天宙の王座
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 この講演文は、真のご父母様、顕進様と全淑様ご夫妻の主管のもとに、2001年7月3日から12日まで、全国12か都市で開催された神様祖国定着大会で講演されたみ言である。この大会で、世界平和超宗散超国家連合と世界非政府機構連合(WANGO)が共同で家庭、地域社会、国家のために貢献してきた各界の指導者たちを平和大使として委嘱、任命した。


4.神は私たちの真なる王であり、真の父母

1 尊敬する内外の貴賓の皆様、公私共に多忙な中にあっても本大会に参加されるために訪ねてこられた皆様に深く感謝申し上げます。

2 私は、新千年が始まる今年2月25日から4月17日まで、全米の50州巡回講演を成功裏に終えました。きょうはニューヨーク地域の聖職者たちの招きを受けて再び皆様と会うことになりました。これまで主にキリスト教の指導者たちを中心として超宗教指導者たちに、神のみ旨をはじめとして人類とアメリカ、さらには天の国と地上の国が進むべき道を提示してきました。

3 私は16歳の時、イースターの早朝、イエス様に出会ってから神のみ旨を成就するための天意の道を出発しました。ですから、あらゆる無理解と迫害に遭いながらも、それに屈することなく、この80年余りの生涯にわたって、真なる理想家庭を基盤とする平和世界を具現するために全力を尽くしました。

4 特別に、神の命令に従って1971年にアメリカに渡ってきた私は、この30年間、全心全力を尽くしてアメリカが神に選ばれた第二イスラエルとしての使命を果たすように覚醒させてきました。きょうは先日の巡回講演でお話しした内容と、去る1月13日に奉献した神様王権即位式で発表された内容を振り返ってみる時間をもちたいと思います。

5 内外の貴賓の皆様、この世の中には60億の人類が住んでいます。しかし、大きく分けると男性と女性という二種類の人間が住んでいるのです。そのように神は、鉱物界から植物世界と動物世界にいたるまで、すべての存在を陽性と陰性のペアシステム(pair system)でつくられました。

6 それならば神は、私たちにとってどのようなおかたであり、私たち人間といかなる関係をもっておられるおかたでしょうか。創造主である神は、人間の真の愛と真の生命、そして真の血統の根源であられるので、私たちはそのおかたを父と呼びます。すなわち神と人の本然の関係は、親と子の関係なのです。

7 皆様、人間にとって愛と生命、そして血統のうち、何が最も貴いでしょうか。大部分の人々は、愛が最も貴いといいます。しかし、愛や生命は、いくら貴いといっても、横的であり、一代で終わってしまいます。

8 しかし、血統は縦的であり、代を継いで永遠に相続されるものです。したがって、現代人はアダムから始まるすべての先祖たちの細胞が集まっている集合体と同じです。

9 ですから、私たちはどのように生きていますか?いつも心と体が戦いながら生きています。国家間の戦いには休戦もあり、終戦もありうるでしょうが、人間の内部で葛藤している心と体の戦いには、休戦も終戦もありません。

10 人間が神に似ることができず、そのような葛藤状態に陥ったのは、人間始祖が堕落したからです。それゆえに、信仰生活をしない人であっても、人間が堕落した人間始祖の後裔であることを認めざるをえないのです。

11 ところで、アダムとエバは、堕落した後にエデンの園から追放されましたか、それとも堕落する前に追放されましたか?アダムとエバは、堕落することによって神との間に愛、生命、そして血統の関係を結ぶことができず、エデンの園から追放されたのです。

12 ですから、アダムとエバは神に祝福された結婚式を挙げることができず、サタンの主管のもとで結婚したのです。すなわち、サタンから血統を受け継いで子孫を繁殖したというのです。それゆえ、イエス様が「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきたものであって、その父の欲望どおりを行おうと思っている」(ヨハネ福音書8:44)と言って、人間の父がサタン悪魔であることを指摘して、戒められたのです。

13 堕落によって神とアダムとエバの間の父子の因縁が断たれて、アダムとエバが神を中心とした真の父母、真の夫婦、真の子女の愛を完成することができなかったことにより、神は直系の孫と孫娘を見ることができなくなってしまいました。

14 アダムとエバは堕落しないで完成し、縦的な真の父母であられる神を中心に横的な真の父母として一心一体となり、心と体が戦うことがあってはなりませんでしたが、サタンと関係を結ぶことによって体が心を引き回す立場になりました。

15 それでは、堕落というのは、どういう内容だったのでしょうか。聖書ではエデンの園で人間始祖が善悪の果を取って食べたのが堕落の起源であるといいます。しかし、それは聖書の重要な部分がそうであるように、文字どおりの果実ではなく、比喩と象徴で表現したものです。マタイによる福音書15章11節に「□にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を汚すのである」とあります。

16 人間は本能的に自分の欠点を隠そうとします。子どもたちもクッキーをこっそりと食べてお母さんに見つかれば、手を覆い、□を覆います。それと同じように、アダムとエバが善悪の果を手で取って口で食べたならば、彼らの目が開けたとき、手と□を覆うべきでした。ところが、彼らが下部を覆ったというのは、下部で罪を犯したことを意味しています。

17 エデンの園に5人の男性たちがいました。全被造世界の男性格主体であられる神をはじめとして、アダムとルーシェル、ガブリエル、ミカエルの3天使長がいたのです。ところが、女性はエバだけでした。そこでアダムとエバが裸で暮らしながら、ペアで仲良くしていた昆虫や動物たちの生態系を見ながら何を感じたでしょうか。

18 ですから、創世記2章17節で「善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」と言われた戒めは、エバの愛の問題について強力に警告されたものです。エバは、神を中心として個性を完成して神が許される祝福結婚を挙げるまでは純潔を守り、神の愛と生命、そして血統を繁殖させなければなりませんでした。

