御旨と世界
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愛勝日の必要性

1984年1月15日 ニューヨーク ベルベディア


 統一教会の活動は平面的な世界だけでなく、立体的な世界とも連結されていることは皆さんがよく知っているとおりです。

 堕落ということは人間が本然の世界から落ちてしまったことであり、復帰ということは、この落ちた人間を再びたどっていって、落ちる以前の状態に連れ戻すことです。これが神様の摂理される歴史の主流です。ではなぜ人間は落ちたのでしょう? それはサタンの愛を通して、サタンの世界の血統的愛を通して落ちてしまったのです。では堕落の愛とは何でしょうか? これは行けば行くほどすべてが分裂してしまうことです。個人的愛に変化することです。世の終わりとはどのような時代かというと、堕落した血統の愛を中心として見るとき、全世界の人類が個人的な愛を絶対視する時代が世の終わりだという結論になるのです。国家に対する愛とか、民族への愛、家庭への愛等、すべてを否定して、自分を中心とした愛のみを中心として、人間の倫理や道徳観念はおろか、動物以下の愛の道を行く時代をいうのです。

 このような傾向は、人間が十五、十六歳の時に堕落したので、十代にまでそのような濁った観念ができているのです。それが現世です。この青少年たちの乱れた愛を、父母も規制することができないし、社会も規制することができない段階に入ってきています。それが今の状態です。ではサタンがなぜ、人類をそのような破滅の状態に引っ張っていかなければならないのでしょうか? 問題はここにあります。

 神様は愛を中心として復帰、救援摂理をしてこられました。サタンと反対の愛を糾合して、家庭の愛、氏族の愛、民族の愛と、すべてをたどっていくのです。だからサタンは自分の敗北を防ぐために、(仕方なしに)不可避的にこのような場に人間を連れていかざるを得ないのです。サタンが人類を堕落させた究極の怨恨目標は何かといえば、人類の愛を完全に壊すことです。では神様はどうかといえば、これを明るい本然の愛の世界へ引っ張って行かなければならない立場にあるのです。このように見る時に、サタンの堕落した病弊に染まっている代表的な国がアメリカなのです。どうして、キリスト教思想を中心としたアメリカが、このようになったのでしょうか? 「あなたの家の食口(家族)が怨讐である」と、キリスト教文化圏国家がこのようになることを免れない内容が聖書にあります。サタンが常にこのことを闘いの目標としているからです。

 それでは、このような腐敗はいつ始まるのでしょうか? 腐敗のこのような現象はいかなるとき始まるかといえば、それは物質的な環境が楽で、奢侈に流れるとき、そのような傾向に陥りやすいのです。そのために第二次世界大戦以後の四十年間は、荒野時代として過ごし、完全な神の国を準備しなければならないのに、サタン世界では、荒野圏内において偶像を崇拝したのと同じように、愛の偶像、淫乱の偶像を完全に氾濫させてしまったのです。アメリカ自体に、世界を一つにするための世界カナン復帰の目的があり、なさなければならない第二次世界大戦以後の目標があったなら別ですが、それもなく、ただ「私たちの世である」と言って、思いっきり自分中心の生活をした結果、このような姿になったのです。

 第二次世界大戦における勝利は世界的な勝利であるゆえ、この勝利を神に返すために「再臨主が来られる時が来た」と言って、栄光を天と共にたたえ、来たるべき再臨主のために国民が団結して、世界のキリスト教を統合するための運動をして、一つの理想世界へと展開する収拾策を講じなければならなかったのです。キリスト教がその勝利の栄光を天と共に、世界と共に延長させるための、メシヤのための準備をしなければならないのです。そして“神様の愛の加護があり、メシヤの愛が民主世界を代表したアメリカと自由世界の未来にあり、より偉大なる宇宙的な愛を受けるその日のために、苦労をしても前進すべきである”というような運動をしなければなりません。

 アメリカの国民が、自分たち同士で愛するよりは、アメリカを愛し、世界を愛し、メシヤと神を愛すべきであるという運動をしなければなりません。終末こそ、再臨時代を強化しなければなりません。そうできたなら、今日のようなアメリカのこの悲惨な歴史は防げたことでしょう。しかし時既に遅く、アメリカの青少年の多くが、麻薬に冒され、すべてが堕落したサタンの愛によって完全に腐敗しているのです。そしてそれはアメリカだけではなく、アメリカを先頭にすべての自由世界に流行し、全世界を汚染しているのです。今日、アメリカの人々の中に世界を往来しながら、やることは何かといえば、各国の女性をみんな蹂躙し、このような腐敗を広めるものがいるのです。これを収拾できない限り、アメリカや世界は滅びざるを得ません。いや滅びるのです。

 ソドムとゴモラが滅びたのも、その時の奢侈と不信と偽りの愛のためです。ローマが滅びたのも外部の勢力によってではなく、内的な勢力によって滅びたのです。ローマを支えていたのは愛でしたが、この愛が破れたのです。生命の力とは何かといえば愛の力です。民族と民族が互いに愛し合い、家庭が愛し合い、国と国とが愛する力なのです。

 このように歴史的な観点から見るとき、米国も例外ではあり得ないのです。このような実状なのです。そこで神様はそのために何をなさるかというと、これらに対して新しい対策を立ててもとかえす運動をしなければなりません。このような人間の今までの未知であったすべての根本問題を中心として、サタンと神が怨讐となったのです。この根本問題を掘り起こさずには解決の方法がないのです。人間とサタンとの関係は、偽りの愛、サタン的な愛を中心として行われます。神様の愛はこれとは正反対です。それは真の愛、統一的な愛なのです。このように神様とサタンとは、愛を中心として戦ってきました。これまでは、この戦いにおいて神様のほうが負けてきたように見えます。負けたのと同じです。その結果サタンはますます傲慢になって神様に対して「私はこのような世界をつくってしまったのに、神様はいかにして復帰するというのですか。愛を中心としていかに復帰していくというのですか?」と言っています。

 このように見るとき、人間が地上に生きている時にサタン的な自己中心の愛で生きるとしたら、霊界へ行ってから神様を愛することができるでしょうか。全体を愛することができるでしょうか。一方、国を愛し、民族を愛したすべての世界の歴史的人々は、一つの霊界に行ったのですが、すべての愛はあっても愛の歴史で連結できた道がないので、神様も全体も愛することができないのです。本来霊界は、本然の愛を中心として本然の家庭、本然の民族、本然の国家、本然の世界、本然の天宙を愛することのできる世界なのです。その愛に同和され、その本質に通ずることのできる、そのような雰囲気、環境になっているのであって、今日のように個人を中心とする、サタン世界の堕落した愛を中心として関係されているような雰囲気では絶対にありません。それで霊界は数多くの境界線ができてしまったのです。そして地上もまたすべてが分裂しているのです。民族と民族、男性と女性、すべてが好きなもの、愛するものから分かれているのです。

 このような状況において、サタンは誇らしげに神様に言います。「神様、これらのものたちをみな統一することができますか。あなたが数千年間指導してきたユダヤ教とか、キリスト教とか、すべてがめちゃくちゃになっています。そこが共産党の温床になっています。どうしますか?」と主張するのです。また、「今日の教会は、社交的にならなければならないといってダンスをしたり、男性と女性が踊ったりしています。そんな所にいかにして神様が来られますか。あなたに関係はありますか? 関係ないですか? 世の中に、また全宇宙にあなたのみ旨を立てることのできる宗教者が誰であり、キリスト教信者が誰であり、何宗教、何宗教、本当の宗教といえるそのような本質的な道を歩む人はいったい誰ですか」と言い、「ハッハッハッハッ」と笑うのです。「あなたが送るといったメシヤはどの人であり、どのようにして来るのですか? 本質的な愛をもってこの世界を一つとし、国を一つとし、天と地を一つにすることのできるそのような人がメシヤですが、その人にそのようなことができますか。神様、あなたにさえできないのに、やることができるのですか?」と言うのです。

