成約人への道
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 二 理想社会、国家、世界の構造

  1.人類大家族社会

 私たちが住みたいところは天の国、天国で暮らしたいというのが合っています。天の国に境界線がありますか。ありません。天の国で使う言葉は二つですか。違います。人種の差がありますか。ありません。それでは天の国とは何なのでしょうか。人はみな神様の懐から生まれたので、人類はみな兄弟です。神様を中心として見れば神様の息子、娘なので、すべてが兄弟であり、地上天国を中心として見れば民となります。地上天国の国民だというのです。民だというのです。
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 完成した人はどのようでなければならないのかというと、天と共に世界的な一つの国民にならなければなりません。皆さんはどの国の人でしょうか。皆さんにはアメリカ人、ドイツ人、韓国人といろいろいますが、私の国はどこにあるのでしょうか。この地球です。この地球が私の国です。私の故郷とはどこでしょうか。この地球が私の故郷です。私は国境のようなものは知りません。黒人、白人のようなものも知りません。すべて神様の子供です。
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 原理は、永遠の歴史を通じても変わらない真理です。これは、どんな偉人の権勢や国家権力でも変えることができず、世界も神様も変えることができないものです。過去、現在、未来にわたって変わらない真理だとすれば、これは人間が本来願う理想的な価値をもっているものに違いありません。この原理によって復活した人たちが国家を超越し、世界を超越して一つになれば、すべてが兄弟なのです。そこには白人もなく黒人もなく黄色人もありません。考えてみてください。黒人だと言っても、皮膚の色が違うだけで、すべてが同じです。骨も同じ、肉も同じ、血も同じ、心も同じです。皮膚の色だけが少し違うのです。これは気候と環境によって異なったことなので、仕方がないことです。
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 松の木を見てください。極寒地帯から温帯圏に行くにつれ、種類が少しずつ異なります。松の木が立っている地域環境によってだんだん異なり、またそれが出発した基準と歴史を通して種類が異なるのです。また、熊を見てください。北極の熊は白熊です。白色でなければ駄目なのです。それは環境のためなのです。保護色が白色だからです。白色人種は何かと言えば、北極の白熊と同じようなものであり、黒色人種は、暑い温帯地方の黒熊と同じようなものなのです。ただその違いだけです。ところで黒熊と白熊がお互いに「お前は白熊だから」、「お前は黒熊だから」と言いながら共にいることができないと言うことができるでしょうか。
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 すべてが一つにならなければなりません。統一教会は結婚式を国際的に行います。西洋人と東洋人が結婚をします。白人と黒人が結婚をすることもあります。人種を超越し愛し合う姿、それは歴史にもない美しさです。そのようにならないところに問題があるのであって、それは一番美しいのです。このような主張を訴える世界的な思想がなければ、人類は滅亡してしまいます。神様を中心として見れば人間はみな兄弟です。神様の前ではすべてが一つになれないわけがありません。アメリカの建国精神は「神様のもとの一つの国家(one nation under God)」です。これは素晴らしい精神です。また、現在そのようになりつつあるのです。
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 万民はその生きていく環境が違うだけで、人間という点で白人も黒人も同じです。もしある人が黒人の女性と結婚して暮らしながら黒人の子供を生んで、そうして再び白人女性と結婚して白人の子供を生んだとすれば、その人は白人の父にもなり、黒人の父ともなるのです。すなわち、彼らの父は一人の父だというのです。どんなことがあっても世界人類が一人の父によって生まれた兄弟だという心情がわき出すようにしなければ、世界人の統一は不可能であり、万代の糾合は不可能です。
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 全世界の人種が一つになる一番の近道は、国際結婚しかありません。二つの全く異なる文化圏と環境から選ばれた男女が、神様の愛によって仲良く一つにならなければなりません。これが完全な調和と統一なのです。このように理想を実現するのが私たちです。偉大なことを成就させるために私たちは、巨大な愛の力を求めなければなりません。ただ、最高の愛の力によってのみ、そのような力を発揮するのです。社会の動きと環境によって翻弄されるような愛ではありません。最高の愛だけが国境を越え、人種の境界を越え、文化の境界を越え、知識の境界を越えるのです。
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 これからどのように世界を一つに統一するのか、また、心情交流の土台をどのように築くのか、これが問題です。それで先生は、これから独身の男女を国際結婚させようと思います。これは神様が願われることです。韓国の枠の中だけで身をかがめて座っている、そのような人を神様は願われません。神様は、御自身の理念圏内ですべてのことが成されることを願われます。共産主義の女性たちは、労働者と結婚することが最高の希望です。しかし統一教会の娘たちは、それ以上にならなければなりません。
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 さてこれからは、自分の家庭が異国の民族と一つになることができる血統をどのくらいもっているかということが、霊界に行って誇れる内容になります。ですからこれから皆さんの息子、娘が結婚するときには、国際結婚をたくさんしなければならないのです。これから統一教会の独身男女はみな、国際結婚をしなければなりません。男性も女性も生まれたならば、一度はやってみる価値があるのです。
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 神様は公平です。アメリカは神様の祝福によって物質文明を花咲かせた代表的な国となりました。ですから外的な基準から内的な基準に急に変わることは難しいのです。反面、東洋では物質的面よりは精神的面を重要視します。西洋は外的には祝福されましたが、内的基準においては不足です。反面、東洋は内的には祝福されましたが外的基準においては不足です。神様は、これほど公平な方です。
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 宗教を中心に精神面を重要視すれば、物質的な条件を退けてしまいます。東洋は精神文化を重要視して、すべての外的基準を拒絶してしまいました。それを西洋人たちが拾い集めました。アメリカをはじめとして西洋の多くの国が外的に素晴らしくなったのは、東洋のすべての物質的条件の援助を受けて西洋文明を発展させたからです。しかし、それが限界に来ています。そして東洋の精神文明も限界に直面しています。東洋はだんだん西洋文明、物質文明を要求するようになりました。西洋はまた、東洋文明、精神文明を要求するようになり、これらが交差する時点に立っています。まさしく授受作用をしているのです。
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 人間にとって一番難しく大変な道とは、どのような道でしょうか。天国へ行く道です。この道が一番難しいのです。この宇宙の中で人間に一番難しい道とは、どのような道でしょうか。天国へ行く道が一番難しいというのです。イエス様が天国へ行きましたか。楽園に行っています。天国へ行く待合室にいらっしゃるというのです。ですから、これがどれほど難しいのかというのです。それでは、神様は天国で住んでいらっしゃいますか。違うのです。それでは歴史始まって以来、天国で住む人が誰かいますか。神様が住めず、その息子が住めないのに、誰が天国に行って住めるのかというのです。天国へ行って住んだ人はいるのでしょうか。いないのです。ですから一番難しい道なのです。一番難しい道。


