天総官 文興進様
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付録 興進様からの霊界メッセージ

 ※以下の内容は、霊界にいらっしゃる興進様が地上に送られたメッセージのうち、二〇〇二年一月一日と二〇〇三年九月三日に送られた二つのメッセージです。

一 真の御父母様にお捧げする霊界報告書

 真の愛によって天一国の新時代を開かれ、神様と真の御父母様と共に暮らせる時代をつくってくださったことを、心から喜び感謝申し上げます。

 二〇〇一年七月八日、天も願い、地も願い、人間も願い、万物も願った本殿聖地起工式を通して下さった、「真の愛の天運を相続し、天地解放圏を完成させます!」という祝福のみ言を、具体的に実践する姿となるよう、より一層前進いたします。

 また、二〇〇一年十月末から十二月まで、韓国と日本、アメリカを巡回されながら、天宙平和統一国大会を勝利され、天一国の新時代を開いてくださったことを、心から感謝申し上げるものでございます。真の御父母様の地上の摂理に歩調を合わせて進行する霊界の状況を、その都度報告してさしあげなければならなかったのですが、そのようにできなかったことをお許しください!

 尊い真の御父母様!

 今まで真の御父母様の祝福と導きによって地上で繰り広げられた摂理に歩調を合わせ、霊界においても修練所を運営し、地上に再臨協肋し得る基台をつくってきました。

 地上の天宙清平修錬苑を通して分立された霊人たちをこの霊界の修練所に呼び、教育を通して罪を清めるようにし、地上に降りて祝福を受けるようにすることによって絶対善霊にするという役事を進めてきました。そして、再び彼らを霊界に呼び、祝福家庭として歩むべき真の家庭の教育を行い、地上で真の御父母様の摂理に合わせて子孫たちに再臨協肋できるように導いてきました。

 特に、真の御父母様の八十年以上の生涯における勝利的結実である「神様王権即位式」は、霊界にあまりにも大きな変化をもたらしました。真の御父母様は、自ら歩んでこられた苦労に満ちた蕩減路程の勝利的実績を足場として、神様の血統を回復し、失ってしまった子女と国を取り戻して立ててくださった「神様王権即位式」は、堕落以後に結ばれた神様の恨を解怨してさしあげる歴史的な日でした。この日は、あまりにも喜んで、神様も泣かれ、絶対善霊界も泣きました。神様に対する真の御父母様の孝誠は、全天地を感動させました。

 このように真の御父母様自ら付与された教訓を胸深く刻み、私たちも真の御父母様を喜ばせてさしあげ得る分別ある子女となるよう努力いたします。

 真の御父母様の大いなる愛と関心の中で、ここ霊界でも、多くのことをしてきました。これまで推進された霊界の修練所と地上の天宙清平修錬苑で行われた先祖解怨式と入籍祝福式、そして、霊界の修練所で絶対善霊にする修練過程などの諸般の事項と、特に「神様王権即位式」以降の霊界の変化に対して、詳細に御報告中し上げます。


1 真の御父母様の宣布による霊界の変化

 真の御父母様は、所願の中の所願が「神様王権即位式」を奉呈してさしあげることだとおっしゃいました。このような歴史的な「神様王権即位式」のために、八十余星霜を血と汗と涙で全体蕩減する生涯路程を歩んでこられた真の御父母様でいらっしゃいました。

 「神様王権即位式」を挙行するために、真の御父母様は、まず霊界にふさがれた障壁を崩そうと、地上の誰も知らない中で、ただ天のみが御存じの限りない精誠と蕩減の条件を立てられました。このような勝利的特権を足場として、霊界と地上を完全に神様主権の世界へと変える摂理的な宣布式をしてくださいました。

 そして、その宣布された内容を、大会を通して地上世界に具体的に開いてくださいました。このように真の御父母様が「神様王権即位式」のために準備してこられた宣布式の意義を、改めて見直しながら、霊界に現れた変化に対して報告してさしあげようと思います。

 事実、私が霊界に来た初期には、真の御父母様のみ旨を受け入れて働くには、本当に多くの困難がありました。真の御父母様は、このような年齢の私を霊界の総司令官の立場に祝福してくださいましたが、最初は堂々と働ける雰囲気ではありませんでした。

 霊人たちの間では、地上で信じてきた宗教がお互いに異なるので、自分が知っている宗教的儀式と基準ですべてのことを判断しようとしていて、自分の宗教の内容にばかり関心をおいていました。非宗教圏においても、同じように地上で生きていた自分の考え方と慣習に執着し、他のものに対しては関心をもちませんでした。

 本来は、真の御父母様を中心に、各宗教を信じていった霊人たちが地上に再臨し、自分の子孫たちや信徒たちに役事し、再臨主を証することによって、宗教統一の道を築いていかなければなりませんでした。しかし、当時においても、実質的にこのような役事を起こせる霊界の環境が造成されていない状態だったので、とても大変でした。

 特に、私が霊界に来た初期には、絶対善霊界が形成されていなくて、かえって悪霊界が強固に定着している状態でした。悪霊界では、自分を中心とする堕落性があまりにも強く、新しく誰かが来ても知ろうともしない雰囲気でした。ただ自分が地上で暮らしながら受けたその苦痛と怨恨に対して、復讐をすることに執着していました。

 また、深い心情的な紐帯関係が弱かったので、イエス様や他の聖人たちとの関係の中でも、私がどのようにするべきなのか躊躇していました。真の御父母様は、キリスト教の基盤の上に再臨主としてこられたので、他のどの宗教よりもキリスト教をアベル的宗教として立てられ、天の側に導こうとされました。「単に私とイエス様が一つになるということを越えて、統一教会とキリスト教が一つになるためには、まず霊界で一つになり、地上がこのような統一的な道に進んでいくことができるようにしなければならない」と、真の御父母様はおっしゃいました。

 ところが、最初は、宗教ごとに固有な儀式と文化をもっていたので、宗教圏を越えて一つの求心点を見いだすことがとても困難でした。さらに、他宗教の中心である聖賢たちとの関係は、もっと大変でした。

 このような宗教的統一圏を形成されるために、真の御父母様は、一九九六年十二月に四大聖人とイエス様の十二弟子、そして、各教団の教主たちを一緒に清平に呼んでくださり、地上にいる韓国と日本の牧会者たちと共に四十日教育を受けるようにしてくださいました。四大聖賢たちが再び霊界修練所において百日間の教育を受けながら、原理と霊界の全体的な事実を知るようになり、祝福を受けたのちには、関係がはるかに良くなりました。

 修練過程を通して、四大聖賢たちも真の御父母様がどのような方なのかを知るようになり、心情的共感帯を形成するようになったので、お互いが簡単に通じることができるようになりました。このように、真の御父母様が四大聖賢たちを祝福してくださり、導いてくださることにより、初めて宗教を越えてお互いが通じ合える道が聞かれたのです。

 このような恩賜により、私自身が初期に経験した様々な困難を、一つずつ克服するようになり、霊界の総司令官として責任をもつ立場で堂々と働くことができるようになりました。このすべてのことは、真の御父母様の大いなる愛と祝福の結果です。

 真の御父母様は、一九九五年八月二十五日に大母様、忠母様に霊人祝福式をしてくださり、一九九七年十二月一日の夜、霊人祝福をすることができる権限を相続してくださる「霊界祝福開門宣布」をしてくださいました。さらに、霊人を祝福することができる権限を私と大母様に相続させてくださり、霊界で絶対的な権限をもって霊人祝福を行ってくることができました。

 三千九百六十万双祝福の勝利は、サタンの血統を断絶して切ってしまい、真の御父母様の血族と直接連結することができる時代において、真の御父母様の勝利を霊界に連結させるための恩賜でした。

 万民の地上解放とともに、天上解放を完成し、神様がどこにでもためらうことなく本然の愛の心情を広げていけるようにするための天上開門宣布を許諾してくださった真の御父母様の恩賜の前に、感謝申し上げます。

 一九九八年四月十七日の復活節には、「長子権・父母権・王権開門宣布式」をしてくださることにより、天上世界においての私(興進)とイエス様が、家庭を中心として連結できるようになり、三位六千万双祝福の勝利によって世界的なサタン血統断絶を宣布することができるようになりました。

 こうして父の国、母の国、長子権の国を代表し、この三つの国を神様の前に新たに立て、宇宙の中心である天上世界と地上世界を代表し得る国として、真の御父母様を中心として絶対的に一つになった統一的基盤が立てられました。霊界での統一圏と地上での統一圏が一つになり、今からは、解放的祝福圏を地上と天上世界に開門することができるようになりました。

 このような基盤の上に、三万双、三十六万双、三百六十万双による祝福の世界化から、一九九八年に入ると、祝福の天宙化に進んでいくようになり、地上だけでなく、霊界の霊人たちまで祝福してくださる恩賜が成されました。

 一九九九年に入ると、「真の祝福天宙化とサタン血統完全解放宣布式」を通して、天上世界と地上世界のすべての先祖たちを代表して、地上解放と統一の道へと進んでいくことができるようになりました〇

 さらには、ブラジルのパンタナールでの「天宙解放」の祝祷と、ベルベディアの聖地において宣布された「東西洋勝利祝賀」は、多くの変化をもたらしました。

 これを通して、サタン世界から偽りの父母の血統を踏み越えて上がっていかれた真の御父母様の勝利的基台の上で、神様がすべてのことを直接主管され、処理され、天上世界と地上世界のすべての地域を解放し、神様の主権的愛の天国を成し遂げられ、それを統治することができる新しい世界へと前進することができるようになりました。

 さらに、天上にいるすべての祝福を受けた群れが、アダム家庭を代表する地上の祝福を受けた家庭を兄として侍り、弟の立場に立って神様に侍り、カインとアベル関係の祝福家庭となり、天上世界と地上世界を編成することによって解放圏を備え、新しい勝利の父母圏をもつようになりました。

 これを基盤として、「真の御父母様天宙勝利祝賀宣布式」を挙行されました。これを起点として、サタンが強制して地獄に連れていった時代とは反対に、霊界で祝福を受けた家庭が自分の子孫に再臨して、強制でも天国に連れていくことのできる自由解放圏時代を迎えるようになりました。