 ではこのような観点から見るとき、これから来たるべきメシヤがもって来なければならない宗教と、神様が立てるべき宗教とは、何の宗教でなければならないかといえば、愛を中心として、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙を統一しようとする強力な力をもった宗教でなければならないという結論が出るのです。サタンも「それが、メシヤが来なければならない目的であり、神様がメシヤを送る目的ではありませんか」と言うのです。彼はメシヤがやらなければならないことをよく知っているのです。

 皆さんは統一教会の何ですか、何をする群れですか? (それぞれの答え) 答えは確かです。皆さん、神とメシヤのために愛の伝統を立てることのできる一つの群れが統一教会なのです。どうですか? 自分は統一教会の信者であるという人は手を挙げてみましょう。では、統一教会で何をするかといえば、生死を顧みないで愛の伝統を立てなければなりません。すべてを犠牲にしてでも国のために、世界のために、自分のもっている生命を犠牲にしてまでも、本然の、神が願いメシヤが願う愛の伝統を立てなければならないのが統一教会のメンバーの重要な骨子であることを知らなければなりません。

 ボクシングの訓練所に行けば、サンドバッグを打って練習するのと同じように、この天井ではなく、神の国の一番上から大きなサンドバッグをつるしておいて打つのです。その時、サンドバッグが言うことには、「この世のチャンピオンは私を打ったが、私がここにつながれて以来一番上まで打つ者はいない。どうか一度打ってみなさい。一度打ってみなさい」と、それを願うのです。(笑い)力いっぱいに打ってみなさい。遠くに打ち飛ばしてしまうのです。その時、サンドバッグが「ああ降参!」と言います。神の国から地上までそのようなサンドバッグがつり下ろされているが、真のチャンピオンが出ることを神様は願っています。それは間違いなくメシヤです。

 しかし、今までこの愛のサンドバッグを誰一人として打った者はいないのです。堕落した人類の中で、打った人も、触ってみた人もいないのです。それはそのはずです。サタン世界はサタンが血統を通じて人類を主管しているので、この圏内には神様のサンドバックがあり得ないのです。この圏外に、すなわちサタン圏を越えたところにあるのです。一度も触れられることもなく、サンドバッグはそのままにあるのです。では何で打つかといえば愛の棒で打たなければなりません。家庭を愛し、国家を愛し、世界を愛し、そのような男性と女性が一つとなって打たなければなりません。皆さんの夫婦同士はどうですか。どうですか? (笑い)

 どうですか? 皆さんは境界線も越えないで、サンドバッグが自分に訪ねてきてください、私がいる所へ訪ねてきてください、私を訪ねてきてくださいと言うのに、これを越えようという考えはもてないのですか。

 ではそれを天からもってくるのに、誰が引っ張ってきてくれるのですか? 天使が引っ張ってくれるのでもなく、神様が引っ張ってきてくれるのでもないのです。それはできないことです。原則にないのだから……。ではどうするのですか。仕方がないので、サンドバッグのある所に行かなければなりません。そこで「あなたは私が好きです。私が好きです」と言っていいでしょうか。私を愛していますか。愛していませんか? サタンが父母を連れて歩き、兄弟を連れて歩き、昔の初恋の人を連れて歩いて、あなたのしっぽを捕まえようとしています。

 私の背後にはサタンの紐が一つも付いていないという人は手を挙げてみなさい。(笑い)一人もいませんね。(笑い)大きなことは言えませんね。そのようなことでは自分に対して誇りをもって、人に話すことがどうしてできるでしょうか。何の話か分かりますか?

 皆さんが禿頭であろうと何であろうと、それが問題ではありません。たとえ博士号をもっていたとしてもこのような意味においては何よりも大きな価値があることにはなりません。サタンの紐を切り捨てるために、皆さんは大変な努力をしなければなりません。そして、サタン主管圏の境界線を乗り越えて、新しい神の主管圏に入らなければならないのです。どう思いますか。そのようにすべきだと思いますか? (はい!)。

 それまでは、男性と女性はコンクリートをしなければなりません。セメント・コンクリートをするのです。神の国ではいかに強いセメント・コンクリートでも溶けてしまうのです。(笑い)分かりましたか。統一教会は何をする群れであるかということを知らなければなりません。

 サタンの秘密、サタンの愛を個人的に打ち、家庭的に打ち、国家的に打ち、世界的に打つ鍵をもっている群れが統一教会の真のメンバーなのです。このようにサタンの世界で勝利し、神の愛に勝利するのです。私がこのように一度打ったら「なぜ先生は私を打つのですか?」と言うでしょう。なぜ打つのでしょうか? (笑い)

 そのように知らないから逸れるのです。理由を知ったあとで怒らなければならないのに、理由も分からずに怒ったら、すべてが終わってしまうのです。それはサタン世界の影響なのです。そのような意味からも皆さんに衝撃を与えなければなりません。サタン世界のこのような苦しさ、困難を克服することのできる衝撃を与えなければなりません。ではどのようにして衝撃を与えるかといえば、個人の愛を否定し、家庭の愛も否定し、国家すべての愛を否定することです。完全否定です。完全否定です。それでも否定しないのでサタン世界全体を打つのです。反対の否定式です。それで先生が皆さんを打つのです。「お父さん、お母さん、アメリカの皆さん私を助けてください。死にそうなのです」と言うのですか。それとも「神様私を助けてください。メシヤよ、私を助けてください」と、どちらを言うのですか。あなたたちはどちらですか。あとのほうです) 。本当にそうですか? (はい) 。

 今日、世界でこのようなみ旨をもって、宗教というタイトルをもって世界的に闘っている一人の人がいます。その人がレバレンド・ムーンです。これは認めなければなりません。(拍手)

 しかし個人、家庭、国家、全世界、最近は共産党までもがレバレンド・ムーンのすべてがめちゃくちゃになることを願っているのです。
 そこでレバレンド・ムーンが一つ行ったことは、愛のサンドバッグを捕まえてあちらの側から境界線にまで引っ張ってくるのです。(笑い)

 それで、若者たちが統一教会の話だけ聞いて、これをつかめば全部くっ付いてくるのです。先生がサンドバッグを引っ張る力と自分の父母が引っ張る力とどちらが強いかといえば、こちらが強いのです。このサンドバックを引っ張れば、全部がいくらでも引っ張られてくるのです。あのサタン世界の真ん中から、すっと引っ張られてくるのです。そうしたら愛はどこにでも行くことができるのです。それで初めにレバレンド・ムーンがサンドバッグを抱いて、家庭的には反対にこれぐらい動かしたのです。その次には国をこのぐらい動かしたのです。そして世界から霊界まで全部動かしてここまで来たのです。反対されてここまで来たのです。家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的に勝利して、ここまで来たのです。それで次に何をするのですか。皆さんの祝福は何ですか。白人なら白人同士が結婚することですか? (いいえ) 。

 南極は北極に向かっていかなければなりません。磁力線のような愛の力が授受するのです。それでこの磁力線はどこに入っていくかといえば、南極の中に入って回転するのです。二つになって回転するのです。ここに感応電極があって、電気がこのように通ずるのです。愛の自転圏内にすべてが含まれるのです。どこにでも通じるのです。どこにでも通じるのです。通じない所がないのです。

 では神様の愛とは何かというと、北極の愛です。人間の社会の愛は南極の愛です。このようになればいいのです。それで磁場が両極を結ぶのです。(黒板に書かれる)このようになれば自然に回転するようになるのです。皆さんが地球を見る時、経度があるようなものです。本質的には神様の愛を中心として宇宙がすべて和合するようになっているのであって、サタンを中心として和合するようになっていません。サタンの愛は冬のようなものであるのに対して神の愛は春のようなものです。春が来ると、人々は気持ち良くなって重い服を脱ぐようになります。しかし、冬の間は寒さから身を守るために厚着をして「チャック」を閉めるのです。(笑い)

