真の御父母様の生涯路程 10
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真のお母様と世界女性時代

三 「世界平和女性連合」世界巡回大会

日本大会

 「世界平和女性連合」日本大会が、一九九二年九月二十四日の東京大会(東京ドーム、五万人以上の女性会員が参席)を皮切りに、十月二日まで、日本の七都市において、延べ八万二千二百人以上が参加する中で開催された。十月四日からの三日間は、東京、大阪、名古屋の三大都市において、延べ七千九百人以上が参加する中で在日同胞大会が行われた。韓鶴子総裁は「理想世界の主役となる女性」という題目で基調演説をされた。

 韓国大会が終わると、今度は「日本に行ってまたしなければならない。日本語でしなければならない!」と言いました。お母様は日本語ができる人ではありません。おおよそ読むぐらいのことはできるでしょう。何ヵ月間か基礎は習いましたが、日本語をよく知りません。ですから「日本語で講演しなさい」ということは大変な脅威です。「本当に日本語でするのですか」と聞いてきたのです。

 これまで、日本語の発音を学ぶなどの多くの苦労をしました。コディアックでその勉強をしたのです。普通、原稿に振り仮名をつけて読むのですが「すべて消して、そのままもっていきなさい」と言いました。それで、その原稿をすべて勉強していったのです。最初、日本に行くと、日本の食口たちが「本当にお母様は日本語で講演されるのですか」と聞いてきたというのです。

 しかし、お母様は本当に素質があります。女性たちはそのようなところに少し素質があるでしょう?私がずっと監督してコーチしたのですが、特にお母様はそのような素質が多くありました。日本で最初の大会をする時に、東京ドームに五万人が集まりました。韓国でもありません。日本の真ん中に入っていき、日本語で講演するというのです。食口たちはみな信じなかったのです。ところが、お母様が日本語で話すのを聞いてみると発音がとても明瞭だったのです。ですから、一、二行読み進むと、拍手をしたのです。

 日本語をよく知らない人が講演すると、「どこで間違えるだろうか、どこで間違えるだろうか」と心配しながら、一言、二言読み進めるたびに、みなそれに沿って読むのです。ひやひやしながら峠を越えていくのです。聴衆がどれほど深刻だったか分かりません。みな一つの心情になり、講演を終えてみると「いやあ、上手だった!」という感嘆の声が出て、聴衆が立ち上がって拍手を送ったのです。それが最初の大会でした。すべてのことは最初が難しいのです。それからは十都市を完全に席巻しました。これは感動的なことでした。

 「世界平和女性連合」の代表たちが全員集まって大会を行ったのです。それが東京ドームの大会だったのですが、その時、「アジア平和女性連合」の創立の時の代表が出てきて演説を行い、そして「アジア平和女性連合」の代表が出てきてお母様の紹介を行ったのです。

 日本の特記事項は何ですか。すべての国が先進国の行く道に従っていこうとするので、日本で起きる出来事は、大使館やAP通信を通じて全世界のテレビで放送されるのです。なぜでしょうか。自分の国だけが世界に取り残されてはならないと考えるからです。そしてこのような「女性連合」の大会を行えば、どのようになるのでしょう。最高の先進国で「女性連合」の運動をすれば、各国政府が女性党をつくろうとするのです。政治家がその選挙基盤を築くにおいて、これほどの希望的な団体はないからです。

 ですから、みな連絡をしないわけにはいかないのです。それで、お母様の大会がAP通信を通じて世界に発信されました。したがってヨーロッパも知り、六大州がすべて知っているのです。西側の国家はすべて知っています。


アメリカ大会

 一九九二年十月二十日から二十七日まで、アメリカの八大都市において、延ペ一万三千人以上が参加する中で、「世界平和女性連合」アメリカ創設大会が開催された。真のお母様は、「世界平和における女性の役割」という題目の基調演説をされた。

 日本でお母様が巡回講演した内容を、アメリカの州責任者とAFC(アメリカ自由連合)の責任者たちが受け継ぎました。それをアメリカの五十州の地方組織で行うのです。

 そして、アメリカでお母様が巡回した内容は、世界の宣教師たちが来てすべて聞くのです。アダム国家の伝統はエバ国家を通過して、天使長国家が受け継がなければならず、天使長国家の伝統は世界のすべての国が受け継がなければならないのです。そこには異議がないでしょう? その結果、まさしく世界的な修練会になったのです。

 アメリカでは、女性の力は大変なものです。口八丁手八丁の女性たちの勢いは大変なものです。また、秘書の七〇パーセントが女性です。アメリカには、秘書が五万人もいます。そのうちの三万人以上は女性なのです。ジョセットが「女性連合」の活動をするというので、ワシントンD・Cで話題になりました。新聞社をほっておいたら、「女性連合」を運営するといううわさが立ったのです。

 ワシントンD・Cでトップクラスの女性三百人を特別に選び出しました。先を争って「入りたい」と言っているのです。朱東文氏が、「本当に不思議です。今回、お母様の役事によって、我先に列をなして争って入ってこようとして困っています」と言っているのです。ブームが起こっています。それで、そこから選び出して措置しようと思っています。

 お母様のみ言を聞いて拍手したりすることは、アメリカではあり得ないことです。互いに批判しようとするのであり、立派だという人にかみついて踏みつぶすのです。そこは、誰が先に踏みつぶすかということが競争になる舞台です。女性世界のほうがもっと激しいのです。そのような世界で、お母様のみ言を聞いて完全に変わっていくのです。新しいみ言なので、お母様のみ言を聞いて批評することができる基準が自分の中にありません。そのような基準で語った人はいなかったのです。その内容を見ると、自分自身と引き離すことができず、社会と引き離すことができず、宗教と引き離すことができません。知識世界の各分野と全般的に連結している内容なのです。