19 しかし、天使長ルーシェルが僕としての身分を忘れ、過分な欲望により、エバと不倫なる関係を結んで堕落させてしまいました。ですから、ペテロの第二の手紙2章4節には、「神は、罪を犯した御使たちを許しておかないで、彼らを下界におとしいれ、暗やみの穴に閉じ込めておかれた」とあり、ユダの手紙1章7節には、「同じように淫行にふけり…」と記されています。そのように天使の犯した罪が、姦淫の罪であると指摘したのです。言い換えれば、善悪の果は、未完成だったエバの貞操、さらには、エバの生殖器を指していたのです。

20 人間の生殖器は、神が心血を注いで、真の愛の王宮、真の生命の王宮、そして真の血統の王宮として創造されたものです。ところで、善悪の果という言葉はどういう意昧でしょうか。女性が王と関係を結べば王子を生むのであり、マフィアと関係を結べばマフィアの子どもを生みます。まいたとおりに刈り取るのです。ですから、善と悪を分かつ善悪の果だというのです。

21 そして聖書ではエバを堕落させた天使長を蛇に喩えました。なぜでしょうか。蛇は、舌先が分かれており、一つの口で二つのことを話す二重人格者を象徴するのであり、自分の目的のためには、手段と方法を選ばない存在です。一方、男性の生殖器は、毒蛇の頭と似ており、常に穴を求めて回ります。女性の生殖器は、凹形になっており、あたかも洞穴のようです。

22 淫乱は、個人はもちろんのこと、家庭、氏族、国家を破綻させます。今日のような長い歴史の終末期である末世に、世界的に起こっている青少年たちの淪落やフリーセックスの波は、エデンの園においてアダムとエバが堕落した結実なのです。

23 男性と女性がもっている生殖器の本当の主人はだれですか?夫の生殖器は妻のものであり、妻の生殖器は夫のものです。したがって、それを開け閉めする鍵は一つだけです。どのような理由であれ、スペアキー(spare key)があってはなりません。そのキーを過って使用すれば、家庭が滅び、国が滅びるようになります。

24 人間始祖の堕落によりサタンは孫をもちましたが、神は直系の孫を見ることができませんでした。ですから、メシヤが必要ですが、そのメシヤはアダムとエバが結婚を誤って偽りの父母になったのを復帰するために真の父母として来なければなりません。

25 野生のオリーブの木は、枝を切って真のオリーブの木に接ぎ木しなければなりません。ですから、イエス様はニコデモが訪ねてきたとき、「新しく生まれなければ、神の国を見ることはできない」(ヨハネ福音書3章3節)と言われたのです。だれであれ偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統を断って、真の愛、真の生命、真の血統に接ぎ木されて天の国の民にならなければなりません。ですから、世界平和統一家庭連合が私の教えを中心として国際合同祝福結婚式を通じて真なる家庭理想の実現のために努力してきました。

26 私は命懸けで祈祷して真理を探求しました。レバレンド・ムーン以上に霊界と神をよく知る人はいないでしょう。天の戦法は打たれて奪ってくることです。サタンは、先に打って損害賠償まで支払うようになっています。また、怨讐までも愛さなければなりません。サタンまでも愛さなければならないのです。私がゴルバチョフや金日成を訪ねていって会ったのも、怨讐までも愛さなけれぱならないという神の真の愛を実践したものです。すべての迫害は、サタンの所有権を相続させてくださる神の戦略です。ですから、個人から天宙まで文総裁に反対しましたが、かえって文総裁は発展しました。

27 神をはっきりと知らなければなりません。人間始祖の堕落によって悲嘆と嘆息の中におられる神を解放してさしあげるために、あらゆる反対を顧みず、人種と国境を超越して真の父母の名によって「国際合同祝福結婚式」を主導してきました。婚前には絶対純潔、祝福結婚後には絶対貞節を守り、絶対、唯一、不変、永遠の真の家庭の理想を実現するよう私は教育してきたのです。

28 男性は天に代わり、女性は地に代わります。したがって一度、祝福結婚をすれば、離婚は不可能です。今日50パーセントを超える離婚串によって、天倫と人倫の基本秩序が破壊されつつあります。

29 内外の貴賓の皆様、神は男性と女性のどちらを好まれるでしょうか。何であれ、後につくられるものであるほど、多くの精誠を尽くすのでより貴いのです。女性は神が心血を注いでつくられたいちぱん最後の作品です。さらに女性は男性よりも尽くしながら生きるので、神は女性のほうに関心があるのです。

30 神は、どこにとどまりたいと思われるでしょうか。神は、男性と女性が完成して真の愛を中心として一つになるとき、彼らの中に臨まれるのです。ですから、縦的な愛の主人は神ですが、横的な愛の主人はだれでしょうか。夫に対しては妻であり、妻に対しては央であるのです。

31 ところで、生命の種は夫にあります。女性は、その生命の種を受けて自分の体を犠牲にしながら、栄養素を供給し、愛により育てて子どもを出産するのです。子どもは骨と肉の99パーセントを母親からもらいます。

32 女性の体の構造を見ると、女性自身のためにできているものは一つもありません。女性の胸とヒップは、女性のものですか?赤ん坊のためのものです。男性にはない子宮も、毎月の生理現象も、すべて赤ん坊のためのものです。そして結婚した女性の生殖器もだれのものですか?夫のものですか、自分のものですか?夫のものです。

33 ですから、女性は夫のために生き、子どものために生きるようになっています。そのような妻に対して、男性たちは家庭で女王の中の女王のように侍らなければなりません。息子、娘を教育して家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、そして天宙では聖子として育てる責任も夫にあります。

34 そのように夫と妻は、主体と対象の関係です。愛の関係では男女は平等ですが、秩序と位置付けでは生命の種をもっている男性が主体です。それゆえ、夫を主体として妻と息子、娘が一心一体となって真の家庭を築いて神に奉献しなければなりません。

