神様の摂理から見た
  南北統一

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四.愛は統一を成すことができる絶対的な秘訣
 
 心の力の源泉は愛です。ですから、心が授け受けして生じる爆発的な力を神様に連結さえすれば、それは何倍、何百倍、何千倍も統一できるのであり、世界万民が待ちこがれていた願いを成就できるのであり、永遠に一緒に暮らすことができると同時に、天国も私のものにつくることができるのです。その秘訣がまさに愛です。愛は統一に向かって上がるエレベータであり、統一を成すことができる絶対的な秘訣なのです。

 お母さんとお父さんは愛なしには一つになることができないのです。皆さんはなぜ愛を好みますか。好まないと言っても好まざるを得ないようになっているためです。お母さん、お父さんが互いに愛する力が、個体のための力よりも強いほど、より理想的なのです。お母さん、お父さんを完全に一つに縛りつけるそれは愛の綱です。鉄で作った鎖は時間が過ぎれば錆がついて切れますが、愛の綱は永遠なのです。そして父母と子の間はご飯でもお金でも縛りつけられません。ただ、父子関係の愛でのみ縛りつけることができます。

 兄弟同士が一つになるのも愛でのみ可能なのです。それゆえ、兄弟間も愛であり、一つの家庭を中心として親戚間が一つになるのにも愛であり、氏族、民族を一つにするのも愛であり、一つの国、あるいは世界を一つにするのも愛であり、神様と人間を一つにするのも唯一愛であるというのです。

 人間が愛を一番好むのも、愛が全体を統一させて私のものにつくることができる主体であるためです。人々は愛がどんなによいものなのか完全に知る道がありません。それで先生が愛を掲げて出てきたのです。(一八―三二八)
 
 愛でなくては一つにつくることができません。二人を一つにつくるのには言葉でもってはだめなのです。二人が一つになるためには何がなければならないのでしょうか。物質で一つになったならば物質が離れれば逃げていくのです。第三者の紹介によって、何かの事由を通して一つになったならば、その人がいなくなれば離れてしまうのです。二人が一つになるためには、永遠に一つになるためには何がなければならないのでしょうか。愛がなければなりません。愛でなければなりません。(五一―七五)
 
 愛があればどのようになりますか。どのようになるかというのです。遠かったものがさらに遠くなりますか、近づきますか。(近づきます)。愛がなぜよいのでしょうか。これを知らなければなりません。遠いものも極めて近くに、一つにつくることができるというのです。東洋人と西洋人を誰が政治の力、軍事の力、文化の力をもって一つにつくることができますか。(できません)。文化の力、経済の力、いかなる力をもってしてもだめなのです。で、何さえあれば一つになりますか。(愛)。その愛がなぜよいというのか分かりますか。(はい)。

 愛の心は、愛の力は殺そうとしていたその怨讐までも一つにつくるのです。極と極、反対するものを一つにつくることができるのです。女と男は何ですか。極ですか、極ではありませんか。(極です)。女は女同士で好みますか。女二人が会って、「私はお前の手にほれた。ああ、いい。ああ、いい」と言うならば、どんなに気分が悪いですか。(九六―二一二)
 
 神様の愛さえもつようになれば、神様の胸の中に入っていてもよく、神様の鼻をつかんでもよく、なにをつかんでもよく、世界のどこに行っても、天国でも地獄でもどこに行っても境界線がないのです。どこにでも通じるのです、どこにでも。

 世の中がそうではありませんか。このアメリカのファーストレディーになるのに、何か博士の資格がなければなりませんか。農村でピーナッツ畑の草取りをしていた人でも、大統領の愛を受ければ一度にぽんと飛躍するのです。愛がそうだというのです。

 どうしてそうなのでしょうか。愛はすべてのものを統一し、すべてのものを超越するために、その名前の前にはいかなる与件も成立するというのです。皆さんがいくら罪人だといっても、神様の愛さえ受けるようになればぽんと……。それが信じられますか。それは正解ですか。このようにできる道があるというのです。レバレンド・ムーンがこのようなことを知らなかったならば既に逃げたのです。既に逃げたのです。(九一―二二九)




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