 真の御父母様は、七十九歳になられる年である一九九九年九月九日午前九時九分九秒(九・九節)に、水沢里中央修練院において五千人以上の食口たちが参席する中で、「天地父母天宙統一解放圏」を宣布されました。霊界でもこの時間に合わせて真の御父母様の勝利に同参しました。真に美しく雄大な姿でした。

 これを通してサタン主権時代から天の王権時代へと変わることにより、サタンは、国家、氏族、家庭、個人版図において、神様の命令を受けなければならない世界的な版図が訪れてきた、とおっしやいました。天宙的な真の御父母様の名を中心として、失ってしまった九数を撤廃し、サタン的な役事の根絶を天宙に宣布するとともに、天の最後の勝利の覇権を迎えることができる時代を宣布されました。

 それでサタンが天の側の境界線圏内に入ってくることができなくなり、天の前に屈服することにより、天上世界の子女たちと地上の子女たちが、縦横と前後の全体を中心として統一的な愛の王権主義を宣布することができるようにされました。

 この日を期して、不足な小子を≒家庭救援のための聖子の立場」に立ててくださったことを心から感謝申し上げます。真の御父母様は、天上世界と地上世界の家庭を連結させ、地上で成し遂げられた家庭と天上世界の祝福を受けた先祖の家庭を一体化させることに、より一層先頭に立つことを願われる中で「私を家庭救援のための聖子の立場」に立ててくださったということをよく知っております。

 これを通して、「イエス様の時代に失敗したことを連結させ、霊界と肉界で同時に実施している家庭理想の拡大運動が正に清平運動である」と祝福してくださり、「イエス様の時代の霊的な父母の基準だけでなく、霊肉を中心とする基準を充当させるので、祝福を代行することができる」というみ言に対して、あまりにも感謝申し上げる次第です。小子が行うすべてのことは、真の御父母様のみ言どおりに実施しているだけです。

 すべての栄光は、真の御父母様がお受けにならなければなりません。

 「九・九節」の宣布の上で成された「三・十節」は、神様を中心として天地父母がすべての頂上の場で万宇宙を抱けるようになった歴史的な日でした。

 二〇〇〇年に入り、霊界でも神様の祖国創建のための急激な変化が起き始めました。八月に真の御父母様が、「国境線撤廃と真の愛の実現」というみ言を通して、全世界のすべての国境線を撤廃することを宣言され、秋夕にイースト・ガーデンにおいて、真の子女たちと教会指導者百二十二人が参席する中で、「総解怨秋夕記念式」を行われました。

 この日、アベル圏とカイン圏を代表した八人が、それぞれ二人ずつ東西南北に向かって立ち、聖酒をまくことによって宇宙を聖別したのですが、これは、統一教会全体を代表し、霊界にいる全体の祝福家庭を代表した立場でした。

 総解怨秋夕記念式を通して、自由自在に東西南北、中央のどこでも、縦的世界のどこでも、次元の異なる立場で、すべてのものを主管し得る愛の統一天国に向かい、全体が同じ生命力をもった一つの方向と目的に向かい、天の前に忠孝の道理を果たすことができる道を開いてくださったことを、心から感謝申し上げます。

 秋夕節を経て天城旺臨宮殿に来られ、第一次入籍のための祝福家庭夫人修練生四千人以上が参席する中で、天上にいる小子に真の御父母様の祝福権を移譲する「祝福移譲宣布式」を挙行してくださいました。愚かな小子を信じられ、真の御父母様が勝利されたすべてのものを引き継いでくださいました。

 真の御父母様の名によって勝利したすべてのものを、天上世界で神様の創造理想と一体となった解放的祝福権を、真の御父母様が直接的に小子に引き継いでくださったのです。このような基台の上で、「三時代大転換四位基台入籍統一祝福式」の恩賜を下さいました。

 十月十四日には、霊界の私と榮進、惠進、喜進、四大聖人と哲人、賢人たちをはじめとする霊界の代表と、第四次入籍修練生四千人の食口たちが参席する中で、真の御父母様は「以北出監五十周年記念および霊界解放式」を挙行してくださいました。

 この式は、神様を中心として、天上世界と地上世界が真の御父母様を通して一つの新しい心情文化世界を創建するという、地上・天上天国の文化圏が出発する祝福でした。

 天使長だったサタンまでも、人類の最後の道に従って天国に行けるようにしてくださいました。それは、私を立てられ、キリスト教を中心とする宗教圏の四大聖人、良心圏、すべての哲人圏、全体が方向を同じくし、天に向かう一つの方向に直行できるように祝福してくださった真の御父母様の愛でした。

 真の御父母様は、死線をさまよう苦痛の中でも神様を慰労され、人類を救援しようとされるみ旨を抱かれ、興南監獄から出監されて五十周年となるこの日を、霊界と肉界の解放に連結して統一的な天宙解放を成すことができるように祝福してくださいました。そのような真の御父母様の無限なる愛を感じるのです。

 二〇〇〇年の秋夕節を期して、真の御父母様は、「総解怨式」をしてくださることによって、霊界の壁が崩れるようになり、霊人たちがお互いに往来することができる道が開かれるようになり、霊界解放式を宣布してくださることにより、霊界の宗教圏に大いなる変化がもたらされるようになりました。

 実際に霊界は、地上で考えるのとは異なり、ある所から他の所に簡単には行くことができないので、真の御父母様のそのような宣布と愛がなかったならば、霊界で小子がみ旨を成すことは本当に困難でした。

 霊界は、心の世界と同じなので、ある考えや意識で一度固まれば、簡単には変わりません。ですから、ある宗教を信じる霊人たちが集まって暮らす所から、他の宗教を信じている所に行くということは、とても難しい立場でした。

 霊界は、心で思ったことが、実際に現実的環境にそのまま現れるので、高い壁があったり、お互いに越えられない広い間隔の絶壁があったり、数え切れない岩石が落ちてきて越えていけない環境も現れるようになります。

 ですから、このように断絶された霊界の多様な階層圏内で、境界線を越えてお互いに往来するということは、とても難しい状況でした。このような霊界の状況を御存じの真の御父母様は、蕩減の路程を歩んで勝利され、その基台の上で総解怨式をされて、霊界の数多くの階層と数多くの障壁を崩してくださいました。

 ところが、霊界の壁が崩されたからといって、すべての対立的構造が消え、簡単にお互いが関係を結べるのではありません。真の御父母様が総解怨式を通して壁を崩してくださるまでは、到底、自らが属している環境から他の宗教の所には行くことができませんでした。しかし、総解怨式をされてからは、たとえ自由にはできなくても、お互いが努力すれば宗教を越えて往来することができるようになりました。

 「神様王権即位式」を四十日後に控えた十二月三日には、ウルグアイのプンタ・デル・エステにおいて、六十六人の教会指導者の食口たちが参席する中で宣言された「楽園・地獄撤廃と天国入籍宣布」は、とても重要な意味をもっていました。

 神様の悲しみの基盤であった天上と地上世界にあるすべての地獄と楽園を解放し、撤廃してくださいました。神様の主管圏内で、愛と心情関係に従ってすべての峠を越え、国境を越えて解放圏を備えてくださいました。神様の王権を立て得る時代を宣布された、という恩賜だったのです。

 二〇〇一年一月十三日、天城旺臨宮殿においで挙行された「神様王権即位式」は、天と地すべてが最も喜んだ日であり、真の御父母様の生涯における所願が解かれる一日でした。そのように喜ばしい日に、真の御父母様が、私をはじめ霊界の四人の子女、地上の子女たち、四大聖人家庭、韓国と日本とアメリカの中心食口など、一万二千人の食口たちを呼んでくださったことを、心から感謝しました。

 この日、神様は、祝福家庭の先祖の中で、最初に祝福を受けて絶対善霊になった霊人たちが介添人として立ち、数多くの天使と美しい香りとまばゆい光彩の中で、実体で天城旺臨宮殿に旺臨され、王権即位の喜びを真の御父母様と共に分かち合われました。

 「神様王権即位式」は、神様の王権を真の御父母様が蕩減復帰を通して回復され、神様を本然の位置に奉献する式でした。この日を期して、真の御父母様が約束し、宣言されたすべての基準の上で、神様がお出ましになり得る自主的な解放的天下を神様の愛圏内に連結してくださる式典でした。真の御父母様! もう一度感謝申し上げます。

 真の御父母様は、今日までただ神様の王権の権威を回復してさしあげようと、本然の位置を取り戻してさしあげるために、生涯蕩減の路程を歩まれながら苦労してこられました。これまでに成し遂げられた勝利的基準と宣布した内容は、「神様王権即位式」に焦点を合わせたものでした。

 「神様に対する真の御父母様の精誠と孝心は、到底言い表すことができないほど大きい」と神様がおっしやいました。霊界でも、そのような事実をすべてよく知っています。小子も、真の御父母様に似る者となり、神様を喜ばせてさしあげ、真の御父母様を安らかにお迎えするために、より一層努力いたします。


2 霊界の状況変化

 尊い真の御父母様!