 さらに、現在、国家的な困難に直面している家庭問題、道徳問題、思想問題、価値観の問題がすべて出てきているのです。それらは、家庭を中心として男性と女性の問題から解決すべき重要な問題として引っ掛かっているのですが、その解決方法として、真の愛を中心としてこのようにしなければならないという論争の解決点が表されているのです。ですから、感嘆せざるを得ません。そのような意味において、女性たちが動き始めるのです。そのようになれば、政治世界の各州知事と上院と下院の議員たちが一度に連結されるのです。

 そのように、ワシントンD・Cでうわさが立ち、行けば行くほどレバレンド・ムーンの夫人は有名だといううわさが立つので、行く先々で争って表彰し、賞牌を与えるブームが起こりました。ロサンゼルスでは「世界の母」という賞牌まで受け取ってきました。彼らは、「原理」も知らない人々です。アメリカのすべての女性を代表した機関の会長が出てきて「世界の母」という賞牌を与え、お母様を抱擁しました。それくらい有名な女性が出てきて一大演説を行ったのです。


「天地統一」の宣布

 一九九二年十月二十六日(陰暦十月一日)、真のお母様のロサンゼルス大会期間中に迎えた第三十三回「真の子女の日」を期して、真のお父様は、アラスカのコディアックに七十二力国の指導者が集う中で「天地統一」の宣布をされた。

 きょうは、第三十三回「子女の日」です。イエス様の年齢が三十三の時、天と地が一つになり、国が一つになって、すべての新しい出発がなされなければならなかったのですが、それを成し遂げることができませんでした。

 イエス様の時には新しい世界の出発をなすことができなかったのですが、それが、一九九二年の第三十三回の「子女の日」を中心としてなされるのです。真の御父母様の解放とともに、この地上でお父様を中心として歩んできたすべての者が蕩減時代を勝利し、その基盤の上でお母様を先頭に立てるのです。その大会が、韓国と日本で行われ、今、アメリカを中心としてサンフランシスコまでで七数を迎えたのです。

 今、お母様はロサンゼルスにいますが、先生を中心としてアジアと連結することができるきょうという日は、東洋と西洋が連結される一つの表象的な日として祝賀する日にもなるのです。ロサンゼルスとコディアックが南北で一つになるのと同じように、東洋と西洋が連結されるのです。

 そのような面から見れば、この日は、天の父母と地の父母が、イエス様の三十三年を中心として一つになる日です。イエス様を代表する子女の基準をもって、国家的基盤、世界的基盤の上で天地を代表することができる方向性をもったことを宣布するのです。そして、新しい理想世界の完成に向かって進んでいくのです。

 今まで、私が四十年祈祷してきたのは、韓国、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの七ヵ国です。祈祷する時は、常にこれを表象として立てて祈祷したのです。この七ヵ国を収拾すれば、世界は一つのところへ行くのです。七ヵ国のうち、四ヵ国は地の数を代表し、三ヵ国は天の数を代表しています。それで七数です。天の数を代表した三つの国が韓国、日本、アメリカです。これらのアダム国家とエバ国家と天使長国家を中心として、四つの国が従ってくれば、全体が天の世界に移されるようになるのです。

 それゆえに、きょうこのように、宣教師たちがみな集まって世界的に全体を収拾し、宣布することができたということは、きょうが天上世界と地上世界における栄光の一日であるということです。このように宣布すれば、すべての家庭と国と世界の運勢がそこに向かって行くのです。

 今、ここに何ヵ国から参席しましたか。(七十二ヵ国から九十一人が参席しました)。七十二ヵ国ならば、数も合っていますねI イエス様の時、七十二人門徒と百二十人門徒が従ったのと同じように、皆さんも七十二数と百二十数を立てなくてはなりません。今回、お母様は七十二ヵ国を巡回しますが、これも決して偶然なことではありません。すべて計画したところから出てくる内容です。女性時代が到来したので、このように内外がすべてぴったり一致するのです。そのことを理解して、きょう、天上天下の統一を宣布するのです。

 今後、アラスカのコディアックが最も有名になるのです。ここは、ロシアでもなくアメリカでもありません。アメリカ人も、アラスカのことはよく知りません。今後は、ツンドラ平原時代が来るのです。北極とカナダ地域とロシア地域の時代が来るのです。

 今、私が関心をもっていることはそのような未来の世界です。五十年もかかりません。何十年かのちには、その事実が目前に追ってくるということに対して準備しなければなりません。それで、アラスカを重要に思っているのです。ですから、今から統一教会の教会員たちは、アラスカに訪ねていきたくなくても訪ねていかざるを得ません。そこにおいて統一教会の重要なことを発表したので、そこは聖地の中の聖地になったのです。


ヨーロッパ大会

 一九九二年十一月十一日から十八日まで、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの八大都市において、延べ九千七百人以上が参加する中で、「世界平和女性連合」ヨーロッパ大会が開催された。真のお母様は、「世界平和における女性の役割」という題目の基調演説をされた。

 韓国を女性で席巻し、エバ国家を女性で席巻しました。日本では全部で十箇所です。そこには僑胞まで含まれています。アメリカでは八都市で行い、ヨーロッパでも八都市で行いました。ヨーロッパは一つの国として見るのです。アメリカが西洋社会の主体だとすれば、ヨーロッパはその相対です。そのような事実が分からないので、どの国でも「四箇所か五箇所で行おう」と言って大騒ぎするのです。いくつ国があっても、全体で一つの国として見なければなりません。

 全ヨーロッパを一つの国として見るのです。イタリアには食口がいなくてどうのこうのといいますが、食口がいないということが問題になりますか。とんでもない話です。アメリカの八つの州で行ったならば、ヨーロッパに八つの相対を結んであげなければならないのです。

 ヨーロッパ大会をローマまで行ってきたのですが、大変なうわさになりました。ヨーロッパには大きな女性団体が四つあるのですが、先を争って「参加したい」と言って、座席が足りなくて競争になったというのです。大使館からも来たようです。大使館でも、かなり準備していたようです。お母様が、とても気分が良くて電話してきたのです。(笑われる)

