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二 真の平和の根本原理

 この講演文は、1994年3月27日、韓国ソウルのロッテ・ホテルで開催された第2回「世界平和会議」の時に語られたみ言です。


1 敬愛するゴルバチョフ前ソ連大統領、著名な議長団および前・現職国家元首の皆様、そして尊敬する紳士淑女の皆様、このたびの「世界平和連合」第二回大会にこのように多数御参加くださり、深く感謝申し上げます。

  ◆ 世界的難題の解決点

2 今私たちは二十一世紀、国際化、世界化時代を迎え、世界の平和を遮る数多くの難題を解決しなければならない時点に立っています。きょう私はこのような世界的難題の根の根源的解決方案が何であるかについて、生涯をかけて天意に従って努力してきた所信の一端を簡単に披瀝させていただこうと思います。

3 全世界は争いと混乱と憎悪に満ちた罪悪世界となっています。国家も社会も家庭も個人もそうです。どうして世界がこのように悪くなったのかと言えば、人間個々人は歴史を通じて心と体が争ってきたからです。この争いは歴史と共に始まり、今なお継承されているのです。

4 争う個人から自然に争う家庭、争う国家、争う世界となり、神様の一番嫌う悪なる地獄世界を形成しました。争う世界の始発点は、個々人である男と女の二人です。ですから、全世界の複雑な問題も、争っている心身の統一と男女問題のこの二つさえ解決すれば、解決を見ることでしょう。

5 それでは心身がなぜ分裂したのでしょうか。男女がなぜ和動統一できなかったのでしょうか。間違いがあったからです。人間は堕落によって心身が分裂し、男女の紛争が起こり、神様を失ってしまいました。そして、サタンを中心とした悪なる世界になってしまいました。したがって問題の解決点は、第一に神様を求めることであり、第二に悪なるサタンを追放することであり、第三に心身が統一された男女を探すことです。

6 エデンから神様はアダムとエバを追い出しました。堕落したアダムとエバは、サタンを中心として結婚し、子供を生みました。そうして人類始祖はサタンの血統を相続するようになったのです。血統が汚されたというのです。

7 サタンとなった天使長は神様の姦夫の立場に立つようになりました。天理原則によれば、愛の関係を結べば所有権が決定されるので、人間の先祖はサタンの所有となってしまったのです。本来神様の真の愛を中心として心と体が一つになるはずでしたが、心に神様の真の愛が完成する前に、サタン側の偽りの愛が結ばれ、サタンが体に根を下ろしたのです。そうして心が本来プラスの立場にありましたが、体がもう一つのプラス的立場に立ったため、強く反発することによって心の世界を引っ張り回すのです。

8 それで神様は宗教を通じて真の愛の力を心に与え、偽りの愛で一つになった体を絶対に屈服させようとされるのです。心身が真の愛によって統一されてこそ、神様がいらっしゃるところに帰るのです。

9 堕落した先祖は、偽りの先祖となり、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統の偽りの個人、家庭、社会、国家、世界の地獄をつくったので、これを打破し、神様を中心とした真の父母の真の愛、真の生命、真の血統を復帰して、本然の世界へと回復するのが、宗教の道であり、救世主メシヤが来る目的なのです。

  ◆ 良心の命令に絶対服従してこそ本然の自己を取り戻すことができる

10 神様もお一人では寂しいのです。神様も相対理想を中心として天地創造をされました。なぜならば真の愛を見いだすためです。被造世界を見るとペア・システムになっています。鉱物世界も植物世界も動物世界も人間世界も、みな主体と対象の関係になっているのは、人間の真の愛の理想のモデルを立てようとするところにあります。

11 真の愛ゆえに、女性は男性のために生まれたし、男性は女性のために生まれました。世界の問題の解決は、真の愛を中心として心と体、男性と女性が一つになるために存在するところでのみ完成を見ることができるのです。真の愛は、相対のために存在するところでのみ得られるのです。サタンの愛は自為的であり、神様の愛は他為的愛です。正反対です。

12 無形の神様は私たちの真の愛の理想の主体であり、私たちはその絶対的対象の立場にいるので、第二類型の神様の立場にいることを確信し、無形の神様と真の愛によって心身一体を成し、私たちの心を絶対に神様のように侍るところでのみ、堕落した体からサタン世界を追放することができるのです。良心の命令に絶対服従するところでのみ、「本然の自己」を取り戻すことができるのです。

13 神様は私たちの父母の中の父母であり、師の中の師であり、主人の中の主人なのです。これが天地を中心とした三大主体思想です。

14 私たちの良心のみが主体思想を達成する対象の立場で絶対一体とならなければならないので、良心の位置は、私たちを生んでくれた親より、師より、いかなる国の王より優る立場に立たなければ、神様の愛の対象の立場に立てないのです。良心は教育が必要ありません。神様の代わりに絶対に仕えなければなりません。

15 良心は私がすることを知らないことがありません。全部知っています。良心は体が悪いことをしようとするとき、いつも反対しますが、体が自分勝手に心を引っ張り回すのは、堕落した愛の力が堕落するときの良心の力より強いからです。しかし良心が完成に到達し、神様と真の愛の関係を結んだなら、いかなることも問題になりません。