 だから神の愛を受けることはできないのです。今日、このように冷酷な、雪、寒風の吹きつける北氷洋のようなこの地球上に、初めて神の国の春が訪れてきたのが、統一教会運動なのです。皆さんのお母さんたちは、「ああ、家にいなさい」と言い、皆さんたちは「私は家は嫌です。私は教会に行きます」と言います。

 神様から見るとき、皆さんは正常で健全で幸福な人ですが、サタンから見ると、気が狂っているように見えるのです。では、皆さんは神とサタンのどちら側にいるのですか? (神様の側です)。神様の側に立っていると言っていますが、まだ完全に神様の人とはなっていませんよ。(笑い) 国境に垣があるとするならば、片足が境界線に少しでも引っかかっていたら神側であります。(笑い) 皆さんは境界線から足が越えていますか。あちら側ですか。こちら側ですか? (境界線の内です)。(笑い) もし皆さんが今なおサタン的な愛や、入教前の恋人に対して未練をもっているとしたら、皆さんの片足はまだサタン側に立っているということになります。(先生が手で表現される)そうなのですか? (いいえ) 。また「教会の活動は嫌いだ!」と不平を言っている人はこうなるのです。(先生がしぐさで示す)

I don't like that kind of central figure.

ハッハッハッ

How can I say that Abel special man is central figure.

 こっちに動いたり、あっちに動いたりするのです。(先生が行動で示す)

 率直に言いなさい。私は忙しいのです。「愛勝日」の必要性をいつ話しますか。もう一時間もたったのですよ。

 きょうから、日記を書く時、自分がどちらの側にいたか記録しなさい。一〇〇パーセント神側に越えることを目標として日記を書きなさい。きょうは七〇パーセントだとか、八〇パーセントだとか、一〇〇パーセントになるようにするのです。自分が越えたのは何パーセントであるか、皆さんは自分でよく知っているはずです。既に説明を聞いたので、もう問うてみる必要はありません。皆さんはみんな良心をもっているのですからすべて知っているのです。すべて知っているのです。すべて知っているのです。まだ「私は分かりません」と言う人は手を挙げてみなさい。たとえ堕落世界に長く生きていたとしても、各自が自己の中に神の側に立ちたいという要素をもっています。それがあるからこそ各自が自分の中の指針に従って神のもとに帰ることができるのです。

 皆さんは神とサタンのどちら側にいたいですか? (神側です)。ではどのようにして行くのですか。神側に行くためには、サタン世界に勝利して行かなくてはなりません。そのまま行くのではなく勝ってから行くのです。どんなに神の側に行きたいと思っても、サタン世界と戦って勝利しなければなりません。皆さんはもう勝利しましたか? 勝ったのですか、負けたのですか? (はい、勝ちました)。ではどのようにして勝利したのか私に話してください。どのようにして勝ったのですか。

 ワシントン・レッドスキンズがスーパーボール(アメリカン・フットボールの最強チームを決める決勝戦)のチャンピオンになる時、彼らがどうやってその出場権を獲得したと思いますか。一つ一つの試合を勝ち抜いていかなければ、スーパーボールに出場する資格を得ることはできません。それは容易なことですか? (いいえ) 。それは最も難しいことであり、苦しいことでもあります。多くの人々は、「この世は楽しく生きたら良いのに、この人生は短いのに、おいしいものを食べて、良い暮らしをして、美人でなくても、食べて眠って、生きていけば良いのではないですか」「時には盗みもしたりして」と言います。犠牲的な生き方をするという統一教会の教えは間違っているのでしょうか。統一教会の何が悪いのですか? (いいえ、正しいです)。ではそのために勝利して行かなければなりません。

 先生は全世界に対して闘ってきました。個人的な代表が来て私を攻撃する時は、それと対決し、家庭を代表して来たらまたそれと対決し、氏族の代表、国家の代表、すべてと対決するのです。先生は今、「最後のサタン世界よ出て来い」と宣言しています。

 それで、統一教会は今どこまで来たのですか。どこまで来ましたか。先生は民主世界のアメリカで闘い、共産世界のモスクワで闘うのです。同様に数多くの宗教団体、ユダヤ教信者、キリスト教徒、すべてが敵対しています。しかしいかなる者も先生から愛のサンドバッグを奪って行くことはできないのです。先生がこのサンドバッグを打てば、それは三六〇度回転します。愛は無制限圏であります。愛の感性を妨げる力はありません。モスクワまで一回転するのです。先生はどこまで来たのですか、今から始めるのですか、もう最後まで来たのですか? (最後です)。

 先生はこれまで、五色の異なる人種を祝福しました。祝福は皆さんの一番重要な問題であり、国家にも両親にも任すことはできないのに、皆さんはその権利をレバレンド・ムーンに与えてしまいました。それはどうしてですか。皆さんはそうすることによって、自分を神の愛に結びつけることができるからです。皆さんは神の愛の圏内に飛躍して行くことができるのです。愛の紐につながることが、飛行機よりも何よりも速いのです。分かりましたか。皆さんが霊界に旅行するとしたら、速度は地上界と同じでしょうか。違うでしょうか? (違います)。それはどうしてですか。地上界における愛の実績、すなわち愛の記録によって非常に異なっているのです。

 皆さんは霊界で先生と一緒に旅行したいですか? (はい) 。ではどうしたらそのようになれると思いますか。そのためには、皆さんは神様の心情圏と一つになった先生の心情と一致する基準を相続しなければなりません。この無限なる宇宙が神様の愛に完全に一致した時、一瞬で到達できるのです。それは何の力でかといいますと愛の力です。神様が宇宙を創造する時にすべて愛の力でもってやったからです。この愛の力で人類を越え、天宙を越えることができるのです。この本質の愛の世界を追究して行くのが統一教会の道であり、神様がこの終末に全世界の人々に与えてくださった最も重要なる贈り物なのです。皆さんはこのことを知らなければなりません。そのため先生は今まで法廷闘争をしてきたのです。北の金日成共産政権、また南の韓国は、李承晩政権をはじめ、先生に対決してきました。米国でも政府が問題になっています。サタン世界では、モスクワのクレムリンです。先生のことをよく知っているのは、自由世界と共産世界のどちらだと思いますか? (共産世界です)。

 自由世界のアメリカでは、もう先生を否定する道がなくなりました。最近では、言論界においても先生を支持するようになり、反対していたキリスト教も今や、自分たちの自由も脅威を受けていることを認識して、レバレンド・ムーンの味方をすると声明しています。また著名な学者、哲学者、神学者等すべての学者は共通して、アメリカが将来へのビジョンを失ってしまっていることを嘆いています。アメリカは物質的には豊かですが、精神的には貧困です。今やこの国は草一本もない砂漠のようなものです。ところがこのような砂漠の真ん中に木陰や水や草を見つけることのできるオアシスがあるのです。それが統一教会であり、ムーニーたちなのです。(拍手)
 ある人々は、「それはレバレンド・ムーンだけの見解にすぎない」と言うかもしれませんが、皆さんは先生の意見に同意しますか? (はい) 。霊的に飢え渇いた人々が来た時に、皆さんには与えるべき水や食物がありますか? (はい) 。それとも皆さん自身が霊的に飢えていて何も与えることができない状態ですか? (いいえ) 。泉の水は地中からわき出るだけの力があります。皆さんもそんな力強い泉の水となっていますか? (はい) 。時には大きな岩をも押しのけて出て来なければなりません。泉の水は決して止まりません。いつも地下から表面に出て来ます。味も良く、いくら飲んでも飽きないような水だからこそ人々に生命を与えることができるのです。

 皆さんは先生の話を聞きにベルベディアに来るのが好きですか? (はい) 。なぜですか。もし先生がいない場合はどうですか? (様々な答え)(笑い)