 韓国の女性として、世界の先進国家の頂上を渡り歩きながら過ごした人は、歴史始まって以来、お母様が初めてでしょう。しかし私たちの組織があるからできたことであって、それがなければどうやってできたでしょうか。統一教会の食口たちは本当にうれしいでしょう。

 先生が整えて完成したアダム圏を中心として、エバ圏を完成しなければなりません。それゆえに、今、お母様を先頭に立てて、エバ国家である日本の女性、韓国の女性、アメリカの女性、ドイツの女性、イギリスの女性、フランスの女性、イタリアの女性を中心とした大会を行っているのです。これらは、第一次大戦直後の天の側とサタン側の七ヵ国です。韓国を中心として六ヵ国が一つになって神様のみ旨を直さなければならなかったのですが、その責任を果たすことができなくて滅びたのです。その責任を再び果たさなければなりません。韓国は、先生を中心としてこの六ヵ国を再び抱いて復帰しなければならない立場です。そしてお父様が抱いたものを、お母様が抱かなければなりません。

 今回、お母様が行くことによって旋風を巻き起こしました。きのうのローマ大会では、四つの団体から大きな賞牌を授与されました。今からは、お母様を中心として女性たちが完全に一つにならなければなりません。全世界が一列に刺し抜かれたのです。そのようにして、新郎として来られたイエス様を中心として、新婦教会であるユダヤ教が一つになることができなかったことを、今日、世界的になさなければなりません。お母様が新婦教会の立場に立って、それをなすのです。


モスクワ大会

 一九九二年十一月二十二日、モスクワの新アルバート(旧カリーニン)に位置する十月劇場において、「世界平和女性連合」モスクワ大会が盛況裏に開催された。各界の女性指導者とロシアの女性機関の代表など、四千人以上が席を埋め尽くし、入場できなかった三千人以上の人は屋外に設置された大型テレビで大会場面を見守るという大盛況を呈した本大会において、真のお母様は「世界平和における女性の役割」という題目の基調講演をされた。

 クレムリン宮殿は、七千人以上の共産党員が集まって全党大会を行う場所です。本来はここで行う許可を得ていたのですが、エリツィンのサインだけもらうことができなかったのです。エリツィンは、韓国に行ってきたのち、ロシアにある自分の別荘に行ってしまったのです。そこがどこなのか誰も分からないということでした。

 朝早く、お母様から電話が来たのですが、人であふれかえったということです。女子大学の大学街において大騒ぎになったそうです。ロシアには七百の大学があるのですが、その中で私たちカープ(CARP)の拠点のない所はないということです。大学ごとにすべて配置されているのです。ですから、女子大学の学生たちと女子大学の教授たちも大騒ぎになったのです。

 先を争って「自分のところの大学から行きたい」と言って競争になったそうです。「文総裁の夫人が来られるので、私たちが入っていくべきだ。私たちの大学にあるカープの女性の代表が行かなければならない」と言ったというのです。それで、人であふれかえったのです。

 今回、サンクト・ペテルブルグ市から二千五百人の女性が来て、「レニングラード(サンクト・ペテルブルグ)にはどうして来られないのですか。私たちの都市のほうがモスクワよりももっと活動的な場所なのに、どうして来られないのですか」と言ったというのです。「私たちは各国を回るのに忙しいので行くことができません」と言うと、仕方なく「人員を動員してくる」と答えたというのです。それで、サンクト・ペテルブルグの二千五百人の女性たちが列車で動員されたということです。

 ところで二千五百人、全員が列車の時間を合わせることができますか。そこで交通部の長官を通して「レバレンド・ムーンの奥様が来られて大会を行うのですが、二千五百人がこの大会のために動員される予定です。特別列車三本を動員させてください!」と言って、首脳部に列車まで動員させたのです。三両ではありません。三本の列車を動員したのです。

 「モスクワ大会をしなさい」と一週間前に指示した人も気の狂った人であり、その荒地のような所に「行かなければならない」と言って、行くお母様も気の狂った人でしょう。(笑われる)三年前を考えてみてください。モスクワはどのような所でしたか。統一教会員は表に出てくるだけでも捕まえられて殺されるような所だったのです。それが一週間前にモスクワ大会を指示したのです。それが摂理史です。そのようにして一週間のうちにすべて行ってしまったのです。


真のお母様の世界大会勝利帰国歓迎式

 一九九二年十一月二十五日、ソウル市、龍山の世界日報社内の国際研修院大講堂において、「韓鶴子総裁世界歴訪講演勝利歓迎大会」が、「女性連合」支部長や各界女性指導者等、一千二百人以上が集う中で開催された。


《祈祷》

 今、お母様が新婦の道理を備えた基盤の上で、四十年前にキリスト教文化圏の上で新婦と新郎が出会わなければならなかった゛解放された統一世界の基準を、再びお父様と共に立てようと思います。今回、お母様が帰ってきたこのような契機によって、七ヵ国全体が一つになる条件的な基盤を備え、共産圏まで抱くことができる基盤をつくって帰ってきました。

 あさっての十時から行われるお母様を歓迎する歓迎大会こそ、歴史的なキリスト教文化圏の前で新婦を身代わりし、全キリスト教を代表した新婦の立場で、新郎であられるお父様と一つになることができる場であり、方国万民の解放圏を叫ぶことができる希望の日が訪ねてくる瞬間だということを知っています。お母様がこの七ヵ国を経てくる路程を通して、第二次大戦以後に失ってしまった全体を再び探し出したという条件をもって、女性全体を連結し、万人の新郎に侍ることができるこのような世界史的な転換期を迎えさせてくださった恩賜に感謝いたします。

 お母様が難しい韓国から火をつけて、日本を動かし、アメリカを動かし、ヨーロッパを動かし、ロシアまで動かすことによって、お母様がなすことのできるすべての願いの条件を勝利して帰ってくる姿を、涙と歓喜をもって心から迎えると同時に、今、統一家には、真の御父母様の解放圏を南北統一圏に設定しなければならないという厳粛な過程があります。