35 内外の貴賓の皆様、新千年の幕開けとともに世界は一つの世界を指向しています。ワン・ネイション・アンダー・ゴッド(One Nation under God)を超え、ワン・ユニバース・アンダー・ゴッド(One Universe under God)すなわち、「神のもとの一つの宇宙」になりつつあるのです。私がいち早く説いてきた「地球村大家族」の世界が実現しつつあります。しかし、ここに深刻な障害物があります。それは、人種間の差別と宗派間の対立です。これは、神のみ意ではありません。

36 例えて言うなら、白人は「北極ぐま人種」(polar bear race)のようです。北極からスカンジナビア半島を経て、イギリスを通って世界へ広がったのです。黄色人種は、アジアで農業に従事して地を愛してみたところ、「ひぐま人種」(brown bear race)のようになりました。黒人は、熱帯地方の「つきのわぐま人種」(black bear race)と同じです。彼らの皮膚の色が黒くなったのは、太陽の光が強い赤道の付近で暮らしているからです。各人種間のカラーには、優劣はありません。ただ環境の影響を受けて、保護色を異にしているだけです。

37 実際に人種の間には99.96パーセントの同質性があるという事実が知られています。神の観点から見ると、皮膚の色には何ら質的な差異がありません。そして愛の神は、人種の皮膚の色については色盲です。神は、皮膚の色が異なる人種を創造されませんでした。したがって、霊界に白人とか黒人とかいうのはありません。ただ真の愛のカラーのみが存在します。

38 そして人類が平和世界を指向していくにおいて、宗教間の葛藤が深刻です。神は、教派や宗派をつくられませんでした。宗教自体が堕落の副産物です。すべての教派や宗派の分裂は、サタンが助長したものです。霊界には国家間の垣根、教派間の垣根、そして宗派間の垣根がありません。

39 ヨハネによる福音書3章16節の「神はそのひとり子を賜ったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」というイエス様のみ言は、キリスト教の境界線を飛び越えて救いの世界性、普遍性、そして宇宙性を説いたものです。

40 今までサタンは、様々な境界線をこしらえ、神は壁を壊してこられました。すでに霊界では、四大聖人たちを中心とした宗派間の垣根も取り壊されました。ですから、イエス様、釈迦牟尼、マホメットと孔子が互いに往来しながら交流しています。

41 それをよく知っている私は、今回アメリカ50州の巡回講演を通じてすべての聖職者に、教派を超えて一致団結することを強く勧めました。実際にアメリカの聖職者指導者連合(ACLC)を中心とした連合教会(UFC)運動を通じて14万4千の教会がこの運動の先頭に立っています。今後、家庭を中心としたホームチャーチ(home-church;家庭教会)が定着するでしょう。究極的には制度的な教会やお寺、モスクなどはなくなるでしょう。

42 そして、私が国連で明らかにしたことがあるように、世界平和のために各種の国境線の撤廃運動が活発に展開されています。世界平和超宗教超国家連合が先頭に立って、世界NGOの連合であるWANGO(World Association of Non-Governmental Organizations)を中心として、国連本部から五大洋六大州にその運動を急激に拡散させているのです。

43,内外の貴賓の皆様!新千年は聖書の歴史で7千年に当たるのであり、イエス様以降の3千年を開いていく時代です。この時代は、旧約と新約の約束が成就し、霊界が完成することで、天上と地上に天国が築かれる成約の時代です。

44 私は、摂理歴史の蕩減復帰を完結し、今年1月13日に神様王権即位式を挙行しました。その日は、人間始祖の堕落によって囚われの立場にあられた天のご父母様を解放してさしあげた日として、全摂理歴史の中で最高の祝いの日でした。それでは、今からその王権即位式を中心としてお話ししたいと思います。

45「神様王権即位式」は、天と地のすべての人々が、国をもって祝福を受け、一つの血族となり、血統が一つとなった単一民族を成した基台の上で、初めてこのような式を行うことができるのです。「神様王権即位式」のために、今まで数多くの宗教圈の中で、ユダヤ教の第一イスラエルからキリスト教の第二イスラエルを経て、第三イスラエル圈である韓国に至るまで、旧約時代、新約時代、成約時代と越えてきました。

46「成約」とは、「すべてが祝福を受ける時代」という意味です。神がつくられたすべての被造万物は、人類始祖の堕落により、祝福圏に立つことができませんでした。しかし、神は、救いの摂理の道を通じて、キリスト教を中心とした数多くの宗教を立て、万民を教育することによって段階的に引き上げ、成約時代を迎えるようにされました。しかし、主流思想でない系列の宗教は、その全貌を知ることができません。ですから、ユダヤ教とキリスト教を中心として、神を人類の父として侍りうる道を築いてきたのです。そうして、イエス様が地上に来られることで、初めて「ひとり子」という名前をもつようになりました。

47 神が失ってしまわれたこの歴史時代に、アダムとエバの失敗した歴史時代に、初めて神に愛されることのできる血統的内容を中心として、地球星にひとり子が生まれました。神の長男が生まれたのです。しかし、ひとり子は生まれましたが、ひとり娘はいなかったのです。神は、4000年間の救いの歴史を通じて、完成したアダムを再び創造なさったのと同じです。神は、アダムに似せてエバをつくられました。アダムの相対になることができるように、アダムをつくられた原則、その青写真を土台としてアダムに似せてエバをつくられたのです。

48 聖書を見ると、男性のあぱら骨を取って女性をつくったと記されています。それは、どういうことかというと、骨子を取ってつくったということです。ですから、完成したアダムは、この地上で失ってしまったものを取り戻しうるひとり子です。神は、直系の真の愛の血統を通して、アダムは取り戻しましたが、エバは取り戻せなかったのです。エバを取り戻すには、今までの堕落以後の歴史性を、再び家庭から復活させて接ぎ木し、国をつくらなけれぱなりません。それを準備しておいたものが、ヤコブからのイスラエル民族であり、12支派です。

