真の御父母様の生涯路程 6
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第三次七年路程

第一節 一九七五年 天国実現

一 一九七五年の出発と摂理的意義(一九七五・一・一、前本部教会)

元旦の祝祷

 愛するお父様! 歴史的な一九七四年も既に過ぎ去りました。一九七五年度は、私たち統一教会の群れにとって、第三次七年路程を迎える新しい出発の年であると同時に、きょうは第八回を迎える「神の日」でもありますので、あなたの念願である輝かしいみ旨がこの日より永遠無窮に成されますように。

 お父様! この韓国の地をあなたが抱いてください。日本と米国をあなたが抱いてください。そうして、百二十の国家を連結させるあなたの希望の灯台となる基盤を輝かされ、希望の二国家をつくりあげてください。そうして、世界万民があなたの子女の名で抱かれ、永遠なるお父様の息子、娘であることを誇り得る本然の人間となるよう許諾してくださいますことを切にお願い申し上げます。このようなとてつもないみ旨を成すため、今日統一教会の群れの担っている責任が極めて重いことを知っておりますので、お父様、力をお与えください。

 復帰の再創造歴史の中で、光輝く完成の基準に向かって越えていくことのできる時点がこれより始まりますので、第三次七年路程に向かって、やり甲斐ある戦いの場に進軍する天の勇士たちとなるよう許諾してくださいますことを切にお願い申し上げます。米国でつくられた霊的な世界的キリスト教の基盤をお父様の前に連結させ、それを再び肉的な国家的基準と連結させて新しい世界的な肉的復帰路程に向けて出発しなければならない新年を迎えましたので、お父様、ここで共にあってください。

 お父様、今、一九七五年度を迎えました。私たちは心を一つにしてお父様の前に感謝を捧げます。イエス様がサタン分別の路程で生の道か死の道かを決めたという国家的な恨み多き第二次七年路程を既に越え、一段階越えた世界へと向かうことができる新たな第三次七年路程に入りましたので、お父様、私たちの行く道の前に、またあなたの前に反対となるすべてのものを役事を通じて取り除いてください。あなたの権威と栄光の権限をもって、あなたが親しく、主導的で主管的な行使をしてくださいますことを切にお願い申し上げます。

 これから実体三年路程を闘っていく韓国と日本と米国が連結され、世界へと連結すべき戦場の上に勝利的基盤を築き、その基盤の上に再び実体的完結を成さしめてください。

 今、天の国の建国を実現しなければならない重大な時点に置かれておりますので、お父様がお導きくださり、祝福してくださいますことを切にお願い申し上げます。

 輝かしい一九七五年度とともに第八回「神の日」を迎えるこの日、今、あなたのみ名とともに、全世界に第三次七年路程を宣布しました。あなたのみ名とともに生命の因縁を直接現してくださり、あなたが直接主導される世界への道を申し上げましたので、お受けくださるよう切にお願い申し上げます。

 許されたきょうから三百六十五日、輝かしい勝利の旗を掲げて前進するところにおいて、百戦百勝することができるようにしてくださいますことを切にお願いしながら、すべてのみ言を真の御父母様のみ名によってお祈り申し上げます。アーメン。


年頭標語:天国実現

 「天国実現」と言いますが、天国には何かあるのでしょうか。神様が再現されなければなりません。創造的過程が必要ない位置に立たなければならないのです。再創造しなければならない立場では天国は実現しません。創造が終わり、創造目的が実現して初めて天国が完成するのです。

 それでは、創造目的が実現される基準とは何でしょうか。神様が万物を創造し、天使世界を創造して、最後に創造した人間が神様の愛を中心として夫婦を完成し、善の伝統を立てて世界を成さなくてはならないのです。そのような世界になれば天国が出現するのです。アダムとエバが堕落しなければ、神様の愛を中心とした兄妹として、罪のない善の伝統をこの地球に立てたことでしょう。ところが、そのようにすることができなかったのが堕落です。それゆえ、今、兄妹としての伝統を立てるべき時代に入ってきたということを知らなければなりません。

 そのような伝統を立てると同時に、兄妹が完成すれば夫婦の位置へと進むようになるのです。神様の祝福を受けて夫婦の位置に進むのです。夫婦としての伝統をこの地球に残せなかったことが堕落なので、今や神様の愛を中心とした夫婦としての伝統を新たに残さなければなりません。そのような夫婦から子女が生まれれば、神様の愛の中で生まれ、罪のない父母の血肉を通じて生まれたことになるがゆえに、罪のない息子、娘となるのです。

 罪とは何かというと、原理ではサタンが讒訴する条件を提示するときに罪が成立するとみなしているのです。サタンが讒訴できる条件を残すことが罪だというのです。それゆえに、サタンが讒訴できる条件を完全に除去した家庭的基準をもって、初めて平面的な途上に新しい天国的基盤が出現するのです。

 家庭を倍加すれば、家庭を越えて氏族となるのであり、またこれを倍加して横的に展開させれば民族が形成されるのです。そして、その民族が全体性を通じて拡大されると世界が成立するのではないかというのです。いくら大きいという世界でも、その世界は神様の愛の中で授け受けしているのです。また、国もそうなので、家庭も、個人もそうなるのです。そうして、神様が王となり、主権者となって治める主管のもとで、幸福を謳歌し、永遠不死の子女の栄光を褒めたたえる群れになって初めて天国に住むことのできる民となり、天国家庭の人となり、神様の愛を受ける子女の立場に立つようになるのです。そのような立場に立って初めて天国に入っていくのです。

 個人的な基準で、皆さんの心と体が完全に一つになってこそ、神様のものとして帰っていくことができるのです。心と体が一つにならなければなりません。そして、その心と体が一つになった人が再び万物と完全に一つにならなければなりません。そうして初めて、その環境に神様が臨まれるのです。そして、このような家庭がその親戚と一つになれる環境ができるならば、この環境に神様が臨まれるのです。そうなって初めて、その環境、氏族圏なら氏族圏に、神様が主人となる天国の実現が可能となるのです。これは間違いないことです。大韓民国を中心として見れば、キリスト教ならキリスト教と大韓民国が完全に一つになればいいのです。争えば二つとも滅びるのです。ですから、私たち統一教会では和解させようとしているのです。

 大韓民国において、南北が分かれて争っているのを一つになるようにし、南韓と金日成を一つにしなければなりません。勝共連合をつくったのも、金日成の怨讐になるためではありません。金日成が知っている以上のことを教えてあげて金日成を解放しようというのです。そうして一つにしようというのです。このような観点から見れば、理論的に金日成はサタン側で、統一教会は神側なのです。天国実現は、このような公式法度を通じてサタンを分立するところでのみ可能であるということを知らなければなりません。


崔元福先生使命完結

 人類が誰の息子、娘かといえば、もちろん堕落したアダムの息子、娘です。ゆえに、復帰しようとすれば、堕落したアダムの息子、娘のほかに、堕落していないアダムと、堕落していないエバがいなくてはなりません。それで、再臨時代に新郎新婦の基準が生じるのです。

 統一教会自体について見れば、蘇生的七年路程から長成的七年路程を歩むときまで、お母様を補佐することにおいて忠誠を尽くさなければならないということを皆さんは知らなければなりません。それはどういうことかといえば、堕落した母の立場から個人的十字架、家庭的十字架など、すべての十字架を負ってエバが失敗したすべてのものをお父様の前に蕩減する、その主導的な役割を果たすべき一人の女性がいなければならなかったということです。これまで、そのような役割を果たしてきた中心人物が崔先生だったのです。しかし、これをそのまま推し進めてはならないというのが原理です。なぜならい完成級というのは、必ず夫婦二人で越えていくものだからです。

 第二次七年路程を越えたので、今や、第三次七年路程からは、お父様とお母様を中心として越えていかなければなりません。これまで皆さんが知らない中で、お母様の基盤を築くために崔先生がどれほど多くの苦労をしたか分かりません。そのような功労の基盤により、第二次七年路程を無事に突破したということを皆さんは知らなければなりません。しかしながらこれからは、真心を尽くして父母に仕える孝女の立場で、誰よりもお母様に侍り、天の法度を立てるところにおいて、より一層困難な道を行かなければならないだろうと思うのです。

 このような意味で、心的にも、あるいは外的にも、皆さんが大いに慰労してあげ、声援してくれることを願ってやみません。先生白身ももちろん引き連れていかなければなりませんし、何よりも個人の事情や個人の立場もあるでしょうが、み旨のために公的な立場に立たなければならない私たちであるため、個人が悲しいことに遭ったとしても、公的な喜ばしいことのために生きようと決意して進んでいかなければなりません。これが、先生がこれまで歩んできた道であり、また復帰摂理路程です。

 そのように理解し、皆さんはこれまで、崔先生の功労によってこの位置まで越えてきたということを知ってそれに感謝し、今後より一層力強く進むことを願い、歓迎してくれることを望んでやみません。


天国実現と先祖解怨(一九七五・一・三、李伯任ハルモニ特別巡回師任命)

 真の御父母様は、一九七五年一月三日、通称「論山ハルモニ」と呼ばれていた李伯任氏を特別巡回師に任命された。天理教、大(人偏+宗)教を経たこの巡回師は、七二年六月十七日、「韓国に人の子が来られるが、六十三歳でそのお方と出会うであろう」という啓示のとおり、六十三歳で統一教会に入教し、以後、先祖解怨等の霊的役事をしながら食口たちの心霊復興のために尽力し、七六年九月十二日、他界した。

 今日、統一教会で、論山ハルモニが多くの役事をしているでしょう? 私たち統一教会は少し変わっています。キリスト教のようなのに、霊的世界の解怨成就の役事をしたりするのです。それは先生が知っているからです。あの世がどうなっていて、地上とどのように関係しているかということを知っているからなのです。

 今は、統一教会に反対し、多くの罪を犯した人にまで福をあげようという時代です。皆さんは知りませんが、これまで霊界では、皆さんの先祖が皆さんを後援したのです。そうしなければ、皆さんの先祖が引っ掛かっていくのです。ですから、先祖を冷遇する人がうまくいくわけがありません。それで、父母に孝行しなさいというのです。道人の心をもたなければなりません。

 そのように見るとき、この時代は、韓国が福を受ける時であると同時に、これまで私のことを心配してくれた霊人たちが福を受ける時です。ですから解怨成就しなくてはなりません。それを正しくしてあげなければなりません。

 統一教会と関連した先祖たちの中にも善なる先祖と悪なる先祖がいるのですが、善なる先祖はアベルで、悪なる先祖はカインです。ですから先祖の解怨成就は、善なる先祖だけをしては駄目なのです。悪なる先祖までも解怨してあげることによって、善なる先祖が善なる先祖としての役割を果たすことができるのです。

 それできょう、論山ハルモニに名称を一つ付けてあげようと思います。特別巡回師です。特別というその内容は、先生だけが知っていることです。名前を特別巡回師とするのです。そのようなことを知り、皆さんは霊的に指導を受けなければなりません。また、論山ハルモニは絶対に驕慢になってはなりません。論山ハルモニが一つ注意すべきことは、それです。

 一九七五年からは、正に霊界と肉界が一つにならなければなりません。ですから霊界、肉界をすべて許してあげなくてはならないでしょう? 霊界を許して解怨成就すると同時に、過ちを犯した既成教会の牧師たちもすべて許してあげなければなりません。霊界も許し、肉界も許してあげなければなりません。そのようにすれば、許された人たちは、自分たちが負債を負ったので、有り難く思って私たちを後援するようになるのです。そのような道が広がっていくということを知らなければなりません。そのようなことを知って、今後論山ハルモニも、より次元を高く、より静かに、より謙遜に仕事をしてくれるようお願いします。

 サタンと闘う時、その場では強くなければなりませんが、その闘いが終わったのちにはそこの責任者たちに対して、「申し訳ない」と言うことができなければなりません。人間的に考えれば、その環境にいる人たちに良くないこともたくさんして、やたらにたたいたり殴ったりしたのですから、サタンを追い出してサタンを屈服させたのちには、「申し訳なかった」と、そのように言わなければなりません。そのようなことを知って皆さんの協力をお願いします。


二 第三次七年路程の出発(一九七五〜一九八一)

 真の御父母様は、一九九六〇年、公式路程を出発されると同時に、三次の七年路程を宣布された。すなわち七年路程を三段階にわたって歩むことで、合計で二十一年となる。第一次七年路程は六〇年から六七年まで、第二次七年路程は六八年から七四年まで、第三次七年路程は七五年から八T年までがそれぞれ該当する。真の御父母様はこの期間、将来子女たちが歩むべき路程に先立ち、父母としての責任を負われ、復帰摂理歴史を総蕩減されるための段階的条件を立てられた。


三次の七年路程(一九六〇〜一九八一)

 成約時代である統一教会時代では、一九六〇年から一九六七年まで越えてくるのです。その次は一九七四年までです。それから一九七五年から一九八一年までの七年間というように発展してくるのです。七年、七年、七年と発展してくるのです。このようにして、横的な世界時代へと発展して越えていくのです。

 それではここで、統一教会が何をすべきかというと、今は、先生の行くべき道を築いてくれなければなりません。歴史的な三時代を代表して全体を蕩減するのです。縦的な歴史を横的に蕩減するのです。六千年を二千年ずつ三次にわたって蘇生、長成、完成、このようにしてすべて落城しなければなりません。これを私たちは、二十一年間で蕩減しなければならないのです。