 今、残されたすべてのことは、お母様が帰ってこられたこの基盤の上で、新しい女性たちと共に「男性連合」を創建し、「世界平和統一堂」を中心として男性たちを再度教育して、「世界平和統一家庭堂」を築くことによって、党が必要ない一つの世界に行く道をつくり、あなたの願われるみ旨の礎石を置かなければならないのであり、今は、そのような厳粛な時点に置かれています。

 今まで耐えてきたお母様をお父様が育ててくださったことに感謝申し上げます。困難な出来事や悲しい出来事を越える峠のたびに、誰にも事情を話すことができない道を歩んできたということをよく知っています。お母様を中心として、私たちの家庭の子女たちが孝子、孝女となるように許諾してくださり、統一国の孝子、孝女の道理のために、天上の道理をもって神様を解放しなければならないという歴史的な召命の前に、恥ずかしいことなく再出発することができるこの日となるように許諾してくださることを懇切にお願い申し上げます。


オセアニア大会

 「世界平和女性連合」オセアニア大会が、一九九二年十一月二十九日、オーストラリア、シドニーのリッツカールトン・ダブルベイ・ホテルにおいて五百人以上が集まる中で開催されたのに続き、十二月二日に、ニュージーランド、オークランドのハイアット・リージェンシー・ホテルにおいて四百人、十二月八日に、フィリピンのマニラ国際会議場において二千人以上が集まる中でそれぞれ開催された。真のお母様は、「世界平和における女性の役割」という題目の基調演説をされた。

 アメリカ、ドイツを含めて七ヵ国です。それが終わってロシアとオセアニアにおいてまで大会を行わなければなりません。そのようにして、先生がオセアニアに行かなくても、オセアニアまで連結させたのです。お母様がこれを成すことによって、四十七年前、キリスト教文化圏が新郎の前に責任を果たすことができなかったことを、j新郎と新婦が責任を果たしたという勝利的な基盤を中心として、再び連結させることができるのです。そのようにすることによって、自由世界が蘇生するのです。

 今回のフィリピン大会は全国的な規模でした。機関要員とフィリピンの中心構成員を含む五百人が参加しました。元長官と現職長官、そして長官の夫人が七十人以上参加しました。(全体的には三千人です)。フィリピン全体が動いた大会でした。

 彼らは、今まで私たちが行ってきた大会をすべて知っていたのです。日本で行ったことをはじめとして、今まで私たちが行ってきた大会を自分たちの大使館を通して全面的に研究したのだと思っています。今はそのような時代に入ってきました。


真のお母様のみ言

 ロサンゼルスからハワイまでが五時間かかり、ハワイから九時間行かなければなりません。ですから、十四時間飛行機に乗ったことになります。長時間飛ぶことになるので、フィリピン航空では二階にベッドが設けてありました。下の一等席はとても狭いので、「上に行って休んでください」と何度も言うのです。それで、ハワイに降りる前に上がっていき、少し横になったのですが、その時、夢に啓示のようなものがありました。

 私が赤ちゃんに乳を飲ませたのです。とてもかわいくて利□そうな赤ちゃんだったのですが、夢の中で「今、私は子供を産む年ではないはすだが?」と思いました。そのように思いながらも、乳を飲みたがるので飲ませました。そして、下りていったのです。

 そして、そのことは忘れたまま飛行機を降りたのですが、ちょうどその日が──そこはカトリックの国ではありませんか──カトリックで記念する日たったそうです。そこでは聖母マリヤが顕現すると信じているそうです。まさしくその日が、マリヤがガブリエル天使から「聖霊によって身ごもるだろう」と啓示を受けた日だというのです。それで、カトリック教徒たちがその日を記念していました。ちょうどその日だったと言いながら、大会に参加した貴賓の一人が写真を見て──黄色のチョゴリを着たポスターが市内のあちらこちらに貼ってあったのですが──「この方こそマリヤの使命を果たすお方だと思う」と言ったというのです。来ると約束した人は全員来ました。反応はとても良いものでした。前副大統領の夫人が来て祝辞もしました。そこは、現職の大学教授が「女性連合」の会長です。

 どのようにして準備したのか聞いてはみませんでしたが、特別貴賓として迎えてくれたので、飛行機から降りるとすぐに単に乗っていきました。出国する時もすぐに飛行機に乗りました。お父様もウルグアイに行かれた時、そのような待遇を受けられたでしょう? 私もそのような待遇を受けました。その国にいる間、すっと警察が警護してくれました。

 大会が終わり、別の部屋に食□だけが集まる時間がありました。食□たちが入ってくる前に、私は先に終わって入っていました。その後、食□たちがすべて終わってから入ってきました。その時、私はお父様と電話がうまくつながらなくて待っていたのですが、食□たちは私をまじまじと見つめているのです。そのようにしているのを見て一度笑ってあげたところ、すぐに「わー!」と言って拍手をするではありませんか。



解放直後の統一圏の再蕩減勝利宣布

 一九九二年十二月十日、「世界平和女性連合」世界大会を勝利して帰国された真のお母様を、ソウル市、漢南洞の公館で迎えられた真のお父様(十二月九日に帰国)は、祝祷をされたのち、「四大心情圏復帰と女性の役割」という主題のみ言を語ってくださった。

 愛するお父様、「世界平和女性連合」を創設してから八ヵ月目に、世界を一周してお母様が無事に帰国しました。その間、韓国で女性大会を全国的に展開し、日本全国の女性世界を通して新しい風を吹かせ、アメリカを中心とした八都市、ヨーロッパを中心とした八都市、モスクワと、オーストラリアと、ニュージーランドを経てマニラまでの百十二箇所において、長い旅行を通してお母様にみ言を伝えさせてくださったお父様の恩賜の前に感謝申し上げます。

 お母様が勝利して帰ってきたこの日は、十二月十日であると同時に、歴史的に記念することができる一日であるので、韓国の十二食口と、日本の十二食口、そして直系の三人の御子女様と共に、天の前に勝利的な祝賀の日を迎えるようにしてくださった恩賜に感謝申し上げます。