49 選民思想を中心として、ヤコブの12人の子女が着地して、世の中に勝利の版図を拡大させたのが、イエス様が来られるまでの2000年間のイスラエルの国とユダヤ教です。イスラエルは、外的なカイン型であり、ユダヤ教は内的なアベル型です。そのカインとアベルの基盤の上で、霊的、肉的父母の責任を全うすることにより、カイン、アベルを収拾することのできる母を選択して待たなければなりません。母を選択した基台の上でイエス様を迎えていれば、真なる霊肉を合わせた父母を迎えるようになり、霊肉が合わさったイスラエル国とユダヤ教が、カイン、アベルの立場で真の神の血統と一つになっていたはずです。

50 ですから、その一つになった祝福家庭を中心として氏族を編成し、民族、国家まで編成したものに対しては、だれも否定することはできません。ローマがいくら世界を支配するとしても、かなわないのです。外的なものは肉と同じで、内的なものは骨と同じであって、肉というのは骨を超えることはできないものです。もし、そのような立場に立つようになっていたら、イスラエルの国を中心として万国統一、神の解放と神の即位式は2000年前にすべて成し遂げることができたはずです。しかし、イエス様が、エバを復帰して家庭を築くことができなかったことにより、イスラエル民族、選民圏国家の基準まで成し遂げることができるように準備したものが、すべて壊れてしまいました。すべて壊れていったのです。

51 イスラエルが準備した、その基盤がすべて死んだも同然となったので、イスラエルの国はなくなり、7世紀になって中東からイスラム教が出てきました。イスラエル民族は、エジプトから帰ってきて祝福を受けた民族になったにもかかわらず、その中心民族の中からイスラム教が出てきたのです。ムスリムが反対する立場で現れ、怨讐になりました。アプラハムの息子であるイシマエルとイサクは兄弟ですが、お互いに怨讐となって戦う歴史が展開しました。そうして、エルサレムを中心として、十字軍とムスリムが戦いましたが、イスラエルを奪われてしまったのです。

52 それで、奪われたそのイスラエルを再び取り戻してこなければなりません。しかし、戦いによって奪ってはいけません。イエス様の時代に国家的基準のカインとアベル、右翼と左翼の立場で平和の基準をつくっていたら、カインとアベルの闘争歴史は、霊界でも地上でもすべて解決したはずです。しかし、国家形態の基準を準備したイスラエルが亡国の種となることで、「再臨」という名詞が登場するようになりました。

53 第二イスラエル圏を中心として、ローマ圏を支配することができ、超えることができる世界版図圏がキリスト教です。イエス様の体を失ってしまったので、第二次世界大戦を通して連合国と枢軸国が戦い、連合軍が勝つことによって、霊界を代表する基準においてキリスト教文化圏が世界を統一するようになりました。そうして、キリスト教が世界を統一することによって、霊肉が一つになることができる時代を迎えて、怨讐世界を完全に占領したので、連合国と枢軸国が、天の側の世界に帰属することができました。

54 この基盤を中心として、カトリックとプロテスタントが、聖霊である真の母を中心として一つになった立場に立ってキリスト教文化圏を代表し、来られる真の父である再臨主を迎えていたならば、そのときから統一天下の運勢を受けて、1945年以降3年半ないし7年後である1952年までに統一天下を築き、そのときに神の「王権即位式」が終わっているべきでした。しかし、キリスト教は、統一教会を受け入れることができませんでした。今でも彼らは、梶棒をもって追い出そうとしています。

55 なぜそうするのでしょうか。ユダヤ教がキリスト教に対して梶棒をもって、最後まで反対しながら滅びるしかない立場に向かったのと同じです。今、キリスト教が統一教会に反対しながら、全く同じ道を進んでいます。宗教圏はすべて同じです。キリスト教が、神のみ旨をすべて成し遂げてさしあげられず、仏教と儒教、イスラム教なども同様に困難な道を歩んでいます。その結果、家庭から社会、国家、世界など、どこもすべて地獄のようになってしまいました。神の願われた真の愛の理想圏は、地球星では見いだすことができない結果となりました。

56 アメリカのような大きい国にも、神が訪ねることのできる心と体が一つになった真の息子と娘はありません。神が願われる堕落していない本然の基準において、夫婦の心と体が一つになった真の家庭はないのです。父母と息子、娘が争わない家庭はないのです。個人主義化してしまったこの世は、すべてが分かれるのです。そのような転換の時期に、東洋と西洋で文化背景が異なるので、メシヤの代理的責任をもって、世界人類を東西、四方でそれぞれ収拾してきた宗教形態が、正に仏教や儒教、イスラム教、キリスト教なのです。

57 では、再臨主はだれかというと、真の父母です。真の父母は、何をもってくるのでしょうか。真の愛と真の血統をもってくるのです。偽りの父母は何かというと、偽りの愛と偽りの血統をつくりあげた存在です。堕落していない本然の世界では、神を中心として真の家庭を築かなければなりません。真の息子、娘の家庭を築くには、真の血統がつながらなければなりません。真の父母の子女になるには、真の父母と血統がつながらなければなりません。「父母」と「子女」という言葉、「父」または「子」という言葉は、血統がつながらなくては絶対に成立が不可能です。それは、神も引き裂くことはできません。堕落したサタンも引き裂くことはできません。そのために、成約時代の真のご父母様を通した祝福による真の血統は、旧約時代と新約時代の失敗の蕩減復帰を可能にしうるのです。

58 真正なる神の血統、本然の基準に接ぎ木してそれが野生のオリーブの木の畑であっても、真のオリーブの木の血統において、真の愛を中心として一心、一体、一念となって、生死圏を行き来しなければなりません。個人的な生死圏、家庭的な生死圏、国家、世界の生死圏、いかなる犠牲があっても越えていくというような心情をもった人は、サタンが関与することはできません。国家基準以上越えるようになれば、すでに完成圏、直接主管圏内に入るので、サタンとは関係を結ぶことができません。イエス様も、もし結婚していたのならば、亡くなられることはありませんでした。殺すことはできません。これは、相対理想の直接主管圏に連結することができるからです。