 それゆえ、先生の家庭を中心として世界的な問題の時代です。皆さんは、祝福家庭と一つにならなければならないということを知らなければなりません。そして、一つになった皆さんと先生の家庭が一つにならなければなりません。先生の家庭がアベルであり、皆さんがカインとなって一つにならなければなりません。

 それが何かというと、旧約時代である個人時代、新約時代である祝福家庭時代、成約時代である私たちの家庭時代、そのように三つをぴったりと合わせなければなりません。それが三時代に該当するのです。これが一つになってこそサタンが侵犯できないという結論が出てくることを知らなければなりません。

 第二次七年路程とは何かというと、氏族が民族のために祭物になる期間です。次に、第三次七年路程とは何かというと、世界的祭物期間です。三次七年路程は一九八一年までです。統一教会のすべての氏族、国家を代表する群れは、今後、すべて世界的蕩減時代に入っていきます。それで今日、この米国においては、家庭や子供たちを捨てて全部出ていきなさいというのです。

 三次の七年路程とは何かというと、二千年間打たれたことを二十年間で打たれようというものです。打ってみなさいというのです。二千年間の曲折を二十年で全部打たれてみようというのです。先生の三次の七年路程がそうだというのです。


第三次七年路程(一九七五〜一九八一)

 み旨のため、この七年間はみな生きた供え物にならなければなりません。イエス様が十字架に対するとき、「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」(マタイ二六・三九)と言われたように、自分の考えを立てる時ではありません。み意を立ててこの第三次七年路程の上にやり甲斐ある天の伝統を植えつけ、将来の統一家を中心とした世界中の家庭の前に甲斐ある伝統を残してあげ、新しい文化世界を創建し、新しい地上天国の世界へと越えていかなければなりません。先生の家庭を中心として皆さんの家庭がこうした責任を成し、その韓国の家庭を中心として世界中の家庭に連結していかなければなりません。

 今は、霊的勝利の基盤の上に肉的一体化運動をなすべき七年の期間が残されました。これが第三次七年路程です。そして、これが一つになれば、世界は一つの世界へと進むことでしょう。

 では、霊的統一は誰によって成し遂げられましたか。先生によって成し遂げられたのです。それでは肉的七年路程、肉的一致は誰がしなければなりませんか。先生が父の立場ならば皆さんは息子の立場です。先生が内的ならば皆さんは外的なのです。ゆえに皆さんは、実体世界を全世界へと発展させてこれを一つにすることにおいて、今から先頭に立たなければなりません。もちろん先生が霊的基準を中心として調整してあげますが、実体基準を一つにすることにおいて、皆さんが全心全力を傾けなければなりませバツ

 それゆえ、いかなる犠牲を払おうとも、この三次の七年路程までには民主世界を越えて共産圏を制圧できる基準を越えなければなりません。このような基準を越えなければ天の勝利圏を立てることができません。言い換えれば、共産圏の侵犯を受けたら、たとえそれが条件的侵犯であってもサタンが侵犯したことになるのです。ゆえに私たちは、共産圏を完全に制圧できる基盤を築いて越えていかなければならないのです。

 このような観点から見て、先生が今、三次七年路程を中心として米国で整備作業をしているのは、完全に勝利するためです。上下両院を中心とした内的基盤を強固にしながら、全国を反共体制でどのように強化し、導いていくかということが、これからの第三次七年路程における私たちの果たすべき使命なのです。


第二次と第三次七年路程の連結期間(一九七二〜一九七八)

 第三次七年路程は、蘇生、長成時代を経て完成時代へと向かう時代です。第一次七年路程は、先生が家庭的基盤を築き、皆さんが蕩減の道を歩むことのできる家庭的ハイウェイ、高速道路を築いた時です。第二次七年路程とは何かというと、家庭を中心として氏族的な大道、高速道路を築く時なのです。

 そして、第三次七年路程は、国家を中心として大道を築く、すなわち国家から世界へと進む大道を築く時です。ですからこれまで先生が米国に行って成した活動というものは、先生がしたくてしたものではありません。原理的な観点から、避けられない役事としてしなければならなかったというのです。

 言い換えれば、第二次七年路程がある限界点に来ることにより第二次七年路程が終わり、第三次七年路程へと連結するためには、三年前から出発しなければなりません。そのため、それぞれを半分に分けて、第二次七年路程の一九七二年から第三次七年路程の一九七八年まで、言い換えれば一九七二、一九七三、一九七四、一九七五、一九七六、二九七七、一九七八の七年間を定めておくのです。この七年間、すなわち第二次七年路程の後半期と第三次七年路程の前半期を巡りながら、これを国家と世界に連結させ、外的基盤を世界的基盤にまで連結させなければ、全世界に影響を及ぼせなくなってしまうのです。

 それゆえ、そのような観点から見ると、イエス様の死によって、霊的救いと肉的救いという分野に分立された摂理的時代において霊肉に分けて役事がなされたのですが、霊的基準の土台を築いたのがキリスト教であるため、そのキリスト教の世界的代表国家である米国の公認を受けなければならないのです。ですから、米国である基準を立てなければならないのです。その期間が一九七二年から一九七四年までなので、先生はその期間、米国で活動したのです。

 結局、一九七二年はひたすら大会に終始し、一九七三年十月から出発して一九七四年十二月まで、一年二ヵ月の期間で、霊的、世界的基盤である米国で勝利的基盤を築き、それを肉的基盤である韓国と連結させるための歩みが、先生が韓国に来ることです。一九七五年を迎えると同時に世界的国家基準を中心として韓国を連結させなければ、第三次七年路程を世界へと連結させる道がなくなるので、このことを始めたのが一九七五年の今年からなのです。゜


三 「希望の日」大饗宴と千八百家庭祝福式

「希望の日」韓国晩餐会
(一九七五・一・一六、ソウル 朝鮮ホテル、著名人七百数十名、主題:「ため」に存在せよ)


 米国、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンの集会等、八大都市巡回講演会を終えて、七四年十二月二十九日に帰国された真の御父母様は、七五年一月十六日、ソウル、朝鮮ホテルのグランド・ボール・ルームで、「希望の日」韓国晩餐会を開催された。この日の行事は、丁一権国会議長と、慎道晟国土統一院長官、陸寅修国会文公委員長、李奉来イエス教総会長、全容完全経連会長、孫慶山曹渓宗総務部長等、各界人士七百名以上が参加して盛況を呈した。真の御父母様はこの日、「『ため』に存在せよ」というみ言を語られた。

 キリスト教、すなわちイエス様の時代と今日の統一教会の時代とでは異なるのです。イエス様の時代は民族的基準を出発点にしましたが、統一教会は世界的基準を出発点にしたのです。

 ですから先生は、一九七五年度に大韓民国の公的な場に初めて現れたのです。私が世界的時代の起源を収拾できる、目に見えない霊的な基準を築いたので、今日、大韓民国に来て初めて前線に現れたのです。一月十六日にバンケット(晩餐会)をして、国内での「希望の日」大饗宴の時に初めて公的な場に現れて大衆の前でみ言を語るようになったのです。世界的使命を担ったためにそのようにするのです。それ以前には先生を見た人がいないのです。

 今日韓国で、私たちはキリスト教を中心として攻勢を受けたのですが、世界的舞台においては攻勢をかけたという事実、天が優位に立ったという事実を展開したのです。米国全域を席巻するときに彼らは反対しましたが、私たちの行く道を遮ることができず、一九七四年十二月二十九日を期して私たちが勝利の旗を掲げて韓国に戻ってくることができたという事実は、正に世界的霊的運勢をすべて一手に掌握したことを意味するのです。そのようにして、この民族の前に、国家的基準を代表して戻ってきたというのです。

 そこから一九七五年を中心として、この民族の前に、霊肉を中心とした世界的事件を展開しなければならないのです。一月十六日のバンケットで、先生が初めてこの民族の前に登場しました。それを起源として、二月八日、千八百双の合同結婚式を挙行したのです。統一教会が個人的かつ、家庭的に初めて登場しなければならないというのです。

 この歴史的平衡時代に、この世界上において誰もなし得ない業を実際に成し、その条件をもってこの民族の前に現れたのです。

 言い換えれば、霊的な勝利の起源を備えたので、この民族がどれほど反対したところで、反対すればするほど、それは屈服する条件が増えるだけなのです。すなわち、これは間違いなく天が勝利できるという起源を備えたものなので、初めて一月十六日のバンケットを中心としてこの国に一声を発し、新しい第三次霊肉を中心とした国家的出発の方向を設定するのです。それを起源として、二月八日に千八百双合同結婚式を挙行したのです。


千八百家庭国際合同祝福結婚式
(一九七五・二・八、ソウル 奨忠体育館、二十ヵ国千八百十六組)


 千八百双国際合同結婚式が七五年二月八日、ソウル、奨忠体育館で挙行された。この日、祝辞に際して慎進晟国土統一院長官は、壮観な善男善女たちを見ながら、「韓国にメシヤが来て、今日の世界的な困難と混乱を収拾してくれることを信じる。そして、文先生がそのようなお方で、統一教会がまさしくそのような団体であるようだ」と述べた。この日の祝福は、韓日家庭が十八組、韓米家庭が七組、日米家庭が十二組、韓国オーストリア家庭が一組、欧米間の家庭が四十九組等、合計八十七組が国際的に結ばれ、二十ヵ国、千八百十六組が参加した。

 今では誰もが「文先生は韓国では一番だ。誰よりも勝っている」と、考えるのが普遍的なことになりました。(拍手)それから家庭的に見ても、世界的な家庭をもっているというのです。民族的家庭ではないのです。それをデモンストレーションしたのが、今回の千八百双の国際合同結婚式です。なぜ千八百双を結婚させたのでしょうか。六プラス六プラス六は十八(六+六+六=十八)です。サタン数である六数の蘇生、長成、完成、最後だというのです。

 このように統一教会の家庭が国際的に結ばれることによって、この民族の前に新しい確固不動たる基盤が築かれたのです。それは、誰もなし得ない世界的基盤が統一教会を通してなされたのです。それは、考えのある人ならすぐに分かるのです。それで、千八百双合同結婚式によって、全世界を一度揺るがしておいたのです。米国に行って調査してみると、新聞に載らなかった国がなかったのです。

 そのように家庭的に登場するのです。千八百双の合同結婚式を中心として全世界的に展開し、世界的に登場させるのです。私たち統一教会が個人的に初めて大衆の前に現れ、家庭的に初めて大衆の前に現れなければならないというのです。すなわち家庭的に初めて登場するときには、真の御父母様の家庭だけでなく、全世界の統一教会信徒たちが世界の前に登場しなければならないのです。

 そのような神様のみ旨があるために、家庭的に勝利して一つの杭を打ち込む作業をしなければなりません。そしてこれが、第一次七年路程、第二次七年路程における受難の功績を基盤として初めて、第三次七年路程の上に、父母を中心として皆さんの家庭を平面途上に横的に展開させることができる一つのデモンストレーション、一つの攻撃戦を展開したのが二月八日の行事だったことを皆さんは知らなければなりません。

 ここでは、様々な国の反対がありました。日本では積極的に反対したのです。しかし、反対が問題ではありません。反対がなくてはならないのです。反対を受けたとしても、今日の統一教会の若者たちはみ旨のために動員された群れなので、サタン世界が反対し、父母が反対するのを何度も越えるのです。そのようにして、二月八日に所期の目的であった結婚式を挙行したということは歴史的な事件なのです。この祝福行事は、全世界の万民の前に告知すべきデモンストレーション、攻撃戦なのです。そして、それが名実共に世界的な評判になったことを私たちははっきり知っているのです。それに関する材料は皆さんが集めていますが、世界的な事件であることを知らなければなりません。

 ゆえに、家庭的に世界にデモンストレーションをしなければなりません。統一教会の食口として、家庭として、デモンストレーションをしなければなりません。第二次七年路程を期限として、陰暦の四月までに第三次国際機動隊を中心として、この民族を中心として全世界的な評判を完全に立てなければなりません。


任地動員と世界的出動
(一九七五・三・一〜一九七六・一一・三〇、二十一ヵ月、全国九十二箇所の教域と世界各国)

 二月八日に祝福を受けた千八百家庭の夫人たちが三月一日、全国九十二の地域に動員された。同様に世界各国でも宣教師が派遣される役事が展開した。夫人隊員たちは、七六年十一月三十日までの二十一ヵ月間動員され、この年から始まった第三次七年路程に歩調を合わせて各種の集会と伝道活動を展開した。

 イエス様の理想とは何ですか。天国実現です。天国実現は何をもってするのですか。家庭によって実現するのです。このような観点から見るとき、皆さんが祝福を受けるためにはイエス様より劣ってはならないのです。皆さんは、氏族的基盤さえ築けばいいのです。なぜなら、民族的基盤が既にできており、国家的基盤が既にできており、世界的基盤が既にできているからです。そう、皆さんには十字架がないのです。迫害がないのです。皆さんは、既に先生が築いてあげた基盤を引き継ぐことができるのです。それゆえ、皆さんに対して「氏族的、宗族的メシヤになりなさい」というのです。

 それで今日、一九七五年度を中心として、第三次七年路程で一番福を受けた人は誰ですか。私たち統一教会の中で、第三次七年路程を迎えて一番福を受けた群れがいるとすれば、それはいかなる群れですか。いかなる群れでしょうか。(千八百双です)。結局、千八百双の一員として祝福を受けた、二人の夫婦です。

