天宙の王座
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 この講演文は、2001年1月27日、国連本部で前・現職の国家元首約30名と150か国の世界的に有名な NGO(非政府機構)の指導者たちが参加した中で開催されたIIFWP (世界平和超宗教超国家連合)国際会議の開会式で講演された真のご父母様のみ言である。


2.文明間の対話と調和

1 尊敬する議長、世界各国から来られた前職・現職の国家元首の皆様、そして各界を代表する世界の指導者の皆様!皆様は、今回の大会の主題である「文明間の対話と調和:家庭の普遍的価値と世界平和」について論議するために集まりました。これは簡単な主題ではありません。

2 この大会は、人類が平和的な文化の世界を目指し、この時代の道徳的な責任を実践するための契機とならなければなりません。

3 私たちは歴史を通して数多くの文明が興亡盛衰を繰り返してきたことを知っています。いくつかの文明が、一時は大きく栄えては滅亡し、人間の記憶から忘れられていきました。そのような文明の衰退には気候、疾病、外侵や自然災害のような外的な原因もありましたが、大部分は内的な腐敗、特に、宗教や道徳性の衰退が重要な原因となりました。

4 現在、私たちは宗教間の誤解や不調和から発生する数々の紛争とその深刻な危険に直面しています。もし宗教間において、超宗教的な調和を成すことができないならば、文明間において調和と平和を実現することも不可能でしょう。

5 宗教が世界文明の中心であるとしても、その基底の軸として家庭があります。私たちが皆よく知っているように、人間は父親と母親の愛の中で血統の因縁を通じて生まれて、代を継いでいます。


6 家庭は人間の個人的な人間性を開発し、育成するにおいて、学校や政府よりも重要な訓練場です。そして家庭は、文化や文明を創造、発展、再生産する役割を果たします。文明は、家庭がなければ時代的に持続することができません。

7 家庭は私たちが愛を学ぶ最初の学校です。家庭で私たちは親子間の愛、夫婦間の愛、そして兄弟姉妹の間の愛を学びますが、そのすべての愛は、神の真の愛に基づかなければなりません。

8 もし家庭が神の真の愛と連結するならば、その真の愛を中心とした文化の実体が築かれるようになるでしょう。そのような家庭から真の愛と平和を実現することができます。真なる家庭は、真なる男性と女性の二人にかかっています。真の家庭は、人類と世界のすべての問題を解決することのできるモデルです。

9 今、私たちが暮らしている国と世界は戦争の歴史が続いている、という事実を知っています。私たち白身も心と体が戦っています。ですから、人間始祖のアダムとエバが夫婦関係を結んだとき、喜びの関係ではなく、相反する関係を結んだので、それが今日まですべての闘争の起源になったという論理が成り立ちます。

10 アダムとエバが堕落した後に下部を覆ったというのは、その堕落の行為が淫乱だったということです。ですから、私たちの体の中にサタンの血がうごめいているという事実が問題です。

11 本然の人間は、心と体がプラスとマイナスとなって統一されるはずでしたが、サタンの血を受けた体がプラスとなって心と相反する闘争が始まったという事実をはっきり認識しなければなりません。

12 今の時代は、「終りの日」となり、個人主義王国の時代であり、父母と夫婦、そして子女を否定する時代であり、フリーセックス、ホモ、レズビアンだけでなく、エイズと麻薬が理想家庭を破壊する地上地獄の時代です。

13 神は、そのような地上地獄を天国に転換させようとメシヤを再臨させるのです。そのメシヤは、真の父母として来て、個人的な心と体の統一、夫婦の統一、子女の統一、家庭の統一、国家の統一、そして世界の統一を成就するのです。

14 現在、私たちの体は地獄の基地となっており、良心は天の国の基地となっています。そのように二つの世界の基地が、私たち自身にあることを人々は知りません。

15 私たちの良心より肉身のほうが強くなったのは、アダムとエバが堕落したとき、サタンと関係を結んだ偽りの愛の力が良心の力より強かったことに由来しています。したがって、その点が、人生の根本的な問題を解決する重要な核心です。そのようなことよくご存じであられる神は、宗教を立てて人間の良心に対して肉身を弱くさせながら救いの体制を立ててこられました。

16 それでは、宗教の使命とは何でしょうか。人間の体をして嫌がることを実践させることです。ですから、「断食せよ、奉仕せよ、そして犠牲になりなさい!」と言って、結局は供え物になりなさいというのです。供え物は、生命を捧げることができなければなりません。

17 堕落した人間は、偽りの愛の根を中心として野生のオリーブの木となったのであり、真のオリーブの木にはなることができませんでした。それをどのように清算すべきでしょうか。

18「終りの日」に再臨のメシヤである真の父母が来て、神人愛の一体理想を完成して真の生命と真の愛、そして真の血統の家庭を築きます。地上のすべての人間たちだけでなく、天上の霊人たちもそこに接ぎ木して家庭的な真のオリーブの木になるために、祝福を受けて復帰完成します。ですから、真の家庭、真の国家、真の世界を築いて天上天国に入っていくのです。

19 これまで私は、世界平和を実践するために超宗教、超文化、超人種、超国家的な祝福結婚により真の家庭を築くことが、きわめて重要な神のみ旨であると教えてきました。私は全世界でその崇高な理想を実現することを決意し、参同した数値組のカップルに祝福を施しました。理想社会と平和世界の礎石となる真の愛の家庭を立てるために私は生涯を捧げました。

20すべての偉大な宗教を研究してみると、そこには文化と人種、宗教と国家の境界を超越する人類の普遍的な価値があります。結局、宗教の教えは、真の愛の実践を通じて絶対者との関係を復元するためのものです。信仰を通じて絶対、唯一、不変、永遠であられる神と一つになるとき、人間は神と父子の関係を回復し、本然の価値を取り戻すようになります。

21 いくら真の愛の心情圈が小さくても、宇宙と連結します。神の真の愛の中でのみ共生、共栄、共義の理想を実現することができます。霊界を含む天宙が神の真の愛の中に存在するからです。

22 きょう私たちは、平和の殿堂として設立された国連で大会を行っています。国連が創立の精神を実現しながら真なる平和機構としての役割を果たすことができるように、私たちすべてが積極的に支援しなければなりません。

23 今や人類は、超国家的な公益を心配しなければならない時を迎えました。国家の公共機関はもちろんのこと、非政府民同機構が一つになって真の家庭の実践運動を行わなければ、平和世界を実現することはできません。

24 皆様も真の愛と真の家庭の運動に積極的に参加して、新しい心情文化の世界を築いてくださるようお願いいたします。神の祝福が皆様とその家庭に常に臨むことをお祈りいたします。ありがとうございました。*












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