59 原理でいえば、責任分担を完成した基準になっているので、直接主管圏内に入るのです。直接主管圏は、神の血統が連結されているので、サタンが断ち切る道理はありません。その過程において、心情一致しうる、その立場になることができずに、堕落したために問題になったのであって、アダムとエバが夫婦になって、真の愛で愛し合ってさえいたならば、永遠に堕落することはできないのです。サタンが奪っていくことはできません。しかし、この過程で実が熟しませんでした。実が熟さなければ、いくら実を地に植えようとしても、種は生じません。それで、永遠の生命が存在しないので、死んだ生命のようなものを処置する所が地獄です。それは、神とは関係がないのです。

60 親子関係というものは、父母の血統が連結されなければなりません。その血統は、ただそのままでは連結されません。独りでは、血統は連結されえません。男性独りの血が連結されただけではだめなのです。男性と女性の血統が一つにならなければなりません。宇宙の根本の道理は、性相と形状の血統が一つになったその場で、つまりお互いにとって好ましい立場で、性相となる心が喜べば、形状である体も共に喜ぶことができる立場で、人間を創造したというのです。アダムの家庭を中心とした実体の大きな木のように、その実体を中心として、アダムとエバを創造した、その実体的対象を繁殖して東西、四方、世界いっぱいに満たして、天の国の民を繁殖することのできる数多くの分工場を拡張するのです。

61 そのようにすることによって、天の民を満たして、霊界にいる神と地上の実体の父母が、地上で暮らしながら、共にそれを生産するにあたり協力するのです。そして、霊界において永遠に暮らすことのできる一体として復帰され、天上世界の国、地上世界の民と地を中心として、地上、天上理想天国を完成するのです。それゆえ、神とサタンまでも和解して、ユダヤ教と来られる主、それから周囲にある宗教と和解させるのです。イエス様が来られて、家庭を中心として国家の和合が成され、主権さえ備われば、そのときにすべて終わります。

62 しかし、それが終わらなかったので、世界の途上で、第二次大戦以後に世界国家であるアメリカ(アメリカは世界の第二次的なイスラエル圈)が、第三次地上、天上の主権、覇権の主人として来られた真のご父母様に出会い、地上統一、天上統一の基盤を造成したならば、第三イスラエルの天国出発と同時に、第三解放圈、地上、天上天国の解放に連結されたはずです。それが40年間かけて巡り、今日まで56年の歳月が過ぎました。そして、この時代に「神様王権即位式」を行うことができたというのは、夢のような話です。

63 だれが、神の「王権即位式」をしてくれるでしょうか。最初に、だれが神の「王権即位式」を台なしにしたのですか?サタンとアダムが台なしにしたのです。アダムとエバが真の父母になることができなかったためにサタンが入ってきて、この地上に真の父母の血統的基準を立てることができなかったのです。堕落によってサタンの血統が残ることになったので、これをすべて否定して、引っ繰り返さなけれぱなりません。それは神もできず、サタンもできません。

64 サタンが今までつくっておいた自分の国を、自らが壊してしまうのは難しいのです。だれでも、自分がつくったものを改造することを嫌います。サタンも同じです。それを神が引っ繰り返すこともできません。神が引っ繰り返すことができるならば、エデンの園で、アダムの家庭を失ってしまわなかったはずです。いずれにせよ、理論的にも神が手をつけられないのは間違いないので、神が手をつけられないことに手をつけうる人物がだれかというと、完成したアダムです。本然の愛の家庭をもつことができるそのような家庭は、アダムの家庭以外にはありません。

65 中心が問題です、中心!復帰も中心がなくて完結することができるでしょうか。それでは、祝福家庭の中心とは何でしょうか。だれが祝福してあげるのでしょうか。真の父母が祝福してあげるのです。だれが結婚式をさせてあげるのでしょうか。自分の息子、娘に対して、血統を合わせて父母に似るようにしてあげる、その結婚式をだれがしてあげるのでしょうか。堕落しなかったならば、だれがしてあげたでしょうか。真の父母がしてあげるのです。堕落は、天使長に引っ張られていったので、今日の結婚式は、社会の有名な人、名のある人が主礼をします。それは、横にはしごを架けて、上がっていこうと考えるようなものです。

66 昨年の10月14日、聖人と先生の息子、娘、祝福を受けた家庭が一つになり、霊・肉界の宗教圈統一式をしてあげました。そこで何を語ったかというと、「真のご父母様は家庭の王である」ということです。今まで、家庭の王、天地を代表した中心位置に立った家庭の王がいましたか?家庭の王になるには、すべてのものの中心にならなければなりません。「父母の中の父母」にならなければなりません。それから「長子の中の長子」にならなければなりません。長子の王が、まず家庭をもつのです。

67「逆婚」という言葉があるでしょう?結婚は、引っ繰り返してすることはできません。順番にしなければなりません。最近では、逆さまにも行って騒いでいます。また、それは復帰という内容と呼吸が合うので、こちらにも合わせ、あちらにも合わせて、逆にしても通じるというのです。しかし、本来は、長子、次子、生まれた順番に結婚しなければいけません。しかし、そのように混沌となっているので、最近では親族相姦関係が現れています。姦淫するというのです。おじいさんが孫娘と連れ添い、おじいさんが嫁と連れ添っています。親族相姦関係が生じたのです。人々は、中心が分からずに回っているので、お互いにー緒に連れ添ってみるのです。