 ゆえに、今年から統一教会の信徒たちは、権威ある行進をしなければならないということを皆さんは知らなければなりません。天国実現というとてつもないことを今日、平面的なこの世の中に、韓国の領土に風土化させるべき責任があり、そのような方向を提示すべき責任があるということを知らなければなりません。ですから、私が出発すれば、今回祝福を受けた人は全体動員です。女性は一〇〇パーセント動員です。男性は女性の面倒を見なければなりません。

 今回、先生は第三次七年路程を歩むので、任地活動期間を三年から二十一ヵ月に短縮させました。それで二十一ヵ月だけすればいいのです。良いことをしたでしょう? 結婚式はしましたが、それは約婚式です。蕩減式なのです。蕩減式をすべてしてしまったので、今は、この世の中で勝たなければなりません。国に勝ち、サタン氏族に勝ち、家庭に勝ち、個人に勝たなければなりません。

 この世の誰が私をねらったとしても、それが二十億、数千億であっても「いやあ、我々は、あの人たちに手を出すこともできない」と言わせるようにしなければなりません。そのようにしてから再び出会ってこそ、理想的夫婦になるのです。

 言い換えれば、主と新郎新婦が出会えなかった二千年の恨を、私たちは縦的だけでなく、横的にも解かなければなりません。そうすれば実体夫婦の理想圏をつくることができるのです。そこで初めてサタン世界のすべてのもの、すなわちサタン天使長を克服し、またサタン側のエバとアダムの位置を克服するのです。そうして、天側の天使長が擁護し、神様が見つめながら擁護する位置に立たなければなりません。このような位置で、この世の何があろうとも愛の解放しかあり得ないという夫婦ができるようになるのです。

 今年の計画は何かというと、全国を席巻しなければなりません。そういう時なので、今、百六十の教会にお金を出してあげて教会を建てているのです。女性たちは教会を建てるために総動員しなければなりません。四月までに早く教会を建てなければなりません。土をにぎり石をつかみ、そうして綱をつたって上がってきて、男性がする以上にしなければなりません。このように、統一教会の女性たちが世の中の男性より前に立たなければ、世界を救うことはできません。

 さあ! そうすることができる立場で、スカートしかまとっていないこの小さな女性たちは、自分独り、荒れ果てた地や山を越え、野を渡っていくのです。実に昔の統一のサナイ(注:勇敢で血気盛んな男性)のように行くのです。「荒野のサナイ」という歌があるでしょう? それを一度歌ってみましょうか。気分が盛り上がるように。(拍手)

  一 荒野を駆けるサナイ、サナイ/きょうは北間島、あしたは蒙古/流れ流れる浮き草の身/故郷を離れて
    もう何年たっただろうか/夕陽を背に受け、走れサナイ/サナイの一生は惜しくない
  二 果てしない荒野のサナイ、サナイ/黒竜江荒々しい風胸に抱き/ここが男児の戦場であると/笑う顔に
    は、なびくひげ/寒風かき分け、走れ、サナイ/サナイの一生に未練はない。

 イエス様が国家的家庭基盤をもっていれば、イスラエルの国は天の国の基盤となり、世界の中心国家になっていたはずです。それは、イエス様が地上で神の国をつくりあげることができたということを意味するのです。

 ゆえに、数十の国がその場に参加し、皆さんが祝福を受けたという事実は何かというと、イエス様が国家を代表したのと同じ立場で結婚したことを意味するのです。このような立場に立った皆さんであるため、皆さんを全員世界に送り出すことにより、イエス様と新婦が出会って世界に再臨するのと同じ基準が生じるのです。

 それで、皆さんに四月末までに世界に出動するよう命令するのは、今年四月末までで第二次七年路程が終わり、五月から第三次七年路程に入っていくからです。それで、その準備を今ここでするのです。

 第三次七年路程は、国家基準に立って霊的、肉的基盤を連結させて世界的な霊肉実体基盤として拡大する時代です。イエス様、メシヤの行くべき使命の目的を完結する世界的出発形態が第三次七年路程です。ですから、今回の世界宣教は、このたび祝福を受けた人たちの中から選んで送ることを原則とするのです。


国際機動隊入国(一九七五・三・二七、五百三十六名、四・一、百三十七名、釜山港到着)

 国際復興団六百七十三名が、七五年三月二十七日と四月一日、日本を通ってフェリーに乗り、釜山港に到着した。真の御父母様は、この人々を迎えるために釜山港を訪ねられた。世界二十六ヵ国の青年男女たちで構成された国際復興団は、三つの組に分けられ、四月一日から開かれた「希望の日」大会を支援した。

 私が韓国の情勢を見て、「四月は韓国とアジアにおいて危機である」と言いました。そのような期間を設定して、統一教会がアジア的事件を起こさなければならないとして、国際機動隊を動員して引っ張ってきました。大韓民国はこれから三年の間だけ死なずに残っていてくださいというのです。誰が「死なない」と保証できますか。神様、大韓民国をお守りください!

 これまで国際機動隊は、米国から日本を経て韓国に訪ねてきたのですが、なぜそのような作戦をするのかというと、摂理的流れがそのようになっているからです。今は復帰時代なので、先生が米国に行って旋風を巻き起こしたすべてのものが、日本を経て韓国まで入ってこなければなりません。

 それは、世界的な霊的世界イスラエル圏である、第二次キリスト教イスラエル圏を肉的第三次国家的イスラエル圏へと連結しなければ、第三次国家的イスラエル圏が第三次世界的イスラエル圏へと発展できないのです。それゆえにこれは、摂理上、必然的な帰結であり、歴史的な帰趨です。

 では、皆さんの心に国際機動隊のことを思う心がありますか。今日、この民族が悲惨な運命の中で右往左往している現時点において、方向を提示すべき現時点において、このような方向に行かなければならないという自主性をもち、み旨に対する切迫感を抱いて国際機動隊を迎えられる自分自身となっているのかというのです。

 もしそうであるなら、私が一食でも抜き、一銭でも集めて、「国際機動隊のために使ってください!」と言いながら、わずかなお金でも献金しなくてはならないでしょう。

 今、復帰路程がいかなる時に入っているのか、先生は深刻なのです。今回國進を連れてきました。國進は国という字の國進なので、私が連れてこなければなりませんでした。また、推進が今回米国市民になったのです。そのため、天的なみ旨があって、それらすべてを連結させなければならなかったのです。

 それで、韓国まで直接飛んでくることができる道を探してみると、ちょうど、大韓航空がハワイから韓国まで飛んでいるのです。それは、大韓航空機が統一教会のために飛び始めたということです。ところで、飛行機に乗ってくるとき、空気の変化が起こるので、ニューヨークからロサンゼルスまで、五時間の間に國進は風邪をひいて、ひどくせきが出たのですが、降ろしてくるわけにもいかないので、「えい!」と、このようにして連れてきたのです。

 さあ! 先生はいたずらにこの業をしているのではありません。歴史と世界をつかむためにするのです。すべては、まさしく橋を架ける業なのです。皆さんはそれを知らなければなりません。ですから、国際機動隊が来れば、国が準備し、家が準備して迎えなければならないのです。誰が迎えなければならないのですか。主人が迎えなければならないのです。そう、私が主人なのです。そうであれば、国が準備し、家が準備しなければならないので、そのような条件でも立てようと、仕方なく國進を連れて来たのです。

 そのようにして、国際機動隊が来る前に釜山まで行き、そこで初めて迎えてあげたのです。それは韓国を代表しているのです。この国、この民は、それを知りませんが、韓国が威信を立てることなのです。


九力都市「希望の日」大饗宴(一九七五・四・一〜五・一六、主題:人類の新しい未来)

 「希望の日」大饗宴が七五年四月一日、釜山を皮切りに、大邱、ソウル、仁川、全州、光州、満州、春川等、全国九力都市で、各々二日間にわたって開催された。この大会は、新教徒(プロテスタント)たちが組織的に反対する中で国際復興団七百名以上が支援に乗り出し、各地域で数多くの人たちが入場できずにそのまま帰るほどの盛況を呈した。真の御父母様は、「入類の新しい未来」という主題のみ言を語られた。

《祈祷》

 愛するお父様! 一九七五年四月を迎えました。息の詰まるような第二次七年路程がこの四月をもって締めくくられるという事実を思うとき、お父様、米国におきましても新しい体制を準備し、今や、日本に行っても、新しい三次七年路程を準備しなければならない時代になってきています。

 第三次七年路程が平面上に現れ、世界に向けて影響を及ぼし得る膨大な仕事を計画しなければならない、このような立場にいることを知っておりますので、お父様、共にあってくださることを切にお願い申し上げます。

 きょう、四月一日を迎えました。数時間もすれば、釜山に向けてたちますので、お父様、あなたの計画のとおりになさってください。私の話したいことを言おうとは思いません。あなたの心情と一致する立場で、民族の運命を懸け、あなたの前に責任を果たせなかったことを私自ら悔い改め、民族を代表し、民族が今後行くべき道に私が責任をもつべき立場に立ちました。

 今回の釜山大会を通じて、釜山に住んでいる二百万の市民の前に何を残してあげるのでしょうか。方向が分からないでいるこの民族の前に、その胸に、統一教会でなくてはならず、統一教会の群れの知性でなくてはこの国は救えないという、一つの方向を提示してあげられるよう許諾してくださり、この国と国民が世界と共に生き、この世界はお父様と共に生きることができる、確実ではっきりとしたその道を見つけ出していけるよう祝福してくださることを切にお願い申し上げます。

 釜山、大邱から、ソウルまで駆けていかなければならない統一教会の運命があり、み旨を釜山から伝えましたので、再びその道をたどっていくこのような歴史的なものを整備しなければなりません。最初に釜山から上がっていった統一教会は責任を果たせませんでしたので、今回上がっていくこの群れは責任を果たし、七〇年代に恥ずかしくなく、第三次七年路程で責任を全うするようにしてくださることを切にお願い申し上げます。

 その時、統一教会の機動隊が、全世界の若者、二世たちが来て祖国光復のために入城し、この国の反対するキリスト教、反対する主権、反対するそのすべてに対して闘ったのです。

 その時、どのようなことが起こったかというと、それは蕩減復帰すべき時です。主権的な基準の前に家庭を取り戻したので、国とぶつからなければなりません。そして文総裁を中心として政府と一つにならなければならないのです。ところが、既成教会が解放神学を中心として、常に金日成の科益となるように動いているのです。

 先生は、政府と一つになってすべてのものを動かさなければなりません。政府と組んで国を動かさなければなりません。そしてキリスト教を追い込むのです。

 米国を代表したキリスト教、米国と連結している韓国政府、それから統一教会があります。イエス様の時代には、ローマとイスラエルの国がユダヤ教と一つとなってイエス様を打ちました。今はどのようになっているかというと、米国と大韓民国とキリスト教が一つになっているのです。ですから、キリスト教が激しく反対するのですが、それをどのようにしますか。ここに統一教会が必要なのです。今は米国と米国に後援を受ける政府と統一教会がぴたっと一つになったのです。イエス様の時代と反対です。それはどういうことかというと、ローマ、イスラエルの国、キリスト教が一つとなってユダヤ教を打つのと同じなのです。国家的な基準の蕩減復帰原則です。

 実際、私が釜山で講演する時、既成教会を称賛するのでなく、激しくしかったのです。「君たちがだらしないからこうなのだ。私が君だちより、ほかの誰かより足らないところがあるか。この者たち! お兄さんがお兄さんとしての本分を果たさないので、弟が弟の役目を果たしてお兄さんを支えてあげなくてはならない!」と言って、激しく攻撃したのです。そのようにしてこそ、神様も少し心が晴れるでしょう。(笑い)三十年の間耐えてこられた神様の心を、私が晴らさなくて誰が晴らしてあげるのですか。そこに来た人が悪口を言うなら言えというのです。既に、そのように一度言い放ったので、大邱やほかの所ではしなくてもいいのです。(笑い)今は蕩減復帰路程を歩んでいるのです。

 それで釜山から上がっていくのです。霊界から啓示を受けた人が「今回統一教会に負けたら既成教会は終わりだ」と言ったというのです。大邱でも「統一教会に負けたら最後だ」と啓示を受けたのですが、よくも受けたものだというのです。「統一教会を滅ぼさなければならない」と言いながら、ひたすら執拗に闘いを挑んで、ありとあらゆることをしたのですが、私たちは滅びませんでした。完全に押さえ込んでしまったのです。

 蘇生である釜山、その次に長成の大邱、それから完成のソウル、そうして仁川を経て全州から光州へと、九ヵ都市をぴったりついて回り、なすべきことはすべてなしたのです。とにかく今はもう心残りがないはずです。

 このような闘いをするのです。このような闘いをして、結局誰がこの世に現れたのですか。先生ではなく統一教会が現れたのです。そのようにして個人として知られ、家庭として知られ、私たち全体として知られ、その次に民族として知られなければならないのです。


四 総解怨式と救国世界大会

総解怨式(一九七五・五・一、協会創立二十一周年、清平修練所)

 真の御父母様は、七五年五月一日、清平修練所で協会創立二十一周年を迎え、総解怨式を挙行された。この解怨式は、真のお父様が公式路程を開始された四五年からは三十年、協会を建てた五四年からは二十一周年になるため、この日を期して、堕落世界の母の代表格である崔元福先生を中心として、天使世界と宗教人、善の王、忠臣、良心的な人士、哲人たち、先に他界された真の御子女様だちと、統一教会の人物たちはもちろん、ルーシェルから、歴史上の代表的悪側の中心人物たちまで、全体を解放して新しい道を開かれ、その基盤で神様と真の御父母様が解放を受けられる総体的解怨式であった。