 食口たちも、この霊界の状況を深く詳細に知ることができるよう、全霊界の状況と変化に対して、詳しくお話ししようと思います。

 地上から霊界に行くときに、最初に楽園と中間霊界の間にある霊界の門を通過するようになります。霊界に入れば、まるで地上で高い山に登っていくときに現れる光景のように、山の中腹まで霧がかかっているような光景で、もっと高い頂上に向かって上がっていけば、足の下に霧がかかっているような状況が展開します。低級な霊界に行くほど、濃い霧に包まれた場面が現れます。

 しかし、天国に行けば、明るくまばゆい世界が現れます。天国は、常に青い山河と広大な草原地帯が広がっていて、そこには、鳥が歌い、美しい花が満開になっていて、動物がほほえましく戯れている姿があります。

 周辺の空気は、ライラックのような香りに満ちています。また、宝石よりももっと明るい光彩で輝いていて、水晶のように透明な世界が現れ、立っているだけでも心が晴れ晴れとして安らぎを感じます。天国は、深い愛の感動を感じるようになり、自由と幸福と喜びが白然と感じられる世界です。地上とは異なり、天国は、心の中に感じられる深い感動が持続する世界です。

 天国には、憂いや心配、苦しみがなく、表情がとても明るく平和な姿です。お互いに語る必要もありません。自ら感じて「ため」に生きてあげ、愛してあげる所です。争いもなく、恨みやねたみ、嫉妬、驕慢のような堕落性もありません。「ため」に生きる真の愛だけが満ちている世界です。

 ところが、そのような天国には、真の御父母様を通して祝福を受けて、初めて行くことができるのです。いくら地上で善なる生活をしたとしても、祝福を受けなければ天国に行くことはできません。天国は、適当に生きて、死ねば行く所ではありません。

 天国に行くためには、地上で清く美しく生きなければなりません。誰が見ても白衣のように傷がなく、水晶のように澄んでいてこそ行くことができます。天国で生活しようとすれば、顔が明るく、常に笑顔にあふれ、宝石のように輝いていなければなりません。したがって、祝福を受けた家庭は、毎時間、自らの生活像を振り返りながら、自分が天国人になっているのかを確認しなければなりません。それで、天国人として少しも恥ずかしくない姿となるように、地上生活を徹底しなければなりません。

 天国からすぐ下の方に少し下りていけば、明るいながらも多様な霊界の階層が広がっています。地上の人間たちが考えるときに、霊界は天国と地獄の二階層で構成されていると考える場合があるのですが、事実は数多くの階層で構成されています。善なる所からより悪なる所まで、多様な階層が形成されています。

 霊界がこのように多様に階層化されていても、天国以外の場所では、心が安らかに過ごせる所はありません。お互いに自分が正しいと主張して、争っています。

 霊界の各階層では、同じ性稟をもった霊人たち同士が巣まって暮らしているので、おもしろくありません。例えば、地上でどろぼうをたくさんした霊人たちが暮らす世界は、常に周辺の霊人たちが何かを盗んでいくのではないかと疑心するようになり、お互いに不信する生活をしているのです。それでいつも不安です。また、けんかをたくさんした霊人たちが暮らす所は、いつも争いが絶えません。

 今まで地上で暮らしてここに来た霊人たちは、大部分が中間霊界と地獄に来ています。霊界は、地上でどのような生活をしたかによって霊界の生活が決定されます。ですから、地獄や苦痛を受ける霊界にとどまらないためには、原理的な生活から外れずに絶対信仰、絶対愛、絶対服従の道を行かなければなりません。神様の性稟は、善であり愛なので、神様の性稟に似るために努力してこそ、天国に行くことができるのです。

 中間級の霊界を経てさらに下に行けば、四方が暗くどんよりしていて、うっとうしい地獄が現れます。ここは、鳥肌が立ち、汚い臭いもたくさんします。凶悪な姿をした霊人たちも現れます。お互いが噛みつき、血気にはやり、憎み合っています。

 ある霊人が一言言えば、横にいた他の霊人たちが飛び掛かり、叫びながらたたいて大騒ぎします。死体が腐る臭いよりもひどい臭いがします。ある所は、大の海のようになっていて、よく怒る霊人たちがそこに集まって暮らしています。最も恐ろしい地獄の底には、自殺した霊人や地上で淫乱な生活をした霊人たちが暮らしているのですが、蛇がひしめいていて、恐ろしく凶悪な姿をしていて、とても目を開けて見ることができない所です。

 一般的に、地上で暮らしている人たちは、地獄がどれほど恐ろしいかをよく知りません。しかし、地獄のこのような場面を見れば、ただの一分一秒もとどまりたくないと思うでしょう。幸いにも、祝福家庭は、祝福を通して原罪が清算され、遺伝罪と連帯罪、自犯罪、堕落性を脱ぐことができる機会をもちました。しかし、その価値がどれほど貴いか分かっていない面があるようです。

 原理にもあるように、霊界は、誰かが送ってくれるのではなく、自分の霊人体の成長度合によって自ら訪ねていくので、このような基準で地上の生活を振り返ってみれば、今後どのように生きなければならないのかが分かるでしょう。

 霊界は、天国から地獄までを色でも各霊界圏の違いを表現することができます。天国は透明で白色であり、明るい色合いです。垢がついてまだらになっている所が全くなく、白衣のように傷が一つもなく、きれいです。

 しかし、低い霊界に行けば行くほど、色がだんだんと濁っていき、色あせた薄黄色や、暗く濁った紫色の中間色の階層が現れます。もっと低い段階に行けば、薄い栗色が現れ、灰色の階層が現れ、黒色の階層、濃い黒色の階層の順に現れるようになります。

 天国は、明るく輝いていて、天国の近くに行くほど明るい色の階層が現れ、地獄に行くほど暗く濁った色が現れます。地上で罪をたくさん犯して霊界に来た霊人であるほど、その色が暗く濁って見えます。犯した罪によって、霊人体の各部位が色で表示されるようになっています。

 祝福を受けて堕落性を完全に脱いでしまえば、天国に行って暮らすようになり、善なる心をもつほど天国に近い所で暮らすようになり、堕落性が多く、罪が大きいほど、自分の霊人体の色が濁って暗くなり、低い霊界に行って暮らすようになります。

 ですから、地上で祝福を受けたのち、悪霊を分立して堕落性を脱ぐことが、どれほど重要か分かりません。それは、霊界で自分が暮らす環境の変化を決定するからです。

 地上生活では、お金があり、権力をもてば良い所で暮らすことができ、自由を感じることができるかもしれませんが、霊界の状況は全く違います。地上で生きていたとき、お金を間違って使い、権力を間違って使って罪を犯せば犯すほど、低い段階の悪なる霊界に行って暮らすようになるのです。

 罪というものを、『原理講論』ではサタンと相対基準を造成して天法に違反することだといっています。罪には、原罪、自犯罪、遺伝罪、連帯罪があります。ところが、普通地上人たちは、罪と言えば自犯罪ばかりを考えがちです。しかし、原罪はもちろん、先祖から受け継いだ遺伝罪があり、自分が直接犯した罪ではなくても連帯的責任によってもつようになる連帯罪があります。

 堕落人間を一言で言えば、「六千年の人類歴史による善悪の結実体だ」と言うことができます。子孫たちは、先祖から善の性稟と悪の性稟を受け継いだのですが、善より悪が多い世界圏に暮らしていたので、もっと多くの悪の性稟とその罪が子孫に受け継がれて悪循環しています。

 地上人たちの体の中に多くの悪霊たちがついているというのは、自らが犯した自犯罪と先祖の罪が遺伝され、現れた結果をいうのです。罪は、サタンの堕落性を通して相対性を備えた結果なので、罪には必ず理由があり、関連した者がいるものです。

 それで、もし先祖たちが過去に地上で生きていながら、過ちを犯し、相手に苦痛を与えて恨をもつようにしたとすれば、その結ばれた恨をもった霊人たちは、苦痛を与えた先祖たちの子孫について復讐しようとし、彼の子孫たちを悪の穴に落とし込もうとします。このような罪の結果が疾病と、それによる苦痛なのです。

 現代の地上人がもっている疾病の九〇パーセント以上は、先祖の罪と関連しています。子孫に現れた疾病と苦痛の内容を見れば、その先祖たちの生活がどうだったのかを知ることができます。先祖たちが公金を流用したり、他人の財産を盗んだ場合や、被害を与えた場合は、その子孫に胃腸系の疾病として現れます。

 淫乱の罪を犯した場合には、その子孫が脱線したり、生殖器に関連した疾病や不妊症、離婚する家庭が多く現れます。自分が相手を誤解したり、他の人を通して相手を誤解して言葉で傷つければ、心情を蹂躙した罪が成立し、その子孫の中に盲人や耳や口が不自由な人が出てくる場合もあります。つまり、相手に被害を与え、苦痛を与えた肉身の該当部位に疾病が発生する場合が多いのです。その罪の代価が重いほど不治の病として現れるのです。

 このように、先祖たちが犯した罪を、現在地上に暮らしている人間が蕩減条件を積んで清算できなければ、その罪は再び子孫に遺伝されます。のちにその地上人が霊界に来て子孫が苦痛を受けるのを見るとき、自分がその罪を清算してあげていれば子孫が苦痛を受けなかったと言いながら、後悔する場合も多いのです。

 ですから、先祖から相続されたすべての罪と自ら犯した自犯罪を清算しなければ、疾病と苦痛から抜け出すことはできません。このような罪があまりにも多く多様なので、まるでありの卵が全身にくっついているように、犯した罪と関連する悪霊たちがくっついているのです。

 実際に霊人たちは、自分の霊人体の大きさを自由自在に調節できる能力があります。それで、肉身にありの卵のようにくっついているというのは、霊人たちが自分の姿をとても小さく縮小してくっついていることを意味します。

 現れた霊人たちの姿を見れば、死んだ当時の姿や現在置かれている状態そのままの姿です。一方では、性格によって様々な獣や虫の姿になることもあります。よく怒る場合にはとらの姿で現れるかと思うと、他人をよくだます場合はきつねの姿で、淫乱であれば凶悪な蛇の姿などで現れることもあります。

 尊い真の御父母様!