68 今は、そのようなことをする大混乱の時代、家庭的大混乱の時代です。一家、親族を問わず、自分の系列を把握することができないほどであり、1度なのか、0度なのか、360度なのか、180度なのかも分からないほどなので、0度でも360度でも180度でも、お互いに回りながら合わせてみるのです。それゆえに、民族を移動して世界が乱交する事件まで展開するのです。最近では、外交官というような人々が外国に行けば、その国にどれほど旗を差して帰ってくるか、どれほど女性と相姦関係を結んでくるかというような乱交時代となりました。

69 このようなことを、だれが収拾するのでしょうか。神も、エデンの園でアダムとエバが堕落することに干渉することができず、サタンが結婚することも干渉することができなかったのですから、「終りの日」に干渉する道理があるでしょうか。結局、偽りの愛、偽りの生命、偽りの父母によって偽りの血統が生じたので、真の父母が来て、これをもう一度蕩減復帰、つまりこれを否定して引っ繰り返さなければなりません。したがって、「死なんとする者は生きる」という言葉は、死亡世界に生きている者が、死ぬような境地に立ったとしても、蕩減を果たすまで生き続けることのできる余力があってこそ、初めて生きるということなのです。死ぬことを悲しみ、逃げたいと思う人には、永遠に復活圏がありません。それゆえに聖書には、「死なんとする者は生き、生きんとする者は死ぬ」と記されているのです。

70 ですから、神も同じであり、真の父母も同じですが、天の国に行こうとする者は、どうでしょうか。気が狂うほどでしょう。神も、生きんとする人間の一つ一つの生命を生かそうとするためには、その反対に、死ぬ境地に行かない限り、生かしてあげることができるように支えることはできません。断崖から落ちた人に縄をかけて助けようとすれば、死ぬほどの力を尽くして引き上げなければなりません。そのような生死の基準を超えてこそ、人も生き、神も生きるのです。メシヤ、あるいは救世主という人は、神よりも、もっと苦労しなければなりません。神は楽にしてさしあげ、食べさせてさしあげたとしても、自分は、死ぬほどの苦労をしようとしなければなりません。

71 西洋人は、「自由、自由、自由!」と叫んでいるでしょう。いくら西洋の教育制度が整っているとしても、西洋人には堕落圏内の自由の概念しかありません。家庭観、社会観、国家観、世界観、宗教観、神の摂理観のようなものがありますか?アジアの教育と西洋の教育は、180度違います。家庭観も違います。ですから、西洋の制度は、「終りの日」に混乱するようになるのです。個人主義の観点では、そのようなことが分かりません。氏族、民族、国家、世界、天宙の概念がないではないですか。どのようにして、それを悟らせるのでしょうか。

72 文総裁が個人観、家庭観、社会観、国家観、世界観、宇宙観、神観を完成し、神を解放しなけれぱならないことを教えてあげました。小さなことから始めて、神を解放する最高の段階にまで上がってきました。それでは、どのようにして、それを成すのでしょうか。心と体を統一することから始めるのです。絶対的に心と体が一つとなった位置から家庭、国家、世界、神まで進んでいくのです。西洋人たちは、どんなにその位置まで進みたくても進んでいくことはできません。なぜでしょうか。個人主義の概念をもっているからです。個人主義の概念が怨讐です。それが神の怨讐であり、宗教世界の怨讐であり、良心世界、天国世界の怨讐です。すべてのものの怨讐です。それはサタン、天使長の立場につながるのです。

73 皆様は、ここに見物に来たのですか、それとも文総裁の話を聞いて、困難な峠を踏み越えていくために来たのですか?それが問題です。そこには、個人主義的概念はありえません。ハーバード大学を出た、エール大学やオックスフォード大学を出たといっても問題は同じです。むしろ労働者や無学な人たちのほうがましです。フリーセックスを好む人たちは、だれですか?白人ですか、だれですか?黒人がそれを好むとすれば、それは白人から学んだのでしょう。

74 このように考えなければならないのです。フリーセックス、ホモ、レズビアン、このようなものは、間違いなく麻薬中毒とエイズにかかるようになります。麻薬とエイズのために(人類が)全滅するようになっています。アフリカでは、60パーセントがエイズにかかっています。 15年、20年以内に滅びると見るのです。エイズの潜伏期間は、8年から12年です。ですから、2代ですべて滅びます。

75 国連を中心として見るとき、非政府機構(NGO)も多くの問題点を抱えています。その人たちに、「最も難しいことをしなさい」と言えば、それをする人がいるでしょうか。 NGOの責任者たちは、現在の政権や社会悪を中心として、あれこれと指摘しますが、私のように、国連の役割や共産主義と人本主義を料理する問題などを指摘するでしょうか。あまりにも次元が高く、聞いてもぼう然とするだけです。そのような高い次元の内容を知ってこそ、初めて反対することもできるのであって、反対することはできません。彼らは、「正しいことは正しい」と言うのです。

76 青少年の淪落と家庭の破綻、エイズ問題、特に純潔な血をどのように残すのかという問題を、彼らは知りません。それに対する解決方法は、大統領や国連事務総長など、だれも分からずにいます。彼らは「これは、うそか本当か?」と言うのです。

77 今から「神様王権即位式」以降の条件についてはっきりと教えようと思います。今までの問題は何かといえば、血統が問題です。「血統」は、英語で何と言いますか?プラッド・リネージ(blood lineage)です!これが最も重要です。自分の国の王が重要なのではありません。父母も必要ありません。社会団体や政府も関係ありません。学校も関係ありません。今、この世界には数多くの国がありますが、神に属するものは一つもありません。サタンに属しているのです。今からは、ほかに方法はありません。神に従い、真の父母に従う以外には、中心の位置はありません。

78 そして、アメリカのような自由世界、民主世界は、ユニオン(union労働組合)ゆえに多くの問題を抱えています。しかし、ユニオンは問題がないというのです。労働者、農民のユニオンがあるのと同じように、ストック・オーナ~- (stock-owner)、株主のユニオンをつくれというのです。