 きょうは、この協会を中心として見れば、二十一年となる協会創立記念日であり、また第二次七年路程の最後の期間になります。それは、四月(真の御父母様の聖婚式)から始まったのです。また、先生自身の一代において見れば、三十年(一九四五〜一九七五年)を越えていく時であるというのです。

 このような時代なので、全体の解怨成就の蕩減式をしなければならないのです。この式をする時は、まず最初に、神様の前に解怨式をしてさしあげなければなりません。その次には何かというと、真の父母の解怨式をしてさしあげなくてはなりません。

 そめ次に、崔元福先生の還暦だということですが、還暦という言葉とは何かというと、再び帰るということです。別の言い方をすれば、復帰して帰るということです。崔先生の還暦も還暦ですが、これが崔先生を中心として、堕落した世界の真の夫人として一人の母のような立場に立って新しい復帰歴史のすべてのものを蕩減する式にもなるのです。今や、崔先生を中心としてすべてが変わるのです。これまでの堕落した世界、霊的世界のすべてが、崔先生を中心として蕩減しなければならないのです。本来の父母を中心として蕩減するのではありません。もともと、堕落していない本然の世界では、完成した善なる父母を中心としては堕落条件が成立しないのです。

 もちろん、先生がすべて築いてきたのですが、結局女性が失敗したので、そのような条件を中心として一度にまとめて蕩減しなければならないのです。そのようにしようとすればどのようにしたら良いのですか。崔先生が蕩減して完全に峠を越えていくにおいて、一人で越えていくのではないというのです。ここに、これまでの数多くの宗教、キリスト教であるとか、イスラム教、仏教、儒教など、すべてを糾合しなければなりません。それから、これまでの歴史時代において、善君がいて、忠臣がいました。忠臣の中には文官と武宮がいました。そうして、一つの国を中心として善君と忠臣がすべて一つになって越えていくのです。

 その次には、歴史時代において宗教は信じなかったけれども良心的な立場に立った人々を糾合しなければなりません。それから天は証したのですが、神様のみ旨に侍らなかった人たちがいます。この人たちは何かというと、哲学者とか良心的な系統の人です。そのような種類の人がいるのです。そのような種類の人をすべて糾合しなければならないのです。またその次にはカイン的な世界があります。それはルーシェルから、イスカリオテのユダ、皇帝ネロ、現在の共産党世界に至るまで連結されているカイン的な世界です。これをすべて合わせて蕩減の道を開いておくのです。共産党までもすべて救うことができる道を開いておき、すべてまとめて、きょうこの日に全体が今や「天倫に従っていきます」という式をして、すべて屈服させなければなりません。そのようにして、ここに崔先生を中心として連結させ、全部解怨成就しなければなりません。そのような基盤のもとに、真の御父母様の解放と神様の解放がなされるというのです。

 今、お膳を整えましたが、そのお膳は何を意味するのでしょうか。統一教会がこれまで歩んできましたが、統一教会を信じて霊界に行った霊たちがいるのです。そのような統一教会の信徒たちもまた解怨してあげなければなりません。そこには喜進もいるし、恵進もいるし、先に逝った人たちがいるのです。また、協会長をはじめとして統一教会を信じて逝った人たちを全部霊的に解怨してあげると同時に、地上解怨もしてあげなければならないのです。統一教会を信じていながら、どうにかなった人がたくさんいるのです。その人たちまで連結させ、すべて蕩減してあげなければなりません。

 キリスト教を中心とした宗教人たちを東側にして天使世界は西側にし、それから南側には善君、愛国先烈、北側にはカイン型サタン世界というようにして解怨成就しなければなりません。ですから、きょうが何の日かというと、総解怨をする日です。歴史においての総解怨式をする日です。この日が現れることによってすべて越えていくというのです。ですから、これからは天の法度が成立することでしょう。これまでキリスト教をはじめとした数多くの宗教は、この道が分からない中できました。しかし、このような転換式をすることによって、今後は統一教会を中心として法が定められるのです。

 霊界でも、これからはやたらに行動できないのです。これまでは、悪霊たちも自分たちの思いのままに蕩減法を適用して行動したのですが、もうそのようにはできないのです。法度に従い、自分の系統と今の自分の良心的基準に該当する相対的地上人を通じてなら蕩減条件を立てることができます。それは越権にはならないのです。これによって秩序がとれていくのです。今からは天の国の憲法制定が始まっていくことでしょう。

 これまでは、統一教会を中心として、個人的に国家圏まで入っていける基盤が築かれました。ゆえに霊界でも、個人的に国家圏を思いどおりに往来できる道を開いておかなければなりません。そのような式が総解怨式です。


《祈祷》

 一九七五年五月一日、八時五十分、この時間を期してお父様の命令で、全天宙世界に発表し、宣布してください。「我、神のみ名をもって天使世界の解怨を喜ばん。真の父母の解怨を喜ばん。真の父母を中心として、これまで犠牲になってきた宗教を解怨することを喜ばん。のみならず、地上で善君善王、良心的人士、哲人たちのすべての所願成就をしてくれたことを喜ばん。サタン世界の哀れなこの怨恨までも忘れてしまい、これらを解放することを喜ばん」という宣布を、お父様のみ名によってしてくださいますことを切にお願いいたします。

 今や、この息子と娘はお父様の宣布を受け、この実体世界に神様のみ名と共に、真の御父母様のみ名と共に総解怨の日をお父様のみ名によって宣布いたしますので、万有の存在は、この宣布の言葉と共に天の法度に順応 、天の願いの前に順応しなければならないことでしょう。すべての国がそうであり、すべての民がそうであり、すべての霊界がそうであり、善なる霊もそうであり、善なる民もそうでありますから、悪なる民もそうすることができる恵沢圏内に、すなわち自己の基準による一つの功績に順応してその実績を通じてお父様の懐に帰ることができる道を、この時間、開こうと思いますので、もろ手を挙げて許諾してください。

 そうして、これより、そのような条件を成就させる式典を今もちますゆえ、お父様、喜びの心をもって愛で施してくださり、今やあなたの権限を広げ、善を掲げ悪を押さえ、その悪も善の前に屈服することにより、本然のエデンにおけるカインとアベルを中心として蕩減復帰したことを、今、この民族と世界において成就されるよう許諾してください。それにより、今や天が行くその行路の前に共産世界が頭を下げ、勝利の旗印の前に順応できる一日をもたれますことを切にお願い申し上げます。

 昨日、ベトナムが共産圏の前に屈服したことを、天がサタン世界全体を代表した祭物とされ、今は、共産世界が韓国を主として世界の前に屈服することができる一つの蕩減の起源を準備してくださることを切にお願い申し上げます。今、神様のみ名と天使世界と真の父母のみ名と善なるすべての霊人たちを動員してこのことを宣布いたしますので、これを、神様を中心として擁護し、鉄石のように立てるところに数多くの霊界を動員し、良心的な人たちが総動員しなければなりません!

 この清平の地、きょうこの時間を、全霊界が注視し、全天使世界が注視し、神様が注視し、地にいる真の父母が注視し、地にいる数多くのキリスト教とそれ以外のすべての宗教が注視し、数多くの善なる国と善なる忠臣たちが注視し、数多くの息子、娘が注視し、共産世界まで注視するこの場において、お父様の懐に余すところなく抱かれるこの日として奉献されることを願いますので、受け入れてください。順次続く式典をあなたの霊魂とあなたの勝利の基盤で受け取ってくださることを切に切にお願いしつつ、すべてのみ言を真の父母のみ名によって申し上げ宣布いたします。アーメン。


救国世界大会(一九七五・六・七、ソウル汝矣島広場、六十ヵ国代表一千名を含む百二十万名)
主題:世界の中の韓国

 救国世界大会が七五年六月七日、ソウル汝矣島の五・一六広場で、百二十万名が参加する中で挙行された。世界六十ヵ国から参加した一千名の代表たちは聖域守護を誓った。この大会で、真のお父様は、「世界の中の韓国」という主題で講演をされた。

 六月七日に五・一六広場に百万人を動員するのですが、できれば六十ヵ国から動員しようというのです。六数を蕩減するのです。全世界の国家が今準備していることでしょう。

 私たち統一教会自体として見れば、五・一六広場での大会は一つの冒険であると思うのです。大きな冒険です。その広場を埋めるということは冒険ですが、私たちがこのような大事を行うようになったのは、この時代の運勢によるのです。神様の摂理から見るとき、今がどのような時であるかということを知っているため、この時代に合わせてこのような大会をしなければならないということを皆さんは肝に銘じなければなりません。

 皆さんが御存じのとおり、現在の韓国は全世界が注目する情勢に置かれている立場です。韓国の動きというものが、韓国自体だけでなく全世界に影響を及ぼし得る段階に入ってきました。韓国の置かれている状況を見れば、民主と共産が一つの分岐点に立ち、民主世界の勝利へと向かう道をここで模索するか、でなければ共産世界の勝利する道が成されるのかという、分かれ道に立っているのです。ここで誰が道案内をするかということが問題になるのです。

 ここにおいて誰が先に天の運勢、天運に合わせることのできる行動をとるか、言い換えれば、誰が旗手の使命を果たすのかというのです。民主世界が勝利するためにも、ある個人ならその一個人が動機になるとか、一つの団体が動機になるとか、そうでなければ一つの国が動機になるなどして、動機となる団体、国家なら国家がなくてはなりません。

 歴史の出発や、歴史の新しい転換というものは、必ず、個人を中心とするとか、あるいは団体を中心とするとか、あるいは国家を中心とするなどして、新しい次元に転換されて発展していくことを私たちは知っているのです。

 このような緊迫した実情において、もちろん大韓民国が天の運勢に合わせた行動をとらなければなりませんが、大韓民国自体は、天がどのように大韓民国を通じて世界へと進もうとしているのかということを知ることができません。それゆえ、そのことが分かる宗教を代表したある団体が責任をもたなければなりません。その宗教団体の中でも、私たち統一教会がここに旗手の使命を果たさなければなりません。このような責任を私たち統一教会が果たそうというのが、五・一六広場での大会であることを皆さんは知らなければなりません。

 汝矣島五・一六広場という場所は歴史的広場であるため、今回の集会は、神様のみ前において、歴史的公義の審判を受ける時なのです。統一教会がまさしく世界史的な神側に立った団体なのか、民族を生かすことができる団体なのか、そうではない団体なのか。統一教会の家庭は民族的家庭を代表し、導いていくことができる主体性をもっているのか。統一教会の人々は四千万民族に対して主体性を生かし得る、そのような個人になっているのか。今回の大会は、天からこれらのことの公義の判定を受ける良いチャンスであるというのです。それだけではなく、公義の判定を受けた権威を世界人類の前に立てることのできる時であり、民族においては、これまでの悲しく無念だった歴史的なすべてのことをここで清算し、受難の代価として善意の功績による新しい恵沢と恩徳を捧げることができる時であると考えるのです。それゆえ、この瞬間こそは、深刻な瞬間であることを皆さんは知らなければなりません。

 それで、先生は第三次七年路程において、全米を席巻し、霊的世界キリスト教の運勢を集めて韓国に入ってきました。霊的に国家的基準を越えて世界的基準までいって運勢を集めて入ってきたので、これを肉的国家的基盤に連結させて、さらに霊的世界的勝利の基盤の上に、肉的世界的基盤を凍結させることにより、霊肉を完全蕩減できる世界史的な新しい起源を準備し、新しい次元で登場するというのです。

 それで韓国でのこのようなすべての勝利的結果は、どこに直結するのでしょうか。ヤンキー・スタジアム大会に直結するのであり、ワシントン大会に直結するのです。これにより、米国の朝野で問題になるはずです。この位置を訪ねてくるのに、それこそ何千年かかったことでしょうか。堕落以後六千年ではありません。数十万年かかったということを知らなければなりません。それで今回、統一教会が五・一六広場でこのような大会を行うのです。革命政府になってから十四年です。十四年が終結する時とぴったり合っているでしょう? 先日、五・一六革命の十四周年の記念式をしたでしょう? 私たちも第二次七年路程を終える記念式をするのです。ゆえに、ここで世界的な勝利の宣布ができるということは驚くべき事実なのです。これにより、統一教会は新しい宗教としての主体性をもって世界舞台へ堂々と七年路程を出発するのです。これは、解放直後の先生の七年路程と同じ立場なのです。世界史的な七年路程の勝利の基盤を中心として、既成教会が反対する立場ではなく、既成教会が歓迎する立場に立った統一教会の型をつくっておいた七年路程であり、そのような立場であるというのです。三十年歴史を回って戻ってきたというのです。

 背の低いずんぐりむっくりの崔昌林氏が、安保部門で五・一六民族賞を堂々ともらったでしょう? (笑い)(一九七五・五・一六)それを見れば、なした結果が驚くべきものであれば、神様も仕方なく称賛するのです。そのようなことを知り、この時に皆さんは、歴史的使命を謙遜に果たすべき旗手の立場として出発点に立ったことを知り、六月七日まで厳粛に歩まなければなりません。

 共産主義に勝利し得る基盤の上で思想と宗教の統一形態を整えてこそ、最後に残る統一文明圏を形成し、新文化世界を形成することができるのです。その事実を、この国家と国民の前に、世界の前に告知する大会がまさしく五・一六広場で行われる救国世界大会なのです。