 韓国食口十二人と日本食口十二人、そして三人の息子と真の父母と共に、ここに集まったすべての聴衆が一致団結して、今、第二次大戦直後の統一的世界の基準を再び取り戻す歴史的な解放圏を宣布いたしますので、天地が共にあってください! 今、統一へ向かう道の前に、すべてのことが意のままに運ぶように祝福してくださることを懇切にお願い申し上げます。

 今、全世界に散在している統一の子女たちが真の御父母様のいる所に向かって決意し、精誠を尽くしています。その精誠を尽くす、すべての場所において、この世界史的な恩賜を世界的に分かち合うことができる祝福の日となるように許諾してください! お母様が刈り取ってきたすべてのみ旨を韓国漢南洞の本部を中心として、ここに新しく設定しますので、新しい歴史的な出発がなされますように許諾してくださることを、真の御父母様のみ名によって宣布いたします。アーメン!

 非常に苦しく、汗を流し、涙を流すような立場で堕落したので、復帰路程においてもそのような過程を経ていかなければなりません。サタンがついてくることのできない境地まで行かなければならないのです。

 このような立場から見るとき、文先生の生涯は、人類歴史上、誰も想像し得ない最も悲惨な路程を経てきた生涯でした。ただ話をしないだけです。そのようなことをすべて知っているお母様は、深刻な歴史的な責任の召命を指示された時、「できません」と言うことができないのです。そのようなお母様の事情を、先生はよく知っています。奇特にも、一九五二年から今日までの四十年間、常に皆さんに語ってきたことが、今ようやく終わったのです。


真のお母様のみ言

 一九六〇年にお父様と結婚してみ旨を受け入れてきながら、私なりに決心したこともありますが、私にとって最も大きな力となり、今まで歩んでくることができた信仰的な内容があります。「私は、天の前に選ばれた最後のエバだ−・ 六千年の恨めしい天の摂理は、私の代ですべて終えなければならないI・ 失った天の心情、太初にアダムとエバを創造されて喜びを享受しようとされたその状態のとおりに成し遂げてさしあげなければならない! というのが、私の信仰生活の信条です。

 復帰摂理の歴史の内容をおぼろげに知っている人ならば、そのようなことを考えたかもしれませんが、私としては、肉身の母と祖母を通してそのような霊的な体験をたくさんしたのであり、また私の代において、私の行く道がどれほど困難なものであるかということを天が見せてくださったのです。そして、私がこの道を歩むことによって天の子女が生まれるということを、天は、はっきりと見せてくださいました。それで、「私というものはない」と思いました。そして、「私のできることであればどのようなことでもしなければならない、必ずしなければならない」と誓ったのです。そのたびに天は、私に力を与え、見せてくださいました。

 そのような信仰的な話を日本の食□たちにしながら、「私の歩んできた道は、死なざるを得ない、これ以上一歩も進むことができないという、そのようなところまで到達した時に初めて天が役事してくださる、そのような道でした」という話をしました。「今日、日本の食□が直面している様々な問題がありますが、それは、天がより大きく祝福してくださり、これまで天が苦しかったことを、‘皆さんを通してすべて忘れようとされる真の愛だということを悟ってくだされば有り難いです」という、そのような話をしました。

 これまで、お父様に侍って従ってきながら、自分を中心とした生活はできるだけ徹底して排除し、私に言いたいことがあっても我慢して言葉を控え、見ずに、表現せずに、このように三十年を生きてきてみると、このように人々の前に立つようになりました。実際、多くの聴衆の前に立つということは、私には合っていないことのように感じられました。

 しかし、今まで私を保護してくださり、導いてくださった神様とお父様に対して、その愛に報いるという意味で、またこの時代が願うこの時に、私が立ち上がらなければならないその時期を痛感したので、立ち上がりました。

 韓国の六十一都市に出発する時は韓国語でみ言を伝えるようになっていたので、それほど心配になりませんでした。ところが、日本大会をする時は、日本語で大会をしなければならないということが、わずか二ヵ月前に命令として下されたも同然でした。ただ食□たちをおいて対話するのならば分かりませんが、しかも、五万人の聴衆をおいてしなければならないそのような状況であり、本当にどこからどのように始めたらよいのか暗澹たる気持ちになりました。

 初めてであるうえに、韓国語でするのも一時間程度なのに、日本語に翻訳したものを見るとページ数がもっと増えていたのです。そして、日本語もただ聞いて、「書堂の犬、三年にして風月を詠む(門前の小僧、習わぬ経を読む)」ということわざにも及ばない状況だったのです。ただ聞いておおよその見当をつける程度であり、書くことも読むこともできない状態であり、しかも一時間以上になる原稿を見なければならないということを考えると、最初はどうやってこれを克服していけばよいのか、本当に暗澹たる気持ちになりました。

 それで、実際は何の考えも及ばないでいたのですが、韓国で大会が終わったあと、お父様がアラスカにいらっしゃったので、その時、少しそこに行くようになりました。そこに行くと、お父様は、私も知らないうちに、日本の僑胞の食口一人を呼んでおいたのです。日本語を翻訳するなり何なりして、その原稿を消化することができるようにしなさいということでした。それで最初は、「韓国語で振り仮名を一度付けてみなさい」と言いました。そのようにしたところ、感じや意味が全く心に伝わってこないのです。それで、これでは到底難しいという思いになって、「いっそのこと日本語の原稿を見ましょう」と言いました。漢字の発音の中で分からないものには振り仮名をつけ、そのようにして、どのように霊界が役事したのか、それをやり遂げました。(拍手)