  ◆ 家庭は四大心情圏を体恤する基盤

16 エデンの園においてアダム家庭は、神様が理想とされる真の愛の家庭でした。見えない無形の存在全体を表すための創造だったのです。神様と人間は真の愛を中心として主体、対象の関係でした。神様の心の中にある無形の子女、兄弟、夫婦、父母として、真の愛の実体完成を願い、アダムとエバ二人を創造したのです。神様は実体として子女の真の愛の完成を願い、実体家庭の兄弟として、実体の夫婦として、実体の父母として、神様の真の愛の対象の完成を願われたからです。

17 父子関係の真の愛は縦的であり、夫婦の真の愛の関係は横的であり、兄弟の真の愛は前後の立場で、球形の真の愛の理想を願われたのです。すなわち一つの中心点で統一は成されるのです。その点が球形体の中心点なのです。

18 いつ四大心情圏である子女、兄弟、夫婦、父母が一体を完成するのかといえば、神様を中心として人間が結婚し、初愛を結ぶ場がすべての完成の結実点であり、中心となるのです。ですから結婚は天地人の合徳であり、縦横、左右、前後全体を完成するものです。結婚は真の子女、兄弟、夫婦、父母理想の真の愛の完成地なのです。

19 それゆえアダム・エバ夫婦は、神様が一番愛する実体対象である第二の先祖であり、第二の創造主の立場に立ったので、神様が第一創造主として感じる全体を相続し、子女、兄弟、夫婦、父母の立場を神様の代わりに喜びを感じるのです。第一創造主の立場を体恤するための子女の繁殖が第二創造主としての喜びなのです。ここで神様は第一創造主であり、アダム・エバは第二創造主、アダムとエバの子女は第三創造主の立場になります。第一、第二、第三創造主、すなわち神様、アダム、エバ、子女は四位基台を中心とした公式的な範疇となり、すべての人類が従わざるを得ない存在の根本原則となるのです。

20 このようにアダムとエバを中心として見るとき、上下(父子関係)が連結されれば、左右(夫婦)、前後(兄弟)が連結され、家庭完成を見るのです。この場は神様を求め個々人の心身が統一された場であり、男と女が統一され、神様を中心として安着することのできる神様とアダム・エバと子女が統一された基盤となることによって、平和と自由と幸福と希望が結集される基地となるのです。

21 アダム・エバをして有形実体の第二創造主の立場から実体的第三の創造主を刺激的に体恤させたのが、アダム・エバの子女繁殖なのです。こうして代々子女、兄弟、夫婦、父母の四大心情圏を体恤させる基盤が家庭なのです。家庭はすべての真の愛を完成させる基地なのです。そうして家庭は神人愛一体を成して、天地を所有することのできる完成の出発が可能なのです。すなわち理想的子女、兄弟、夫婦、父母が出発した源泉地となるのです。

22 ここでのみ心身統一の男と女が出てくることができるのであり、また理想の男女一体を完成した夫婦を見ることができ、理想的父母の出発を見ることができるのです。また真の家庭を中心として、子女、兄弟、夫婦、父母の完成を見ることのできるモデルが創造されるのです。

23 このような理想型を国家と世界を越え、天宙まで確定展開するのが、神様の創造理想なのです。したがって国家は家庭よりもっと大きい家庭型であり、世界は国家よりもっと大きい家庭型であり、天宙も世界よりもっと大きい家庭型になれるのです。

  ◆ 平和、幸福、自由の天宙の出発地

24 それゆえ家庭、国家、世界、天宙にも四大心情圏に代わる子女、兄弟、夫婦、父母型をもつことができるので、家庭より大きい国家には数多くの家庭が入るようになり、家庭は国家のために存在し、世界は数多くの国家が入っているので、国家も世界のために存在し、世界はもっと大きな天宙のために存在し、天宙はもっと大きな中心である神様のために存在しなければなりません。

25 ですから家庭で四大心情圏を完成した基準が、より大きく統一されれば、一体理想が実現し、その土台の上で平和と幸福と自由の天宙を迎えることができるのです。したがって心身統一と男女を中心とした家庭統一が重要なのです。

26 神様も成長してきたというのです。無形の心の中に子女、兄弟、夫婦、父母を実体のアダム・エバを造り、大きくなる子女、兄弟、夫婦、父母を成して、第二の自己として体恤されることによって、真の愛の理想を完成した神様としての無限の喜びを感じられるのです。

27 私たち人間も神様のような喜びを感じるためのものなので、誰でもある人の子女、兄弟、夫婦、父母の立場にいるのです。人間は誰でも四大心情圏を中心として家庭を形成するので、家庭は理想心情圏を体恤するための基地なのです。

28 私たちも神様のように実体の四大心情圏を体恤する者のみが、地上・天上天国どこでも一つになることができます。そのような理想的人間になるために、家庭を願うようになるのです。

29 このように人間は心身統一と夫婦統一を絶対に要望するのです。個人の心身統一ができなければ、すべての面に不合格者になります。そうすると自然に家庭統一できず、家庭で脱落、国家で脱落、世界と天宙と神様から脱落するので、神様を中心として必死に絶対に努力してこそ心身統一と家庭統一が可能なのです。