  2.共生・共栄・共義の社会

 神様が一番好きなものは愛の文化です。神様がお金や権力、知識などを必要としますか。いい家を設計して建てるためには、れんがも必要だし、ドアも必要だし、多くの材料が必要ですが、その中で一番重要なものは、その家を完成させる総合的な完成美を備えることです。人間に対して神様が願われる一番の願いは、お金が多いこと、学者になることではありません。聖書のみ言どおり「心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ」(マタイ二二・三七)と言われたので、それが第一の戒めです。第二は「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」(同二二・三九)と言われました。驚くべきみ言です。
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 コリント人への第一の手紙第十三章の愛の章にも、「信仰と希望と愛」この三つが常にあるが、その中で一番は愛だと言いませんでしたか。人間はそれを知らなかったのです。愛……。あなたの心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くせというのはどういうことですか。生命を懸けて愛せよということです。皆さん、誰かをそのように完全に愛してみましたか。妻たる者が夫を完全に愛し、弟子なる者が師を完全に愛し、民たる者が国を完全に愛してみたのかというのです。誰も完全に愛せなかったので、モデルをつくらなければなりません。工場で鋳型を作って物を大量生産するように、その鋳型と同じような真の人間のモデルをつくらなければなりません。そうすることによって、そのモデルに倣って真の人間が世界に広く広がっていくのです。
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 時が来れば、一人で主張する時代はすべて過ぎ去ってしまいます。「私が一番だ」と言えない時代です。その時からは共同時代です。すなわち共生共栄共義主義世界だというのです。だから統一教会で共生だ、共栄だ、共義だということを主張するのです。その世界は、一人で成すのではありません。
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 共生共栄共義主義の世界は、人類が願ってきた理想天国の世界です。その世界は、絶対に一人では成すことができない世界です。ですからその世界は、一人だけでいる世界ではありません。「私」と言えば必ず相対がいるのであり、また家庭があるのです。これは観念だけで終わるのではなく、実際の生活において作用しなければなりません。それが生活舞台において実際に表現することができる世界が、すなわち天国の世界です。
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 その世界はどのような世界でしょうか。互いに嫉視反目しながら、人がうまくいけばおなかが痛み、人が喜べば死にそうだという、そのような世界ではありません。一人の人が良くなるのは、全体を代表して良くなるのであり、一人の人がうれしいのは全体を代表してうれしいことなので、一人がうれしがれば全体がうれしがるのであり、一人が喜べば全体が一緒に喜ぶところがその世界なのです。
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 皆さん、左目と右目の歩調が合っていますか、合っていませんか。これは共栄です。すべてが一つの目的のために生きていくのです。全部このようになっているのです。鼻の穴も二つですが、一方の鼻の穴が詰まればいいですか、良くないですか。同じように耳も一方が詰まればいいですか、良くないですか。体が不自由でいいですか、よくないですか。足を切ってしまったり、腕を切ってみてください。気分が悪いはずです。ですから相対的関係を備えたすべての存在物は、自ら天地を証明するのです。すなわち人間が自ら証明しているというのです。このように心は知っています。人心が天心という言葉も、ここに関係しているというのです。


