韓半島要塞基地が必要なのです。この韓半島を占領すれば、日本の襟首をつかむことになるのです。そして、中国の胸元に銃を突きつけることにもなるのです。
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 今は、文総裁が国を取り戻すことができる段階に入っていく時です。ゆえに、与党が主人でもなく、野党が主人でもありません。四つの強大国に包囲されている韓半島は、その四大主人の前に小さくなっているのです。それでは、その国家的中心は何かというと、それが統一教会です。「南北を統一しよう」という話も、私が最初に言ったのではありませんか。南北を統一しようというのです。南北統一政権をつくろうというのです。そのように見るとき、南北を統一しようとすれば、東西南北の四つの大国を消化することができる能力をもたなければなりません。今まで、アメリカから日本、中共、そしてソ連においてまでもこの活動をしてきました。そして、今やレバレンド・ムーンが打ち込んでおいたおもりを上げ、これが一つになる時代に入っていくのです。
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 韓半島を中心とした脈というとき、その脈とは何かというと、それは韓国の運命や運勢と通じるのです。天運とも通じます。国運とも通じるはずです。国運とは何でしょうか。国の運、国が転がっていく方向です。このように思います。韓国が転がっていくとき、すなわち韓国が生きていくにおいて、韓国の脈拍がよく打ち、よく連結すれば、大韓民国は発展することができるのです。そのような大韓民国が世界の天運と脈拍を共にし、天運を協助して一つの世界をつくっていかなければなりません。
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 共産主義は崩壊しなければなりません。民主世界も崩壊しなければなりません。民主世界は人本主義であり、共産世界は唯物主義です。彼らは神様を追放してしまいました。ローマ教皇庁は、神本主義を中心として世界統一を成し遂げ、理想的王権を立てようとしましたが、それが失敗したので、再び戻って蕩減して越えていくのです。大陸を中心としてイギリスを蕩減し、イタリア半島でローマ教皇庁が過ったことをアジアにおいて復帰しなければなりません。そのために、アジアにおいてローマと同じ半島を復帰しなければなりません。それが韓半島です。
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 イタリア半島の教皇庁で統一することができなかったので、再び半島を通じて統一しなければなりません。その場所が韓半島であるということをサタンは知っているので、四千年を蕩減するために日本が四十年間支配する時代に入っていくのです。その四十年間の支配を受ける国こそ、再臨主、アダムが来られる理想の国だということを皆さんは知らなければなりません。歴史発展の帰趨から見るとき、また蕩減復帰の原則から見るとき、韓半島に再臨主が来なければならないという理論的な根拠がここから出てくるのです。
 ここでイギリスとアメリカとフランスが一つになって、どのような国を訪ね求めていくのでしょうか。アダムの国を訪ね求めていくのです。父の国を訪ね求めていくのです。父を取り戻さなければなりません。父の国を訪ね求め、アダムの国を訪ね求めていかなければなりません。これはレバレンド・ムーンの考えではありません。原理観です。韓半島の統一は自動的に訪れます。韓国がエバを抱いて一つになれば、天使長たちが完全にアダムとエバに献身するようになるのです。それが原理観です。
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 太平洋文明圏とは何かというと、訪れる父主義の版図を形成するための準備文化です。ここで統一的文化圏を展開し結束した一つの文化を終結しなければならないので、父母文化を中心として言語統一、文化統一、国家統一が起きてくるのです。そのような時になっていくのです。そして、それは韓半島を中心として連結してくるのです。
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 韓国は、地政学的に非常に微妙な位置にあり、昔から強大国の勢力拡大のための要地となり、歴史的な犠牲を払ってきました。東西両極時代に代表的な苦難を経た我が祖国は、多元化と和解の時代を迎えたとしても、その国益が保障され、民族的な問題が解決されているわけではありません。韓国を中心とした四つの強大国、すなわちアメリカ、日本、ソ連、中国は韓半島に各々重要な関心と利害関係をもって互いに絡み合っています。私は、神様の摂理的観点からこのような韓国の状況を世界と歴史の縮小体として見つめています。それゆえに、すべての歴史的因縁と世界的問題が直接、間接に韓半島に連結しており、韓国は世界問題の縮小体となっているのです。したがって、世界問題の解決は、韓国問題の解決と不可分の関係にあります。
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 母が西側の果てならば、父は西側から現れるようにはなっていません。女性が西側の果てならば、男性は東側の果てでなければなりません。「極東」という言葉も、このような面で意味があるのです。また韓半島という所は、男性と女性が連結する場所です。陸地が男性を象徴すれば、海は女性を象徴しています。ゆえに、常に島の人々は陸地を慕うのです。彼らが陸地を訪ね求めてきて上陸する時は、常に半島に上陸します。それゆえに、西欧文明においては、今までイタリア半島が伝統的因縁を中心として、世界のキリスト教文化圏の中心としての権限を行使してきましたが、その反対に位置する極東においても半島が問題となるのです。