世界統一軍団(国際義勇軍)編成宣言

 今回、皆さん国際機動隊がアジアの日本を経て韓国へ行くということは歴史的なことです。英国のような日本を経て、イタリア半島のような韓国において、新しい、挙国的な活動をなして、六十ヵ国の代表が参加し、百二十万人を動員して結集させたという事実は、神様の摂理歴史において新しい起源を備えたということを知らなければなりません。これは、神様のみ名をもって、米国が独立宣言をしたことよりも偉大なことであり、共産党が共産党宣言をしたことよりも偉大なことです。

 神様から見たとき、これは、西欧文明とアジア文明が凍結して新しい世界史的な波動を起こすことであり、神様の摂理途上では初めての出来事です。西欧人たちが結合して「韓国を生かそう」と行動したのです。それは何かというと、外的な体のようなものが「精神を生かそう」と行動したことなのです。反対になったのです。韓国はそのような立場にあるため、そのようなことをすることによって歴史的起源を設けたという事実を知らなければなりません。

 きょう、一九七五年六月七日は、先生にとって、また神様にとって歴史的な宣布の日となるのです。インドシナ事態に便乗して虎視耽々と再び南侵をうかがっている北韓の金日成を糾弾する喚声が正にこの広場で天に突き上がり、全天地を揺るがしました。

 今まで安保総力のための決起大会も何度かありました。しかし、この救国世界大会は、二つの意味で唯一無二の歴史的な大会となるのです。その一つは、きょうのこの集いが神様のみ名によって北韓の金日成を糾弾する大会であるということです。そして二つ目は、この大会が私たち大韓民国の人だけが集まって韓国の自由と主権の守護を決意するのではなく、人種が異なり、血統が異なり、言語が異なり、また風習が異なる世界万邦を代表して、六十ヵ国から集まってきた千名以上の代表たちがここに共に参加して、自由大韓と全世界の守護を堅く決意する世界的大会であるということです。この救国世界大会は、全世界が決起して韓国の自由守護のための自由の決意を満天下に誇示する世界的祭典です。

 この世界大会は、カンボジアとベトナムの赤化によって引き起こされた緊迫した祖国情勢の前に、内には祖国安保の次元の高い実力を誇示し、祖国を死守しようとする五千万の韓国国民を等しく団結させ、外には世界の人々の行くべき方向と座標を立てようとするところにあります。その結果として、北韓の金日成が軽挙妄動して六・二五(動乱)のような誤算と悲劇を繰り返さないように糾弾し、自粛するよう警告するところにその意義があるのです。(歓呼、拍手)

 それで今回、六十ヵ国から若者たちが来ましたが、彼らは国際義勇軍であるという話をしました。信仰の祖国であり、聖域である韓半島を保護するため、六十ヵ国の若者たちが義勇軍を編成し、韓国が有事の際には参戦することを宣言したというのです。

 それで今後、キリスト教徒だちと統一教会を中心として、それからすべての宗教人たちまで糾合して、「義勇軍編成運動をしましょう」と言うのです。その時は、郡守や署長まで招待して、「これは統一教会のためではありません。実権はすべてあなた方が握り、訓練だけを私がしてあげます。幹部まで、精神武装は私がしてあげます」と言うのです。

 ですから皆さんの思想は、始めから終わりまで徹底していなければなりません。そのようにして共産党に勝つことのできる思想を、勝共思想を吹き込んであげなければなりません。共産党の主張に対して、哲学的な論理においても、それらを克服し、代案も立て、統一思想も教えてあげなければなりません。

 今後、もし非常時になれば、何千名も募集して瞬時に配置するのです。そのようにすれば「タン、タン、タン、タン」と出陣が可能なのです。

 私が銃を作っていると米国の者たちまでが反対したのです。この骨もないような者たち。一つ間違えばすべて滅びるのです。それで今、水澤里で作っているのでしょう? 昔、私たちが空気散弾銃を作るときにも、八十丁しか作れない体制でありながら、一日に七百丁も作りました。昼夜の別なく二十四時間働いたのです。我が国、我が祖国は我々の力で守らなければならないという決意を固めてくれることを先生は願います。

 万物総解怨式と第三次七年路程の本格的出発(一九七五・六・一〇〔陰暦五・一、第十三回「万物の日」、前本部教会)


万物総解怨式と第三次七年路程の本格的出発
(一九七五・六・一〇〔陰暦五・一、第十三回「万物の日」、前本部教会)


《祈祷》

 愛するお父様! きょうは一九七五年六月十日、陰暦五月一日でございます。お父様! この日は、私たちが第三次七年路程を新たに出発する歴史的な記念の日でもありますので、天が御覧になり、地が注視し、万物が公認する中で、真の父母と真なる子女たちを通して栄光の忠誠を尽くそうとする神聖なるこの集いを、お父様、祝福してください。天の喜びと地の喜びと万物の和同があなたの所願成就の一時を賛美するとともに、満ちるように許諾してください。

 お父様! 第二次七年路程において、既に受難の道の恨をこの大韓民国を中心として越えました。内的・外的、霊的・肉的勝利の限界線を既に決定しました。お父様! 私たちはこの国の主権者の前に新しい告知もしました。お父様のみ旨の前に一致したすべての内容の成就は、あなたが許されたみ旨のとおりになることを知っております。アベルの前にカインが訪ねてきて屈服しなければならない世界史的な時代が来たことを考える時、お父様、この国があなたの前に屈服し得るようにしてください。

 陽暦の五月一日には私たちが総解怨式を執り行い、きょう陰暦の五月一日には、万物の総解怨式を終えることにより、人間と万物が完全に解怨成就してお父様の前に真の父母のみ名をもって捧げられ得る、原理的見解においては第三段階の完成時代であるあなたの主管圏内に結ぶことができる新時代圏内に入ったことを感謝申し上げます。

 今や第三次七年路程を整えることにより、国とすべての万物と人間たちが一つになってお父様の直接主管圏内に入っていくべき過程が残っています。この過程で韓国を基点として民主世界の主導国家である米国をあなたが抱き、サタン世界と共産世界を凌駕でき、優位に立ったお父様の勝利を褒めたたえることができる堂々とした世界的な実戦が成されるよう許諾してくださり、勝利の天国を全万邦に広げることができる天の国の行列が成されるようにしてくださることを切にお願い申し上げます。

 お父様! お父様! お父様! 七日の救国世界大会を中心として、あなたのみ旨の中で大韓民国の民があなたの前にぬかずき、彼らは天の声を聞きました。これからの韓国の行くべき正しい道がどうあるべきかということが今、挙国的に議論されているこのような状況にあって、あなたがこの雰囲気を取りまとめて地に落とすことのないよう許諾してくださり、天に突き上がることにより、あなたのみ座に連結される決定的勝利圏を備えて、万世の勝利の灯台を全天地に輝かす歴史的起源としてくださったことを感謝申し上げます。

 その日より三日目を迎えるきょう、「万物の日」をもちました。この日、すべてのものが、万物までも人間の前に直接主管を受けられる喜びの環境を備え、全天地が歓喜できる栄光の出発をもたせてくださったことを感謝申し上げます。輝かしいきょう、輝かしい第三次七年路程を迎えると同時に、愛する権道の百日目を記念する日もこのように連結されましたので、イースト・ガーデンにいる兄弟たちと共にこの日を祝い、全世界に散らばっている統一教会の群れと共にこの日を祝い、勝利、また栄光、また喜びが天と地と全万有の中に共にあってくださることを切にお願いし申し上げます。

 天を中心とした人間たちと、人間を中心とした万物が堕落した恨の峠を越えることにより、私たちが今年目標として立てた天国実現が可能な一つの起源を復帰するようになったことを心から感謝申し上げます。お父様! この国家を中心として世界に伸びていく今後の行路をお父様がお導きください。

 私たちは何度でも闘って勝利することをお誓い申し上げます。これからは、各自が自分個人のことを思い、自分の家庭を思い、自分の置かれている環境での安逸を追求する立場を離れ、今や世界のために何かを個人が残すために、家庭が残すために、この教会が残すために、この国が残すために総決起することができなければなりません。このような世界史的な使命をこの民族と統一教会と私たちが十分に果たし得るよう許諾してくださいますことを切に切にお願いしながら、すべてのみ言を真の父母のみ名によってお祈り申し上げます。アーメン。

 去る五月一日、神様と天使世界と人間は総解怨式をしましたが、万物は総解怨式をしてあげなかったのです。しかし聖書には、人間が堕落することにより万物も嘆息したと記録されているでしょう? それで、神様の息子が多く現れて自分たちの権威を主張できるその日が来ることを待ち望んでいるのです。ですから、万物も解放されなければなりません。

 きょうは、陰暦の五月一日です。陽暦は人を中心とした天のことを言い、陰暦は地上のことを言うのです。それで、きょう陰暦の五月一日に何をしたのでしょうか。ここで何の式をしたのかというと、ここに参加した人はみな知らないとしても、先生は「きょうは万物の総解怨式をする日です」という祈祷をしたのです。人間を主として神様まで解怨し、その次に万物を解怨したのです。韓国は今後、統一教会に反対しなければ豊年が続くことでしょう。

 霊的な世界での神様の解怨成就、真の父母の解怨成就、天使世界の解怨成就をすることによって、地上での宗教の教祖たちの解怨成就、次は、善君、忠臣、烈女たちの解怨成就、その次にはルーシェルとイスカリオテのユダと皇帝ネロまで、すべて解怨成就をしてあげなければならないのです。

 これまでは悪なる世界のサタン圏内で生活してきましたが、これからはサタンの名前でなく、真の父母のみ名によって生活するのです。解怨成就の原理原則を中心として見たとき、神様の解怨成就と共に天使世界の解怨成就をしたという道理にかなった道が地上に連結することにより、天のみ旨は、本来罰を与えて審判するのではなく、生かしてあげ、理想を与え、幸福をもたらしてあげることなので、皆さんは、皆さんなりに活動するところに該当する善なる世界へと発展していく道が開かれるようになったというのです。

 このように、すべて神様のもとに帰っていける霊的な道を開いてきたというのです。そうして、今回の「万物の日」、陰暦の五月一日、陽暦では六月十日が「万物の日」なので、その時に肉的な万物まで解怨成就するのです。人間たちの恨を解いたので、人間によって嘆息圏内にある万物を解いてあげなければならないのです。その嘆息圏は世界的です。サタンまで解放し、どんなに悪い人でも行くことができる道を備えたので、万物の嘆息圏を清算することができるというのが原理なのです。それで、初めて六月十日、「万物の日」を中心として、万物の解怨成就をしたのです。


朴大統領への書簡発送と出国(一九七五・六・八〜二八)

 一九七五年六月七日のことですが、大会が終わるや否や、朴正煕大統領がキル・ジョンシクと誰かを送って文総裁に会おうとしたのです。これを見れば、汝矣島事件は大事件なのです。共和党であれ何であれ、一遍にひっくり返してしまうようなものです。ですから、訪問して打診してきたのです。私がその時話したことを覚えています。朴大統領はその時、私を青瓦台(注:大統領官邸)に迎えて静かに教育を受けなければなりませんでした。

 米国のキリスト教から歓迎された霊的勝利の基盤をもって入ってきて、新約時代にイエス様が出発する当時に失ってしまったものを国家的基準で蕩減復帰して実体復帰をしなければならないのです。すなわちイスラエルの国とユダヤ教が一つになってイエス様に反対したことを蕩減するのです。その背後にはローマがあったのですが、米国を中心とした統一教会の機動隊と政府が一つになることによって、キリスト教を屈服させる立場に立つようになるのです。そしてキリスト教国家の実体蕩減復帰がなされ、世界的実体国家復帰運動を新しく出発することができるのです。

 それで、一九七五年六月七日のあと、汝矣島大会を終えて先生は朴正煕大統領に手紙を書いたのです。一大書簡です。「あなたは統一教会と一つになっていくべきである」ということを切々と、約二十ページに相当する手紙を送ったのです。しかし、二十一日たっても返事がなかったので、大韓民国をあとにして米国へと出発したのです。その時、毛沢東は土に帰り、私は飛行機で飛んでいき、アジアを越えて世界的国家実体復帰運動を始めたのです。一九七五年七月十七日です。その時から米国と本格的な闘争を始めました。

 一九七四年の末、十二月二十九日に、私がここに帰ってきました。そして、一九七五年四月一日には国際機動隊が韓国に入ってきました。一九七五年を中心として転換期を迎えたのです。それで、六月七日に汝矣島の救国世界大会を終え、二十八日までの二十一日間、韓国にとどまって朴大統領に忠告したのです。国家的な次元で連結されなければ駄目なのです。それで忠告をしたのですが、それを受け入れなかったため、私が六月二十八日に韓国をたつ時、アジア圏をすべて携えてたったのです。二十一日目のことでした。

 そうして、米国で実体作戦の途に上ったのです。政府とぶつかり合ったのです。押し出すのです。霊肉を中心とした国家的基準を立てたので、世界六十ヵ国を連結させるのです。それにより連結した超国家的、世界史的な米国の攻勢に入っていくのです。一九七五年から一九七六年が最高の迫害があった時でした。そして、一九七五年に宣教師を世界に送り出したのです。


五 世界宣教師および米国州宣教師派遣

世界九十五ヵ国に宣教師派遣−百二十七の宣教国に拡大
(一九七五・二・一二、日本で決定、五・五、派遣)


 これから国際機動隊を先頭に立てて全世界を巻き込んでいく計画です。なぜそのようにしなければならないのでしょうか。イエス様の時代における百二十門徒たちは世界的代表国家型であったため、百二十ヵ国に該当する宣教部を設置しなければならないのです。そのため一九七五年からは、その数に相当する宣教部をつくらなければなりません。