 皆さんが自分自身の泉をもっている限りは問題ではありません。皆さん一人一人が自分にも、また他の人々にも力を与えることのできるような十分な泉の水をもった人間とならなければなりません。先生はどこに行っても人々がついてきます。それは、先生の中の泉を、くみ取ろうとしているようなものです。(笑い)

 このように、地上で試練することによって、サタン世界から境界線を越えて神側に行くのです。これはどれほど難しいことか知れません。第二次大戦において、ドイツ、イタリア、日本の三国と戦って、連合国側では何百万名もの人々が死にました。ましてや、堕落した人間を救うことはどれほど難しいことか、皆さんはどうですか? 世界の堕落圏を越えることは第二次大戦よりも簡単だと思いますか? (いいえ) 。このサタン圏に対する最終的な戦争での我々の最高司令官は神御自身であることを知らなければなりません。

 このサタン圏を越えるためには、今日のキリスト教がその責任を果たさなければなりません。キリスト教が完全に一つになってメシヤを迎えて、生死を越え一つになれば一度に勝利できるのです。しかしながら既成のキリスト教は、神のみ旨に反対するようになってしまいました。今でも多くの人々が統一教会に反対しています。そのため先生はキリスト教の助けを借りずに、自分自身の基盤をつくったのです。個人的な勝利、家庭的な勝利、氏族的な勝利、民族、国家、世界的な勝利圏を準備してきたのです。今やアメリカは諸問題を解決するための自信もなければ方法ももっていません。同様に、共産世界のほうも行き詰まっています。「国を救い、世界を救おう」と言う自信のある団体はアメリカに一つもなく、共産世界にもありません。数多くの宗教団体があっても、指導的な役割を果たす自信をもった者は一人もありません。しかしたった一つ腐敗し滅びゆく米国に、「我々しか米国を救い、共産世界を救い、全世界を救い、神様のみ旨を成就することができない」と主張する群れがあります。皮肉なことに、それは非難され、迫害されているムーニーの団体です。

 皆さんは、レバレンド・ムーンは能力があると思いますか。それとも無能だと思いますか。(能力があります)。何の能力ですか。マラソンの走者ですか、ボクシングのチャンピオンですか。先生には二つの特長があります。一つは先生が神と世界を代表して、この世界に現れたということであり、もう一つは、先生はサタンすらも愛し、彼を解放してやることができるということです。サタン圏内では、「怨讐を愛する」という言葉すらありません。そのようなことができるのは神の愛の主管圏においてだけです。韓国も先生の怨讐であり、日本も怨讐であり、アメリカも怨讐であり、ソ連も怨讐でした。しかし、先生は彼らに対しては愛の態度をもって報いました。アメリカを救い、日本を救うために膨大な仕事をしていることを皆さんは知っていますね。アメリカでは、先生は大きな投資をして「仁川」の映画を製作しました。これは映画史上にない記録です。アメリカの人々に、特に青年たちに、国を愛し、神を愛することを教育するためにこの映画を製作したのです。アメリカは世界に対して負債をもっています。先生はアメリカの若者が人間の屑になっていくのを防ぎたいと思ってこの映画を作ったのです。

 また、先生はアメリカの首府であるワシントンが、「ワシントン・ポスト紙」だけに独占されているのは良くないので、ワシントンのためになるようにと、「ワシントン・タイムズ紙」を創設しました。これは、お金をもうけるためつくったのではありません。米国のために、さらに多くの投資をなさなければなりません。世界中の人々は米国でお金を得ようとしますが、逆に我々は必要な時はいつでも犠牲的になすべきことはします。先生はそのように考えて実行してきました。皆さんもそのような若者ですか? (はい) 。それならば、世界に出て行ってどんな人間をも救い上げて、彼らを生命のもとに連れ戻さねばなりません。彼らを今のような死人同様の生活のままにしておいてはなりません。

 米大統領一人が誤ったら、米国が滅びるという結論に到達しました。先生の目標は神の世界を確立することです。ですからこのような問題で、生死の境を彷徨している米国を心配しないわけにはいきません。レバレンド・ムーンほどこのことを心配している者はいないのです。皆さんは、ただじっと座って何か良いことが起こるのを待っているのですか? (いいえ) 。仕事に取りかからねばなりません。皆さんは、エゼキエル書にいうような「死の谷間の骸骨」のような存在ですか、それとも、筋骨たくましく神の戦いを闘う存在ですか? (後者です)。ただ単に口で言うだけでなく、実行によって、何ができるかを先生に見せなさい。

 皆さんも自分だけの力では誰もサタン圏を脱け出ることはできません。だから人類を導いてくれるチャンピオンが必要です。チャンピオンを立てて、応援し、(拍手をしながら話される)そして他の人々は一体化して従っていけば良いのです。祝福家庭の皆さんはどうですか。どちら側にいますか。堕落圏ですか、それとも神の主管圏ですか。皆さんはまだ完全に堕落圏から出てはいません。なぜなら、国をもっていないからです。我々には教会とその法律がありますが、国家の法律はありません。それゆえに、先生は今年の標語として、「祖国創建」を宣言したのです。

 先生一人を中心として見るとき、キリスト教が本来先生を受け入れることが神様のみ旨でありました。ユダヤ教とキリスト教の六〇〇〇年の摂理の目的は、先生を受け入れるための基台の準備でした。第二次大戦後、アメリカは世界を指導することのできる立場にありました。韓国はアメリカと完全に一体化していました。このような状況で、先生の二十代、三十代の若い時にキリスト教が反対しないで受け入れていたらどうなったでしょう。どうなったでしょう。その時に、「祖国創建」は成就されていたであろうと思いませんか? (はい、思います)。しかし、いくつかの大学を中心とする既成キリスト教会が、神のみ旨に反対したのです。神様は先生にキリスト教界が完全な接ぎ木をされることを願っていたのです。一度に世界的に接ぎ木できる道を整え、国までも合わせて接ぎ木しようとされたのですが、彼らが拒否したために、彼らは一番最後になったのです。

 それで先生はどこに行ったかといえば、先生は北韓の共産党の監獄に入ったのです。そこではみんなが死んでいきました。先生はイエス様の二年八カ月の路程を蕩減するために死なないで、獄中で霊界からの協助を得て、失った十二弟子を捜しておかなければなりませんでした。このようにして初めて、サタン世界から自由世界、神の世界へ到達することができたのです。出獄して初めて、サタンに奪われた自由世界の祖国を創建するための地を探すことができるのです。監獄に入って、失ったものをみなサタンから勝利して取り戻して来るのです。

 十二月号の『TODAY'S WORLD』の本に朴正華氏の証が載っているでしょう。それを読みましたか? 先生は彼を背負って六〇〇マイルの道を歩きました。すべての人々が自分自身が生き延びることさえ難しかった時に、先生はそのように彼を背負って歩むことによって、神の愛は利他的なものであることを示したのです。一九四五年ころも、多くの人々が先生を非難し、捕まえて殺そうとさえもしました。しかしその怨讐が飢えていた時、先生は食べ物を買ってあげたり、子供たちの学費も出してあげたりしたのです。彼らは誰がそのようにしてくれたかも知りません。でも先生は自分は飢えながらも、そうすることによって民族を越えて、そのように世界的になったのです。このように、キリスト教が反対してしまったために、完全にサタン世界が変化してキリスト教が共産党の温床になってしまったのです。

 その結果、失ったキリスト教文化圏を統一文化圏で対処して、本来ならば神様を中心としてのさらに高い次元の基準をもつことのできるこの統一教会が、今、キリスト教と民主世界のレベルを越える段階にきているのです。しかしサタンも、そうやすやすと自分の支配圏を譲歩しようとはしませんでした。そのため多くの犠牲者を出してしまいました。皆さんも知らないうちに多くの犠牲者を出したことは事実であります。既成キリスト教会に対し統一教会はアベルの立場なので、統一教会が打たれなければならないのです。世界的にも打たれなければなりません。それは、今まで宗教的次元で、国家的次元で反対を受けてきたのですが、今や世界的次元に上がってきたからです。