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 今、日本はどこに帰っていかなければならないのでしょうか。イタリア半島のような所へ帰っていかなければなりません。そして、大陸と連結しなければなりません。そのようにすることができる焦点が韓半島です。インドシナ半島でもなく、マレー半島でもなく、シンガポールでもありません。唯一極東でなければなりません。そのような地域は韓半島しかありません。その韓半島の歴史は、イスラエル民族の歴史と似通っていなければなりません。なぜなら、ユダヤ教の延長がキリスト教だからです。そして、単一民族として長い歴史をもつ中で受難を受けなければなりません。
 多くの血を流さなければなりません。正義の人々でなければなりません。歴史時代において、奸臣たちによってどれほど多くの血を流したでしょうか。さらに、朝鮮王朝の五百年期間、六百年に相当する期間をそのように生きてきたのです。この六数を蕩減しなければなりません。そのような時代だったので、多くの善なる血を流したのです。
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 私は、統一教会の悲惨な運命の道を四十年間歩んできましたが、滅びませんでした。なぜでしょうか。このことを知っていたからです。私が願う家庭的基準がこうであり、私が願う国がこうであり、私が願う世界がこうであり、私が願う神様はこうだというのです。そのような私の願いが神様の願いであったということを知ったのです。それゆえに、投入して、投入してまた投入すれば、それは循環してある軸を中心として定着する、世界史的な一つの定着地が必ず生じてくるのです。できれば、それが韓半島の三十八度線を中心として成し遂げられることを希望しているのです。さらには、先生の故郷を中心としてこれを着地させようという思いをもっています。それで、今故郷の地に向かって前進しているのです。
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 南北が交差する中で展開した闘争の場において、韓国の自主独立の一日を願いながら身もだえしたのです。この韓半島が新しい寵児として生まれるためには、産みの苦しみを経なければなりません。そのような立場から南北が交差するようになっているのです。民主世界と共産世界を代表した一つの先進基地となり、両分される悲惨な国家的運命を迎えるようになっているのです。
 誰がこれに責任を負わなければならないのですか。韓国民族がその責任を負わなければなりません。韓国民族が責任を負うのですが、将来の韓国の行くべき道を知らない人がその責任を負うことはできません。もし、それを知っていれば、韓国の伝統的歴史を通じて、韓国のこのような悲惨な姿を彼ら自身が収拾していたはずです。「収拾しなければならない」と考えた人、あるいはそのような愛国者もたくさんいたはずです。しかし、それができなかったということは、人間だけで解決することができる韓半島ではなかったということです。それを知っていたので、天意による摂理史的な韓半島とはどのようなものなのかということを知っている先生としては、開拓の一路を準備せざるを得なかったのです。
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 韓国と日本が合同で北朝鮮を動かし、南北統一を主導しなければなりません。そうでなくては韓半島と日本は一体化できません。


  3.韓半島統一は世界統一の模型

 韓国を中心として統一を果たさなければなりません。そのようにすれば、次には韓半島を中心としてエバ国家である日本を一つにし、中共を一つにし、ソ連とアメリカを一つにしなければなりません。既にそのようにすることができる基盤を、すべて築きました。先生がすべて築きました。この国に入ってきて、外的なカイン世界に基盤を築くための活動をしました。今まで、政治世界、経済世界の基盤を築くために、彼らのために活動したのです。統一教会の文総裁に反対する人は、次第にいなくなるのです。既成教会に何人かの反対する人たちはいますが、今では南北統一する人は私しかいないということをすべての人が知っているのです。
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 韓半島が南と北に分かれましたが、これは世界が分かれたことを意味しています。今や統一の運勢を集めて回ってこなければなりません。誰がこれを南北に分けたのですか。日本が分けたのです。ゆえに、南北統一の基金は日本が出さなければなりません。そのようにしようとすれば、日本の国民を教育して総動員しなければなりません。それができる人は文総裁しかいません。それをするのです。南北統一の基金はどこで出さなければなりませんか。日本が出さなければなりません。
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 蕩減復帰において、日本は、失敗したイギリスに代わって、経済王権を中心としてアジアと全世界に影響を及ぼすことができる立場に立つようになったのです。ここで失敗すれば終わりです。ここで真の父を迎えなかったので、大陸を失い、半島を失い、島を失ったのです。ゆえに、それを蕩減するために大陸に戻り、これを反対から蕩減しなければなりません。ここでその大陸がアメリカであり、島が日本であり、半島が韓半島です。それで、大陸に戻ってくるのです。
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 アダムの怨讐がエバであり、エバの怨讐がアダムであり、アベルの怨讐が父母であり、カインの怨讐が父母です。そして、アベルとカインの兄弟は、お互いが怨讐です。このように、すべて怨讐です。怨讐たちが闘って掌握しようとしている所がどこかというと、韓半島です。韓半島は、最後の歴史を終結させる場所です。これを文化史で見れば、共産主義と民主主義の決着点です。南韓と北韓がそのようになっているのです。