 これまで外国に出る時、一人ずつ出ていったのですが、これからは三人一組にして送ろうと思います。先生を中心として日本人、米国人、ドイツ人ですから四人一組と同じです。そうすれば超民族的な、新しい国家の民族になります。それでは、なぜ三名ずつ送らなければならないかというと、既に世界的時代を越えたからです。私たちは国家的基準の前にあって、アダム国家、エバ国家、天使長国家をもつことができる圏内に立っているので、世界が共同して出発をすることができる時に入りました。ですから、外国に宣教に送るときには、三名ずつの名簿を作るのです。百二十の国を突き崩すのです。

 宣教師を三名ずつ送り出したのは、その三名がイエス様の時代の三弟子を代表しているからです。それで、その国で三名でもみ旨を奉じることができる人を配置したという条件のもとで、三ヵ国の人を代表として送ったのです。ですから世界的なのです。そうして、彼らが一つとなって天に侍るのですから、滅びることなく発展するというのです。

 見てください。ドイツ人、日本人、米国人、それぞれヨーロッパ大陸、アジア大陸、米国大陸を代表しています。彼らは、かつて第二次大戦の時すべて怨讐でした。それらの怨讐が一つになったというのです。これら三つが完全に一つとなって神様を支え、その国が反対しようと何しようと進んでいくというようになれば、そこから天が役事するのです。死の場面があれば、「私が先に死にましょう」と言うことさえできるならば、私たちのみ旨は急速に発展することでしょう。

 イスラエル民族のペテロ、ヤコブ、ヨハネの三弟子は、同じ民族同士で一つになれずにイエス様を裏切ったのですが、今日、超民族的に世界の三弟子型が合わさり、レバレンド・ムーンを中心として反対せずに一つになっていくならば、ここから世界史的な統一の起源が起こるのです〇それゆえ、韓国と日本と米国とドイツ、この四つの国さえ一つになれば、世界は神様のみ旨の中に帰っていくという結論がここで成立するのです。

 それでは、世界を今後誰に任せるのでしょうか。神様のみ旨の中で、世界をいかなる民族、いかなる群れに任せるのかというのです。超民族的に一つとなって世界的なみ旨と神様のみ旨に責任をもつことができる群れに任せるのであり、そのような仕事を統一教会がするならば、その統一教会に、この四ヵ国を中心とした世界のすべてのことを任せるだろうと考えるのです。神様を中心として、アダムを中心として、本来のルーシェル、ミカエル、ガブリエルの天使が一つになった四位基台の形態を、初めてこの地上で国家形態としてつくるようになれば、統一が完結すると考えるのです。

 そのような観点から、世界のキリスト教全体が一つとなり、強力な組織となって世の中の国を操ることができる基準が立って、初めて神様のみ旨が成されるのです。神様のみ旨の前に立つことができるのがアベルなので、アベルの立場に立ちさえすれば、保護され、そのキリスト教を中心として神様のみ旨は成就されるのです、そうでなければ神様は離れていくのです。

 それで、米国内で再び結束しなければなりません。強い内的な基準があってこそ第一線の将兵が強いのです。今、世界に宣教部をつくるために、私たちは、世界百三十ヵ国に宣教師を送り出し、そのことをしようとしているのです。米国を中心として、皆さん自身を中心として、強力な体制の基準を形成していかざるを得ないのが現在の私たちの立場であることを知らなければなりません。すなわち、何をしなければならないのかというと、アベルの世界的版図を再確保しようというのです。


韓国家庭世界巡回師任命(一九七五・六・二七より)

 今回も、宣教師として百三十ヵ国に米国人、ドイツ人、日本人を派遣してみると、大韓民国の人が抜けているのです! そう考えたとき、どうして韓国の人たちを派遣することができないのかというのです。国家的立場がそれらの国々とは異なるからです。難しい立場にあるのです。しかし、その難しい立場は大韓民国の事情であって、神様の前には通じません。本来、世界の開拓は、韓国統一教会の本部がすべきなのです。にもかかわらず、受難の道を経ていない人々が先頭に立ったということは、韓国統一教会の皆さんの聡です。これは彼らの前に負債を負っているということです。ただ私がそれ以上の先頭に立っているので「神様! 大韓民国は、私を通じて蕩減してください」というような祈祷が可能なのです。そのことを知らなければなりません。

 ですから、三十六家庭から七十二家庭、百二十四家庭は、できればこの第三次七年路程で、世界を代表して十字架を背負うところで先頭に立たなければなりません。これが今日、祝福を受けた家庭、特に三十六家庭と七十二家庭、百二十四家庭の使命であるということを知らなければなりません。四百三十四家庭は平面的な責任を担っているのですが、三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭は、イエス様を中心として、国家的基盤の上で十二使徒、七十門徒、百二十門徒を象徴しているのです。七十門徒は国家の代表であり、百二十門徒は世界の代表であるため、百二十四家庭までは、世界的責任が内外に連結されているので、世界的受難の途上の先頭に立っていかなければならないということを皆さんは知らなければなりません。

 それゆえ、本来、宣教には誰が行かなければならないかというと、百二十四家庭、七十二家庭、三十六家庭が出ていかなければなりません。本来、み旨から見れば、これらの人たちが出ていかなければならないのです。ところが現在、全世界的に宣教に出ていく人の中に韓国人は一人もいません。日本人が行き、米国人が行き、ドイツ人が出ていっているのです。日本人をなぜ送り出し、米国人をなぜ送り出し、ドイツ人をなぜ送り出すのでしょうか。今、統一教会が大韓民国を中心として、平面上で復帰すべき国家があるとすれば、それは日本であり、米国であり、ドイツであるというのです。この四大国家を連結させるならば、共産圏まで世界から追放することができると考えるのです。

 したがって、平面上に現れて世界史的な責任を負わなければならない国が日本であり、米国であり、ドイツであるため、これまで復帰の使命において祝福家庭ができなかったこと、言い換えれば、三十六家庭ができず、七十二家庭ができず、百二十四家庭ができなかったことを、世界に出ていって代わりに蕩減を受け、今後それらの家庭が立つことができる位置のために犠牲を覚悟しながら、代わりに進み出た群れであるということを皆さんは知らなければなりません。彼らは国家が異なり、民族が異なるのですが、私たち祝福家庭を代表して出ていったという事実を皆さんが理解し、この第三次七年路程が終わる時まで、皆さんの家庭が一致団結して彼らと一つにならなければなりません。そのように一つとなって世界の運勢を転換してしまわなければならないのが、今日の摂理的な見方からの第三次七年路程であることを皆さんは知らなければなりません。

 それゆえ、できれば三十六家庭から何をしなければならないのでしょうか。これらの人々を代表し、彼らを総括的に主管できる体制をつくらなければなりません。そのため、ここで世界の六大州なら六大州を代表する巡回制度をつくり、それを徐々に拡大させて、宣教部の発展に従って代表として三十六家庭を投入し、代表として七十二家庭を投入し、代表として百二十四家庭を投入して、七年の途上において内外で一つになるようにして、世界復帰の運勢の方向を転換させなければなりません。そのようにしなければならないのが、今後皆さんの家庭を中心とした第三次七年路程であることを知らなければなりません。このような緊迫した、かつ息の詰まるような歴史的な転換期に置かれていることを知らなければなりません。


共産圏での宣教師たちの試練(一九七五〜一九七六、四ヵ国の宣教師が追放)

 現在アフリカまで、百二十七ヵ国に宣教師が出ていっているのです。ところが、四ヵ国で追放されました。それは、なぜそのようになったかというと、共産党と闘ったからです。すべて共産国家なのです。それで現在、百二十三ヵ国に出ていっているのですが、そこにいる一線の宣教師たちは、困難なことに直面したとき、涙を流して祈祷をすれば教えを受けるのです。そのような体験がありますか。なければ統一信徒ではありません。一〇〇パーセント教えてくれるようになっているのです。

 一九七五年から一九七六年が最高の迫害があった時でした。一九七五年に百二十七ヵ国に宣教師をすべて送り出しましたが、それは摂理を短縮させるためなのです。その時、全世界が統一教会に反対しました。先生に反対すると同時に世界の宣教師が牢獄に行くようになるのです。

 それで、レバレンド・ムーンはどこまで行くのでしょうか。これまで全世界が統一教会に反対しました。世界全体が反対しなくてはならないのです。ユダヤ教からキリスト教、イスラム教、ヒンズー教など、すべての宗教、そしてすべての国の国民と共産党までそこに加勢して、総攻勢をするのです。そのようにならなければ、全体から勝利したという条件を復帰することができません。それが一九七六年を中心とした米国での一大闘争歴史です。統一教会の一大闘争歴史です。

 その前年を中心として、世界百二十七ヵ国に宣教師を送り、世界ががらっとひっくり返りました。ところが米国が主動となって米国大使館を通じて各国ですべて反対させることによって、世界のすべての統一教会の宣教師たちは十字架にかけられるのです。追い出そうとして、ありとあらゆる闘いをするのです。それはなぜでしょうか。我々がサタン世界を否定するからです。その結果、サタン世界が攻撃することにより、宣教師たちも否定された立場に立つのです。

 その立場にあって、いかなる者、いかなる国をも恐れてはなりません。ゴリアテと闘ったダビデのように神様を絶対視し、神様を愛する立場で堂々と進まなければならないのです。「世界万邦の邪悪な反対の暗雲たちよ、神様のみ名によって行く私の前に出てこい! 攻撃しろ! 打て、こいつら! やりたいようにやってみろ!」というのです。

 皆さんは、私たちの兄弟が今、鉄のカーテンや共産圏国家の地下で命を懸けて闘っていることを知らなければなりません。ある人が先生に遺書を送ってきました。「先生、終わりが近づいています。将来、霊界に行ってお目にかかります」というのです。そのような闘いをしているということを私たちは知らなければなりません。誰が共産主義を防御するのか、我々しかいないではないかというのです。


米国各州要員配置(一九七五・三・五)

 州から押し寄せてきた皆さんの活動基盤が今相当に難しい立場にあると思うので、緊急対策として、日本の祝福を受けた家庭で、ニューヨークにいる五十名を代表者として一州に一人ずつ派遣し、そこに一人ずつ付けて送るように人事措置をしました。あす(三・二四)出発するのです。なぜそのようにするのかというと、今年の目標が天国実現であるからです。

 米国が天使長国家だということを皆さんはよく知っています。天使長国家の伝統をもっては天国に入っていくことができません。そのため、天の法度に一致した家庭的制度を通じた訓練を受けなければならないのですが、それを今年からなさなければなりません。それは、米国の人としてではなく、超国家的な基準で訓練しなければなりません。

 それゆえ、先生の代わりに行くと同時に、それらの女性をお母様の代わりに皆さんのセンターに送り、母の役割をさせるのです。「母の役割をしなさい」と言って送るのです。今や、生活制度を教育しなければならないのです。ではどのようにすべきなのでしょうか。これまでの経済生活の方法が今の米国の女性たちの生活方法と異ならなければならないと考えるのです。

 それゆえ、この女性たちが今後活動できるように調整する経済的なすべての権限と責任を負わなければなりません。経済隊員が今後、ある新しい州に割り当てられたら、誰を訪ねていくのかというと、この日本のお母さんたちを訪ねていくのです。責任を任せたので、この問題に対しては今後その州の責任者もあれこれ言うことはできません。それゆえ行ったらすぐ引き継ぎをし、食口たちを引率して、これまで活動してきた部署で経済活動ができる道を開いてあげなければなりません。専門的責任を負わなければなりません。

 ベリータウン修練所では、今回、九百名近くの人が修練を受けています。百二十日修練を三百六十名以上が受けているのです。それで、今回、外国宣教に出ていく人が八十二名です。外国に伝道に出ていく人だけでも四百名以上、五百名近い人たちが準備しています。既に外国食口は、四月末までで準備がすべて終わったはずです。遅くとも十日以内にはみんな出発することでしょう。そして、五月十日までには現在の百二十日修練は終わり、全国に派遣されることでしょう。今年は、百二十日修練を千二百名に受けさせ、統一教会の威信と体面を立てることができる人を育てあげ、千二百箇所に派遣するのです。そうして、二人が多くの人を伝道する必要はない、十二名以上は伝道するな。十二名しか抱えることはできない」と、きっちりと公式的に定めてしまったのです。


六 第三次七年路程の前半三年

最大決戦の三年半(一九七五〜一九七八前半)

 先生を中心として霊肉を中心とした氏族基準、民族基準まで上がってきましたが、世界基準まで行くためには、国家を超え外国を中心とした霊的活動圏を立てなければなりません。一九七二年度から三年路程を通じて勝利的に霊的世界基準を韓国にしっかりとくっ付けておくことにより、韓国が世界的実体の中心に立つことができるという結論が出てくるのです。

 韓国で既に国家基準を立てておいたので、これを世界的基準に連結するためのものが三年路程です。前半の三年は、キリスト教の世界的基準を訪ねていって霊的キリスト教を引き継がなければなりません。そして後半の三年は、霊的基盤の上で国家を中心として実体的に動き出さなければならないのです。これがイエス様を中心とした世界的時代における肉的三年路程と同じです。