 民主世界も共産世界も滅びていくのに対して、統一教会は新しい光を得て、勝共運動や、人類の名における全世界の統一運動を盛んにし、そして統一主義、あるいは神主義が世界的問題となってくるのです。すべてが再び入れ替わるのです。一三〇余カ国の国家と、統一教会が連結され、世界的潮流が変わったために昨年の一九八三年にこれらが韓国と連結されたのです。レバレンド・ムーンはアベルの立場であり、韓国の国民はカインの立場です。韓国のキリスト教と韓国政府は先生に反対しましたが、韓国という国が先生を歓迎するようになるならば、以前反対した人々も、先生を受け入れることになるのです。

 アメリカでの法廷闘争も今年ですべて終わります。今年は大変重要な年で、韓国問題、アメリカ問題、ソ連問題が今年から来年までにはっきりしてきます。またアメリカにおいて、レバレンド・ムーンの正しさが認められるようになれば、世界的に雪崩のごとく、人々が賛成するようになるでしょう。特に若者たちは、レバレンド・ムーンと統一教会の良さに対して最も目覚める人々です。それは第一に、皆さんたちムーニーが非常に国を愛する群れであること、第二に、皆さんが共産主義に反対する群れであること、第三に、皆さんが将来に対して楽観的な希望を抱き、必ず理想世界が来ることを確信していること、これらのことを彼らが理解するようになるからです。若者たちが願うのはこの道しかありません。

 このような愛国主義を広めるために、IOWC(国際機動隊)が各地を訪問していますが、市長や知事などに会見するのもそのためです。これらの指導者に影響されるのでなく、我々のほうが彼らに影響を与えなければなりません。学者たちもムーニーによって影響されつつあります。レバレンド・ムーンとその運動は過去十年間にわたって、常にマスコミその他から攻撃されてきたにもかかわらず、生き延びてきました。環境に対しての強い忍耐力があるからです。

 思慮分別のあるアメリカ人は、いずれは我々のほうにやって来て指導を求めるようになるであろう、と先生は思っていました。今や多くの人々が先生の所に来つつあります。しかし有名な人に仕事をさせることはあっても、いくら会いたいといってきても先生と会うことは難しいのです。ワシントン・タイムズの編集長も、先生に会ったのは八カ月目でした。しかし、皆さんはこのように毎週日曜日に先生に会って先生の話を聞く機会をもてるのは、皆さんにそれだけ価値があるからではなく、毎週話をすることは先生の摂理的な務めだからです。何の話か分かりますか? (はい) 。

 我々はこのくらい上がってきました。(先生しぐさで示す)

 これからさらに越えて発展します。この時の運勢の先頭に立つのは韓国です。韓国は世界中で共産主義に対峙している第一の地です。「板門店」とは「板の門」という意味で「金門店」の代身です。(黒板に書かれる)板門店は民主世界と共産世界が合うということであり、金門店は天国世界と地上天国が合うということです。板門店では、偽りでだまそうとし合いますが、金門店はお互いが譲り合おうとするのです。何の話か分かりますか? このような「門」をもっている国は韓国しかないのです。東ドイツと西ドイツは自由に行き来しています。「金日成」という名前は、「金と太陽が成就する」という意味です。北韓の人々は彼を「お父さん」と呼んでいます。

 これに対して先生の名前「文鮮明」を漢字で書けば、「文」は真理で、「鮮」は明確で、「明」は照らすです。(黒板に書かれる)「鮮」は魚と羊で、「明」は日と月です。すべてが象徴的なのです。日と月が合わさって明るい光を放つということで「父」というのです。このように一つの国が南北に分かれ、それぞれに「お父さん」と呼ばれる人物がいるような国はほかにありません。人間は二人の父親をもつことができると思いますか? (いいえ) 。本当の父は一人しかいません。先生は金日成を恐れていると思いますか。それとも金日成のほうが先生を恐れていると思いますか? (金日成です)。どうしてですか。金日成が先生を恐れているのは本心において、自分の支配は偽りに基づいていることを知っているからです。それが明らかにされる日には、完全に負けてしまうからです。先生が偽りを暴露するので、先生を嫌い統一教会を恐れるのです。

 民主世界においては、一番憎んでいたレバレンド・ムーンを一番好きになりますが、共産世界では一番憎むようになります。そのような転換期が来ていることを知らなければなりません。アメリカの人々が、「アメリカの政治家や他の権力者は信用できなくても、レバレンド・ムーンだけは信用できる」と言う日が来るでしょう。この国の大統領も任期は四年か八年ですが、レバレンド・ムーンと結ぶならば、永遠に保証される天国へ向かうことができると知っているのです。(拍手)
 そのためにアメリカのどんな人でも、レバレンド・ムーンに対して、いかなるアメリカ人よりも尊敬せざるを得ない、という結論になるのは当然であります。それは偉大なことであります。
 人々はより高い価値を求めて、従来の考え方を変えつつあります。レバレンド・ムーンの教えは、この国の指導者、国会議員たちをより良い指導者にすることができるでしょうか? (はい) 。いずれは、大統領に立候補する人がレバレンド・ムーンの支持を求めるようになる時が来るでしょう。

 If time will not come, I'll make it.(歓声と拍手) 先生はこのような観点で見ています。

 先生はこれまで何年にもわたって、学界の人々を通して、学者や指導者がこの国を将来のために正しい方向に導くように働きかけてきました。
 このような先生の話を聞いた皆さんは、早く仕事に出かけたいという気になりましたか? (はい) 。今日ここに座っている皆さんの中で、賢明な人は、“先生がアメリカを全部復帰したのちには、モスクワに行くだろうから、今のうちに私はモスクワに行って向こうで準備して待っていよう”と考えているかもしれません。しかしモスクワでは先生のことを、「お父様」と呼んではいけません。「ミスター・ムーン」です。(笑い)

 皆さんは先ほど頭が良いと言ったのですから、どんなに頭が良いのか見せてください。(笑い)

 誰かがスマートであると言ったでしょう、(笑い)

 どうですか? 皆さんスマートですか? (はい) 。女性たちはどうですか、将来上院議員の夫人や副大統領の夫人になりたいですか。どうなるか分かりませんよ。今、皆さんの夫たちを育てていますから、どんなことでも可能性があります。先生は皆さんに最善の訓練を与えるために、アメリカについて正確に勉強しているのです。時間がたつのが速いですね。さあ、もう二時間ほどになるでしょう。時計よどうしてどんどん進むのか。(笑い)

 もうここらでやめましょうか? (いいえ) 。

 もし自由世界とキリスト教がレバレンド・ムーンに反対したら、どのような蕩減を払わなければならなくなるでしょうか。その蕩減条件はどこで誰が立てなければなりませんか。アメリカですか、キリスト教ですか。誰がそれを蕩減すれば良いのですか。レバレンド・ムーンを拒絶したことによって引き起こした負債に対して誰が責任をもたなければなりませんか。それは統一教会です。統一教会は彼らに対してアベルの立場にあるからです。ではアベルの立場は何番目ですか。三番目ですか、一番目ですか? (第二番目です)。

 統一教会においては、第二番目の立場にいる者がいつも犠牲的な立場で蕩減しなければならないのです。統一教会と先生の家庭が合わさって蕩減しているのを知らなければなりません。二番目が問題なのです。十三年前に、統一教会の三十六家庭の中の二番目の劉孝元協会長が病院で死んだのです。国家的次元においての三年路程を三十六家庭が蕩減しなければならない一番難しい闘いの最中のことでした。また、先生の息子の中で二番目の喜進様が、一九七〇年に伝道に行く途中で事故に遭ったのです。また、お母様が生んだ子供の中で二番目の恵進様が一九六四年に亡くなりました。その次に、二男である興進様です。このような一連の出来事は二番目がすべて蕩減したという、原理的な事実です。このような蕩減を払うことなくしては、復帰していくことができないということを知らなければなりません。理屈ではなく事実がそうなっているのです。原理は作り上げたというものではなく、歴史を導いてきた真の原則なのです。