 実際、東京ドームの壇上に上がってみると、とてつもなく大きなホールであるうえに聴衆でぎっしり埋め尽くされていたので、最初は少し気後れしたのですが、これではいけないと思いました。韓国で、主に体育館を回る時、マイクシステムを利用するのですが、声が反響してはっきりと聞き取れない箇所がたくさんあったでしょう? それで、その会場はとても大きいので、普段の私の声で読んではいけないと思い、最初から一オクターブ上げて始めました。そのようにして終わると、ちょうど水を絞った脱脂綿のように、そのままばったりと気絶して倒れるかと思いました。

 ところが、過ぎてからあとでその大会のテープを見ると、本当に奇跡というものはこのようなものだなあということが感じられるほど、新たな感慨に浸ります。

 そして、「アメリカ大会をしなさい」とおっしゃったのですが、それも、普通ほかの州を経て、例えばロサンゼルスのような所をます経てからワシントンD・Cに来れば良いのですが、「ワシントンD・Cから始めなさい」とおっしゃるのです。とにかく、私が始めるすべてのことは最高水準から始めなければならないので、そこに準備できていない状態でその基準に合わせようとするので、本当に死ぬほどの立場だったと表現せざるを得ません。

 それで、先程も私が話しましたが、私たちの歩んでいく道、また今まで天が歩んでこられた道は、人間としては力が及ばす、本当にできないというところまで天は追い込まれます。そして、そこを越えて勝利することを願われている天の隠れた事情があるということを、行く先々で体験しました。

 そして、ヨーロッパ巡回にしても、実際に過ぎてから振り返ってみると、本当に命を懸けた巡回だったということが感じられます。フランスにしても、本当に反対の激しい所ではありませんか。そのような所で、大会会場を借りるということだけでも難しかったのです。皆さんは、聞いて知っていると思いますが、エレベーターの明かりが消えた状態で二階と三階の間にぶら下がっている時、脱出しなければならない立場を考えてみてください。いつエレベーターが誤って稼動するかもしれないという、そのような所から脱出しようとする時、その肉身をしっかりと維持できるでしょうか。そのような事件がありました。

 また、ヨーロッパは、様々な国があるので飛行機に乗らざるを得なかったのですが、その空港の事情が大変でした。今、ヨーロッパは、大変複雑であり、政治的にも宗教的にも様々な面で沸き立っている状態ではありませんか。そのような渦中で講演をしなければならない立場でした。結果的に見れば、天が共にいてくださって無事に終えることができましたが、難しいことが本当にたくさんありました。フィリピンに行く時にも多くの事件がありました。

 人間の力だけではなく、天が共にいてくださってこのことをすべて終えることができるようになったことに対して感謝しています。



「世界平和統一家庭堂」創堂

 一九九二年十二月十二日、「世界平和統一家庭堂」の創堂準備委員会が結成され、十五日、結成申告を完了した。

 今、神様が地上に定着するためには、愛の家庭の礎石の位置に定着しなければならないと思うので、私たちは家庭が平和に統一されなければならないと主張するのです。すべての本然の起源は個人にあるのでもなく、国にあるのでもなく、世界にあるのでもないというのです。

 基本的な基準である家庭において定着の起源を発見しなければ、平和を成し遂げることはできないと思うのです。ですから、私たちが家庭を中心としていくら反対されたとしても、いかなる反対に直面したとしても、また悪魔のわざをもった者たちが現れたとしても、この家庭基盤を一寸一分も譲歩してはなりません。家庭の安定基盤を確定することなくしては、世界平和の礎をおくことはできません。このような意味で「世界平和統一家庭堂」と言うのです。

 統一堂は母であり、家庭堂はカイン・アベルの二人の息子です。家庭堂を党的な面から見るとき、カインの立場は国会議員たちです。そのカインとアベルが一つになるのです。そのように見れば良いのです。

 それゆえに、母子一体となり、そして父と一つになって祝福家庭の完成です。そのようになるとき、初めて堕落した天使長もアダムを中心として接ぎ木され、家庭に解放圏を完成し、堕落したサタン世界をすべて解放することができる位置に立つようになるのです。そのように一つになることによって、国家全体の家庭が完成するのです。

 統一堂と家庭堂が一つになり、全体の中心であるお父様と一つになることによって、祝福家庭の完成が成されるのです。そして国家を代表して南北統一を完遂しなければなりません。母子一体となって父と一つになり、祝福家庭を完成するようになれば、国家的な統一がなされるのです。

 一九九三年からは、統一祖国のための統一時代へ入っていくのです。一九九三年、一九九四年、一九九五年、一九九六年、一九九七年、一九九八年、一九九九年の七年間です。その次には二〇〇〇年です。八年後には新しい時代へ入っていかなければなりません。


中国大会

 一九九二年十二月二十三日、中国、北京の人民大会堂内の河南省館に、各国の女性指導者および中華全国婦女連合会の会員四百人以上が参席する中で開かれた韓鶴子総裁招請講演会(「世界平和女性連合」中国大会)において、真のお母様は、「世界平和における女性の役割」という題目の演説をされた。一方、真のお母様は、十四二月二十二日、ケ小平の長男であるケ樸方氏と午餐会をもたれ、相互協力方案を論議された。

 最初は問題が多かったのです。宗教的な内容なので、軍隊でも党でも「問題がある」と言いながら「自分たちが困ることになる」と言って妨害したのです。神様という言葉が、一回ではなく数十回も出てくるのです。ですが、ケ小平の息子が「一回言おうと、百回言おうと同じではないか」と言ったということです。

 これは歴史的な記録です。「大会がこれこれこのようであった」と言って、全国的にその記録をまかなければなりませんが、それを読む人々にとって、私たちが人民大会堂でこのような講義をしたということ自体がいかに革命的なことか分かりません。若者たちがみなそれを読むはずであり、そのようになれば、全国にうわさが立つはずです。これは革命的な事件です。