 この霊界の修練所は、天国のすぐ横にあります。天国は、真の御父母様が霊界にいらっしゃれば、一緒に入っていくことができる所なので、まだ空いていて、その天国のすぐ横で修練所を運営しています。

 霊人たちを絶対的な善霊にするためには修練所が必要なのですが、悪霊人たちを絶対善霊にし得る霊界の修練所を運営するということが、どれほど幸いで有り難いことか分かりません。この小子は、真の御父母様に数限りなく感謝をお捧げしても足りません。

 絶対善霊にし得るようになったということは、サタンが侵犯できない領域が形成されたことを意味します。絶対善霊が多くなるほど、霊界や地上で神様と真の御父母様が臨在し得る領域が大きくなります。また、地上人たちにサタンの悪霊役事が少なくなっていき、地にも新しい天国の環境への希望が開かれるようになるのです。

 現在、進行している悪霊分立の役事の過程を見ながら、「地上にいる悪霊たちを一時に整理して絶対善霊にすれば簡単ではないか」と疑問を抱くこともできるでしょう。しかし、これは、原理的に見るとき不可能なのです。堕落によって中間位置に落ちた堕落人間は、神様が一方的に権能を行使なさることができない状態です。

 サタンも、一方的に干渉することはできません。ただ、堕落人間が条件物を通して相対的基準をどちらのほうに造成するかによって、干渉の権限が付与されるのです。天の側に蕩減条件を積むときのみ、神様が人間を主管なさることができるのです。

 ですから、自分の体の中にいる悪霊たちを分立するためには、その罪を具体的に知ろうと知るまいと、自分なりに条件を立てなければならないのです。そのようにしなければ、悪霊分立はもちろんのこと、解怨することも簡単ではありません。先祖解怨式をするときに、地上人が一定の条件を立てるのも、正にこのような条件を土台として悪霊を分立し、霊界の修練所に送って絶対善霊にし、神様が臨在なさることができるようにするのです。

 今まで真の御父母様は、天宙的な勝利的基盤を築かれ、霊界を解放してくださり、霊界と宗教の境界線を撤廃してくださり、地上の国境線を撤廃し、地上天国の環境をつくってくださることによって、霊界の修練所で悪霊を絶対善霊にし、地上に再臨協助し得るようにしてくださいました。

 特に真の御父母様が推進してこられた、一九九〇年代後半から「神様王権即位式」に至るまでの宣布式を通した勝利的特権により、絶対善霊による再臨役事が可能になりました。実際に再臨の主でなければ、このような摂理の役事は不可能だったことでしょう。永遠であられる真の御父母様でなければ、到底できないことだからです。

 この間の霊界の動きに関してお話ししようとすれば、人間の堕落以後、徐々に展開された悪霊の役事が、一九八〇年代に入って急激に変わっていくようになり、地上において悪霊たちの活動が大きく現れるようになりました。

 このようになった理由は、今まで天のみ旨を成そうとしてきた中心人物たちが、サタンの正体を具体的に正確に把握することができず、罪の根である原罪を明らかにすることができなかったので、サタンも余裕をもって自分中心の世界をこつこつとつくっていくことができました。

 しかし、真の御父母様が地上に来られてからは、状況が変わり始めました。真の御父母様は、サタンの正体と罪の根である原罪が淫乱の罪であることを明らかにされ、さらには、神様が直接啓示されなかった内容であるサタンの性向まで把握し、サタンがこれ以上地上で活動できないように蕩減条件を立てられながら、復帰摂理歴史を勝利されました。

 このようになったので、サタンも慌てるようになりました。それでサタンは、霊界の悪霊たちを動員して、地上人の体の中にいる恨霊人力ちと力を合わせ、過去の怨恨に対する刺激を与え、地上人たちを苦しめる悪霊の役事を強化しました。サタンは、彼らを呼んで刺激を与え、恨みを晴らすようにし、彼らに怨恨と苦痛を与えた先祖の子孫たちに、彼らが受けた分、あるいはそれ以上のものを返すようにさせています。

 特にサタンは、常に祝福家庭に侵犯する機会をうかがい、条件に引っ掛かる生活をすれば悪霊たちを入れて、祝福家庭が神様を中心としていくことができないようにしてきました。

 本来、祝福家庭は、真の御父母様と心情一体を成し、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で生活をすれば、サタンが侵犯できないようになっています。しかし、非原理的に行動し、サタンが讒訴できる条件があれば侵犯できるようになります。

 事実、地上の祝福家庭は、真の御父母様の勝利的基盤だけに頼ったまま、自らの生活を深く振り返らず、ないがしろにしました。「ひょっとして自分にサタンが侵犯できる条件が立つ行動をしたことがないか」、「そのような堕落性をもっているのではないか」と、深く振り返ってみることができませんでした。ですから、今からでも自分を悪から浄化させ、創造本然の真の子女の姿に生まれ変わる努力をしなければなりません。

 また、祝福家庭の人々の体の中にも、恨霊と悪霊がたくさんいるという事実と、このような悪霊をどのようにすれば分立することができるのかを悟り、罪をちりほどにも残さずに悪霊を分立する役事を地上でしなければなりません。

 悪霊たちがたくさん入ってきているという話は、サタンが讒訴し得る堕落性と、そのような行動が多いという証拠になります。このような立場で見るとき、真の御父母様が私を通して霊界の修練所と地上の清平役事を開いてくださることにより、失ってしまったエデンの園を復帰し得る契機を準備してくださったということです。それは、心から感謝せざるを得ません。

 清平の役事は、絡み合った血統を中心とする複雑な問題を、先祖解怨式を通して整理整頓し、神様と真の御父母様を中心とする本然の血統に復帰し得るようにする役事です。

 先祖たちが犯した罪と堕落性が子孫たちに遺伝されていて、我知らず悪を行って苦痛を受ける食口たちに、救いのみ手を送り、内面の世界を整理整頓し、サタンに幻惑されずに本心と良心を中心として自らを浄化し得る契機を準備してくださっています。

 時間がたつほど悪霊を分立した人とそうでない人の生活が、確然と違いが出てくるでしょう。悪霊が多いほど疾病が多く、苦痛の多い環境が現れるようになるのであり、悪霊が分立され、善なる姿を備えるほど平安で幸福な生活が続いていくようになります。

 ですから、天国理想に合う基準、すなわち絶対的な善の基準を探し立てなければなりません。堕落性を脱ぎ、神様が認め得る真なる子女の道を行くのが何よりも重要です。

 したがって祝福家庭は、悪霊の分立役事を他人事のように考えるのではなく、自らの内面に潜在している悪なる性稟と堕落性を少しも残さずに脱いでしまおう、という心で同参しなければなりません。霊人たちが霊界で絶対善霊に変わるように、地上では霊界のように自らの霊人体を見ることはできませんが、良心の声を聞き、本心の発露を見いだし、神様に似る個性完成の道を訪ねていかなければなりません。

 「神様王権即位式」と三時代大転換四位基台入籍統一祝福式、そして先祖解怨式と先祖祝福式を通して、善の役事を拡大することができる時代が開かれるようになりました。今から地上人たちは、自らの内面にある堕落性をすべて脱いでしまい、本然の堕落以前の姿に生まれ変わらなければなりません。

 また、霊界と地上が同時に変化し発展するので、真の御父母様を誇り、原理を誇らなければなりません。地上にいるすべての人間たちが、祝福を受けて天国に入っていけるようにするためには、絶対善霊がたくさんいなければならないので、すべての祝福家庭が復帰摂理の主人意識をもっていかなければならない、ということが何よりも重要なのです。

 絶対善霊には、悪霊はつくことができません。悪霊は絶対善霊の明るい光に対することができませんが、絶対善霊は悪霊を具体的に見ることができるので、彼らを抜き出すことができるのです。このように、悪霊が接することのできない絶対的な善霊が地上に臨在するようになったということは、サタンが地上の恨をもった霊人たちを動かし、自分の思いどおりに支配した役事を、これ以上することができなくなったことを意味します。

 さらには、悪霊たちを整理し、絶対善霊に変えておかなければ、「あなたは主だ!」という啓示を受けた霊通人たちが、自分の環境と位置、特性、知能、心霊の程度をきちんと分別することができずに、偽りの役事を行う悪霊たちにだまされ、多くの混乱をもたらすということが起こり得ます。霊眼が開いたからといって、霊界がすべて分かるのではありません。霊を見ることがすべてではなく、霊が善霊なのか悪霊なのかを正確に鑑別することができて初めて、危険ではないというのです。時には悪霊が善霊の仮面をかぶって現れることもあるので、鑑別することができる霊的五官が開かれなければなりません。

 霊的五官が開かれるためには、単純に霊眼だけが開かれればよいのではなく、堕落性を脱いで、神様の創造の心情世界に入っていってこそ可能なのです。自らの内面から堕落性がなくなって透明になるときまで、一生懸命に罪をぬぐって生まれ変わり、神様と真の御父母様の心情圏と一体にならなければなりません。

 そのようになれば、キリスト教で一人のイエス様を信じていながらも、お互いに異なる意見によって教派に分かれ、敵対関係が形成されるというような混乱が招来することを防止できるのです。ですから、真の御父母様を中心に天宙大家族を形成するためには、霊界と地上で同時に役事することができ、主管することができるように、偽りのまね事をする要素をすべて除去しなければならない、という責任が私たちにはあるのです。

 真の御父母様は、地上にもいらっしゃいますが、霊界にもいらっしゃいます。天国に行ってみた霊人たちは、神様のみ座の横にいらっしゃる真の御父母様のお姿を見れば、再臨主が誰なのかをすぐに分かるようになり、疑う余地がなくなります。しかし、地上の人間たちは、霊界をよく知らないので、真の御父母様の価値が分からずに、人間的に対しやすいのです。

 霊界の修練所に参席した霊人たちが天国に行ってみたとき、そこにいらっしゃる真の御父母様のお優しい姿を見るようになります。真の御父母様にあいさつをしてさしあげると、温かい笑顔とともに、大いなる愛が感じられるようになるのです。真の御父母様は、永遠のお方であられ、地上と霊界を自由に往来し得るお方であられます。地上人たちが霊的に無知で、真の御父母様の価値をよく分からずにいる現実が残念でなりません。

 このように、永遠であられる真の御父母様に侍って暮らすということが、どれほど幸福で感謝なことなのか分からずにいるのです。食口たちは、忙しい生活の中に縛られていると、真の御父母様の価値を忘れて暮らしてしまう場合もあります。いくら生活が忙しくて現実が難しくても、真の御父母様の永遠の価値を決して忘れてはいけません。


3 先祖解怨式と霊界修練所

 先祖解怨式をするために受け付けをすれば、その名簿を見て大母様が天使たちと絶対善霊たちを動員して、該当する先祖たちが霊界のどこにいるのかを捜すようになります。先祖たちを捜してみると、地上にいる人間の体の中にいることもあり、霊界に来ていることもあり、幽霊としてさまよっている先祖もいます。

 先祖たちを捜そうとすれば、まるで望遠鏡を通して物体を見るようにして捜さなければなりません。また、遺伝子を検査するように、血統的に関連した先祖を追跡していきます。以前には、解怨するときに、霊人たちを呼んで解怨してあげる時代もありましたが、今は悪霊界が強くなり、直接行って連れてこなければ正確に該当する先祖を捜し出すことができません。