 今回、韓国での勝共大会のために、先生は七十二カ国の学界の指導者を招待しました。世界平和教授協議会の七十二人の議長団はイエス様の七十二人の弟子を代表するものでした。彼らは最高の知識人たちであります。国家の首班までも指示することのできる、その国においては最高の立場にある彼らを、「韓国に来てください」と要請しました。何のためなのか理由は説明しませんでした。そこで彼らは何のためか分からないままに、とにかく行けば何だか分かるだろうと考えて、信仰をもってやって来たのです。
 シカゴで開催された「科学の統一に関する国際会議」に参加した彼らは、十一月二十九日にシカゴを発って帰途に就きました。先生は十二月三日韓国に向けて出発したのですが、その時空港で指示したのです。それを聞いた時、それらの学者のうち三分の一はまだ自分の国へ到着してもいませんでしたが、先生が北韓の獄中で十二弟子を見つけたのと同じように、信仰をもって韓国まで先生を慕って来た忠実な学者たちでした。

 韓国に来てから何をしたかといえば、共産主義を防御する世界的な宣言をしたのです。彼らがソウルの金浦空港へ着いた時、何のために自分はここに来たのか知らなかったのです。レバレンド・ムーンが、「来なさい」と言ったので来たのであって、何も知らなかったのです。そのような旅行がありますか? (笑い)

 学者にとって十二月は一番忙しい時です。しかし彼らはやって来ました。それは特別の人から来るようにと言われたことがその動機となったのです。

 十二月は誰にとっても忙しく、慌ただしい時です。韓国において、このような大会が十二月に開かれるというようなことは、これまで一度もなかったことです。韓国の政府も信じないし、ここにいる統一教会の幹部たちでさえ、「大会はいけません」とみな反対したのです。できると言ったのはたった一人、先生しかいなかったのです。統一信者が先生に対して信仰を保ち得なかったのです。韓国の幹部たちは、なぜ十二月に大会を開催すべきでないかを、あれこれと説明しましたが、先生はそれをすべて一蹴しました。先生は小さなノートを取り出して見せ、「この大会は神からの命令だとここに書いてある。だから必ず成功する」と言いました。

 今回の韓国における勝共大会は、歴史的かつ世界的なものです。これによって共産主義に対する全く新しい方向性が与えられることになったからです。韓国の既成教会は、レバレンド・ムーンが勝共大会を開催するということを聞いた時、統一教会に反対していた彼らは困ってしまいました。もし反対すれば、人々から「共産主義に賛成するのか」と言われるので、今回ばかりは、レバレンド・ムーンのすることに反対できませんでした。韓国政府も、この十二月に大会をするなんて大きな誤りだ、大きな体育館を借りたところで、半分はガラ空きになるだろう、一万五〇〇〇名が集まる広場で、一五〇〇名か二〇〇〇名くらいしか集まらなくて、レバレンド・ムーンが面目を失うだろう、と考えていたのでした。しかし大会が予想外に成功したのでショックを受けてしまいました。北韓の金日成政権を倒して、南北を統一することができるのは、統一教会とレバレンド・ムーンだけだと国民は知っていましたが、それを示すことになりました。

 光州は、勝共大会の開かれた最後の八番目の都市です。これがサタンにとっては、先生を攻撃する最後のチャンスです。サタンは何とかして先生が韓国で成功するのを阻止しようと必死でしたが、既に先生は、勝利を確保するすべての条件を立ててしまっていました。

 先生が韓国にいる間、日本とアメリカは韓国の動静に注目していました。このように、サタンの勢力が先生を攻撃する余地は全くなかったのですが、先生の子女たちは、統一教会の基準にあります。サタンの攻撃に興進様が相手になったのです。それをはっきり知らなければなりません。すべての大会が成功裏に終えようとする時でした。先生がちょうど講演の壇上に立つ時間だったのです。光州は、共産主義の地下組織が多く潜伏して、彼らに有利でした。当日、大会は十一時開会なのに、十時に会場の体育館は完全に超満員になってしまいました。共産主義者たちが入って来て活動する時間もなく、活動することもできないほどにいっぱいになってしまったのです。身動きもできないほどでした。工作隊員はあまり早く会場に到着して、人目につくようなことはしません。そこで開会の間際に会場に来たところが、光州の大会会場はもう既に超満員でした。そのようなことが自然に、先生を防御できる良い環境となったのです。

 そこで、サタンは仕方なく先生の一番愛する息子を選んだのです。先生の生涯を通して、犠牲になったのはいつも二番目の息子や娘でした。二〇〇〇年前、イエス様が十字架で亡くなりましたが、復活によって新しい霊界の城門が開きました。同様に、神は生命を捧げた興進様を復活させるでしょう。

 皆さんは興進様が行くことによって、これからどのようなことが起こるかということを知っていなければなりません。

 今大会で重要なことは、地上の真の父母を中心として国家的運勢、すなわちイエス様が国家基準において勝利できる基盤を韓国の地で、先生の時代になしたということです。国家的次元で大会をする時に、先生夫妻はいつもそろって壇上に上がりまりした。

 さらにまた、この大会の準備を東洋と西洋のメンバーが一つとなってやったのです。大会参加者も、七十二カ国の代表を含め、国際的でありました。この大会は完全に大勝利を得たのです。

 先生の時代において今はどういう時かというと、国家的基準を七十二カ国合わせることのできる、イエス様の時代に成し得なかったことを成したのです。それは何を意味するかといえば、世界的勝利に向けて進むことができるのです。一九八三年十二月十八日は意義ある歴史的な日となりました。先生は皆さんに、十二月十八日がどのような日であるか祈祷して、答えを先生に報告しなさいと指示したことがありますね。それはどういうことか分かりますか。

 十二月十八日は、先生がこの地上において忘れることのできない日なのです。人間世界の先生に対する背信を中心としても忘れることのできない日です。先生が監獄から出てきて、第二の出発基地に向かった時、信じていたすべての人々から背信された忘れることのできない日です。しかし、今は、世界の代表たちが私を信じて、すべての国民が歓迎する中で、統一教会が一つとなって、また勝共連合やあらゆる環境のすべての人たちも完全に一つとなって、この大会を支援して、共産主義に対する闘いに献身することを先生夫妻の前に誓ったのです。これはちょうど、二〇〇〇年前にイエス様が弟子たちと共にローマへ行き、「世界のために神のみ旨に従いなさい」と宣布したことに匹敵するものです。

 先生はこれまでアメリカで迫害を受けながらもこのような基盤をつくったので、「レバレンド・ムーンは言ったことは必ず実行する人だ」という評判になっています。法廷闘争をしながらもこれだけのことをやっているので、アメリカでは勝手に先生に対して手を出すことができないのです。先生が、「韓国に行って勝共大会を開催したい」と通知したところ、すぐに許可してくれました。このことは、ちょうどイエス様がローマの元老院に行って、元老院の支援を受けて全世界にキリスト教文化圏を宣布したことに匹敵する内容で、「私は地上天国を建設します」と宣言したのに対し、元老たちが「もちろん、どうぞそのお仕事を進めてください」と答えたようなものです。先生は十日間で完全に国民を覚醒させました。韓国政府のある人々は、先生の成功を認めるのに気が進まないようでしたが、下級の官僚たちはすべて先生の味方でした。「レバレンド・ムーンがどこへ行っても絶対に警察の車でエスコートするな」と通達を出したのですが、各地の警察署長は争って、最善の警備員を派遣してきました。(歓声―拍手)