 それでは、それはどこを基盤にするのでしょうか。韓国で汝矣島大会を中心として、既成教会や国に対して、すべてを押さえることのできる基準になったので、霊肉を中心として築いた勝利的基盤の上で米国を中心とした世界的摂理三年路程が始まったことを知らなければなりません。それで、一九七五年から、世界史的な第三次七年路程が始まったのです。霊肉を中心として世界的、歴史的転換がなされたという話です。一九七五年、一九七六年、一九七七年は、世界史的な三年転換期です。米国の運命がこの時に変わり、米国の運命とともに世界の運命が決まる時が、この時であるということを知らなければなりません。

 今から七八年前半までの三年半の期間というものは、神様の摂理から見るとき、最大の決戦をなすべき偉大な期間です。歴史上になかった非常時期です。この期間に米国で共産党を防御する基盤を築くことができなければ米国は滅びるのです。そしてそのようになれば世界が滅びるのです。

 天使長が過ちを犯してアダムとエバを失ってしまったので、天使長の立場にある米国が、エバ国家の日本とアダム国家の韓国を再び天側へと復帰してあげなければなりません。それで先生は、韓国と日本と米国の三つが一つになればアダムとエバと天使長が一つになることになるので、世界は滅びないと考えるのです。

 米国が立てば世界は完全に蘇生するのです。共産党がいくら強くても、下がっていくのです。一九四五年以後、第二次世界大戦直後に全世界を導くはずであったのが、米国が失敗することにより、先生は三十年の歳月を送ってしまったのです。これに三年を加えて一九七八年までです。これは、イエス様が三十三歳で使命を完結するのと同じ時であるということを知らなければなりません。すべて数理的にぴったりと合っているのです。


三年路程と夏季四十日伝道出発(一九七五・七・二〇、千七百四十二名参加)

 今年の七月二十日になれば、昔、一九五七年度に行ったと同じように韓国にいる統一教会の全食口を全国的に四十日伝道活動に送り出そうと思います。本格的に三年間をそのように動かなければなりません。できれば機関にいる人たちも、四十日で支障があれば一週間とか二週間ずつにしてでも、一年の間に四十日をどのようにしてでも終えなければなりません。そのような運動をこれから三年間、皆さんがしてくれるように願います。

 七月二十日から三年路程が始まりますが、これは何でしょうか。イエス様がなし得なかった三年路程を蕩減復帰して、イエス様の三年路程と同じ国家基準を皆さんが越える時だというのです。イエス様が越えられなかった国家基準を皆さんが越えなければならないのです。イエス様が三年の間、民族の前に裏切られ、教会の前に裏切られ、国の前に裏切られたそのような境界線を越え、国の歓迎を受け、教会の歓迎を受け、民族の歓迎を受けることができる、そのような立場に立たなければなりません。したがって、三年間だけ教育すれば、韓国全体が統一教会と一つになることができる圏内に入っていくのです。

 それで七月二十日に三年路程を出発しなければならないのです。これは、一九五七年度からの三年を中心として、六〇年代を迎えるための準備をしたことと同じなのです。その時に匹敵するというのです。そのような基準で国家を越えて世界を受け継ぐことができる今この時において、三年路程を終結することにより新しいイエス様復活の国家形態基盤が完成するというのです。

 イエス様が失敗したことを皆さんが民族と教会を中心として統一し、世界に進出できる摂理的土台がこの三年期間で決定されるのです。それが原理観です。先生は漠然と話すのではありません、歴史がそうなるのです。必然的です。それゆえに現政権を中心として、朴大統領は、悪賢い人のようにしてでも、共産党の前には一歩も譲れないという気持ちをもたなければなりません。

 今、米国の戦争に対する見方が変わってきているでしょう? 過去においては、聖域だとか、何だとか言いながら後退したのですが、今は後退してはなりません。後退すれば完全に滅びるのです。今からは、戦争すれば勝たなければなりません。世界情勢がそのようになってきているのです。私たち統一教会もこれからは攻撃時代へと入っていくのです。

 さあ、ですから四十日夏季伝道に加担すべきですか、すべきではありませんか。ところで、なぜ四十日なのでしょうか。本来なら皆さんは三年間ずっと続けてしなければなりません。しかし、四十日、四十日、四十日の百二十日で三年路程を埋め合わせていくことができるのです。そして、それが条件的な期間となり得るため、四十日にするのです。それゆえに、誰もがみな、この四十日を通過しなければならないということを知らなければなりません。もちろん三年間継続するのですが、四十日を中心として伝道すれば、その国の民は育成され、その国の息子、娘は育成されるだろうと思うのです。


全国教会百二十名伝道の目標

 本来、先生の計画では、今年の四月までに一人が百二十名を中心として教会を一つずつ建てなければなりませんでした。先生は、一九五七年度の開拓伝道の時代から「百二十名を中心として一人が全国に教会を一つずつ建てなければならない」と言いました。復帰摂理のみ旨を中心として見たとき、各自が氏族を代表したのなら、それに値する責任を果たさなければなりません。個人が家を建てる能力があるのに、氏族を代表する群れが教会の一つも建てることができなければ、そのような氏族は残ることができません。それでは、期待や望みをもつことができないと、私自身は思うのです。

 骨を削り、それを売ってでも教会をつくらなければなりません。それは神様が見つめ、原理が指向する目的であるにもかかわらず、これまでそのことを標準として、そのような使命に生死を懸けてそれを達成した人が何人いるのかというのです。

 先生が来ることを期待していますが、先生が来ればどのようにするつもりですか。先生に来てくれというのは、先生をこき使って苦労させようというのですか。「私たちはお金を全部使ってなくなったので、必要なお金を当ててもらわなければなりません。先生、来てください」とでも言うのですか。そのような群れは残ることができません。

 それで、そのような群れの前に、膨大な資源を投入して百六十二箇所も教会を一時に建てなさいというのは、お金がたくさんあってそのようにするのではありません。私は原則を徹頭徹尾知っている男です。もし、教会を建てたのに食口で満たすことができないときには、数千名の国際機動隊を動員するつもりです。男性、女性を動員して、これまでの教区長、教域長、教会長は全部追い出すつもりです。

 今は教会堂も広くなったので、これからはそこに人を連れてきて原理で武装し、勝共思想で武装し、統一思想で武装して、横的縦的、前後左右はもちろんのこと、どこに行っても自分の主体的な位置を喪失しない、そのような位置に立ち、多くの義勇軍を募集して訓練してくれるようお願いします。

 統一教会は、本来、先生の出発と同時に世界へと向かうべきだったのです。ですから、新しい教会を建てるのも、そのような意味で一致するのです。それゆえに、間違いなく教会は満たさなければなりません。教会を建てたのにもかかわらず、もし、六ヵ月以内で満たすことができなければ、大変な苦悩です。九月に教会を建てたときには、どのようになるのですか。九月から六方月間です。教会を建てて最初の礼拝をする日から六ヵ月間で教会を満たすことができないときには、人事措置を行うのです。そのようになったら、責任を果たせなかったので荷物をまとめてみんな故郷に帰りなさいというのです。


七 米国での主要行事

米国統一神学大学院開校(一九七五・一〇・二〇、ニューヨーク、ベリータウン)

 米国の統一神学大学院(総長・金相哲)が七五年十月二十日、ニューヨークで開校した。カトリック神学校の建物を購入して開校したこの統一神学大学院に、宗教教育の修士課程五十七名が入学した。

 神学校一つ買うにしても、私は、購入前に十七回も行ったり来たりしたのです。十七回も何をしに行ったのでしょうか。祈祷して精誠を尽くすのです。その学校を建てるとき、責任者以上の観念をもってそうしたのです。

 米国のベルベディアに三百二十エイカーの土地を買いました。また、ベリータウンにも二百六十四エイカーの土地を買いました。良い大学を建てなければなりません。

 これからは壮大な基盤を築き、大学を建て、統一教会で苦労した人たちと功労のある人たちには、死なない限り、全員に学士や博士の学位をあげようと思うのです。その時になれば、それにふさわしい誠意があるかということが問題です。「勉強します」と言う人には、みな勉強させるつもりです。

 少なくとも二つ以上の学位をもった有名な人を十二名選び、神学大学院を中心として教育をさせようと思います。これからは大学を出なくてはなりません。そして、超教派的な思想武装をした国際機動隊を中心として世界的な復興運動をしようと思うのです。

 私たちは世界的な大学をつくらなければならないため、ユニファイド・サイエンス(統一科学)をもって世界的な学者を糾合する運動をしなければなりません。先生は「神学校を建てる」と言いましたが、建てたでしょう? きのう(一〇・二〇)開校式をしたでしょう? また、「大学を建てる」と言えば建てるのです。

 私がベリータウンに神学校をつくったのは、統一教会に神学が必要なのでつくったのではありません。既成教会のゆえにつくったのです。それで、ユダヤ教の教授、カトリックの教授、長老派の教授、何々教の教授等、全部私の怨讐の輩を連れてきて、月給をあげて優待しているのです。ですから、不思議だというのです。「レバレンド・ムーンは、統一教会の原理も教えず、干渉もせず、ただ自分たちの思うままにさせている」というのです。「これはレバレンド・ムーンがばかでなければ、天才的な頭をもっているからだ」ということで通っているのです。

 彼らはみな、うちの学生たちに引っ掛かります。学生たちが質問をすれば、みなひっくり返るのです。理論的に完全に惨敗を喫するのです。(拍手)神学者たちでさえも、私が何かを尋ねてみれば、十尋ねると十分かりません。私が神学を知っているので返答できないのです。一つも返答できません。それでも意地になって「ハツハツハツ」と笑っているのです。みなそうなのです。それで、うちの神学生たちがすべて裁判官となり、その教授たちを評価しているのです。

 もし、先生が一九七五年に神学校を建てなければ、どのようになっていたことでしょうか。そのようにしなかったならば、既成教会を収拾することが果たして可能だったでしょうか。皆さんにはできません。悲惨だったのです。また、そのときに、もし宣教師を送らなければ、世界的に連結する橋は架けられなかったのです。


第四回「科学の統一に関する国際会議」(一九七五・一一・二七〜二〇、ニューヨーク、
ウォルドルフ・アストリア・ホテル、五十七ヵ国、三百四十名)


 第四回「科学の統一に関する国際会議」が七五年十一月二十七日から三十日まで、米国ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルで「科学の求心性と絶対的価値」を主題として、世界五十七ヵ国、三百四十名の碩学が参加する中で盛大に開催された。ジョン・エックルス、ユージン・ウィグナー等、ノーベル賞受賞者十一名も参加した。真のお父様は、本大会の開会式で基調演説をされた。


 今回、米国でもそうなのです。科学者大会(科学の統一に関する国際会議)をしたのですが、世界的碩学、約三百五十名が集まりました。六十数ヵ国から有名な人々が集まってきました。彼らは、各国の著名な人たちなのです。これまで新聞などで一番の悪党だといって、思いのままに攻撃していたそのレバレンド・ムーンが現れ、頂上級の学者、博士たちをつかんでひっかき回すので、これが大きな問題となったのです。

 彼らはそのように言っていたのですが、レバレンド・ムーンのすることは尋常ではありません。ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルといえば米国では第一級のホテルです。ニューヨークは世界の中心となる文化都市だと誇っています。いずれにせよ、その中心街で世界に号令していた人々が、レバレンド・ムーンが旗を掲げて信号を送るままに行ったり来たりしているのです。

 米国全土の若州の大学から教授たちが集まってきたので、皆さんの住んでいる州から来た教授と皆さんとを連結できる良い機会だと考えるのです。皆さんが特別な責任をもっていなくても、彼らのところへ行って「私はこれこれの者ですが、来てくださってありがとうございます」とあいさつするのはとても良いことなのです。そうして、この機会にここで知り合いになっておき、自分の州や、自分の故郷に帰ったのちに会えば、かなり親しくなるのです。

 そして今後、皆さんはいずれにせよ活動をするのですが、カープ活動や伝道活動など、若い人たちを中心として各大学で活動しなければなりません。ですから、今からそのように知り合っておけば、今後、学生活動の基盤を築くための良いチャンスになるだろうと考えるのです。そのように理解し、その州から来た教授がいれば、それぞれの責任者と連絡してあいさつするのが良いでしょう。


《基調演説:科学の求心性と絶対的価値》

 本会議は、一九七二年十一月に米国で初めて開催され、その後毎年開催され、第二回会議は翌年の十一月に東京、第三回会議はロンドン、そして今、再びここ米国において私たちは第四回会議を開催しています。

 本人は、毎年本会議に継続して参加してこられた教授の方々に対してとりわけ感謝を申し上げます。皆さんの継続的な参加は、各自の専攻分野で徹底的に研究する中で、皆さんが全人類の福祉という共同目標に努力を傾注してきたということを意味しています。

 他のすべての研究分野におけるものと同様、自然科学の分野においても、瞬間的な個体目的は、長期間にわたって全人類のために成し遂げられる、他の様々な分野を統合した幅広い全体目的と共に達成されなければなりません。

 そのようにすることによってのみ、私たちは研究結果の真の意味を発見することができます。すべての特殊な研究分野を統合するためには、私たちはより大きな設計と青写真を必要とします。それを通じて私たちは、統合を成していこうという共通理想を実現するようになります。

 今回の「科学の統一に関する国際会議」の主要目的は、私たちにおいてそのような青写真をつくりだそうということです。それで本人は、そのような青写真に関連したいくつかの考えを提案しようと思います。人間の心は時間と空間に制限されていない最高次元の根源から由来したものですが、そのような根源は、宇宙的な心、あるいはすべての存在の第一原因と呼んでも結構です。