79「労働者ユニオンと株主ユニオンの二つが一つになって、私たちの家族をきちんと食べさせて養わなければならないので、今年は、昨年の生産量を超えなければならない。だから、労働者ユニオンと株主ユニオンが一つになって競争しよう。そうして、利益が出れば、三年間ほどは主人に渡さずに、自分たちで分けるのだが、労働者ユニオンが一生懸命に働けば、その分の何パーセントをより多く与え、株主ユニオンが一生懸命にすれば、その分を多くもらおう」と、このようにします。こうすれば、闘争が生じるでしょうか。西洋社会で、このように考える人はいないのです。

80 それができないときには、「宗教連合の世界組織よ、集まりなさい。全世界の祝福家庭は、集まりなさい。今から宗教ユニオンをつくろう」と呼びかけるのです。

81 そのように、宗教ユニオンをつくれと言えば、つくりますか、つくりませんか?ですから、ユニオンに対しても「退け」と言えば、共産党は退くのです。ロシアにユニオンがありますか?ありません。中国にユニオンがありますか?ありません。北朝鮮にユニオンがありますか?ありません。それでは、なぜ先進国にユニオンができたのか、その動機は何でしょうか。ロシアが外交政策で、その国々を滅ぼすために、「仕事をせずに、血を吸い取りなさい」というのです。ですから、文総裁の言うとおりにすれば、ユニオンの抱える問題点は解決することができます。

82 今からは、どのように思おうと、好きでも嫌いでも、東洋人でも西洋人でも黒人でも、人として生まれた者は、神のみ旨と文総裁の教えを聞かなければ、困るようになるのです。ですから、初めから困難な立場に立つのではなく、きょうから新しく決心しなさい、というのです。一度決心したら、いくら難しい迫害があっても変わってはなりません。今からは、確信を抱かなければなりません。

83 今日、この新千年時代に何をすべきかというと、今まで神も解放されず、真の父母も解放されませんでしたが、今や解放された天地父母と子女になったので、恐れてはいけません。監獄に入ったとしても恐れてはいけません。自分が、天国に早く行きたいのに、若くして行くならば、どれほど良いでしょうか。それが損することですか?天上天下、全宇宙が、自分の手の中に入って、主人になるのに、どうして否定するのですか?死のうが生きようが、心配することはありません。そのようになっていなけれぱなりません。

84 今日、「神様王権即位式」を行うことによって、国が変わりました。今や、み旨の道のために心配しなければなりません。神は、み旨の先頭に立つことができず、今まで恨を抱いておられます。ご自身の願いどおりになさることができずに恨に満ちています。神がなさりたいとおりにできるよう、後援部隊になりなさいというのです。

85「神様、なぜこのようになさるのですか。きょう、早朝に忙しいことがあって、私より早く降りていかれるなら、私を起こして連れて行くべきでしょう。今までは、目覚めさせるために神様が働かれましたが、今からは変わる時ではないですか。お父様は、息子よりも立派なのに、息子、娘よりもっと苦労し、何とかここまでたどりついて、即位式までなさったのに、その即位式の権限を中心として、一声の号令で、天下がするするっと巻き込まれて落ちていくはずなのに、なぜ、お出ましにならないのですか。私がご案内します」と言うのです。お出ましになられなくても、案内ならできるでしょう。今からは、時が変わったのです。

86 皆様は、どのように個人完成をするのか分かるでしょう。個人の心と体が、一つになることが分かるでしょう。堕落するときに、サタンの血統を受け継いだ体が、堕落するときの愛が、堕落していないときの、愛を知らない良心の力よりも強かったのです。これが問題です。どんなことがあっても、体が願うとおりにしてはいけません。これから守るべき鉄則は何かというと、第一に、死んでも血統を汚してはならないということです。第二に、人事処置を誤って、人権を蹂躙してはいけないということです。男性でも女性でも、黒人でも白人でも平等です。人権を差別したり、蹂躙してはいけないのです。責任者たちは、自分の心にそぐわないからといって、むやみに人事処置をしてはいけません。心にそぐわないからといって、むやみにすることはできません。

87 人権を正しく指導することにおいては、真の愛、為に生きる愛をもって暮らす人が主流です。天地創造は、そこから始まりました。その主流思想をばらばらにしてしまうのは許すことができません。罪の中で二番目の罪です。第三に、公金を盗んではならない、公金を自分勝手に使ってはならないということです。以上の三つです。監獄に入る人の70パーセント以上が、この問題で、そこにいるのです。監獄に入っていってみれば、そのようなことが分かります。人権を蹂躙し、血統を汚し、男女問題に引っかかっています。それから金銭問題、権力問題です。お金と知識と権力が怨讐だったのです。

88 これから祝福を受けた血統は、神の血代であり、神の真の愛と真の生命を受け継いだわけですから、堕落世界に染まった、今までの習慣的な行動によって汚してはいけません。

89 その血統を守ることができますか?夫婦になっている人も、配偶者がいない人も、独りでもよいので、「完全な血統を汚さない」と決心し、そのように誓う、きょう、この日にならなければなりません。きょうの記念の日を忘れてはいけません。夫婦げんかをしても、「正月13日、13数!」と言えば、おさめなければなりません。西洋では、「13」というと、最も悪い数です。それは12か月の真ん中にある「中央数」です。中央に12か月が入って、天地の道理が循環しなければならないのに、これがないので、すべてが混乱して道理的な混乱世界になっています。これを正そうというのが、天の願いなのです。このことを知ってからは、「たとえ千回、死ぬようなことがあっても守らなければならない」と、鉄石のような決意をする、この時間としなければなりません。

90 天の国の憲法第一条が何かというと、「血統を汚さずにきれいに保存して、純潔な血統を永遠に守りなさい」ということです。第二は、「人権を蹂躙してはならない」。第三条は、「公金を略取してはならない」。きょう、この記念日に天の国の王権を維持して、皆様が王権の前に民となり、父母となり、妻子となり、兄弟となるためには、これが絶対に必要です。ですから、お兄さんを無視することはできません。また、弟が体が不自由だからといって、無視することはできません。親戚を無視することはできません。この世の中では、すべて無視するでしょう。