 先祖解怨式の時間に先祖たちは、子孫との出会いの時間をもちます。そののちに天から光が先祖たちに照らされるようになり、この光とともに天使に案内されながら霊界に行くようになります。修練を通して分立した悪霊たちと先祖たちが一緒に修練所に行くようになります。霊界に到着すれば、中間霊界と楽園の間にある霊界の門を通して修練所に入所し、受け付けをして教育を受けるようになります。

 まず私が出て、あいさつの言葉とともに百日修練の進行過程および意義を説明してあげます。そして、講義を通して自分の霊人体がどのような姿なのかを具体的に説明し、霊人たちが自分の体を見るようにします。ところが、霊人たちは、今まで自分の霊人体をじっくりと振り返ってみる機会もなく、関心もなく、目で見ることができる環境もできていませんでした。しかし、このような修練を通して自分の体を見れば、全員が驚きます。自分の体が奇怪極まりない姿であり、驚いて叫び声をあげることもあります。自分の体を見れば、地上における自らの生活の実相を、事実そのままに見るようになり、自分が行かなければならない霊界の場所と環境を具体的に知るようになります。

 このように、自分の霊人体を見るようにしたのちに、私が先祖たちを連れて天国から地獄の底まで霊界全体を見せてあげます。その次に、白分の霊人体の状態で自分が暮らすことのできる場所を訪ねていくようにします。ところが、自分の場所を訪ねていくにおいて、天国とは異なり、悪の霊界に行けば行くほど、地獄に近ければ近いほど平地がなく、険悪で、高い垣根と壁があり、より暗いので、悪なる霊人たちは、自分の場所の近くに置いても、苦労して苦労してやっとの思いで訪ねていきます。

 これまで、私たちの先祖が他界したのち、きちんと霊界の自分の場所に行って暮らすことが全くありませんでした。死んだのちに、悪霊に捕まって自分の場所に行くことができずにいたので、初めて行ったというのが大部分です。

 それから、自分のいる場所がどれほど苦痛かを感じるようにします。それで、到底耐えられないと悔い改めながら誓うまで、そのまま置いておきます。自分がこれまで地上でどれほど間違って生きていたかを深く感じるようにします。そのようにしてから、霊界の修練所に再び呼びます。

 このような過程を経たのちに、全員を集めておいて本格的に原理講義をするようになります。原理講義は、地上とは異なり、霊界では講義の内容の場面がそのまま再現され、生き生きと当時の状況を事実のままに知ることができるので、地上よりもはるかに深く実感することができます。

 最初の講義では、創造原理と堕落論に関する講義で、私が担当して行います。神様が人間と自然万物を創造されるとき、あまりにも喜びに満ちた希望をもって創造されました。神様は、人間が自然万物を愛で主管しながら喜ぶ姿を見て、御自身も喜ばれるために被造世界を創造されたのです。

 このように、人間のことを考えながら、自然万物を一つ一つつくられたのがエデンの園でした。このように創造の過程に関する講義を進めれば、横にある画面に神様が天地を創造される当時の過程が生き生きとそのまま再現されるようになります。霊人の修練生たちは、このような光景を見ながら、神様がどれほど大いなる愛で人間と自然万物を創造されたのかを深く感じるようになります。

 このように講義したのち、霊人たちに神様の創造の心情を感じたかと尋ねてみます。すると全員が「はい」と答えます。そして、地上で神様が創造された愛の心情を知らずに生活した罪がどれほど大きいか分かるかと尋ねてみれば、全員がうなずき、深い悔い改めの祈祷を捧げるようになります。

 続いて堕落論に関する講義をするのですが、当時の堕落した場面が状況別に現れます。まず、ルーシェルがより多くの愛を得るための過分な欲望から誘発される愛の減少感をもつようになった場面、ルーシェルがエバを誘惑し堕落させた場面、またエバがアダムを誘惑して堕落させた場面、このようにアダムとエバが堕落してから、天地がだんだんと暗くなり、罪悪の世界が現れるのを見ます。

 アダムとエバが堕落した以後、その子孫たちがサタンの堕落性を受け継いで罪を犯すようになり、血統的にだんだんと悪くなり、悪の罪悪相をもつようになる場面を見るようになります。

 このようにアダムとエバが堕落して以後、偽りの父母から受け継いだ悪の血統が子々孫々血統的に継承され、犯した罪がその子孫に遺伝され、子孫自身が犯した自犯罪が加えられて再びその子孫に遺伝されながら、罪の悪循環の過程を経て、現在の自分の姿に受け継がれた過程を見ます。これを通して自分の罪悪性を確認するようになり、そのような悪の実体が自分であることを感じるたびにすすり泣きながら、霊人体がぴかぴかに光り輝くときまで、自分の罪悪の部分から始めて、全体を一生懸命にぬぐうようになります。

 また、続く講義内容の中には、神様を中心とする世界から外れて地獄がつくられる場面などが現れるようになります。このような地獄がつくられる過程の中で、修練生たちは、当時、地上生活をどのようにしたのかを振り返るようになります。すると、継続して創造原理と堕落論の講義を聴いたので、自らを振り返りながら、約八〇パーセントくらいは思い出します。ここで講師が雰囲気をつくってあげれば、一〇〇パーセント思い出します。その記憶の中には、自分たちが過ちを犯し、子孫が堕落性を受け継いで罪悪世界で苦痛を受ける姿も現れるようになるのですが、全員が悔い改めて泣くのです。

 このように講義を通して自分の罪を洗い流したのちに、再び自分の状態に合わせて暮らせる場所に行ってみるようにします。再び行ってみた場所は、先回とは違い、天国に近いより良い所に移されていることを確認し、自分も絶対善霊になり、天国に行くことができるという新しい希望と願いをもつようになります。

 続いて「善と悪」に関する講座があるのですが、李起錫会長が担当されます。この講義は、「絶対的な善とは何であり、悪とは何か」を具体的に正確に説明します。時間がたつほど、悪がどのような過程を経てさらに強くなったのかを聴きます。

 原理的に見れば、創造本然の世界では、悪というものは全くその痕跡も見いだすことができませんでした。悪は、アダムとエバの堕落以後、派生したものです。しかし、悪自体は、絶対的ではありません。結局、絶対的な善の世界に行くしかないのです。しかし、アダムとエバの堕落以後、悪が形成され、子孫たちに悪なる性稟とその罪が遺伝されることにより、時間がたつほど悪がますます大きくなりました。それで、善よりも悪の支配力がだんだんと強くなったのです。

 しかし、真の御父母様が地上に顕現されることにより、状況は変わりました。真の御父母様は、悪がこれ以上支配できないよう、勝利の特権を備えられ、神様を中心とする絶対善が中心となり、地上と霊界が動き得る天国環境の基台を築かれたからです。

 このような内容の講義をすると、壇上の横の画面に善の世界は何であり、悪の世界が何であり、どのように子孫に罪が相続されるのか、その過程が事実どおりに現れるようになります。すると、このような過程を修練生たちが見ながら、自分を通してどのような罪が子孫に受け継がれ、苦痛を与えたのかを振り返り、悔い改めるようになります。そして、絶対的な善の姿に変化しなければ、天国に入っていけないことを深く悟るようになります。

 少しでも罪悪相が自分に残っている限り、神様の前に行けないことを実感するようになり、一生懸命に自分の罪悪相を探し出してぬぐうようになります。そして、再び自分が行くことができる場所に訪ねていくようにします。以前とは変わった場所に行ってみれば、もっと一生懸命に悪を分立するのです。堕落性を脱いで絶対善霊になろうと努力すれば、このような恩賜を下さった神様と真の御父母様に、深く感謝をお捧げするようになります。

 次は、復帰原理に関する講義が行われます。この講義は、劉孝元会長が担当します。アダム家庭を中心とする復帰摂理、ノア家庭を中心とする復帰摂理、アブラハム家庭を中心とする復帰摂理、モーセを中心とする復帰摂理、イエス様を中心とする復帰摂理路程などに関して講義を聴くようになります。

 復帰摂理の各中心人物たちがどのような失敗によって責任を果たすことができず、摂理が延長したのかを、講義を通して深く理解するようになるのですが、このような状況が事実としてそのまま壇上の横の画面に現れるようになり、霊人たち自身も過去の生活において、このような失敗や過ちを犯していないかを振り返るようになり、反省と悔い改めをしながら自分の罪をぬぐいます。

 修練が進むほど、自分の罪をぬぐうほど、天国に行くことができるという希望をもつようになり、より一層一生懸命に修練に臨むようになります。霊人たちは、原理のみ言を聴きながら、そのたびごとに、このようにとてつもない真理のみ言を明らかにされた真の御父母様の限りない恩賜の前に栄光を返し、真の御父母様の偉大性に感服します。

 続いて、真の御父母様の路程に関して朴鍾九会長が講義をします。真の御父母様が地上に来られましたが、キリスト教圏が顔を背けるようになり、多くの苦痛と悲しみを経験され、興南収容所で死の境地に追い込まれました。しかし、かえって神様を慰労され、出監後に神様が下さる祝福に感謝し、堂々と歩んでいかれるお姿、数多くの迫害と困難を克服され、むしろ彼らに対する許しを求められながら、一つ一つ蕩減条件を立てていかれるお姿、昼夜の別なく祈祷と涙で天の秘密とサタンの正体を明らかにされ、原理を探し出される場面、神様の国を地上に建設しようと、自ら弟子たちを訪ねてみ言を伝えられる場面、歴史的な聖婚式の場面、現在の成約時代の摂理歴史を進められる段階的な場面が現れるようになります。

 これを通して霊人の修練生たちは、神様が地上に真の御父母様を送ってくださり、地上天国をつくろうとされる深い恩賜と愛の前に、感謝とともにこのような神様の心情を知らなかったことを深く悔い改めるようになります。

 続いて、終末論、復活論、予定論、キリスト論に関する原理講義が行われます。これに関する講義は、地上で牧会をしたり、原理講師として活動して霊界に来た方々を呼んで、特別に講師のための教育をしたのちに、その方たちが講義を担当するようになります。