 人間は、その生命に意味をもたせるために、宇宙における絶対価値の求心性を理解できなければなりません。すべての人類は国家や氏族を超越した兄弟姉妹であるという一つの人間家族として生きていく新しい世界秩序を確立することにより、私たちは真の平和と幸福の理想世界を享有することができます。

 このようなことを実現するため、科学は、その領域外から検討されなければなりません。科学政策は、社会全体を扱う中で決定されなければなりません。私たちは、科学がそれ自体だけのものではなく、全人類の福祉のためのものであるという全体目的の一番の中心点を失ってはなりません。言い換えれば、科学の発展が人間の日常生活で意味をもつためには、人間が全体的な立場から価値の基準を討議し、また確立しなければなりません。

 結論として本人は、この場に集まった皆さんが、その貴い研究結果を遠慮なく発表され、自由に意見を交換し、人類福祉という全体目的を含む共通問題を幅広い観点から討論してくださることを心より願っています。

 もし皆さんが、その素晴らしい専攻分野の知識を統合した方法で活用するならば、人類社会に現存するすべての問題は、観察して把握し、そして解決することができるであろうと本人は信じています。そのようになれば、存在世界における科学の求心性と絶対的価値が確立され、称賛を受けることでしょう。このような膨大な課題に皆さん方が遠慮なく寄与されることを願います。


第二回米国国会招請講演
(一九七五・一二・一八、上下両院議員二百名、主題:米国を中心とした神様のみ旨)


 米国議会は七五年十二月十八日、真のお父様を招請し、下院コーカス・ルームで講演会を開いた。七四年十月八日に続き、第二回として設けられたこの講演会では、ミズーリ州出身の下院議員アイコット等の国会議員と補佐官等、二百名以上が参加した。

 優秀であられる米国国会議員諸氏を前にしてお話しできるこの機会は、本人にとって二度目の機会です。最初の機会は一九七四年十月八日でした。それから約十四ヵ月が過ぎたきょう、本人は再びこの殿堂に立ちました。

 この十四ヵ月を過ごす間、本人は次第に米国マスコミの論難の対象になりました。全国の多くの新聞は、本人に関する記事を特筆大書し、いくつかの雑誌では本人の写真を表紙に載せ、カバー・ストーリーで扱いました。ある写真は実物より良いと思われるほど良く写っていました。広告料を一切出していないのに、本人をこれほど有名にしてくれた米国言論機関諸氏に対して、本人はどう感謝したらいいか分かりません。

 米国の言論機関が物議を醸している焦点は、本人が米国の青年たちを洗脳しているということです。それでは、私が賢明な米国人の皆さんに一つ尋ねてみます。いったい、米国の人たちは、このレバレンド・ムーンに洗脳されるほど愚かな人たちでしょうか。そうではありません。本人の答えもそうではありません。本人は米国人を尊敬しています。ところで、私の尊敬する米国の人々がこのような非難をするということは理解し難いものです。しかも暴力を使ってです。しかし、きょう本人は、弁明するためにここに来たのではありません。本人は神様が伝えなさいとおっしやったみ言を証するために来ました。

 米国の建国理念が「ワン・ネーション・アンダー・ゴッド(One Nation Under God)」であったのは偶然ではなく、ひとえに神様のみ旨の中でなされたことでした。神様は、六千年の摂理歴史を勝利で完結させると同時に、第一イスラエルの国とユダヤ教に代わる立場から、イスラエルの失敗以後の二千年歴史を相続継承したのが米国とキリスト教でした。イエス以後二千年間に失敗した内外の条件を二百年歴史を通して清算し、米国は精神文明と物質文明を共に備え、神様のみ旨の中で世界を救うために再び来られるメシヤを迎える条件を具備した国になったのです。そうして、米国がキリスト教と一つになって神様のみ旨を世界的に完結する第二イスラエル型である世界的国家となったことを知らなければなりません。

 米国国民は、今日の米国を築いた神様の祝福が決して米国のためだけのものだと思ってはなりません。この祝福は世界のための祝福であり、また、米国も米国だけのための国ではなく、世界人類のための国であることを深く悟り、全世界人類の救いのためにいかなる犠牲や十字架も拒んではなりません。

 皆さんの心の中に神様がいらっしゃいますか。皆さんの家庭、皆さんの街、皆さんの社会、皆さんの国家に神様がいらっしゃいますか。また、ホワイトハウスに神様がいらっしゃいますか。もっと重要なことは教会に神様がいらっしゃるかということです。現時点ではそれさえも疑問です。神様は一つにさせようとする力であられるので、神様が共にいて初めて、個人の心と体も一つになり、夫婦と家庭が一つになり、民族が一つになり、国家が一つになり、東洋と西洋が一つになり、世界が一つになり、天と地も一つになり、神様と人間が一つになった統一の世界が来るのです。このような世界になれば、共産主義は影さえもなくなるはずです。神様さえいらっしゃれば万事解決するのですが、神様を失えばすべてを失ってしまうのです。

 これを知ったからには、すべてを犠牲にし、米国全体を犠牲にしてでも求めなければならないものが神様であり、全世界の人類であることをはっきりと知らなければなりません。米国が覚醒し、国民が団結して、神様を中心として再び結束する運動が起きなければなりません。キリスト教を統合し、すべての宗教を糾合して次元の高いみ旨の世界へと向かう米国となるよう、精神的革新運動が起きなければなりません。

 神様のみ旨の中で米国がなすべき至上課題は、イスラエルやローマ帝国、英国のような国々の前轍を踏むことなく、その建国精神に立ち戻って徹頭徹尾神様に侍る国として、み旨の公式どおりに教会と国家が一つになり、米国を犠牲にしてでも全世界を救おうという立場から、神様と共に力を尽くし、地上天国を築くときまで先鋒を走る旗手としての使命を果たすことです。このようにさえすれば、米国は永遠なる神様のみ旨を完成させ、永遠に祝福される国となることでしょう。きょうのこの場、この時間が、今後来たるべき統一の理想世界、すなわち地上天国の礎を築くものとなることを望みます。


八 世界的な勝共防御線の構築(一九七五〜一九八一)

七ヵ国勝共防御線構築の課題

 韓国を中心として見れば、韓国は三十八度線で分断されています。この接線が何かというと、世界史的な思想的接線です。民主世界の運命と共産世界の運命を懸けた接線です。この境界線に対して誰が責任をもつのでしょうか。この境界線を誰が防御しなければならないかというのです。これは、韓国と、世界的ローマの立場であり民主世界を代表した米国が責任をもたなければなりません。

 神様の摂理の歴史観がここで帰結するため、韓国は歴史的な生死の決着地です。歴史は必ず失ったとおりに再現させて蕩減するのですから、今日、韓国を中心としてどのような形態が起こるのでしょうか。三ヵ国を連結して、再び、三ヵ国の対決圏に入っていくということを知らなければなりません。英国、米国、フランスと、日本、ドイツ、イタリアを中心とした対決時代において、それが完成していればそこで終わっていたはずなのですが、そのようにできなかったため、より次元の高い思想、より次元の高い分野において、共産圏と民主世界を中心として最後の対決地となったのが韓国です。ここで南北分裂と同時に、共産圏の結束型と民主世界の結束型をつくらなければなりません。それゆえ、神側でも三ヵ国が結束し、サタン側でも三ヵ国が結束しなければならないのです。

 先生は、韓国、日本、米国、英国、ドイツ、それからフランス、イタリア、これさえつかめば良いと考えるのです。この七ヵ国さえつかめば、世界は一つになるのです。見ていなさい。世界はだんだんと私たちのために準備するのです。

 では、一番の問題は何でしょうか。共産党です。共産党は自体の内部では崩壊していくのですが、外的には依然として発展現象を取り続けているのです。したがって、この七ヵ国に対する防御線をいかに早く張るかということが死活問題であることを皆さんは知らなければなりません。それに責任をもつことができる国は、米国以外にはありません。

 では、共産党がねらっているのは米国ですが、米国はいつまでが危機かというと、二九七七年から二九七八年までが危機です。その時まで、私たちが共産党を防御できる基盤を全国に築かなければ、今後相当に難しい立場になるだろうと考えます。そのような観点から、これまで先生は、米国に対する作戦を展開してきたのであり、今後も米国に対する作戦を展開しようとしていることを皆さんは知らなければなりません。


思想武装と勝共活動

 レバレンド・ムーンが米国社会に来て仕事をすることは、易しいことですか。吸収し、消化していくのです。普通の人とは考え方が異なるのです。何をやるにしても受け入れるものが違うのです。そうして一つになるのです。そこから発展が生じるのです。どうしてそこから発展するのでしょうか。神様がなされるからです。それで、今後私たちは共産党をどうするのですか。共産党を吸収し、消化しようというのです。そのようにして一つになるのです。ここには多くの困難があります。そうでなければ一つになりません。そうでなくては世界の発展を図ることができません。ですから皆さんは、統一思想を講義できる能力を養わなければなりませんし、それから共産主義理論を中心として講義できる能力をもたなければなりませんし、原理講義できる能力を養わなければなりません。

 私は、韓国の国民に勝共教育をして思想武装をさせたのです。情報部にいるすべての人たちが勝共教育をした人は間違いなくレバレンド・ムーンだということを知っています。世界中どこに行っても、先生は世界的な反共指導者として通っているということを知っています。強力な反共主義者です。そのようなすべての秘法を備えた統一教会で教育を受けるということは、悲壮でありながらも、とても素晴らしいことだということを皆さんは知らなければなりません。米国で反共勢力が勝利すれば、世界の共産党は秋風落葉(注一急激に勢力が衰えること)です。それゆえ、米国での闘いが最後の闘いだというのです。

 そのようにしながら、これまでしてきたこととは何かというと、一九七八年から宗教と関係している教授たちを教育してきたのです。神学者を教育し、それから哲学者や数多くの学者たちに、現在、統一教会の原理を中心とした公聴会を三年間続けているのです。そのようにしながら、各国で今、「世界平和教授アカデミー」を編成するために、その国を動かすことができる学者たちが理事要員として登場しているのです。


武道と防衛産業の育成

 私は今、若者たちに空手を教えてあげていますし、正道術も、今日本で猛特訓して教えているのです。心身正道術の様々な能力があるのですが、自分のためには使わないというのです。能力はあるのですが、自分のためではなく公義のために使うのです。私のために使うのではなく、全体のために使うのです。カープ活動に反対する共産党にその技を使ってたたきのめすのです。(拍手)

 力で向かってくるときは、攻撃のためではなく防御のために力で対抗しなければなりません。そのようにしていたら、何かの暴力団などという名前がつけられました。どうして暴力団なのですか。共産党を打倒しようとしているだけです。私が日本全国に銃砲店を三十八箇所もつくり、正道術や空手を教えて共産党をたたきのめすために先頭に立って指令を下したりしていると、「暴力団の親王、文先生」という洛印が押されたのです。私は暴力団の親玉ではありません。

 また、レバレンド・ムーンのことを共産党は、「独裁者だ。暴君だ」と言っているのです。韓国で防衛産業の企業体をもっていることも全部知っているのです。宗教指導者が殺人魔であるといううわさが立ったのも防衛産業のゆえにです。国防部でバルカン砲を開発するのにも私が功臣の役割を果たしました。一九八一年に開発する予定のものを、私が一九七五年に二台つくり、大統領の前で試射させたのです。

 それ一つで一億八千万ウォンです。五億を目安に二台つくって試射させたのです。国防部では「一九八一年に開発する」と言っていたのですが、六年前の一九七五年にそのようなことをしていたのですから、私は狂った人でしょう。私が共産党を知っているので、そのようなことをするのです。

 また、あの戦車砲の試射。戦車の大砲を射とうとすれば直射距離を試験しなければなりません。それらをすべて私たちが開発したのです。韓国政府の朴大統領が軍需産業のことを夢にでも考えたでしょうか。全部私たちがしたのです。そのようなことをよく知っているので、軍需産業の開発地域もよく知っているのです。それは共産党をよく知っているからです。


日本と中国での影響力

 日本で私たちが勝共活動をしなかったなら、日本の自民党は重要な位置につけなかったのです。私たちが日本全国の都市の革新党員約五千名を教育したのも、自民党が私たちの話を聞いたからです。

 久保木は責任者としては無名勇士ですが、政治風土に自由思想をもった宗教指導者です。日本の政治風土を左右し得る党ができたというのです。(拍手)

 皆さんは知りませんが、自民党の背後で工作をしてきたし、中国の蒋介石を中心として内的な工作をしてきたのです。ところが、蒋介石が私の話を聞かなかったので、あのようになったのです。三年前、一九七二年に私の話を聞いていれば、絶対あのようにはならなかったのです。私が三回も密使を送り、工作する現場で逮捕されるという危険にまで遭いながらそのことをしたのです。これは歴史の表には現れません。それと同時に、日本の自民党を中心として動かしてきたのです。

 このような意味で、統一教会は血を流すことを甘受し、自分の教会を犠牲にしながらも、先鋒に立って共産主義と闘っているのです。民主世界の没落を防止するため、血を流す犠牲を覚悟しながら努力しているのです。自分の団体が犠牲なってもこの厳粛な思想を残す、そのような基盤の上には必ず神様が共にあられることでしょう。ガリラヤの海辺で民族の反逆者として追われ、三十代の青年のまま価値なく死んだイエス様が世界を指導し、民主世界を創建する、そのような国家観の思想をもっていたことを誰が知っていたでしょうか。同じ道理だというのです。それゆえ今日、私たち統一教会は黙々とこの道を切り開いているのです。

















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