真のお母様との電話通話

 「人民解放後七十数年間、呼んでみることのできなかった神様! 成功しました」(拍手)それは歴史的なことです。


真のお母様のみ言

 百十二箇所を回る時、どこでもみな私たちの機関があり、食□たちが主動となって大会を行いました。しかし、今回の中国では、食□と祝福家庭が何家庭かいることはいましたが、あからさまに活動することができませんでした。教会はあっても、伝道も、食□の家庭を訪問することもできないでいるのです。ただ礼拝を受けるだけであって、教会長は、食□たちの面倒を見ることもできない状況でした。その社会自体の日常生活が組織の願うとおりに動く一日一日の生活なので、個人的な生活の余裕がないようでした。

 以前は、いつもお父様のお供をして回っていたのですが、四月十日から始まった百十二箇所は、お父様のお供をせずに、一人で回りました。ところが、今回は中国に行くということで、少し心配になりました。しかし、空港に到着すると最高の国賓待遇を受け、すべてがスケジュールどおりに行われました。

 そして、良い人々、ケ小平の息子、そして全国婦女連合会の黄ギチョル氏のような人々に会いました。黄ギチョル氏という人は、副主席ですが、実際には大変な権力者です。この人がすべて行っていました。主席は象徴的に立てておき、実務はこの人がすべて行う立場です。そして、その下にいる人々に聞いてみても、とても尊敬を受けており、指導力もあって、団体における非常に重要な人物でした。

 ところが、ロシアにしても、聴衆たちは西欧のどの国にもひけをとらない水準の身なりをして来ていたのですが、ここは北朝鮮よりもっと厳しいようです。中国の人々は、着ることに関心がなく、食べることにだけ重きをおき、中国文化は食文化だと言うことができるほどでした。

 実際、自分がお客様を招待して迎えれば、最低限スカートははいてくるべきなのに、みなズボンをはいていたのです。あとから一人で考えてみると、すべての人が革命的な役軍であり、自分たちの生活をそのまま見せるためにそのようにしたのだと思いました。そして、私と同じテーブルに座ると、公式的な話だけではなく私的な話まで、人間的な多くの話をしました。

 その中で、全国婦女連合会でしている仕事とは何かと尋ねた時、大きな行事としては、模範妻賞と模範夫賞を与えることだと答えました。その選定する基準に対して探ってみると、子女に対する献身的な愛、父母を敬うこと、道徳性、そして最も重要な基準として、学習と思想教育にどれくらい熱心であったかということでした。

 ところで、ほかの言葉はどうということなく聞いたのですが、思想教育という言葉を聞くと、「あ! 私は中国に来ているのだな」ということを思いました。なごやかな雰囲気の中にも、そのようなものを感じました。そのような雰囲気の中で神様を証し、真の父母とメシヤを証する立場でした。

 あとで、食□たちを通して各テーブルの反応を聞いたのですが、すべて異なっていました。なぜならば、三つの団体が合同で私たちを招請したからです。障害者協会、全国婦女連合会、青年協会です。ところで、その中でも青年たちは少し違っていました。きれいに見せようと努力もし、英語を上手に話し、日本語も上手に話し、日本のお嬢さんと思えるほど気さくで愛想が良かったのです。それで、中国民族の多くの可能性を様々な側面において見ました。

 そして、もう一つ私が感じたことは、やはり北朝鮮は中国に対して多くの人的資源を投資しているということでした。私たちの周りで通訳する人は、大部分が「北朝鮮に行って学んできた」と言っていました。

 ところで、そのような話を聞くたびに、「あー、本当に南側は眠っているのだなあ。内部で争いばかりして……。お父様でなければできないのだなあ」ということを再度感じました。そして、「やはり北朝鮮に影響を与え、お父様がなさろうとすることに対して大きな助けとなることができるのは中国なのだなあ」と思いました。

 このようなことを感じるとき、私がここに種を蒔き、深い因縁を結んでいかなければならないということを思いました。それで、最善を尽くしました。そして、最後に出発してくる時は、国際部の副部長の女性が不便のないように歓待してくれて、本当に有り難く感じました。私たちが到着した時も遅い時間であり、出発する時間も早い時間だったので、あちら側でも休むことができなかったと思いますが、私たちに不便がないように、よくもてなしてくれました。

 それで、内的な意味も少し植えつけてあげたいと思い、私がはめていた時計をその人に与えました。それをあげる時に、「個人の立場で情を表したいと思うので、失礼がなければ受け取ってください」と言うと、とても満足げに受け取ってくれました。そして、國進が一緒に行ったのですが、息子がハンサムで、善良だと何度も褒めるのです。私の家庭に対しても尋ねてきたりしました。

 その人たちは、み旨をよく知らない立場で、私と私たちの一行に対してとても良い友人として交わるようになったと思っているようでした。そして、摂理的に見るときも、第二次大戦直後に成し遂げようとされたそのみ旨を失ってしまった立場で、神様が苦労なさり、四十年の荒野路程と苦労の実体路程を経た今日において、日本が天側のエバ国家として立てられた立場ならば、相対的に、サタン側のエバ国家の立場が中国です。

 今回の百十三都市を中心として、全世界のカイン・アベル・エバ国家をすべて結んで天の前に捧げることは、四月十日から来年の四月までのT年があれば可能ではないでしょうか。ですから、その中で、北朝鮮において行事を行わなければならないというみ旨があるのです。そして、今回の中国訪問は、神様が摂理的な大きなみ旨を中心として我が国を選ばれたみ旨を、「女性連合」を通して成してさしあげることができる契機をつくるものになったのではないかと思います。



「全体解放」宣布

 十二月二十三日に真のお母様が中国大会を勝利して帰国され、クリスマスの翌日であった孝進様三十歳の誕生日である一九九二年十二月二十六日を期して、漢南洞の公館で真のお父様は、み言と祝祷を通して、第二次大戦後四十七年の再蕩減路程の勝利基盤の上に「全体解放」を宣布された。

 北韓のお母様の大会と、女性交流の協力の国際化で、三十八度線は往来開通です! 言葉だけ聞いても気分が良いでしょう? 女性大会を行おうとすれば、金日成も三百人の女性を出しなさいというのです。北韓のお母様の大会と、女性交流の協力の国際化で、三十八度線の往来開通です。女性たちが行ったり来たりするのに、南韓で「女性連合」の大会を行う時は、飛行機に乗って来るのではなく、三十八度線を通ってきなさいというのです。