 このように原理講義を聴き、画面を通して当時の状況を直接見ながら、生き生きとそれを感じるようになり、これを契機として、自分の罪悪相を振り返り、悔い改めながら罪をぬぐうようになり、自分がどれほど変わったのかを確認しながら絶対的な善の基準を求め、天国に行けるという希望を得るようになる教育課程を反復するようになります。霊人たちに対するこのような教育は、とても効果的で良いのです。

 霊人たちは、このように霊界の修練所での修練課程を終え、祝福を受けるときには、原罪以外の他のすべての罪を清算した状態で地上に来るようになります。その後、挙行される祝福式に参加して聖酒式をすることにより、原罪が清算されるので、絶対的な善霊に変わるようになります。

 先祖解怨式を経て霊界修練所で教育を受け、祝福を受けて絶対善霊になることは、神様と真の御父母様を中心とした善の血統に復帰されることを意味します。このような絶対善霊たちは、ちりほどにも罪がない状態です。それで、サタンと悪霊人たちが接近することができず、サタンが自分の主管圏内に再び連れていくこともできません。

 このような絶対善霊たちを見れば、本当に光り輝き、美しいのです。香りが漂い、愛らしいのです。ですから、絶対善霊たちは、のちに真の御父母様が天国の門を開かれるとき、一緒に従って入っていくことができるようになります。

 絶対善霊たちは、地上で祝福を受け、再び霊界の修練所で四十日間、真の家庭教育を受けるようになります。この時、祝福家庭に関する講義は、申鎬K講師が担当します。修練生たちは、真の御父母様を通して祝福を受けた価値がどれほど重要なのかを知るようになり、今からは、祝福家庭として神様と真の御父母様に侍り、どのように生活するのかを聴くようになります。

 また、自分たちの子孫が地上でどのように生活していて、どのような問題点をもっていて、どのような苦痛の中にいるのかを一つ一つ知らせてあげるようにします。霊界の修練所で真の家庭教育を受ける間に、地上にいる子孫たちの状況と罪悪相に対して、一つ一つ見ることができる機会を与えます。

 子孫たちの体の中に入っている悪霊たちの性格がどうであり、これを主管するにはどのようにしなければならないのかなどの、具体的な内容を教育されます。子孫たちの状況を具体的に見れば見るほど、より一層深刻な心をもつようになります。なぜならば、つらく厳しい場所にいた自分たちを解怨し祝福してくれた子孫たちが、かえって悪霊たちの主管を受け、苦痛を受けている姿を見ながら、子孫たちが過ちを犯すのではないかと心配するからです。

 また、真の家庭修練を受ける間、先祖たちは、真の御父母様が人類の罪を蕩減するためにどれほどつらく厳しい苦労の路程を歩んでこられたのかを実感として知るようになります。真の御父母様を中心とする摂理の時に合わせて責任を果たすということが、どれほど重要かを学ぶのです。

 それで、統班撃破や氏族的メシヤの使命完遂と神様の祖国光復のために何をし、天一国安着のために何をしなければならないのかという、具体的な絶対善霊の責任に関する教育を受けるようになります。そして、地上天国を建設するために子孫たちの罪をどのように脱がせてあげ、どのように世の中を変化させていくのかを教育されます。

 このように、再臨した絶対善霊たちは、子孫たちが悪霊に心と体を主管されている状況から抜け出し、地上生活を天運と共に歩み、み旨にかなう理想家庭になれるように協肋しています。さらには、統一家全体と人類と神様の前に公認される子孫になるよう導いています。

 また、創造理想を中心として、神様と真の御父母様のみ旨を受け継ぎ、神様の四大心情圏と三大王権的伝統を確立し、神様と真の御父母様を中心として、地上・天上天国建設の基本となる永遠の真の愛の夫婦として、真の家庭を成そうとしています。

 絶対善霊たちは、天使たちとともに、悪霊から苦痛を受けている状況から抜け出し、祝福家庭が悪霊を分立することができるように協肋しているのです。

 先祖たちは、子孫に再臨したのちに、霊界の修練所で子孫たちを見た状況そのままに生活していることに対して、より深刻な心をもつようになり、子孫たちの罪と堕落性を脱がせようと努力し、サタンと悪霊たちが最後の発悪をする今の時代において、子孫たちがもしや過ちを犯すのではないかと必死に協肋しているのです。

 先祖から受け継がれてきた罪悪相を清算することと、子孫の当代で解決しなければならないことなどに対して、責任完遂するために、先祖たちは、霊界修練所を通して学んだことを地上の子孫たちと共に成そうとする心がとても懇切なのです。

 しかし、先祖たちは、実質的な体がないので、地上の祝福家庭が先祖たちの体となって実践生活をすることにより、地上天国を成し遂げられるようにしなければなりません。

 真の御父母様の大いなる恩恵と愛により、新しい時代を開いてくださったので、今からは、地上の祝福家庭が絶対的な善霊と共に、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で真の御父母様と一つになっていきさえすればよい時代になりました。


4 「神様王権即位式」以後の変化

 真の御父母様は、地上に来られてから今まで、蕩減の路程を越えて勝利的基準を備え、神様を解放してさしあげ、「神様王権即位式」を通して神様をお迎えするというこの上ない孝心を見せてくださいました。

 サタンは、アダムとエバが堕落した以降、すべての世界を自分のものにしようと霊界に多くの障壁をつくっておきました。それで、お互いに往来できないように封鎖したのです。しかし、真の御父母様が蕩減の条件を立てて勝利され、宣布式と大会を通してこのような障壁を突き破って開いてくださいました。

 真の御父母様は、神様の心情を御存じで、罪悪の世界がどれほど苦痛の世界なのかをよく御存じなので、悪の世界を清算され、神様をお迎えし得る天国の環境を立てる路程を歩んでこられました。今まで堕落世界では、悪が発展する時代でした。したがって、悪なる人がより豊かに暮らし、何であっても強い人がより豊かに暮らすことができる時でした。

 しかし、「神様王権即位式」とともに、絶対的な善霊が役事する時代に入ってからは、絶対的な善が発展する時代になったので、今からは、絶対的な善を中心として原理的な生活をする者が豊かに暮らせる時です。神様は、子女である私たちが疾病と苦痛と不幸、そして罪悪から解放されるように直接役事する、とおっしゃいました。

 今まで、霊的に見ると、地上のすべての罪悪によって暗黒の世界に見えました。ところが、「神様王権即位式」をしたのちには、神様は完全に解放された本体でいらっしゃるので、霊界と地上全体を縦横に照らされながら、直接的な役事をされるようになりました。

 アダムとエバが堕落して以後、神様が造られた子女である人間たちは、罪悪の中で苦痛を受けて拘束され、霊界の各階層は高い障壁で囲まれているので、神様との関係を結ぶことができないように断絶されていました。

 このようなすべての壁が、真の御父母様の勝利された特権により、段階的に崩されていきました。こうして、霊人たちや地上人たちの胸の中に神様と相対基準を造成することができる本心が生き返り、自分自身を悔い改めて罪を脱ぐ役事が起き始めました。「神様王権即位式」は、正に神様の愛の光が全天宙を直接的に照らし始めたことを意味するのです。

 真の御父母様は、「神様王権即位式」とともに入籍祝福式と解放的天上天下に統一的家庭安着、地上再臨から兄弟の因縁を中心として、千年、万年不変の孝子の家庭として、天地に勝利を定着させ、永遠の天上世界に直行し得る祝福の時代に進んでいくようになると語られました。

 ですから、今からは、世界的な兄弟時代になります。国境を越えて、人類全体が一つの兄弟姉妹として進んでいかなければならない平和の時代です。それゆえに、祝福を受けた中心家庭は、神様の王権と神様の国と神様の家庭を守らなければならない責任があり、天一国を安着させてさしあげようという覚悟と決意をもっていかなければならない時です。

 真の御父母様は、このすべてのことが成就されるように、小子を中心とする聖人、賢哲、すべてが一つの教派を中心として分別的な立場で組織を編成し、地上と天上でこの一つの方向に進み、真の御父母様の教えである家庭的理想に帰結させ、一つになって前進することを願われました。

 「神様王権即位式」を挙行されたのちに、神様は、全体、全般、全権、全能の実体的な力を発揮することができるようになりました。世の中の組織や様々な国の組織が、神様の主管下で平定される時代になりました。サタン世界は、完全に天の権限の前にひざまずくようになり、神様の全権時代、全能時代が実質的に開かれるようになったことを意味します。

 「神様王権即位式」により、今からは、地上にも霊界にも、宗教圏や国家基準がなくなります。神様の王権の中には、世の中のいかなる主権もあり得ず、特定の宗教だけを主張することもできません。神様王権の絶対的な対象であられる真の御父母様によって、その権限と意味を見いだすことができるのです。そうでない世の中の主権や宗教圏は、真の御父母様を通して神様の前に出ていけなければ、だんだんと崩れていったり、弱くなっていくようになります。

 今からは、今までの蕩減時代が過ぎていき、直接的な法的管理時代に入っていくのです。これからは、過ちを犯せば許しがない時代です。法に引っ掛かれば、即決処分する時が来ています。このように、天法に引っ掛からず、天国人になるためには、純潔血統を守り、心情を蹂躙せず、公金を略取してはならず、ただ真の愛によって「ため」に生きる生活をしなければなりません。

 神様と真の御父母様の前に絶対的な対象として立つためには、自分の霊人体の中にいる悪霊たちをすべて分立し、絶対的な善なる人間に生まれ変わると同時に、地上で真の御父母様に侍ることができる絶対的な対象として立たなければなりません。

 悪の世界を創造本然の善の世界にするためには、神様の全知全能性と生きていらっしゃることを現さなければならなかったのですが、今真の御父母様が王権即位式をしてくださることにより、神様が直接現れ得る時を迎えるようになりました。このような日が来ることを、神様がどれほどお待ちになったか分かりません。

 このような時に私たちは、神様が生きて役事していらっしゃることを悟り、全知全能の能力を受けることができる生活をしなければなりません。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の姿で平和と幸福に満ちあふれた天一国を安着させ得る役軍となるよう努力するのです。

 尊い真の御父母様!