 このような先生の成功を見て、サタンはどのように感じたか想像してみなさい。今や、はっきりと統一教会の時代に入ったのです。六〇〇〇年間サタンが今まで民主世界とすべての世界を食い荒して、九〇年代になれば全世界が思いのままにできると思っていたのに、これは何事かというのです。

 レバレンド・ムーンはこの大会で、韓国の人々の中に信頼を獲得しました。それまで韓国国民はKAL機撃墜事件や、ラングーンでの閣僚爆殺事件によって、意気消沈してどうしていいか分からずにいたのが、レバレンド・ムーンによって希望と目標を与えられ、元気を回復したのです。ソ連と北韓は主体と対象の関係にあり、KAL機の撃墜事件は主体であるソ連によって引き起こされました。このようにして二つの国が打って来たのですが、レバレンド・ムーンが現れて十日間で国民の停滞したムードを変え、最高潮に引き上げてしまいました。また、グレナダもアメリカの救出作戦によって、共産陣営は西半球でも後退を余儀なくされました。一九八三年の十二月は、これまでの歴史上かつてなく白熱した重要な月となったのです。

 一九八三年は、一九四五年から一九八五年までの四十年荒野路程の最後の三年間の最初の年ですので、それが終わる時に抵抗を受けるようになっているのです。昨年の私たちの標語は、「家庭教会は我々の定着地」と言いました。それで今年は、「祖国創建」というみ言が出たのです。これは歴史的な転換点だとは思いませんか? (はい、思います)。イエス様が十字架につけられた時、左右に二人の強盗がいました。それは何を意味するかというと、民主世界と共産世界です。(黒板に書かれる)そうでしょう。共産主義者は神様がいないと反対し、こちらは神様はいると言うのです。

 興進様の事故が起こった時、その車にはほかに祝福の子女が二人乗っていましたが、二人は生き返ったのです。これはとても良いことであると思います。今回、その事故の現場に行ってみましたが、(黒板を使いながら説明)車道がこのようになっていて、相手の車がこのように、州道第九号線を走って来ました。その時、車は氷の固まりを避けようとして、ブレーキを踏んだところが、車は反転してセンターラインを越えてしまいました。そこへ興進様の車が突っ込んで行ったのです。普通このような場合には、運転手は無意識のうちに自分の身を守ろうとしてハンドルを切ります。しかし、興進様はあえてハンドルを右に切ったのです。どうして興進様は自分から突っ込んでしまったのか、これが問題なのです。道がこうなっているのです。(黒板を使いながら説明)こちらからトラックが道をこのようにふさいだのです。この辺りから来て……。それで興進様が乗った車はどうなったかといえば、運転台がここで、左側にあるのです。興進様はここに乗っていたのですが、こちらを打った場合、死ななかったのです。それなのに、どうしてかこちらをこのように打ったため、ここが壊れたのです。(先生、しぐさで示す)運転をすれば自然にこちらに行くのにどうして反対側に行ったのか、これが問題なのです。

 興進様は、コーナーに突っ込んだのです。それで助かった二人は、「自分たちを意識して、車をそちらに回した」と言うのです。その話を聞いて、どれほど有り難かったか分かりません。このように興進様が他の二人を助けるために、自らを犠牲にしたということは、世界のために自らを捧げたことを象徴するものです。興進様はそのように犠牲になる可能性を決して恐れませんでした。むしろ自ら、それを志願したのです。イエス様の時は、十字架につけられた三人はみな、死んでしまいましたが、興進様の時は、興進様だけが他を助けるために犠牲となり、二人が生き残ることにより、民主世界と共産世界の道が開かれるのです。

 興進様は、珍福、珍吉の二人を父親のような思いで常に愛していました。父親がいないので、いつも彼らの家に行って過ごしていたのです。その二人を息子のごとく保護する思いでそのようにしたのだと思います。分かりますか? そのために自由世界と共産世界の蕩減条件を立てることのできる道が開かれたのです。興進様はこの両世界が将来一体化するようになるために、自らを国家的蕩減基盤に立てて犠牲としたのです。事故は自由世界であるアメリカで起こりましたが、身体は韓国に帰ったのであります。祖国に帰ったのです。このようにして興進様の身体は西洋世界と東洋世界に連結しているのです。彼は世界のために死に、国家的基盤である韓国へ帰りました。勝利的な国家基盤の上で生き、そして死んだがゆえに、興進様は今後、霊界と地上界を自由に往復することができます。

 二〇〇〇年前、真の父母がいなかったために、イエス様は民族的基盤をつくることができませんでした。しかし、興進様には既に国家的基盤をつくった真の父母がいましたから、それを相続することができます。そしてイエス様御自身も興進様によって、地上の国を訪ねてくることのできる基盤が連結されたのです。このことの意味は、イエス様と二人の強盗が死から復活することができ地上に再臨できる基盤が連結されたということです。これまでに劉協会長ほか、古い幹部や、多くの食口たち、またその子供たちが死んだのは教会基準の犠牲であって、国家的基準で世界を蕩減するレベルにはならなかったのです。しかし、今回の興進様によって、初めて国家基準の犠牲となりました。ですから、興進様は霊界において最高司令官となり、地上世界との間を自由に行き来することができるのです。それで、先生は興進様の死ぬ前に、「養子を探してあげる」と約束したのです。したがって、祝福を受けることができるのです。

 また、興進様は統一教会に対するすべての責めを負って犠牲になったのです。これによって、他の者がそれらの責めから解放されました。その恩恵は、我々統一教会の者ばかりでなく、自由世界と共産世界の人々にも及びます。ですからすべての人々は興進様を愛さなければなりません。自分の生命を犠牲にして愛というタイトルを全世界の人々に残したので、皆さんも世界を愛することができるのです。

 興進様は先生の身代わりとなって行きましたので、皆さんが興進様を愛するその愛は、先生に対する愛となって表さなければなりません。分かりますか? 今まで霊界は、真の父母に連絡する道がありませんでしたが、興進様が霊界の代表となられたので、今や、興進様を愛するすべての霊界が直接に先生に連結することができます。また興進様は、統一教会のために行かれましたので、統一教会にも連結することができます。

 興進様は命を懸けて、自分の仲間を愛するという模範を示しました。また、自分の父が世界のために生き続けることができるようにと願って行きました。霊界にいる人々は、興進様を愛することによって、地上にいる真の父母と連結することができます。ですから、彼が霊界へ行ったことは、霊界にとっては大きな喜びです。彼が霊界のメシヤとしてやって来たからです。興進様は、統一教会のための殉教の模範を示しました。それゆえ、統一教会のメンバーは、興進様をますます愛するでしょう。彼は霊界と地上界の両方から愛されるのです。

 では真の父母はどうすれば良いのか、これが問題なのです。神の愛を歓迎し、地上の愛を歓迎する意味において、自分の息子を祭物として捧げたことを栄光と思い、誇りと思わなければなりません。

 神様はアダムとエバが十代で堕落してしまったために、今まで、霊界においても一人の青少年も真に愛する機会をもつことができませんでした。しかし、今や、清い未婚の息子が霊界に行きましたので、復帰のために苦労してこられた神様が、純潔な子供を愛することができるようになったと、思うのです。それで先生が祈る時、「私が十代の少年だった時に、神様の前に基盤を整え得ず韓国を十分に愛せなかったことを申し訳なく思います。今、ようやく世界的な基盤を整え、国家基盤を蕩減した上でこのアベルを私の代身として、栄光を受けてください。私の時に栄光を受けられなかったのを蕩減してください」と祈ったのです。しかし、今や、自分の息子を犠牲として捧げたことによって、先生は韓国と世界に対して責任を果たしました。過去にできなかったことを今や興進様を通じて神様に受けてもらうことができたのです。