 きょうは、お母様が女性堂と家庭堂に対する祝福をしなければなりません。なおかつ、きょうは孝進が三十歳になる誕生日であり、イエス様を中心として見るとき、クリスマスの翌日なので、意味のある日です。これを中心としてお母様と共に祈祷すれば良いのです。お母様をお父様と同じ位置に立てて「女性連合」をつくりました。今後、「女性連合」が統一堂を教育することができるように、母堂を中心として連結させるのです。

 母は母堂です。それゆえに、子女の立場にある政治圏を教育しなくてはなりません。政治圏は息子、娘の立場です。アベル的な息子とカイン的な息子の立場です。これを連結させるための家庭堂の理念を中心として、真の御父母様と神様が一つになり、真の家庭を中心として統一世界へ進んでいくようお願いしますという内容で祈祷しなければなりません。その次に、先生が総括的な宣布をしなければなりません。本来は、国家大会をしながら宣布しなければならない事柄です。それでは、お母様が祈祷してください。お母様が祈祷すれば、指導層が復帰されるのです。


真のお母様の祈祷

 愛するお父様! きょうは一九九二年十二月二十六日です。あなたの経綸の中、第二次大戦以後、韓国を中心として、キリスト教国家として立てられたアメリカとイギリスがこの地上に真の父母の基盤を築かなければなりませんでしたが、それが失敗に帰することによって、再び天涯孤独のどん底のアダムの位置から始められて、今日、「女性連合」というこのような主題を掲げ、お母様を中心として、世界百十三都市を経られるまで、その間の天の労苦とお父様の苦労がいかばかり大きかったかということを、私たちは思わざるを得ません。

 天が第二次大戦以後に探し立てようとされたすべてのことを再度探し立てたというその位置で、お母様を先頭に立てられ、摂理的なこの韓国を中心として、「女性連合」の女性たちを通して、お母様を中心とした統一堂を先頭にして南北を一つにすることができる家庭堂の名によって進むことができる基盤を形成することができるように、今回、世界を回って韓国にその結実を結ぶことができるようにしてくださったことを心から感謝申し上げます。

 今や天命に従い、「女性連合」を中心として、最後の責任を果たすことができる韓国の女性たち、世界の統一家の女性たちとなることができるように、お父様、祝福してください! あなたのすべての恨を解き、あなたが新しい喜びの一日として出発することができ、このような摂理を導いていくことができるこの国、韓民族となることができるように、お父様、役事してくださることを懇切にお願い申し上げます。

 これまで、困難な中であなたが共にあってくださり、無事に帰ってきて、あなたの前にこのような祝福の祈祷を捧げることができる瞬間を下さったことに感謝申し上げます。お父様、すべてのことをあなたが自ら主管され、あなたが主人となり、すべてのことを立ててくださることを懇切に願いながら、すべてのみ言を真の御父母様の名によってお祈りいたします。アーメン!



真のお父様の祈祷

 愛するお父様! あなたの創造理想の一つの標準を完成するのがアダム家庭であり、アダム国であり、アダム世界であり、アダム天宙であり、この全体を代表した神様が、王の中の王として主導しなければならないのが理想的な世界であったということを、私たちははっきりと知りました。

 堕落することによって四大心情圏と三大王権を失ってしまったことを、今、私たち真の父母の名を中心として、解放された位置で第二次大戦以後のすべての事実を四十七年という期間をかけて再蕩減し、この位置にまで来ました。

 今まで、お母様が何も分からない立場で、内的な孤独な心情の道を歩みながら生涯を経てこられたのも、この一日を準備するためであり、宿命的な使命を準備するための期間であったということを知っております。

 一九九二年を迎えて、四月から、「世界平和女性連合」を中心として、お母様がその総裁の名前をもって世界の女性解放とともに、万民の家庭を天の前に抱くことができる父母が顕現したという事実を中心として出発し、七月には「メシヤ」を宣布し、「真の父母」を宣布し、「救世主」を宣布し、「再臨主」を宣布いたしました。それをなすことによって、中心がなく、希望の基盤がなかったこの地上の家庭と国、そしてこの混乱した環境に、一つの軸を設けることができる摂理史的な定着地帯を整えました。お母様が女性の解放圏を中心として、韓国から日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、ロシアとオセアニアまで連結させ、中国まで連結させることによって、残りの共産圏にまで影響を及ぼすことのできる勝利の覇権基盤を許諾してくださったことを心から感謝申し上げます。

 世界を収拾することができるのは男性たちではありません。今から、お母様の分身となったすべての女性を中心として、二世として生まれた子供たちが完全に一つになって、アダムが堕落しなかったそのような年齢圏内を解放し、またアダムとエバが十六歳の時に愛することによって失敗して息子、娘を生んだとしても、神様が抱くことができたそのような条件を立て、お母様の解放と二世の解放を宣布することができる時代が来ました。

 世界を中心として孤独な立場で流浪していた真の御父母様が、今や韓国に戻ってきて「家庭連合」を宣布すると同時に、新たに「家庭堂」を宣布し、「統一堂」と母子関係を成して、いまだ祝福を受けていないサタン世界の多くの子女を収拾し、統一的、勝利的な理想家庭圏を形成することによって、ここから全世界の解放が出発するということを知っておりますので、この日を立てて、その日として祝福してください。

 真の御父母様を代表して、この全体の前に新しい宣言を発表いたしますので、天宙の中心となり、この中心が行く道にすべての収拾と解決の基準ができ、希望と平和と幸福の基準ができるように祝福してください! そのようになることによって、神様の全体、全般、全権の役事が、私たちの行くところに共にあることを願いながら、この時間を期して、真の御父母様のみ名によってすべての「全体解放」を宣言いたします。アーメン! アーメン! アーメン!




















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