  3.言語も一つ

 アメリカの豚も韓国の豚もみな同じように「ブー、ブー」と言い、すずめも「チュン、チュン」と鳴きますが、万物の霊長である人はなぜこのような状態なのですか。豚の子の言葉でもなく、牛の子の言葉でもなく……。数十カ国を回ってみても、行く先々で言葉が違います。御飯をもらって食べるのも大変です。おしでも最上のおしになるのです。このような結果を誰がつくりましたか。それは一言で言うと、堕落したからです。言葉も一つに統一できず、一つの種類の言葉も使えない人間が、どうして万物の霊長でしょうか。どれだけ悔しいことでしょうか。本当にあきれて物が言えないのです。
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 神様の絶対的な愛を中心に、絶対的な男女が合わさって絶対的な文化を創建しなければなりません。絶対的な文化創建のために、何よりも統一された一つの言語と文字をもたなければならないので、韓国の言葉と文字を学ばなければならないと何度も強調してきたのです。文化創造と発展は、言葉と文字によって伝達されるからです。
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 これからは言葉が問題です。先生が今、韓国語で話していますから相当……。これから通訳がいなければどうするつもりですか。皆さんが私に習わなければなりませんか、私が皆さんから習わなければなりませんか。先生が話す韓国語を習えば、先生を通してもっと深い内容を学ぶことができ、もっと価値あるものをもつことができるからです。これが何よりも貴いので、そのようにしなければならないという結論が出るのです。
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 真の父母の息子、娘は、その父母が使う言葉ができなければおしです。おしだというのです。今後そのような方向に世界は流れていくのです。この西欧社会にレバレンド・ムーンが来て今、かなりの波紋を起こしています。これは近世にない新しい宗教界の脅威であり、新しい問題だということを皆さんは知らなければなりません。今、事実そうなのです。これから原語の勉強には韓国語が入るであろうということを知っておくべきです。皆さんがどんなに英語になったものを読みながら「ははあ」と言っていても、韓国語の原本がこうだと言えば、すべて何度も書き換えるのです。ですから、変わらないものが価値があるのです。同じです。これからは原語を勉強しなければなりません。
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 韓国の言葉と文字は、韓国で作られ、韓国で使われています。真の父母という言葉も、韓国語で初めて名前が付けられたのです。真の父母の愛を中心として、神様の真の父母の愛と、歴史始まって以来最初に接ぎ木されたのです。神様が愛を中心として言葉を話し始めた最初の出発が、真の父母を中心とした愛の基盤の上で、韓国語を通じる以外なかったというのです。それで真の父母という言葉の起源が絶対的なので、韓国語を学ばなければならない理由となるのです。またハングルは、韓国語を表記することができる文字なので学ばなければなりません。神様が愛の言葉を言うことができる最初の場所が韓国だということも知らなければなりません。
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 先生が真の父母という言葉を韓国語で初めて使い始めたので、真の父母という言葉の起源は韓国語となるのです。真の父母という言葉は、英語や中国語ではなく韓国語です。それで韓国が、統一教会員にとって愛の祖国となるのです。韓国が愛の祖国なので愛の祖国を求めなければならない私たちは、韓国語と文字を学ばなければならないのです。皆さんが韓国人の男性、女性と祝福を受けたがるのも、神様の話した初愛の言葉の起源が韓国語なので、その本郷の近くに行きたいという心の発露から始まったと言えるでしょう。
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 韓国語には哲学が入っています。天地の理致と調和を備えた背景をもっています。発音法において、アメリカで言語学博士号を取った有名な人もいます。
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 韓国語は、極めて高次元的な宗教言語です。表現が深く繊細です。それは、どの国もついていけません。ですから韓国人は頭がいいというのです。それは、正確で分析的な言語を通して全部キャッチして理解するので、その頭の構造が相当に次元が高い位置にあるということを知らなければなりません。韓国人が技能オリンピック大会でいつも一等になるではありませんか。多分、七年間そうだったはずです。
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 統一世界に向かう私たちにおいては、統一語で先生の説教集の朗読を完遂しなければなりません。皆さんがこれを原語で読めなければどうしますか。原語でです。オリジナル言語、英語ではなく、ドイツ語でもないのです。ですからこれから皆さんは、説教に対しては心配する必要がありません。これは先生が一生の間に説教したものです。
 皆さんが霊界に行って問答するとき、「私は見ることもできず、読むこともできなかった」と言うのですか。初めから英語に翻訳をさせないでしょう。ここに漢字を入れれば本当にいいのです。これを読まないで逝けば大変なのです。指導者がこれを読まなければ大変なことになるのです。後代に各自の家に先生が入っているでしょうか、み言が入っているでしょうか。考えてみてください、どうですか。先生のみ言が入っているのです。





















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