 共産世界を代表して再臨復活した父親の格位に当たるのが北韓の金日成です。それから、民主世界を代表し、キリスト教を中心として再臨復活した父親の各位に当たるのが文総裁、真の父母です。父母が二人出てきたのです。今までこの韓半島は、アジアにおいてアメリカや中国やソ連が手放すことができない立場にあります。日本は結婚していないエバであり、きらびやかに着飾った完璧な美人になっているのです。ですから、ソ連も中国も、そしてアメリカも、これを取って食べたいと思っているのです。天使が堕落する時と全く同じです。
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 神様は韓半島を愛していらっしゃいます。韓国だけを愛しているのではありません。今まで北朝鮮は愛することができる立場になれなかったのですが、今からは北朝鮮を助けてあげなければなりません。ヤコブがエサウを助けてあげたのと同じように、すなわちヤコブがエサウの長子権を受け継ぐために、受難を経ながら二十一年間準備した財物をすべて捧げたのと同じように、文総裁にも、北朝鮮の人々を先頭に立てて食べさせて生かす道を開拓しなければならない責任があります。そのためには、カインの立場の政府とアベルの立場の文総裁が一つにならなければなりません。
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 死ぬべき金日成を救ってあげたのが文総裁です。双子の兄弟と同じです。韓半島の双子でしょう? ゆえに、互いに殺そうとするのではなく、助けてあげなければなりません。エサウとヤコブは兄弟でしょう? ヤコブが二十一年ぶりに帰ってくることによって兄の前にすべてのものを捧げたのです。エサウにとって祝福を受けた長子権を譲り渡すことは惜しいことでしたが、同じ兄弟の位置に立って福を譲り渡すことによってイスラエルの王権が成立したのです。第三イスラエル圏にあるレバレンド・ムーンは、韓半島の南北を統一し、アジアの諸国圏を一つにしなければなりません。北と南はカインとアベルです。そのようにすることによって、イエス様がアジアで失ってしまった体を接ぎ木してあげなければなりません。
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 民主と共産に分断された韓半島は、世界の中心地であり、南北統一こそ世界の平和統一の鍵になるということを知り、今日まで私は、世界の各地でこの任務のために全身全霊を捧げてきました。昨年、一九九一年十一月に、私が北朝鮮を訪問して金日成に談判したのもこのためでした。今や世界のすべての宗教が統一される日も遠くはありません。韓半島の南北が統一される日も遠くはありません。
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 韓半島は、四十年間南北に分かれてきました。今、世界において第三次世界大戦勃発の最も大きな危険性をもっている場所は、中東のイスラエル地域と韓半島です。この二つの地域です。これらは、すべて宗教的背後をもってぶつかっています。金日成の主体思想は、サタンを中心とした宗教と同じです。北朝鮮は、完全にサタン的宗教圏です。その独裁については、到底言葉では表現できません。この世界を統一できる宗教は、レバレンド・ムーンの統一教会しかありません。
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 今、世界には、宗教を中心とした中近東のイスラエル地域の問題と、民主主義思想と共産主義思想を中心とした韓半島の南・北韓の問題があります。この宗教と思想を背景とした両陣営の衝突によって第三次世界大戦が発生すれば、地上の人類は全滅します。そのような危険のまっただ中に立っているのです。誰がこれを平和の世界へと収拾するのでしょうか。
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 アダムとエバが一体化すれば、カインとアベルが統一の出発をするのです。そのようになれば、韓国と日本を中心として、アジアにおいて新しい理想的出発がなされるのです。アジアと西洋、すなわち東洋と西洋の一体化、そして、南北の一体化が成されるのです。それは韓半島の南北のことではありません。南北における貧富の差のことをいっているのです。そして、東洋と西洋の文化の違いのことをいっているのです。ゆえに、世界的一体化は問題ではありません。
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 この国が四十年前に先生を立てていれば、世界を主導することができる長子権の王宮になっていたはずです。長子権の国になっていたはずです。第三イスラエル圏の定着国になっていたはずです。しかし、それができなかったので二つに分かれたのです。イスラエルが北朝イスラエルと南朝ユダに分かれて闘ったように韓半島が分かれたのです。これが再び回ってきて文総裁を中心として統一的運勢を備えなければならなかったのですが、そのようにすることができなかったので統一が成されませんでした。
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 韓半島が南北に分断されたのは、我が民族がそれを願ったのではなく、アメリカとソ連の二大国家、そして中国や日本など、周辺の強大国の影響によるものです。したがって南北統一も、私たちが韓半島の中に座ってただ統一を願ったとしても、それがそのまま訪れるのではありません。アメリカ、ソ連、中国、日本などが我が国を分断させたままで、国際秩序を主導している既存の状況を変えなければ、統一を成すことはできません。すなわち、韓半島を統一させる事業に、周辺の強大国が妨害するのではなく協力するように、我が民族と韓国の主体的な影響力を養わなければなりません。





























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