 先生の二番目の息子としての興進様は死にましたが、先生は死なずに地上世界と霊界において愛の復活圏を成就します。死を通して興進様は霊界へ行きましたが、先生は死を通して霊界をつかみ、地上界もつかんで、愛の復活圏を設定します。もはや死は何の力ももたなくなりました。死亡圏と分かれるのです。ですから葬式も悲しみで行ってはなりません。それで興進様が地上から(黒板を使い説明)ここを通る時に、先生は特別な霊界と肉界とを中心とした式を行いました。その過程の話は複雑ですが、すべての蕩減条件を成して、「愛勝日」という日を宣布するために、死体を前にして、神様の愛のために闘いをしたのであります。これは何の話かというと、母や父が、死んだ我が子を思うよりは、神様の愛をもっと思って、死亡圏に勝つことのできる時であるというものです。

 先生はあくまで神の摂理を中心として考え、行動します。それで病院で「統一式」を行いました。そして、この愛の勝利のゆえに、真の父母は本当に誇らしく思っていること、また、全霊界と地上界がそのために真の父母をたたえるであろうことを、神様に誓いました。この時、神様が見ても誇れる父母となり、霊界の先祖たちや、天使世界や聖徒、聖人すべてが誇ることができ、また地上世界の人々も、「なるほど、死亡圏を除去することのできる愛の権限をもっている方に間違いない」と、頭を下げることのできる勝利をしたのです。「愛勝日」とは、興進様の犠牲によって、真の父母が新しい基準に到達し、今後、その基準の上に前進して行くことを宣言した日です。分かりましたか? それゆえ、先生は、お母様に対して、「涙を見せてはいけない。今は涙を流す時ではない。神様と人類にとって栄光の時なのだから……。私的な場所では母親として涙を流しても構わないが、特に葬儀の時間は、公的場であるから涙を見せないように……」と言ったのです。そのような時間があったことを知っていなければなりません。それゆえ、民族的、世界的な新しい愛の方向を立てることができたので、「愛勝日」という日を宣布したのです。

 一九八四年一月三日、午前四時に、先生は「愛勝日」を宣布しました。この時間の表す数は、一月三日の四時ですから、一プラス三プラス四で、再出発を表す八数になるからです。このことによって、地上において愛の連合戦線が始まるために、霊界においても愛の連合戦線が開始され、興進様には新しい使命が与えられました。それは、真の自由人として、霊界と地上界を自由に往復することができ、霊界と地上界の若者を導いて愛の力によって清めることです。

 イースト・ガーデンの興進様の部屋は、そのままにしてありますが、おもしろいことに兄弟たちがみなそこに行って眠るというのです。あの部屋には何か引きつけられる力があります。このように興進様が若い人々を引きつける力をもっていることが、既に示されています。

 先生は今回、新しい運動として民主世界の若者が先生の写真を携帯する運動を始めました。すべての青少年が先生の写真をもつ運動に参加すれば、霊界が完全に変わります。共産世界の青少年も、我知らず先輩や両親に反対して、新しい理想を探してさまようようになります。そのうち善なる霊が協助してくるようになるのです。このように先生の写真をもつことによって、その人の背後に善なる霊たちが再臨して協助することができるようになるのです。しかし、そのような恵みを受けるためには一つの条件があります。一定期間を、献身的に活動をしなければなりません。そうすれば何か良い恵みが与えられます。

 この「愛勝日」の期間は、死んだ息子を側において、結婚式をする時以上の喜びの心情をもって神様を愛するという、心情圏を勝利せずしては越えることができないのです。それで先生は、興進様の葬儀の間は一滴の涙も流しませんでした。そして、朴先生が来て昇和式の報告をした時、初めて父親として泣きました。息子のために涙を流しました。公的な人は、自分に対しても厳格でなければなりません。先生は、お母様にこう話しました。「あの木の頂の芽は、一番高いところにあるので風が吹けば、一番多く、最も危険に揺れ動いています。しかしそんな中でも育っていかなければなりません。そのためには中心がなければなりません。台風がきても、根は深く張っていなければ芽は育ちません。私たちが神様の愛を必要とするのではなく、神様の愛により芽である子供たちが育たなければなりません」と。何の話か分かりますか? (はい) 。

 今回の出来事によって、飛躍するのです。そのようにして偉大な世界統一教会に成長するのです。我々がこれから行く世界は、真の父母の大勝利の橋頭堡を中心として、最高の最大の条件を立てる時代なのです。皆さんが自らの命よりも、もっと先生を愛する限り、もはやサタンはどこからも侵犯できないのです。それは興進様が皆さんの代身となって行かれたからです。ですから、何よりも真の父母を愛することによって、皆さんはサタンに打ち勝つことができるのです。今までの愛はサタンが支配するものでありましたが、これから神様が愛を主管するのです。「愛勝日」はそれほど偉大な日なのです。分かりますか。分かりますか? 先生の話は一度聞いただけではよく分からないでしょう。録音されていると思いますので、二度三度と聞くようにすれば良いのです。

 先生がそのようにして神様と一つになって「愛勝日」を宣布したという事実を皆さんは知っていなければなりません。皆さんの活動に反比例して、今後サタン世界は急速に崩れるでしょう。皆さんは今の三年間をみ旨のために夜昼なく走らなければなりません。死にそうになったら、“私は三年後に復活する”と考えなさい。イエス様は一人で復活したのですが、私たちは“三年後には国家的に復活する”と考えなさい。イエス様は三日間で個体復活を成したのですが、私たちは三年間で国家復活をさせるのです。何の話か分かりますね。私たちはその日に向かって進み大勝利を獲得するのです。アーメン。(アーメン)。

 誰しもいつかは肉体が死にます。しかし皆さんはサタン圏内で死ぬのではなく、神の圏内で死ぬことになるのです。ですからこれからの葬式などすべての式は根本的にサタン世界と異なるのです。先生は葬式と埋葬の新しい伝統を樹立しました。もう皆さんは、この「愛勝日」がどれほど必要であるかを知りましたね。分かりましたか? (はい) 。

 興進様は夜昼休みなく皆さんの側にいて、アメリカの若者たちと共産世界の若者たちと、すべての霊界の先祖と子孫たちと共に活動します。皆さんは興進様に負けないように決意しなければなりません。できますか? (はい!)。やるという者は手を挙げなさい。(全員、手を挙げる)

 興進様が皆さんに礼を言うでしょう。霊界も皆さんと共にいるのです。これで「愛勝日」の必要性が完全に分かりましたね。

 この「愛勝日」を宣布したことによって、イエス様もこの勝利の一時に同参する時代となりました。それで全キリスト教会の反対もなくなったのです。既にそのような基盤を整えたのです。それで、神学者と教授たちを組織し、次には牧師たちを中心として既成教会です。昔は、どこへ行っても嫌われたが、どういうわけか好きになるのです。彼らは先生につながっていれば気持ちが良いのを発見するのです。国際機動隊メンバーも既成教会に入って行くのが今まで嫌であったのが良くなるというのです。それでトレーラー・ハウスを出てどこに行って眠りますか? 路上ではなく既成教会に入って眠るのです。入って行くのです。「愛勝日」によって、カインがアベルを愛で歓迎する時になったのです。昔は愛すれば蕩減を受けなければならなかったのですが、今は愛すれば福を受けるのです。

 昔はカインがアベルを愛したら、サタンに殺されたり、苦労が多かったのですが、今や、そのような時は去ってしまったのです。神様が福を与える時が訪れたのです。もはやサタンは私たちの進む道に反対の旗を持って立つことができない時を迎えたのです。外的にもアメリカも全世界もそうなってきました。分かりますか? 春が来たのです。統一教会の春が来たのです。

 欧米では春になると、ピクニックに行ったり、楽しみを求めますが、私たちは春は種を蒔かなければなりません。分かりますか。サタン世界は遊びに出歩きますが、私たちは種を蒔くのです。心の種、愛の種を蒔くのです。このように、この三年間は、夜も昼も休みなく努力しなければなりません。皆さんもそうすることを決意しますか? (はい) 。
 どうもありがとう。(拍手―歓声)
















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