 真に感謝申し上げます。霊人たちの秩序を正しく立てられ、絶対善霊をつくられ、絶対善の血統にしてくださるという驚くべき立場を与えてくださいました。

 地上で天一国会員証を作り、会員に加入することができるよう恩賜を下さったように、霊界の祝福家庭である絶対善霊たちにも、天一国会員に加入できる恩賜を施してくだされば有り難く思います。

 今までのすべての実績は、真の御父母様が下さった祝福と保護の中で成し遂げられたものです。真の御父母様が「神様王権即位式」を通して神様を慰労される姿を拝見しながら、深い感動が押し寄せてきました。私たちも、真の御父母様の神様に対する孝心と、霊界と肉界全体を愛される心に似るよう努力いたします。

 これまでのすべてが真の御父母様の血と汗と涙の結実であることを深く感じるほど、私たちがどのような姿勢でこの道を行かなければならないのかを知るようになりました。真の御父母様が勝利された基台の上に、霊界の悪霊を整理し、善なる天国の世界圈を拡大するために、より一層努力いたします。

 霊界の絶対的な善霊と地上の祝福家庭が、平和と喜びにあふれる天一国を安着させるために責任を果たし、清平に真の御父母様をお迎えする王宮を建て、その基台の上に「真の御父母様解放と真の御父母様王権即位式」をしてさしあげます。

 今まで蕩減の路程ばかりを歩みながら苦労された真の御父母様を、心置きなくお休みになることができるようにしてさしあげます。地上のすべての祝福家庭と霊界の祝福家庭が一つの心、一つの意志となり、そのようなすべてのみ旨が成就されるよう最善を尽くします。

 霊界にいる榮進と喜進、そして惠進、私たち直系の子女と大母様、忠母様、大兄様の直系家族、そして四大聖賢と賢哲たち、絶対善霊、祝福家庭全員が力を合わせて、より一層任された責任を果たしてまいります。

 真の御父母様! 私たちを信じてくださり、今からは、ゆっくりと安息してくださいますように! そして、お体をお大事にしてくださいますように!

 二〇〇二年一月一日

 天宙清平修錬苑にて小子興進がお捧げいたします。





二 興進様から送られてきた霊界メッセージ

 慕わしく尊い天地父母様!

 喜びと幸福に満ちて生きていける天一国時代を開いてくださり、第四次イスラエル国出発を宣布してくださったことに、心より感謝申し上げます。今や直接神様が天地父母様と共に役事され、主管される天の王権の時代、天権の時代、天運の時代を迎えました。特に「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」は、天上世界である霊界と地上の喜びであり、天地父母様の喜びであると同時に、天宙父母様の勝利的、解放的な喜びでありました。

 天地父母様は天道に従い、堕落による障壁を取り払われ、本然の関係を回復すべく摂理の瞬間瞬間ごとに区切りをつけられながら、全人類を自由と平和と幸福の道に導くために一日も休まれませんでした。摂理の宣布のたびに霊界の役割を強調してくださり、第四次イスラエル国出発を宣布された際には、「天総官 文興進必勝」という揮毫を下さり、不足な私を激励してくださった天地父母様に心より感謝申し上げます。

 これまで霊界は天地父母様の勝利的基台の上に神様を中心として、たゆみなく発展してきました。最近、天地父母様が展開してこられた摂理的活動に伴う霊界の動向と、五大宗派代表たちの活動内容を中心に御報告申し上げます。


1 摂理的発展に伴う霊界の動向

 神様を解放され、人類の救いの道を開くために摂理の峠ごとに宣布をされ、大会を開いてくださった天地父母様に、まず深く感謝申し上げます。

 天地父母様は、二〇〇二年に入り「自主国勝利圏」時代を宣布してくださり、霊界と地上全体が一つとなり、天一国定着を中心として協力しなければならないと祝福してくださいました。そして「霊界肉界総統一宣布式」を通して、地上に神様の国である天一国を定着していくために絶対善霊になった先祖たちが再臨し、共に協力していくことができる道を開いてくださいました。

 また天地父母様は「天地父母統一安着生活圏」を宣布され、霊界のすべての先祖たちと地上のすべての祝福家庭が、神様と天地父母様に侍って生活する本然の生活圏を備えることができるように祝福してくださいました。天地父母様は、「神様王権即位式」と「六千年役事大解怨」、そして「天地父母統一安着生活圏宣布」とその大会を通して、善主権とその力をさらに強く発展させてこられました。それによって、絶対善が力をもつ時代を迎えるようになりました。すなわち、神様の全知全能性が地上と霊界にすべて現れる時代であり、善が発展し悪が徐々に滅びていくのを目で見ることができる時代が開かれたのです。

 「天地父母統一安着生活圏宣布」以後、神様は祝福家庭に光として現れるのではなく、本体と共に直接的な声で呼び掛けていらっしゃいます。このような恩寵の時代に神様が呼び掛けていらっしゃるとき、祝福家庭はみな、「はい!」と大声で答えることができる絶対信仰、絶対愛、絶対服従の立場にあってこそ、天宙・天地父母様が願われるとおりに、喜びと幸福に満ちて生きていけるのです。

 「平和統一平定時代」の宣布により、神様が祝福家庭を訪ねられ、直接主管できる生活圏を迎えるようになりました。今や霊界と地上が同等な価値基準を中心として、天地父母様に侍り得るようになったことに感謝申し上げます。霊界でも祝福を受けて絶対善霊になった先祖たちが子孫たちに再臨し、さらにたくさんの協肋ができるようになりました。

 特に、天一国三年二月六日には、真のお母様の御還暦と天地父母様の御聖誕日を迎え、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」と「天宙・天地父母様平和統一祝福家庭王即位式」を挙行するに至りました。

 「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」は、神様の王権を中心とした天一国がこの地上に安着して新しい時代が開かれる歴史的な日に、善の先祖が確定される婚姻届を出す式でした。これを通じて初めて天宙・天地父母様が婚姻届を出され、私たち祝福家庭も天地父母様の祝祷を受けることにより、出生届を出すことができたことに心より感謝申し上げます。したがって全祝福家庭は、神様と天地父母様の子女として成長していけるように、より一層努力しなければならないのです。「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」は、この地上に神様の王権が天地父母様を通じて、実体的な王権として出発する大転換の感動的な儀式であり、天宙父母様であられる神様と、天地父母様であられる真の御父母様が一つとなられた中で、平和と統一の祝福家庭王として即位される大役事でした。

 そのような祝福聖婚式と祝福家庭王即位式が挙行されたことは、新しい天国文化世界創建の出帆式なのです。

 そのような基盤の上に、各大陸を代表した八つのプロサッカー・チームが参加した「二〇〇三解文ピースカップ大会」が成功裏に開催されました。ピースカップ大会は、世界人類の和合と調和と統一を促進し、天一国時代において神様の権利を取り戻し、神の国を定着していくための大和合の祭典でした。

 本然の世界において、芸術、文化、スポーツなどは霊界の天国の環境に感応して表現されるものであり、地上に天国の環境を造成する媒体なのです。ピースカップ大会はスポーツを通じて、美しい天国における大自然の躍動的な調和と統一の世界を、心と体全体で見て感じることができるようにするためのものであり、天国に現れた調和と統一の世界を地上に連結し、人類和合の場として開催してくださった大会であり、スポーツが本然の価値をもつようになる大転換点となりました。

 八月に開催された「世界指導者サミット会議」において、永遠なる平和と真なる世界を成し遂げるためには、何よりも人間の性稟と心性、そして理念の変化がなければならないと語られました。和合と平和のために、すべての国家と宗派が過去の過ちを悔い改め、平和のための新しい決意をしていけるように、霊界からも役事していきます。

 また全世界が平和の新しい歴史を出発し、戦争と病気、そして貧困によって引き起こされた苦痛を終息させようと決意するために、国連・超宗教議会の設立を提案されました。

 「世界指導者サミット会議」と「ソウル平和宣言」に至るまで、世界平和のために天地父母様が繰り広げられている広大な摂理の内容に歩調を合わせ、霊界においても神の国と世界平和のために和合、統一、精進することを決意し、絶対善霊を教育し、宗教間の和解・一致運動に、より一層投入しています。


2 五大宗派代表の霊界での活動

 今、霊界では祝福を受けた五大宗派の代表たちが、絶対善霊たちと共に、まだ霊界で復帰されていない自分の宗派の霊人を訪ねて説得し、天地父母様に接ぎ木をしていくための活動を一生懸命に繰り広げています。各宗派の代表は絶対善霊を連れて、霊人たちの中で宗教を信じてきた霊人たちのところに行き、過去に教えた教理の中から原理と一致する内容を中心に説明しながら、天地父母様を通して原罪と原理観、そして真の愛の思想を伝授する教育と訓練を続けてきました。創造主は神様お一人であられるために、神様を中心とした創造本然の世界をつくっていくためには、最終的にはメシヤであられる天地父母様に接ぎ木されてこそ、この目的を達成できると教育しています。

 しかし、五大宗派の代表たちが霊人を教育し、伝道していくことは簡単なことではありません。それはちょうど地上人に心の壁があり、その壁が崩れ心の扉が開いてこそ、お互いの事情が通じて心情が通じるように、霊人たちも表面的には見えませんが、宗派間の心の扉、心の壁をみなもっているので簡単ではないのです。

 天地父母様が霊界を解放され、霊界の境界線を撤廃してくださったのは、心の壁を崩していく役事であったので、霊界で働くことがはるかに容易になりました。地上でも一人を伝道するためには、一度話しただけでできるものではありません。関心を注ぎ続けることにより、心の壁が崩れ、心の扉が関いてみ言を受け入れ、信仰生活を決心するようになるのです。同じように、霊人たちの心の壁を崩すためには、地上よりはるかに多くの努力が必要なのです。

 それで天地父母様が、国連での境界線撤廃をはじめとして、霊界の境界線を崩す宣布を今まで数回してくださいました。特に二〇〇〇年の秋夕(陰暦八月十五日)を期して、天地父母様が「総解怨式」と「霊界解放式」をしてくださったことにより、霊界の壁が崩されて、霊人たちが互いに往来できる道が開かれ、霊人を伝道できるようになりました。今後も中間霊界の壁と垣根を崩すことができる宣布を持続的にしてくだされば、霊人を伝道するに当たり、より拍車をかけることができるでしょう。