30 自分というものは、神様の代身者、第二の神様の立場にいることを知らなければなりません。そうして人間は誰でもみな同じように本然の家庭を求めて、愛の住みかを復帰しなければなりません。

  ◆ 真の愛で一つになった夫婦は地上・天上天国の出発地

31 夫婦の立場は神様の子女が合わさった立場であり、神様の家庭で兄弟が合わさった立場であり、夫婦が合わさった立場であり、父母が合わさった立場であることを知らなければなりません。夫婦の立場は、四大心情圏を中心として見るとき、自分たちを完成させてくれた絶対的対象者なのです。

32 それゆえ夫は妻に理想的神様の息子を迎えさせる立場であり、天の兄を迎えさせる立場であり、天の夫を迎えさせる立場であり、天の父を迎えさせる立場なのです。妻も夫にこれと同じ位置に立つようになるのです。

33 このような夫婦は、神様が体恤したように子女を生み、自分たちの育ってきた全体を子女を通じて実体的に体恤することによって、喜びを感じるようになるのです。

34 神様の愛は、絶対的なので、夫婦は別れられないのが天理原則です。このような原則を失ってしまった堕落した人間世界を再び復帰して、本郷に帰らなければなりません。そのようにすることによって、本「世界平和連合」が目的を達成することができるのです。こうして家庭天国は国家天国へ、国家天国は世界天国へ、また天上天国へと完全解放し、平和の世界が展開されるでしょう。

35 結婚して、夫婦が真の愛で愛し合う場は、神様と人間の愛と生命と血統の根源となる王宮の場であり、理想のための地上天国、天上天国の出発地なのです。

36 このような真の愛によって結実した子女が、真の愛を中心として夫婦一体を完成し、神様に侍って生きる家庭となって、平和と理想の出発基地となるのであり、片側である男性と女性たちは一体となり、神様の相対として、神の理想愛を完成させるようになるのです。

37 すなわち真の愛を中心として、神様は人間を無限に価値ある者として完成させるので、神様も真の愛の完成を見ることができるのです。そして、永遠の理想愛が宿る神様の創造理想である家庭理想を立て、理想世界を完成しようとするのです。

38 神様とアダム家庭を中心として見れば、神様は一代先祖、アダムは二代先祖、アダムの子女は三代先祖の立場を形成していたことでしょう。神様はおじいさんの立場であり、アダムは父母の立場であり、アダムの子女は息子、娘の立場なのです。

39 三代が一つの家庭で定着するので、おじいさんは天上天国の神様を身代わりし、天上世界にいる王と女王の立場であり、父母は現在の地上天国を代表した家庭の王と王女の立場であり、子女は未来を代表する天上天国と地上天国を相続する王子、王女の立場なのです。このようにアダム一族は、神様を中心とした王族となって生きたのち、永遠の世界へ移って生きるようになっていたのです。これが人間が成就しなければならない目的なのです。

40 家庭を中心として見るとき、祖父母は過去を代表した天の国の王と女王の立場にあるので、神様のように侍り、父母は現在の全世界の家庭を代表した王と女王のように侍り、子女は未来の王子、王女のように愛して生きたのち、永遠の天国に入るのです。そこにおいてのみ永遠の人間の欲望と自由、希望、幸福の完成を見るのです。

  ◆ 世界平和を成就する道

41 尊敬する各国の代表の皆様! 皆様は生涯の重要な時期を国家の発展と世界平和のために渾身の力を尽くして努力された方々です。

42 皆様のそのような献身的苦労によって、今日人類は過去よりずっと進歩した環境と与件で生きるようになりましたが、いまだに私たち人類すべてが待ち望む自由と平和の理想世界は実現しておらず、今この時間にも民族、人種、宗教間の[藤と対立によって世界の至る所で多くの人が飢餓や苦痛を受け、死に続けているのです。

43 私は宗教指導者として早くから神様の召命を受け、人類を戦争と罪悪から救い、平和世界を定着させなければならないという一念で生涯を生きてきました。きょう私が皆様に初めにお話ししたことは、このような私の召命から出てきた平和に対する所信と哲学的な頭翼思想の一端です。世界平和は権力志向の政治的イデオロギーによってとか、その他の物理的力の論理では、決して実現できないというのが、神主義と頭翼思想の観点です。

44 平和は、神様の真の愛と真理をすべての人類が共有し、個人から始まって家庭で、家庭から社会、国家、世界が共に実践することによって兄弟姉妹であることを悟り、地球大家族社会を成すときにこそ、実現できるということをはっきりと悟らなければなりません。

45 このような観点から、「世界平和連合」の創設目的は、神様を中心とした個人の心身統一と夫婦を中心とした家庭から本当の平和の教育と実践が成されることによって、社会と国家、世界の平和を具現しようというところにあります。私たちはみな家庭天国を完成し、ひいては世界平和の主役になることを願うものです。神様の祝福が皆様と共にあらんことを祈願いたします。ありがとうございました。
























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