91 大学を出た人は、知識があるからといって、高等学校だけ出た人も無視します。そのようにすれば、人権蹂躙になります。公的な環境を破壊させることは、国家財産の略取と同じように恐ろしいことです。そのように暮らす人は、いくらうまくやろうとしても、できません。そのように暮らしてみてください。いくら神に祈祷しても、うまく伝道することができません。門の前に人が来ても、背を向けて帰ってしまいます。

92 負債を負う人は、天下がすべて嫌います。金氏一族ならば金氏一族の中で、一族を代表して問題を起こし、負債を負うことを喜ぶ人が、どこにいるでしようか。後には、道を行く人まで捕まえて、逆さに水たまりに投げ込んでしまうのです。そのような時が来ます。この三つについて分かりましたね。この三つを一度指を祈って数えてみなさい。独り、内心で決心したことを、一つ、二つ、三つ、一つ、二つ、三つと、何度も繰り返してみなさい。純潔、人権、国家財産の略取禁止の問題について、はっきりと理解して習慣化しなければなりません。口さえ開けば、目覚めさえすれば、そのような言葉が出てくるようでなければ行動できないのです。

93 そこに付け加えるならば、一生の間、愚かな人やあらゆる人をすべて連れて生きてきたので、何らかの事情がないでしょうか。皆様が生きていくのに何か事情はないでしょうか。そのとき、そのような事情がたくさんあるはずですが、そのような法に引っかかるまいと努力すれば、それらの事情にすべて打ち勝った人になるはずですから、文総裁が言うまでもなく、天国に入るようになるでしょう。では、どのようにすべきでしょうか。どのように暮らしますか?幸福に暮らすべきでしょう。独りで暮らすことが幸福といいますか?共に暮らすのに、幸福に暮らす中に、何が含まれるでしょうか。

94 神の公式、法度によって立てられた中で、どのような環境で、どのような人たちとともに暮らせば、幸福に暮らしているといえるのか、ということです。簡単です。それも三つです。父子関係、夫婦関係、兄弟関係です。兄弟関係は、夫婦の前では子女になります。子女関係、兄弟関係だというのです。自分の家庭を中心として、父母がいて、それから夫婦がいれば、息子、娘がいます。したがって、父母の前で、自分にとっては兄弟関係と同様に親戚の8親等、4親等以上が、すべて連結されて入るのです。それで、父子関係、夫婦関係、子女関係です。これが連結されれば、兄弟は自ずと生じるのです。子女関係を兄弟関係といってもかまいません。彼らと一つになって、幸福に暮らさなければなりません。幸福に暮らすことができるよう指導しなければなりません。お互いが手本になってこそ、幸福に暮らしているといえるのです。

95 手本になっていなければ、間違って暮らしているということです。父母の前に、夫婦の前に、子女の前に手本になることができるように暮らせば、幸福に暮らせるようになるのです。そのように幸福に暮らせば、どうなるのでしょうか。家庭のモデルは、国と天国のモデルと通じるのです。天の国の王がいて、地上の王がいるならば、その王たちが幸福に暮らしている家庭を訪問する日が来ます。毎年、年初めに、その国で最も幸福に暮らしている家庭を訪問し、表彰する時が来るのです。そのように暮らす、祖父から始まって父母、夫婦の3代が四位基台理想を備えることができた、そのような家庭に賞を与えるのです。

96 そのような家庭が、その国にあれば、先に賞をもらった家庭が、後代に賞を与えることができる責任者となり、国王に代わった国の中心、大統領の家庭に代わって賞を与える時が来ます。これも三つです。父子関係、夫婦関係、子女関係です。子女関係が嫌ならば、兄弟関係、と言ってもよいのです。兄弟関係というのは、兄弟が一つになることによって、それを子女たちが見て、似るようになるのです。それゆえに、兄弟関係も子女関係も、共同責任の下で和解して影響を及ぼしながら、主体的な位置に立つために生きた人になれば、天の国のだれであろうとも自分を締め出すことはできません。

97 今から、逆賊として追われて死ぬようなことがあったとしても、この法を守って生きれば、間違いなく天の国の皇族圈になって、どこでも自由、統一、解放の家庭になります。きょう、このことを肝に銘じてくださるよう願います。これを標語として定めるのです。 3000年(に向けて)の標語の中で、純潔血統、人権平準化、そして国家公的財産の略取禁止。それから父子間において、夫婦間において、子女間において手本になろうということです。町内がすべて、「あの人について行くべきだ」と言い、「あの人のようになりたい、共に暮らしたい」と言えば、その人は間違いなく天国の民となり、天国に記憶されうる人になります。文総裁自身も、そのように生きています。

98 きょう、「神様王権即位式」で宣布した最も重要な三大鉄則についてお話ししました。それは、私たち人間が、公人として必ず守るべきものであり、家庭に入っても、国に入っても絶対に引っかからないようにするための指針です。きょうこの日に、正に記憶するに値する内容であるということを肝に銘じ、生涯の標的としてくださることを願います。成約時代には、天上世界をはっきりと知らなければなりません。

99 どうか、霊界を一生懸命に研究して、神を中心とした祝福を受け、真の血統の家庭を築き、為に生きる生活を通して永生の準備をするように願います。今、人々は、有限な人間の能力とは比べものにならない天運のみ手を感知しようと努力しなければなりません。生きておられる神のみ前にあって、真に柔和謙遜な姿勢で、天の真なる血統を輝かせる孝子、忠臣、聖人、聖子の道を行く者が、幸福な天国人なのです。100神の王権時代を迎えて、神の主権を輝かせ、超国家的に心情文化世界を創建するにおいて、共に同役者となられることを願います。神の祝福が、いつも共にありますようにお祈りいたします。どうもありがとうございました。*












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