 それだけではなく、五大宗派の代表たちが地上と霊界の各宗教人たちにさらなる大きな役事をするためには、超宗教祝福式に参加した平和大使と多くの宗教人に、霊界に関する教育を持続的にしていかなければなりません。そして、宗教間の対話と和合のための超宗教活動を展開していかなければならないのです。

 五大宗派の代表たちが地上人にどんなに役事をしようとしても、霊界の内容を地上人がよく感じることができないのは、地上人の霊的五官が閉じていて、体の中に居座っている悪霊たちがとても多いからです。それで、どんなに霊的に見えるようになりたいと思っても難しいのです。したがって霊的五官が開かれるように霊界に対する教育を、清平の役事とともに続けていかなければならないのです。

 五大宗派の代表たちは、各宗派が天地父母様を中心として一つになるために、とても熱心に活動しています。そして、天地父母様がすべての宗教を超越し、愛でもって対してくださることに深い尊敬の意を表しています。また、祝福を通した原罪の清算と四位基台の完成など、自分たちの教理では解決できない内容までもすべて整理してくださる天地父母様の大きな恩恵と愛の前に、心より感謝しています。

 小子は、天地父母様が、アダム・エバの堕落で汚れたサタンの血統を神様の善の血統に復帰し、堕落性が染みついた肉身を天地父母様の血と汗と涙で清く洗い流し、回心、一体、一念で生きていけるようにするために、天地父母様が地上の人間を祝福してくださり、また数千億人いる霊人たちのうち、千二百億の霊人を祝福してくださったことを私は知りました。また、解怨されて祝福を受け絶対善霊になった先祖たちが、いつしか家庭ごとに七十代に達し、イエス様の時代の七十人門徒のように一つのグループを成し、さらに大きな組織力をもって役事できるようになりました。先祖を解怨させることなしに、祝福家庭が正しく立つことはできません。また先祖を祝福し絶対善霊にすることなしには、天宙・天地父母様に侍る家庭をつくることができないのです。

 地上の祝福家庭は、霊界の先祖が協助していることをいつも感じ、共に協力して働くことができるように、常に先祖と相談し報告しながら天地父母様に侍り、天一国の領土と主権を広めるために全力を尽くして進まなければなりません。そして、絶対善霊の力がどれほど大きく貴いのかを深く感じ、先祖解怨と先祖祝福を誰よりも先にして、清平で行われている修練会によく参加し、過去に先祖たちが犯した数多くの罪悪を整理し、私たちの体の中に入り込んでいる堕落性と悪霊を分立するために闘わなければなりません。


3 統班撃破活動の重要性

 天地父母様が開いてくださった清平の役事を通じて祝福を受け、絶対善霊になった数が千二百他人になり、今や善の世界が発展しつつあります。以前には絶対善なる霊人がおらず、地上でそのような宣布をして開拓してくれる者がいなかったために、悪がだんだん発展してきたのです。

 しかし、今や天地父母様が開拓し宣布してくださり、条件をすべて立てられたので、絶対善霊が増えるとともに、善主権の善霊界が力強く活動を拡大していく時代を迎えています。

 今は、夢が現実に成される希望に満ちた時代です。すべての祝福家庭が動けば動くだけ収穫できる時なのです。祝福家庭は、今までもみ旨のために一生懸命やってきましたが、心新たに今の時を正確に認識し、絶対善霊と共に一心、一体、一念となって熱心に伝道すれば、驚くべき役事が展開されることでしょう。人類に対する限りない愛でもって、天地父母様がすべての精誠を尽くされ、霊界と地上で同時に祝福家庭が活動できる基盤を築いてこられたからです。

 第一、第二、第三イスラエルの願いであった第四次イスラエル国出発を宣布してくださった驚くべき今の時に、祝福家庭は天一国主人として、統班撃破のために邁進しなければなりません。第四次イスラエル国は、全祝福家庭が第一、第二、第三イスラエルが果たせなかった責任を完遂するために、霊界の積極的な協肋を受け、地上でも統班撃破と伝道活動をしなければなりません。

 第四次イスラエル国を宣布してくださることにより、霊界と地上が一つの心、一つの意思で一体となり、第四次イスラエル国をつくり責任を完全に果たすためには、必ず統班撃破をしなければならないのです。統班撃破は、私が主人であるという意識で、緊迫性を深く感じ、限りない真心を込めながら、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で必ず勝利するという姿勢をもって進んでいかなければなりません。

 天地父母様が人類の病気と苦痛と不幸の世界を清算し、愛と秩序と平和と自由の世界を建設するために来られたということを深く自覚しなければなりません。祝福家庭は復帰摂理に対する責任意識をもち、自分の統班で病気や苦痛や不幸などの困難を抱えながら生きている人々を見て胸を痛め、共に解決していこうという責任感を感じなければなりません。それだけではなく、祝福家庭が隣人の苦しみを見たとき、自身の苦しみとして必ず解決しなければという緊迫感を感じてこそ統班撃破が可能なのです。

 統班撃破は自分が住んでいる統(町)と班(丁目)に、私が責任をもたなければならないという切実な思いで臨まなければなりません。隣人を伝道し血統を転換すること以上に貴いことはありません。今、祝福家庭が統班撃破のための伝道活動を繰り広げれば、霊界から大きく役事できます。例えば、統班撃破の区域の人々の中にキリスト教、儒教、仏教、イスラム教、ヒンズー教など各宗派の信者がいれば、彼らに霊界の各宗派代表とその宗派の絶対善霊たちが強く協肋し、役事することでしょう。

 祝福家庭は物質の十分の一条だけでなく、生活的な十分の一条をしなければなりません。したがって、祝福家庭は最小限一日三時間ずつ自分が住んでいる統班を担当し、継続的に「統一原理」を伝え、み言を訓読し、真の愛を教育しなければなりません。世の中の人々を教育し、伝道して「祝福」を受けさせ、彼らの胸中に平和と幸福と喜びが満ちあふれる地上天国と天上天国を建設することが、神様の願われるみ旨です。それが正に真の家庭を成す道です。家庭が正しく、秩序が正しく立ってこそ地上天国が成され、その基盤の上に天上天国が成されるのです。

 まず私たちの生活自体が、見本にならなければなりません。そうなれば霊界から協肋するようになるので、統班での訓読家庭教会運動を通した天一国建設が成し遂げられるようになるのです。これが正に第四次イスラエル国を創建することができる道です。

 そのような摂理的な流れに沿って、人類始祖の堕落により病気と苦痛の中であえいでいる人類を霊肉共に治療し、喜んで、幸福に生活できるように天宙清平修錬苑と清心病院を開いてくださったことに、いま一度感謝申し上げます。

 人間が抱えている病気の九〇パーセントは霊的な原因によるのです。人間の体の中に入っている恨霊と悪霊の役事は、時間がたてばたつほど悪性がさらに強くなり、霊的な病気を起こして苦痛を与え、結局は死に追い込んでしまいます。天地父母様は、清心病院の奉献式のみ言を通して「今や病気と苦痛から人類を救えるようになった」と語られて喜ばれました。

 天地父母様のみ言どおりに、天宙清平修錬苑と清心病院を中心として、すべての人類が喜びと幸福に満ちて生きていけるように、絶対善霊と天使の役事による霊分立と、医療の天使である医師天使と看護天使による霊性治療の役事に拍車をかけていきます。祝福家庭は天地父母様に侍りながら、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で生き、天運を受けることができる立場に立ってこそ、このような役事が可能であるということを忘れずに、いつも天地父母様に孝誠を尽くす生活をしなければなりません。すべての問題を解決できる鍵は、祝福家庭自身がもっているということを知り、一生懸命に動かなければなりません。

 尊き天地父母様!

 最近の霊界の状況は、天地父母様が語られ、宣布されるすべての内容に従って、霊界でも即時に役事できる時を迎えました。今や摂理が地上と霊界で同時に、火を見るよりも明らかに現れる驚くべき時であることを、私たち祝福家庭ははっきりと知り、全人類に天地父母様を証することにより、全人類が天地父母様に侍って生きていけるようにしなければなりません。

 霊界にいる私と兄弟たちは、いつもどのようにすれば子女としての道理をなし、神様と天地父母様を喜ばせてさしあげることができるだろうかと考えながら過ごしています。天地父母様が常に喜ばれるように、これからもより一層努力してまいります。そして天地父母様が地上にいらっしゃる間に成そうとされるすべてのみ旨が成就されるよう、霊界でも全力を尽くします。

 祝福家庭は、勝利された天地父母様に侍りつつ、絶対善霊と天使と共に、氏族的メシヤの使命を果たす祝福家庭となることができればと思います。それが正に天地父母様が自ら見せてくださった伝統である絶対信仰、絶対愛、絶対服従の生活であると存じております。

 「天宙・天地父母様平和統一祝福家庭王即位式」以後に、天地父母様が天一国の玉璽を押して相続してくださった天宙・天地父母様のみ名とみ言、そして実績の伝授を完全に受け、全体解放、完成するように、絶対善霊を中心とした霊界と地上の祝福家庭が一つとなり、より一層努力してまいります。そうして、全世界の特に摂理の中心国家である韓国、日本、アメリカの統班訓読家庭教会活動を督励し、家庭堂を中心とした新しい摂理と歩調を合わせ、内的な天一国と外的な第四次イスラエル国を絶対、唯一、不変、永遠の主権として建ててまいります。

 霊界にいる私と兄弟たち、五大宗派代表と賢哲たち、絶対善霊祝福家庭、天使世界、皆が力を合わせて、清平に本殿聖地を早く完工し、天地父母様に侍って平安にしてさしあげられるように、任された責任をより一生懸命に果たしてまいります。

 天地父母様、私どもを信じてくださり、これからはただ栄光だけをお受けくださいませ。ぜひお体が万寿無窮であられますように。

二〇〇三年九月三日

天宙清平修錬苑にて小子(息子)、興進が御報告申し上げます。




2004.8.19

















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